ゾロシリーズ(MS)

ページ名:ゾロシリーズ_MS_

登録日:2014/03/29(土) 22:53:46
更新日:2023/12/14 Thu 11:46:17NEW!
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ms tms 可変機 量産機 やられ役 ゾロ ザンスカール帝国 クロノクル ガンダム 機動戦士vガンダム クロノクル・アシャー vガンダム ヘリコプター イエロージャケット パイロットの趣味:対人掃討_←黒富野にはよくあること 猫の目だかキツネ目だか ビームローター




ザンスカール帝国が地球侵攻に際し開発した可変モビルスーツ(以下MS)群。
本項目ではゾロの発展機であるトムリアット及びドムットリアについても解説する。
機動戦士Vガンダム」に登場した。


機体諸元はこんな感じ。

機体名ゾロトムリアットドムットリア
型式番号ZM-S08GZM-S09GZM-S27G
頭頂高14.8m15.0m14.8m
本体重量8.9t8.6t8.2t
全備重量21.2t20.7t19.9t
出力5,120kw5,440kw5,960kw
スラスター総推力39,040kg36,940kg75,820kg

目次




【ゾロ】

ビームローターを搭載した初の量産型MS*1であり、単独長距離巡航能力に優れる。イメージ的には小型化&ヘリコプター化したバウ
機体色はモスグリーン。
ゾロアットの設計変更機とされているが、どっからどう見ても新造だという突っ込みは禁句。
開発期間短縮のために基幹部品を流用したものと思われる。


分離変形後は上半身が戦闘ヘリに可変前進翼を取り付けたような形状のトップ・ターミナル、
下半身が携行兵装懸架・輸送ユニットと大型質量爆弾を兼ねるボトム・ターミナルとなる。
ボトムの操作はトップ側から『ミノフスキー・コントロール』という、
ミノフスキー粒子の光子振動を利用した無線誘導技術で行われている。
長距離巡航時はだいたい分離して移動する。
トップに搭載された兵装は機首のガトリングガンとビームサーベル兼用のビームガン、翼部ミサイルポッド。
小回りが利く戦闘ヘリを模した可変機構って時点であからさまに対人掃討用である。
合体時の誘導はレーザー通信なのでミノフスキー粒子高濃度環境下でも妨害されないが、お約束の通り合体時はカモ。


全天周囲モニターとリニアシートを採用しておらず、コクピット内のレイアウトが70年ほど逆行しているが、これに関してはヘリ形態時と操作性を近づけるための措置など諸説ある。
ちなみに非常時にはヘリのコクピットそのものが脱出ポッドとして機能する。


性能的には連邦軍旧式機より数段上で、リガ・ミリティアのMS相手にもむしろ優位であるはずなのだが、作劇の都合か戦績は悲惨であった。
変形時には僚機との相互連携が必須だった。



●武装

メインウェポン。
銃身には重機関銃のようなバレルジャケットが取り付けられている。


本体接続時はビームガンを兼ねる、ごく普通のビームサーベル。


  • ビームローター

ビームシールドの応用発展型で、基部を高速回転させることによりミノフスキー粒子のIフィールド立体格子を形成して揚力を生み出すデバイス。
MS形態では左腕に、トップ・ターミナル時にはバックパック中央のマウントラッチに装着される。
理論上は推進材を使わずほぼ無限に飛行出来る画期的なシステムなのだが、片腕が使えないのでとっさの行動が取りづらい、ビームシールドと同じく光る上音がデカいから目立つなどの問題点が運用時に露呈した。根本的な対策は試作機どまりのまま、アインラッドとの連携を前提とするスタイルに移行してしまった。
元がビームシールドなので防具としても機能する他、ビームの膜を棒状に収束させてサーベル代わりに使ったりもできる。


  • ガトリングガン

手持ちの大口径型(ボトムの股間ハードポイントに装着可能)とヘリ機首の小口径型の2種類存在する。


  • マルチバズーカ

多種多様な弾頭を投射できる大型砲。


  • ビームバズーカ

肩掛け式の大型ビーム砲。


  • ミサイルポッド

翼部に懸架可能なミサイルランチャー。取り外して手持ちで使用も可。またボトムの股間ハードポイント専用のミサイルポッドも有る。


  • 対地爆雷コンテナ

ミサイルポッドのように翼部に懸架するが、手持ちで以下略。



●バリエーション機

○クロノクル・アシャー機

アチャー大尉ことクロノクル・アシャーの機体はスラスターとアポジモーターが強化されたカスタマイズドモデルで、赤く塗装されている。
天才坊やにかっぱらわれたシャッコーの奪還に使用された後、カミオン隊襲撃時にVガンダムと交戦して中破、放棄された。


○ゾロ改

ラゲーン駐留部隊残党のマチス・ワーカー搭乗機。
頭部左のセンサー系が強化されており、デナン・ゾンの頭を半分移植したような歪な外見が特徴。
一方で戦闘能力はさほど変わっていないものの、部下との連携や大量のボトム・ターミナルを利用した物量戦で圧倒的格上のV2相手にも果敢に戦った。
最後は下半身を失いながらもV2ガンダムに特攻をかけるが失敗、パイロットのマチスは戦死している。



●劇中での活躍

ザンスカール製MSは連邦軍の旧式機よりは格段に高性能なので、
描写されていない緒戦の進撃時やゲリラ掃討では無双状態だったと思われる。
主人公補正ガチガチのウッソと愉快な仲間たち相手には終始フルボッコにされ通しだったが、
ウーイッグを空爆した際には対人掃討で凄まじい威力を発揮し、視聴者にトラウマを刻みつけた。




【トムリアット】

ゾロの実戦運用で露呈した問題点を潰すように設計されており、
「非効率じゃね?」とされた分離合体機構は単独変形に変更され他、
機体の効率化が図られており総合的な戦闘能力はゾロの2倍とも言われる。


開発期間短縮のためか、コクピットや基幹部品はゾロと共用だが、地味に宇宙空間での運用も可能。
単独変形の導入で戦闘時に変形を織り交ぜることが可能になっており、運用面での柔軟性が強化された。



●武装

オプションはゾロと共用なので異なるもののみ記述する。


  • ビームライフル

ゾロのものとは形状が異なる。


  • ビームトマホーク

ビーム刃が斧状の斬撃兵装。


  • 2連マルチポッド

翼部に懸架するミサイルポッド。


  • 4連マルチポッド

脚部外側の外装から弾頭のみ露出した形で内蔵されているミサイルポッド。



●劇中での活躍

尻で椅子を……もとい、椅子で尻を磨く先輩ことアルベオ・ピピニーデンの部隊(ピピニーデン・サーカス)とともにラゲーン基地配属の形で初登場。
基本的には二代目殺られ役だが後継機だけあってそれなりに手強く、シュラク隊のお姉さんを2人相討ちに持ち込むという金星を挙げている。


また、じつは宇宙でも使用可能で、劇中ではシャトルの背に乗って打ち上げられたクロノクル機がカイラスぎりーに肉薄する連邦艦隊を背後から奇襲し旗艦のクラップ級を撃沈している。




【ドムットリア】

基本的にはトムリアット改。
背部に可動式バーニアユニットを増設したことによりヘリ形態での機動性と安定性が向上している。
さらにスラスターが大幅に強化され、総推力はトムリアットの2倍以上にまで強化された。
また、2連マルチポッドに代わって頭部に誰得装備ことショックバイトが搭載されている。


最後のヘリコ・タイプであったが、
実戦投入時にはバイクキ○ガイ監修のタイヤヒャッハーズ某世紀末漫画よろしくたっぽいたっぽいヒャッハーしていたため活躍の機会はほとんどなかった。



●武装

例によってトムリアットとほぼ共用なので(ry


  • ショックバイト

頬の辺のパーツが展開して電撃によるダメージを与える近接戦闘補助兵装。
虫の顎のような見た目で結構キモい。



●劇中での活躍

上記の通り目立った活躍はほとんどない。
バイクキ○ガイの愛人(CV:サトシ)が搭乗してホワイトアーク隊を追い込むが、
被弾・中破して撤退したくらいのもの。




【ビガン】

機動戦士クロスボーン・ガンダム DUST』に登場したトムリアットの改修機。
「変形するたびにいちいちローター付け替えるの面倒じゃね?」ということで、
ローターが口吻部に移動されている。見た目はさながらシュモクバエ。
ローター部分は木星帝国エルコプテから着想を得た、実体のローターを使う事で小型化に成功している。
しかし、宇宙世紀169年時点での技術退行によって変形機構を機能させるのが難しくなり、非変形機となった。


この時代のモビルスーツでは珍しく飛行機能を持ち、ローター部分からはビームシールドを発生させることも出来る。
おまけに、ドムットリアの投入によってコロニー制圧軍に回されたトムリアットが多かったので数を揃やすく、この時代における改修機としては中々の逸品と言えるだろう。



●劇中での活躍

賛美歌の国の尖兵としてサイド1を襲撃し、サイド1住民の脱出を行っていた無敵運送と衝突する。
空中からの襲撃で一時は優位に立つも、無限軌道を持つアンカーV2の機動性により、無防備に空中に居ることがデメリットとなってしまった。
地上に降りたところを大量のキャノン・ボールによって囲まれ、アンカーV2によって撃破されていった(一部は退却成功)。




追記・修正はイエロージャケットに配属されて対人掃討をヘリモードで経験してからお願いします。


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  • 見やすくて気合の入った項目だなぁと思いました(こなみ) -- 名無しさん (2014-03-29 22:55:43)
  • 全天周囲モニターとリニアシートが採用されていないのはニュータイプ以外には空間把握がしづらく混乱するパイロットが多いという欠点がすでに発見されていたから、な -- 名無しさん (2014-03-30 00:31:10)
  • 改めて見ると、武装のバリエーションは豊富、分離(変形)機構による対人・対MS戦に単機で対応、更に若干の輸送能力を保有する全シリーズ屈指の万能機。長期派兵のベスパにとってはあらゆる軍事行動の縁の下の力持ちになる機体。まぁ所詮やられ役だけどな。 -- 名無しさん (2014-03-30 23:13:23)
  • スパロボ初登場は2G(ゾロのみ)。MA形態はボトムリムが写ってない。次が新で、ゾロ・改・トムリアットが登場。改は変形しない。 -- 名無しさん (2014-06-18 22:20:33)
  • ↑2 その代わりに分離機構は二つも同時に操縦せにゃならんせいで結構評判悪かったそうな -- 名無しさん (2014-06-18 22:48:36)
  • 模型のビームトマホークのしょぼさに泣けたあのころ。設定の1/3位しか柄がない… -- 名無しさん (2016-08-05 15:51:01)
  • ローターが腕についてるのは発振デバイスをビームシールドと共用化することでエネルギー効率とコスパの悪化を防ぐ狙いがあったからなんだろうか。 -- 名無しさん (2017-06-27 22:59:47)
  • Vでの戦争描写はソ連崩壊と東欧革命の余波で内戦に突入したユーゴスラビアを意識したものと聞く。となると、そん時に活躍していたヘリコプターを真っ先に意識して取り入れたくて出来上がったんだろうか…。 -- 名無しさん (2019-09-16 21:56:25)
  • 飛行装備と防御装備を兼用するって飛んでる間は防御できないってこと? -- 名無しさん (2021-11-21 15:13:14)
  • ↑見た目がプロペラっぽいだけで原理はプロペラのそれとは違うから、飛んでる時もローター持った腕を動かして普通に防御できるよ -- 名無しさん (2021-11-21 17:52:19)
  • ビガンが変形できるようになっていたらローターが口にあるから顔を上に向けて変形するんかね? -- 名無しさん (2021-11-21 23:53:46)
  • バイクキチによって要らん子認定されたビームローター機最後の機体であるドムットリアだが、それを運用していたのがバイクキチという皮肉。おまけにタイヤにも乗せられる辱めを受ける -- 名無しさん (2022-05-14 21:08:43)
  • ドムットリアのショックバイトって何か意味あるのか?近接戦で敵MSの目潰しに使うんかな? -- 名無しさん (2022-05-14 21:26:34)
  •  全天モニターとリニアシートは15Mサイズの変形MSには搭載は不可能だろう。 -- 名無しさん (2023-02-19 01:00:53)
  • トムリアットにもヘリモードでの機首小口径対人機銃が引き続き採用されてるが「ゾロのものがパイロットに好評だったため」という理由が説明されている。つまりこれ、虐殺行為というかマン・ハンティングをベスパが楽しんでいたことが示唆されてるのだ…… -- 名無しさん (2023-02-19 01:11:13)

#comment

*1 漫画作品まで範囲を広げるならばMAであるが木星帝国のエルコプテが初。ただし実体ローターとの併用が必須の不完全なモデルで、完全なビームローターという意味ではやはりゾロが初となる。

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