クレージーゴン

ページ名:クレージーゴン

登録日:2014/12/13 Sat 21:46:25
更新日:2023/12/21 Thu 13:48:48NEW!
所要時間:約 5 分で読めます



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ウルトラセブン 怪獣 ロボット ウルトラ怪獣 自動車 泥棒 強盗 ロボット怪獣 勇気ある戦い ウルトラ怪獣擬人化計画 ひどい名前 悪役 クレージーゴン バンダ星人 きちがいロボット




ウルトラセブン』の第38話「勇気ある戦い」に登場した怪獣。


概要

別名:ロボット怪獣
身長:42メートル
体重:3万トン


バンダ星人に操られるロボット怪獣で、渋滞している道路に現れて自動車を片っ端から腹部のシャッターに放り込んで回収する。
鉄資源を使い果たしたバンダ星で作られたためか、同じく『セブン』のロボット怪獣であるキングジョーなどと比べると、
大柄ではあるがかなり不格好で、ガラクタを寄せ集めて作ったかのような印象を与える。


右手が長いシオマネキのような姿をしており*1、腕を広げると全長は60メートルにもなる。
この右手は強力な磁石になっていて、金属を引き付けてスクラップにしてしまう。
武器は頭から発射するレーザーだが戦闘ロボットではないのであくまでも防衛手段として搭載されている。
両足を格納することで宇宙船に変形する。また頭の両脇からジェット噴射を行う事がある。
ボディは恐ろしい頑強さを誇り、エメリウム光線アイスラッガーも弾き返す。


当初は別名が「きちがいロボット」だったが差別用語が含まれるため、現在は「ロボット怪獣」となっている。
また、劇中では単にロボットと呼ばれており「クレージーゴン」の名前は登場しない。
デザイン担当の池谷仙克によって描かれた決定稿でも「バンダ星のロボット」とのみ書き込まれている。
時々、名前が「クレジーゴン」と表記されることもあったが、現在では「クレージーゴン」でほぼ統一されている。



劇中での活躍

箱根山中に出現し、霧を利用して自動車を次々に襲う。
ウルトラ警備隊のウルトラホーク1号が出した赤い煙によって霧を剥がされて攻撃を受けるが、気に留めることもなく自動車を回収し続ける。アンヌの乗る自動車も捕まえたが登場したセブンによって阻まれ、隙を突いて逃走する。
クレージーゴンの目的がバンダ星人による鉄資源の回収と断定したウルトラ警備隊の偽の交通情報を使った作戦を行い、
「スペリウム爆弾」を搭載した自動車でバンダ星人の宇宙ステーションは爆発。


勝利したかと思われたが、クレージーゴンは持ち前の頑丈さで耐え切り、しかもコントロールを失って暴走を始めてしまう。
再び登場したセブンのエメリウム光線やアイスラッガーも物ともせず暴れまわったが、
セブンの自らをフルハシ隊員のエレクトロ・H・ガンの弾丸とした捨て身の突撃で遂に倒された。



バンダ星人

身長:不明
体重:不明


自分達の星の鉄資源を使い果たしたため、地球に鉄を奪いにやってきた宇宙人。
クレージーゴンを操り、次々に自動車を襲っていたがウルトラ警備隊の偽の交通情報で誘い出され、
新型のスペリウム爆弾を積んだ自動車を回収してしまい宇宙ステーションごと大爆発した。
バンダ星人は誰一人としてその正体を見たことがないとされている。


上述の通りバンダ星人は劇中では姿は一切登場していないが、セブンことモロボシ・ダンは、
確認されたステーションの写真を見て「バンダ星人の宇宙ステーションだ!」と発言して
「なんでそんなこと知っているんだ?」と仲間に怪しまれてしまうというミスを犯している。
まあ、その後なんとか有耶無耶にして誤魔化したので正体バレは防げたが。



派生作品

一峰大二の漫画版『ウルトラセブン』では、クレージーゴンが直接喋る
また自動車の収納に腹部のシャッターは使わず、ひっ捕まえた車を頭部の口でバリバリ噛み砕くという何ともアグレッシブなロボット怪獣になっている。
エピソードの結末自体もTV版第38話とはまた一味違ったアレンジがなされており、一読の価値あり。


漫画『ウルトラマン超闘士激伝』では、バルタン星人Jr率いるロボット機甲師団の一員として登場。


同じくコミックボンボンで連載されていた『疾風!ウルトラ忍法帖』においては、朧党の数少ない原典通りの巨大な姿であり
冥府羅州の妻に相応しい女性を探すため、鶴亀の国の美女を片っ端から拉致していた。
無差別に人間を体内に放り込み、男とブスは吐き捨てるという地味に便利な機能を有している。
体内はミスコン会場のようになっており、普通に戦闘が出来るくらい広い。
最後は、この回で初登場のアミアが女性軽視発言にブチキレた事で発動したウルトラ忍法怒り大爆発で脚だけ残して吹き飛ばされた。


ゲーム『ロストヒーローズ』では他のロボット怪獣がライドダンジョンの巨大な敵として登場するのとは異なり、アジト・キューブの雑魚敵として登場。
また、サブクエストでは複数の個体がデザート・キューブで鉄資源を採掘しており、その1体がダブルオーガンダムの失った力であるオーライザーを持っていた。


NHK放送の5分アニメ『かいじゅうステップ ワンダバダ』ではゴンとして登場。初登場は第3話。
他の怪獣たちが子供になってる中、原典同様の巨大サイズのロボットとして登場している。
K10星雲チョーチイ星の山奥に放置されていたところをダダちゃんに起動させられ、そのまま何処かに去っていった。
以降もちょくちょく出番が割り振られている。


ウルトラマンZ』の本編開始以前を舞台にした漫画『戦え!セブンガー』では連載第1話に登場。
映像作品同様にバンダ星人の指揮のもと地球の車両を回収しに出現し、ストレイジセブンガーと交戦した。
なお、『セブン』の状況と異なりセブンガーが戦った時点でクレージーゴン内部に一般人の乗った車が多数詰め込まれていたため、
セブンガーは実質人質を取られている状態での立ち回りを要求されたが、最終的には全員救出に成功した上でクレージーゴンを撃破している。



ウルトラ怪獣擬人化計画

KADOKAWA版で『Xenosaga』やオーバーラップ版『IS』等で有名なCHOCO氏がデザインを担当。
ドレスを着た華奢なツインテール少女の体に義肢のようなデザインの巨大な右腕や脚、頭部の歯車状の部分を模した眼帯が特徴的なデザイン。
不敵な表情と危うい目つきも相まってまさにクレージーでアブノーマルな雰囲気が漂っている。
バンダ星人の宇宙ステーションを模したバッグの中にはミニカーがいっぱい。



余談

ウルトラマンコスモス』に登場するクレバーゴン(こちらは「Clever(賢い)」の意)はもちろんこのクレージーゴンがモデル。
作中では子供でも抱えられるサイズで登場するが、カオスヘッダーに憑りつかれて巨大化したり、
ギギ・ドクターにより拡大されて悪の宇宙人ギギ・プログレスとプロレスしたりする。


バンダ星人の宇宙ステーションを爆破するのに使われた「スペリウム爆弾」の名は、
かの封印作品遊星より愛をこめて」でもスペル星人の血液が汚染された原因として登場している。
そのためか動画サイトが発達する前は断片的な情報から「地球人による実験で血液が汚染されたスペル星人」という誤報が広まっていた時期もあり、
同エピソードが封印処置される以前に刊行された60年代の怪獣図鑑にもそのような記述がなされたものが存在している。



ウフフフ トウトウオレノスガタヲミタナ オレハバンダ星人ノロボットダ
コノ項目ヲ追記・修正ニキタ…… ジャマスルモノハコロス


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  • もう これで 終わってもいい だから ありったけを -- 名無しさん (2014-12-13 21:54:11)
  • 「くるったロボット」「いかれたロボット」という表記もあったのよ。 -- 名無しさん (2014-12-13 22:05:56)
  • だから「クレージー」なわけか -- 名無しさん (2014-12-13 22:33:48)
  • セブンでは珍しい主人公と子供の交流がある話。 -- 名無しさん (2014-12-13 22:37:55)
  • スペリウム爆弾ってスペル星人の回のと同じもの? -- 名無しさん (2014-12-13 22:38:59)
  • エメリウム光線やアイスラッガーの通じないクレージーゴンを倒せるステップショット戦法なら、キングジョーも倒せそうだな -- 名無しさん (2014-12-14 00:03:45)
  • ↑3 ああ、だからクレーバーゴンが出来たのか。 -- 名無しさん (2014-12-14 00:06:53)
  • ↑2あの技、何気に「初の人間とウルトラマンの合体技」だよな。他はメビウス最終話の奴とか。 -- 名無しさん (2014-12-14 00:25:06)
  • 少年との約束を守る為に必死なダンは印象的 -- 名無しさん (2014-12-14 01:16:37)
  • 鉄が欲しいならぺダン星とかいけばいいだろうに・・・・・・セキュリティ厳しかったのかな。 -- 名無しさん (2014-12-14 12:31:14)
  • どう考えてもキングジョーには勝てないだろ -- 名無しさん (2014-12-14 13:33:19)
  • 地球の鉄よりも硬い金属で巨大ロボットを作れるバンダ星人が、自分達の金属に劣る地球の鉄で満足できるのかな -- 名無しさん (2014-12-14 22:45:46)
  • 「ウルトラマンZOFFY」でコイツがピックアップされているシーンがあるが、黙々とクルマをかっさらっているだけのヤツがまさかあんなに強いとは思わなかった。ユニークなキャラクターではあるけれど愛嬌はないと思うんで、なんで「ウルトラマンコスモス」でマスコットキャラとして生まれ変わったのか不思議でならない。 -- 名無しさん (2014-12-14 23:29:01)
  • よくもこんなキチガイロボットを! -- 名無しさん (2014-12-14 23:33:09)
  • ↑ちくしょう先越されたww -- 名無しさん (2014-12-16 10:05:50)
  • 食いしん坊ロボット怪獣モットクレージーゴン -- 名無しさん (2014-12-16 13:03:45)
  • 鉄泥棒www -- 名無しさん (2014-12-16 17:20:30)
  • わざわざ地球までやって来て鉄泥棒……近場に鉄のある惑星は無かったんだろうか。つか鉄を使い尽くすって何やったんだコイツら -- 名無しさん (2014-12-16 18:22:22)
  • 戦争でもしてたんじゃね? -- 名無しさん (2014-12-16 18:35:08)
  • ゴンはかわいかった -- 名無しさん (2014-12-19 20:14:50)
  • 盗まれた車ごと連れて行かれた運転手達は、ステーション内でバンダ星人に殺されたのかな。車を捨てて逃げる余裕のなかった人もいただろうし -- 名無しさん (2014-12-19 20:55:21)
  • 短足にひょろ長い右手に寸胴と、お世辞にもカッコいいとは言えないデザインだが、「ロボット怪獣は基本強い法則」の例にもれずセブンを圧倒している。 -- 名無しさん (2014-12-19 21:06:57)
  • シオマネキとか言われるけど実は飯島監督が子供の頃に見た片方だけ大きな鋏を持つザリガニがモチーフなんだよね -- 名無しさん (2014-12-19 21:12:34)
  • ちなみにウルトラマンコスモスではバンダ星人 同様、自分たちの資源不足を補うために豊富な資源を持つ地球に目をつけたノワール星人が登場しているが、彼らの場合物言わぬ鉄ではなく、命ある怪獣を自分たちの星の資源として扱うことがバンダ星人との違いである。 -- 名無しさん (2015-04-02 12:31:46)
  • 擬人化計画の情報追加。擬人化デザインとしてはトップクラスだと思う。 -- 名無しさん (2016-01-31 02:11:41)
  • ペダン星人やキール星人の姿がウルトラギャラクシーで明かされたんだし、そろそろバンダ星人の姿も見てみたい。あとはティガのナーガも -- 名無しさん (2016-01-31 12:33:06)
  • ↑2スチームパンクなサイボーグ少女って感じですごくいいよね -- 名無しさん (2016-10-12 21:59:24)
  • 地球の鉄なんて集めて意味あるんだろうか -- 名無しさん (2017-03-08 22:41:49)
  • まあ他所の星ではレアメタルかも分からんし、地球の環境下で精製されたものが重要とかかも分からん -- 名無しさん (2017-03-08 23:49:37)
  • ポプテピの作者が描いたリスボックリにて 「渋滞ん時、セブンに出た車食べるロボットが前の車食ってくれねーかなって」 ←あるある -- 名無しさん (2018-02-01 22:53:29)
  • ロストヒーローズのところ事実と全く異なることが書かれていたので修正しましたが、知らないのならなんで無理に追記をするのか。それとも悪意で嘘を書いたのか -- 名無しさん (2018-02-01 23:35:01)
  • ストーリー自体は少年の手術の話なんだよね -- 名無しさん (2018-06-26 17:28:27)
  • がらくたの寄せ集めみたいな不格好さが逆に魅力的で味わい深い怪獣だと思う。何気に劇中の敵じゃキングジョーの次くらいに強かったりして -- 名無しさん (2020-05-18 14:47:37)
  • 体当たり食らった後、残骸が残ったままだったけどどう処分したのか気になる -- 名無しさん (2021-05-07 14:24:17)

#comment

*1 ただし、デザインのモデルは第38話監督の飯島敏宏が子供の頃に見た片方だけハサミが大きいザリガニ。飯島氏は当時シオマネキの存在は知らなかったと述べている。

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