巨大化/Giant Growth(MtG)

ページ名:巨大化_Giant Growth_MtG_

登録日:2014/03/27 Thu 23:23:05
更新日:2023/12/14 Thu 11:21:28NEW!
所要時間:約 3 分で読めます



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mtg インスタント ブーンズ 巨大化 クリーチャー強化 基本セット常連 giant growth



子犬は樹上越しに見下ろした。そこにいたのは、昨日自分を蹴飛ばした男だった。


突然、純粋な喜びが子犬の飢えに火をつけた。




マジック:ザ・ギャザリング(MtG)に登場するカード。
のインスタント。
初出は最古のエキスパンションであるアルファ、最新の再録は灯争大戦。レアリティはコモン。


巨大化/Giant Growth (緑)
インスタント
クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで+3/+3の修整を受ける。


クリーチャー1体への1ターン限定強化。


使い方としては「相手のライフを削りに行く」「クリーチャー同士の戦闘を引っくり返す」「火力に対応してクリーチャーを守るのに使う」等々。


黎明期のカードは強すぎるor弱すぎるとして再録されない事も多い中で、長く基本セットに留まり続けてきた。
大蜘蛛と共に生き残ってきたが、基本セット2012で後述する剛力化と入れ替わり、ついに脱落。
基本セット2013でも再録されなかったが、ラヴニカへの回帰で再録されスタン復帰。基本セット2014では剛力化と再交代で基本セット入り。
そして灯争大戦でこれまた久々に再録。基本セット2021期までスタンダードで剛力化と共存するも、ストリクスヘイヴン期現在はやはりスタン落ちし、パイオニア以下にいる。




派生型も色々とある。
上位互換・下位互換ではなく、強力な分重くなったり、条件次第で強力になったりと色々。
以下、いくつか。


超巨大化/Monstrous Growth
(1)(緑) ソーサリー +4/+4

そのまんまの名前、1マナ増えて修整量も1増加。
ソーサリーなので使い勝手は落ちる。剛力化など上位互換もいくつか存在。


踏み荒らし/Overrun
(2)(緑)(緑)(緑) ソーサリー 全体に+3/+3とトランプル

全体版巨大化+トランプル。クリーチャーを並べるデッキでは、エンドカードとして名前通り戦場を蹂躙する。
英名は「オーバーラン」だが迷い猫ではない


力の印章/Seal of Strength
(緑) エンチャント +3/+3

サクると発動するエンチャント版。


樫の力/Might of Oaks
(3)(緑) インスタント +7/+7

強力だが重い。使うならブロックされなかったクリーチャーに。


剛力化/Titanic Growth
(1)(緑) インスタント +4/+4

インスタントの超巨大化。超巨大化の立場が無い。最近はスタンダードでのかつての巨大化の立ち位置にいるが、下環境では一長一短。


ハイドラの血/Aspect of Hydra
(緑) インスタント +X/+X(Xは緑信心の数)

信心によって修正が変動する。中盤以降ならこちらのが強力。


粗暴な力/Brute Force
(赤) インスタント +3/+3

赤にタイムシフト。
逆に緑には治癒の軟膏が治癒の葉としてやってきた。いらねぇ!


立腹/Infuriate
(赤) インスタント +3/+2

粗暴な力の調整版。基本セット2020初出。
赤単信心などで時たま使われ、ゼンディカーの夜明け期以降のスタンダードではサムトの疾走などのスタン落ちから採用率が少し伸びた、らしい。


著大化/Colossification
(5)(緑)(緑) エンチャント +20/+20
戦場に出たときエンチャントしたクリーチャーをタップする。

前代未聞の修正値を誇る究極の巨大化。どんなクリーチャーでもこれをつけて殴れば勝ちになる。
但し付けた際にそのクリーチャーをタップするデメリットがあり、回避能力を有してなければチャンプブロックで防がれてしまう。
緑単色よりも《投げ飛ばし/Fling》*1やコントロール一時奪取呪文*2を擁する赤との組み合わせで使いやすい。


マンモス化/Mammoth Growth
(2)(緑) インスタント +4/+4
予顕(緑)

1マナ重い剛力化だが予顕により分割払い可。




ちなみに、巨大化を含めアルファから存在する1マナのインスタント達はブーン(Boon:恩恵)と呼ばれるMtG最古のサイクルである。
いずれも1マナのインスタントで、何かを3することが出来る。



ぶっ壊れのAncestral Recall、長らく再録されておらずその見込みもない暗黒の儀式、長く再録されず一時期再録されたもののまたスタン落ちした稲妻、逆に役立たずの治癒の軟膏。
5枚の中でとはいえもっともバランスが取れているのは間違いなく巨大化と言えるだろう。


MtGのスタックルールを学ぶ上で、一番基本にされるのが《巨大化》と《稲妻》(または《ショック/Shock》)と《灰色熊/Grizzly Bears》というのはお約束。

  • 《灰色熊》に《巨大化》→対応して《稲妻》を撃ったらどうなりますか?
  • 逆に《灰色熊》に《稲妻》→対応して《巨大化》したらどうなりますか?

という物。
正解は、最後に唱えた呪文から解決されるので:

  • 前者は2/2の《灰色熊》に3点ダメージが入る→《灰色熊》死亡→《巨大化》は対象を失うため立ち消え。
  • 後者は《巨大化》が解決され《灰色熊》が5/5に→《稲妻》が3点ダメージを与える→3点ダメージを受けた5/5の《灰色熊》が生き残る。

となる。
時代が変わっても《灰色熊》は《ルーン爪の熊/Runeclaw Bear》にはならないし、《稲妻》《ショック》が《炎の斬りつけ/Flame Slash》にもならない。
様式美という奴だろう。





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  • 熊やショックと一緒に新米プレインズウォーカーを指南する人 -- 名無しさん (2014-05-17 02:53:07)
  • 「あ、じゃあ巨大化しますね^^」初心者「ずるい!」 -- 名無しさん (2014-11-19 13:38:03)
  • フレーバーテキストに感じる無垢な狂気 -- 名無しさん (2014-11-19 13:53:53)
  • ダイナミックで野生的な魔法である一方、火力・除去・保護と使える柔軟性とただ使うだけじゃ効果が薄い難しさを内包した初心者緑ボーイ達を悩ませる奥深いカード。 -- 名無しさん (2018-03-28 19:58:06)
  • 灯争大戦で再録されたがM21再録ならず ゼンディカーの夜明けではどうなる事か -- 名無しさん (2020-08-05 01:14:21)
  • 昔は緑が「自然・成長の色」って扱いだったから違和感なかったけど、今は「受容の色」とかいう扱いになってるから、一時強化の役割は不自然だな。 -- 名無しさん (2021-04-14 19:01:39)
  • ↑一時的なパワーアップは「良くも悪くも感情に任せ力や技を引き出す」赤が一番似合って、緑はクリーチャーと最も深く関わるのは否めないとしても「永続的な強化の方が似合う」って感じ? -- 名無しさん (2022-06-22 20:48:58)
  • どうでもいいけど最後の喩えで炎の斬りつけはソーサリーだからいかんでしょ -- 名無しさん (2022-12-09 16:30:10)
  • 緑でLunaticって無かったっけ?パワー2倍にしてトランプル付けるやつ。 -- 名無しさん (2022-12-09 19:40:36)
  • 兄弟戦争でもう一度スタンダードへ復帰 -- 名無しさん (2023-01-28 15:34:50)

#comment

*1 生贄に捧げたクリーチャーのパワーの点数のダメージを与える火力呪文
*2 すぐ攻撃に転用できるよう、速攻とアンタップを付与する効果がついている事が多い。

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