Fate/KOHA-ACE 帝都聖杯奇譚

ページ名:Fate_KOHA-ACE 帝都聖杯奇譚

登録日:2016/04/20 Wed 02:41:49
更新日:2024/01/22 Mon 13:43:41NEW!
所要時間:約 11 分で読めます



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時ハ太平洋戦争末期
我ラ大日本帝国陸軍ハ聖杯戦争ヲ掌握セリ 聖杯戦争ヲ掌握セリ
大聖杯ヲ要トスル新型爆弾 驚天動地ノ必殺国防兵器 八一号聖杯爆弾
同盟国ドイツ第三帝国ヨリ強襲セシ 人造英霊兵団ヘルト・クリーガー
ソシテ大聖杯ニ呼バレシ七騎ノ救国英雄ガ聖杯爆弾ヲ巡リ繰リ広ゲタ、歴史ノ影ニ埋モレシ聖杯戦争



『Fate/KOHA-ACE 帝都聖杯奇譚ていとせいはいきたん』とは、経験値による漫画作品。
タイトルの通り非公式? ながらFateシリーズの派生作品……ということになるのか?



元々は、コハエースEXにて「コハエース聖杯戦争」というアイデアから誕生した作品。
その場限りのネタかと思いきや、社長が妙に気合を入れた桜セイバーのイラストを提供してくれるという急展開を迎える。
その後、経験値による「ぼくのかんがえたFate」という、いわゆる型月ファンにありがちな若干痛い自虐ネタのようなものとして「帝都聖杯奇譚」のタイトルや魔人アーチャーなどの設定を発表したりしていたが、結局コハエースEXの最終回と同時に連載開始前に打ち切られるという結末を迎える。


それからしばらくの間は、桜セイバーや魔人アーチャーがカプセルさーばんとにゲスト出演するなど地道な活動が続いていたが、EXでの最終回から一年経ったコハエースGOにて、突如本編の連載がスタートした



きのこウロブチもかいてくれないから、自分でかくハメになるんですよ!!」



時代は第二次世界大戦末期(昭和20年・夏)、第三次聖杯戦争の最中に日本軍により奪われた聖杯を巡って……というIfの物語。
聖杯の強奪がユグドミレニアとナチスならApocrypha、本来の通り第三次聖杯戦争が無効となって終わったらZero……という具合に妄想設定を連結すると割と楽しいが、
「基本的に本家Fateとはなんの関係もないパラレルですので!! プリズマ先輩よろしくツッコミ無用でお願いしますね」
と明言されている。
また、きのこ先生の見解は「限りなくアウトに近い黙認姿勢だよ!! 妄想設定、お許しください!!」とのこと。
つまるところ、あんまり真面目に考察せずに、気楽に楽しむべし……といったところ。



なお、作者が経験値かつコハエース内の連載ということで、キャラクターは基本的にデフォルメ体形。
ページ数も限られているため、結構なハイペースで物語が進行する。
派手な戦闘シーンを描ける余裕もないため、戦闘描写そのものがカットされる場面もしばしば。


一方で、仮にもFateの看板を掲げているためか、コハエースの軽いノリは健在ではあるものの、話の内容自体は基本的に真面目でシリアス。
でも絵柄のせいでやっぱりギャグ。
物語の進行上、ちゃんと舞台を描く必要があるため、背景の描かれているコマがそれなりに存在しており、コハエースなのにあんまり白くない


コミックスにおいては「コハエースGO」内に本編は一括で収録されている。
その為FGO等で桜セイバーや魔人アーチャーに興味を持った人でも手を出しやすいが、「GO」を読んだだけでは一部設定(八一号聖杯爆弾の存在)なんかが分かりにくいので注意が必要。




【登場人物】

マスターなどの聖杯戦争関係者にはスターシステムとして他の型月作品のキャラクターが割り振られる形になっている。
あくまでスターシステムであるため、そっくりさんが登場してもあまり深い関係はない。
ただし、月姫のキャラクターについては「戦前に月姫の物語が一通り終わっている」という設定になっており、時代は違えど一応本人という扱い。



◆遠野家

桜セイバー
おなじみおき太。琥珀によって召喚されたサーヴァント。
普段のコハエースや各所にゲスト出演した際の残念キャラは、今回控えめ。
その一方で、戦うたびに血を吐くピーキーな仕様は徹底されている。
詳しくは項目を参照。


琥珀
桜セイバーのマスター。本作の主人公ポジション。
物語がそれなりにシリアスに展開するため、わりと真面目に使用人をしている。ただし性格は歌月十夜・メルブラ仕様。
諸々の番外作品で見せるチートスキルも使用せず、自白剤を用意したりする程度。一方で月姫で明かされた能力はしっかり活用されている。
ちなみに、連載前の設定では桜セイバーのマスターは、
「戦時中でありながら妙にのんびりとした、悪く言えば平和ボケした価値観を持つ、マイナーな魔術師の家の息子」
になる予定だった。一番近いのはこの人か。


遠野秋葉
遠野家当主。
本来、聖杯戦争など遠野家とは無関係な儀式であるのだが、シエルからの依頼を受け、突如終了した第三次聖杯戦争に介入することになる。
当初は彼女がマスターになる予定であったが、偶然やトラブルが重なった結果、琥珀がマスターとしてサーヴァントを召喚することになった。
マスターではないものの、異能力を駆使して戦闘にも参加する。



◆日本陸軍

魔人アーチャー
おなじみノッブ。本作のボスキャラ枠のサーヴァント。
自身を召喚した日本陸軍を逆に掌握し、その手腕で魔術協会や第三帝国を出し抜いて大聖杯を確保、驚天動地の必殺国防兵器「八一号聖杯爆弾」の建造に着手する。
すっかり残念キャラが定番になってしまっていたが、今回は「第六天魔王」らしい苛烈さ、冷酷さを見せてくれる。
詳しくは項目を参照。


マスターアルトリア
魔人アーチャーのマスター。おなじみ型月のドル箱ヒロイン。
陸軍将校と外国人のお妾さんとの間に産まれたという設定。どこぞの内弟子のように騎士王所縁の血筋だったのかセイバー顔なだけでなく魔力量も優秀。
元々魔人アーチャーを召喚した魔術師は別に存在していたが、召喚直後に圧切長谷部されて、彼女と再契約という流れになった。
不意打ち気味に登場してコマ外のモーさんをビビらせた。
元は月刊ニュータイプの誌上企画で誕生したセイバーのバリエーション。今回は日本軍所属ということでセーラー服だけでなく軍帽も装備している。


間桐少佐
バーサーカーのマスターで、みんな大好きワカメ。陸軍第四魔導機関に所属する魔術師。
設定上は、間桐家が現代ほど落ちぶれる前の、まだ少しは魔術回路が残っていたころの間桐家の魔術師。
陸軍を我が物とするノブの存在を快く思っておらず、自身の召喚したバーサーカーに『甲型英霊拘束具』を装備させ、マスターとしての力を振るおうと画策するが……。
「ワカメフラグ立てすぎワロタ」


バーサーカー
巨大な槍を振るう狂気の英霊。見た目は筋骨逞しい偉丈夫。
陸軍によって甲型英霊拘束具を装着させられており、どことなく特撮ヒーローっぽいナリになっている。
召喚早々、甲型英霊拘束具の制御を破り、暴走。虐殺パーティを繰り広げる。
基本的に豪放磊落な陽気な兄ちゃんといった感じの性格だが、ゲーム感覚で敵のみならず一般人にも点数をつけてスコアアタックを始めるなど、戦いにおいてはまさに狂戦士の顔を見せる一面も……。
本人曰く「主君殺しなんてしない」とのことだが、仮にマスターが令呪で自決を命じようとした際には、事も無げに令呪のある部位を刎ねてのける。
でも殺してないからね。しょうがないよね。

真名は「森長可」。
通称・鬼武蔵。


元々間桐少佐は宮本武蔵を召喚するつもりであったが、「武蔵違い」で触媒を間違え彼を召喚してしまった。
狂化ランクはDのため会話は可能だが、「精神汚染:B」によって意思疎通は困難……という、近年増加傾向にあるタイプのバーサーカー。


実は彼自身よりも装備している甲型英霊拘束具の方が厄介という変わり種なサーヴァント。
拘束具には土地から魔力を吸い上げる機能があり、それを送り込まれることによる、ほぼ無尽蔵の再生能力を誇っている。
ランサーに顔をブチ抜かれても平然と再生するレベルであり、これを仕留めるには胸部の炉心を心臓ごとピンポイントで破壊するか、
大規模な火力で長可を跡形もなく消し飛ばすしかない。


詳細はバーサーカー(帝都聖杯奇譚)を参照。



◆ドイツ第三帝国

●総統
第三帝国の総統……の、影武者
キャスターのマスターであり、奪い損ねた聖杯を手中に収めるために、英霊兵の大軍を率いて現れる。
マスターでは唯一のオリジナルキャラ。
第三帝国総統ということで、某最期の12日間の空耳ネタを披露してくれる。


レイター少佐
総統の横に寄り添う女性軍人。
経験値のお気に入りライダーさんであるが、出番は少ない。

実はアサシンのマスター。
そして、第三帝国に潜入していた時計塔のスパイ
出番が少なかったのは表に出ることなく暗躍していたから……らしい。


彼女に指示を出していたのは時計塔のロードの一人(ケイネス・エルメロイ・アーチボルトっぽい)。
このたびの聖杯戦争は、このロードにとって「実験」であったらしく、レイターからの報告を受けて「第四聖杯計画」の開始を宣言する。


●キャスター
スーツにサングラス姿の謎の男。登場して早々に顔も真名も明かさないまま魔人アーチャーに射殺されるも、その後平然と復活している。
連載前は「ぶっちゃけまだ考えていない」として設定は決まっていなかったようだが、連載開始に際して英霊が決定した模様。
戦闘能力は皆無のようだが、何か特異な能力を持っているらしく、第三帝国の人造英霊兵団は彼の手掛けたものである様子。
自分のことを「いちおう悪魔」と称したり、英霊兵を魔術兵器でなく科学の産物と語ったりなど、その正体は謎に包まれている。

真名は「マックスウェル」。


かつて根源に挑んだとある数学者が生み出した架空の悪魔
この悪魔は熱力学第二法則を否定してしまう存在であり、それが永久機関を求める人々の欲望によって歪められ、霊基を得てサーヴァントとなった。
宝具にのみ一点特化した極端な性能で、ステータスは宝具がEX評価である以外はすべて「-」となり、スキルも「悪魔の証明:EX」以外所有していない。
しかし、「『マックスウェルの悪魔』の存在を否定できる理論が無いかぎり消滅しない」という特性*1を有しており、彼の存在を否定できる理論が作中の時代、およびサーヴァントたちの時代には存在しないため、決して殺すことができない不死に近い存在と化している。
逆に証明が成立した現代に召喚された場合、普通の高校生の物理の教科書に殴られただけで致命傷を負うことになる*2


宝具は『熱力学第二法則の否定マックスウェルの悪魔』。
永久機関(っぽいもの)を顕現させ、無限に近いエネルギー(この場合は魔力)を生み出すことができる。


自身の目的の障害となる魔人アーチャーが桜セイバーに倒されてから正体を明かした、本作の裏ボス的存在。


セイバー?
暗い目つきをした浪士風の男。
セイバーの「坂本龍馬」と名乗っているが、怪しげな土佐弁で話し、示現流で斬りかかるなどどうにも胡散臭い。
その戦法はセイバーのクラスには似つかわしくない、死角からの不意打ちや、マスターを人質にとる等、ダーティーなものが目立つ。
その一方で卓越した剣術の使い手でもあり、示現流以外にも多数の流派を使いこなすなど、地力も極めて高い。
何故かライダーに対して憎悪を向けているが……?

真名は「岡田以蔵」。
幕末の人斬りで、本当のクラスはアサシン。


一度見た剣技をコピーできる宝具『始末剣』により、アサシンでありながらセイバーに匹敵する剣技を操ることができる。
これにより、二つのクラスの能力を疑似的に再現しており、言うならばダブルクラスと呼ぶべきものになっている。
正体を明かしてからは、自分のことをアサシンではなく「人斬り」のクラスだと言っているが、これはあくまで自称。


詳細はアサシン(帝都聖杯奇譚)を参照。



◆聖堂教会

シエル
聖堂教会からの使いとして、琥珀たちに聖杯戦争への介入を依頼する。
触媒になるアイテムをどっさり用意してくれた。


ランサー
神槍と呼ぶべき超絶的な技を持つ、コートを羽織った老人。
ランサーでありながら特筆すべき槍の宝具を持たず、その技量のみでランサー足りえているという特異なサーヴァント。
ランサーではあるが素手でも戦える。下手したら素手の方が強いかもしれない
彼の大ファンである経験値が、きのこ先生に必死の出演交渉をした結果、わりとあっさりOKをもらえたとか。
本作では珍しい日本国外出身のサーヴァントにして、最も新しい時代のサーヴァント……というか「この間死んだと思ったらもう召喚された」というレベル。


言峰花蓮
大陸からやってきた美少女マスターで、ランサーのマスター。とうとう言峰って言っちゃったよ。
聖杯とは別の、第三帝国の所持している封印指定の聖遺物が目的。



◆その他

ライダー
少々とぼけた雰囲気をした二十代半ばの青年で、日本刀と拳銃を駆使して戦う。
わりと話の分かる人物で、桜セイバーと共闘することもできる。
基本的に普通の喋り方だが、大事な局面では地の口調らしき土佐弁になる。
魔人アーチャーに匹敵するほどの知名度を備えた英霊で、騎乗型のEXランク宝具を所有している。

真名は「坂本龍馬」。
抑止力によって召喚された存在であり、マスターは存在しない。


宝具は『天駆ける竜が如く』。
自身に付き添う美女「お竜」の正体であり、真名を開放することで巨大な竜の姿に変貌する。
強力な分デメリットのある宝具で、竜への変身は一度の召喚につき一度きり、発動後は世界に対する不完全さゆえに存在を維持できずに消滅するという制約がある。
EXの評価も「強さ」ではなく「判別不能」という意味でつけられている。
また、厳密には竜そのものではなく、竜種一歩手前の「みずち」のような物の怪にあたる存在(だからこそ「竜が“如く”」という宝具名なのかもしれない)。


●お竜
ライダーに寄り添う謎の美女。長い黒髪とセーラー服姿が特徴で、性格は妙に軽くマイペース。
ちなみに、坂本龍馬の妻として知られる、お龍さんこと楢崎龍ではない。
お龍ではなく、なのがポイント。
サーヴァントの斬撃や銃撃をものともしない異常な耐久力と、素手の一撃で地面を砕くほどの身体能力という、サーヴァントに匹敵するほどの戦闘能力を有している。
しかしながら高い「神秘」を持つ存在であるため、スキル「天下布武」を発動した魔人アーチャーにはかなり不利になってしまう。

その正体はライダー・坂本龍馬の宝具『天駆ける竜が如く』そのもの。
元々はとある山に封印状態で縫い付けられていたまつろわぬ何か。
若気の至りで封印の鉾を抜いてしまった龍馬に一目惚れし、恩返しを口実に彼の押しかけ女房になったとのこと。
(恐らくは九州旅行をした際に高千穂峰の天逆鉾を引っこ抜いたという逸話が元ネタ)
なお、魔人アーチャーの剣を首に受けて暴走状態に陥ったのは、文字通り彼女の「逆鱗」に触れたためと思われる。


遠野志貴
本編中の登場はなし。
月姫の事件を色々解決した後、徴兵されてインド戦線に派兵されたとのこと。
彼の安否をシエルが保証することを条件に、遠野家が聖杯戦争に参加することになった。


アルクェイド・ブリュンスタッド
出征した志貴にくっついてインドに行った後、現在は欧州戦線で暴れているとのこと。
聖杯戦争とかしている場合じゃない。


サル
本編中に出番はないが、ノブがちょくちょく言及する存在……となる予定だった。
本編では尺の余裕もないので、設定で語られるのみ。
似たノリで考案された経験値オリジナルサーヴァントにはタヌキも存在する。




【用語】

●八一号聖杯爆弾
大聖杯を81のパーツに解体し再構成、まったく別の何かに変革された魔術兵器。
大聖杯を確保したノブが、聖杯が願望機として機能しないことを見抜いたことから誕生した、一発で戦局を逆転させうる戦略兵器。
大聖杯にありがちなイレギュラー欠陥も完備しているため、隙が無い。


●人造英霊兵団ヘルト・クリーガー
ドイツ第三帝国が実現させた、英霊を兵器として運用することを可能とする魔導兵器。
聖杯戦争における英霊召喚を大聖杯を介さずに実現させるトンデモ魔術。
本来なら絶対不可能な行為であるが、とある事故により“実現せずして実現してしまった”。
サーヴァントの運用にマスターを必要とせず、令呪は緊急処分用の一画のみ。
基本的には本来の英霊とは全く別の疑似英霊であるが、それゆえに神霊クラスのサーヴァントさえも制限付きで稼働させることが可能。
本編では、まずクー・フーリン(偽)による試作型が登場したものの、秋葉一人にも苦戦したうえ、桜セイバーにあっさりやられてしまった。
その後、甲型英霊拘束具と同じ物を装備した軍勢が総統に率いられて登場するものの、全員が半端に神性スキルを保有していたため、魔人アーチャー単騎にあっさりと壊滅させられてしまった。


栄光の右手ハンズ・オブ・グローリー
第三帝国が保有する、封印指定の聖遺物。
言峰花蓮の目的は、聖杯ではなくこちら。


●安土
ノブ自慢の超大型戦略爆撃機『AZUTI』。
戦時中に計画が頓挫した必勝防空計画における、大型長距離戦略爆撃機であるZ飛行機(いわゆる後の「富嶽」)を再設計、開発した飛行要塞とも言うべき超兵器。
武装として20mm機関砲を16門装備し、最大25tまでの爆弾を搭載可能。機関は敷島ハ53空冷式4列魔石型36気筒(ハ219複列魔石型18気筒を2台串型置)7.800馬力(3950kw)6発を搭載。単独でのアメリカ本土への爆撃を可能とする。
……っていうのどうでしょう? と、きのこ先生に話してみたら何故かうけてたらしい。
本編では登場することの無いまま終わってしまった。是非もないよね。



人造の神ネオ・フューラー
ドイツ第三帝国の真の計画である■■■■の召喚によって現れた「真なる総統」。
総統の影武者の右手に移植された「栄光の右手ハンズ・オブ・グローリー」を触媒にした上で、キャスターの宝具と融合した聖杯が無限の魔力を供給することにより現界する。
外観はFate/stay nightのHFルートで登場した「影の巨人」に近い。
圧倒的な攻撃力と再生力を誇る上、ひとたび動き出せば聖杯を奪われても問題なく活動できるという驚異的な能力を持つ。


●抑止の守護者
『人造の神』を倒すため、五騎のサーヴァントの霊基を取り込んだ聖杯によって桜セイバーが再臨した姿。
詳細は魔神セイバーを参照。




【外伝・リメイク】

◆帝都聖杯奇譚外伝 欧州死徒戦線 1945

最終回で発表された続編。
主人公は志貴のピンチを救うべく欧州へと旅立った翡翠
事件に巻き込まれた志貴とアルクェイドに、翡翠を追う琥珀と秋葉、そして何故か現界したままの沖田とちびノブ達の活躍する物語になる模様。


いわゆる嘘予告であり、本当にやるかどうかは不明。


◆帝都聖杯奇譚回顧録 昭和戦国絵巻

ぐだぐだエースにて発表された、帝都聖杯奇譚の前日譚。
舞台は昭和18年・冬。帝都時空における第三次聖杯戦争を描く。


物語の導入部と第五話*3に当たるエピソードなどが断片的に語られるだけで、本格連載がされるかは不明。


サーヴァントマスター備考
セイバー遠坂家間桐家同盟
魔人アーチャーマスターアルトリア
八華のランサー弓塚さつき本作の主人公ペア
ライダー単純な戦闘力なら魔人アーチャーを上回る?
???アインツベルン家バーサーカー? 日本において神として扱われている英霊。

◆帝都聖杯奇譚 Fate/type Redline

2019年に発表、連載が開始された帝都聖杯奇譚のリメイク版。
リメイクにあたり設定を一部刷新、琥珀さんや遠野家メンバーなどのスターシステムを排し、新たなマスターたちで物語を紡ぐ。
作画は平野稜二。


《セイバー:沖田総司陣営》

  • 赤城奏丈

セイバーのマスター。現代日本(2020年)の男子高校生。
絶えつつある魔術師の家系に生まれ、祖母の遺品を整理していたところ、1945年にタイムスリップ。九十九の召喚儀式に乱入し、たまたま持っていたラノベが触媒となって沖田を召喚、マスターになってしまった。


  • 藤宮九十九

セイバーのマスターになろうとしていた少女魔術師。
聖剣の鞘でアーサー王を呼ぶつもりが奏丈の乱入でご破算に。彼を代理として聖杯戦争に参加を促す。なお鞘は偽物だったのでどれほど頑張ろうともアーサー王は出てこなかった。
実は奏丈の祖母。


《アーチャー:織田信長陣営》

  • 淺間かなめ

アーチャーのマスター。真瓦津の下で働く金髪碧眼の少女。
召喚された信長はマスター予定だった陸軍士官を無礼討ちで惨殺。覇気に兵たちが平伏する中、腰が抜けていたために顔を上げていたかなめを見初め、契約を結ぶ。
コハエース版のアルトリアに桜の要素が付け加えられている…?


《ランサー:李書文陣営》

  • 蘭蘭芳

ランサーのマスター。中国系のフリーランス魔術師。
中国の闇社会では「火鼠」の異名を持つ盗賊でもある。教会の依頼で来日し聖杯戦争に参加する。
言峰花蓮に相当するが、最も立場が違うキャラクター。



《アサシン:岡田以蔵陣営》

  • レイター

アサシンのマスター。第三帝国から派遣された魔術師。
真瓦津と同盟を組んでいるが、彼の裏でさらなる暗躍を見せている。
現状、コハエース版から続投している唯一のマスターで、ライダーさんをベースにリデザインされている。



《バーサーカー:森長可陣営》

  • 真瓦津玲二

バーサーカーのマスター。陸軍少佐。ワカメの系譜。
軍部に属する魔術顧問士官。魔術師が上位に立つ国を作ろうと暗躍している。
信長のマスターになることを望んでいたが、彼女からは路傍の石扱いで、対抗心から宮本武蔵召喚を目論むが…
傲慢で陰険な性根の持ち主だが、時勢と精神操作が相まって部下からは慕われていた。



追記・修正おねがいします。


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  • これもっとマジメにやったら面白そうなんだけどなー経験値氏の黙認って何処まで黙認か曖昧だし少なくともFGOで追加期待 -- 名無しさん (2016-04-20 07:27:15)
  • 設定とか練り込めばかなり面白くできそうな下地 -- 名無しさん (2016-04-20 10:01:17)
  • 問題は誰が書いてくれるのか、という一点。 -- 名無しさん (2016-04-20 12:01:55)
  • そこでアニメ化ですよ -- 名無しさん (2016-04-20 12:08:02)
  • 爆撃機AZUTIが登場したらどんな会見なんじゃろ -- 名無しさん (2016-04-20 12:54:12)
  • この手のスターシステムも面白いな 龍が如く見参みたいな感じで サーヴァントもガチで地力あるメンツばっかだし 森の兄ちゃんは英霊兵軍団出るとこまで生きてほしかったなぁ、森無双見たかったわ あとノブとの絡みも -- 名無しさん (2016-04-20 12:58:39)
  • あと志貴も大丈夫なんかね インド戦線つったら後に悲惨なことになるのに……まぁアルクいるなら大丈夫か というかアルクさん、赤王ちゃまに先駆け、無双楽しんでるのか -- 名無しさん (2016-04-20 13:00:45)
  • バーサーカー弱かったな。鎧の方が強いって感じ。キャスターにそこそこ期待。あと龍馬がドラゴンライダーで抑止力のバックアップ受けてるのはさすがに盛りすぎだと思う。 -- 名無しさん (2016-04-21 14:44:57)
  • 本編作品ではいろいろ制限があってできないことを、コハエースの緩い空気でやっちゃおうみたいなノリがあるかもしれない。比較的最近の日本人サーヴァントが多いのもその一つだと思う。 -- 名無しさん (2016-04-21 21:08:34)
  • コハエースなのに、経験値なのに、ちくしょう!! かっけえじゃねーか!! -- 名無しさん (2016-05-19 21:07:06)
  • 鬼武蔵、意外とケリィと相性いい気がするなぁ --   (2016-06-04 14:31:02)
  • ↑外道作戦は全然OKだから鬼武蔵から見れば切嗣は悪くないだろうけど、切嗣から見たら勝手に暴れ出すただの面倒なサーヴァントなんじゃ…… -- 名無しさん (2016-06-04 19:46:38)
  • キャスターはそう来たかぁ…たしかに非力なことにも不死身なことにも納得いくチョイスだ -- 名無しさん (2016-06-11 16:26:42)
  • エネルギーの無限増殖っぽいから起動に聖杯必要な理屈はわかるけど栄光の手はなんなんだろう… -- 名無しさん (2016-06-11 18:57:58)
  • ラスボスはノッブって言ったじゃないですかァー! -- 名無しさん (2016-06-11 19:43:18)
  • ↑x4 アイリとイリヤが関わらんかったケリィなら案外いけるんじゃね?あぁ見えて鬼武蔵頭もいいからケリィ丸め込んで上手くやりそうな気もするけどな -- (2016-06-11 20:12:33)
  • キャスターはノッブに続いてエミヤが天敵のサーヴァントか。神秘の薄い未来の英霊だからこそアドバンテージを取れるキャラも増えてきたな -- 名無しさん (2016-06-11 20:19:03)
  • キャスターって中ボス的な印象があったからこういう黒幕展開は面白いな -- 名無しさん (2016-06-11 20:36:47)
  • ↑作家系は黒幕関係多いぞ -- 名無しさん (2016-06-13 01:31:29)
  • まさか魔神セイバーまで回収するとは思わなかった -- 名無しさん (2016-07-13 22:48:41)
  • 情報更新ありがたい。単行本はよほしい -- 名無しさん (2016-07-20 21:20:46)
  • 個人的にラスボスで真セイバーヤマトタケルが出てきてくれることを期待していたんだが。だって日本神話の英雄の代表格だし、日本版ヘラクレスって感じだし…。 -- 名無しさん (2016-07-20 21:40:19)
  • 全体的にサムライ的なキャラが集まった聖杯戦争だから神話時代の英霊連れてこられてもチート過ぎて勝負にならない -- 名無しさん (2016-07-20 22:07:31)
  • ↑それでもノッブなら…… -- 名無しさん (2016-07-20 22:46:03)
  • キャスターって下手したら(現代なら)大学生でも勝てるよね… -- 名無しさん (2016-07-25 12:57:37)
  • ↑ 勝てる勝てないというより、現代には(この形では)存在してない可能性が高い。 -- 名無しさん (2016-07-26 17:30:06)
  • ↑天草くんの例もあるし「ナチス」と言う概念で召喚されそうだな… -- 名無しさん (2016-08-03 07:51:14)
  • 魔神セイバー強すぎワロタwww  んでまさかの沖田とノッブ(ただしちびノブ)現界ENDか  欧州死徒戦線1945みてーよぉぉぉぉぉ -- 名無しさん (2016-08-10 23:59:18)
  • あとレイター少佐の上司がなんか闇のカプさばおじさんっぽい? -- 名無しさん (2016-08-11 00:02:05)
  • たまに思うんだが、森さんは生前からアレなので、「この狂化って素じゃね?」と思ってしまう......。 -- 名無しさん (2016-08-17 16:59:38)
  • ↑会話のできるバーサーカーはみんなそんな感じだし…… -- 名無しさん (2016-08-18 13:48:30)
  • 切嗣的なキャラ出てきたら戦時中だし本編以上に無力感に苛まれて荒みに荒んでそう -- 名無しさん (2016-08-18 14:04:41)
  • 勇者エリの例もあったし魔神セイバーを実装されないかな… -- 名無しさん (2016-10-23 23:59:03)
  • 単行本でキャスターのマスターが「謎の男」になってるんだが、もしかしてキャスターのマスターは総統じゃない? -- 名無しさん (2016-11-12 19:47:02)
  • ↑ マスター権限を総統の影武者(ホムンクルス?)に渡したんじゃね -- 名無しさん (2016-11-12 21:38:39)
  • 単行本一巻でサクッと完結する聖杯戦争ってのは、他のFateにはない特長かと思う。バトルシーンや裏話なんかを肉付けして、1クールアニメとかにできないかな? -- 名無しさん (2016-11-13 23:05:32)
  • ↑バトルシーンはほぼ全カットだからな。通しで書かれたのはセイバーvsバーサーカーとランサーvsアサシンだけという -- 名無しさん (2016-11-13 23:30:50)
  • エクステラより面白かった。人斬りとDQNかっこいいのう -- 名無しさん (2016-11-15 19:40:49)
  • ちびノブに感無量。 -- 名無しさん (2016-11-15 20:22:47)
  • 原作というか提案した作品としちゃ面白いと思うけどなー。信長なんか大暴れしてくれそう -- 名無しさん (2016-11-17 13:30:54)
  • なんで平将門出なかったんだろう? -- 名無しさん (2016-11-18 14:30:38)
  • ↑表ボスがノブである以上、それと近いレベルの大物武将を出したら話がややこしくなる -- 名無しさん (2016-12-30 13:32:40)
  • 嘘アニメ化予告来たけど、そのうちホントになりそうだなぁ -- 名無しさん (2017-01-08 22:29:43)
  • 聖杯戦争ってあまり女性アーチャー出てないから魔人アーチャーは嬉しかった。もっと掘り下げてアニメ化とかして欲しいな -- 名無しさん (2017-01-20 18:00:29)
  • 滅茶苦茶面白かったのに続きは確実に出なさそうなのが悲しい… -- 名無しさん (2017-10-13 16:13:25)
  • 欧州死徒戦線あくしろよ -- 名無しさん (2017-11-04 00:40:00)
  • イベントおめでとう! -- 名無しさん (2018-06-06 22:22:57)
  • イベントで殆どの鯖か実装されたが鬼武蔵はどうなるんだろう… -- 名無しさん (2018-06-06 22:38:31)
  • イベント決定したのはめでたいが、参加条件は1部クリア…。ケッ、そういうこったと思ったよ…。思えば明治維新イベなんかはもろに1部クリアが前提のストーリーだったっけな。 -- 名無しさん (2018-06-06 22:55:32)
  • 問題はネオ・フューラーの扱いだよな…本編で一番の謎だし -- 名無しさん (2018-06-07 14:08:04)
  • ↑まさかのキンカンが第六天魔王の依代で登場するとは… -- 名無しさん (2018-06-26 14:36:35)
  • ついに全員出演したね -- 名無しさん (2019-07-12 13:19:38)
  • 時代的に楠木正成召喚していたら勝ち確 -- 名無しさん (2019-08-30 19:21:14)
  • 新たにリメイクされることが決まったそうな。 -- 名無しさん (2019-12-10 18:39:48)
  • 富岡さんスピンオフの人か リメイクコミカライズ -- 名無しさん (2019-12-10 20:26:04)
  • リメイク、まさかのタイムスリップモノだけど、どういうカラクリなんだろ?  型月世界観的に -- 名無しさん (2020-03-19 13:59:19)
  • 違反コメントとそれに反応したコメント削除 -- 名無しさん (2020-10-26 20:56:53)
  • ↑2普通なら魔法モノだけど、この記事やコミックスの巻末に書かれてるように、通常のFateシリーズとは設定的に外れた世界観なので深く考えない方がいいのかも知れない 冬木の聖杯じゃ東洋の英霊は召喚できない(SNのキャスターやApo世界のアインツベルンみたいにルール違反しない限りは)はずなのに、東洋の英霊ばっかり召喚されてるし -- 名無しさん (2020-10-26 21:21:45)

#comment

*1 恐らくはスキルの「悪魔の証明:EX」によるもの。
*2 明言はされていないが未来の英霊も恐らく天敵。
*3 八華のランサーの真名が判明する回。

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