登録日:2014/10/24 Fri 01:53:22
更新日:2023/12/21 Thu 13:21:01NEW!
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bemani konami ズッ友 公式が病気 ネタバレ 開校前に閉校 連動イベント 私立bemani学園
新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。
ここは個性ゆたかな先輩と音楽があふれる場所
其の名も……
私立BEMANI学園
俺と友達になろうぜ。
私立BEMANI学園とは、KONAMIが展開していたBEMANIシリーズ連動企画である。
2013年4月24日から12月19日まで行われていた。
架空の学校「私立BEMANI学園」の新入生であるあなた(プレーヤー)が先輩であるアーティストたちとズッ友になることで楽曲を貰える……というストーリーのようだ。
解禁対象の機種はbeatmaniaIIDX、pop'n music、jubeat、REFLEC BEAT、Dance Dance Revolution、ギタドラの6機種。後に別のイベントでミライダガッキやSOUND VOLTEXでも遊べるようになった。
クイズマジックアカデミー、Dance Evolutionも楽曲解禁をしやすくする要素として参戦していた。なお、上述の通り現在はSOUND VOLTEXでも遊べる様になっているのだが、イベント開催当時はQMA及びDEAと共にボーナス機種という扱いだった。
これらの機種を遊ぶごとに楽曲の解禁ゲージが上がり、100%になれば解禁ボタンならぬ「ズッ友ボタン」がクリックできる。
……さて、問題なのはこのイベントの演出そのものである。
イベント名に違わない学園ドラマのような世界観を表現するためにプロローグPVが制作されたのだが、その内容は乙女ゲーのPVのようなものだった。
アーティストが年齢問わず学ランを着こなし、かっこいいポーズとかっこいいセリフを喋っていくというその内容はまさに公式が病気というべきか。
「APPEND TRAVELのうた」という前科があっただけに、ユーザーからの反応もツッコミの嵐であった。
しかし楽曲はBEMANIアーティストの本気の塊。先輩(アーティスト)がコラボして生み出した楽曲は、現在でも人気が高い。
現在はイベントの解禁楽曲を収録したアルバムが発売中。
楽曲&生徒紹介
- 虹色の花
Akhuta y OJ(Akhuta&肥塚良彦)
「君の頭にも 虹色の花」
「人生虹色!!」
ハマっているタイトル:ギタドラ
イベント開始前にふわっとデビューしていたギター&赤毛担当Akhuta(アクタ)と、甘い歌声に定評のあるベテランベーシスト肥塚良彦による、ちょっと懐かしいビジュアル系ロック。
両者共にボーカルができることもあって、Akhutaのメインボーカルと王子の安定したコーラスが綺麗に合わさっている。
アーティスト名はスペイン語で「Akhutaと王子(肥塚氏の愛称)」を意味するが、素直に読めば「悪態王子」にもなる。
コンセプトは「尖ったビジュアル系イケイケ路線」……と見せかけて「ただのポップスやんと言われるようなバンド」。
ジャンルも「ライトビジュアルポップ」と、そのまんまな名前がついている。
個性の強烈なAkhutaに負けぬよう、白ウィッグと厚底とペロキャンで攻めた学ラン姿の王子が見どころ。とりあえずたこ焼き食おうぜ。
最近ギタドラに新曲「Eisenplatte」を提供。虹色の花と打って変わって神々しいロックとなった。
- ラキラキ
Mutsuhiko Izumi&S-C-U
「オ~イ、そこの新入生! 俺が案内するぜ!?」
「おはよう!君、新入生? 僕が案内するで!」
ハマっているタイトル:jubeat
かつてはギタドラ、今はjubeatを中心に至る所で活動するベテランギタリスト泉陸奥彦と、ネタと動物とピコピコで勝負するショッチョーが生み出したのは、お互いの個性が活きた、心がわくわくするテクノ。
2人とも長らく同じ機種で活躍していることもあってか、どちらの色もしっかり出た曲に仕上がっている。そしてギタドラのGITADOROCKバージョンでは泉氏のギターがノリノリで唸る!
先輩としては、泉氏はいつもの帽子を被りギター片手に現れ、ショッチョー氏はヘルメットと卓球のラケットという珍妙な出で立ちながら、転校生であるあなたをあたたかく歓迎してくれる。
ラキラキ☆キラキラ。
- Synergy For Angels
TAG×U1-ASAMi
「いっけねえ!今日も遅刻だ!でも心配ご無用!ここを通れば近道なのだ!クラスのみんなには内緒だよ!」
「はやくこいよ、ほら…ね」
ハマっているタイトル:DanceDanceRevolution
DDRの新旧代表コンポーザーが織りなすシンセとサンプリングボイスの音色は、メロディアスな音楽と帽子担当の新世代TAGと、バラとサングラスがトレードマーク、過去を支えたU1-ASAMiの素晴らしいコラボの結晶。
解禁時のTAG氏を真似た「イケメンにのみ許されたポーズ」をとるU1氏は必見。
ジャケットは2人がかわいらしい天使(イラストはSOUND VOLTEXのデザイナー蒼弐氏)を支えているという何ともいえない絵柄。
しかしアルバム発売記念展で公開された初稿はもっと名状しがたいものだったので良いと思う。
天使っぽい恰好をした2人と舞い散るバラが初期稿って……
当時、DDR以外に曲の提供経験が少なかったU1氏の知名度をぐっと上げた曲でもある。
GITADOROCKバージョンはFLOWERやEvansのアレンジも手掛けたTLION69が担当している。
イベント以降、コンビでちょくちょく姿を見せるようになったが、再度の合作は彼らのホームステージであるDDR Aのエンディング曲「ACE FOR ACES」まで待つ事になった。
- 晴天Bon Voyage
TOMOSUKE×seiya-murai feat.ALT
「さあ、世界の滅亡について、僕と語ろうか…」
「放課後、バンド練習やるから観に来てもいいよ。」
ハマっているタイトル:beatmaniaIIDX・jubeat
理系と萌えを混ぜてしまった理系男子TOMOSUKEと、古参ながらさまざまなシンセを作り楽曲に活かし続けている村井聖夜によるエレクトロニカ。歌唱はBEMANI界の電子歌姫ALT。
過去にpop'n musicを作り上げた2人によるコラボがついに実現した。
PVでは世界の滅亡について一緒に語りたがったり、合成音声で喋ったりと摩訶不思議な世界を繰り広げてはいたものの、曲自体は村井氏のデジタルなエレクトロニカに、TOMOSUKE氏のおしゃれな音色を「奇をてらわず混ぜ込んだ」良曲。
今日はお休み、ゴロゴロしようと思ったけどやっぱり出かける!といった感じの女の子の歌で、ジャケットには恒例の隠れALTもいる。
実は曲調に反してBPMが230と速い。
- 創世ノート
PON+wac
「じゃあ放課後はカラオケに集合な まあヒトカラだけど!」
「素顔など…とうの昔に…捨てたッ!」
ハマっているタイトル:pop'n music
pop'n musicの新旧代表サウンドディレクターが創ったのは、世界でした。
ハイトーンで歌うノンビリボウヤPONと、世界を何度も滅亡させることで知られるwacが待望のコラボを遂げた結果、お互いの曲や歌詞のイメージが上手く合致したとのこと。そういえばポップンにも世界を作ったかみさまがいたような……。
(アルバム「Power Of Nature」ではそれっぽいフレーズが紛れ込んでいる)
なおイベント上の演出では、PON氏はヒトカラが大好きでマイクが手放せない「設定」があるとか。
wac氏も学園では「素顔を捨てた」と言い張り、いつものお面を被り、下駄をはき、昭和の学生っぽい雰囲気を出しながら暴走している。
アルバム「Power Of Nature」にロング版が収録されている。
イベント後は何曲か同じコンビでの合作が続いていたがいずれも他者が介入していた物が多かったものの、「PONさんとwacさんのズッ友ソングが遊びたいです!!!」というプレーヤー達の願いを聞きつけてかpop'n musicの「НУМЛ」にて再び単独での合作が実現した。
同曲は序盤の解禁曲にも関わらずボスボスしい曲調と譜面になっているが、これは初出予定のバージョンが大人の事情によってこうなってしまったのが有力との事。
なお、同曲は後にpop'nのスタッフとして加わったMarL女氏がボーカルを務めている。氏は後に登場した「TRUTH behind U」や「No NAME Colors」のロングバージョンの2番でも彼らと合作を行っており、現在は創世コンビ+MarLの組み合わせが「Zutt」として認識されているようだ。
- Empathetic
Sota÷Des(Sota Fujimori&Des-ROW)
「君の心のフィルターを、開いてごらん…?」
「今夜もキメキメ、俺とメリーゴーランデヴーしようぜ!」
ハマっているタイトル:pop'n music・DanceDanceRevolution
こやじとシンセを華麗に操るSota Fujimoriと、うへころボイスで歌えるDes-ROW兄さんによるドラムステップ。
学園のコメントを見ると分かるが、Des-ROW氏が作った音源を元にSota氏が手を加えていった楽曲。歌唱はDes-ROW氏。
曲は非ネタものだが、ジャケットは超能力者バトルでも始めそうなデザイン。ある種のジャケット詐欺である。
デスデスデスソウタァァァァァ
先輩としての兄さんはガリガリ君を食べるチンピラのような見た目だが、食べているのは当時話題だったコーンポタージュ味。
あと何気にSota氏がこやじを言っていないことでファンが驚いていた(イベント前の告知でお楽しミニスカート☆と書いてはいたが)。
- STULTI
MAX MAXIMIZER VS DJ TOTTO
「我が名はMAX MAXIMIZER 背徳と絶望の最後の番人」
「大丈夫、俺も転校してきたばっかやけん」
ハマっているタイトル:REFLEC BEAT
Valangaで強烈なデビューを果たした、転校したてのDJ TOTTOと、本来コラボするはずがガーデニングの旅に出てしまったQrispy Joyboxの代わりとしてということになっている背徳と絶望の最後の番人MAX MAXIMIZERがまさかのコラボ。
両者の持ち味を生かした、激しくボスボスしく神々しい一曲となっている。
曲名の意味はラテン語の「愚者」。学園曲の中でも奇妙なタイトルが付けられているが……?これを意識したのか、ジャケットの怪物も上下をひっくり返すと恐ろしい何かが見えるようになる。
MAX MAXIMIZER氏の姿はこのイベントで初登場。下半身が透けている上に話し声がとても低く、まさに番人のオーラを漂わせている。
イベント後のREFLEC BEATでは再びタッグを組み新曲「Rebellio」を作った・・・のだが、全ての譜面を過去にしたとんでもない難易度でプレーヤーの話題を集める事になった。ちなみに、本曲以外にもQrispy氏とTOTTO氏は「カーテンコール・メモリーズ」と「六花美人」でコラボを行っているが、見なかった事にしよう。
- お米の美味しい炊き方、そしてお米を食べることによるその効果。
大日本鉄倶楽部 (あさき&96)
「炊きあがったらすぐに炊飯器の蓋を開けず、15分程度はまっててね:)」
「ごっつぁんです! ごはんを食べて、おすもうさんになろう!」
ハマっているタイトル:REFLEC BEAT・ギタドラ
メタル系を得意とする2人……の代わりに替え玉のスタッフがPVに登場したことでファンの腹筋をぶち壊したロックな迷曲。
歌詞はタイトル通りのおいしいお米の炊き方と食べることによる効果をいつも通りの激しいロックといつも通りの素晴らしいあさきの歌声で歌い上げたものであり、とてもためになる歌である。おーこーめーおーこめこめー!!
なお、Ryu☆がこの曲に一時期洗脳されていたらしい。
アルバム発売記念のライブでは、出演していないはずのあさきによる無茶振りでPONが熱唱。カオス極まりないものとなった。
ちなみにNHKのラジオでこの曲(とNahanaha vs Gachoon Battle)が放送された時には「この曲で音ゲーをやれというんですよ」とどうしようもないコメントが残された。
何気に、イベント後にも新曲(卵とか森とか某アニメ初代OP曲の制作とか。他にも色々)を作っているコンビである。本当にズッ友だった。
- GAIA
猫叉L.E.D.master+(L.E.D.(BEMANI)&猫叉Master)
「猫叉さん、内野?じゃあ俺、外野がいいや!」
「L.E.D.さん……ナイス ガイや~」
ハマっているタイトル:beatmaniaIIDX
ズッ友どころかズッマブ(ずっとマブダチ)な弐寺のサウンドディレクターコンビによる、クールなスピードダンス。
それぞれの強みがマッチした、ガチ曲……のはずだが、学園の先輩としての2人の個性が斜め上にマッチしてしまってもいる。
ジャケットの燃える星は、猫叉氏によってTwitterで「お好み焼き」と呼ばれている。
曲名の読みは「ガイア」か「ガイヤ」なのかについては、はっきりしていない。
学園とは関係ないものの、イベント後の弐寺ではボス曲を合作。まさにズッマブである。
ところでロゴの面積はいったいどれほどなのか。
GITADOROCKバージョンはV6のVampire KillerやXGのExcavation Damageを提供したノイジークロークの浅田靖が担当。
ギターパート中盤からの単調ながらも超長いオルタが特徴。
実は、今の俺は昨日の俺なんだ……
だから君の言ってたさっきの話は、
今の俺が体感していない記憶なんだよねっ。…的な?
お楽しみは、まだまだこれからだぜ?
- Elemental Creation
dj TAKAmeetsDJ Yoshitaka
ハマっているタイトル:全部
今までの曲を全て解禁することで初めて登場する、本イベントのボス曲。番長dj TAKAと時を越える転校生DJ YOSHITAKAによるハードルネッサンス。
全体的に物量が試される譜面となっていて、収録された6機種中4機種で最多ノート数を更新している。
ほとんどの機種でBPM212固定だが、DDRのみ他機種と違い106~424と速度変化+基本BPMが倍取りされている。
GITADOROCKバージョンはギターをgood-coolが担当。
なお、解禁までのフラグとして先述の先輩たちと仲良くなる(=解禁が進む)ごとに、番長と転校生が出会い、喧嘩をし、仲良くなるまでの物語が綴られていた。公式サイトで読めるので是非チェックしていただきたい。
2016年2月、何を血迷ったのかSEGAの音ゲーCHUNITHMに移植された。
そして2016年8月には待望のコンビ新曲「Triple Counter」が登場。製作時の事情から名義の順番は逆。また曲調も2人のハッピー系名義(Risk JunkとLucky Vacuum)に近いものとなっている。
- Endless Chain~2人でトリガーをひこう~
私立BEMANI学園軽音部
本イベントのテーマソングとしてPVで流された昔懐かしの青春ロック。作曲はPONと96が、歌唱はPONが務めている。
イベント終了後に一部の機種でサプライズとして遊べるようになったが、アルバムではフルサイズと、同時にPVバージョンと称した「PVの音声そのもの」も収録。つまり先輩たちのセリフが全部入りなのである。耳元でも腹筋を壊す気か。
学園卒業後も軽音部OBとして「Good bye,Summer〜さよならは言わない〜」が製作及びBEMANIシリーズに収録されている。卒業した先輩達の集合シーンは必見。MAX MAXIMIZER先輩とAkhuta先輩のイメチェンが激しい。
現在では各機種ごとで方法は異なるものの、どの曲もイベント外の手段で解禁できるようになっている。
そして私立BEMANI学園は閉校し、熱闘!BEMANIスタジアム、発見!よみがえったBEMANI遺跡、BEMANI SUMMER DIARY2015へと続いていく…………
と、これで終わればよかったのだが…。
実はこのイベント開始の5日前、とある出来事が起きていた。
偶然起きてしまったことではあるのだが…。
たまたまオフラインで稼働していたDDRをプレイしたプレーヤーから、「EXTRA STAGEで見たことのない楽曲が出てきた」という報告が上がった。
投稿された画像にはブレザーを着たDJ YOSHITAKAの姿が…。
そう、Elemental Creationである。
なんとイベント開始前にネタバレしてしまったのである。
しかも、よりにもよって最終解禁されるボス曲がネタバレという…。
beatmaniaIIDX18 Resoat Anthemでもボス曲のネタバレはあったが、こういった複数機種連動イベントでのネタバレは前例がない。
当然のことながら、即刻修正された。こういう仕事は異常に早いKONAMI
連動イベントでボス曲が出るという例は多数あるため、このイベントでも出てくると予想していたプレーヤーも当然いた。
しかし、まさかこんな形で出てくるとは誰も予想できなかった。
このことで開校前に閉校と言われてしまった。
ズッ友の皆さん、追記・修正よろしくお願いします。
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