北陸本線

ページ名:北陸本線

登録日:2014/07/16 Wed 20:54:55
更新日:2023/12/18 Mon 14:00:00NEW!
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北陸本線(ほくりくほんせん)は、米原駅と金沢駅を結ぶJR西日本の鉄道路線である。
*1



概要

滋賀県から福井県石川県の北陸地方を結ぶ日本海側の大動脈路線であり、JR東日本の信越本線羽越本線IRいしかわ鉄道線あいの風とやま鉄道線日本海ひすいライン奥羽本線と共に、近畿から東北までを結ぶ日本海縦貫線の一部を構成している。
また、米原~長浜間は東海道本線の米原~京都間とともに「琵琶湖線」の一部となっている。


JR発足後、京阪神地区・山陽新幹線に次いで大金を投じて直流電化工事、新車両投入、高速化とありとあらゆる手段を講じたことからも、この路線の持つ重要性が窺えると思う。
路線は基本的に直流電化区間と交流電化区間に大分され、直流電化区間の米原~敦賀までは多くの特急に加え新快速も運行される。
そのため、同区間は京阪神地区と同様に路線記号が設定されており、米原~敦賀間は琵琶湖線のAとラインカラーのブルー、近江塩津~敦賀間には湖西線Bとラインカラーのスカイブルーも設定されている。
交流区間は直流区間に比べて格段に運行本数が減るが、敦賀~金沢間は特急列車が頻繁に往来する都市輸送路線らしさがまだ残っている。


元々は金沢~直江津間も北陸本線であったのだが、2015年3月14日の北陸新幹線長野~金沢間延伸開業により上記の第三セクターに経営を移管。
今後は敦賀~金沢間も2024年3月に三セクへの経営移管が予定されており、移管が完成するとJR西日本管轄区間は全長45.9キロという短距離の本線となってしまう。


☆使用車両

  • 681系・683系

特急「サンダーバード」「しらさぎ」「ダイナスター」「おはようエクスプレス」「おやすみエクスプレス」で使用。


  • 221系、223系1000番台・2000番台、225系0番台・100番台

新快速・普通で米原~敦賀間での使用。221系のみ普通列車で米原~長浜間のみ使用。


  • 521系

米原~金沢間で使用。とはいっても運転系統は敦賀と金沢で分断されている。三セク区間にも新造または譲渡で導入されている。一部の列車でワンマン運転が行われている。


  • キハ120形

越美北線直通用。


  • EF81形

貨物列車で使用されていた。現在ではJR西日本所属機がサロンカーなにわなど臨時列車など不定期列車で使用。


  • EF510形

貨物列車で使用。


過去の車両

  • 413系

小松~金沢間で使用。北陸地区の都市輸送サービスの改善の為、1986年から455系の車体を更新して導入された2ドアセミクロスシート車。
基本構造は仙台地区に導入された新造車の417系に準じており、当初の導入計画が転じて北陸にも登場する形となった。

1984年に登場した食パン列車。詳細はリンク先を参照。

  • 485系・489系

北陸の顔ともいえる特急電車。同線を走るあらゆる特急列車に使用されていたが、2011年のダイヤ改正の「雷鳥」廃止と共に撤退。

  • 583系

寝台急行「きたぐに」や一部の「雷鳥」「しらさぎ」などで使用されていた。


◎駅一覧

  • JR-A12 米原

東海道新幹線東海道線琵琶湖線、近江鉄道本線乗り換え。米原市の中心かつ起点駅。
駅近くにJR総研風洞技術センターがあり、新幹線の試作車(WIN350、STAR21、300X)が展示されている。


  • JR-A11 坂田

近江母の郷コミュニティハウスが駅舎として使われている。


  • JR-A10 田村

ここから長浜市の駅。「ICOCA」が使用できるようになってから急に乗客が増えた不思議な駅。
かつて機関車の付け替えが行われたため、構内は広い。


  • JR-A09 長浜

長浜市の代表駅である。因みに初代駅舎は 現存する日本最古の駅舎「旧長浜駅舎」 として長浜鉄道スクエアに移築されてる。
そして長浜城の最寄駅でもある。
半数の普通・新快速列車は当駅で米原方面に折り返す他、近江塩津方面にも一部折り返す。


  • JR-A08 虎姫

阪神タイガースファンの聖地の一つ。


  • JR-A07 河毛

浅井長政の居城である小谷城跡最寄り駅。


  • JR-A06 高月

乗降客数700人ほどのよくある地方のローカル駅だが、大阪府の高槻駅と同音異字駅として知られ、長浜ー敦賀間が直流化したことで、おおよそ1時間に1本、高槻駅と高月駅の両方を停車するという迷列車が誕生した*2
知名度としてはあちらの方が圧倒的と思われるので、ここまでの切符を買うときは注意が必要…かもしれない。


  • JR-A05 木ノ本

北陸本線の連続山越え入り口の駅。北陸本線旧線…もとい柳ヶ瀬線が分岐していた。


  • JR-A04 余呉

余呉湖の最寄駅であると同時に豊臣秀吉柴田勝家が天下をかけて戦った賤ヶ岳古戦場の最寄駅である。


  • JR-A03JR-B10 近江塩津

湖西線乗り換え。長浜市かつ滋賀県最北端の駅。色々ハブられっぷりが凄かった駅。詳しくは湖西線の項目参照。


  • JR-A02JR-B09 新疋田

ここから福井県の駅。上りのみ通過線がある。
駅があった場所がかつて愛発(あらち)村という自治体だったこともあり、地元では愛の出発駅としてアピールしている他、駅名も「愛発」に変えようという要望もある。
ちなみに「新」のない疋田駅はどこにあったかというと旧線(柳ヶ瀬線)上にあった。当駅から1kmほど離れた愛発公民館の付近が疋田駅跡である。


  • JR-A01JR-B08 敦賀

[[小浜線>小浜線]]乗り換え。福井県有数の港町である敦賀市の中心駅で、ほぼ全ての特急が停車する。
2006年に長浜駅からこの駅までの直流工事化が行われ、新快速もこの駅まで延伸した。
南側を栃ノ木峠、東側を木ノ芽峠に挟まれており、当駅には入るも出るも山越えを強いられ、北陸本線随一の難所として知られていた。
そのため当駅と隣の新疋田駅は標高差が大きく、米原方面へ向かう列車はループ線を通過して山を一周しながら勾配を上る。
逆に新疋田から来る列車は下り坂を一気に下って来る。
北陸新幹線敦賀開業後はここが終着駅となり、ハピラインふくい線との境界駅となる。
水曜どうでしょうでは駅前を見て寂しいと表現されていたが、新幹線開業でどう変わるか…。


  • 南今庄

牛山氏の全国秘境駅ランキング110位。
元々は旧線上にあった大桐駅の代替として新線上に建設された駅。駅のすぐ近くを走る県道が旧線跡である。
隣の敦賀駅との間には今なお日本の狭軌トンネルで最長を誇る北陸トンネルがあり、駅間距離16.6kmはJR西日本の中で最大となっている。


  • 今庄

かつての杉津越え拠点駅。
しかし今は面影しかない…
北國街道今庄宿の最寄り駅。周辺はそばで有名で、立ち食いそば発祥の地の一つとされる。


  • 湯尾

ログハウス風の駅舎が目を引く…くらい。


  • 南条

南越前町の中心駅。


  • 王子保

「おうしお」と少し難読。


  • 武生

武生市改め越前市の中心駅で半数以上の特急が停車。滋賀県以外で珍しい駅前平和堂がある駅。
福井鉄道福武線・たけふ新駅は300mほど離れている。


  • 鯖江

めがねの町・鯖江市の中心駅。武生から連続特急駅となるが、こちらだけ通過する特急もそれなりにある。
福井鉄道福武線・西鯖江駅は西に約800m離れている。


  • 北鯖江

駅の西側には工業団地が広がる。


  • 大土呂

ここから福井市の駅。「おおどろ」と読む。
自動車学校が隣接している他、高校が近隣にある。


  • 越前花堂

[[九頭竜線>越美北線]](越美北線)乗り換え。
「えちぜんはなんどう」と地味に難読だったりする。歴史的経緯から越美北線の所属駅となっており、北陸本線の途中駅で唯一の非所属駅だったりする。


  • 南福井(貨)

貨物駅だが一部の旅客用車両は当駅で留置という扱いになる。


  • 福井

えちぜん鉄道勝山永平寺線三国芦原線福井鉄道福武線乗り換え。
福井県の県庁所在地・福井市の中心駅で全列車停車。大体全てが揃っている大都会。
福井城の最寄駅でもある。
近年は西口がジュラシックパークと化す一方福鉄が駅前に延伸してきたり、東と西に再開発ビルが出来たりと賑わいが作られつつある。


  • 森田

福井市森田地区の中心駅で周辺には短大などがある。


  • 春江

福井空港の最寄り駅…といっても定期便の発着はない。


  • 丸岡

坂井市の中心駅で北陸で唯一残る現存12天守の1つ丸岡城の最寄駅。
といっても車で何分もかかる。


  • 芦原温泉

あわら市の代表駅であると同時に特急停車駅。
駅名にもなっている芦原温泉を始め福井県の代表的観光地である東尋坊の最寄駅。
えちぜん鉄道のあわら湯のまち駅の方が芦原温泉に近いが、たいてい旅館側でこちらへの送迎を行っているのでアクセスには困らない。
ちはやふるでは綿谷くんの故郷の駅として登場する。
普通列車は一部福井方面に折り返す。


  • 細呂木

撮影スポットの一つ。


  • 牛ノ谷

福井県最北端の駅にして南今庄と並ぶ秘境駅。


  • 大聖寺

石川県最西端&最南端の駅。
1971年までは北陸鉄道山中線が接続していた。
加賀温泉郷への最寄り駅への座をめぐって動橋との熾烈な停車駅争奪戦を繰り広げた結果、間にあった作見(→加賀温泉)にすべて持っていかれた。
一応加賀市の中心にあるこちらはまだそこそこ栄えており、数本だが特急も停まる。
普通列車も一部金沢方面に折り返す。
2024年春からの第三セクター移管後は、IRいしかわ鉄道とハピラインふくいの境界駅となる予定。


  • 加賀温泉

加賀市の代表駅にして特急停車駅。
片山津温泉、山代温泉、山中温泉、加賀橋立温泉への最寄駅。どこも駅からはそこそこ遠いので各旅館ごとの送迎がある。
元々は作見という小駅だったが、大聖寺と動橋の特急停車駅争奪戦の結果、両者の中間にあったことで特急停車駅の座を漁夫の利のような形で獲得した。
因みに駅の北側には織田無道が絡んで騒ぎを起こした巨大な観音像が建っている。


  • 動橋

難読駅で、「いぶりはし」と読む。
こちらも1971年まで北陸鉄道線が接続していた。
大聖寺と特急停車駅の座を争ったが、現在はお察しください。


  • 粟津

小松製作所粟津工場や公立小松大学粟津キャンパスの最寄り駅。粟津温泉に一番近い駅でもある。


  • 小松

小松市の代表駅で特急停車駅。
小松空港の最寄駅でもあるが、駅から4kmほど離れている。
駅前には北陸本線の顔でもあった489系のボンネット車が展示されている。
小松市は小松製作所発祥の地でもあり、駅前のこまつの杜にはダンプトラック930E-2が展示されている。
半数程度の普通列車は金沢方面に折り返す。


  • 明峰

周辺に高校が2校あり、通学需要が高い。


  • 能美根上

能美市唯一の駅。元は寺井という駅名だったが2015年に改称されて現在に至る。
1980年までは北陸鉄道能美線が接続していた。


  • 小舞子

車窓からでは分かりにくいが北陸本線としては一番海に近い駅。


  • 美川

西口に美川電車公園というビュースポットあり。


  • 加賀笠間

周辺には大学の他、北陸新幹線白山総合車両所がある。
江戸時代中期の俳人、加賀千代女の出身に因み、駅前に彼女の句碑がある。


  • 松任

白山市の中心駅で一部の特急が停車する。金沢総合車両所松任本所への線路も分岐。


  • 野々市

野々市市の代表駅。北陸鉄道石川線にも同名の駅があるが直線距離で2kmほど離れているので注意。


  • 西金沢

北陸鉄道石川線(新西金沢駅)乗り換え。


  • 金沢

北陸新幹線七尾線IRいしかわ鉄道線、北陸鉄道浅野川線(北鉄金沢駅)乗り換え。
2015年3月14日の北陸新幹線金沢開業に伴い終点駅となった。
石川県の県庁所在地&代表都市である金沢市の代表駅。東口にある木造の「鼓門」はとにかく目立つ。
金沢城や兼六園のある中心市街地から離れているため、歩くには遠い…。



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#comment

*1 出典:日本の旅・鉄道見聞録 URL: http://www.uraken.net/rail/alltrain/ltdec/681.jpg 日時:2016/01/03
*2 両方の駅を通過する列車は昔から存在したが、両方停車するのは直流化以降

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