覇種(MHF‐G)

ページ名:覇種_MHF_G_

登録日:2014/12/22(月) 07:01:21
更新日:2023/12/21 Thu 13:50:34NEW!
所要時間:約 14 分で読めます



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覇種とは、『モンスターハンターフロンティアZZ』のフォワード.5に実装されたモンスターのカテゴリの一種である。




概要

突然変異を遂げたモンスター達の中でも、ひときわ変異が大きく強大な力を手にした個体のこと。
一部の例外を除き、いわゆる「特異個体」の極地とも言うべき存在である。



MHFはオンラインゲーム故、アップデートを重ねる度にハンター・モンスターの強さが必然的にインフレを進める傾向がある(これは末期までそうだったが)。
特異個体もその象徴の一つ。


しかし、その中でも覇種は並み居る特異個体や当時最強の一角に君臨したUNKNOWNをほぼ完全に凌駕する強さであり、殆どの個体が非G級の範疇では超攻撃力超耐久力の凄まじいステータスを誇る。
ゴリ押しでハメようなんて考えない方が賢明。
特異個体以上の技レパートリーにド派手な大技を有し、まともに直撃するとまず即死は免れない。
更に即死を防ぐ有用なスキル「根性」を潰してくる者までおり、対策を講じる必要がある。


しかも覇種の討伐クエストは総じて20分経過すると撃退扱いになってしまうため、全力を投じて20分以内に討伐しなければならない。
また、クエストの仕様自体はハードコア(特異個体)クエストに準じ、罠が効いても効果時間が極めて短い、状態異常耐性が高い、スタンさせにくいといった特徴がある点には注意。




そんな魔物に等しい奴らを狩って、素材を得るメリットは何か?


ズバリ、覇種武器&覇種防具の作成である。



これらの武具はHRの先に待ち構える、G級の序盤攻略に必要な準備の一つである。
正確にはそれぞれ剛種→天嵐の段階を経て強化するのだが、元がHR最高級の代物だけあって非G級武具の中ではトップクラス。
特に武器は全ての非G級武器を過去にしてしまいかねないトンデモ性能であり、更に剛種・覇種・G級クエストでは覇種(天嵐)防具の装備部位数に応じて攻撃力・属性値が上昇する。
2部位以上だと斬れ味ゲージが1段階上のものに強化され、紫ゲージの場合はなんと空色ゲージに。


防具は初めからスロット3全解放で、剛種防具の時点からあったスキルアップグレード(例:いたわり+1(発動前)→いたわり+2(発動後))効果の発動条件が大きく緩和され「4部位以上」なら常時発動するようになる。
この特殊効果のおかげでスキル構築の柔軟性はなかなかのもの。
火力と補助スキルの両立が簡単になるのだ。


要するに、覇種武器と覇種防具は基本的にセットで運用すると真価を発揮できるスタイルなのである。
だが必ずしも一式装備が正しい訳ではないので、着ていく相手に合わせて臨機応変に変えよう。



なお、武器に関しては作成費用が尋常じゃない高額なので計画的に。
素材面では一定数連戦すると確実に必要量は集まるため、根気があれば大丈夫。



一応、1日5回限定だが「元気のみなもと」を服用することで被ダメージを大幅に軽減できる。
というか慣れないうちは素直にみなもとを使って練習した方がいい。
狩人応援コースに課金していただければ安心でございますお客様




覇種モンスター一覧

個別項目がある場合、元となったモンスター自体の詳細な解説はリンク先を参照。


オディバトラス

進撃のジャガイモおじさん。
アカム系の超大型モンスターであり、砂漠という地の利を活かして砂によるダイナミックな攻撃を仕掛ける。
運営が「入門用の覇種」と位置づけているだけあって大振りな攻撃が多く、剛種(HC)と比べて技が1種類増えただけ、かつ根性殺しに陥る状況もあまりないので戦いやすいが、攻撃倍率では覇種トップクラスにつき全く油断出来ない。



作成できる武器は無属性ながら凄まじい攻撃力を有する。
そして武器銘の読み方が奇天烈。



UNKNOWN

フォワード時代初期に突然現れた、黒いリオレイア型の正体不明モンスター。
覇種実装までフォワード最強の一角を務めていたのは前述した通りだが、その座を真っ先に塗り替えたのは他ならぬ覇種UNKNOWN自身である。
フォワード.4に期間限定で先行登場し、その後フォワード.5でオディバトラスの後に正式実装となった。



「飛竜種モンスターの集大成」というコンセプトを更に突き進めており、エスピナス亜種のチャージブレスやベルドラの急降下キックなどが新たに追加されている。
しかし、それらが至って可愛く見えるのが真の最終形態、第7形態で披露する根性殺しコンボ。
暴風で打ち上げてから滑空で突っこみ、更に毒で根性も潰すというえげつない攻撃である。
ダメージは言うまでもなく必殺級。絶対に当たってはいけない。


更に先行登場した時はまだ覇種武具が無く、満足な対策が難しいというのにクエスト自体の制限時間が20分しか無かったので非常に難易度が高かった。
公式の「討伐不可能!?」という宣伝文句は決して誇張などではなく、当時全盛期だった秘伝防具のPTを片っ端から壊滅させて広場を謝罪チャットで埋め尽くす「ごめんなさいオンライン」が生み出された。
それ故に秘伝防具が必ずしも万能ではない、という認識をハンターに植え付ける大きなきっかけとして特に貢献したモンスターと言える。
(ところでなぜ秘伝防具なのかというと、それについては後述)



武器は元々激烈に高かった属性値を更に引き上げた形となる。



パリアプリア

本来は峡谷に生息する、レックス型骨格の飛竜。
目の前にあるものを罠肉だろうが何でも食べちゃう食欲旺盛なモンスターで、諸々の事情から戦闘向きではない低ステータスゆえの弱さとその微笑ましさから「ドンちゃん」の愛称で親しまれていたが…


覇種のコイツは別物レベルで怖い。
極度の飢餓で痩せ細り、口は獲物の血で濡れ、眼は生気がなく真っ赤に染まって光が尾を引くという、元のパリアプリアからは想像もできない変貌を遂げているのである。
その変貌ぶりは当時のハンター達にとってかなり衝撃的であったとか。


スタート時は潮島洞穴の地下2階でドスファンゴの死骸を貪り食っている。
住処に不法侵入されたタイクンザムザェ…



戦闘能力も飛躍的に向上しており、常に全力。
猛スピードで突進し、時にはハンター全員を吸い寄せて大爆発を起こすゲロブレスを浴びせることも。
しかも自身の唾液を身にまとい、オーラの色に応じた状態異常が直接攻撃に付与される。
黄色は麻痺、青は睡眠、紫は毒と分かりやすいが、睡眠以外は根性が潰されやすい上に軽やかなサイドステップを多用するので接触事故が絶えない。
赤色は何もない変わりに攻撃力が上昇し、元々そこまで極端に高くないはずの技がかなり痛くなる。
特に追い詰められてからの急降下プレスは強烈の一言で、巻き込まれるとまず即死。


武器は水属性の中でもかなり優秀。



ドラギュロス

UNKNOWN、赤ラーと並びフォワード時代最強の一角であった「幻の冥雷竜」の更なる強化版。
こちらは麻痺の状態異常によって根性を無効化してくる(麻痺中は根性が発動しない)。
おまけにこの戦闘では属性耐性値が内部補正で2分の1に下げられているため、属性耐性を上げても効果が薄い。


初めのうちこそ幻ドラに幾つか新技が追加された程度だが、ある程度ダメージを与えると例によって倒れ伏す。
そして冥雷のエネルギーを全解放し、全身の鱗が焼け焦げた姿で覚醒。
冥雷を使った技が更に強化され、戦闘フィールド全体をカバーする電撃キックや、短い予備動作でぶっ放す極太ビーム3連発といった凶悪な技を矢継ぎ早に繰り出すようになる。
抜刀中の機動力が低い武器種にとっては地獄。


武器はやはり龍属性の中では優秀。



アルガノス・ゴルガノス

ヴォルガノスの近縁種にして、まさかの覇種しかいないという変り種のモンスター。
運営はMHFの一部プレイヤー間におけるヴォルガノスのどこか間違った神格化ぶりを把握しており、そのためかは不明だが実装直前まで「ヴォルガノスである」こと以外に一切の情報が伏せられていた。



銀色のアルガノスは氷・麻痺属性、金色のゴルガノスは雷・睡眠属性を操る。
ここでも従来の「雷…麻痺(フルフル)、氷…睡眠(デュラガウア)」の先入観を覆す体質である。
戦闘ではヴォルガノスの行動+αに加え、両者のコンビネーションを強調した連携技を持つ。
取っ組み合いで吹雪や雷の竜巻を発生させたり(場合によって竜巻を合体させることも)、地中から相方を突き上げてぶっ飛ばしたりとギャグ漫画のように奇想天外すぎるものばかり。
しかも後者の攻撃、相方が力尽きてビタンビタンしてる状態だと体力を僅かに回復した状態で復活させてしまうのである。
この技があるために、他の覇種を2等分したような低体力のアルゴルは予想外にタフとなっている。


武器は案の定2種類作ることができ、アルガノスからは氷・麻痺、ゴルガノスからは雷・睡眠武器が作成可能。



テオ・テスカトル

古龍特異個体の中でも指折りの強敵「剛種テオ・テスカトル特異個体」が更に強化。
覇種モンスターのトリを飾る存在で、この面子の中では唯一MHFオリジナルではない古参モンスターである。
元からそうだが、火傷のスリップダメージによって根性を潰してくる点に警戒が必要。


おなじみの粉塵爆破が強烈となっており、爆破地点がしばらく炎上するようになった。
しかも怒り状態の更に上の形態「炎上状態」が用意されている。
この形態に移行する時の演出もド派手で、普段の火炎放射とは違う球状の火炎弾を吐くのだが、
着弾点を中心に巨大な炎の竜巻を発生させるとテオがその中に突っこんで大爆発を起こし、炎に包まれて変貌…という、ナンバリングテオのスーパーノヴァにも負けない大迫力を見せつけてくれる。
炎上状態では攻撃力・行動速度・火傷ダメージが加速するだけでなく追加技も行うようになり、フル強化済のG級防具でも直にくらってしまうと大変危険。
炎上状態に限らず、肉質面でも極端に脆い部分がないどころか怯む度にその部位の耐久値が2倍、3倍と上昇していく。
元の実力と強化され具合、そしてスリップダメージの存在によって覇種の中では最強との呼び声が高い。


武器は攻撃力・火属性ともに強力。
特に片手剣は超極端な火属性値のナナのそれよりも物理面で勝っており、火属性の効きが悪ければ覇テオの片手剣で良いという選択肢を生み出せるようになった。
その後G級ナナの片手剣に大きく水を空けられてしまったが



歴史

覇種は当初、MHF-Gへのアップデート計画にあたり最初から組み込まれていた訳ではなかった。




まだG級の存在を公開できなかったフォワード時代、MHFの環境は悲惨であった。
当時の運営の手腕といえばお世辞にも褒められたものではなく、フォワード.1のルコディオラ一つとっても小出しに次ぐ小出しの姿勢に始まり、フォワード.3でアビオルグ2頭狩猟の証、タイクンザムザの強制ムービー、フォワード4.の剛種クアルセプス禁断のトリプル証など、素材面の露骨な延命に次ぐ延命でハンター達からの批判が止まなかった。
今もそうだろって?いやいや、フォワード当時の運営は今以上に酷かったのだ。
(むしろこの時とG1の大失敗があったからリファイン速度や対応が改善された)


更にフォワード時代の最難関・最高峰防具に位置づけられていた「秘伝防具」の作成難易度が、ギルド優先依頼システムの実装により大幅緩和。
丁度それまで不確定乱入モンスターであったUNKNOWNの確定配信にあたり、奴を確実に倒すために秘伝防具が必要という空気になり作成者が大量増加し、やがて「秘伝以外の防具は作る価値なし」という秘伝絶対主義が醸成・到来してしまった。


プレイヤーを繋ぎ止めるためだけの作業感が強い延命、強力性能の装備の大量普及によるパワーバランス崩壊など、典型的なオンラインゲームの失敗例を辿っていたのである。
当然プレイヤー間の空気もかなりギスギスしたものであり、この頃の目線で言えばオンラインゲームとしての寿命は末期も同然の瀬戸際だった。



危機を感じたギウラスこと杉浦プロデューサーは、「このままじゃ(MHFが)G級まで確実に持たない」と判断。
半ば一時しのぎに近い形で覇種モンスターの実装を急遽決定し、開発途上だったG級のリソースを振り分け送り出すことに注力した。
ドラの属性耐性半減や、テオの怯み値増加といった後のG級クエストの仕様が盛り込まれているのはこれが理由である。



この意図には単なるMHF全体の活気の盛り上げとプレイヤーの繋ぎ止め、挑戦意欲の駆り立てだけでなく、前述した秘伝絶対主義の融解も含まれている。


秘伝防具の性能について簡単に言うと、1式5部位フルに着込み、かつ対応した武器種だけを担ぐことで高い攻撃力と特殊効果が得られるというもの。
しかし、必ず一式装備でないと効果が発揮されず、かつその他のスキル発動が防具スロットに依存するため柔軟性に欠けるという短所がある。
対して覇種防具は一式に捕われる必要性がなく、スキルアップグレード効果により少ないスキルポイントでも上位スキルが発動できるため多く発動させやすく、攻撃系と保護系のスキル両立という観点から柔軟性が大きい。
しかも装備部位が多いほど覇種武器の攻撃力が上がる性質上、攻撃力では簡単に秘伝防具と並ぶことができる。



そして、覇種モンスターは殆どが状態異常の使い手であったことから更に有効性が強調され、
「状態異常無効スキルと火力が両立できない秘伝防具より、使いやすい覇種防具の方がいいのでは?」
という流れにMHF内の空気が変化し、秘伝一強状態を崩すことに成功した。
(一部の武器種は秘伝に依存している状態だったので完全に、とは言い切れなかったが)
覇種は単なるインフレの象徴ではなく、歪になってしまったバランスを正常化する狙いもあったのだ。




だが、覇種の実装は結果的に成功であったが別の問題を生み出してしまった。




1つは、運営の予想以上に覇種が好評を博したこと。


これだけなら「評価良いんだから別によくね?」と思うかも知れないが、運営は覇種にリソースを取られていたせいで本命のG級開発が遅れに遅れていた。
しかもG級は覇種をも越えると迂闊に言ってしまったもんだから、ハンター達からは「覇種が良かったからG級も期待できる」というプレッシャーが重くのしかかっており、もっとクオリティーを上げないとマズイ状況に追い込まれてしまう。
(つまり、G級対応のモンスター達が覇種並に大幅アレンジされていると思われていた)
運営は覇種で持ち直したと同時に自身の首をも絞めていたのである。


その結果、迎えたMHF-Gの序盤は既存モンスターの(覇種と比較して)大して変わり映えしない強化でハンター達をガッカリさせることになる。
どころか、杜撰極まりないバランス調整で客が一気に離れ、満を持して登場したはずのG級防具は覇種武具の強力な性能のせいでいらない子扱いされてしまったのだった。
本来、覇種(防具)が送り込まれたもう一つの理由は秘伝防具一強の状態ではスムーズにG級防具へ移行させられないからなのだが、(途方もない作成労力を考えて)すぐに使い物にならなくなることを回避したバランス調整で、逆に覇種防具が普及の妨げになるという皮肉な状況を作り出していた。


詳しくはこちらを参照のこと。




もう1つは、覇種の強さを極端にインフレさせてしまったこと。


ある意味これがゲーム的に一番の問題点であろう。
散々強調してきたが桁違いの攻撃力を持たせた結果、(強弱の差こそあれど)殆どの覇種モンスターの攻撃は触れただけで良くて瀕死、悪くて即死という世紀末ハンティングアクションに変貌。
罠や状態異常の類もほぼ通用しない事からハメが通用せずガチンコの戦闘が楽しめると評判の一方で、防御力が意味を成さない環境から「みなもとや課金コースに頼る」「防御力を考えずに根性だけで耐える」などの考え方が根付いてしまった。
みなもとはむしろ公式が推奨する(無課金範囲の)覇種対策なのだが、回数制限があることから結局は課金前提の難易度調整だと批判する声もあった。
事実、あまりに攻撃力が高すぎるせいでG級防具の高防御力を持ってしても大技でワンパン即死、根性殺しコンボでも即死が有り得るのだからやってられない。
G級序盤のモンスターを相手取ったほうがまだマシなほど。



少し話は逸れるが、真っ当な生物を逸脱した(今ではFらしい)魔改造はモンハンらしい世界観を重んじるプレイヤーから批判の的にもなっていた。
魑魅魍魎の跋扈するFで今更何を言ってんだという話だが、当時それまで槍玉に挙げられていたベルキュロス、ルコディオラ等といった派手さ重視のモンスターをも超越するほど覇種は衝撃的な存在だったのである。
ラスボス超大型モンスター等の古参モンスターの立場が無いレベルの戦闘能力、前述の通りモンハンのセオリーである状態異常・罠が意味を成さない別ゲーのような感覚の戦闘であることも拍車をかけている(後者はUNKNOWNの時点でそうだが)。
やがて、この生態的にもゲーム的にも凄まじいインフレについていけなくなった人達が
これはモンハンじゃない
とFに見切りをつけるor引退する原因になり、モンハンシリーズ全体でナンバリングとFの方向性が明確に分かれる決定的な出来事となった。
(実際にはより明確に引退者を出すきっかけとなったのが初期の秘伝書騒動などであったりするのだが、それはまた別の話である)



話を戻す。


何より根本的な問題として、覇種に対抗する・G級の準備をするのにその覇種を狩らなくてはならないという、プレイヤーに与えられたステップアップとして明らかにおかしい矛盾を抱えていたことが致命的であった。
人間何事にも限度があるもので、皆が皆一様に覇種と戦えるだけのプレイヤースキルを持っているわけではないし、頑張っても無理なものはある。
しかし、上質な覇種武器+覇種防具5部位があれば強化の不十分なG級武器は楽々越えるし、無いハンターと比べて狩猟の難易度でも素材集めでも格段有利である。
要するにプレイヤースキルの差異を全く考慮しない調整をした為に、覇種を狩れない・狩れるプレイヤーの間で装備面の格差が生じてしまったのだ。
(似たような問題としてはMH4Gの極限状態モンスターが上げられる)




その後、覇種の反省からG級では防御減算による防御力の重要性を高める試みが行われ、「烈種」カテゴリのモンスターは適切な防御力を確保していれば即死することは無いように調整されている。
覇種クエスト自体も、撃退のみで普通に素材が手に入る「撃退上等!シリーズ」の配信により一応の緩和が行われた。


現在ではG級に昇格してすぐ「ハンターナビ」というチュートリアルに従って進めれば、即席でG級モンスターに対抗できる基礎的な防具が作れるようになり、覇種防具が作れていなくても多少は融通が利くようになった。
一方、覇種のような即死のバーゲンセールである方向性のモンスターは「至天征伐戦」に集約され、倒しても固有の武具素材を出さないことで「単なるチャレンジ要素」に留まるように設定が行われた。
実際、こちらに関しては純粋なガチ勝負が楽しめるだけでなく、武具のために連戦が強いられないので住み分けがしっかり出来ており、その点からG級ハンター達にも評判は上々である。



また、G6以降のメインコンテンツである「天廊遠征録」にも、「倒さなくてもスルーできるがド鬼畜な強さ」のモンスターが登場している。
強さ的にはG級どころかMHF-G史上最強の実力者だが、このモンスターとの戦闘に限り元気のみなもと効果を内包したブーストタイムが有効であることに加え、前述の防御減算が働いている影響でやはり防御力の確保(と、天廊遠征録でのみ発動するスキル群)が戦局を大きく左右している。
至天同様に討伐しても「高レア度の強化アイテムが手に入る」程度のメリットに留まっており、倒さなくても何ら支障はない。




よく強さのインフレばかり注目されるMHFだが、インフレ一つでもその裏に様々な事情があることだけでも知っていただければ幸いである。




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  • ちゃんとでっかいリターンがあるのね。どっかのウイルスにも見習ってもらいたいなぁ。 -- 名無しさん (2014-12-22 19:23:41)
  • 狂竜関連が大幅テコ入れ必須なのは確かだけど、覇種実装前後のゴタゴタっぷりを見てた側としては見習ってもらいたいとは全く思わんがねぇ...未プレイ勢には大層素晴らしい物のように見えるのかもしれないが。 -- 名無しさん (2014-12-22 20:12:08)
  • 前後のゴタゴタとかじゃなく覇種そのものの事を言ってるんだが -- 名無しさん (2014-12-23 21:34:36)
  • じぶっちゃけ狩りが一番楽しかった時期だな、懐古とか思い出補正とか言われるが覇種がFで一番楽しかったの -- 名無しさん (2016-01-15 01:03:18)
  • ギウコンガやゴッド・モスも内部データ的には覇種なんだっけ? -- 名無しさん (2016-01-24 19:14:23)

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