空条承太郎

ページ名:空条承太郎

登録日:2009/05/26 Tue 20:30:46
更新日:2023/08/09 Wed 11:54:06NEW!
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空条承太郎 黄金の精神 ジョジョの奇妙な冒険 ジョジョ ジョースターの血統 ダメ親父 バツイチ 不良 主人公 3部 4部 5部 小杉十郎太 梁田清之 小野大輔 スタープラチナ 時止め 時間操作 時間停止 高校生 番長 神話の英雄 ジョジョ主人公 最強 最強候補 スタンド使い 帽子 スターダストクルセイダース ダイヤモンドは砕けない 黄金の風 近距離パワー型 てめーはおれを怒らせた 稲田徹 最強の7人 硬派 寡黙 筋肉 歴代ジョジョ 食い逃げ常習犯 コメント欄ログ化項目 毒親? 不器用 毒親?←特に娘との不和が… 承太郎 6部 高森奈津美 伊勢谷友介 やれやれだぜ 承り 空条q太郎 スタープラチナ・ザ・ワールド 星の白金 オラオラ オラオラ系 ヤレヤレだぜ 親想い 海洋冒険家 オーバーヘブン ジョースター一行 ストーンオーシャン 風魔の小次郎 ジョースター・エジプト・ツアー御一行様 承太郎さん 噂に聞こえた凄い奴 ※高校生です ※父親です





やれやれだぜ…





空条くうじょう承太郎じょうたろうは漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の登場人物。
作中最初に登場したスタンド使いであり、スタンドは星の白金(スタープラチナ)
第3部の主人公であり、世界観を共有する第6部までの全ての部に登場するJOJOである。


担当声優 / 俳優
OVA→小杉十郎太
CDドラマ、格闘ゲーム『未来への遺産』梁田清之
第5部ゲーム(没データ)→稲田徹
ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル 、TVアニメ『スターダストクルセイダース』→小野大輔高森奈津美(幼少期)
実写映画→伊勢谷友介



☆誕生秘話☆


ジョジョは当初から三部作構想があり、その主人公像についても、
PART1『ちょっと鼻につくかもしれないが品行方正で正義の象徴』
PART2『軽いノリのお調子者だがクレバーな策士でもある』と来て、
完結編となるPART3は『一見クールだが情に篤い奴』にする予定が早期からあった。


それに加えて荒木飛呂彦のヒーロー観の原型のひとつである、俳優・クリント・イーストウッド(及び彼の演じるキャラクター群)や、
横山光輝の『バビル二世』を読んで衝撃を受けた砂漠に独り佇む学生服の少年というビジュアル、
どんなピンチもものともしない『神話の英雄』のイメージに超能力を絵として表現する幽波紋という新機軸アイディア、
少年バトル漫画の王道たる『圧倒的なパワーとスピード』を持つ『星の白金』といった数々の要素を元に、
いわば3代にわたるストーリーを締めくくる最強のヒーローとして誕生したのが空条承太郎というキャラクターである。


空条という姓はスティーブン・キングの小説『クージョ(Cujo)』からという説がある。
また、承太郎の『承』という字には、『受け継ぐ』という意味があり、劇中での彼の立ち位置を表すほか、
以降に登場する漢字名のJOJOにも名前に使われた漢字にまつわる意味を説明するシーンが用意されている。



☆人物☆


※ここでは彼が主人公を務めた第3部時点を中心に記す。


身長:195cm
体重:82kg
星座:みずがめ座
血液型:B型
学歴:現在高校在学中
家族構成:両親と三人で暮らしている。
母親はジョセフ・ジョースターとスージーQ夫婦の娘でイギリス系アメリカ人の空条ホリィ。
父親は日本人の空条貞夫(ジャズ・ミュージシャンで旅行中)。
瞳の色:ややグリーン
趣味:飛行機とか船に関する本をみるのが好き
好きなスポーツ選手:千代の富士
好きな歌手:久保田利伸
好きな映画:ネバー・クライ・ウルフ
特技:口の中にタバコを5本含んだ状態で火を消さずにジュースを飲む



17歳。第2部の主人公、ジョセフ・ジョースターの孫。日本の東京都在住の高校3年生。
(ただし、TVアニメでは通う高校が『県立』とあるので実家は郊外にあるのかもしれない)
実家は純和風の広大な屋敷で、表札の表記は「空條」。


左襟から下がった太いチェーン、ロングコートのように丈の長い学ランに、
手形の刻まれた金属プレートを配した学帽(破帽になっているのか後ろは頭髪が露出している)、
二重に巻いたベルト(柄はシーザーのバンダナに似ている)が特徴。
この帽子に長ランというビジュアルイメージは、彼が学生でなくなった以降の部でも引き継がれるほか、
学生のスタンド使いが多数登場した4部ではほぼスタンダードとなった改造学ランの走りでもある。
色使いもジョジョらしく多彩で、前半はグリーン、後半はブルーが主体な他、
ゴールドマゼンタブラウンなども。
CAPCOM版格闘ゲームでの2Pカラーは4部を彷彿とさせる白ランである。
TVアニメではJC15・18巻表紙等で見られる茶色がかった黒が基本カラーとなっている。


3部の承太郎はトレードマークの学帽の印象が強いが、顔立ちはやはり歴代主人公のジョナサン(曾祖父)、ジョセフ(祖父)と非常によく似ている。


クールで寡黙なポーカーフェイスの裏に強い正義感と激情を秘めた静かなる熱血漢。


極めて頭の回転が早く、非凡な洞察力と行動力に加え、高校生離れした異常なまでの度胸を兼ね備えている。
特にその胆の据わりぶりは、『不良だから』などという言葉で片付けられるレベルではなく、
物語開始時から完全に『戦士』のそれとしか思えない域に達している。
これら強靭な精神性は彼の魂のヴィジョンであるスタンド『星の白金』の姿や能力にも顕著に表れている。


『悪とはてめえ自身のためだけに弱者を利用し、踏みつける奴のこと』
『道とは自分で切り開くもの』
などその行動の基盤には確固たる信念があり、
いかなる詭弁や恫喝を向こうに回しても一切のブレが無い。


一方で、世間一般のルールより自身の信条を基準として行動する危うさも随所で見え隠れしており、実際学校生活では、


『ケンカの相手を必要以上にブチのめし、いまだ病院から出てこれねえヤツもいる…
イバルだけで能なしなんで、気合を入れてやった教師はもう2度と学校へ来ねえ
料金以下のマズイめしを食わせるレストランには、代金を払わねーなんてのはしょっちゅうよ』


……などというイリーガルな毎日を過ごしていた。
その他、人目を憚らずに飲酒や喫煙も堂々と行いアニメの制作スタッフを大変苦しませた。
(該当シーンは表現がぼかされているか不自然な黒塗りになっている)
第6部で自身の娘の脱獄を手伝うために面会に来たときは『法律は無視する』と平然と言い放っている。



普段は思慮深く冷静で、微かな違和感を基に自分たちに忍び寄る敵を見破ったこともあるが、
緊急事態においては常に即断即決で、状況を切り抜けるために必要と判断すれば手段を択ばない『やる時はやる』性格。


母を救うためならばDIOや差し向けられた刺客を斃すのにも迷いはなく、
(額面上再起不能とあるが)どう見ても死んだとしか思えないような仕打ちも平然と行うなど、
後に謂う[[漆黒の殺意>ジョニィ・ジョースター(ジョジョの奇妙な冒険)]]を標準搭載していると思しき面がある。


また、敵から受けた屈辱は絶対忘れず何千倍にもして返す陰湿で執念深い性格(自覚もある)で、
よせばいいのに必要以上に舐めた軽口を叩き彼を挑発した敵スタンド使いが
見開きのオラオララッシュで壮絶にブチのめされ再起不能になるのは第3部のエピソードでは定番のシメのひとつである。



近寄りがたい威圧感を醸し出し、上述のような事件も頻繁に起こしていることから、
『世間ではいわゆる不良のレッテルを張られている』が、学校ではそれなりに人望もあるようで、
男(不良)からは誰を相手に喧嘩をしてもケガ一つしない無敵ぶりから一目置かれ、
女からは道を歩いているだけで黄色い声で囃される。
彼の『ジョジョ』という渾名も元は学校の友人たちから自然につけられたものである。


しかし、スタンド能力の存在から常に孤独さを感じていた花京院ほどではないが、
そのあまりにも超然とした有様から対等につきあえる他者がおらず、一種孤高の存在であったことは否めない。
作中のプロフィールでも、


とりたてて自分の感情を外に表す必要はないと考えており、
それは誰の目にも明らかだと思っているため、人から誤解を受けやすい。他人は彼のことを、
冷淡で反抗的で無関心なヤツと思ってしまう。トラブルを起こしやすいのはそのためである。


……と分析されており、家族や仲間を人一倍大切に思っていながら、
『自分の考えは言わないでもわかるだろう』という考えから没交渉な態度を取ってしまうのは彼の悪癖である。
実際、母親のホリィはそんな彼の内面を『ちゃーんとわかっている』のだが、
それを前提と考えてしまうのは無意識のうちに慣れきった彼の『甘え』と言えるのかもしれない。
「一人の人間」「ヒーロー」としては完全無欠とも言えるぐらいだが、「家庭人」「一人の父親」としてはハッキリ言ってダメの一言である。
尤も、周囲の人間が母親を筆頭にどいつもこいつも揃って察しのいい人たちや、自分を尊敬して止まない年下連中ばかりだったため、自身の欠点に気がついていなかったというのもある。



徐倫「言ってくれなきゃ、何も分からないじゃないか!言ってくれなきゃ……!」


そうした中、共通の能力と目的を持ち、共に死線を潜り抜けてきた仲間たちとの旅はやはり彼に大きな成長と友情をもたらしたと言えよう。
…だが、その「仲間」達がことごとく死別してしまった為、対等に意見を言ってくれる、間違いを正してくれる「友人」に結局恵まれなかった事も上記の家庭崩壊の要因の一つであると言える。*1


ちなみに意外にも少年時代は線の細い美少年で素直な優等生だったようだが、
同時に『やる時はやる』性格もその時点で既に形成されていたらしく、
ついでに喧嘩も並の大人なら一方的にオラオラできるぐらいには強かった模様。
また、子どもの頃は『刑事コロンボ』が好きだったと語るシーンがあり、その影響か細かいことが気になるようになったとか。



恋愛観は古風で、いわゆる日本人的な女性(大和撫子か)が好みのタイプ。
なお、後にアメリカ人女性と結婚していることからよく突っ込まれるが、
日本人『的』とあるようにあくまで気質の問題なのであって、人種に拘りがあるわけではないので注意。


逆に『うっとーしい女は嫌い』(うるさい・下品・慎みがない等をひっくるめたニュアンスで彼がよく用いる)としているが、
無愛想なところが逆にいじり甲斐があるのか、実際はそういうタイプにばかり懐かれている。
ただ、口では「やかましいッ!」と怒鳴りつけながらも本当に危険な時は体を張って守り抜くあたり、
やはり先祖から受け継いだ紳士的精神は立派に受け継いでいる模様(そしてそういうところがまたモテる)。



ちなみにジョースター家の『異性にモテモテ』属性が劇中で具体的に描写されたのは歴代主人公では彼が最初(ジョナサンはエリナ一筋であり、ジョセフは軽い性格のせいかモテなかった)。
航空事故の真っ最中の機内でスッチーに我を忘れさせたり、観光客女性にアバンチュール狙いでシャッターを頼まれたり、
挙句の果てには敵の女性スタンド使いに『好みのタイプだから殺すのは心苦しい』とまで言わせている。
他にもお兄ちゃん♪大好きな妹系マーメイドとか上半身裸でシモネタバッチコーイなムチムチ肉食系とか…


祖父・ジョセフ同様DIOとは100年前から続く因縁で結ばれた宿敵同士だが、個人単位での関わりは実のところほとんどない。
両者が直接対面したのは物語の終盤も終盤であり、さらに言うならそこから突入した最終決戦はわずか数分で決着している。
承太郎にとってDIOは母を苦しめている元凶にすぎず、
(世紀を超えて生き永らえ、人を狂信的に操るDIOの底知れ無さに好奇心に似た感情を抱いている場面はある)
DIOの人となり自体は彼が残した『天国へ行く方法』を記したノートを読むまでは全く知らなかった可能性が高い。


この関係性の希薄さは少年時代からディオと兄弟同様に同じ家で暮らし、
完全に表裏一体の二人の主人公として一生を全うしたジョナサンとは対照的である。



☆各部における活躍☆


【PART3:スターダスト・クルセイダース】

1989年・17歳。
ある日突然、謎の能力を発現。
能力の暴走によって多数の被害者を出したことから事態を深刻視し、
自分が「悪霊にとりつかれた」のだと考え、被害の及ばぬ留置場へ閉じこもり、『悪霊』を研究する日々を送っていた。


それを知って来日した祖父であるジョセフとその友人ブ男モハメド・アヴドゥルのレクチャー(物理)により、
スタンドの存在とジョースター家代々に渡る宿敵「邪悪の化身DIO」の存在を知る。
当初は非日常の奇妙な世界に片足をつっこんだことに今一つ実感がわかない様子で、
無関心かつ反抗的な言動が目立っていたが、(DIOに操られていたためだが)卑劣な手段を使った花京院に対する義憤や、
母ホリィがスタンド発現による悪影響で病床に伏したことで奮起。DIOの討伐を決意し日本を発つ。


敵スタンド使いが次々と襲い来る過酷な旅路を仲間たちと共に乗り越え、多くの犠牲を払いながらも、
最後の戦いでDIOの『世界(ザ・ワールド)』を超える威力、そしてDIOと同じ時間停止の能力を開花させ、永きに渡る宿命を断ち切った。


なお、第3部中、基本的に戦闘においては黒星なしという主人公である事を考えても脅威の戦績を持つ。
ジョナサンやジョセフと違い途中で修行する描写も一切ない



【PART4:ダイヤモンドは砕けない】

1999年・28歳。
職業は海洋冒険家。イルカやサメ等の研究でその分野では一角の人物になっている。*2
10年前のような荒々しさは鳴りを潜め、ワイルドな風貌の中にも静かな知性を感じる落ち着いた男性に成長しているが、
「やる時はやる」性格は健在であり、また、彼基準で「うっとうしい」と感じる女性を怒鳴って黙らせたりと、かつての人柄を思わせる面も。


ジョセフが高齢になってきたため、もしもの時のためにジョセフの資産を整理していく過程で、ジョセフに隠し子がいた事が発覚。
当然ながらその隠し子にも相続権が存在するため、分配について説明するためにその隠し子…東方仗助が住む日本の地方都市杜王町にやってきた。
なおこの時点で承太郎は上記の通り28歳、仗助は高校生であるため承太郎の方が年上だが、
ジョセフから見て承太郎は孫、仗助は息子であるため、仗助が『叔父』、承太郎が『甥』に当たる。


当人は『ジジイの代わりに殴られる』覚悟で対面したが、予想外の温厚さと凶暴さを見せた仗助のキャラクターに肩透かしを食らったり圧倒されたりと翻弄され、
止むに止まれぬ事情があったとは言え、逆に自分が仗助を殴りつける結果に終わっている。
血縁上は奇妙な間柄ではあるが仗助との関係は良好で、彼からは頼られ、尊敬されており、承太郎も彼を「頼りになるヤツ」と信頼している。


その後、杜王町に潜伏した凶悪犯罪者アンジェロを仗助と協力して撃破した際に、
DIOの遺産である『弓と矢』の存在を知り、邪悪なスタンド使いが増える前に弓と矢を回収すべく、街に長期滞在することを決断。
エジプトでの旅以降は実戦から長らく離れていたため、純粋な戦闘力は全盛期であった第3部当時からはやや落ちてしまったものの、
年長者として、戦闘経験豊富な先輩戦士として仗助をはじめとする若きスタンド使い達に的確な指示をくだす司令塔としていぶし銀の活躍を見せた。


特に広瀬康一とは町に来たとき以来の長い付き合いとなり、
その街を守ろうとする、『黄金の精神』に深い敬意と信頼を抱くようになる。
中盤、街に潜む殺人鬼・吉良吉影の正体を突き止め、瀕死の重傷を負わされながらも気迫の猛反撃であと一歩のところまで追い込み、
最終決戦時でも、吉良に決定的なダメージを叩き込んだのは康一と承太郎の連携だった。
※とはいえ、川尻早人の機転と、仗助と億康(特に仗助)が吉良を決死の思いで追い詰めたからこそ倒せた部分もあり、
それを考慮してか、アニメではトドメのオラオララッシュを叩き込む直前、(スタープラチナ・ザ・ワールドで時間停止している)仗助たちのカットインが入るオリジナル演出がなされている。


そして、ひとつの決着が着いた夏の終わりにジョセフと共に杜王町を去る。
ちなみに、杜王町滞在中に海岸に生息する☆ヒトデ☆に関する論文を執筆、それにより博士号を取っている。
おかげで二次創作では隙あらばヒトデの人間にされることも。


実はこの時点で既に結婚しており、徐倫も生まれている。
ただしこの時家族のそばにいてやれなかった事から徐倫との間に確執が生まれてしまうことになる。
ちなみにゲーム「アイズオブヘブン」のEDでは駄々をこねた徐倫に根負けしたのか彼女も杜王町に連れてきている。彼女の態度を見る限りだと親子関係も悪くなさそうだ…。
黒主体の第3部とは対照的に白い帽子とロングコートを身に着けている(異なるデザインのものが数種類登場)。
色が変わっても相変わらず帽子と髪は一体化していた。
『星の白金』の時間停止能力に『スタープラチナ・ザ・ワールド』という呼称がついたのはこの時期から
(DIOとの戦い以来、10年間時を止めたことは一度もなかったらしい)。
なお、当初名前の無かった仗助のスタンドに、『クレイジー・ダイヤモンド』と名付けたのは承太郎である。



【PART5:黄金の風】

2001年・30歳。
康一に『とある人物』の調査を依頼していた。
康一からの報告で対象がスタンド使いであったことを知るが、具体的な対応は見せずにフェードアウトした。
一人称は「私」となっているが、相手が叔父の友人とはいえSPW財団関係の仕事を頼んだ為に仕事モードで接しているだけだろう。


アニメでは別の人物の回想の中でも登場。
90年代初頭にその人物の依頼を受けて共にイタリアのギャング組織パッショーネの調査を行ったが、その人物はパッショーネの組織力の前に孤立無援に追い込まれボス直々に始末されてしまった。
承太郎の性格からして調査を諦めきれなかっただろうが、どこかのタイミングで切り上げざるを得なくなったと思われる。


小説による後日談恥知らずのパープルヘイズ -ジョジョの奇妙な冒険より-では浄化されたパッショーネがSPW財団と提携しており、
名前こそ出ていないが、彼とも何らかの交渉があったことを予想させる。
彼は父と承太郎の因縁を既に知っているが、承太郎のことは恨んではいない為、この時に和解できたものと思われる。
もしかすると変わった形で、と再会したかもしれない。


実は第4部とは服装が微妙に違う。また、仕事机には『スターダストクルセイダース』の全員で撮った写真が飾られていた。*3




【PART6:ストーン・オーシャン】

2011年・40歳。3〜6部の間にタバコはぱったりと辞めたようで、「俺は吸わない」とはっきり言った。
無実の罪に問われ州立グリーン・ドルフィン・ストリート刑務所に収監されてしまった娘・徐倫を命がけで助けようとするが、
真の敵・エンリコ・プッチ神父の狙いは承太郎の記憶に入っている『天国へ行く方法』の詳細を知ることであり、
スタンド・ホワイトスネイクの攻撃から徐倫を庇おうとして『一手』遅れてしまい、記憶と肉体の情報であるDISCを奪われる。


あらかじめ脱獄用に用意してあったSPW財団の小型潜水艇に徐倫の手で乗せられ、財団の生命維持装置で一命を取り留めるものの、徐倫がスタンドのDISCを奪還するまで仮死状態のまま眠り続ける。
スタンドのDISCだけが入った状態では身近な動きに対して反射的に反応こそするものの、それ以外は死人と同じように眠り続けていた。


終盤記憶のDISCも取り戻しついに覚醒。娘のピンチを救うという形で、ケープ・カナベラルに向かう道中に振り落とされてしまったエルメェスと共に徐倫一行に合流、参戦する。
数ヶ月も眠り続けていたにも関わらず、そのブランクは一切感じさせていない。
DIOの記憶に基づき世界を一巡させんと企むプッチ神父と父子ともども激闘を繰り広げるが、
プッチが仕掛けた多段攻撃から娘を守ろうとして『二手』遅れ、その隙を突かれ命を落とした。


祖父もそうだったが、年齢的には中年でありながら容姿は非常に若々しい。
服装も濃い色合いに襟からのチェーンと第3部にやや回帰したデザインとなっている。


物語の立ち位置においては

  • わけありとはいえ家庭を疎かにして離婚しており、娘には嫌悪されている
  • かつての主人公が完全に死んでしまい、そのまま物語が完結する
  • ス タ ン ド 共 々 痩 せ す ぎ

…等の理由で往年のヒーロー然とした彼を知るファンに多大なショックを与えた。


また、娘徐倫との破綻していた関係が、徐々に再生していく過程は感動的だが、
『家族を守ろうとする強い愛が、同時に最大の宿命的弱点でもある』という点が強調され、
実際プッチ神父に2度にわたって同じ理由で後れを取り敗北している。
これは『母を救う』という一念で不可能を可能に変え、遥かなる旅路を最後まで勝ち進んだ第3部とは正反対の結末であり、
そこに運命の悲しさを感じずにはいられない。


一巡後の承太郎ポジションの人物の顔は爆笑モノ。



☆ゲームでの扱い☆


飛び道具はないが強力な攻撃判定や優秀な突進技で近接戦においてはトップクラスのインファイタータイプのキャラとして登場。
トップクラスの攻撃力と全体的に高性能な必殺技等を持ち、なおかつかっこいいコンボができるというまさに主人公というべきキャラに仕上がっている。
スーパーコンボ『スターブレイカー』は発生速度と威力に優れる上、タメ(最大タメでガード不能)とタメ中のキャンセルが可能。ゲージが溜まっているだけで結構なプレッシャーを与える事ができる。
さらに『スタープラチナ・ザ・ワールド』でDIOの『時よ止まれッ!』に割り込む『時止め返し』が可能となっている。


「オールスターバトル」では技の構成や名前は変わっているものの、飛び道具がなく近距離のラッシュを得意とするコンセプトは同じ。
「つけの領収書だぜ」は斜め上に突きの連打を放つ、いわゆる対空技。本体モードで出せる=ダウンからのリバーサルに使えるため起き攻めに強い。
「一呼吸するうちだッ!」はダメージはないが相手を強制的に引き寄せる技で、スタンドラッシュ(ゲージを消費して本体のみ操作可能にする)対応。
時止めは「下下+S」という随分簡単なコマンドになっており割と気軽に使える他、DIOの「ロードローラーだッ!」をくらっている最中に入力すると時を止めて脱出するという原作再現の演出が組み込まれている。
もちろん通常の時間停止返しにも対応。



アーケードゲームの「ラストサバイバー」では近距離タイプのスタンド使いとして登場。
シールド無しの体力なら3発殴れば相手をKO出来る「オララッシュ」と相手の通常攻撃をガードし精神力を回復する「ブロッキング・ラッシュ」が使え、特にインファイトでは無類の強さを発揮する。


そしてアルティメットスキルとして時を止める「スタープラチナ ザ・ワールド」も当然使用可能。
地味に本来の使用者のDIOよりも時止めの効果時間が長い。
出来る事が単純で迷いなく動かせる上に攻守ともに優れている事から初心者でも扱いキャラとなっている。
最も単純故に上に行くほど勝利を続けるのは習熟も必要となるので状況判断や技術などのプレイヤースキルを磨く必要はあるが。



またストーンオーシャン版の承太郎も追加で参戦。(通称:6太郎)
こちらは3部承太郎の「オララッシュ」より火力が下がった(シールド無しの敵ダウンに4発掛かり、ブチャラティやジョルノ達と同じ)代わりに
リーチが伸びた。(ブチャラティやポルナレフよりは短いものの、ジョルノや吉良よりももう少し長射程)
また3部承太郎と同じく「ブロッキングラッシュ」も使え、こちらは3部版よりも長時間ガードが出来るかわりに精神力回復が若干少なくなっている。
更に新たにパッシブスキルとして「注意深き観察眼」を獲得。
攻撃した相手の残り体力と居場所が少しの間確認することが出来る。(タッグの場合は味方も確認できる。)


アルティメットスキルはやはり「スタープラチナ ザ・ワールド」。
3部と違い2回時を止めれる代わりに止める際に精神力を半分近く使うので追撃の回数が少なくなっている。



☆名言☆


★3部

  • 「やかましい!うっとおしいぞこのアマ!」
  • 「この空条承太郎は…いわゆる不良のレッテルを張られている
    …ケンカの相手を必要以上にブチのめし、いまだに病院から出てこれねえヤツもいる…
    イバルだけで能なしなんで気合を入れてやった教師はもう2度と学校へ来ねえ。
    料金以下のマズイめしを食わせるレストランには代金を払わねーなんてのはしょっちゅうよ」
  • 「だがこんな俺にも吐き気のする「悪」はわかる!!「悪」とはてめー自身のためだけに弱者を利用しふみつけるやつのことだ!!」
  • 「オラララオラ 裁くのはおれの「スタンド」だッー!!」
  • 「やれやれだぜ」
  • 「花京院、オメーこーゆーダジャレいうやつってよー、ムショーにハラが立ってこねーか!」
  • 「やかましいッ!うっおとしいぜッ!!おまえらッ!」
  • 「ああ、うそだぜ!だが…マヌケは見つかったようだな」
  • 「てめーなにになりてえんだ?なりてえ「魚料理」を言いな。刺身になりてえのか?カマボコか?それともスリ身とかよ。てめーの「スタンド」を料理してやるからよ」
  • 「恐怖した動物は降伏のしるしとして自分のハラをみせるそうだが…ゆるしてくれということか?しかしてめーはすでに動物としてのルールの領域をはみ出した… だめだね」
  • 「もうてめーにはなにもいうことはねえ…とてもアワれすぎて……何も言えねえ」
  • 「ほーお、それで誰がこの空条承太郎のかわりをつとめるんだ?」
  • 「てめーはこの空条承太郎がじきじきにブチのめす」
  • 「バレなきゃあイカサマじゃあねえんだぜ…」
  • 「じじいは…決して逆上するなと言った…しかし…それは…無理ってもんだッ!こんなことを見せられて頭に来ねえヤツはいねえッ!」
  • 「近づかなきゃてめーをブチのめせないんでな…」
  • 「ためすっていうのはキズにもならねえなでるだけのことをいうのか?2万円もしたズボンはやぶれたがよ」
  • 「おれが思うたしかなことはDIO!てめーのつらを次みた瞬間オレはたぶん…プッツンするだろうということだけだぜ」
  • 「おれが時を止めた…9秒の時点でな…そして脱出できた…やれやれだぜ…」
  • 「てめーの敗因は…たったひとつだぜ…DIO…たったひとつの単純な答えだ…「てめーはおれを怒らせた」
  • 「無理だとか無駄だとかいった言葉は聞きあきたしおれたちには関係ねえ」


★4部

  • 「おばあちゃんのスージーQが結婚45年目にして怒りの頂点てやつだぜ」
  • 「やかましいッ!おれは女が騒ぐとムカつくんだッ!」
  • 「くだらねー髪の毛の話なんて後でしな」
  • 「人間は何かを破壊して生きていると言ってもいい生物だ。その中でお前の能力はこの世のどんなことよりもやさしい。だが…生命が終わったものはもう戻らない。どんなスタンドだろうと戻せない…」
  • 「『スタープラチナ・ザ・ワールド』」
  • 「観察しろというのは……見るんじゃあなくて観ることだ…聞くんじゃあなく聴くことだ」
  • 「やれやれだ。初めて出会ったぜ。こんなガンジョーな『スタンド』は…逆にオレの『自信』てやつがブッこわれそうだぜ…」
  • 「いい時計だな。だがもう時間が見れないようにたたっこわしてやるぜ…きさまの顔面の方をな…」
  • 「よく見たら やれやれ 趣味の悪い時計だったな……だがそんなことはもう気にする必要はないか…もっと趣味が悪くなるんだからな……顔面の形のほうが…」
  • 「よくたったひとりで孤独に戦ったと思うよ…尊敬するぜ康一くん……成長したな」
  • 「康一くん…君は本当に頼もしいヤツだ。この町に来て君と知り合えて本当に良かったと思ってるよ…」


★6部

  • 「法律は無視する」
  • 「やれやれだ……へヴィすぎるぞ!」
  • 「おまえの事は…いつだって大切に思っていた」
  • 「……言ってる事がわからない……イカレてるのか?…この状況で」
  • 「うおおおおおおおおおおおお」
  • 「徐…倫…」*4


この中で特に有名な「やれやれだぜ」をオマージュしたキャラクターに、
2D対戦格闘ゲーム「ギルティギア」の主人公ソル=バッドガイがいる(勝利台詞等で確認出来る)。
承太郎が6部で言う「ヘヴィだぜ」はソルのもうひとつの口癖をオマージュ仕返したという噂がある。


なお「やれやれだぜ」は英語版では"Good grief"と訳されているのだが、これは漫画ピーナッツの主人公チャーリー・ブラウンの口癖でもある。そのため、チャーリー・ブラウンと承太郎を絡めたネタが英語圏のファンの間では散見されている。



☆余談☆


ちなみにジョジョ立ちと言う独特の立ち方があるのだが、
実は承太郎自身のポージングは棒立ちで人差し指をビシッと指すのが基本で、
原作ではそれほど奇妙な姿勢を取ることは無い(皆無ではないが)。
一般的に承太郎風のジョジョ立ちと思われがちな背筋を思いっきりのけぞらして指を指すポーズは
CAPCOMの格闘ゲーム版ジョジョの勝利ポーズが伝播したものである。


承太郎の基本・棒立ちというスタンスは、モデルのクリント・イーストウッドが『ダーティ・ハリー』を演じた時、
『走らないように走れ』(なるべく大きな動作を取るな)と演技指導を受けたエピソードに因る。


アニメのOP映像でも直立不動でポーカーフェイスな承太郎の『静』
怒号を上げながら豪快にラッシュを繰り出す『星の白金』の『動』との対照が強調されており、
クールでありながら内面に激情を秘める承太郎というキャラクターを視覚的に表現している。



「じょうたろう」を変換して「承太郎」にならないことが多く、「うけたまわりたろう」→「承り太郎」と入力される。
これが転じてネット上では単に「承り」と呼ばれる事も。
近年では彼の名前が浸透し、「じょうたろう」と打てば大抵は候補の一番上に出るようになった。




「質問だ………追記か?修正か?あててみな」


「ひ…ひと思いに追記…してくれ」


(NO! NO! NO! NO! NO!)


「し…修正?」


(NO! NO! NO! NO! NO!)


「り…りょうほーですかあああ?」


(YES! YES! YES! YES!Y E S!)


「もしかしてオラオラですかーッ!?」


「YES! YES! YES! "OH MY GOD"」
「オラララオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」


[#include(name=テンプレ2)]

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*1 海洋学を専攻した事から大学にも進学したと思われるが、大学時代でもその性格が災いして評価とは裏腹に孤独な学生生活を送っていた事も事実なようである。
*2 三部アニメのアヌビス神のエピソードでは海に関する雑誌を読んでおり、この頃から海洋関係には興味があったことは窺える
*3 原作では撮った場面がなく「いつ撮ったのか?」とよく話題のタネになっていたが、アニメではンドゥール戦の直前に撮影の場面が追加。補完された。
*4 アニメで追加された最期のセリフ

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