メガヌロン/メガギラス

ページ名:メガヌロン_メガギラス

登録日:2011/06/10(金) 07:30:08
更新日:2023/08/10 Thu 12:03:55NEW!
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怪獣 東宝 東宝怪獣 メガヌロン ハサミ トンボ トラウマ マイナー ゴジラ ラドン 昆虫怪獣 みんなのトラウマ 肉食 人食い メガニューラ メガギラス 高周波 ヤゴ ラドンの餌 メガトロン←ではない ガリッ←弱体化フラグ 生きた化石 殺す機械



東宝の特撮映画『空の大怪獣ラドン』及び『ゴジラ×メガギラス G消滅作戦』に登場した怪獣。



□メガヌロン

『空の大怪獣ラドン』

体長:8メートル
体重:1トン


阿蘇山の近くの炭坑から出現した巨大な古代の昆虫。
トンボの幼体である「ヤゴ」の化け物だが、前腕がハサミになっている。


当初は炭坑内で人をハサミで切り裂いて惨殺していたが、遂には麓の炭坑夫たちの住む町屋に出現。
庭から居間に上り込み警官を殺害し、人々を恐怖に落としいれた。一家団欒している最中に外を見るとこいつが現れるのだから余計後味が悪い。




このシーンは非常に怖く、「ヒョヒョヒョヒョヒョヒョヒョ」という鳴き声共々トラウマになった子どもも多い。


そのまま、炭坑夫や警官隊にボタ山に追い詰められ自衛隊の機関銃でメッタ撃ちにされるも効果はなく、炭坑の奥に逃亡。
しかし、炭坑技師の河村に石炭を満載した猛スピードのトロッコをぶつけられてようやく倒された。



その後、炭坑の奥で大量に見つかるが全て孵化したてのラドンに喰われてしまった。


今作のメガヌロンに対し、後年のメガニューラやメガギラスに相当する成虫の設定があったかは不明。



『ゴジラ×メガギラス』

体長:2メートル
体重:500kg



山梨の山中で行われた対ゴジラ用プラズマ式マイクロブラックホール砲の威力実験の際に生じた「時空の歪み」により、
石炭期と繋がったため成虫メガニューラにより現代に卵が運びこまれた。


それを近所に住む早坂淳少年が拾ってしまい、
更に早坂少年が卵を持ったまま東京に引っ越してしまい処分に困りはて、排水口に卵を遺棄。


下水道内で分裂して大量発生。カップルなど人間を襲い捕食。更に地下水脈などを破壊して渋谷中心部を水没させた。
自衛隊により湖底もろとも爆破される計画が実施されるが、爆破寸前に渋東シネタワーから一斉に成虫に羽化した。




よりヤゴに近い生物感溢れるデザインとなったが、
若いカップルを鯖折りで殺してから喰らうなど相変わらずのメシウマ……もといトラウマメーカー。


アニゴジ

小説第2作『GODZILLA プロジェクト・メカゴジラ』に登場(後述する通りメガギラスが小説版第1作に登場しているので、それ以前に復活していたと思われる)。
ヒマラヤ山中に巣を作り、「オペレーション・グレートウォール」に強制参加させられた囚人や反連合思想者たちを次から次に食いまくっていた。
最初に出現した個体は、軍に討伐されるまで20人もの労働者を食い殺している。
ほぼ光が差さない中で次から次に仲間が食われる恐怖におびえ、労働者たちは暗闇そのものに強烈なトラウマを植え付けられてしまった。
そんなメガヌロンであったが、最後は護衛の兵隊を皆殺しにして坑道に首を突っ込んできたラドンにすべて食い尽くされてしまった。


ゴジラ S.P<シンギュラポイント>

正確にはメガヌロンかどうかは不明だが、ゴジラ・ウルティマの体表にそれらしき昆虫型怪獣が寄生しており
ある作戦を実行すべくゴジラの背に乗り込んだ主人公の有川ユンに襲い掛かろうとした。



□メガニューラ

翼長:5m
体重:1t
飛行速度:マッハ2


「メガヌロン」の成虫である巨大トンボ。4枚の羽根を持ち猛スピードで飛行する。
また尻尾が巨大な針になっており、これを相手に突き刺してエネルギーを吸収する。


Gグラスパーにより大平洋上の無人島「奇岩島」に上陸したゴジラを何千匹もの群れで襲撃。ゴジラにたかりエネルギーを吸い取った。


しかしGグラスパーが放ったブラックホール砲「ディメンション・タイド」により殆どが消滅。
生き残った群れも渋谷湖底の巨大メガヌロンに全エネルギーを与え、そのまま水死した。


尚、群れにはメガギラスにエネルギーを与える役目を負ったメガニューラと、
産卵の役目を負ったメガニューラの二種がおり、その比率は1000:1であるといわれる。


群衆がゴジラに一斉に敵に攻撃を仕掛けるのはウルトラマンバルタン星人(二代目)のミニバルタンが、
ウルトラマンを襲う未撮影のアイディアを再起用したものである。


劇中で淳の所持していた図鑑によれば3億5000年前に生きていたとされ、中国で化石が1か所から大量に発見されたと書かれている。
また図鑑によれば化石は「メガニューラ・ルイザエ」と命名されているらしい。




□メガギラス

全長:50メートル
翼長:80メートル
体重:1万2千トン
飛行速度:マッハ4


別名:超翔龍


無数のメガニューラに大量のエネルギーを送りこまれた巨大メガヌロンが羽化した姿でメガヌロンたちのボス。
極めて凶暴な性格で、敵となる生物を徹底的に叩き自らのテリトリーを広げていく。


元々はメガヌロンの天敵となる生物たちに立ち向かうための存在らしい。
元の時代では大型の肉食恐竜等からエネルギーを吸収していたと考えられており、その時はさすがに本編ほどの体格ではなかったようだ。


また、成長段階で吸収したエネルギーの提供主に姿が似るという性質があり、
昆虫怪獣にも関わらず爬虫類系の顔をしているのはそのためである。


武器は両手のハサミと尻尾の先の巨大な針。
また凄まじい超スピードで飛行が可能で、その際には強力な高周波が発生し周囲の物質を文字通り「粉砕」する。



真夜中に羽化し渋谷を破壊し尽くした。その後東京お台場に上陸したゴジラと対決。


超音速飛行でゴジラを翻弄し、ゴジラの熱線を発射直前に尻尾で全て吸収してみせた挙げ句ゴジラをビルに叩きつけ、
「ニヤリ」と笑みを浮かべながら執拗にいたぶる嗜虐性を見せた。



しかしゴジラは復活し、その鋭利な背鰭で左手を切り落とされ、フライングボディプレスをくらう。


それでも必殺技である「エネルギー光弾」でゴジラをダウンさせ、
尻尾の巨大針でトドメを刺そうとするもゴジラに「真剣白止め」を喰らい、そのまま針を噛み砕かれた。



最後の武器を失い、今までの強さが嘘だったかのように弱体化し最期は逃げ出したところにゴジラの熱線の直撃を受け炎上。
墜落した所で、トドメにもう一発熱線を受け大爆発を起こした。 


ゴジラが尻尾の針を噛み砕いた際、ゴジラは完全に勝ち誇った笑みを浮かべていた。


アニゴジ

小説版第1作『GODZILLA 怪獣惑星』においてはロシアに出現した野良怪獣として登場。
ラドンと先を競うかの如く、ゴジラに滅ぼされたヨーロッパから亡命してきた難民たちを次から次に食い殺していた。



□メガギラスVSラドン もし戦わば

上述しているが、メガギラスは『空の大怪獣ラドン』に登場しラドンに捕食されたメガヌロンを元に生み出されたキャラクターであるが、
戦闘形態であるメガギラスであればラドンとかなり良い勝負ができるのではないかと考えているファンは結構多い*1



大きさこそ昭和ラドンに若干負けているものの、マッハ4というスピードに加えて、
ホバリング状態での超高速機動、高周波、エネルギー吸収などのメガギラス独自の特殊能力があり、総合スペックはほぼ互角と見れる。
また昭和ゴジラよりも重いギラゴジを持ち上げて飛んでいるため、持てる重量面でも極端な差異はないと思われる。


ラドンの武器としては身体からのジェット噴射による衝撃波があるが、
メガギラスはダウンした状態から一瞬で態勢を整えてる描写があるため直撃を避ければリカバリーは不可能ではないと推測できる。


攻撃力と耐久力ではラドン、飛行能力と技の多さではメガギラスといったところ。
搦め手の多さを見てもヒットアンドアウェイ戦術がメガギラスに向いている、といったところか。



ただ作中で見せた防御力の低さから光線という飛び道具を持っているファイヤーラドンには大きさをそろえても不利という意見は多め。
昭和ラドンは一応、口からガス状の何かを放っているシーンがあるが、仮に威力があったとしてもさすがにメガギラスにまともに当たるとは思えない。



また今作に登場したメガギラスはゴジラのエネルギーにより古代よりも確実に強くなった個体であるものの、
ゴジラのエネルギーを吸収したメガニューラのほとんどがディメンション・タイドによって消滅していたため、
本来であればもっと強力な個体へと成長していたのではないか?という指摘もある。


ここを含めると議論が「そもそもの準備段階としてエネルギー源が誰か」「エネルギー源によって能力の幅はあるのか」まで範囲が広がってしまうものの、
それだけメガギラスとラドンの対決には様々な可能性があると言えるかもしれない*2




□余談

◆『ウルトラマン80』に[[メギラス>メカギラス(ウルトラ怪獣)]]なる怪獣がいるが全く関係はない。


◆『ゴジラvsモスラ』の原型になった『ゴジラVSギガモス』ではメガヌロンが進化したという想定でギガモスAタイプが描かれており、メガギラスの基になったとも言える。


◆『ゴジラ FINAL WARS』の冒頭では、過去に出現した怪獣の一体としてメガギラスが紹介されていた。


◆ちなみにアトラクション用の着ぐるみが存在し、
それには足が生え仮面ライダーシリーズの怪人のようなスタイリッシュな姿となっている。誰だお前
映像作品としては2001年公開された東宝のコメディ映画『みんなのいえ』のお披露目のシーンのリビングで皆が見る主人公が関わったバラエティ番組の登場人物として登場している。
(ちなみに映画冒頭で同番組にゴジラも登場しており主人公や視聴者の台詞によれば怪獣乱入オチのワンパターンに陥っているらしい)


◆元ネタは約3億年前の石炭紀末期からペルム紀初期にかけて生息していた超巨大トンボ「メガネウラ」。
流石にメガニューラ程巨大ではないが、それでも全長約70cmというビッグスケールであった。
なお、ヤゴの化石は発見されておらず、メガヌロン(仮)が実在していたかは定かではない。





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  • 長くなっていたのでリセットしました -- 名無しさん (2015-04-21 00:28:19)
  • デザインがかなりイケメン にやりと笑うシーンとかたまらない -- 名無しさん (2015-05-04 16:32:24)
  • いまいち外部出演の機会に恵まれないのが惜しい。ゴジラ怪獣では珍しいスピード特化型の怪獣なんだからもっとゲームとかに出ればいいのに -- 名無しさん (2015-05-04 19:57:57)
  • 下手したらラドンより強いかもしれんなコイツ -- 名無しさん (2015-10-18 22:32:15)
  • 大きささえそろえれば互角には戦えそう。ラドンはメガヌロンを食べているが、メガギラスは大型爬虫類を捕食できていたはずだし。さすがに飛び道具持ちはやっかいそうだから、ファイヤーラドンは無理かもしれないけど -- 名無しさん (2015-10-19 05:52:49)
  • ↑想像したら見たくなったぞラドンvsメガギラス…ww -- 名無しさん (2016-01-04 18:29:56)
  • ↑そこにモスラとバトラも入れて空中大決戦だ! -- 名無しさん (2016-01-04 19:45:27)
  • ↑「勝った方が我々の敵になるだけです」 -- 名無しさん (2016-01-08 16:53:17)
  • 生態系的に見てみればトンボの形をした蜂 -- 名無しさん (2016-06-02 13:04:45)
  • シンゴジラと戦わせてみたい・・・あの驚異の自動迎撃ビームが厄介だし針さしたらなんか浸食されそうだけど -- 名無しさん (2016-08-19 11:47:25)
  • ゴジラのエネルギーで羽化したってことは、こいつもG細胞による突然変異か? -- 名無しさん (2017-02-04 18:56:53)
  • メガヌロンはどっちの作品でも普通にこええな… -- 名無しさん (2017-05-11 21:25:39)
  • ゴジラがメガニューラに群がられるシーンは早よ熱線撃てやとやきもきしたなあ -- 名無しさん (2017-09-18 21:20:46)
  • アニゴジ小説版「プロジェクト・メカゴジラ」に登場おめでとう。「ピヨピヨピヨ…」で新たなトラウマを植え付けてくれてありがとう -- 名無しさん (2018-04-28 22:27:25)
  • ラドンは初代だとマッハ1.5、平成だとマッハ3。マッハ2のメガニューラはギリギリで、マッハ4のメガギラスには追い付けない。ちなみに東宝怪獣で最速レベルのチートこと新モスラはマッハ15。親モスラや平成だとマッハ5。とはいえ、異常な機敏性がメガギラスの長所なので、最高速度を封じられるビル街での戦闘はまさにメガギラスの十八番だったわけだ。なお飛べない相手に負けた模様 -- 名無しさん (2018-11-22 00:34:05)
  • 仮にメガギラスがVSシリーズの怪獣たちと戦ったら何処まで勝ち上がれるかな?流石にスペゴジとデストロイアには勝てないと思うが他の怪獣相手だと機動力でワンチャンあったりして -- 名無しさん (2020-01-27 22:30:40)
  • メガギラスの超スピードってスペゴジやギドラの念力による捕縛を突破できるんだろうか -- 名無しさん (2020-06-16 07:36:29)
  • コイツは防御が紙だからなあ、せめて光線でも吐ければ -- 名無しさん (2020-06-16 09:19:23)
  • 真面目に描写考察すると本作のゴジラのボディプレスに耐えマイクロブラックホールを減速させたとも見れる(別場面で地面に土埃あげるだけだった威力描写あるのは知らん)熱線を浴びて一度は悲鳴あげる分は耐えたメガギラスもタフなはずだが引力光線やコロナビームの集中砲火に耐えられなさそうな印象あるのなんだろうね -- 名無しさん (2020-06-16 11:05:08)
  • PS2のゴジラ怪獣大乱闘では「当たらなければどうということはない」を地で行くステータスに設定されてる。劇中の描写から、怪獣のエネルギーを吸収する技が豊富で少々面倒だけど手順を踏めば全怪獣の光線技を使用することもできるトリッキーな設定になってる。 -- 名無しさん (2020-12-05 06:22:34)
  • もしラドンがいなくてこいつが増え続け集団でぞろぞろ出てきたらそれはそれで結構人類やばかったんじゃなかろうか?と思ってしまうぐらいのインパクトがあった -- 名無しさん (2021-07-08 00:27:50)
  • アトラク用メガギラスの着ぐるみは映画「みんなのいえ」にも登場している -- 名無しさん (2022-05-16 22:11:57)
  • この時代の東宝特撮はどれもそうだけど、怪獣が出たら事前知識が無くてもすぐに出動して戦う防衛隊の初動がかっこいい -- 名無しさん (2022-11-21 01:51:37)
  • そもそもゴジラが存在してる時点で今更ではあるけど、ゴジラ世界のペルム紀ってどんだけ魔境だったんだ -- 名無しさん (2023-01-21 18:23:57)
  • ミレニアムまで含めて光線バトルに偏り過ぎてたのをステゴロ主体に引き戻した功績はもっと認められていい、しかも操演メインの昆虫怪獣なのに -- 名無しさん (2023-05-27 11:55:35)

#comment

*1 メガギラスは上述したように天敵に対する戦闘形態であり、メガヌロンの天敵であるラドンとの対決が考えられるのはある種当然である
*2 ファンとしても成長段階でのエネルギー源で強さが左右される点は

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