蛮神(FF14)

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登録日:2015/05/22 Fri 23:25:00
更新日:2024/01/15 Mon 10:29:18NEW!
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ff14 召喚獣 ボス 一覧項目 洗脳 所要時間30分以上の項目 所要時間60分以上の項目 エオルゼア 蛮神



蛮神ばんしん』(primals)とは、オンラインゲーム『ファイナルファンタジーXIV』に登場する生物。
今までのFFシリーズの「召喚獣」に当たる存在であり、イフリート、タイタンなどシリーズおなじみの幻獣は蛮神としてエオルゼアに降臨する。


蛮神という存在


蛮神はエオルゼア辺境に蟠踞する、人間以外の「蛮族」がそれぞれ守護者として崇める、文字通り「神様」である。
とは言え常にエオルゼアの地に存在してるわけではなく、蛮族が祈りを捧げ、クリスタルを触媒にすることで「神降ろし」を行い、蛮神は「エーテルの集合体」という器を得て降臨する。
そのため例え蛮神が倒されても、エーテルに帰り大地に散るだけで、滅ぼされることはなく、蛮族が再び「神降ろし」を行えばまた現れる。


蛮神はあくまで信者である蛮族の祈りに応じるだけで、自らの意志で動くことはない。
人間などの別種族に対する見方は蛮神ごとに異なるが、例えガルーダのような苛烈な性格の持ち主でも、本質上人間に対して敵意を抱くことはない。
またラムウのように、人間の力を評価する蛮神もある。


ちなみに蛮神を倒すには、光の神ハイデリンの加護である「超える力」を持つ者の存在が必須である。
というのも、加護を持っていない存在が近寄っただけで洗脳されてしまい、信奉者(テンパード)という名の蛮神の操り人形にされてしまうからである。これは蛮神を崇めていない派閥の蛮族も同様。
「紅蓮のリベレーター」の時点ではテンパードになった者を正気に戻す方法は一切存在せず、また蛮神の強さは信者の祈りによっても上下するため、テンパード化した場合、秘密裏に『処理』されることが義務付けられている。
(実際テンパード化した戦士を倒すFATEも存在する。)


しかし「漆黒のヴィランズ」の主舞台「第一世界」における罪喰い(極属性である光属性エーテルに侵され怪物化してしまった元生物)化の治療の為に編み出された術式をアリゼー達が改変・応用することで、遂にテンパードの治療が可能となった。


ゲームにおいて


…と、超然とした存在である蛮神達だが、残念ながらどの蛮神も最終的には敵となり、この蛮神達と戦う「蛮神戦」は、FF14における主要なバトルコンテンツの一角を担う。いわゆるボス戦。


「(蛮神の名)~討伐戦」という名のコンテンツに、プレイヤー達は力を合わせて蛮神討伐を目指す。
また強化バージョンとして「真~討滅戦」、その更なる上位に当たる「極~討滅戦」はエンドコンテンツとして実装され、本来の蛮神とは比較にならない程の強敵となりプレイヤーに襲いかかる。
また、作中で特に強力とされる蛮神は、「インスタンスレイド」(4〜5層に分かれる8人で挑む特殊なレイドダンジョン)における最後のボスを務めることもある。


また、特徴として殆どの蛮神は直撃すると耐えることが不可能な「究極履行」という大技を持つ。
ざっくり言えば「条件を満たさないと強制全滅、満たすとダメージを抑制できる」というギミック。その条件の多くは「制限時間内に特定のオブジェクトや雑魚敵を破壊、殲滅」であり、パーティに高い火力が要求される。「DPSチェック」と呼ばれることが多い。PTで連携して処理できるかどうかではプレイヤースキルが試される。
抑制されるとはいえ、発動時は結構なダメージを受けるので、回復軽減を用意されたし。
しかし中にもド派手な演出がついているものもあり、蛮神戦最大の見せ所となっているものが多い。


その他にも大範囲を攻撃する技、ヒーラーやDPS(FF14では攻撃をメインで行うアタッカー職を公式にDPSと呼ぶ)にのみ行う攻撃など、普通の敵とは一線を画する。
ロール毎が適切な行動を取り、難解なギミックを対処できなければ、蛮神を倒すのは難しい。


なおFF14にジョブ「召喚士」があり、もしかして蛮神達を使役できるなのでは?と思う方もいるだろうか。
しかし前述の通り蛮神を召喚するには触媒としてクリスタルが必要であり、その量も人間一人で賄えるものではない。その代わりに、召喚士は蛮神の力が宿ったペット「エギ」を召喚して戦う。



新生エオルゼアに登場する蛮神


+ パッチ2.0〜2.57までの範囲に関わるネタバレを含みます-

焔神えんしんイフリート

勇力無比……
我が力を思い知るがいい!


CV:なし
固有天候:灼熱波
戦闘曲:原始の審判


プレイヤーが最初に対峙する蛮神。アマルジャ族が信奉している。
四字熟語を常用する武人肌な性格。四足歩行で、いかにも「獣」のようなビジュアル。


蛮神戦の基礎を学ぶに最適な相手で、初心者も怯えることなく挑戦しよう。
しかし真、極では大幅に強化されて強敵として数えられる。特に極は特殊なギミックが多数あり特定な手順を踏まないと全滅待った無し。
「絶」シリーズ第2弾である超高難度コンテンツ「絶アルテマウェポン破壊作戦」では2ボスを務める。


究極履行は「地獄の火炎」
一定数の「炎獄の楔」をフィールドに召喚するのが発動の合図。全てを壊さないと即死級の威力になるため、DPSは楔の破壊を優先しよう。


ちなみに、蛮神にはそれぞれ専用曲が戦闘中に流れるが、蛮神の中で唯一イフリートだけはかの植松伸夫氏が作曲をしている。


登場コンテンツ:

  • イフリート討伐戦(Lv20)
  • 真イフリート討滅戦(Lv50)
  • 極イフリート討滅戦(Lv50)
  • 絶アルテマウェポン破壊作戦(Lv70)


岩神がんしんタイタン

横暴なるヒトの子よ……
お主を屠り、我が子らの嘆きを止めようぞ!


CV:なし
固有天候:噴煙
戦闘曲:過重圧殺!


コボルド族が信奉している蛮神。
ある登場人物の言い間違いから生まれた通称は「タコタン」
まるで岩そのもののような巨人で、コボルド族には温厚だが、台詞から察すると本性はかなり好戦的。


タイタンが戦闘フィールドの足場を破壊し、場外に落ちると問答無用で戦闘不能となる、所謂「落下ギミック」の代表者。
真、極では数ある蛮神の中でも屈指の難敵。どんな攻撃でも一発喰らったら(場外に吹き飛ばされて、同時複数回ヒットなど、結果的に)即、戦闘不能になる恐れがある。
しかし歯応えもあって、プレイヤーからの評価は上々。吉田P曰く「FF14の戦闘の面白さを決定づけたコンテンツ」。


余談だが、かつては落下死すると戦闘への復帰が不可能となっていたのだが、後のコンテンツが落下死しても復帰可能なものが主流となったため、そちらに合わせてアップデートにより復帰可能に変更された。
ユーザーフレンドリーな調整ではあるのだが、しくじればリカバリーの効かない緊張感がタイタン独特の魅力とドラマを生んでいた面もあるためこの調整を惜しむプレイヤーも少なくない。
なお、タイタン以外でも落下死による戦闘からの除外が存在したボス戦でも同様の措置がとられている。


究極履行は「大地の怒り」
タイタン自身が無敵となり、代わりに心核が露出して攻撃できるようになる演出が発動の合図。心核を破壊すればダメージを抑えることができる。
この時は戦闘できるフィールドがかなり狭くなっていることもあり、初見の方は特に注意。


絶アルテマウェポン破壊作戦では3ボス、蛮神三連戦の大トリを務める。真や極とは違ったベクトルでの凶悪なギミックが追加されており、絶においてもプレイヤーたちの壁となる。


登場コンテンツ:

  • タイタン討伐戦(Lv34)
  • 真タイタン討滅戦(Lv50)
  • 極タイタン討滅戦(Lv50)
  • 絶アルテマウェポン破壊作戦(Lv70)
  • 幻タイタン討滅戦(Lv80)


嵐神らんしんガルーダ

はじめようぞ、虫ケラ……
わたくしの風でッ! 嵐でッ! 無残に散れッ!


CV:田中理恵
固有天候:暴風
戦闘曲:堕天せし者


イクサル族が信奉している蛮神。女性の鳥人の姿をしている。
もっとも凶暴な蛮神と呼ばわれ、他の者を「虫けら」と軽蔑し、交渉に応じることなく相手を切り裂く。


蛮神戦では、フィールドの中心に4つの石柱が存在する。
この石柱はガルーダからの攻撃を受けたりすると徐々に壊れてしまい、ガルーダの強力な技から身を守る手段がなくなるため、壊れないようにする立ち回りが必要。
なお後述する究極履行でこの石柱は強制的に破壊されて、そのまま戦闘が続行される。


究極履行は「エリアルブラスト」
ガルーダが突然飛び上がり、フィールドの中心で無敵となって現れるのが発動の合図。
残っている石柱の数に応じてダメージが軽減されるため、発動までに石柱が破壊されすぎていると詰みとなる。


絶アルテマウェポン破壊作戦では1ボス、先鋒を務める。ギミックの密度こそ高いが一番手だけあって小手調べといった具合。しかしながら「あるギミック」の存在に気づけなければ解き直しを余儀なくされるブービートラップが…


登場コンテンツ:

  • ガルーダ討伐戦(Lv44)
  • 真ガルーダ討滅戦(Lv50)
  • 極ガルーダ討滅戦(Lv50)
  • 絶アルテマウェポン破壊作戦(Lv70)


善王ぜんおうモグル・モグXII世

家臣たちよ、ワルモノを裁くクポーッ!


CV:なし
固有天候:妖霧
戦闘曲:善王モグル・モグXII世


おとぎ話に存在していたモーグリ族の王。
神話によればモーグリ族は元々天界に住んでいた。紆余曲折を経て下界へと降ろしていったが、王であるモグル・モグXII世は天界に残ったという。
急激な情勢悪化から不安に駆られた「家臣団」と呼ばれる一部のモーグリによって召喚され、モーグリを守るため人間と敵対することに。


以前と違い蛮神自身は最初から出ておらず、家臣団との戦いが前半戦となる。後半戦では王が出陣し、王と家臣団との戦いになる。
極では普通に王が最初から出張ってくれる。


とにかく色々ネタが混じっている、コミカルな蛮神戦。
特に「有頂天」というどう見てもブロント語のデバフまである。
やることがアレでも一応シリーズマスコットだからか、家臣団は倒されてもその場に転がされて放置されるため、終了間際にはそこら中にダウンしたモーグリ家臣団が転がっている。
特に極ではそのまま突撃するだけでは絶対勝てず、ギミックの理解が必須で初見殺し要素が満載。ある意味一番「FF14らしい」戦闘でもある。
真でも以前はその傾向は見られたものの、後のアップデートでこれが多くのプレイヤーにとって初めての8人コンテンツとなったことを受けて大幅な改修が入る。
前半に家臣団、後半に王の相手をするというところは同じだが、後半でターゲットできるのが王1体だけとなり、家臣は王の号令に合わせて技だけを繰り出していくという、最初の討滅戦らしく非常にオーソドックスなバトルに仕上がった。


究極履行は「メメント・モーグリ」
真では前半戦の終わりで、善王が出現時で必ず使用する。
ダメージは発動時点で残っている家臣団の数に左右されており、発動まで全員撃退に成功するとかなり抑制される。
極では家臣を一定回数倒すと詠唱が始まり、詠唱が完了してしまうと全滅。ギミックの関係上履行技というよりは時間切れ演出に近い。


登場コンテンツ:

  • 善王モグル・モグXII世討滅戦(Lv50)
  • 極王モグル・モグXII世討滅戦(Lv50)


水神すいしんリヴァイアサン

我が海域を侵すか、光に穢れし者よ!


CV:なし
固有天候: 時化
戦闘曲:船乗りには難破を / 混沌の渦動


サハギン族が信奉している水棲の蛮神。
巨大な海竜のような姿で、あまりの巨体で並の船ではリヴァイアサンの攻撃に耐え切れず、接近するのも不可能と言われる。
そのため、リヴァイアサン戦は「双胴船」という特製の巨大改造船に乗り、海上という地の不利を負いながら水神に挑む。


リヴァイアサン以降の蛮神は「真~討滅戦」が基本難易度となる。


巨体を活かした突進や、ボディスラムを仕掛けてくるなど意外と脳筋。
真はゴリ押しでも難なく倒せる難易度だが、極になると船の柵がなくなり、海へ落ちると即溺死。突進、ボディスラムの回避が必須に。
他にも多彩なギミックがあり、メリハリのある戦いと評判。


究極履行は「タイダルウェイブ」
フィールドの四隅に「ジャイヤ・スピューム」という雑魚敵が現れることが発動の合図。
端に配置される「魔法障壁発動器」を使うことでダメージを抑制できるが、発動にはエーテルが必要であり、エーテルが尽きると効かなくなる。
ジャイヤ・スピュームはエーテルを吸い上げるため、DPSはこれの破壊を優先されたし。


登場コンテンツ:

  • 真リヴァイアサン討滅戦(Lv50)
  • 極リヴァイアサン討滅戦(Lv50)
  • 幻リヴァイアサン破壊作戦(Lv80)


雷神らいじんラムウ

来たか、光の者よ……
貴様の力、測らせてもらうぞ!


CV:岸野一彦
固有天候:雷雲
戦闘曲:雷光雷鳴


ものすごい巨大かつもっふもふな髭を持った老人。シルフ族たちの求めに応じて召喚される。
「裁定者」の異名を持ち、基本的に人間を憎み、崇拝する蛮族だけを守る蛮神たちの中では唯一といっていいほど人間側の都合を聞いてくれる。
光の戦士と戦う理由も、あくまで人間が引き起こした森の騒乱を、光の戦士たち人間がちゃんと治められるか力試しをするという理由である。


真はそれほどでもないが、極は善王以上の初見殺し。
というより、予め攻略法を把握しないといくらやっても勝てない相手で、その難解さはパズルゲームの域に達する。


究極履行は「裁きのいかずち
フィールドの外周で「グレイアービター」という雑魚敵が複数体出現するのが発動の合図。
真で普通に時間内で倒して終わりだが、極では外周が帯電してダメージ床となっているため一筋縄では行かない。


登場コンテンツ:

  • 真ラムウ討滅戦(Lv50)
  • 極ラムウ討滅戦(Lv50)


氷神ひょうしんシヴァ

戦を呼ぶ者たちよ……
あくまで静寂を乱そうというのか……


CV:内田真礼
固有天候:極光
戦闘曲:雪上の足跡 / 忘却の彼方


蛮神の中でもかなり異端な存在。
千年以上ドラゴン族との戦争を続けた国「イシュガルド」の伝承に、ドラゴン族との禁忌を犯した魔女「シヴァ」がいた。
しかしイシュガルド正教の教えに反する異端者からは、シヴァは寧ろドラゴン族との融和の象徴たる聖女として崇められる。
未だに活動している異端者を束ねる、「氷の巫女」と呼ばれる女性「イゼル・ダングラン」は、イシュガルドに裁きを下すために自らの身体を依代にして、シヴァを蛮神として降臨させる。


つまりシヴァは元々人間であり、彼女を信奉する人間によって神格化された存在。シヴァを倒してもイゼルのへ憑依が解けるだけで、イゼルが死亡することはない。


パッチ3.0で明かされたその正体は、人間とドラゴン族が敵対関係を結んでいなかった時に生息した「聖女シヴァ」。
七大天竜の一翼、聖竜フレースヴェルグと種族を超えた愛を結び、その愛が人と竜との共存の礎となった。
更に聖女シヴァは普通の人間であり、氷を司ったり人に復讐を求めていたといった要素は全て過去視で聖女シヴァを垣間見たイゼルの独自解釈が入ってしまった結果である。
フレースヴェルグは氷神シヴァを亡き彼女への冒涜として捉えており、話題に出すと凄まじい怒りを示す。
そしてパッチ5.2での展開を見せられたら彼は何を思うか。


究極履行は「ダイアモンドダスト」
フィールドに4体の「アイスソルジャー」という雑魚敵が現れることが発動の合図。
真でも極でも真で普通に時間内で倒して終わり。
ただし演出は非常に凝っており、発動時点でどのようなアクション中でもPCの動作を固定する。宙に浮いていても固定されて落ちなくなる
CFでシヴァに行く機会があれば、好みのエモートで、最高の一瞬を撮ってみてはいかがでしょうか。よくネタに走って変なポーズで凍ろうと頑張る人を見掛ける


ラムウからの反省か、シヴァ戦は比較的に簡単でリカバリも効く、バランスよく仕上げられた。そのバランスの良さを買われて、復刻シリーズ「幻討滅戦」では一番手を務めた。


登場コンテンツ:

  • 真シヴァ討滅戦(Lv50)
  • 極シヴァ討滅戦(Lv50)
  • 幻シヴァ討滅戦(Lv80)


闘神とうしんオーディン

ウルズ……いずこへ……


CV:なし
固有天候:闘気
戦闘曲:


謎に包まれた存在。
漆黒の鎧を纏い、巨馬「スレイプニル」に跨り、「斬鉄剣」を持つ騎士。
その存在はごく一部の伝説のみに留まり、正体や目的は一切不明。
信者が存在しないにも関わらずオーディンが顕現し、しかも倒されても消えることなく、また別の姿で復活する噂まで……
蛮神の中でも極めて特殊な存在。


その正体は第三星暦、古代アラグ文明の聖典に記された古の悪神「オーディン」。
斬鉄剣を手に多くの人と「聖女ウルズ」を斬殺し、後にアラグの英雄に黒衣森に封じられたと書いてあるが……
オーディン(の元となっている思念?)自体はウルズを求めているようであり、どうやら聖典の内容とは別の真実があるようだ。


なお、オーディンの本体は彼ではなく斬鉄剣に宿っており、彼を倒した者が手にすると徐々に精神を乗っ取られ、最後にはオーディンとなる。
ミイラ取りがミイラになる、とは言い得て妙である。


オーディンは他の蛮神と違って、最初は討伐戦ではなく「F.A.T.E」(各地に発生するイベントで、その場所にいるだけで参加できる)という形で登場する。
「黒衣森」という地方にランダムでオーディンが出現し、その周りが特殊な天候「闘気」に包まれる。
しかし地図には表示されないので、発見するのは非常に難しく、オーディン出現の知らがあると各地から大量のプレイヤーが発見地に駆けつけることが多く、ちょっとした祭気分。
そのオーディンも大人数の討伐が前提で、体力が異常なまでに高く、数十人じゃないとまともに倒せないほど。
もしオーディンを発見した場合、独り占めなど考えせず、他のプレイヤーにも知らせましょう。


2015年1月にようやく正式な討伐戦が実装。これによって確実にオーディンと戦えるようになったが、報酬はF.A.T.Eから得られるものよりは劣るためか、わざわざ参加するプレイヤーは多くない。
ただし今は制限解除で行けるため、報酬を取りたいと思う人は容易に取れる。


究極履行は「斬鉄剣」及び「真・斬鉄剣」
F.A.T.Eでは前者、討滅戦では後者を使用してくる。
HPが一定以下を下回ると詠唱し始める。他の履行技と違って抑制の手段が一切用意されておらず、詠唱完了前に集中攻撃して倒さないとどうあがいても全滅する。いわゆる「時間切れ」である。


登場コンテンツ:

  • F.A.T.E.『古の闘神「オーディン」』(Lv50)
  • 闘神オーディン討滅戦(Lv50)


不死鳥ふしちょうフェニックス

わしが何を思い、何を為したか……。
それはエオルゼア新生の真実へと続く、最後の答えじゃ。
知りたくば、力ずくで暴くがいい。
神と成りし我が身を屠り、真実を奪ってみせよ!


CV:清川元夢
戦闘曲:灰より生まれし者


第七霊災当日、カルテノー平原で新たな出現した蛮神。


賢者ルイゾワがバハムートを封印せんと試みるのも失敗し、最後の策として冒険者達を未来の世界へ転送し、メガフレアの光に消えていった……
第七霊災の項目でも述べたが、封印に使用した十二神の力が霧散する前に、人々の、そしてルイゾワの強い祈りによってルイゾワの身に宿り、伝説の不死鳥「フェニックス」へ変貌する。
その力はバハムートすら凌駕し、ルイゾワの全身全霊の一撃がメガフレアを打ち消し、そのままバハムートの体を貫いた。


人を遥かに超えた力を、ルイゾワはすぐ手放した。
しかしバハムートが息絶える前にルイゾワを喰い、辛うじてバハムートは生き残ることとなった。
バハムートの巨体が砕け散り、その膨大なエーテルはエオルゼアの大地へ帰し、「新生」の礎となった。これこそが、「第七霊災」の真実。


バハムートに喰らわれたルイゾワはバハムートのテンパード(信者)になり、バハムートの復活のために同じくテンパードとなった第七霊災の首謀者、「ネール・ヴァン・ダーナス」と暗躍する。
「大迷宮バハムート」の終着点、「バハムートコア」に辿り着くためには、最早ルイゾワではなく、蛮神「フェニックス」として立ちはだかる敵を倒さなければならない。


召喚士でレベル80に達することで、デミ・フェニックスを召喚できる
後述するデミ・バハムートとほぼ同じ行動を取るが、出現している間のパッシブバフ「不死鳥の翼」で微弱ながらも味方のHPを徐々に回復し続ける。
こちらが使う履行技は転生の炎ではなく、「リヴァレーション」。ビジュアルは大迷宮バハムートで戦った時に使用したものとは違いアク・モーンの炎属性版といったところ。


究極履行は「転生の炎」
フェニックス本体が当たると即死する炎の壁に覆われ、雑魚敵「ベンヌ」が複数体現れるのが発動の合図。
ギミックに失敗するとフェニックス本体に「不死鳥」というバフのスタック数が増え、増えるごとに威力が増大する。スタック15個でほぼ全滅。
また、この技を使用した後は以前の体色から溶岩のようなカラーリングへと変貌する。


後述する「絶バハムート討滅戦」でも登場。
ただしあちらでは敵としてではなく、味方としての登場である。
条件付きだが、バハムートに強烈な一撃をかましつつ、テラフレアで全滅してしまったPTを蘇生させ、非常に強力なバフを付与するという色んな意味で燃える演出。


登場コンテンツ:

  • 大迷宮バハムート:真成編3(Lv50)
  • 絶バハムート討滅戦(Lv70)


龍神りゅうじんバハムート


CV:なし
固有天候:龍核
戦闘曲:Answers / 転生の炎/ 償いの果て(絶バハムート討滅戦限定)


言わずと知れたバハムート。
FF14のバハムートの立場はかなり特殊で、詳しくは第七霊災を参照。
その力は圧倒的でエオルゼアが瞬く間に焼野原になり、既存の生活圏をほとんど破壊し尽くした。ただし賢人ルイゾワの犠牲により、エオルゼアの地下深くに封じられる。
その目覚めは新生エオルゼアとそこから派生したFF14の全ての原因となった出来事であり、後のストーリーでもバハムート及びバハムートが封じられていた衛星ダラガブは度々話題に出されている。


生前ではニーズヘッグらと同じ七大天竜の一翼で、光竜バハムートと呼ばれていた。
南方大陸「メラシディア」で番いの闇竜ティアマットと静かに暮らしていたが、侵略してきたアラグ帝国との戦いで絶命してしまう。
悲しみに暮れたティアマットは、愛するバハムートを生き返らせようとアシエンに蛮神召喚の術を教えてもらったが、召喚されたのは酷く歪まれた紛い物であった。
そしてアシエンたちもアラグ側に蛮神を捕獲する方法を教えたため、龍神と化したバハムートは捕獲されて封じられてしまった。
今のバハムートは数千年に及ぶ封印の末やり場のない怒りと狂気に支配されており、分かり合うことは一切ない。


蛮神戦ではなく、レイドダンジョン「大迷宮バハムート」の最重要ファクター。
敵として戦うのは本体ではなく、その精神体「バハムート・プライム」。
ギミックの難度は然程でも無い一方兎に角どの攻撃も痛いのが特徴で、当時で生半可な装備と覚悟で挑んだタンクを蒸発させる「アク・モーン」など多数の強力な技を持っていた。
今日に至るまでFF14の持ち味として語られる「ギミックによるドラマチックな戦闘演出」が一つの到達点を迎えたボス戦であり、演出・難易度・BGMの完成度から、当時挑戦したプレイヤーからはFF14の名コンテンツの一つとして数えられているようだ。
一方、所謂『旧版』から設定上5年の空白期間を挟んだ『新生』に至るまでの間のミッシングリンクが高難易度エンドコンテンツに挑まないと解明されないという点で当時の評価はよろしくなく、
更に新生メインストーリーでは顔出しが少なかったアリゼーが蒼天メインストーリーでそれなりに顔を合わせたことがある様子で接してくるため困惑するユーザーも多く、この反省を受けて次のレイドシリーズはストーリーを楽しむための通常難易度と高難易度が最初から分離される運びとなったが……



究極履行は「テラフレア」
合図は非常にわかりやすくカウントダウンのテロップまで出るため詳細は割愛。
今までの履行技と違い基本ダメージがとんでもなく、フィールドギミックを利用するだけでは耐えることができず、タンクのリミットブレイク3で得られるバフがなければ全滅する。


なお、召喚士のレベル70クエストをクリアすることで、なんとデミ・バハムートなるものを召喚できるようになる
これだけの存在をペットとして引き連れる姿は中々のインパクト。しかもデカい。「デカすぎてギミックが見えない」と苦情が出て、他人のものまで含めてサイズを調整できる仕様を入れられたほど。
こちらが使う履行技はテラフレアではなく、上述した「アク・モーン」


因みに大迷宮バハムートは新生当時の高難易度コンテンツだったが、今はある程度の装備さえ手に入れればソロや2人でも難なく進められる。手っ取り早くストーリーだけを見たい人は制限解除で行くことを推奨。
ただしネールなど一部のボスは仕様がわからないと今も苦行。
但し適正レベルで倒すことができればストーリーと併せて感動も一押しなので腕に自信があるプレイヤーは時間があれば是非挑戦してみよう。メンバーを集めるのが一番の難点ではあるが…


パッチ4.11では、超高難度コンテンツである「絶シリーズ」の第1弾に抜擢された。
Lv70に引き上げられただけではなく、ギミックの密度・難易度が凄まじいレベルまで上がっている上、真新しいギミックも大量搭載されている。
レベルキャップがLv80に上がっている現在でもパッチで緩和を施されたことがなく、依然と変わらずFF14内の最高難度コンテンツの一つとして君臨している。


「絶バハムート討滅戦」の最終フェーズでは、新たな形態である鮮烈な黄金色に光り輝く形態「ロース・ダイ」*1へと変貌する。
どうやらこの形態は、バハムートの怒りと狂気が限界まで達したことによるらしい。
「エクサフレア」や絶大威力の「モーン・アファー」などを使い、光の戦士たちと最後の死闘を繰り広げる。


登場コンテンツ:

  • 大迷宮バハムート:真成編4(Lv50)
  • 絶バハムート討滅戦(Lv70)


友神ゆうじんエンキドウ


CV:なし
戦闘曲:ビッグブリッヂの死闘


サブストーリーの通称「事件屋シリーズ」にゲストとして登場するギルガメッシュ(FF)が偶然召喚した、「友神」。


今作のギルガメッシュは敵や蛮神ではなく、さすらいの剣客として一人でエオルゼアに訪れた。途中で光の戦士と出会い、彼(彼女)と様々な事件に巻き込まれる。
友人のエンキドウがいないためか寂しくて仕方ないらしく、緑のニワトリをエンキド「ゥ」と命名して連れ回すという笑いを誘う行動に出た。


ある時大量のクリスタルを運搬する作業を行う際、またしても友人エンキドウへの思いを口にする。
寂しさのあまり「エンキドウがここに居れば…!」と強く念じた結果、目の前のクリスタルが光り出す……
「お前、ギルガメッシュか!?」


なんと、ギルガメッシュ一人の想いによってエンキドウが蛮神として召喚されたのであった。


外見はFF5のエンキドウとほぼ同じく、翼を持つ緑色の鳥人。
ある理由でギルガメッシュと共にプレイヤーを迎え撃つ。これは敵に回した類ではなく、決闘のようなシチュエーションだが、エンキドウが蛮神として顕現したせいもあり、プレイヤーはどの道戦わなければならなかった。


先にエンキドウを倒すとギルガメッシュが逃走し、秘めた力を解放してプレイヤーと再戦する。ここでエンキドウの出番は終了だが、ギルガメッシュ以上のサプライズ出演とも言えるだろ。


なお、蛮神ではあるが、究極履行らしい技を持たない。


登場コンテンツ:

  • 真ギルガメッシュ討滅戦(Lv50)

蒼天のイシュガルドに登場する蛮神


+ パッチ3.0〜3.57までの範囲に関わるネタバレを含みます-

武神ぶしんラーヴァナ

さあ、語り合おうぞ……
武によってな!


CV:喜山茂雄
固有天候:煙霧
戦闘曲:武神降臨 / 曲がらぬ刃


パッチ3.0にて追加された蛮神。
FF14オリジナルの蛮神であり、モチーフとなった既存の召喚獣はいない。
虫のように不気味で、しかしどこか愛嬌もある「グナース族」が信奉する。


グナース族の奇妙な外見に反して、剣四本を持つ人型で中々かっこいい。
「武神」と呼ばれるだけあって武人気質で、相手が人間であっても軽蔑はせず、「武によって語り合おう」と全力で戦いを挑む。
通常形態である剣四刀流の「武辺の化身」、大技を連続で使う大剣二刀流の「光焔の化身」、そして剣を捨て、素手や光波で攻撃する「甲殻の化身」という三つの形態を使って光の戦士に武の洗礼を見舞う。
蛮神の中では珍しくキャラクターボイスが収録され、演出も派手で優遇。


真・極問わず、戦闘が進むとフィールド外周の柵が壊れ、吹き飛ばし攻撃による落下死にも警戒する必要が出てくる。


究極履行は「チャンドラハース」
幻蝶・月光蝶という雑魚敵が数匹出現するのが発動の合図。
月光蝶は「月剣招来」を詠唱完了すると大剣となり、大剣の出現数に応じて被ダメージ上昇というデバフがプレイヤーに複数個付与されるため、優先して排除されたし。


登場コンテンツ:

  • 真ラーヴァナ討滅戦(Lv53)
  • 極ラーヴァナ討滅戦(Lv60)


雲神うんしんビスマルク


CV:なし
固有天候:群雲*2
戦闘曲:果てなき蒼 / 狂気なる災厄


パッチ3.0にて追加された蛮神。
鳥人のような蛮族「バヌバヌ族」が信奉する。
動物的な蛮神であり、セリフは一切ない。鳴き声をセリフと捉えるなら結構喋るが……


空を飛ぶ巨大な白鯨。天候を司る力を持ち、天候(フィールドの背景)に合わせて攻撃パターンが変わる。
プレイヤーは飛空艇と連結された浮島の上でビスマルクと並走し、対峙する。浮島にはビスマルクのタックルの衝撃を防ぐ魔導フィールド発生器、ビスマルクを拘束する対竜バリスタが搭載されている。
……まあ、こう言ってはなんだが、要は峯山龍のエオルゼア版。
つまり元ネタは後にコラボすることになったシリーズ作品だが、残念ながらパッチ4.36からのコラボ作品とは世代が違う。


ご丁寧に浮島の耐久力がゼロになると敗北という特殊ルールが付く。何気に専用失敗演出までもある。
実際戦ってみると、ビスマルク本体よりも、バヌバヌの戦士や下僕である猛禽「サヌワ」と戦うのがメイン。
当然というべきか、落下死あり。


究極履行は「バブルブロウ」
ビスマルクの噴気孔破壊後で発動準備に移行する。
代わりに2匹のサヌワ(大蛇)がフィールドに出現し、倒すことで履行技の威力を抑制できる。サヌワ2匹が互いに近づきすぎると線で繋がり、被ダメージが大幅低下するため、2匹を分離して処理する必要がある。
また処理に成功しても、更に魔導フィールド発生器を使って軽減しなければならない。
発動後は発生器が壊れてしまう。


登場コンテンツ:

  • 真ビスマルク討滅戦(Lv57)
  • 極ビスマルク討滅戦(Lv60)


ナイツ・オブ・ラウンド

神に抗う光の使徒よ……
その異能の力を、我が光によって打ち消してくれるわ!


CV:辻親八(騎神トールダン)
固有天候:神意
戦闘曲:英傑 / 英傑は死なず(極限定)


パッチ3.0のラスボス。
有名のチート技がまさかのサプライズ参戦。


「聖剣アスカロン」を携えた巨大な騎士王と、それに従う十二騎士という姿を取る。
正確には騎神きしんトールダン」となったイシュガルド教皇トールダン7世が蛮神であり、他の十二騎士は彼の私兵「蒼天騎士団」がテンパードと化した姿。
邪竜ニーズヘッグから奪われた「竜の眼」と魔大陸に眠っていた三闘神の力を合わせて使い、ドラゴン族を全て皆殺しにし、イシュガルドの繁栄を永遠のものにするために自ら蛮神となった。
しかし、その「永久の繁栄」に笑顔はないと言っていい。イシュガルドの民は等しくこの蛮神のテンパードとなるのだから。
ある意味、イシュガルドという国の根底にあった偽りの神話の終着点と言える。
光の戦士はアイメリクに代わり終止符を打つため、或いは友情に殉じ散ったオルシュファンの仇討ちのため決戦を挑む事になる。


しかし騎士(ナイツ)とは言っても構成員全員が高貴な人物とは限らず、3.0シナリオ序盤の所業を含め、寧ろ普段ならチンピラと呼ばれるような人格に問題のある人物が数人混じっている。
これは「性格に難があってもテンパードにすれば(性格そのものがなくなるので)問題なし」というトールダンの思惑に基づく。
とはいえ戦闘能力への影響を考慮してか元の人格はある程度残されているため、魂の焼き加減は「レア」とのこと。


ノーマルはそこまで難しくないが、極はプロデューサー曰く「特別仕様」で、その難易度は当時最難関のレイドダンジョンに匹敵すると蛮神戦にしては非常に高い。


究極履行は「アルティメットエンド」
非常に長い雑魚フェーズの〆として使ってくる。
トールダン含むナイツ全員が力を合わせて見舞う全力の大剣撃。あまりの威力故か、画面が砕け散る特殊演出までついており、原作再現にも余念がない。通称「パリーン」。
発動まで複数回「ライト・オブ・アスカロン」というノックバックつき小ダメージ全範囲攻撃が起きるので、外周に吹き飛ばされないよう注意しよう。
余談だが、この時はリミットブレイクのSEが聞こえるため、この技は13人分のそれに相当すると思われる。


第63回FFXIVプロデューサーレターLIVEで公開された絶シリーズ第4弾「絶・竜詩戦争」が実装。
3人のナイツがボスとして立ちはだかると思われたが、蓋を開けてみればナイツにトールダン、更に首元にアラグの拘束具を装着させられたニーズヘッグとフレースヴェルグまで立ちはだかる。
吉田PがPLLにて「1ヶ月といわず3ヶ月ほど攻略に要する前提でいてほしい(要約)」と警告した通り、過去最凶クラスの難易度のクエストとして降臨した。
そして道中、本来の歴史通りオルシュファンが戦闘中に介入。どうあがいても彼は助からず、槍に貫かれモーションまであのムービーと同じものが採用される念の入れようで戦死してしまう。
ところが、一通りのボスを突破することが出来ればタイムループが発生。戻ってみるとそこは夕日に照らされた教皇庁の空中庭園。
本来の歴史であれば、オルシュファンはここで盟友の為に殉死してしまう。しかし極や絶の元凶の異邦の詩人は光の戦士に前もって歌っている。


銀の剣救いたくば 鋭き槍に備えよ
然れば その矛先は友の命に届くことなし
我ら今こそ 昔日に想いを馳せん
邪には聖 聖には邪 常に相対する者ありと知るがゆえに


無事…だったのだな…
本当に…よかった…


今ここに、歴史は分岐する。
あり得ざる歴史の先へ、数多の光の戦士が願った「もしも」へ。


歴史にもしもはないと言うが それでも人は夢想するもの
ならばここに詠おう 盟友を守った先に待つ未来を


偽典・竜詩戦争


PLLでも伏せられていた要素であり、「イシュガルド教皇庁にてもしもオルシュファンが生存していたら」という公式からの1つの解答がハイエンドコンテンツとして登場。
ループ後の教皇庁でオルシュファンを守り切ると突入し、ここまでの絶竜詩戦争で既に過食気味の光の戦士達に降りかかる更なる試練であり、異邦の詩人が囁いた歴史の分水嶺の先が描かれる。
因みに、偽典ルートに入ってから特定の条件を満たした場合、竜詩戦争はバッドエンドを迎えるか第八霊災を待たずして「詰み」、または第八霊災後「漆黒のヴィランズ」に至れないまま「詰み」となるバッドエンドの可能性が示唆および考察されている。


登場コンテンツ:

  • ナイツ・オブ・ラウンド討滅戦(Lv60)
  • 蒼天幻想 ナイツ・オブ・ラウンド討滅戦(Lv60)
  • 絶・竜詩戦争/偽典・竜詩戦争Lv90


魔神まじんセフィロト

増長せし北方人どもめ……
我が枷を解いたこと、後悔させてくれよう!


CV:なし
固有天候:神秘
戦闘曲:死闘 〜蒼天〜 / 魔神


パッチ3.2にて追加された、「三闘神」シリーズの先鋒。
南方大陸メラシディアに存在した樹状種族に崇拝された世界樹の神格化。生命と成長を司る蛮神。
なお「闘神」とは古代アラグ時代で今で言う蛮神全般を指す言葉であり、「三闘神」とはメラシディアにて召喚された三体の闘神の総称である。
各々の思惑の違いからアラグ帝国という共通の敵を持ちながら、FF6よろしく同調せずに争い合うこともあったらしい。


「魔神」と言えば氷系魔法とFF6プレイヤーは予想するかもしれないが、セフィロトは「生命の樹」をモチーフにした蛮神で、繰り出す攻撃もどちらかといえば岩、土、木と言った「樹」と縁のあるもの。
攻撃の名称や戦闘中に出現する雑魚も、「ビナー」「マルクト」「ダアト」など生命の樹に由来する。
セフィロトという名称はFF14オリジナルというわけではなく、FF6での設定画にSefilosと記載されていたものが由来。


リヴァイアサン以降の討滅戦は「真~討滅戦」が基本難易度となっていたのだが、ややこしかったためこの蛮神から「真」が撤廃され無印表記が基本難易度となった。
ただし、表記こそ変わったがこれらのコンテンツの難易度を比較して大きく変わるものではない。


元ネタはFF6ということもあって、戦闘中はかの名曲「死闘」のアレンジが流れ、「フォースフィールド」「魔神の怒り」と魔神の技を繰り出すなど、ファンサービスがたっぷり含まれてる。
後半戦になるとセフィロトが巨大化し、BGMもデスヴォイスが印象的な激しい曲に変わり、FF10のとあるボス戦を連想させると評判。


究極履行は「アイン・ソフ・オウル」
ヘブライ語で「無限光」を意味する。発動前はいつもの雑魚処理。
ただし極では雑魚を倒すごとに結構な全体ダメージを受けるため、うっかり死者を出さないように雑魚の優先順位を決める必要がある。


ちなみに初公開のときは「コンセプトは大縄跳び」と開発チームが発言したが、「大縄跳び」はFF14のシビアな戦闘バランスを揶揄する言葉としてプレイヤーの間でも有名で、「ついに公式がネタにするのか」「いつものことだろ」と総ツッコミを受けた。
無論、その発言にちゃんとした理由はあるが。
もう一つのコンセプトは「タイタン2」よって当然ながら落下死あり。
幻討滅戦はパッチ6.2に登場。いくらかギミックが緩和されたものの、誰かがしくじれば一瞬でパーティ壊滅に至りかねない恐るべきギミックは健在であり、直前の幻アルテマの低難度に慣れきったプレイヤーを新旧問わず震撼させた。


登場コンテンツ:

  • 魔神セフィロト討滅戦(Lv60)
  • 極魔神セフィロト討滅戦(Lv60)
  • 幻魔神セフィロト討滅戦(Lv90)

女神めがみソフィア

無知なる者たちよ……
叡智の前に、ひれ伏しなさい……!


CV:田中理恵
固有天候:調和
戦闘曲:死闘 〜蒼天〜 / 女神


パッチ3.4にて追加された、魔神に続く「三闘神」シリーズの次鋒。
同じくメラシディア出身の闘神で、こちらは多民族国家に崇拝された調和と秩序の女神。
ただし彼女の教える「調和」とは、後述のテーマソングでも判る通りかなり歪なものであるらしい。


ラーヴァナに続く戦闘中に喋る蛮神。
紅蓮や漆黒でもこの傾向は引き継がれており、ボスが喋らない討滅戦は逆に珍しくなった。


名称はFF6で女神の原画に記載されていたSophiaから。
残念ながら露出は元ネタと比べると微妙に抑えられ、肌の色も変更されている。とはいえ原作の衣装を着て3Dで動いたら危ないことになってしまうので仕方ない。
均衡と調和、そして知恵を司るとされ、開発チームによるコンセプトは「脳トレ」。
曰く、足元のあの大きな顔は「娘」らしいが……。


FF6でも使ってきた「クラウディヘブン」「クエーサー」はこちらでも健在。
巨大な天秤に連動して傾くフィールドで、天秤に落ちてくる隕石の数と種類から、フィールドがどちらに傾くか計算して滑り落ちないように動いたり、女神の動きを時間差でコピーする分身の範囲攻撃を回避したりと、コンセプト通り頭を使うギミックが多い。


究極履行は「バランス・オブ・ウィズダム」
英語で「叡智の均衡」を意味する。
発動前は3人の雑魚によるいつもの乱戦……とは言いたいところだが、雑魚それぞれにはギミックがある上、女神が直前に「クラウディヘヴン」を使って「死霊の宣告」(HPが0になるとゾンビになるデバフ)をPT全体に付与するため、前回よりも立ち回りに注意と連携を要する。
発動直前は、フィールドがまず左、そして右の方向に大きく傾く。柵が存在するノーマルでは演出の枠に収まるが、最初から柵がなくなっている極では注意が必要。


前半は魔神と同じ、「死闘」のアレンジが流れるが、後半はうってかわってメロウな女性ボーカルが流れる。
しかし英語歌詞をよく聞くとなかなかエグい内容。やはり蛮神は蛮神ということか。


幻討滅戦はパッチ6.3に登場。先に登場したセフィロトの凶悪無比さに比べてマイルドになったことでプレイヤーの安堵の声が上がるという、当時の歴史をそのまま再演するかのような展開となった。
…が、スイッチギミックの頻度が高く、6.3時点で主流になっているシャークを主軸としたやり方が通じないことで四苦八苦するタンクが続出した。


登場コンテンツ:

  • 女神ソフィア討滅戦(Lv60)
  • 極女神ソフィア討滅戦(Lv60)
  • 幻女神ソフィア討滅戦(Lv90)


鬼神きしんズルワーン

善と悪、その戦いに果てはない……
どちらかが完全に滅するまでは!


CV:諏訪部順一
固有天候:鬼気
戦闘曲:ペンウルティマニア / 鬼神
パッチ3.5にて追加された、女神に続く「三闘神」シリーズの大将。
メラシディアの人馬種族に崇拝される「永劫」と「勝利」の神。
なおその人馬種族はアジス・ラーにいるレプトイドという敵の元となっている模様。


こちらも名称はFF6で鬼神の原画に記載されていたZurvan(サウァヴァン)から。
他にも「騎神」「永劫の時」「最高神」とメモが記されており、いずれもコンテンツ内で名残が見られる。
FF6原作では豊富な攻撃手段でプレイヤーを翻弄した。


最初は拘束具に固定されて下半身の見えない状態でスタートし、拘束具を破壊し全身が現れ、履行技を経て全身が光りに包まれた最終形態となる。
氷と炎という相反する力を司ることができる。バトルとしては、魔神や女神と違って謎解き・脳トレといった要素はあまりないが、その分ギミックのダメージや速度はかなり苛烈なものとなっている。


ちなみに原作ではあまり目立たなかった専用技「ティルフィング」は、タンクへの連続強攻撃となっており、ヒーラーが手助けしなければ無事では済まない強力なスキルになっている。


究極履行は「アフラ・マズダー」
ゾロアスター教の最高神である善神アフラ・マズダーが元ネタ。
これまでの履行技と演出が大いに異なり、プレイヤーのカメラが演出によって固定、画面奥から氷の結晶で拘束されたプレイヤーたちを一刀両断しながらズルワーンが画面いっぱいにズームになる、という非常にかっこいい演出となっている。
これ以降の討伐戦コンテンツは、ただハデな履行技を放つだけではなく、非常に凝った演出がなされるようになる。


ちなみに専用BGMはこれまでの三闘神と違い、ボーカルのないインスト曲になっている。その代わり、2種の専用BGMを有する。
古き良きゲームミュージックを彷彿とさせる正統派の戦闘BGMに仕上がっている。


登場コンテンツ:

  • 鬼神ズルワーン討滅戦(Lv60)
  • 極鬼神ズルワーン討滅戦(Lv60)


機工城きこうじょうアレキサンダー

我はアレキサンダー……機械仕掛けの神なり……
理想郷に到る道を導くため……我が審判を受けよ……


CV:なし
固有天候:時流
戦闘曲:メビウス / ライズ


レイドダンジョンシリーズ「機工城アレキサンダー」の重要ファクターとして登場。
ゴブリン族の過激派科学信奉集団である「青の手」が、理想郷を求める心から低地ドラヴァニア地方に水没していた遺跡群を依代として顕現させてしまった。
登場当初は動きを封じるフィールドで厳重に拘束されているが、もし本格的な起動を許してしまえば、存在の維持のため周辺のエーテルを無差別かつ底なしに吸い上げて死の土地としてしまうと試算されており、フィールドから解き放たれて動き出すという最悪の事態を迎えてしまった場合、遠からず惑星ハイデリン中のエーテルを吸い上げてしまう
しかも、内部には1つの自己完結型都市が既に形成されているため内部を占拠している「青の手」にとっては外部環境の破滅なんぞ些事であり、一種のバイオスフィアであるアレキサンダー内部に引き篭もり続けながら気ままに科学の先にある理想郷を追い求める。
このあまりにも規格外な想定被害規模と傍迷惑さから、「機工城アレキサンダー」序盤でシドも「玩具じゃねえんだぞ!」と声を荒げていた。


時間操作能力を持ち、敗北した過去を改変したり時間停止中に攻撃したりと凄まじい力を誇る。
全身の各所に高性能な演算機構を大量に装備しており、もはや全身スーパーコンピュータ。演算機構をフル活用しあらゆる未来の可能性を予測した結果、色々あって光の戦士が戦うこととなる。


大迷宮の時と同じく、最終層である「天動編4層」にて直接対決することになるが、戦う相手はアレキサンダー本体ではなく分身である「アレキサンダー・プライム」。ただしバハムートの時とは違い、ステージ外にそびえるアレキサンダー本体も様々な攻撃を繰り出してくる。
4つのデバフを適切に対処する「時間停止」、着弾させる場所を調整しないと後々全滅する「審判の結晶」、地獄のマスゲーム「コミュニオン」等、プレイヤー達を本気で殺しにかかる。


機工城アレキサンダーは、前回レイドシリーズ「大迷宮バハムート」におけるユーザーのフィードバックを受け止めて制作された。
しかしいざ蓋を開けてみると、尊重された意見がよりによって「大迷宮バハムート」をクリアした一部のトッププレイヤー達のそれであり、それらを鵜呑みにしてしまった結果、高次元すぎるDPSレースや超複雑化されたギミック等が続き、評価は決して良いとは言えなかった。
天動編ではスタッフが試行錯誤した結果、ノーマルも零式もちょうどいい難易度として評価されており、後のレイドシリーズにおける難易度の指針を明確にしたとされる。
また、先述の意見の鵜呑みの件もスタッフ内で本レイドシリーズの反省点として残る事となった。


究極履行は「聖なる審判」
バハムートの「テラフレア」と同じく、タンクのリミットブレイク3がないと全滅してしまうほどの威力を有する。
かなり序盤で使ってくるが、発動前に湧く雑魚敵を倒すとLBゲージが多く溜まる仕様となっている。なお初見の方はそんな仕様があるなんてわかるはずもないので、PTに初見さんがあれば優しく教えてあげよう(一応「限界を突破し、聖なる審判に備えよ!」というLBを促すメッセージは表示される)。
ノーマルでは雑魚を雑に倒し回ってOKだが、零式では雑魚フェーズごとに全滅に繋がりかねないギミックはあるためそうはいかない。制限解除でなければの話だけどね


パッチ5.11にて、零式を超える難易度「絶討滅戦シリーズ」の第三弾に抜擢。名も「絶アレキサンダー討滅戦」。
開発の「やりすぎ」が帰ってきたかのような凶悪さでプレイヤーを屠る姿は圧巻の一言。


我は機械仕掛けの神なれば、
我は我を改良し、究極へと至らん……。

コードネーム「ブルートジャスティス」!
合神、スタンバイ!

コードネーム「ブラスティー」!
合神、スタンバイ!

いまここに合神は果たされた……。
我はアレキサンダー……絶望に至る道に導かん……!


終盤では更なるパワーアップを図ってなんと子機であるクルーズチェイサーとブルートジャスティスと合体し、真新しい形態と更に高まった時空干渉力で以て光の戦士たちを殲滅しにかかる。
その時で名乗る名前は「パーフェクト・アレキサンダー」。[[脚が付いている!>ジオング(MS)]]
時間停止の強化版ともいえる謎解きギミック「未来観測・未来確定」「聖なる大審判」で光の戦士たちの未来を閉ざす。


登場コンテンツ:

  • 機工城アレキサンダー:天動編4(Lv60)
  • 機工城アレキサンダー零式:天動編4(Lv60)
  • 絶アレキサンダー討滅戦(Lv80)

+ パッチ4.5~5.0までのネタバレを含みます-

魔導機工タイクーン

CV:なし
固有天候:なし
戦闘曲:ローカス


パッチ5.0『漆黒のヴィランズ』追加のエキスパートダンジョン「異界遺構 シルクス・ツイニングス」最奥にて機械の翼を広げた大型機工兵器。
蛮神ではないが、生まれた経緯は蛮神に限りなく近いためこの項に追記する。
名前の元ネタは『V』に登場するアレキサンダー・ハイウィンド・タイクーン王。
クリスタルタワー中央に聳える「シルクスの塔」地下深部にて異常なエネルギー反応を探知したクリスタリウムの衛兵団が調査を試みるも、防衛兵器の猛攻で撤退を余儀なくされ、シルクスの塔を改造した者達にも詳しいという理由で招集された冒険者が相手取る事になる。
「冥界下り」とも称される決死行の最中、第八霊災の遺構を下るにつれてその正体が明らかとなる。


正体は、第八霊災のグラウンド・ゼロから離れたザ・バーンにいたため「黒薔薇」の難を逃れたガーロンド・アイアンワークス主要技術者達*3と、
英雄譚『蒼天のイシュガルド』に描かれた英雄に希望を与えられた者達が第八霊災で命を落とした英雄を救わんという祈りと願いの下、三世代に渡り彼らがクリスタルの代わりに人生を捧げ続けて建造した、
アレキサンダーの時間干渉能力とオメガの次元跳躍能力を用いてグ・ラハ・ティアとクリスタルタワーを統合前の第一世界に送り込む為に、原初世界のあらゆる魔導技術とシド達が英雄と共に目にした技術を結集させた、ガーロンド・アイアンワークス社製人造蛮神ともいうべき人類の願いと執念の結晶である。
第八霊災に伴う生存戦争の真っ只中、国という政治形態も青燐機関も意味を成さず人的/物的資源が慢性的に枯渇するという世紀末の中での建造に、一体どれだけの犠牲と労力が伴ったのだろうか……。


クリスタルタワーを建造したアラグ帝国の建国・繁栄にも関わったアシエン・エメトセルクが水晶公の正体を看破しつつも、生身での時間及び次元跳躍手段については正体を計りかねていたのも必然であり、彼が感知出来ない未来の原初世界から次元どころか時間軸を跳躍してやって来たオーパーツであるため知り得ないのである。
高度な文明を持っていたアラグ帝国はおろかアシエンですら成し得ない生身での次元跳躍と時間遡行を両立させることが出来たのは、
「例え過去は救われたとしても、第八霊災発生後の世界は救われない」という事を承知の上で駆け抜ける事を選んだ「なりそこない」達の不屈の精神あればこそ。


登場コンテンツ:

  • 異界遺構 シルクス・ツイニング(Lv80)



紅蓮のリベレーターに登場する蛮神


+ パッチ4.0〜4.57までの範囲に関わるネタバレを含みます-

豪神スサノオ

いざ舞え、踊れ!祭りである!神前たれども無礼を許す……武器を取れい!


CV:中島卓也
固有天候:嵐天
戦闘曲:啓示 / 祭りである / 終始


パッチ4.0拡張ディスク「紅蓮のリベレーター」において、最初に対峙する蛮神。
3.0の蛮神ラーヴァナに続き、既存のシリーズに登場しないFF14オリジナル蛮神の第二弾となる。
モデルは日本神話における『建速須佐之男命』(タケハヤスサノオノミコト)だと思われる。


舞台が東方に移ったためか思いっきり和風のボスで、祭り囃子を模したBGMに戦いを祭りとして愉しみながら神剣「アメノムラクモ」をぶんぶん振り回す。
履行技にも使われるアメノムラクモだが、履行中スサノオが巨大化し振り下ろされる剣を受け止めて弾き返す、という凝った演出がなされる。
なお、この演出の関係上数少ないソロ攻略が不可能な討滅戦となっている。


他にもプレイヤーを岩に閉じ込める「岩戸隠れ」や、全体に雷を落とす「宇気比」(うけい)など
モデルとなった日本神話や須佐之男命に由来のある攻撃が多彩。
”荒れすさぶる”の意を持つ神の名に違わぬ豪快っぷりで、バトル中よく喋ってとてもにぎやか。


登場コンテンツ:

  • スサノオ討滅戦(Lv70)
  • 極スサノオ討滅戦(Lv70)


美神ラクシュミ

穢れし者よ……去らぬというなら、その魂を我が者となそう。


CV:米山明日美
固有天候:美天
戦闘曲:美の謀略


パッチ4.0に登場する、「アナンタ族」が崇拝する蛮神。
元ネタはFF6に登場する召喚獣ラクシュミ、モデルはヒンドゥー教における美と豊穣と幸運の女神「ラクシュミー」。
女性型の蛮神はガルーダ・シヴァ・ソフィアに続いて四体目となるが、肌の色や造形が純粋に女性として描かれてるのはラクシュミが初。
スサノオとは打って変わってオリエンタルなデザイン、エフェクトで表現される文様が非常に美麗。


ある事件により愛娘を不幸かつ理不尽な形で唐突に喪い、悲しみに暮れた族長がクリスタルを掻き集め娘の蘇生を願って召喚。
この結果、そのアナンタ族の部族はまるごとテンパードと化してしまった上に、肝心の娘の魂は既にエーテルに還った後……即ち完全に手遅れで、後に残ったのは肉体だけは完璧に蘇生された空っぽの器だけであった。


コンテンツ内では「ラクシュミエーテル」という専用アクションが用意されており、フィールド上に出現する光の玉に触ることで獲得できる。
一部の強力な技の効果を軽減することが可能、ストック上限がある為どのタイミングで使用するかが攻略の鍵となっている。


原作での技「魅惑の抱擁」は履行技として登場、そのまま喰らえば即死するが、ラクシュミエーテルを使用することで原作通り回復に変換させることができる。
ズルワーンの様にカメラが固定され、美神の吐息で魅了されたプレイヤー達を巨大化したラクシュミが胸に抱く、というこれまた凝った演出で色々な意味で話題になった


ちなみに極討滅戦では技が強化される「チャンチャラー」というスキルを使用してくる。
たくさんあるラクシュミの別名の一つとされ、”移り気”という意味を持つらしい、幸運の女神が移り気とはさもありなん。


登場コンテンツ:

  • ラクシュミ討滅戦(Lv70)
  • 極ラクシュミ討滅戦(Lv70)


神龍


この空は、神なる龍には狭すぎる……!
はるかなる天の高みへと、猟場を移そうぞッ!


固有天候:龍天
戦闘曲:龍の首 *4/ 龍の尾


パッチ4.0のラスボス。FF5の悪夢である「しんりゅう」が堂々登場。
憎悪と破壊衝動によってのみ生まれたその出自から、神でありながら固有の神話や信仰を持たないという異色の存在。
初出は3.5のメインシナリオ。クリスタルブレイブの反逆者イルベルドが祖国アラミゴの解放に向けた切り札として召喚した名もなき蛮神が、そのドラゴン状の姿からエオルゼア同盟軍からこの名を与えられる。
闇の戦士達が雲海の底からサルベージし、アシエンから齎されたニーズヘッグの両眼をクリスタル代わりとし、帝国への憎悪と破壊衝動が結実した結果召喚式が成立してしまい、パパリモの捨て身の行動によって一時封印こそされるが封印状態にあっても接近した帝国の空中艦艇を撃墜するという驚異と化していた。
そして、エオルゼア側の対抗策として放たれた古代兵器オメガと激突。FF5ファンが幾度となく夢見た壮絶なドッグファイトを演じ、双方の巨大なエネルギーの衝突の末に行方をくらます。
その後、オメガに制圧され拘束されていたところをガレマール帝国軍に回収され、自身の心を震わす戦いに飢えるゼノスの最終兵器となって光の戦士の前に立ちはだかる。
その名に違わずシナリオ上とゲーム上の両面において絶大な戦闘能力を誇るが、FF14における本当の「しんりゅう」ポジションはミドガルズオルムが担当しており、全盛期のミドガルズオルムを知るオメガ曰く蛮神としての神龍は劣化コピーとされている。


開幕にタイダルウェイブを放ち、対処を知らない初見プレイヤーを皆殺しにするなど原作再現にも目を引く。
地獄の火炎大地の怒りエリアルブラスト裁きの雷ダイヤモンドダストといったこれまでの蛮神が使用した大技をこれでもかと使用。
前半と後半で大きくフィールドが変わるダイナミックなコンテンツになっている。


FF14のメインクエストの中では最も難易度が高いと言われており、多くのプレイヤーを苦しめた。
実は極討滅戦で実装予定だったギミックを間違えてノーマルで実装してしまったという事が明らかになった。
が、エンドコンテンツに手を出さないカジュアルプレイヤーがなんとかクリアできる範囲に収まっており、結果的に熱いストーリーと合わさり絶妙な塩梅で高い評価を得た。
後に本当の極討滅戦では、これまたノーマルでもあったダイナミックさをさらに向上させた、非常に歯ごたえのあるコンテンツとなっている。


専用BGMが紅蓮のリベレーターメインテーマのアレンジになっており、荘厳かつ勇猛なその曲調はスタッフ・ユーザー共に評価が高い。


メインクエスト暁月編の最終局面、星の終末を阻止すべく天の最果てに至った「暁の血盟」は元凶たる「終焉を謳うもの」の圧倒的な力によって窮地に立たされ、とうとう戦える者が光の戦士ただ1人となってしまう。
「暁の血盟」メンバーが暴風に巻き上げられ身動きが取れない状況で更に追い打ちが掛けられようとする絶体絶命の状況の最中、光の戦士は天の最果てに発つ前に渡されていた転送装置*5を起動させ、暴風が吹き荒れる中でアリゼーの制止を振り切ってそれを敢えて手放し自分以外の全員を強制送還させる。


天の最果てに1人残り、絶望的な戦いに挑まんとする……そんな折に、光の戦士との再戦を渇望するゼノスがこの神龍の姿を取り、遥かな宇宙を越えて決戦の地に乱入。
ゼノスは「暁の血盟」が天の最果てに出立した後にオールド・シャーレアンに来訪しており、残留していた「暁の血盟」メンバーと「1度だけ力を貸す代わりに、光の戦士が全力でゼノスと戦う」という取引を(光の戦士本人不在で)行っていた。
その条件に則り、ハイデリンが幾星霜をかけて準備していた莫大なエーテルの塊であるマザークリスタル、その残りを喰らって神龍に転じると、光の戦士の気配を頼りに光の速度を超えて本来は到達不可能域である天の最果てにまで辿り着いたのである。


そして、その宿願のため「手を貸しはせど共闘はしないし守りもしない」という名目の下光の戦士をその背に乗せ、最終決戦における戦闘フィールドという衝撃的な参戦を果たす。絶望の化身との戦いに、絶望によって生まれた神と共に挑むという構図には何とも因果を感じざるを得ない。
直接援護してくれるわけではないが、星をも破壊する敵の攻撃の数々にもビクともせずに悠然と光の戦士たちを支え続ける。この戦闘でやられると床ペロならぬゼノペロになってしまうので、できればそんな事態は遠慮願いたい
なお、ゼノスと光の戦士の元に向かう方法とエーテルを与える取引を行ったのはクルルであり、見ようによってはクルルがしんりゅうを送り出すというFF5的なつながりを見出してニヤリとできる。


一国を揺るがす動乱の中で生まれ、英雄と震天動地の死合を演じ、時を隔てて星の存亡の危機において救世と破壊の2つの面を持って再臨し、遂には天の最果てにまで昇りつめたというその畢生は、神話なき神の新たな神話として後世に語り継がれるに十分なものといえるかもしれない。


登場コンテンツ:

  • 神龍討滅戦(Lv70)
  • 極神龍討滅戦(Lv70)
  • 終焉の戦い(Lv90)
  • 終極の戦い(Lv90)


夜神やしんツクヨミ

ことごと、愉しもうじゃないか!


CV:伊藤静
固有天候:月夜
戦闘曲:月下美人 / 狂える月夜 / 月下彼岸花


パッチ4.3で追加された蛮神、実装まで”????????討滅戦”と情報が伏せられていた。
FF14オリジナルの蛮神第三弾、かなりの美女なのだがデザインのせいでセ○ターマンなんて言われたりした。
モデルは日本神話における月の神とされる『月読命』(ツクヨミノミコト)、ただし書籍によって表記が異なり謎の多い神。


登場した経緯が複雑で、戦闘の演出がそのままストーリーの演出にもなっている。
月の神をなぞらえたスキルが多く、特にフィールドが新月と満月の白黒に別れて適切な対処が必要になる「月読」が印象的。
極では月読の対処が難しくなっており、ボスの誘導がうまくいかないとダメージを与えづらい。


履行技は巨大な彼岸花が咲き誇る「月下彼岸花」、技の演出自体はカメラ固定などなく普通に放たれるだけだが
技を放つ前の心情風景描写と、放った後のフィールド変化に力が入っており、特に外周の景色はスタッフが見て欲しいと言うだけ非常に美麗。


こちらも専用BGMの人気が非常に高く、実装直後のおかげもあってか公式人気曲投票で一位に君臨した。


登場コンテンツ:

  • ツクヨミ討滅戦(Lv70)
  • 極ツクヨミ討滅戦(Lv70)


創神エウレカ


メインストーリーやクロニクルクエストではなく、パッチ4.Xにおける武器育成コンテンツ「禁断の地 エウレカ」にて登場する蛮神。
本体は幾何学模様が描かれた立方体の姿をしており言葉を話すこともできないのだが、人型の端末体を操ることで人間との対話が可能。
生み出された経緯やテンパードの正体は明らかになっていないものの、端末体を介してこの蛮神と契約した者の願いに応じた武器を生み出す力を持っているのだが、結局の所生み出された武器もやはり蛮神の一部であるため普通の人間がその武器を振るえばテンパードとして武器に取り込まれてしまう。闘神オーディンの本体である斬鉄剣もエウレカから生み出されたものではないかと言われており、即ち蛮神を生み出す蛮神であると言える。


また武器を生み出すために必要なエーテルも星から吸い上げているため星の脅威になりうる点も変わらず、むしろ契約者が新たな星の意志を生み出すことを願おうものなら星のエーテル全てを吸い付くし単独で世界を滅ぼす可能性すら危惧されるほどの何気に劇中トップクラスにやばい蛮神であった。


その危険性からバルデシオン委員会トップの4人にバル島に封印され情報すら秘匿され厳重に管理されていたが、作中のマーチ・オブ・アルコンズ前後にアシエンに存在が露見し襲撃を受けてしまう。
ガラフ達委員会トップはバル島を丸ごと地脈に沈めることでアシエンとの相打ちを目論むと同時にそのまま創神をエーテルの奔流の中で霧散させようとした。これがバル島消滅の真実である。


ゲーム内ではエウレカ本体と戦うことはできないものの、コンテンツの最後に挑戦できる高難易度ダンジョン「バルデシオンアーセナル」においてエウレカによって生み出された武具たちと戦うことができる。
このダンジョンは一度死ぬと通常の蘇生魔法による蘇生は受け付けないという非常に厳しい蘇生制限が掛かっており、全てのプレイヤーが死者を出さないように慎重にギミックの処理をこなし続ける必要がある。


登場コンテンツ:

  • 禁断の地 エウレカ(Lv70)

漆黒のヴィランズに登場する蛮神


+ パッチ5.0〜5.57までの範囲に関わるネタバレを含みます-

ウォーリア・オブ・ライト

我が役目 救うべき世界のために お前を討つ――


CV:石田彰
固有天候:決戦
戦闘曲:To the Edge


パッチ5.3で追加された蛮神、実装まで”????????討滅戦”と情報が伏せられていた。
ストーリーの関係上、第一世界における物語のラスボスといえる存在。
元ネタは言わずもがな元祖光の戦士「ウォーリア・オブ・ライト」であり、デザインはまんま天野絵。ただ敵としての登場であるためか血色は悪い。


その正体はクリスタルタワーを占拠・掌握したアシエン・エリディブスが数多の鏡像世界から召喚した光の戦士たちの幻体を自身に束ねて変異した蛮神であり、「世界を救う」という祈りによって生み出された蛮神と言える。
エメトセルクが散った後の第一世界に於いて、闇の戦士アルバートの名誉を回復させ、光の戦士を含めた「暁の血盟」メンバーが異世界から来た人間であると人々に暴露し、嘗ての終末を想起させる流星雨の幻影を見せ光の戦士の後に続くよう焚き付けていたのは、「世界を救いたい」という願いが集まる程にその力が増幅されるためであった。
エリディブス自身も、嘗てゾディアークが創造された後に世界の行く末についての議論が紛糾していた十四人委員会を助ける為にゾディアークから零れ落ちた存在であり、本来のエリディブスはゾディアークの核となり命を落としている事も含めて蛮神に限りなく近しい存在である。
そしてアシエンとして1万2000年に渡り暗躍を続けた結果、様々な形の「世界を救いたい」という願いを受け止め続けたことで元々あやふやだった記憶などの欠落が著しくなっており、最早「調停者エリディブス」という機構に成り果てていた。


光の戦士達が不在の隙を突き、エリディブスはクリスタルタワーを強襲。
星見の間にいた水晶公とベーク・ラグは満身創痍になりながらも脱出し、塔に封印を施してエリディブスを閉じ込める事には成功するが、その際に水晶公の記憶を封じた魔器「ソウルサイフォン」を奪われてしまう。
これにはクリスタルタワーの操作権限を有する者の証であるアラグの皇血を用いており、水晶公の記憶も封じられていたためにクリスタルタワーの操作権限をも掌握されてしまう事態に。
クリスタルタワーの次元干渉能力を以て鏡像世界から光の戦士の幻体を召喚する行為は、クリスタルタワーそのものと水晶公=第八霊災が発生した世界線に於ける未来のグ・ラハ・ティアに多大な負荷を掛け続けており、
元々「暁の血盟」メンバーが原初世界に帰還するために行っていたソウルサイフォンの研究・制作で無理を重ねていた水晶公の身体は、急速にクリスタルに蝕まれていき……。


バトルでは「エンドオール」などのDFFを元にした技や光の戦士の幻体を召喚しそのジョブに応じた技を使役するなどしてくるが、
最大の特徴は「リミットブレイクを連発してくること」。「限界などいくらでも超えてやる……!」という言葉通り何度もリミットゲージをチャージしてはメテオやブレイバーを繰り出して闇の戦士たちを屠ろうとしてくる。
加えてこちらの攻撃系リミットブレイクはインビンシブルで無効化してくるなどまさしく光の戦士そのものだった。
使ってくる技がプレイヤーが使えるものの強化版ばかりなのでよく「その技使わせろ」と言われるのであった


途中、神龍、ハーデスと同様に連打を要求される場面が出てくるが、先述の2体と違い「ACTIVE TIME MANEUVER」の表示もなくいきなり連打モードに突入する。
15秒間連打をする必要があるが、1人でも失敗した場合は連帯責任で全滅してしまう*6ため要注意。
ATM後はムービーが発生。勝利を確信していたエリディブスだったが、予想すら不可能な大番狂わせが起きる。


履行技はリミットブレイク4「アルティメット・クロスオーバー」。ATMを乗り切った後のムービー終了後にいきなり詠唱を開始する。
直撃すれば絶対に耐えられない凄まじい威力を誇るため、乗り切るためにはこちらも同様に「限界を突破」するしかない。
即ちアレキサンダーの時と同様にタンクLB3を切りつつ全力で軽減やバリアを使う他ないが、発動タイミングを見誤ると忽ち全員HP0になり即ワイプとなる。
パッチ6.45で追加された青魔道士8人による「制限解除・超える力なし」を設定した極・零式攻略のアチーブメント対象から本討滅戦が外されている原因も、青魔道士8人では履行技を防ぎようがないためと推察されている。


戦闘BGM「To the Edge」は何度もアレンジされてきた古代人たちの象徴曲なこともありやはり人気は非常に高い。
後に作曲の祖堅氏が製作中に癌を患っていた事を告白し話題となった。そのためプレイヤーのみならず制作陣にとっても思い入れの深い曲と言える。


登場コンテンツ:

  • ウォーリア・オブ・ライト討滅戦(Lv80)
  • 極ウォーリア・オブ・ライト討滅戦(Lv80)

闘神セイブ・ザ・クイーン

我は、グンヒルド……ボズヤを統べる最後にして永遠の女王なり……!


戦闘曲:復活の女王


メインストーリーやクロニクルクエストではなく、パッチ5.Xにおける武器育成コンテンツ「セイブ・ザ・クイーン」にて登場する蛮神。


かつて第三星暦頃イルサバード大陸南部にボズヤという一人の女王を中心に成り立っていた小国があった。
第三星暦といえば古代アラグ帝国の時代。ボズヤも例に漏れずアラグに支配されていたが、そんな中アラグ帝国が内紛の末に第四霊災を引き起こしてしまう。
霊災による大地震がボズヤにも迫る中、ボズヤの女王グンヒルドはアラグ帝国から秘密裏に持ち出され女王のみが帯刀を許されていた聖剣「セイブ・ザ・クイーン」の力を解放。自身を闘神(オーディンと同様蛮神の古い呼び名)へと変貌させ国の一部を魔法障壁で包み込むことでボスヤを霊災から守ったのであった。


これがボズヤに伝わる伝説だが女王の末裔のとある人物はこの時の隠された真実を密かに伝え聞いており、貧しい生まれである自身の酷い境遇も相まってボズヤに強い恨みを抱えてガレマール帝国側の密偵としてボズヤ・レジスタンスに密かに潜り込んで活動していた。
後にガレマール帝国が第四霊災後に失われた聖剣の現物を発掘しそれを利用して闘神セイブ・ザ・クイーンへと変貌。
自分の理想の国を作る上での最大の障害として光の戦士に戦いを挑んでくる。
シヴァ等と同じ憑依型蛮神の一体である。


ゲーム内では「セイブ・ザ・クイーン」一連のコンテンツの一つ「グンヒルド・ディルーブラム」及びその零式にてラスボスとして戦うことになる。配下であるクイーンズ・ガードを使役して攻撃範囲を変えてきたり、逆にプレイヤーに特定マス分の移動を強要してきたりと脳トレが多い。


履行技は「ゴッド・セイブ・ザ・クイーン」。単なる全体攻撃で特別な抑制手段などはないが、零式では強化アイテムや軽減スキルをきちんと駆使していないと壊滅しうる恐ろしい威力となっている。


登場コンテンツ:

  • グンヒルド・ディルーブラム(Lv80)
  • グンヒルド・ディルーブラム零式(Lv80)

疑似蛮神


レイドダンジョン「希望の園エデン」に登場。
光の氾濫によってその大部分が不毛の大地と化してしまった第一世界を再生させるため、「最初の罪喰い」エデンのエーテルを転用し「属性が最も活性化した状態」を再現するべく、かつて主人公が戦った蛮神たちのイメージを使って主人公らの手によって召喚された蛮神たち。
当然その姿かたちも当時のまま……と思いきや、どうやら我らが光の戦士は度重なる戦いの中でうろ覚えになってしまったらしく、その属性にまつわる様々な要素が入り混じった別物として顕現している。


疑似水神ぎじすいしんリヴァイアサン

我はリヴァイアサン……
失われし水底より来たりし、渦巻く者……!


CV:なし
固有天候: 時化
戦闘曲:輝ける蒼


水属性の疑似蛮神。全ての生命の源ということで最初の属性に抜擢される。
巨大な海竜であるというところまでは同じなのだが、なぜか双頭となってしまっている。これは「頭殴ってるのに後ろから水かけられてるから双頭なんかなぁ…」という記憶がうっすら作用しているのだとか。
正面に堂々と鎮座する戦闘形式や、押し流すタイダルウェイブなどから神龍のイメージも混入している模様。


戦闘では相変わらずの巨体を生かしたダイナミックな攻撃でフィールドの一部を破壊したり、フィールドの大部分を襲う水流などで攻撃してくる。
オリジナルは設定に留まった「大海嘯」も満を持して使用し、各プレイヤーに付与されたデバフを連続で処理していく大ギミックとなっている。


登場コンテンツ:

  • 希望の園エデン:覚醒編3(Lv80)
  • 希望の園エデン零式:覚醒編3(Lv80)

疑似岩神ぎじがんしんタイタン

聞け、大地の叫びを……感じよ、大地の重みを……
そして、沈め、大地の怒りによって……!


CV:なし
固有天候:噴煙
戦闘曲:ランドスライド / 過重圧殺!(THE PRIMALS)


土属性の疑似蛮神。光の戦士たちを恐怖の谷底に叩き落としたアイツが4層ボスとして堂々君臨。
外見はややスリムになって旧来のFFシリーズのイメージに近づき、その上に装甲を纏っている。


一言で言い表すならば「落下全振り」。オリジナル以上にあの手この手で場外に突き落とそうとしてくる。余計な一言を言ったサンクレッドさんは猛省すべき
普段背負うように纏っている装甲は可変式であり、腕に纏ってランドスライドの威力を強化したり、戦車型になってフィールドを爆走したりする。通称タイタンク


零式ではこの程度ではあの時の恐怖には及ばないと、更なる恐怖を呼び起こすべく巨大化しマキシタイタンへと変貌。
大地を司る蛮神らしく地形を起伏させたり、あの時のようにフィールドを狭めてきたりと不安定な足場での戦闘を余儀なくされるが、その反面巨大化しすぎた為か攻撃の間隔は全体的にローテンポとなっている。


登場コンテンツ:

  • 希望の園エデン:覚醒編4(Lv80)
  • 希望の園エデン零式:覚醒編4(Lv80)

疑似雷神ぎじらいじんラムウ

我が名はラムウ……
そなたらが、新たな世界を拓くに足るか試させてもらおう……。


CV:なし
固有天候:雷雲
戦闘曲:雷轟雷撃


雷属性の疑似蛮神。戦闘フィールドの背景はFF10プレイヤーなら懐かしの少し苦い光景が広がっている。
ヒゲのボリュームが抑えめになった代わりに、ギラバニア地方に現れる伝説の雷馬「イクシオン」のイメージが混入し、翼の生えた人馬状となった。
おじいちゃんということで老将ランジートのイメージも入ったのか筋骨隆々となり、全くその場から動かなかったオリジナルと異なりアグレッシブに動く肉体派。


球拾いギミックは健在だが、オリジナルの複雑怪奇さは鳴りを潜め、大技の前に拾う程度のものに落ち着いた。
大ギミックとして自身の軍勢と称してイクシオンの幻影を多数召喚、突進によって場外への墜落も狙ってくる。
ラムウ自身も突進に加わることもあり、零式ではラムウの眼前でタンクがふんばることで突進の勢いを抑え込むといったギミックも。


登場コンテンツ:

  • 希望の園エデン:共鳴編1(Lv80)
  • 希望の園エデン零式:共鳴編1(Lv80)

疑似嵐神ぎじらんしんガルーダ疑似焔神ぎじえんしんイフリート

才気煥発……認めよう、その力……!
だがしかしッ!
火と風を喚びしこと、
その愚行を後悔させてくれる……!


CV:なし
固有天候:暴風 / 灼熱波 / 焔嵐
戦闘曲:原始の堕天使


風属性と火属性の疑似蛮神。まさかの2体同時召喚である。
流石に2体ともなると余計なイメージが混入する余裕がなかったのか見た目は両者ともオリジナルからそれほどかけ離れていない。
ガルーダは相変わらずの口の悪さだが、相方のイフリートとはなかなか息の合ったやり取りを見せており、若干ながら性格が軟化しているのかもしれない。…夫婦?
イフリートは人型となったことで旧来のFFシリーズの魔人のような見た目に近づいており、その四肢を生かした体術で攻めてくる。


我が名はラクタパクシャ……
「赤き翼」を持つ者なり……!


戦闘後半になると合体し「ラクタパクシャ」を名乗る。元ネタはインド神話のガルーダの異称の一つ。
両者の技を使いこなすほか、巨大な剣を振りかざし一気に薙ぎ払う攻撃も用いるようになる。


登場コンテンツ:

  • 希望の園エデン:共鳴編2(Lv80)
  • 希望の園エデン零式:共鳴編2(Lv80)

疑似氷神ぎじひょうしんシヴァ

あくまで静寂を乱そうというのか……。


CV:市ノ瀬加那
固有天候:極光
戦闘曲:雪上の足跡 / 分割された光 / 忘却の此方


氷属性の疑似蛮神。憑依型蛮神だったオリジナルに倣い、光の巫女リーンがイゼルに代わって依り代を担う。
基本形態となる氷属性モードはオリジナルが主人公と縁深い存在であったためかベースがリーンであること以外はほぼオリジナルに近い外観。
そのほか「光の巫女」からか聖女シヴァやハイデリンのイメージが混入した光属性モードを持つ。
とにかく可愛いと評判。鼻の下を伸ばしている人はすぐ後ろにパパの視線があることをお忘れなく。


戦闘では「氷」と「光」の合わせ技として「鏡」を用いた要素が追加。シヴァ本体に追従して技の追撃を行う。
中盤では光の力による世界分断を繰り出してくるため、疑似的に「ハイデリンとの戦い」をも再現しているのかもしれない。


愛しき聖竜よ 今ここに、真なる融和を……
久遠の愛で 我らが敵を滅ぼさん……!


零式では何故か飛来したフレースヴェルグと合体し、聖竜モードが追加。
「アク・モーン」や「モーン・アファー」など七大天竜に連なる大技を用いるようになる。


…だが、何といっても更に露出度が上がり裸スレスレとなった外見が目を引く。
リトライのたびにこの変身をまざまざと見せつけられることになるため、過酷な零式の中で目の保養になったり何度も見ることでストレスになったり。いずれにしてもパパの視線が痛い


登場コンテンツ:

  • 希望の園エデン:共鳴編4(Lv80)
  • 希望の園エデン零式:共鳴編4(Lv80)


暁月のフィナーレに登場する蛮神


+ パッチ6.0以降の範囲に関わるネタバレを含みます-

ルナ蛮神

厳密には漆黒編終盤からの登場だが、便宜上こちらに記載。
「終末の災厄」の再現を謳う「テロフォロイ」を率いるアシエン・ファダニエルに伴われて突如現れた異形の蛮神たち。
姿形は元になった蛮神たちに似通ってはいるものの、全体的に紫がかった体色に加えて体の一部分が元の蛮神から大きく歪められており、異質で不気味な印象を与える。
作中ではルナバハムートをはじめとし、ルナイフリートルナオーディンルナラーヴァナが確認されているほか、ルナと付いてはいないがメーガス三姉妹ダイヴァディーパが同様のプロセスで召喚されている。
また、確認されている個体以外にもまだ他に存在しているであろうことが示唆されている。
既存の蛮神と大きく異なる点としてテンパード化能力を持たず、それどころかガレマール帝国を讃えるうわ言を発するなど彼ら自身がテンパード化されているような形跡が見受けられる。


その正体はファダニエルが各地に出現させた「終末の塔」より現れた「テロフォロイの獣」。
エーテル集積の役割を担う「塔」にテロフォロイに誘拐させた獣人たちを組み入れ、彼らから吸い上げた信仰心にテンパード化の術式を組み込むことで、ファダニエルの意のままに従うルナ蛮神を生み出していたのである。


ファダニエルはこれこそが終末の災厄によって現れた「獣」と称していたが、実は彼らさえも「真の終末」を引き起こすための布石に過ぎず…


登場コンテンツ:

  • 黄金平原 パガルザン(Lv80)(ルナバハムート)
  • メインクエスト『黎明の死闘』(Lv80)(ルナオーディン、ルナラーヴァナ、ルナイフリート)
  • 異形楼閣 ゾットの塔(Lv81)(メーガス三姉妹)
  • F.A.T.E.『ムリガ信仰:偽りの神』(Lv90)(ダイヴァディーパ)

皇神こうしんアニマ

戦闘曲:終の戦


ファダニエルの策略によって呼び降ろされた、ガレマール帝国の「アニマ」たる皇帝への崇拝と愛国心を糧とした蛮神。
依代となったのはゼノスに殺害された皇帝ヴァリスの亡骸であり、皮肉にも神を否定し続けた帝国という概念を蛮神として利用されてしまう形となった。


終末の再現を企てるテロフォロイの計画の要を担う存在。その手始めとして、ヴァリス帝の崩御および暗殺によって勃発した内戦に荒れる帝国の軍民たちをテンパード化し、テロフォロイの傀儡へと仕立て上げる。
帝都ガレマルド周辺ではアニマのエーテル放射に乗せてヴァリスの声が響き、それを無対策で聞いてしまった者は悉くテンパードとなり、「塔を建てよ」という声に操られ帝都で無差別な破壊活動を開始。止めようとした健常者には集団で襲い掛かり殺害するという虐殺行為まで行われたことが、ガレマール帝国の崩壊へと繋がっていった。
彼らを尖兵として各地に送り込むと同時に、根拠地となる帝都ガレマルドではファダニエル曰く「神の門」を開くべく帝都魔導城を異形の巨塔「バブイルの塔」へと改造。
そして、「皇帝の下には富と権力が集う」という概念を権能とし、世界各地からエーテルを集積すべくアニマの肉体の一部を核とした「終末の塔」を出現させた。
その真なる狙いは月に眠るゾディアークの封印の破壊にあり、それに伴って出現したルナ蛮神や異形の獣はその副産物・あるいは足止め役に過ぎなかった。
更にアニマが倒れた際にはテンパードたちに周りの全てを道連れにして滅びるように命令が仕込まれており、その策略の抜かりはとことんなまでの悪辣さによって埋められている。


数いる蛮神の中でも極めて人道に悖る存在であり、その悍ましい有様を目にした暁の面々は皆一様に嫌悪感を示し、エーテルに敏感なヤ・シュトラに至っては吐き気さえ催していた。
なお、帝国の崩壊当時に帝都に居合わせてテンパード化を免れた軍民は少数で、彼らは混迷する戦局を知ろうと特殊な鉱石を部品に用いたラジオの周辺に集まっていたという共通点があり、その鉱石がエーテル放射を防いだのではないかと劇中で推測されている。
帝都に残留していた第I軍団はラジオで命拾いをした者がいたが、高価な品だったのかラジオのない一般家庭も存在し、第I軍団の士官であるユルスは異常事態を察知して翌日に帝都を脱出させる予定だった家族の元へ急行するも手遅れであり、襲い掛かる家族を介錯せざるを得なくなってしまった。


このようにシナリオ的にも大きな存在感を持った蛮神であり、事前情報でも大々的に紹介されていたにも関わらず一介のダンジョンボスとしての登場。
彼ですらも前座にしかなれないという、ハイデリン・ゾディアーク編のクライマックスたる今後の波乱を予感させる構成となっている。


戦闘では若干の初見殺し要素こそあるものの普通のダンジョンボスに準ずる強さであり、ここまで順当に辿り着けたプレイヤーであればそう苦戦することはないだろう。
上述の経緯によって常に肉体の欠損による痛みに苛まれているらしく、「○○ペイン」といった名の技を多く使う。
最初は上半身部分との戦闘になるが、中盤に入るとフィールドを異次元に包み込み、もう一つの頭がある下半身部分との戦闘となる。
究極履行はカオティック・Dことカオティック・ディメンション。原典譲りの拳撃の猛連打を浴びせる。


元ネタはもちろんFF10のシーモアの究極召喚獣。「子を守る母」だったあちらと「子に利用された父」であるこちらとで設定が非常に対照的。
デザイン担当の塚本哲氏はFF10のアニマのデザインを担当した御本人であり、縁あって再びアニマのデザインを担当したことで自身の代表作となったと語っている。


登場コンテンツ:

  • 魔導神門 バブイルの塔(Lv83)


ゾディアーク


アシエン達が崇める闇の神として長らく言及されていた謎の存在だったが、パッチ5.0にてアシエン・エメトセルクよりその正体が語られる。


かつて世界が14に分断される有史以前、惑星ハイデリンでは古代人達が高度な文明を築き上げて穏やかに暮らしていた。
彼らは強靭な魂を有するがゆえにほぼ不老に等しい存在であり、また豊富な魔力を持つことを活かして創造魔法という魔法によって自分の魔力から物体を生み出したり(蛮神召喚はこの劣化コピーだと言われている)、
異なる意見を持つもの同士で語り合うことを楽しみながら日々を過ごしていたのだが、ある時から辺境都市を局地的で散発的な大地震が襲い始め、やがてそれは惑星全体へと波及。
そしてある日、「終末の災厄」という未曾有の大災害が中心都市であったアーモロートを襲った。
降り注ぐ流星雨に街々は破壊しつくされ、創造魔法は古代人達の恐怖により暴走し、祈りが蛮神を喚ぶように恐怖を糧とする凶悪な獣を生み出してしまい、
獣を倒すべく行使された創造魔法が暴走して更に凶悪な獣が生まれ、更にそれを倒そうとして…という負の連鎖まで誘発するなど、まさしく「星の終わり」というに相応しい危機に陥っていた。


生き残った古代人達はまとめ役である「十四人委員会」の元、調停者エリディブスを核とし人々の祈りと魂をまとめて新たな星の理を生み出すことで終末を終わらせようとした。これによって呼び降ろされた存在こそが「ゾディアーク」である。


この決議を巡り、唯一反対意見を提出した第十四の座を務めていた人物が座を離れる事態まで引き起こしたものの、生み出されたゾディアークの力によって終末は一応の収束の兆しを見せた。しかし荒れ果てた星の復興には程遠く、新たに問題が発生した際には更に生き残りの古代人達の半分がその解決のために自らゾディアークに魂を捧げ、また問題が発生したときには更に半分を…とその数を減らし続けることとなった。


十四人委員会は星が完全に復興した暁には新たに星に生まれてきた命たちをゾディアークに捧げ直すことでかつて自ら犠牲となった古代人達をゾディアークから呼び戻す算段でいたのだが、そんな中、「別の命を犠牲に同胞たちを呼び戻すのではなく、この星の未来は新たな生命に託すべきだ」と意見を異にする者たちが現れた。
中心人物の名を取り「ヴェーネス派」と劇中では呼称されるその者達が祈りと犠牲に呼び降ろした存在が「ハイデリン」であり、二柱の神は激闘の末ハイデリンの辛勝。
ゾディアークはハイデリンによって14に分割され封印されることとなったのだが、分割の余波は星全てに伝わってしまい、人々の魂はおろか星そのものが14に分かれてしまう事態になったのである。


ゾディアークを崇めるアシエンとは十四人委員会の面々のことであり、劇中オリジナルと呼ばれているのはこのハイデリンの力から辛うじて逃れることができた古代人の生き残りの3人のことである。
ゾディアークは「滅びゆく世界を救いたい」という人々の祈りから生まれたためか属性は活性(=闇)に偏っており、アシエン達が闇の力を操るのはゾディアークに属性が引っ張られているためである。このため、アシエン達はゾディアークの信徒(テンパード)であるとも形容された。
そしてアシエンの目的とは「霊災を引き起こすことで分割されていたゾディアークと星を統合する(=かつての世界の姿を取り戻す)こと、そして世界が元に戻った末にはそこにある生命を生贄にゾディアークに捧げられた同胞たちを取り戻す」ことだった。
しかし、想像を絶する程の長い長い時間を掛けて統合を進めて行った結果、3人の内1人は擦り切れ、1人は元々人でなくなっていたこともあって記憶の欠落が著しくなっていき、本来の目的を正しく記憶していたのはアシエン・エメトセルクただ1人。
そのエメトセルク自身もたった1人で全てを背負い込んでしまう事になってしまい、生来の責任感の強さと生真面目さ、更に現行世界の人々への度重なる失望もあって精神的に限界を迎えつつある状況だった*7


どうせ終わるなら、派手に散ろうじゃありませんか!


CV:松岡禎丞
固有天候:星霊
戦闘曲:ENDCALLER



パッチ6.0「暁月のフィナーレ」でついに光の戦士と対峙する。まだメインクエスト暁月編が折り返しにも満たないタイミングでの登場ということで、多くのプレイヤーを驚愕させた*8


闇の存在星の救済者という2つの側面を持つためか、巨大な人型の姿に頭部からいくつもの角が生え、背中から数枚の翼が生えた姿は天使とも悪魔とも取れ、未だ力の一部が封印されたままの不完全体なためか身体の一部が欠損している。
嘗て星の理として創造されたゾディアークの欠点は「燃費の悪さ」。
星の理として星を再生させる度、現生人類とは比較にならないほどのエーテルを有する古代人の生き残りを半分捧げる必要があった。そのため、最終的にハイデリンによる世界分断時には生き残りの総数が当初の4分の1にまで激減していたとされる*9
更に、ゾディアークの贄に捧げられた者は死した全ての生命が魂を浄化され転生を待つ場所である「星海」に還ることすら出来ず、月にゾディアーク共々縛り付けられた状態となり、封印装置周辺に群がり彷徨うという光景が広がっていた。


世界分断前に繰り広げられたハイデリンとの死闘の後、ゾディアークは月の「嘆きの海」と呼ばれる区画に封じられていた。
しかし、アシエン・ファダニエルは上述の皇神アニマの端末といえる「終末の塔」を用いてエーテルを汲み上げ、それをガレマール帝国首都の魔導城を改造して作り上げた「バブイルの塔」で収束して月を砲撃、封印の破壊を試みる。
クルルの身体を借りたハイデリンの介入により、バブイルの塔に蓄えられていたエーテルが切れた事でその場での封印の完全崩壊は避けられたものの、現地で破壊するしか無いと判断したアシエン・ファダニエルとゼノスの月への侵入を許してしまい、月の監視者による封印の修復が追い付かないまま最後の封印装置まで破壊されてしまう。
本来はエリディブスが核となっていたが十四人委員会の皆の力になりたいという想いから蛮神として抜け落ちており、その空白に付込んだ終末の再来を目的とするアシエン・ファダニエルに封印を解かれ乗っ取られてしまう。


以前からラスボスと噂されてきたがその星の理すら操る力に偽りなく熾烈かつ強烈な攻撃をいくつも繰り出してくる恐ろしい強敵。
究極履行は「アポムネーモネウマタ」。ただしノーマルでは形態変化ムービーで尺が取られているためか、極でのみ使用。
倒すことで旧版から続いたハイデリン・ゾディアーク編の物語は終局を迎え、世界にはようやく平穏が訪れる………。




と、思われていた。


まさかの前座に過ぎないとは誰しも予想だにしていなかった。




…嘗て、終末に見舞われていた惑星アーテリスを救う為に創造された、謂わば「星の救世主」であるゾディアークが担っていた役割。
それは、ある要因によって宇宙から襲来した終末に対して分厚いバリアというべき物を形成する事、そして終末の到来により破損した天脈の補強だった。



その要石が打ち壊されればどうなるか。



光の戦士に敗れたゾディアークは、その手で自らの胸を刺し貫き自害
全てを巻き込んで派手に死ぬ」というアシエン・ファダニエルの身勝手な願望は、根本的な対抗手段を用意しようがない原初世界への終末の再来という形でもって実現へと動き始める。
その引き金を新たな「星の救世主」となった光の戦士に引かせるという底なしの悪意を伴いながら……。



登場コンテンツ:

  • ゾディアーク討滅戦(Lv83)
  • 極ゾディアーク討滅戦(Lv90)

ハイデリン

聞いて…感じて…考えて…


CV:池田昌子(パッチ3.0以前)/井上喜久子(パッチ5.5以降)*10


パッチ5.0で明かされた光の神ハイデリンの正体、それは星に初めから存在していた星の意志などではなく「古代人が祈りと犠牲によって呼び降ろした蛮神に等しい存在」という衝撃的なものだった。


上述のゾディアークの項で述べたとおり古代人の中にはゾディアークの力を使い続けて星を復興させた後新たに生まれた生命は生贄として利用するという方針に反対する者たちが少なからず居たようで、ヴェーネスと呼ばれる人物を筆頭に集まった古代人達(作中では暁の面々から便宜上ヴェーネス派と呼ばれている)がヴェーネスを核として祈りと犠牲によって呼び降ろされた存在こそが「ハイデリン」である。


ハイデリンは強大な力を得たゾディアークに対するカウンター(力を削ぐための枷)として生み出されたためかゾディアークとは反対に属性が停滞(=光)に偏っている。


またプレイヤー等一部の人間が持っていた「超える力」とは実はハイデリンによって与えられた力ではなく、全ての古代人が元々持っていた力だった。
ハイデリンによって魂が14に分割されその力が大きく弱まってしまった影響で今を生きるほとんどの人々からは失われてしまっているが、何かのきっかけで(古代人達が魂に焼き付けている流星雨を見るなど)先祖返りの如く発現することがあり、それによって星の内海から呼び続けるハイデリンの声を聞き届け加護を得た者が様々な世界で「英雄」「光の戦士」と呼ばれる(あるいは自ら名乗る)存在になるわけである。


パッチ5.55のラストでプレイヤーの前に幻の如く現れた女性が世界の危機を告げて消えていき、その後パッチ6.0にてシャーレアンへ向かう船の甲板で再会。自身がハイデリンであること、冒険者へどうしても伝えなければならないことがあるがゆえにほぼ力を失いかけている中、幻体を紡いで姿を表したことを告げる。
曰く「冒険者は自分の導きなしに世界の真実にたどり着いてみせた」「故に私とあなたの時間が交わろうとしている、そして、星の運命を賭けた戦いが始まろうとしている」と。


その後も冒険の道中で導になる花を渡してくれたり、ゾディアークの封印を破ろうとするゼノスとファダニエルの妨害をしたりと要所要所で手を貸してくれていたのだが、ファダニエルの策略によりついに終末が再来してしまう。
終末の解決方法を探す冒険者と暁の血盟だがことここに来てハイデリンからの声が途絶え、他に唯一過去の終末を知るエリディブスから話を聞くために再び第一世界へと渡った冒険者はクリスタルタワーに封印されていたエリディブスからタワーの時空跳躍機能を使用して自分たちが生きていた時代へと渡ることを提案される。
たどり着いた場所はエルピス。以前ハイデリンから託された花を同じ名を冠している施設だった。そこで冒険者は嘗てのエメトセルク、ヒュトロダエウス、世界が分割される前のファダニエルの座に着いていた青年ヘルメス、彼の使い魔メーティオン、そしてヴェーネスと出会う。


ヴェーネスから自分の考案した魔法が冒険者に掛かっていること、そして自分にそんな事をした覚えがない以上掛けたのは未来の自分=冒険者が未来から来た存在であると看破された冒険者は、一行にこれから起こる出来事をすべて打ち明ける。
自分の愛した世界が遠からず終わりを告げるという事実を受け入れられないエメトセルクとは対照的に冒険者の話を聞いて現在分かる範囲での推論を述べたり、道中自分の旅の話を楽しそうに聞きながらも一緒に調査に同行してくれたヴェーネス。
そして調査の果てに終末とは十四人委員会が仮説を立てていた星の循環不全などではなく、宇宙へと翔び立っていたメーティオン達が先ゆく星々の絶望を取り込み続けた結果、生命に、宇宙に終わりを謳う存在へと変質してしまったことだと突き止めた。
メーティオンを止めようとする一行に対し、古代人の在り方に唯一人疑問を抱き続けていたヘルメスが立ちはだかり、「終わることが救いだという答えが正しいのか公正に人の裁定を行う」と自分を含めた全員から終末の真相に関する記憶を消そうとした。
ヒュトロダエウスとエメトセルクの機転により冒険者とヴェーネスのみその場から脱出することができたが、自分を逃してくれた二人はエルピスで自分たちと出会った記憶すらも失ってしまい、ヘルメスも自身に「メーティオンが事故により全個体が消滅してしまった」と偽の記憶を植え付けていたため打ちひしがれていた。
真実を記憶していた二人は共にそれぞれの時代で終末に抗うこと、いつか人が自分の命に答えを出せた時は終末を止めに行くことを約束し、ヴェーネスは冒険者を元の時代に送り出した。


ヴェーネスは可能な限り終末に抗うと冒険者に告げたものの、終末は到来。
古代人達の多くは味わった事のない理不尽な死と恐怖に打ちひしがれ、星の救世主たるゾディアークを創造。
ヒュトロダエウスはゾディアーク創造の贄となり、当代アゼムは委員会を離反。ヘルメスは独り流星雨の降る赤い空を見上げ、エメトセルクはヒュトロダエウスを見送る事しか出来なかった。
その最中、ヴェーネスはゾディアークに縋ろうとするテンパードと化している一団と遭遇。彼らをどうにか説き伏せて思い留まらせようとしたが、彼らは後のエメトセルクと同じように在りし日のアーテリスに想いを馳せるばかりで聞く耳を持たなかった。
初めての挫折を経験し、起き上がり方がわからない子供のような彼らを前に、人と世界の全て、そこにある温かな営みが堪らなく好きだからこそ、人の成長の可能性に賭けてヴェーネスは世界分断を決意。
かくして、最古の蛮神の片翼「ハイデリン」は降臨。世界は14に分断され、ハイデリンは幾度も傷付きながらも、底なしの執念と冒険者から聞いた旅路の話を杖代わりとしながら星の最果てで孤独な旅路を歩んだ。


終末の真相にたどり着き現代へと戻った冒険者はアルフィノの提案により最新の星海観測施設を設置していたシャーレアンの哲学者議会と取引を行い、星界の果てにてハイデリンと邂逅する機会を勝ち取る。


そこで待っていたのは、蛮神の核となることで嘗ての人の姿を失いながらも、人の可能性を信じて幾星霜を待ち続けていたハイデリン、エルピスで確かに約束を交わしたヴェーネスの姿だった。


ハイデリンは語る。終末に打ち勝つにはどんな絶望や不条理に打ちのめされながらも再び立ち上がる強さが必要だと。
そして、長い旅の果てに暁の血盟の仲間たちがそれを手に入れる様を見てきたと。


「完璧な正しさは存在しなかった。その理想が打ち砕かれたとき、傍らに立つ者に、手を差し伸べられた。」
「己の力は、望みに足りはしなかった。無力に苛まれたときも、目指す背中は揺るぎなかった。」
「大切な者は、その手をすり抜けていった。けれども愛は継がれ、新たな希望に巡り合えた。」
「言葉は本質から遠く、あなたを悩ませた。その心を理解してくれる者たちがいた。」
「真実は容易にねじ曲がり、失われる。そう知ってなお探求が止まなかったのは、わずかでも触れたいと願えるものに出会えたから。」
「憎しみは、自他を燃やし尽くした。真っ白な灰の中に、小さくもあたたかなものが遺った。」
「大きな災いに対し、人はあまりに非力だった。それでも数多の手に引かれ、押されて、今、新たな地平を臨んだ。」


「あなただって……どこで折れていても不思議ではなかった。苦難は十分にありました。
けれど、ときに旅の続きを想い、この世界で会う誰かを想い、託されたものを糧にして、あなたは立ち上がってきた……。」


「そうして絶望を知り、いずれ終わりがくることを知りながらも、皆で歩み続けていけることこそが……
今の人が勝ち得てきた力。終焉を謳うものに対抗しうる、強さなのです。」


そしてハイデリンは告げる。終末を止めに行くに足りるか、まだ確かめなければならないことがあると。
天の果てという途方もない場所に人を送り出す。当然前例などなく、容易なことではない。機会は一度きりで、しくじれば二度目はないと。


「ゆえに私は、星の意志として問わなければならない……」
「あなたたちの決意を。強大な相手を前に、幾度倒れ、毀たれようとも、皆でなら戦い抜けるという確信を。」
「さあ……構えなさい!」


そして、ハイデリンに答えを示すための、彼女との最期の時間が始まった。






これは未来の選別、歩むべき道の標・・・・・・!


固有天候:星霊
戦闘曲:Your Answer


この戦闘はFF14初のコンテンツサポーターに対応した8人コンテンツ*11である。
これまでの討滅戦がコンテンツファインダーで他のプレイヤーを招集するのが当たり前となっていた中で、あのハイデリンに『暁』の仲間たちと共に挑めるということで非常に心震えたプレイヤーも多かっただろう。
コンテンツサポーターを利用する場合、プレイヤーが倒されると強制的に全滅扱いとなる代わりに「不屈の意志」によって2回まで致死ダメージを回避できるようになっているため、初見時は是非『暁』を連れていこう。


ハーデスが『最古の魔道士』ならばこちらは『最古の冒険者』とでも言うべき戦闘スタイルを持ち、エルピスでヴェーネスが披露した通りに投擲武器を持ち変えつつ霊極性が司る三属性(水、土、氷)魔法を組み合わせて攻撃してくる。
中盤に入ると光の戦士が幾度となく目にしてきた光のクリスタルの魔方陣を呼び出してエーテルを高め、極限まで高まったところで世界を分かったハイデリンキックこと究極履行技「エクソダス」を繰り出す。
さすがに全盛期より大幅に弱っているであろうとはいえ強烈な一撃であることには変わりないので、パーティ全員の力を合わせて耐え抜こう。


そして戦闘が佳境に入ると出し惜しみは無しと言わんばかりにあの光の氾濫をも繰り出してくる。
同時に強力な頭割り攻撃「エコーズ」など攻撃はいっそう苛烈なものとなる。こちらも最後まで全力を出し切って長い歴史の中で連綿と培われてきた「人」の希望を示してみせよう。


登場コンテンツ:

  • ハイデリン討滅戦(Lv89)
  • 極ハイデリン討滅戦(Lv90)



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  • 主です。ガルーダ以降の内容は後に記入します。追記修正もお願いします。 -- 名無しさん (2015-05-22 23:43:29)
  • 正直未完成の状態で記事を立てるのはあまり褒められた行為ではないですよ -- 名無しさん (2015-05-23 00:23:36)
  • シヴァ関連で人に蛮神を宿らせることも可能なのがわかったのとフェニックスとかエルキドゥにID版のオーディンみたいな特殊な奴も居るからそのへんも書く必要がありそうですね -- 名無しさん (2015-05-23 01:53:26)
  • ↑主です。今丁度編集してる所です。エンキドウ、フェニックスとバハムートは特殊枠として最後に追加します。 -- 名無しさん (2015-05-23 02:24:24)
  • とりあえずラムウを編集してみました。ここでクリアできずに地獄を見た光の戦士が何人いたか… -- 名無しさん (2015-05-23 08:42:35)
  • リヴァイアサンはタイタンと違って復帰可能ですよ -- 名無しさん (2015-05-23 10:00:07)
  • ↑極はタイタン同様復帰(レイズなどによる戦闘復帰)不可能ですよ?ただど真ん中のトーチ?の部分に収納されるのか上で戦闘風景を見ることはできますがこれのことかな?復帰可能って -- 名無しさん (2015-05-23 12:23:25)
  • うわぁ勘違いしてた極リヴァイアサン -- 名無しさん (2015-05-23 13:21:18)
  • 復帰不可能だったか… -- 名無しさん (2015-05-23 13:22:01)
  • 神降ろしとは、信仰心をクリスタルの力で現実にするノウハウの事である。その仕組み上、別に元になる存在が実在しなくても良い。モグル・モグがその良い例で、彼の王は只のおとぎ話にすぎない。また、仮に元になる存在が居ても、蛮神として顕現した時点でそれは元の存在とは別物である。シヴァが良い例だが、あれはシヴァの英雄譚が元になっただけで、彼女が実際に神になった訳ではない。 -- 名無しさん (2015-05-24 06:09:16)
  • イシュガルド以降の蛮神も追加した方がいいのだろうか -- 名無しさん (2016-03-01 13:22:39)
  • 攻略情報みたいな部分を削って文章減らしてイシュガルド以降追加のも簡易的に説明入れるとか、あと極に関しては別に分けるんじゃなく極蛮神とは~みたいに極の説明をひとまとめにするのどうだろう? -- 名無しさん (2016-03-01 13:29:42)
  • 大幅に削除、修正。3.0の蛮神やバハムート関連を追加 -- 名無しさん (2016-05-17 03:52:47)
  • めっちゃ見やすくなってる!友神のエンキドゥは特殊枠になるんかな?アレネタなうえにたった一人の思いでつくりだしてるんだよな・・・ -- 名無しさん (2016-05-17 12:00:24)
  • 編集した者です エンキドウ、3.0以降追加されたものはこれから追記します ナイツは素で忘れてた -- 名無しさん (2016-05-17 12:10:49)
  • 結構ハードな設定だよなぁコレ、神に救いを求めて呼び降ろすけどそれは自分の願望が実体化しただけの紛い物だって事だし。 -- 名無しさん (2016-12-06 19:55:58)
  • 今回最新版の予告でゾディアークとハイデリンが蛮神という台詞があったが果たして -- 名無しさん (2019-06-18 17:01:24)
  • 項目の見やすさは今のほうが上だけど初期の攻略記事が意外と便利でバックアップから見に行ってしまう -- 名無しさん (2020-02-11 22:24:18)
  • 特に関係ない人気がどうとか~の情報いらん。前のがいいわ -- 名無しさん (2021-01-15 23:04:32)
  • 最新パッチ5.55までの情報を大量追記中です -- 名無しさん (2021-06-15 12:33:09)
  • メーガス三姉妹とアニマも蛮神なんだけどなぁ、IDで出てきたからそう思われにくいのか?あとルナ蛮神も -- 名無しさん (2022-06-10 09:21:23)
  • ↑追記してみた -- 名無しさん (2022-09-29 00:45:08)
  • 素晴らしい更新 感謝を -- 名無しさん (2022-09-30 00:42:35)
  • 読み応えあった -- 名無しさん (2022-11-25 21:14:38)

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*1 ドラゴン語で「内なる狂気」の意
*2 戦闘ギミックとして天候変化が存在する
*3 漆黒秘話によれば、「黒薔薇」投入時にラールガーズリーチ支社にいた人員は毒により全滅しており、同支社との通信途絶により青龍壁調整中だったシド達も最悪の事態を把握する事となった。これに伴い、ラールガーズリーチにいたアラミゴ解放戦線の構成員も全滅しているものと思われる
*4 サントラに収録されている曲名は「銀鱗と鋼鉄」
*5 天の最果てに向かう為の魔導船ラグナロクへの転送装置。装置は連動しており、1人が起動させれば他の転送装置を持つ者もラグナロクへ転送する事が出来るため、万一の離脱手段として渡されていた
*6 恐らくこの後に発生するムービーの演出上の問題
*7 極ハーデス討滅戦の素材で制作可能な武器は全て感情の名前を冠しており、『NieR Re[in]carnation』コラボで実装されたミソスのウェポンストーリーによれば精神の摩耗を避ける為に切り離されたエメトセルク(ハーデス)の感情を物質化したものでもあるらしく、これを『FF14』側に組み込むとすればハーデスも感情を13個失っていたことになる
*8 ハイデリン・ゾディアーク編という大きな括りで見れば十分終盤といえるタイミングではあるが
*9 作中描写では仄めかされている程度だが、贄の第一陣にアシエン・エメトセルクの友人であり類稀なエーテル視能力を持つヒュトロダエウスも含まれていた
*10 余談となるが、井上喜久子女史は最後のシーンの収録が終わった後、「最初のほうの演技を振り返ると、強さや知性がまだ足りない。もう一度録り直させてもらえないか」と自ら申し出た為、ほぼ全てのボイスを録り直しているとのこと。そのためハイデリンの台詞に関しては全編をほぼ2回収録したと2022年9月30日のNGC放送で吉田P/Dが発言している
*11 パッチ6.0での実装当時。後のアップデートで他の8人コンテンツもコンテンツサポーターに対応予定

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