登録日:2009/06/15(月) 22:19:21
更新日:2023/08/08 Tue 17:33:12NEW!
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type-moon fate hollow 台詞 アーチャー ネタ 死亡フラグ 厨二病 漢の背中 ああ。時間を稼ぐのはいいが――
「ところで凛。一つ確認してもいいかな」
「いいわ。なに」
- 概要
TYPE-MOON製作の成人向けPCゲーム『Fate/stay night』の登場人物「アーチャー」の名言。
中ボス格のキャラクター、イリヤスフィール・フォン・アインツベルンの城からの脱出の際、
主人公衛宮士郎達の殿を自らのマスター、遠坂凛に任された際に放った一言。
割と名セリフ・珍セリフの多いゲームだが、その中でも屈指の名言。
- 状況
『FATE』ルート。十一日目・『アインツベルン城ロビー-遠い背中』
脱出時に主人公達を追撃してきたサーヴァント、バーサーカー。
バーサーカーは作中で最強のサーヴァントとされる存在で、対峙することは即ち死を意味することであると説明され、
事実ゲームオーバーになる理由としてはサーヴァントの中で一番。
命じた凛は自らのサーヴァントに「自分達の身代わりに死ね」と命じたことに罪悪感を感じ、弱気になってアーチャーに何か声をかけようとした際、
それを遮るようにしてアーチャーは言った。
その一言に奮起した凛は一時戦略的撤退。アーチャーはバーサーカーと死闘を繰り広げ、6回殺すことに成功するも死亡。
凛はその後共に脱出した衛宮士郎・セイバーのコンビと共に見事バーサーカーを打倒することに成功する。
- 解説
因みにこのバーサーカー。
序盤に士郎とセイバーの2人を相手して、腕力のみで半殺しどころか9割分ずつくらい殺している。
その直前にセイバーは1人でアーチャーと互角に戦ったランサーを鎧袖一触している。
ついでにアーチャー自身もセイバーに一撃で深手を負わされている。
この時点で士郎達は絶望。
更に『Bランク以下の攻撃は通用しない』『12回殺さないと死なない』『一度ダメージを受けた攻撃には防御力3倍』という、
作中屈指のチート宝具『十二の試練』を持つことを知る。
原作者の奈須きのこ曰く、
「格闘ゲームで言うならば、スーパーコンボ以外の全ての技にスーパーアーマー+ノーダメージ」
そんなチートなのに作中で「過剰な威力の攻撃をすれば、一度の攻撃で数回分殺せる」という弱点が発覚するのだが、それはまだまだ後のこと。
3つあるルートのうち、2つでその方法でやられており、11個ある命も最高で一撃7個という連続殺され記録もある。
が、この倒し方はいわば裏技的な倒し方で、『12の試練』に対する正攻法ではない。
その後アーチャーは圧倒的劣勢の中6回『違う死因』で殺している。
想像し難いならば、先ほどの格ゲーの状態を想定してくれればわかりやすいだろう。
「そんな無理ゲー状態でバーサーカーを幾度となく殺し、最後まで正体不明であった『アーチャー』とは一体どういう英雄だったのだろう?」
という疑問をプレイヤーに抱かせ、またその回答編である『unlimited blade works』ルートへの布石になっているシーンなのである。
- こぼれ話
その後『Fate/hollow ataraxia』においてきのこ本人がパロディ化。
本編のシリアスっぷりをどこに置いてきたのか、激しくキャラ崩壊、魚釣りしながら今度はランサーに言い放った。
「なあランサー、別にこの港の魚を釣りつくしても構わんのだろう?」
「あーあー、できるもんならやって見やがれ」
この後アーチャーは士郎がいることに気づかないまま「ひゃっほー」しながら魚釣りを楽しみ。
ついでにどこぞの金ぴか英雄王と子供達を交えて魚釣り対決をはじめ、ランサーを辟易させることになる。
なお、きのこ本人としてはこのアーチャーは忘れておいてほしいらしい。是非ともみんなで覚えておこう。
……等と言っていたら『Fate/Grand Order』の2020年夏イベントでアングラー宣言してしまった。どうやらきのこも忘れられなかったらしい。
また、hollowドラマCD『あるいは怪物という名の食卓』にて葛木先生の好物を推理する場面で使用。
「何ならその料理、私一人が正解を出してしまっても構わんのだろう?」
その後きっちり正解を当てるのだが、日本食をよく知らない海外サーヴァント達から全否定されてしまう。
やっぱり死亡フラグであった。
また、Fate/EXTRAのビジュアルファンブックに掲載された短編小説においても「――倒してしまっても構わないだろう?」と言い放ち、
その後ガウェインに敗北している。
- オマケ
非常にシリアスなシーンなのだが、実はPC版ではこの後濡れ場があり、更にアーチャーとバーサーカーの戦闘の激しさを物語る大事なシーンで誤字がある。
「魔力供給」という設定上、必要だった前者はともかく、後者はどうにかならなかったんですかきのこ先生。
また、アニメ版では「かっこいいポーズ」と称される珍妙なポーズを披露してしまい、(直後の感動的な死亡演出も相まって)視聴者を笑わせながら泣かせるという、偉業を成し遂げてしまった。
- ところで
「死亡フラグ」の代表例として挙げられる事も多いこの台詞だが、「調子に乗った台詞を吐いたら死んだ」ような台詞ではなく、
「死ぬと分かっている状況で仲間に気を使ってあえて強気を見せた」と言う所にこの台詞の粋がある。
なので、この台詞は死亡フラグでも何でもない(強いて言えば「バーサーカーとの遭遇」が死亡フラグで、すでに成立済)。
まあ「確実に死亡展開に繋がる」という意味では完全に間違ってるとも言い切れないのだが、
どちらかと言うとその後の展開もひっくるめて「死亡イベント」の一部とした方が実状に近いか。
- 最後に
作中屈指の名言であり、なおかつ厨二心をくすぐるセリフなので、ファンも多いがアンチも多い。
現に某剣道漫画のライバルキャラが口走ったとき盗作だと多数の批判を浴びた
しかもかっこいい反面、いざ言うとかっこつけすぎ感が否めないのでTPOをわきまえて使おう。
さもなくば知ってるアニヲタからも知らないリア充からも冷たい目で見られることになる。
「ああ。時間を稼ぐのはいいが――
別に、あれを倒してしまっても構わんのだろう?」
「――ええ、遠慮はいらないわ。
がつんと痛い目にあわせてやって、アーチャー」
「そうか。ならば、期待に応えるとしよう」
「追記するのはいいが、別に、修正してしまっても構わんのだろう?」
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▷ コメント欄
- zero -- 名無しさん (2013-08-31 21:01:06)
- アンソロとかではイリヤを殺せないのが敗因になってたのもアーチャーらしいと思った。 -- 名無し (2013-09-19 01:01:55)
- 近距離、ステータスの大差、投影宝具のランクを強化する燃費の悪い戦法、マスター狙い無し。これだけ悪条件揃ってよく6殺できたな・・・つーかこの台詞でOSRポイント大量に稼いでなかったら即死だったのか。 -- 名無しさん (2013-09-19 01:15:57)
- 実際ここでアーチャーが6回殺しててくれなきゃこの後の『勝利すべき黄金の剣』での一撃で7回殺すって方法も耐性ついて殺せなくなってたわけだからアーチャーの功績はでかい -- 名無しさん (2013-09-19 01:31:07)
- ↑2 後の展開の為とは言え、それ考えるとあの時のアーチャーは「円卓が手を焼いた」設定の整合性を取るために魔人軍団と化す蛮族、みたいな超強化をきのこから受けてたなw -- 名無しさん (2013-09-23 19:17:19)
- 「死体蹴りを続ければ次のラウンドのHP も一緒に削れます」って例えはなんか違う気がするな -- 名無しさん (2013-09-23 19:35:31)
- 『十二回自動リレイズするけど、敵の最大HPを越えた分だけ蘇生後のHPを削れる』って感じかねぇ -- 名無しさん (2013-09-23 19:39:00)
- ↑それだ!! -- 名無しさん (2013-12-13 22:21:10)
- 深く考えずHPが12倍になってると考えねぇ -- 名無しさん (2013-12-13 22:32:28)
- まともな項目になってるのな -- 名無しさん (2013-12-13 22:43:38)
- ちょっと前までは戒め的な内容の記事だったのに、消えてるのな -- 名無しさん (2014-10-13 10:38:32)
- ガウェインに敗北している。 これわろた -- 名無しさん (2014-10-13 10:42:24)
- ところで何でタイトルに『アレ』が入ってないの? -- 名無しさん (2014-10-13 11:43:42)
- ↑本編中のセリフとしてはタイトルで正しい -- 名無しさん (2014-10-13 15:55:57)
- 今やってるアニメはUBWルートだからこれは聴けないか…。 -- 名無しさん (2014-10-26 22:07:35)
- ↑ 流石にそれはディーン版で満足するしかないな -- 名無しさん (2014-10-26 22:59:01)
- この台詞とかっこいいポーズをセットで思い出してしまう -- 名無しさん (2015-02-17 20:13:40)
- 「別に貫いてしまっても、かまわんのだろう?」 -- 名無しさん (2015-02-17 20:24:36)
- ジョークだろうとなんだろうとホモネタ嫌いな奴もいることを忘れるな -- 名無しさん (2015-02-17 20:27:29)
- いや、相手は男でないつもりだったんだけど・・・それはそれでまずいな; すいませんでした; -- 名無しさん (2015-02-17 20:40:59)
- 別にランサーが死んでしまっても構わんのだろう? -- 名無しさん (2015-05-21 06:03:31)
- ↑この人でなし! -- 名無しさん (2015-06-10 00:20:28)
- 『海賊戦隊ゴーカイジャー』の40話にも似たようなセリフあったよな -- 名無しさん (2015-06-28 17:10:06)
- ある程度時間稼いだら令呪で呼び寄せんじゃあかんかったのか -- 名無しさん (2015-06-28 17:24:21)
- 凛には向こうの状況わからないのに呼び戻してもあの状況解決しないし、アーチャーを信じたから残したんだろ。それにアーチャーが時間稼いだからセイバー復活の時間が確保できたんだし。 -- 名無しさん (2015-06-28 20:18:05)
- >その後ガウェインに敗北している。 まけたんかい! -- 名無しさん (2016-02-03 21:04:45)
- ↑ガウェインも大概チートだから仕方ない…一定時間無敵&月の戦争の仕様上その時間が減らないって相手だから。作中でもラスボス除けば最後に戦う相手だし -- 名無しさん (2016-02-04 00:30:07)
- ↑9 いったいナニを想像したんですかねえ?過剰反応おつかれさまです^^ -- 名無しさん (2016-03-05 10:15:46)
- このセリフを聞くとガン種はバルトフェルド隊の名も無きバクゥのパイロットが発した「倒してはいけないのでありますか?」が頭をよぎるのは俺くらいだろうな。 -- 名無しさん (2017-01-09 16:53:21)
- というか、正攻法でバーサーカーを攻略した、あるいはできる人っているのだろうか?; -- 名無しさん (2017-01-23 08:40:52)
- ↑8、「どうせいつかは倒される運命なんだ、誰が倒したって同じだろ」ってジョーが言ってた -- 名無しさん (2017-02-23 02:42:02)
- どっかで言われてた「自分の童貞卒業イベント守るために必死こいた」って解釈が忘れられんw -- 名無しさん (2017-02-23 02:54:18)
- これのどこが名言なのかが全く分からん。そもそもこの項目を立てた人は名言の意味を理解しているのだろうか。 -- 名無しさん (2017-07-06 10:11:13)
- ↑「多くの人に記憶されてる有名な台詞」以外に名言の定義ってあるの? -- 名無しさん (2017-07-06 10:25:23)
- それは名台詞だろ。名言っていうのはある種の真理や物事の本質を突くような言葉のことだぞ -- 名無しさん (2017-07-06 10:49:58)
- ↑それは格言だろ -- 名無しさん (2017-07-06 13:02:02)
- ↑5 台無しじゃねーかwww -- 名無しさん (2017-07-06 13:21:12)
- ↑2名言で合ってるぞ -- 名無しさん (2017-07-25 10:34:26)
- なんかめんどくさい奴がいるな -- 名無しさん (2017-07-25 13:36:13)
- 最後の部分要るこれ?どのアニメのセリフでもTPO弁えないと白い眼で見られるのは共通では…?アンチが多いとかも初めて聞いたし -- 名無しさん (2018-03-01 01:32:16)
- ↑11 ギルが天の鎖と大量宝具による正攻法で倒してる。アーチャーも似たようなことができるが天の鎖の有無はかなり大きい。一応ランサーもルーンで底上げしてゲイボルクと仕切り直しによる耐性リセットのヒットアンドウェイで倒せる可能性があるんだとか。多分アーチャー並みの可能性だろうが。 -- 名無しさん (2018-03-15 13:53:07)
- 狂化しているとはいえ神話最強の英雄を6回も殺せるなんてマトモな聖杯戦争なら聖杯獲れるレベルで強いよなアーチャー -- 名無しさん (2018-08-23 16:23:29)
- マトモな聖杯戦争が無いんだよなぁ・・・ -- 名無しさん (2018-08-24 11:54:03)
- アポ時空なら普通な聖杯戦争あるかね -- 名無しさん (2018-08-24 12:46:22)
- 作品になってるのが例外だらけだからな。オーソドックスなのも見てみたい -- 名無しさん (2018-08-24 13:04:32)
- 1:この時点でバーサーカーを12回殺す必要があると判明していなかった。2:アーチャーはこの時6回バーサーカーを殺してる=それだけの実力がある。以上1,2からアーチャーは別に死ぬつもりはなく普通にバーサーカー倒して合流する予定だったのでは? -- 名無しさん (2020-06-16 21:40:49)
- ↑それが理想だしできればそうする予定だったんだろうね。ただ実力差があり過ぎてサシでやり合ったらまずタダじゃ済まないのは本人が一番分かってただろう。 -- 名無しさん (2020-08-27 13:21:29)
- この時点で12回殺す必要があるとは判明してないけどアーチャーは知ってるぞ。負けるつもりはなくても勝てるとも思ってなかっただろうよ。 -- 名無しさん (2020-08-27 14:18:08)
- 真名がヘラクレスというのはイリヤ自身が名明言してるから、そこから逆算して宝具を予測することも出来なくはないだろうね。ましてやランサーの真名をかなり早くに見破ったアーチャーの知識量なら尚更。 -- 名無しさん (2020-08-27 16:13:01)
- というより「召喚された夜のうちには現状を把握していた」とされてるので普通に十二の試練の詳細も、戦えば死ぬことも知っていた。この場面で士郎にかけた言葉を見れば、生還する気がないことはわかるだろうに -- 名無しさん (2020-08-27 21:15:04)
- 別作品でパロディを多く見る台詞だけど、広義においては死亡フラグだろうが、調子に乗って言って沈んだような解釈に見えて都度怒りが湧く -- 名無しさん (2021-04-09 07:10:49)
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