登録日:2015/01/04 (日) 01:10:00
更新日:2023/12/21 Thu 13:58:38NEW!
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今宵の巴里は、ミステリアス
サクラ大戦物語~ミステリアス巴里~は、セガによって2004年3月18日に発売されたPlayStation2用ゲームソフト。
「サクラ大戦シリーズ」の外伝である「サクラ大戦物語」シリーズ第1弾となる「巴里編」である。
【概要】
サクラ大戦3から1年後のフランス・パリを舞台に、劇場シャノワールの踊り子の連続失踪事件を発端とする一連の事件を描くサクラ大戦3の外伝作品。
本編シリーズの主人公である大神一郎は登場せず、プレイヤーはオリジナルキャラクターである日本人の探偵・明智小次郎、
または小次郎の妹・明智ミキとなり、巴里花組のメンバーと共に事件の謎を追うこととなる。
ゲーム自体はマップ上から目的地を選択し、選んだ先でイベントを起こしてストーリーを進めるオーソドックスなアドベンチャーゲーム。
民間人が主人公ということもあって本編のような戦闘はなく、光武Fも登場しない。(光武Fの登場はオープニングムービーのみ)
BGMやグラフィックも本編のものが流用されているので非常に良質な造りとなっているが、
何故かDCのグラフィックを縮小して利用しているので全体的に画像が小さめ。
カーソル移動も非常に遅く、移動先でイベントがなければスキップ不可の画面スクロールを眺めるだけ、
次の移動先に関するヒントも少ないため捜査は足でしろ言わんばかりに目的地の総当たりを余儀なくされるなど、
システム面が地味に辛いストレス仕様となっている。
シナリオも攻略ヒロインによって多少の差異がある終盤のダンジョンを除けばぶつ切り気味な一本道であり、
プレイヤーの推理を必要とする展開もほぼないに等しいため、良い評価は得られていない。
色々と残念な出来である本作だが、一般人の視点から見た巴里華撃団の描写やナンバリングタイトルで見れなかった
花組達の意外な素顔や日常の一幕を見る事ができるなど、少ないながらも評価できる要素はあり、
制作側の試行錯誤が垣間見える一作となっている。
【システム】
- LIPS
シリーズでお馴染みの時間制限付き選択肢。
今回は通常の時間制選択肢だけでなくバーを調整して声音に強弱をつけたり、左右に揺れるバーをタイミング良く止めたり、
アナログスティックをぐるぐる回したりといったミニゲーム的なLIPSも増えている。
中には失敗するとゲームオーバーになるLIPSも存在するため、小まめなセーブが推奨される。
- アイテム
ゲーム中に人から貰ったり画面上を調べて手に入るアイテム。
拳銃や証拠品のようなストーリーの進行に使われるもの、ヒロイン攻略に使用される貴重品や好感度上昇のためのプレゼント、
ライフを回復する回復アイテムなど様々なものが手に入る。
アイテムはそれを取得した明智兄妹が個別に所有しており、ゲーム中に一度だけ(一方的に)交換できる機会がある。
同時攻略を考えないのであれば、目当てのヒロインだけに好みのアイテムをプレゼントするのが吉。
- ライフゲージ
小次郎パートでのみ表示されるステータス。
危険を回避するためのLIPSに失敗した際などに減少していく。
食料品や傷薬などの回復アイテムを使う事で回復可能。
ライフが0になるとゲームオーバーとなるため、LIPSはできるだけ成功させたい。
【あらすじ】
平和が戻ってきたパリの街で、華やかなレビューを繰り広げる花組達。
ある日、シャノワールの見習いダンサーである明智ミキは、オーナーであるグラン・マから花組の前座を任される。
日本を離れ、遠いパリでダンサー修行に勤しむミキにとって初の晴れ舞台であり、その姿を唯一の肉親である兄に見てもらおうと日本へ頼りを送る。
しかし、共に前座の舞台に立つはずであった同僚のエルザが行方不明となってしまい、ミキは花組の協力を得て彼女の捜索を開始する。
一方、妹の招待を受けて渡仏した私立探偵明智小次郎は、パリ行きの列車の中で殺人事件に遭遇し、迫水駐在武官からの依頼で事件を調査する事となる。
交わるはずのない2つの事件はやがて、1つの物語へと収束。
果たして明智小次郎はパリの夜に隠された真実に辿りつけるのか。
怪事件の謎に巴里華撃団・花組が迫る!
【登場人物】
サクラ大戦3本編に登場した人物はほぼ全員が続投している。
花組の5人に加え、ナンバリングでは攻略対象外であったメルとシーも攻略可能となっている(残念ながらグラン・マは対象外)。
明智小次郎
CV:浪川大輔
本作の主人公。
日本で活躍する私立探偵であり、シリーズ本編において千葉助の紙芝居や花組の舞台に登場する同名の探偵のモデルとされている。
しかし、芝居での派手で活劇的な活躍に反して当の本人はあまりパッとせず、やや冷めた印象を持つ。
加えて毒舌的な面もあり、初対面の相手に対しても憎まれ口や減らず口を叩く事も多い。
元海軍軍人でもあり、エリートだった大神一郎の事は一方的に知っている。
妹の晴れ舞台を見に来仏した際に殺人事件と遭遇し、迫水駐在武官に救われたのが縁で事件の調査を依頼される。
巴里花組への大神一郎の影響は非常に大きく、行く先々で彼と比較されたり関連付けられたりする事が多い。
明智ミキ
CV:川澄綾子
もう1人の主人公。
シャノワールの見習いダンサー。
本編開始時の3ヶ月前に埼玉から渡仏し、現在は同じ見習いであるエルザと同居している。
花組の面々からは妹分として可愛がられている模様。
また兄に対しては兄妹以上の想いを抱いている節があり、小次郎のブロマイドを保存用と観賞用に分けて複数枚所持している。
グラン・マからエルザと共に舞台の前座に抜擢され、彼女の好意で小次郎をシャノワールへ招待するが、
本番の直前にエルザが失踪してしまい、彼女を探し出すために行動を起こす。
あのエリカに振り回されつつもそれなりに彼女をコントロールできているあたり、将来は中々に有望である。
本編は彼女と小次郎の視点を交互に行き来しながら進めていくこととなる。
また主人公でありながら攻略対象でもある。
エルザ・フローベール
CV:笠原留美
シャノワールの見習いダンサー。
ミキの親友でありルームメイト。
街に恋していると言えるほどパリへの思い入れが強く、エッフェル塔からパリの夜景をよく眺めている。
ミキと共に舞台の前座へと抜擢されるが、舞台初日に失踪してしまう。
初日にしか好感度を上げる事ができないため、彼女を攻略するには他キャラから嫌われる必要がある。
モルガン・カミュ
CV:石川英郎
自身を「早耳のカミュ」、「正義と真実の人」などと嘯くフリージャーナリスト。
にこやかな笑みを絶やさない好青年ではあるが、その態度は飄々としていてどこか胡散臭い。
政府組織に顔が割れているらしく、小次郎に情報を与える代わりに様々な取引を持ちかけてくる。
ベルナデッド・シモンズ
CV:折笠富美子
モンマルトルで手製の詩集を販売している謎の少女。
無口だが口を開けば物騒な台詞が飛び出す事が多く、小次郎に対してどこか見透かしているかのような忠告を繰り返す。
攻略するためには彼女に欠かさず会って詩集を買い、特定のアイテムを準備しておかねばならないなど複雑な手順を踏む必要がある。
グエン・テュ・アイン
CV:沢海陽子
理化学研究所研究員。
コクリコと同じベトナム出身。
両親はおらず、フォンという祖母がいるが研究に没頭するあまり疎遠となっている。
故郷に豊かな生活をもたらすためにとある研究に従事している。
恐らくは作中で最も救われない人物の1人。
ハインツ・シュペングラー
CV:増谷康紀
シャノワールに資金提供を持ちかけてくるドイツの青年実業家。
女好きでシャノワールのダンサー達からは良い印象を持たれていない。
パリに向かう汽車の中で何者かに殺害され、小次郎が第一発見者となる。
フレデリック・ドレフィス
CV:斉藤志郎
元陸軍大佐。
強硬派の愛国者だが、それが災いしてサクラ3本編で起きたシテ島攻防戦における責任を取らされ、尻尾切りされた。
本作における黒幕であり、ある目的のためにパリの踊り子達を誘拐している。
割と最初の方から顔出ししているが、正体が判明するのは終盤になってから。
赤城三郎
本編を一度クリアすると出現する特典シナリオの主人公。
大神一郎の遠縁にあたる。
彼のシナリオの目的は「巴里の住人たちと仲良くなってツボを買ってもらう」という、ある意味衝撃的なものである。
それで良いのか日本男児。
【余談】
本作は殺人事件を取り扱っている内容であるにも関わらず、CEROのレーティングは全年齢対象となっており、
「このゲームには暴力シーン及びグロテスクな表現がある」というマークがない稀有な作品でもある。
本作の続編として「サクラ大戦物語 帝都編」の発売も告知されていたが、続報がないまま発売中止が決定し、
本シリーズは一作限りでの打ち切りとなってしまった。
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▷ コメント欄
- サクラ3の感覚で買ったらあまりのギャップに愕然としたな。一回はクリアしたがげっそりして二周目を行く気はなくなった -- 名無しさん (2015-01-04 18:36:36)
- サクラシリーズを全作全シナリオ攻略してた弟が唯一これだけは好かんと言っていた -- 名無しさん (2017-05-17 12:52:57)
- 進んで嫁の浮気を見て喜ぶ奴なんて居ないだろう?というゲーム。主人公が大神さんなら批判は少なかった筈。 -- 名無しさん (2019-11-21 17:53:03)
- シナリオそのものや新キャラは悪くないんだけどゲームとしての完成度が低すぎた -- 名無しさん (2020-02-14 08:50:15)
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