登録日:2014/07/1(火) 23:55:48
更新日:2023/12/18 Mon 13:53:23NEW!
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「こいつは生きている…まるで生命を持った一個の星のようだ」
『アタゴオル玉手箱』の「キリエラ戦記」編に登場する怪物。
「キリエラ」で、設計音階を奏でることで、
周囲のあらゆる物質が分解・再構成され誕生する巨大な怪物。
鉱物が植物のように成長する。
銀しぶき海を荒らす海賊「闇のバイオリン号」の船長・銀波がテンプラに演奏させることで誕生させた。
包脳室に居る者の意思で操ることが出来る為、銀波の意思の通りに動く。
手始めに上空を飛ぶ、月見ハウスに攻撃を仕掛け、
月見ハウスが海底に逃げ込んだ際には、神経根を伸ばし穴を開け沈めようとしたが取り逃がす。
銀波は長年の夢「ゴランドア大陸の征圧」の為に、網樹を操り大陸を目指す。
以下、ネタバレ
神経毛の発達の早さから、銀波海賊団のイリガリ博士からは危険視されていた。
しかし、網樹の強大さに魅了された銀波は利用を続けることを決めたが……。
網樹を奪おうと侵入したヒデヨシが周囲の静止を無視して、包脳室で銃を乱射した為、神経毛が刺激され暴走。
銀波を巻き取り吸収し、急成長を始め同時に催眠性のガスを放出し始める。
一早く脱出した葉座と博士、催眠ガスが効かないヒデヨシ、ヒデヨシに助けられた霧雄以外の全員が網樹に吸収された。
恐竜の様な形になったところで、成長が緩やかになりガスも止んだ為、葉座と研究者が体内を探索しに戻る。
体内の結晶に吸収された仲間の顔が移り、博士は網樹と対話出来ないかと交渉を試みたが床に穴が開き吸収された。
その後、動き始めゴランドア大陸を進行し始める。
吸収された銀波の野望の影響ではないかと推測されていたが……。
堅い外壁を誇る「酸素珊瑚の町」を踏み潰し、「光波の都」方向に進む。
光波の都では「光の玉」の特殊な熱を利用した、光波砲で撃退を試みたが、
光波砲を浴びた網樹は、更に成長してしまった。
網樹の狙いが光の玉だと気付いたテンプラはキリエラを使い撃退を試みる。
キリエラを演奏することで片腕を落とすことに成功するが、直後ヒデヨシがキリエラを強奪する。
周囲の静止を無視して適当に演奏し、網樹の胸部に大穴を開け体内に侵入する。
そこには、網樹の体から伸びる無数の管に繋がれ取り込まれつつある葉座がいた。
葉座を助けようとキリエラを吹くも何も起こらず、ヒデヨシはそのまま体外に逃走する。
再び、キリエラで網樹を撃退しようと試みるテンプラだが、
千切れ落ちた網樹の腕が動き出し、光の玉に触れてしまう。
光の玉の熱を得た網樹は急激な成長を始め、数日で光波の都を覆い尽くしてしまう。
ツキミ姫は不穏な気配を感じ、網樹の周辺の地面を調べ始める。
そこには網樹から伸びた根と、それに繋がる卵の様なものがあった。
卵が孵り、虫に似た姿の生物が無数に誕生した。
網樹の生命群は、どんどんと増え続け、
網樹も土や木々を取り込みながら、徐々にゴランドア大陸の奥地に向かい拡大を続ける。
ゴランドア大陸の奥地、そこは光の玉が発掘された場所。
誰一人踏破した者は居ない難攻不落の樹海「胸の海林」。
光の玉の熱も、胸の海林の方向から送られていた。
テンプラ達は網樹が胸の海林へ到達したら世界が滅びると危惧し対抗策を考え始める。
そんな、ある日の夜。網樹に吸収されたはずの銀波が、テンプラの前に現れた。
銀波は人の形こそしているものの、内部は無数の管が組み合わさった異形となっていた。
網樹の一部と化した、銀波は網樹を文明そのものと例える。
自然を食い荒らしながら拡大を続ける文明。
「自然を食い荒らす網樹は必ず滅ぶ」と反論するテンプラに、
銀波は「自然を食い尽くし滅ぶような未熟な文明ではない」と続ける。
星を覆い尽くし自然を食い尽くしても、網樹を母体とした新たな生命循環が構成されると。
「自然が消えても生き続けるなんて まるで死の文明だな」
「そうとも… 永遠に続く死の文明なのさ」
銀波はテンプラに、キリエラを渡し網樹と同化するように要求するも当然テンプラは拒否。
網樹の破片を撃ち込みテンプラを取り込もうとするも、キリエラの力で粉々にされるが、
飛び散った破片の口の部分だけが蠢き言葉を紡ぐ。
「オレも網樹も…不死身…だぜ… 永遠に続く…… 死の文明だ」
テンプラ達は「気砲どんぐり」で飛行することで、
網樹の体に触れないようにしつつ、包脳室に向かい脳を破壊することを決める。
網樹の体内を進むと、網樹に取り込まれた葉座の顔が巨大な壁となっていた。
葉座のBefore&after
Before(光波の都襲撃時)
「…早く…逃げろ ヒデヨシ… オレの体の中に変なものが入りこんでくる…」
敵対していたヒデヨシに、逃げるように促す思いやりが感じられたが……。
after
「…こまごま動かねえで …お前たちも網樹の一部になりな」
葉座をやり過ごし、包脳室に辿り着くが、
包脳室に入った途端に体を動かせなくなってしまう。
無数の脳と同化した網樹は、
包脳室に入った小さな脳を支配する力を身につけていた(念や呪術が効かないヒデヨシの動きさえも封じる程強力)。
◆網樹に関係する事柄
- キリエラ
強力な力を秘めた銀ハープ(ハーモニカ)。
乱雑に吹くだけでも、周辺一体を破壊するだけの力を持つ。
物体を構成する旋律を奏でることであらゆるものを創り出せる。
- 光の玉
胸の海林から届く特殊な熱を蓄えて居る。
その熱には網樹の成長を促す作用がある。
- 胸の海林
誰一人横断出来たものは居ない前人未踏の土地。
古代人がキリエラ・光の玉・網樹の設計音階を創り出した場所らしい。
これらの道具がヨネザアド大陸・ゴランドア大陸・銀しぶき海の無人島に分散して隠されていたことから、古代の文明の巨大さが伺える。
- 生命群
網樹から生まれた生物達。
人間の頭ぐらいのサイズで、昆虫に似た姿をしている。
知能も高く、仲間の危機には周辺から集まり立ち向かう。
「あらゆる文明は滅んでいく… だが私は滅びはしない… この星がわたしという一個の生命体になるのだ」
追記・修正は網樹と同化してからお願いします。
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