シースルー(最強シリーズ)

ページ名:シースルー_最強シリーズ_

登録日:2014/06/09 Mon 17:35:12
更新日:2023/12/18 Mon 13:34:30NEW!
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最強 ステルス 戯言シリーズ 最強シリーズ 恋愛 萌え 愛されキャラ 隕石 正体不明 破壊不可能 シースルー 西尾維新 初恋 最愛 哀川潤 理想像 保護対象 人類外 恋愛星人 恋慕



お前、いったい何者なんだ?
「今日は二月三十一日、火曜日です」











戯言シリーズ』のスピンアウト『最強シリーズ』の登場人物?
哀川潤に直撃する形で宇宙から落下し、東京をクレーターに変えた謎の物体。


正体不明。
生物なのか、鉱物なのかすら判別出来ない。
機械を通しては測定出来ず、肉眼では観測者によって正体が変わる。
例えば恩師、親、憧れのアイドル、初恋の相手、最愛の人物など。


観測者にとって理想の正体、理想像。愛し守りたくなり保護欲をそそられる姿形、声仕草として認識される。
(恩師と認識した者は枯れ果てた老人。親と認識した者は年端もいかない子供)
例えるなら萌えた恋に落ちたような状態になる。
怪異の王・吸血鬼の魅了(チャーム)ならぬ、チャーミング。


呪い名が得意とする技術と似ているが、シースルーの『恋』は技術ではなく性質・特質の類である。
念入りな下準備が必要な呪い名と違い、何の準備も必要ない。
呪い名が感情を「上塗り」するものなら、彼は「下地」を作ってしまう。
強制力ではなく、強制力以上に強制的な影響力。


七愚人のフロイライン・ラヴは、
シースルーが多量に光や音を発し、ロールシャッハテストのように、観測者に都合のいいものだけを認識されているのではないかと推測している。
機械で観測出来ないのは、それらの光や音が最終的に打ち消しあって全て消滅する為。
が、あくまでも推測の一つであり、他の仮説も多量に存在する。多量の仮説が打ち消し合い全て消滅している。


言葉を発している(ように認識されている)が、上記のように会話が成り立たない。
ちぐはぐで意味不明な返答をされる。




シースルーの脅威は、その性質。
保護したくなる為、破壊することも出来ない。そもそも破壊すると言う考えすら浮かばない。
彼を見たことがない者に破壊させようとしても、その依頼・命令をすることが出来ない。
フロイライン・ラヴでさえ解剖を諦め、哀川潤でさえも虜になりかけた。


西尾維新は「人から愛されるという能力こそが最強」と述べていたが、その境地のようなものであろう。


シースルーが自律的に動く姿は確認されて居ないが、仮に動いたとしたら……。
機械が反応せず、分析不可能で、危害を加えるどころか逆に守りたくなってしまう、下手をすれば人類を滅亡させかねない危険物となり得る。


ER3では、その性質を解き明かし我が物にしようと研究が開始され、
善意のボランティアとして哀川潤が、包帯で体を隠され顔だけを出した彼と対面した。










シースルーの迷言。
「甲虫です」


「手品のトリックをばらすのはマナー違反です」


「到着時刻は二十五人でした」


「偉大なる存在感です」


「クイーンとエースのフルハウスです」


「お願いがあります。哀川潤さん」
「人類最強の請負人さん----人類を滅ぼす手伝いをしてもらえませんか」






会話が成り立たないはずだったが、哀川潤に人類滅亡の手伝いをお願いした。
哀川潤は、その要望を受け入れそうになったが、
カメラでモニタリングしていた、長瀞とろみが彼女の異常を察し退室するよう促したことで思い留まることが出来た。


「人類を滅ぼす」という発言を周囲に伝えようと思った哀川潤だったが、彼の影響の所為か出来なかった。





以下ネタバレ










例外に漏れず、他の西尾維新作品のキャラクター同様に、シースルーも究極であっても完全ではない。
利点がそのまま欠点に繋がっている。


観測者の積み重ねて来た過去の中にないものにはなれない。
あくまでも観測者の引き出しの中にあるものの集大成でしかない。
未だ見ぬ、運命の相手にはなることは出来ない。
例えば、真理や神など実在しない概念的なものに恋い焦がれていた者がシースルーを見た場合、
シースルーが映すのは、その人の中にある理想像でしかなく本物を見ることは出来ない。
狂おしい程欲しいものでも、手に入って嬉しいとは限らない。初恋は実らない。


機械を通して分析出来ないというステルス性も、機械文明の恩恵を受けられないというデメリットに繋がる。


その瞬間の理想像でしかなく、観測者の感情の変動で一瞬で姿が変わり、カモフラージュにはなりえない。



ヒューレット准教授は、直接見ることもなく、これらの欠点を見破っており、
上記の通り、下準備さえすれば呪い名の技術や薬物療法で、ある程度は再現出来るものである為、
「ちょっと便利な機能に過ぎない」と一蹴している。




また、殺し名の若紫和歌は「人間的な感情が破綻したものがシースルーを見た場合、どう思うか?」という疑問を浮かべている。


その疑問から、哀川潤は人間は守りたいものを傷付けることが出来る生き物だとDVを連想し、
長瀞とろみは自己抗体や、雄を喰う蟷螂、親を喰らう小蜘蛛など生物の本能的な部分を連想した。




追記修正は愛する人物を思い浮かべながらお願いします。


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  • イフか -- 名無しさん (2014-06-09 18:58:42)
  • イフとは全然違うだろ。連想するのはすごく分かるけど -- 名無しさん (2014-06-09 19:07:21)
  • 相変わらず想像し辛いキャラばっかりだな西尾は。 -- 名無し (2014-06-10 11:38:47)
  • 最強シリーズだけSFだから笑えるw -- 名無しさん (2014-10-30 13:31:51)
  • 「人から愛される能力が最強」…つまり崩子ちゃんが最強だな -- 名無しさん (2014-12-18 15:24:25)
  • どっちかってーと姫ちゃんじゃね?あの子も相手に合わせて人格変えてたし。 -- 名無しさん (2014-12-26 22:33:46)
  • それが西尾さんが挙げてんのはいーちゃんと物語シリーズの阿良々木くんなんだよな。いーちゃんはてる子さん辺りに嫌われてるから2位だって。 -- 名無しさん (2015-01-09 04:20:54)
  • てる子さんは正直いーちゃんを嫌ってるかどうか終始不明だったような…いーちゃんは物語の本筋には関わらないけど登場人物全員からいい意味でも悪い意味でも一定以上の感情を持たれてる所が「愛されてる」ってことかな。対照的に当の本人は人に対し無関心になろうと必死だったけど -- 名無しさん (2015-01-09 16:32:37)
  • 楽しみ…です!!! -- くるい (2015-03-16 15:40:49)
  • 予想以上に萌えキャラだった。 -- 名無しさん (2015-04-26 11:32:08)
  • 若紫さんの言う「人間的な感情が破綻したもの」ってのはかつての戯言遣いや零崎人識みたいな、内面に物凄い矛盾した心理を抱え込んでいるような人達のことかな?確かに彼らなら「愛してるから」って理由で破壊しかねないし。あと、この宇宙人、シリーズ終盤で潤さんのピンチに再び駆けつけて来たりしたら燃える -- 名無しさん (2016-01-29 20:36:02)

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