クアルセプス

ページ名:クアルセプス

登録日:2015/10/25 Sun 07:55:14
更新日:2024/01/16 Tue 11:23:45NEW!
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モンスターハンターフロンティアZZ』に登場するモンスター。



概要

タイトルに「G」が付く前のMHF、「フォワード.4」のアップデートで実装された大型モンスター。
別名「晶竜」。
上位~G級の個体が存在し、G級はG6で登壇。



当時は獣竜種に続いて2弾目の種族輸入となった海竜種の第一陣であるものの、MHFには水中戦が無い*1ので常に陸上で戦う。
…MHFに登場する他の奴らや、MH3世代以外のメインシリーズの奴らにも言えることだが。



頭部の先端は尖っていて、地面を穿って掘り進むことが可能。
海竜種特有の長い体躯に加え、頭から尾まで鉱物のような鱗や甲殻に覆われており、更にそれらが変質した水晶のような物質が生えまくった異質な風貌をしている。
もちろん普通の水晶ではなく「魅玻璃」と呼ばれる物質で(言い辛いので以後「水晶」)、外部から光や雷を受けると吸収・蓄積する性質がある。
クアルセプスはこの性質を利用し、ばら撒いた水晶を咆哮でエネルギーを炸裂させたり、外敵に対して直接光熱や電撃を浴びせたりする攻撃を行う。


つまりは外部の力に依存して戦っている訳。50頭狩猟時の称号も「他力本願」だし…
だが、実際はクアルセプス自身も巨体のリーチを活かした肉弾戦に長けているので決して弱くは無い。
というか全海竜種の中ではトップクラスの巨体を誇っており、アグナコトルもびっくりのサイズ。


ゲームではクエスト中の天候によって扱う属性攻撃が全く違う、という形でこの能力が再現されている。
晴天時は光熱による火属性を、雨天時は雷エネルギーによる雷属性の攻撃を駆使してくる。



幼体は殆どを海中で過ごし、成体になると陸上で生活するという変わった生態を持つ。カエルかと。
陸上では適応能力が凄まじく、天候の不安定な高地、明らかに海竜種では住みにくそうな砂漠、常に天候の荒れた樹海頂部などあらゆる場所に生息する。
しかし、ゲーム的にはこれを活かした(?)と思しき仕様が大問題になったことが…(後述)




戦闘概要

G級では難易度★6に設定されているため、マイナス750の防御減算が発生することに注意。



部位破壊可能な箇所は頭、脚4本(それぞれ独立)、尻尾、背中。
定期開催イベント「歌姫狩衛戦」(G10以前はパローネ大航祭)では部位破壊で追加の歌玉スコアが稼げる仕様上、
壊しやすい頭~尻尾を全破壊すればかなりオイシイ。


海竜種の既存モーションを含め、巨体から来るリーチの長さで肉弾戦が地味に脅威。
上位の時点から攻撃力も高いので上がりたては辛いかも。
突き立てた角を軸に一回転する固有技は地面潜行の出だしと間違えやすく、あの巨体が軽やかにグルンと回るので咄嗟に避けにくい。


ちなみに潜行関連のモーションは独自のものを除き、アグナコトルのモーションがベースになっている。



だが、やはり特徴的なのは天候の違いで生じる属性攻撃だろう。
以下に各天候時の特徴を説明する。




  • 晴天時

日光を浴びて蓄積した光熱を用いる。
頭からソーラービーム光のレーザーを照射するのが主な使い方だが、身を丸めてチャージしてから閃光を放つことも可能。
閃光はゲリョスのそれ同様に気絶効果を持つ。
また、身震いやボディプレスの後に水晶をばら撒く時があるが、この時に水晶の自然爆発に触れるとやはり気絶させられてしまう。
ただし、爆発前にハンターの近接武器で叩き割れば、剣晶のように1回だけ火属性をまとうことが可能。



剛種になるとレーザーを薙ぎ払うパターンが加わる上に、それを尻尾側でも行うようになる。
更にチャージ動作は長いバージョンが加わり、こちらだと閃光と同時に背中から回転レーザーを放つのが特徴。
気絶無効スキルがないと危険すぎる。


2頭クエストでは連携技まで用意されており、片方がチャージに入るともう片方もチャージを行い、
広範囲に閃光爆発を引き起こして大ダメージを与えてくる。
なお2頭クエストの狩猟フィールドが必ず砂漠になる都合上、雨天版は用意されていない。



G級では普段と違う形の水晶を周囲にばら撒き、咆哮で刺激した後に水晶全てからクロスビームが放出される。
クアルの前足等に張り付いているとクロスビームが当たる絶妙な位置に水晶が落ちるため、
放出前にできれば壊したいところ。



ちなみに、火+雷の複合属性として「光属性」というものが存在するが、クアルは天候で別々に属性が分かれているせいなのかG級でも単属性のままである。




  • 雨天時

雷のエネルギーを用いる。
こちらではレーザー、チャージ攻撃が雷属性に置き換わるだけでなく、麻痺効果を持つようになる。
ばら撒かれる水晶も同様。破壊した場合は1回だけ雷属性をまとう。



剛種でも基本は同じで、長いチャージ攻撃はより広範囲への放電が行われる。
しかし晴天時と違って攻撃判定は一瞬なので、慣れれば回避は簡単。
樹海頂部のクエストでは常に雨天で戦うため、晴天版の閃光レーザーにならないこちらはある意味楽かも。



G級もクロスビームが雷属性になること以外は特筆すべき点はない。




特異個体

G6で実装された。
鱗の一部が金色になっており、角などが肥大化した。
新たに2つの技が追加されている。



一つは角を地面に突き刺し、蓄積したエネルギーを送り込んで前方5方向に走る地割れの先端から放出する。
地割れ部分にダメージは無く、後方が安全地帯なのだが、爆発範囲が広い上に技の性質上遠距離をターゲットにしているのでガンナーは要注意。



もう一つはかなり厄介な技で、角を突き刺した後にでんぐり返しで前方にひっくり返り、ゴロンゴロン転がりながら水晶をばら撒き最後に咆哮で水晶を爆発させるというもの。
見た目はかわいいのだが、全身に攻撃判定があるのとかなり大きく移動するせいで非常に鬱陶しい
これを出されるのが嫌ならハードコアモードにしない方がいいかも…?




武具

武具は非G級、G級の2つに分かれる。



武器は上位で作れる物のほか、剛種武器が非常に高い雷属性値をキープする。
ただし性能をフル発揮するには討伐の証を使って3段階強化する必要あり。
G級でも同様のコンセプトに基づいた性能であり、こちらは空色ゲージが無い代わりに高攻撃力で補っている。
今のところ剛種武器は始種武器化の予定無し。
G6では地味にHC武器が追加された。



防具は剛種系統ではなく、何の特殊効果もない通常の防具。FXまで強化可能。
腕が最終強化で匠+5のスキルポイントを出すが…
G級では反動軽減と装填数UPの複合スキル「穏射」を有しており、その他スキルも剛撃、達人、炎寵と普通に実用的で使える。
炎寵は砲術師スキルを内包するため、総合的に見るとガンランス向きか。


ただ、強いて言うならどちらもクアル特有のゴツゴツした水晶をふんだんに使っているので、一式フルで装備すると凄く好みの分かれる格好になる。




評価

G級で再評価された現在はともかく、実装当初は今よりもずっと可哀想なぐらい不遇の塊であり、とかく不人気の烙印を押されていた。



まず、クアルセプス自身がパッとせず、剛種でも大して強くなかったのが痛い。
同じフォワード組のゴゴモアはMHF版先生という位置付けであえて下しやすい強さに設定されていたが、クアルセプスは別にそういうコンセプトがある訳ではなかった。
その上MHF産モンスターの強さの判定基準でもある「根性貫通コンボ」が無かったことも手伝ってか、さぞかし強敵なのだろうと期待していたハンター達からすぐに飽きられてしまったのだ。


この有様を見た杉浦P(当時)の判断で、黒いアイツが代打で本格投入されてフォワード.5まで場を持たせることになったのだが、これにより事実上の噛ませ犬扱いとなってしまった。



更に、実装当時は新たな課金コースの一つである「秘伝書コース」のキャンペーンとして実施された、文字通り誰でも体験できる「誰でも秘伝書コース」に注目が集まっていたので影の薄さに拍車をかける格好となった。
しかも不具合のお詫びと称し、剛種実装週まで延ばされてしまったのだから、「泣きっ面にランゴスタ」である。




しかし、クアルセプスで真に問題となったのはこれらではなかった…





禁断のトリプル証システム

前アップデートのフォワード.3では、剛種アビオルグの武具が通常の討伐の証とは別に
2頭クエストのクリアで入手する「2頭討伐の証」まで要求してきたことに関して批判が集まっていた。
言うまでもなく、ただ作業量だけを増やしてユーザーを繋ぎとめようとする魂胆が見え見えだったからである。



だのに、運営は懲りるどころかクアルセプス実装時に
クエストの狩猟フィールドによって異なる剛種討伐の証を3種類も実装する
という暴挙をやらかしたのである。まるで成長していない…
剛種武器などには当然のように3種類全て要求され、フル強化までに最低45戦、G1以降のG級昇級前における報酬ブーストを頼っても24戦かかるというストレスフルな仕様だった。
当時の水準ではクアルの剛種武器自体かなりの強さであったが、それ以前にアビをも越える作業ゲーっぷりに呆れ果てて手を出さない人もまた多かった。


おまけに、苦労して作ってもそれが報われない環境が続いた。
防具は黒いアイツ実装から程無くして秘伝防具が爆発的な普及を見せてしまい、クアルを含めたそれ以外の全防具に産廃のレッテルが貼られるハメになった。
(これを俗に「秘伝絶対主義時代」と言うのだが、詳細は項目参照)
更に次のフォワード.5では、剛種武器を遥かに超える性能の覇種武器が実装されると、覇種モンスター達のイカレた強さもあって只の剛種武器では太刀打ちできないと考えたハンター達が、次々と覇種武器に乗り換えて活用する事態に。
当のクアル武器は覇種武器の強化先も無かったので、これまた一気に産廃の烙印を押されてしまうのであった。



環境依存のモンスターが周囲の環境のせいで埋もれるとはなんとも皮肉である。



年数を重ねてからはユーザーフレンドリーになったMHFだが、この頃の運営はなんとしてでも延命を図るノンフレンドリーな姿勢が露骨に表れていた時代なので、クアルセプスも運営に振り回された悲劇のモンスターだったのかもしれない…
タイクンザムザ「俺を忘れるなよ!」



それから年月が経ち、G9.1で行われた大規模リファイン<プロジェクトR>第2弾にて剛種武器の証要求数は大幅減少。
3種類合わせて合計たったの5枚しか使わなくなり、作成難度と敷居自体はグンと下がった。




余談

情報公開当時は「翼のない四足歩行モンスター」というビジュアルのせいか、牙竜種か古龍種かで軽く議論が巻き起こった。


ちなみに剛種では素材が全て海竜種の○○という汎用素材で占められている。
しかし、上記の低評価が響いたのかは不明だが、これ以降実装された海竜種モンスターの剛種はみんな専用素材が設けられるようになった。
これは剛種アビオルグ(獣竜種の○○)も同様。
元々汎用素材自体が実装当初「あまりにモンハンらしくない」と批判の声もあった為、いい加減汎用素材は止めようと運営が判断したのだろうか*2





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*1 そもそも仕様の問題で実装自体が不可能と運営が断言した。
*2 実装当初の汎用素材は今の「古龍種の爪~剛爪」等ではなく、「古龍種の爪Ⅰ~Ⅲ」という味気なさ過ぎる名称だったのである意味当然である

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