初恋サンカイメ

ページ名:初恋サンカイメ

登録日:2016/12/29 (木) 00:03:32
更新日:2024/02/01 Thu 13:55:49NEW!
所要時間:約 9 分で読めます



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ういんどみる エロゲー 初恋 おばけ 幽霊 ゲーム 初恋サンカイメ 霧ヶ峰 超技術都市 ゼロ電子 アイタブ a-ken部 純情少年の恋愛事情





―――あの日、忘れた初恋をもう一度―――



2016年12月22日に発売したういんどみるの18禁エロゲー。
最先端化学都市を舞台に繰り広げられる純愛ストーリーもの。


本作にもういんどみる御用達技術であるE-moteシステムが取り入れられているが、
従来作と違ってキャラの口パクの動きのみに留まっている。


コンセプトは"主観"とのことで、主人公の主観視点を重視することで、
あたかもプレイヤー自身がその場にいるような臨場感を楽しめるとかなんとか。


学園ラブコメに魔法や超能力といった非日常要素を取り入れることの多いういんどみるであるが、
本作で特異と言えるのは霧ヶ峰の超発達した科学技術によるゼロ電子やAirlan、アイタブといった要素くらいであり、
根本から人間離れしているリンの存在を除けば、ファンタジー的な味付けは薄め……だと思う。
まあエミリアや、特に姫夏ルートについてはいつも以上の超展開が待ち受けているが。


キャラデザ・原画担当はちこたむ、鳴海ゆう、高階聖人の3人。
シナリオ担当は御厨みくり、飯田和彦。
主題歌はsolfaの橋本みゆきが歌う「初恋サンカイメ」



◆あらすじ
大抵の人間が一度はしたことがあるだろう初恋という甘く切ない経験。
主人公である柳木原太一はかつてある1人の少女に初恋をし、そして苦く悲しい結末で終わってしまった過去を持つ。


その時の傷を完全に吹っ切る意味も含め、太一は飛躍的に技術の発展した最先端都市である霧ヶ峰へとやってくる。
唯一つの学術機関である白隈学園と、そこで出会ったA-ken部の仲間たちとの騒がしくも楽しい一時。
そんな中で太一は、部の先輩である氷上ゆりのに二度目の恋をすることに。


が、ゆりのへのほのかな気持ちを抱えたまま、突如として出会うことになった空から降ってきた女の子。
――その女の子は、かつて太一が初恋をした相手である楠乃葉海咲と瓜二つの顔をしていた。



◆登場人物(ネタバレステルス含む場合あり)
○柳木原太一


CV:なし
身長:174cm
所属:白隈学園1年
特技:ペン回し
好き:掃除・パスカル(ペットのタコ)の世話
苦手:恋愛(特に告白はトラウマ)


本作の主人公。かつて初恋に敗れた過去を持つ純情青年。
2年前の海咲への告白を断られたこともあって恋愛事にはやや臆病なきらいがあるが、
基本的には真面目で人当たりよく、明るく周囲と接する好青年でもある。
常に率先して問題に取り組み解決策を見つけようとするなど積極的且つ行動的でもあるが、
それは良く言えば責任感が強く、悪く言えば1人で抱え込みすぎるタイプ。
どみる主人公としてはスタンダードな方……かと思いきや、ペットにタコを飼っているというなかなかぶっ飛んだ要素も持ってたり。



リン


CV:遥そら
身長:120cm
3サイズ:わかんない
所属:なし
特技:空中前周り・幽霊パワー(自称)
好き:初めて見るもの全般・抹茶系アイス
苦手:勉強


突如として空から降ってきた幽霊の女の子。親方! 空から女の子が!!
髪と瞳の色以外は本作ヒロインの1人であり、太一の初恋相手である海咲とそっくりであるとのこと。
リンという名は頭についてる鈴に因んで太一が付けたもの。
自分の名前、目的、どうして霧ヶ峰にいるのか等々、何もかもを覚えておらず怯えていたが、
献身的に自分の世話をしてくる太一にベッタリとなり、様々な物事に興味関心を示す明るく天真爛漫な面もたくさん見せるようになる。
やがてはA-ken部の面々にもその姿を認識されるようになり、周囲を明るい気持ちにさせるマスコットみたいな存在に。
その正体は過去で飛行機事故に遭い、昏睡中だった幼少期の海咲が未来へとタイムスリップした生霊という衝撃的なもの。
消滅前日に太一へと告白した好きという言葉は異性に対する好意としてのものであった。



楠乃葉海咲


CV:遥そら
身長:163cm
3サイズ:86(C)/63/88
所属:白隈学園1年
特技:ながら作業
好き:リラクゼーション・静かな空間・抹茶系アイス
苦手:動揺・素直に感情表現が出来ない


本土にいた頃の太一のクラスメイトにして彼の初恋の相手。
2年前に太一から告白されたのだが、大慌てな身振り素振りの末に断ってしまう。
しかも、そのまま学校にやってこないまま太一とはそれっきりとなってしまった。
作中時点でも音信不通でどこにいるか不明……とされてはいるが、
プロフィールの所属にあるように途中から白隈学園の生徒として登場する。
当初から変わらずクールで物静かではあるが人付き合いは良く、太一たちA-ken部の輪の中にもすんなり溶け込んでいく。
リンであった頃の記憶は朧気ながらも全て保持しており、太一のことを憧れのお兄ちゃんとして何年も思っていた。
告白を断ったのもリンであった頃に気づいていた太一のゆりのへの恋心を思ってのことである。



氷上ゆりの


CV:猫村ゆき
身長:165cm
3サイズ:89(D)/58/83
所属:白隈学園2年
特技:交渉ごと
好き:シトラス系の香り・お祭り・お米
苦手:野菜


太一も所属することになるA-ken部の一員である一つ上の先輩で学生棟の棟長も務める。
学園内にファンクラブがある程の人気者で、誰にでも親しみを持って接する。
何事にも積極的に取り組み仲間と一緒に楽しもうとする頼れるお姉さん的存在。
新入生の偵察のためにグラサン、マスク装着で現れたり、深夜のテンションで色々イタい台本を書いてきたりと割かしお茶目な一面も。
そして上述したようにそんなゆりのに太一は心奪われることに。
霧ヶ峰の運営にも深く関っている有名な財閥の跡取り娘。
その本質は実はとても繊細で臆病なものであり、個別ルート後半ではとんでもないダメ人間と化すシーンも。



エミリア=カリモフ


CV:桃井いちご
身長:155cm
3サイズ:80(B)/60/85
所属:白隈学園1年
特技:デッサン・イラスト・絵画
好き:縮毛矯正
苦手:くせ毛直し・名前をいじられること


太一と同じ時期に留学生として霧ヶ峰へとやってきたロシア生まれのお嬢様。
ふわふわ系で素直で純粋でちょっぴりアホの子と如何にもな感じのお嬢様キャラであるが、本人は飽くまでも庶民であることを強調している。
庶民に憧れショッピングモールにドハマリする時点でラブコメによくいるお嬢様そのものでもあるが。
プロフィールにもあるように名前をからかわれるのも嫌いなのだが、ことある毎にもふ子とか呼ばれたりする。
あとおばけとか幽霊とかも大の苦手らしく、リンのことも出会った当初は除霊しようとしてたり。
そして毎度のことながら数値とCGの大きさが乖離しているどみる補正対象の1人。
過去にリン以外の幽霊の少女=幼少期に亡くなった祖母の霊と出会っていた過去がある。
個別ルートではそれに関連して、苦手な割にはそっち方面の知識にそこそこ精通しているという一面も見せる。



柳木原翠


CV:上原あおい
身長:156cm
3サイズ:80(C)/60/88
所属:無所属
特技:掃除・洗濯・料理
好き:もふもふ系ペット・兄に甘える・兄を甘やかす
苦手:裁縫


太一の妹にして極度のブラコン属性持ち。
太一が霧ヶ峰へと引っ越して一晩経たない内に学生棟の自室で待ち構えているほど兄が大好き。
体験留学制度を利用してそのまま霧ヶ峰に定住してしまうくらい。
あるシーンでは太一のことを素敵で眉目秀麗で聖人君子で音吐朗々とべた褒めするくらい兄が大大大好き。
しかし、基本しっかり者で成績優秀、気配り上手と兄に対する極度の思いを除けば出来た妹でもある。
あとエミリアと並ぶ本作のどみる補正、というか立ち絵の時点で数値以上にデカく見える。
ギャグではなく昔から兄を異性として本気で好いているが、近親愛故にずっと思い悩んでいる。
個別ルートでは進化論に準えて自分の好意は無駄にはならず、きっと失恋した兄の思いを成就させる存在が現れるなんて語るシーンも。



久代姫夏


CV:かわしまりの
身長:142cm
3サイズ:73(A)/53/80
所属:白隈学園3年
特技:机上の空論・瞬間移動・ピアノ
好き;浪漫・冒険・ピザ
苦手:犬・猫


太一が到着直後に出会った最初の霧ヶ峰の人間であり、A-ken部の部長。
会っていきなり瞬間移動染みたことをしてみたりと色々と存在が謎めいている。
同じA-ken部に所属しているゆりのとは既知の仲であり彼女の女房的な存在。
映画撮影を主軸に面白さ最優先主義者であり、何かと突拍子も無いこと始めたりやたらと他人をからかったりもするが、
大抵のことはそつなくこなせる、頼れる彼女の姿に惹かれて周囲も自然と共に物事を楽しむことということが多い。
海咲と共に作中7年前の飛行機事故に巻き込まれた被害者の1人であり、多くの乗客を救った英雄。
現在は治療の一環として、霧ヶ峰の超技術で人為的に生霊と化しているという海咲以上の凄まじい秘密を持っている。



藤崎未来


CV:藤咲ウサ
身長:157cm
3サイズ:82(D)/56/83
所属:無所属
特技:私に出来ないことなどない・第六感
好き:翠・ハグ
苦手:禁欲・変態


翠と同じ体験留学生にして作中随一の変態淑女みこいちゃん。
翠のことを心友(しんゆう)と呼び慕っているものの、翠からは若干引かれている。
というか作中言動の大半が妖しさ全開の変態発言オンパレード。あと私服はゴスロリ系。
異世界にミルガモットという名の血縁者でもいるんじゃないかと疑ってしまうほど。
巫女の家系の生まれ故に霊的な力が強く、リンのことも当初からずっと視認していた。
公式サイトにボイスは無いが、エロシーンはある。



○千田千璃


CV:木村あやか
身長:160cm
3サイズ:絶対に秘密
所属:白隈学園担任教師
特技:身長の届く範囲で授業をまとめる
好き:シャボン玉
苦手:怒られること


白隈学園の古文教師、せんちゃんの愛称で呼ばれる人気者でA-ken部の顧問でもある。
おっとり優しいお姉さん先生なので生徒からの人気も絶大。
教師生活数十年のベテランなのに見た目20代という、別の意味で凄い一面を持っている。
7年前の事故の治療で運ばれてきた幼少期の海咲や姫夏と会っており、現在は姫夏のお目付け役の研究者。
そしてやはり当時から容姿が全く変わってないどころか、姫夏ルートでは更に10年近く見た目の変化が無い。



○東川宗近


CV:森人
身長:178cm
所属:白隈学園1年
特技:薪割り・農業関連全般・アウトドア
好き:余裕のある日常
苦手:冷やかし・無茶ぶり


太一のクラスメート。俗に言う友人ポジションのキャラ。
霧ヶ峰にある喫茶店『Eastem』の跡取り息子としてウェイターとしても働いている。
仕事中は完璧な営業スマイルの爽やか好青年だが、素の顔は口数少ない無愛想男子。
とはいえ本質的な変化は無いので、ギャップは大きいものの付き合い方までは変わらない。



◆余談
発表当初はタイトルのサンカイメの部分が片仮名なことから何かしらの伏線を疑われていたが、
蓋を開けてみれば意外と言葉通りの意味に留まっていたりする。


共通ルートの比率が過去作と比べて多めで、個別ルート決定までの選択肢が少ない上に共通ルートの後半に一纏めにされており、
ゲームとしてそれはどうなのかと少々首を傾げたくなる部分も。


また、上述したように従来のどみるらしい作風の本作ではあるものの、
個別ルートの温度差が激しいといった面もある。


特に翠ルートなんかはどみるらしいちょっとしたシリアス展開すらも見られない終始ほのぼのとしたゆるい空気の続くある種珍しいシナリオな一方、
姫夏ルートでは従来作と比較してもトップレベルの超展開に加えてなかなかに重いシナリオが待ち受けていたりする。
(というか作中時間が数年単位で経過し姫夏以外のヒロインがほぼ登場しなくなるなど、本作内の枠組で見てもなかなかに異質)


こういった面を多種多様なストーリーが楽しめると見るか、作品としての統一性に欠けると見るかはプレイヤー次第といったところか。
イチャラブが楽しめればシナリオはあんまり関係ないとか言ってしまえばそれまででもあるけど。






追記・修正お願いします。


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