登録日:2011/05/03 Tue 00:40:40
更新日:2023/11/20 Mon 11:54:29NEW!
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デュエル・マスターズ mtg 遊戯王 遊戯王ocg tcg用語 tcg カスレア ハズレア ポケモンカードゲーム ポケモンカード コメント欄ログ化項目 クソレア ダメレア ゴミレア ハズレ枠 最弱議論ではない
カスレアとは、トレーディングカードゲーム界に存在するカードのうち、レアリティに反して著しく価値の低いカードの俗称。「ハズレア」「ハズレ枠」とも呼ばれる。
TCGにおいて、レアカードは強力だったり派手だったりするものが普通だが、
何を間違えたのかレアとよぶのがおこがましい程に弱いカードがレア枠に収まっていることが稀にある。
弱いカードは多かれ少なかれどのTCGにも存在している。
だが、通常のレアカードと同様のフォーマットをしており、希少度を示すシンボルが何故かレアになっているという条件が重なると、パックの枠を喰い潰したという理由でひどく嫌われてしまうのである。
同じパックの同じレアリティの枠に強力なカードが存在するとハズレ要素も出てきてしまいヘイトを向けられる存在になる。
ひどい時には「紙製の産業廃棄物*1」とか「光るゴミ」「紙切れ」「ゴミレア」などの蔑称で呼ばれる。
強力カード狙いでパックが剥かれまくった結果、カスレアが山積みになるというのはもはやよくある話。
カスレアは大きく6種類に分かれる。
1.カード1枚を使うまでも無い、どうでもいい効果しか得られないカード
2.多大なコストや厳しい使用条件に対して得られる効果が低すぎるカード
3.効果が限定的で活用方法が少ないカード
4.単体で見ればそれなりだが、時代遅れなカード
5.強いカードを調整した結果使いづらくなったカード
6.エキスパンションの他の高レアリティカードが強かったり当時の環境に合わなかったりで、相対的に弱く見られるカード
6番目のパターンはとりわけ不憫である。
ポテンシャル自体はあり別に弱くはないのだが使えるデッキや状況が限定的で、同じパックに収録されたみんなが欲しがる人気カードと同じレアリティ枠にいたため、カスレア扱いされてにボコボコにされるためである。
3番のパターンも「限定的な状況」を活かせる環境になれば、再評価される場合もある。
ただしそういう「地力はあるが環境に合わない」カードは、環境の変化や別フォーマットへの進出によって価値が大きく変わることもある。気がついたら元トップレアと値段が逆転していたなんてことも。
一般的にシングルの相場は環境(大会など)での活躍を考慮した値付けが行われるため、能力の強さで価格が決まりやすい。
しかし、イラストや原作・メディアミックスでの活躍いった要素もカードの価値に大きな影響を与えるため、効果だけ見たらカスレアだがイラストが好評でシングルの相場は高いという場合もある*2。
また、カスレアであるが故に何とか活用方法を模索するプレイヤーもいるなど、別方面で愛されるカードも少なくない。
カスレアとはこのようなものなのだが、TCGによって定義が異なったりする。
例えば?
■マジック:ザ・ギャザリングやガンダムウォー
カスレアの定義は既に説明したものとさほど変わらない。
ただしMtGのようにリミテッド(パックを開封してその場でデッキを作り対戦)が存在する場合、構築(普通に自分で作ったデッキを持ち寄り対戦)では微妙でもリミテッドで強いレアが存在する。
それらはリミテッドにおける強レアとして扱われ、カスレアには含まないことがほとんどである。
ただしシングル価格は低い傾向になるので、リミテッドをせずにただ剥いたパックから出てくるとなんとも言えない顔になる。
例えば、構築では他のカードにお株を奪われてしまっているシヴ山のドラゴンは、リミテッドだとかなりの破壊力を発揮するため、カスレアにはならない。
なお、昔のレアが上位互換の登場と共にカスレアになることはないし、昔のレアの下位互換として作られたレアがカスレアであるとは限らない。
前者の例は、十字軍→清浄の名誉 (MtG) *3
後者の例は、神の怒り→審判の日 (MtG)
特に後者はスタンダード環境を大きく定義し、モダン以下の環境でも《翻弄する魔道士》をはじめとした名称指定系のカードを避けるために役立っている。
■遊戯王OCG
マナの概念が無くカード1枚のパワーが高めの遊戯王では、弱いレアでも最低限カード1枚分の働きはできるため、本当にどうしようもない物は意外と少ない。
例えば、よくネタにされるマックス・ウォリアーも、単体の下級アタッカーとして見たらそれなり優秀である。
ただし実際に大会などの真剣勝負で使うかと言う話になれば別問題であるため、強力なカードと同じパックに収録され同じレアリティ枠にいた場合は相対的にカスレア扱いされやすい。
■ポケモンカードゲーム
後述するが独特なシステムのため、強カードに対して優位な点のないカードはまったくデッキに入らない(というよりも入れる余裕がない)。
そのためそういったカードは強弱に関わらずプレイヤーからは容赦なくカスレアと評され、一方でファングッズとしての需要があるせいで値段は高止まり、場合によっては買取価格だけはトップレアなカードも出てきてしまう。
上述のゲームに比べるとその評価基準はかなり特殊であり、「使う理由がないからカスレア」「だけどリザードンのカードだからカスレアとは言えない」といった形で人によって評価がまちまち。
このようにカスレアの扱いはゲームごとにある程度異なっているが、おおむね「10人のプレイヤーを無作為に抽出して評価させたとき、7人以上が弱いと評価するレア」かつ「話題性に優れている」という基準とでも思っておけばいいだろう。
それでは各TCGごとのカスレアの扱いを順に見ていこう。
ソーシャルゲームの場合はこちら。
MtG
やはりカスレアの存在が顕著なのは、25年以上の歴史を誇るMtG…マジックである。
これだけ息の長いTCGだと、やはりとんでもないカスレアが出てしまうのは仕方ない。
ちなみに、「The 100 Worst Magic Cards of All Time」という有名な紙屑リストが存在する(よく勘違いされているが、公式ではなくSCGのコラムである)。下記のカードも多く含まれているが、特にレアに限定されている訳ではなくコモンなども入っている。
さらに書かれた時期が2004年なために今の環境では有用性を認められたカードもリストに入っている等、情報が古すぎて参考にならない記述も目立ち始めていたが、2022年に当時のランキングを製作した人間によって18年ぶりに更新が行われた。
最近では様々なフォーマットがあるためそのすべてで有意に弱いカードというのが存在せず、「リミテ用」「EDH用」「部族モダン用」など様々な言葉で擁護されることが多く、これらの言葉はカスレアを評価する際に使われる「魔法の言葉」とも揶揄される。
これは裏を返せば、その魔法の言葉ですら擁護できないレベルのカードは文句なしのカスレアになるということ。早い話がプレイヤーの厳しい審査を経てカスレア認定を得るのである。
下記に記すのが、マジックプレイヤーを恐怖のどん底に叩き落とした、恐るべきカスレア軍団である。
一例
- 《蒼ざめた月》
マジック史上、最低最悪の紙クズとされるカード。蒼ざめるのはこれを引いたプレイヤーの顔である。
何やらテキスト欄に「特殊地形メタとして使ってね」的な言語が書かれているが、要約するとその効果は「この呪文は特に効果も発揮せずに墓地に置かれる」と同義である。
同じ特殊地形対策の月でも、血染めの月との差は酷い。あちらはトップレア、こちらはトップ「カス」レア。比べることが間違い。
後に出たカードと組み合わせれば若干使える…とはいえ他のもっと強いカードと組み合わせたほうがはるかに良いのは言うまでもなく。
もちろん、上述の紙屑リストでも堂々のワースト1位である……というか正しくは紙屑リストで1位を取ったことで不動の地位を手にしたもの。2022年版でも当然の如く1位。
唯一の利点はイラストが美しいこと。
マジック史上最弱のコスパを誇るクリーチャー。詳しくは専用項目へどうぞ。
実質4+Xマナ、X/Xの土地生け贄ペナルティ能力持ち。5マナなら1/1というひどいマナレシオを誇るクリーチャー。
しかもこれに加えてボードアドバンテージまで激烈に失うという、現代のMTGの感覚で見たら目を疑うようなカードである。
あまりの弱さに誰が呼んだか「ウッディ先生」。これまでは史上最悪のクリーチャーとして28年以上もの長きにわたってワーストを守り抜いてきたが、17年前の「ラヴニカ:ギルドの都」の《西風のスピリット》*4登場以降はその立場が危うくなりつつある。とはいえあちらはコモンのカードなので『弱すぎるレアクリーチャー』というカテゴリーにおいては未だ他の追随を許さない。
このカードは本当に最初期のカードであり、トレーディングカードゲームという娯楽すらなかった頃にバランス調整なんてできるわけがないため、こういうカードが生まれてしまうのは仕方のないところがある。
そして言ってしまえば、すべてのX持ちクリーチャーのご先祖様とも言える存在。ゲロを吐きそうになるほどの弱さのおかげでバランス調整が非常に長いこと試されていき、
後にトーナメント級のクリーチャーとして《果てしなきもの》のようなカードが躍り出ることとなる。まぁX=0で唱えるためのコンボパーツなんだけど
また、刷られた時期とレアリティのせいで、この性能のくせに再録禁止カードに名を連ねている。あまりの弱さに上記の名前とともに人気が出て、再録禁止と合わせて結構なお値段がするカード。
- 色サイクル
アルファから第4版までに収録された、《□□の色/○○lace》というカード群。
1マナ使って出来る事がパーマネントか呪文1つの色を変えるだけ。ピンポイント過ぎて使えない。
後に「レアには実用的なカードを入れる」という理由と「弱すぎる」という理由で再録されなくなるという公式カスレア。
中でもその後何故か作られた《月の色》は本当に使い道がなく、イラストも合わせて《蒼ざめた月》と色サイクルの魔融合なのではという話も。収録パック(時のらせん)を見る限り公式のお遊びの可能性も高い。
こいつはパーマネントか呪文1つの色を無色にする能力だが、パックから引いたプレイヤーの顔まで失わせる。そんな点も月に似ている。
- 《Farmstead》
最初期のライフ回復の過大評価を象徴する1枚。
設置に白3マナ、アップキープに白2マナ払って得られるものがわずかライフ1点。1マナでライフ3点回復するインスタントすらコスト相応でないというのに酷いコストパフォーマンス。
あんまりにも弱すぎて第4版ですら再録されず、再録禁止になったため地味に値段の高いカード。
とはいえリバイズド以前の高額パックのレアからこれとか色サイクルが出てくると顔が青ざめるなんてレベルではなくなるのも事実。
- 《North Star》
あのスリヴァーの女王が無色5マナで出せますよ!えっ、追加費用4マナが無駄すぎる?お、おっしゃる通りで…
- 《ファイティング・チャンス/Fighting Chance》
コイン投げに成功したら、このターン中攻撃クリーチャーが戦闘で死ななくなるよ! …だからなんなんだよorz
- 《苔男/Lichenthrope》
5マナ5/5クリーチャー。4マナ6/6なんてのが当たり前にいる現在では鼻で笑える性能だが、当時としてはそれなりに高スタッツだった。
しかし自分が受けたダメージを-1/-1カウンターに変換するうえに自分のアップキープにそのカウンターを1つ取り除くだけ。
クリーチャー同士の戦闘を避ける手段があるのなら悪くはないが、ダメージを蓄積したうえでサイズまで下がるデメリットが重すぎる。
ビジョンズ初出当時からカスレアの名をほしいままにしており、カスレア議論の際には必ず名前があがった1枚。「ウッディ先生よりはマシだが弱すぎる」と評価されているが、さすがにあんなのと比べるのは苔男に失礼である。
こんなしょうもないカードだが再録禁止カードに名を連ねている。つまり再録禁止というのは別に強さやカード価格で決まっているわけではないといういい例になる。そもそもこんなカード絶対値上がりしないし。
後に「スタッツ自体は優秀だが弱体化していくクリーチャー」として《アボロス》が、相手に-1/-1カウンターの形でダメージを与える、つまりクリーチャーを《苔男》扱いをする手段として「萎縮」「感染」という能力が登場。
特に「萎縮」は当時のスタンダードで、「感染」に至ってはスタンダードはもちろんモダンやレガシーでも好んで使われることとなった。《苔男》の失敗は後世の糧として確実に生きているのだ。
- 《ねじれのワーム/Warping Wurm》
4マナ1/1クリーチャー。場にいる場合4マナ払わなければ勝手に場から消える。しかもフェイジングを持っているので何もしなくても2ターンに1回場から消える。
一応帰ってくるたびに+1/+1カウンターが乗って強化されていくのだがペースが遅すぎる。ウッディ先生や苔男と違ってまともに使う手段がない訳ではないのが救い。
マナが出る土地の中ではマジック史上最低最悪のカス土地。
タップインディスアドバンテージ無色地形という救いようのないゴミ。
効果自体は相手のマナタップによるテンポアドバンテージを奪う真っ当なものだが、
2マナタップするために「タップインに加えてさらに3マナ+土地一枚(自身)の生贄」はあまりに割に合わない。
こうなった一説には往年の凶悪土地《リシャーダの港》の調整版…にしてはやりすぎであった。
一方でそのあまりの弱さから妙な噂話が昔から絶えず、「このカードはリシャポの調整版だからリシャポが禁止になる前兆」「EDHでは使われている」など変な話が昔からたまに出てくる。
- 《泥穴/Moodhole》
墓地から土地を消し去る墓地対策呪文。墓地に土地があって喜ぶヤツは《土を喰うもの》と《タルモゴイフ》ぐらい。おまけに後者はタフネス1持ち+すぐ再成長できるのでほぼ無意味。
MTG公認のカスレアであり、ジョークパックに「このカードを有効活用できるカードが収録」と言われるほど。さらにエイプリル・フール企画「Secret Lair Drop Series: Wizards of the Coast Presents: After Great Deliberation, We Have Compiled and Remastered the Greatest Magic: The Gathering Cards of All Time, Ever(開発部が激しい審議の末に選び抜いたマジック:ザ・ギャザリングで最も偉大なカード4枚のセット)」でも新プロモイラスト版が作成され、各ショップに無料で配布された。
今後もMTG公認カスレアとして様々な面で活躍していくことだろう。
オデッセイにはほかにも《墓火》という「対戦相手の墓地からフラッシュバックを持つカードだけを追放する」非常にニッチなカードがあり、《泥穴》に比べると知名度は劣るもののこちらも同様の理由でカスレアとして名高い。
- 《狂気の暗示/Hint of Insanity》
「オデッセイ」で登場した、3マナで手札を見て互いに同名の土地以外のカードがあれば捨てさせるという、あまりにも範囲が限定的過ぎるハンデス。
当然ながら1枚捨てさせることすら困難を極める。こんなん入れるくらいなら《困窮》《精神腐敗》辺りを入れた方が遥かにマシなのは言うまでもない。
紙屑ランキング(新旧両方)でトップ10に入る程度には全く仕事しないカードであり、このページに乗っているカードの中でもトップクラスの弱さ。しかし中途半端な順位のせいか知名度はまったくない。
推測になるが、このカードが収録された「オデッセイ」は今でこそ名カードの話が有名なのだが、一時期は使い道のまったくないカスレアが多いことでも有名だった*5。
つまりこういった派手なエピソードを持つカスレアの山の中で埋もれていったのではないか……というもの。mtg wikiもあまりの弱さのせいかほとんど2,3行で評価が終わるカードも多く、あえて評価したいとも思えないのだ。
また、名前の雰囲気がなんとなく似通っている上に「相手に大きく依存する」「手札を参照する」「黒の3マナ」という特徴が似ている《無残な助言》あたりと混同している人も多いかもしれない。
つまりカスレア特有の魅力にも劣るという、「影が薄いことで有名なキャラのせいで本当に影が薄くなってしまったキャラ」のような立ち位置なのである。
カスカード擁護の定番の「ピッチコストにできる!」系の話を真面目に評論していくと、多分月以上に何もしないカード。たまには思い出してあげてください。
- 《Sorrow's Path》
《冬月台地/Wintermoon》を上回るカス土地。
なんかやたらとややこしい事が書いてあるが、つまるところブロッククリーチャーの入れ替えという使いどころのないメリットのくせに、タップするたび自分&自軍すべて2点ダメージというふざけたデメリット。
正しい使用用途は自殺らしい。
このカードをなんとか使おうとマローが試行錯誤悪戦苦闘した結果があの《寄付》だという。
こいつも再録禁止カード。再録禁止がカードパワーと関係ないというのがよく分かる。
ちなみにカスすぎるのと上記の理由で逆に高額である。ウッディ様よりは安いが。
なお、黎明期のカード故にレアリティはアンコモン1となっているが、これは現在のレアに相当する。
後にMagic Online専用カードセット『Masters Edition 3』でレアとして収録され、名実ともにカスレアとなった。
- インベイジョンのヒルサイクル
戦場に出ている間、その色の呪文を唱えるためのコストが色マナ1つ分多くなるというデメリットを持つクリーチャー。元ネタはフォールン・エンパイアで登場した《デレロー》。
重いデメリットのせいで必然的にその後の展開が遅くなるのでビートダウンにすら入らない。デメリット持ちクリーチャーということもあり数値で見たコスパはいいが、翡翠のヒル以外は元ネタのデレローほどではなく焼け石に水程度。
マナのやりくりがしやすいため他の色よりデメリットが薄くヒルサイクル唯一のファッティの《翡翠のヒル》*6は構築でも使えるスペックはあり、シェイド能力持ちの《ざくろ石のヒル》はデメリット込みでもリミテッドでなら使えたので一部のデッキに投入されていたが、それ以外はお察し。
《あられ石のヒル》*7に至ってはデメリットを抜いてなおコモンクリーチャーレベルという凄まじいコスパであり、カスレア中のカスと評判。たった1枚だけ紙屑ランキングにランクインした。
一応こんなカードにも使い道はある。それはインベイジョンという当時よく剥かれたパックから出るカスレアなので集めやすく、カードファイルに並べておくと見栄えがすること。
冗談のように思えるかもしれないが、この用途で《ルビーのヒル》を集めている人の話が一時期非常に有名だった*8。
- 《運命の逆転/Reversal of Fortune》
6マナも払っておいて出来ることは「対戦相手の手札を見て、その中のインスタントかソーサリーを自分も使える」だけ。
唱えるのはコピーなので該当カードは相手の手元に残るし、しかも相手への依存が強すぎる。対象が限定的過ぎる上にまったく対策になっていないというか、何のために作られたのかが分からないレベルのカードである。*9
と、強さ的には完全にカスレアなのだが、そのイラストのおかげでカスレア扱いされないこともしばしばある不思議なカード。
何でかって?とりあえずこいつ(外部リンク)を見ればわかる。このおっぱい美麗なイラストに惚れ込んで頑張って使おうとする猛者もいる。
ただし相手に依存する上にほんとに弱い。さらになぜかこの記事には長らく4マナと記載されていた。多分記載者がおっぱいに目がくらんでマナ・コストを見間違えたか、おっぱいの話をしたくて忘れてしまったのだろう。
イラストを鑑賞するのが正しい使い方であるということのひとつのエピソードとして、好事家の方にはご記憶いただきたい。ほんとにおっぱいが魅力の10割みたいなカードなのだ。
- 《大天使の光/Archangel's Light》
闇の隆盛の神話レア。8マナで自分の墓地のカードの枚数の2倍のライフを回復し、さらにライブラリーも修復できる。つまり8マナ使って敗北から遠ざけるというだけ。
普通に考えたらぶっちゃけ6マナ以下の時点でフィニッシャーなんていくらでも調達できるため、このカードを使う理由がない。
そしてライブラリーを修復してしまうせいで、ライブラリーアウトからは遠ざかるものの2枚目以降のこのカードの威力が大きく落ちてしまうという至れり尽くせりな弱さ。神話レアの性能か?これが……
当時あったジョークには「このカードが神話レアで助かった。レアだったら被害者がもっと増えていたから」というものがある。本当にそれくらい悲惨なカード。
このカードがこんなにも悲惨になってしまったのは、プレイテスト中に白の神話レア枠が世に出すのに問題があると判断されたため。
もう印刷まで時間がないという切羽詰まった時期に下手に強さにつながる要素を残してしまうと、《頭蓋骨絞め》や《精神を刻む者、ジェイス》の二の舞になってしまうため、絶対安全になるような性能、つまりカスレアとして世に送られることになったのであった。ここまで来るとイラストを流用されたイラストレーターがかわいそうである。
当時は大騒ぎされたカードだが、この開発秘話が出て以降は、意図的な調整であることから他のカスレアとはある種別カウントの奇妙な立ち位置のカードになってしまった。
2022年版の紙屑ランキングでは99位に無事ランクイン。11年ぶりくらいにこのカードが話題になってくれることだろう。
最弱のプレインズウォーカー。小-能力と奥義はまあまあ強いのだが+能力と初期忠誠度でそれを完璧に台無しにしている。
開発からも「低コストプレインズウォーカーを作るための実験台」「開発者は技術の自慢でカードを作ってはいけない戒め」呼ばわり。
こんな奴だが何故か主役のデュエルデッキが存在。しかしどう考えても同時収録されたレアの《地獄乗り》の方が強いため、「ソリンVS地獄乗り」とか言われる始末である。他にも当時下環境のバーンで使われることのあった《怒鳴りつけ》がメインという声もあり、ティボルトは見向きもされなかった。
詳細は個別項目で。
- 《市内捜査/Search the City》
ショックランドの再録をはじめ数々の優良カードを輩出した「ラヴニカへの回帰」のカスレア。
カードを出した時にライブラリーの上から5枚を追放し、同名カードをプレイするたびにそのカードが手札に加わる。そして5枚すべての条件を達成すると追加ターンが得られるという青の5マナのエンチャント。
同名カードをたくさん積んでいるデッキで使うということが考えられるが、まず「条件付きの手札補強」というのが5マナの性能ではない。このエンチャントを対処されると追放されたカードはそのまま二度と使えなくなる。
さらに「すでに3枚使用してしまった」などの事情でデッキに1枚しか残っていないカードが追放されてしまうと、その時点で条件達成が不可能になる。
そして条件を達成してできることが、5マナソーサリーの追加ターンである《時間のねじれ》と同じ*10。ぶっちゃけデッキ構築に条件を与えるくせに条件を達成するほどの旨味がないし、5マナ3ドローのカードでも採用した方がよほど有用なのである。
「厳しい条件に見合わない報酬」という点から、公式でもたまに失敗カードの例として挙げられている。
- 《蒸気占い/Steam Augury》
往時の名カード《嘘か真か》のリメイク。「デッキトップを上から5枚めくり、それを2つの束に分けて相手に提示。相手が選んだ側を手札に加え、残りを墓地に置く」というもの。
レアリティがアンコモンからレアになり、赤が追加された(=マナ拘束がきつくなった)ことでそもそも唱えるのが難しくなり、最終的な選択権は相手にあるので望んだ手札が手に入らない。
つまりレアリティが上がっていることに対して行われているのが完璧な弱体化。元々が不当に強いカード*11だったので調整自体は妥当なものなのだが、ぶっちゃけ二色化か選択権逆転の片方だけすら使われるかの当落線上。さすがに弱くしすぎで、なにもそこまで弱くしなくても……となるカード。
しかも当時のスタンダードでは《思考を築く者、ジェイス》が3枚で行うプチうそまこを繰り返し使えた。《蒸気占い》はマナ総量は同じで色が増えていて打ちっぱなしのカードにも関わらず、なぜかできることがジェイスより弱くなっているので「どうして赤が混ざるとこんなに悲惨な弱体化をするんですか?」という疑問や苦情も多かった。
この時期からしばらく、WotC社は「対戦相手に選択権のあるカードを実用的にする」という課題に挑戦することになる*12。このカードはスタンダードにおけるそんな風潮の嚆矢であり、その流れを受けてこのカードの後に《嘘か真か》の亜種が何枚か登場した。いずれも青単色シングルシンボルなのでこのカードの存在意義は着実に薄れてきている。
ちなみにこのカードのフレーバーは「嵐の神様から神託を授かる」というものだが、この元ネタはかつてギリシャで本当にあったデルフォイの神託。こちらは蒸気ではなく火山性ガス(有毒)を吸った巫女の支離滅裂な発言を神のお告げとみなしたもので、民俗学や文化人類学の見地からはかなり興味深い。
その元ネタを知っているとなかなかマニアックのネタ源と再現率が愉快なカードだが、だったらなんだよって話なわけで……。
- 《飛鶴の技/Flying Crane Technique》
「あなたがコントロールするすべてのクリーチャーをアンタップする。ターン終了時まで、それらは飛行と二段攻撃を得る。」という、青赤白を含む6マナのインスタント。
イラストが話題になるというMTGでは非常に珍しいカードで、カンフーやってる中国人風の男が躍動的な決めポーズをとるという独特の雰囲気のイラストは世界中で「ポーズ選手権」「クソコラグランプリ」的なブームが巻き起こった。
「インスタントタイミングでのアンタップ」という防御側の能力と「二段攻撃」という攻撃的に使いたい能力が組み合わさっておりなんとも言えないカード。防御的に使うには6マナは重すぎるので、大抵は攻撃クリーチャーを選択した直後に使うことになるだろう。
さらにPT修整すらなく、戦場に十分な数のクリーチャーが並んでいなければわざわざこんなカードに頼る必要がない。率直に言って《踏み荒らし》のようなカードを使わせてほしいという気持ちになるカードである。
しかしリミテッドではクリーチャー戦が一瞬で有利になるため、除去に使えるしフィニッシャーにも使える。そのためカスレアではない……と、普通の場所ではこのカードは「リミテ用なのでカスレアではない」と評されて終わるのだが、実は肝心のリミテプレイヤーにとって極めて悩ましいカード。
「タルキール覇王譚」3セット時代のリミテッドでは相当強いカードであり、攻撃でも防御でも適切な状況で使えば勝利が確定するというエンドカードなので有意性は高い。
しかし3色カードであることから、2パック目や3パック目の初手にこのカードが出てくると「下に流すには危険すぎるが、かといって貴重な1ピック目をヘイトピックに使わなきゃいけないのか」と大いに悩みのタネになる。
この時点ではいわゆる決め打ち状態になることを嫌うプレイヤー(≒ドラフトをやりこんでいるプレイヤー)に評価が低いだけだったのだが、これが「運命再編」発売以降になると「タルキール覇王譚」が最後の1パックになってしまうためこの傾向がなおのこと強くなってしまった。
ではシールドではどうかというと、このカードを生かすにはジェスカイカラーの有用なカードを引かなければならない上に構築がかなり限られてくるのでやはり手放しで評価するには厳しい。
つまり適切な状況で使えれば強いが、リミテッドでその適切な状況を作るのが難しいというもの。ゲームを面白くしているタイプのカードではあるが、少なくとも「初手ピック確定級レア」というほどではない。他のリミテ用レア(いわゆるボムレア)と比較すると強いと断言するには疑問符が残る。
いわゆる「リミテ用レア」にもこのような悩ましいパターンがあるのだが、だいたい「リミテ用なのでカスレアではない」で片づけられてしまいその下を覗くことのない悲しいカード。
- 《プリズム結界/Prism Array》
通称プリケツ。
5マナの青のエンチャントで、このカードを唱える際に支払ったマナの色に応じて「水晶カウンター」が乗り、この水晶カウンターを取り除くことでクリーチャー1体を1ターンの間タップする。
青のエンチャントなので一応1個乗ることが担保されており、シングルシンボルなので最高5つのカウンターが乗る。カウンターを取り除くだけでいいのでコストも不要。
そしてさらに5色マナを支払うことで占術3が行える。繰り返し使える占術3でドローサポートが可能になるので、カウンターを取り除ききっても無駄にならない。
このように強い点も多いのだが、まず「クリーチャーを1回タップする」だけでアドバンテージが取れないことを5マナのエンチャント、しかも事実上5色を要求されるカードでやる旨味がないという点。単にタップするだけで、次のターンのアンタップ制限などもない。
占術3も確かにそれ自体は強いのだが、「5マナのエンチャントを出して毎ターン5色を支払ってカード・アドバンテージが取れないドローサポートを行う」と考えると途端に割に合わないものになる。
リミテッドのタッパーは確かに強力だがどう頑張っても3~4回使えればいい方で、1~2回しか使えないのならこのカードを採用する意味はない。一応ブロッカーの排除などには使えるが、5マナのレアの仕事としては地味すぎる。
つまりこのカードは中途半端に守勢に回るだけで、このカードのおかげで勝ちにつながるというシチュエーションが極めて少ないというかなり厳しいカードなのである。
一応このカードに欲しい部分である「除去とは言わないからアンタップ制限」「せめて5マナで1ドロー」「手札に戻る能力」などを1つでもつけると主にリミテッドでオーバーパワーになってしまうのだが、それにしてももう少しやりようはあったのではないか?と思わせるすごいカード。
戦乱のゼンディカーは《待ち伏せ隊長、ムンダ》やら《陰惨な殺戮》やら、リミテ用と言うにしても悲惨なレベルのレアが多いのだが、その中でもリミテプレイヤーすら「ゴミと切って捨てるほどではないが、強くはない」と相当にお茶を濁して説明するあたり別格のカードである。
- 《スフィンクスの命令/Sphinx's Decree》
なにやら過去の優良カード《中断》や《沈黙》っぽいことが書いてあるが、実際には全く別物。
キャントリップが無いためアドバンテージ損、唱えたターンには全く影響しないためコンボの露払いに使えない、妨害に使おうにも拘束範囲が微妙に狭い上効果時間も短いため確実性が低い、と見事なまでに弱体化している。
ちなみにイラストとフレイバーテキストでは元プレインズウォーカーのアゾールがかっこいいことをしている。
「カードはクソ弱いけどイラストは良い系なのでは?」と期待をした者もいたのだが、ストーリー中でこれがなんとジェイスが捏造した記憶だと判明。
「性能はカスレア、イラストとフレイバーテキストは捏造」と、過去にないタイプとなっている。何もかもがあんまりすぎる。
- 《ダンジョンの入口/Dungeon Descent》
タップイン土地。無色マナを生み出す能力と、ソーサリータイミングでのみ、4マナ支払って、自身と伝説のクリーチャーをタップしてダンジョン探索を行う土地。
タップイン無色ランドというのはマナ基盤としては最低クラスであり、デッキに採用する以上他の能力が強いことが求められる。しかし実質5マナでタイミング的に隙を晒して伝説のクリーチャーを必要という極めて重いコストを支払ってできるのが「ダンジョン探索*13」という大して強くないことを行うだけ。
このカードが入るデッキを考えると「ダンジョン探索を積極的に行い、伝説のクリーチャーをある程度採用しているデッキ」になるのだが、まずこの時点で相当ニッチなデッキになる。
そしてそういうデッキでも繰り返しダンジョン探索をするカードがほしいなら実質3マナで繰り返し使えるダンジョン探索ソーサリークリーチャー《アーチリッチ、アサーラック》、伝説のクリーチャーのタップが必要ない《50フィートのロープ》など、ほかにいくらでも選択肢があり、あえてこのカードに頼る必要がない。
リミテッドで使おうにも、アンコモン以上にしかいない伝説のクリーチャーを要求する点が足を引っ張る。
その弱さは伝説のクソ土地《冬月台地》に並ぶ*14とも言われ、話題がマンネリ化しつつあったカスレア界隈にさわやかな風を吹かせた。
2022年版の紙屑ランキングでは19位にランクイン。旧枠時代の古いカードが上位を占める中での2021年発売のセット初出のこのカードの存在は極めて異質である。*15
あんまりにも弱かったため、MTGアリーナ専用フォーマットであるアルケミー及びヒストリックでは「アンタップで場に出る」「起動マナコストが(1)に変更」という大幅という言葉ですら済まないレベルの再調整を受けた。*16
件の紙屑リストではこのアルケミーでの再調整についても言及されており、「再調整されても依然として悪いカードだった。最初の調整がどれほどひどかったか分かるだろう!」とまで言われていた。しかし直後にアルケミーフォーマットで行われた神河チャンピオンシップはダンジョンデッキが優勝し、エラッタされたこのカードも採用されていた。これだからMTGは奥が深い。
下記のカードが登場するまでは最近のカスレアの代表例として高い知名度を誇っていた、カスレア界の期待の星だった。
- 《血に呪われた者、オドリック/Odric, Blood-Cursed》
イニストラード次元で怪物と戦い続けていた聖戦士オドリックが吸血鬼になり果ててしまった…と同時にカスレアにもなってしまった*17。
戦場に出た時、コントロールしているクリーチャーが持つキーワード能力の種類だけ血トークンを生成するのだが、自らは血トークンを利用する能力もキーワード能力も持っておらず、単体ではダブルシンボル3マナ2色3/3バニラでしかない。
しかも(各能力はぞれぞれそれぞれ1回のみ数える。)なんて末尾に書いてあるせいでキーワード能力をコピーする《月皇の司令官、オドリック》等で水増しすることも不可能。多種多様なクリーチャーを地道に展開することを強いられる。
そして血トークンを活用できるカードは赤と黒であり、このカードを入れたければタッチ白にすることを強いられてしまう。
明滅と組み合わせれば複数のトークンを繰り返し出せるものの、他にキーワード能力を持ったクリーチャーがいなければただ出たり消えたりするだけになってしまい、結局のところ多大な下準備が必要になる。同じ用途なら《ヴォルダーレンの美食家》(戦場に出た時対戦相手に1ダメージを与え血トークン1つ生成する赤単色1マナコモン)の方がよほど安定する。
次の神河:輝ける世界でアーティファクトがフィーチャーされ、相性のよい換装*18やアーティファクトを生贄に捧げることをシナジーとするカードが登場しても全くもって評価が上がらなかったことも付け加えておく。オドリックの鼻血を構築物にして合体するメカ巨神なんてネタも増えたが。そのまた次のニューカペナの街角ではトークン生成を速攻持ちの猫トークンか警戒持ちの犬トークンに置換する《ジェトミアの情婦、ジニー・フェイ》のおかげで多少はマシになった…かもしれない。
サイドストーリーでは血の呪いに抗い、吸血鬼を狩る吸血鬼として怪物と戦い続けるという非常にかっこいいシーンが描かれたものの、それで出てくるのが実質バニラクリーチャーというのは悲劇としか言いようがない。マローがその年度の振り返りを行うコラムにおいても「人気のキャラクターだったオドリックがほとんど使い物にならないカードだったこと」が不満点として挙げられていたと名指しされている。
さらに通常版とショーケース版は「それぞれ」が「ぞれぞれ」になっているという誤植まで存在する。
極めつけは赤白、伝説のクリーチャー、カスレアということでかの《覇者、ジョー・カディーン》を彷彿とさせてしまうことも笑いを誘う。あちらは能力の条件に質を問わずアーティファクトを3つ要求すること、こちらは他に楽な手段はいくらでもあるが条件を満たせばアーティファクトが複数出せる、しかもジョーさんは先制攻撃を持っているのでアーティファクト生成の条件を満たせると極めて相性がいいというオチまで付く。
ただし「お膳立てして使うほどではないだけで爆発力自体はあるタイプ」「覇者と同じくネタキャラ感がある」というところからか動画配信者には非常に人気が高く、
ETB能力に合わせて《天使火の覚醒》を打ったり機体に搭乗するなどでキーワード能力を水増しし、アーティファクトの数が増えることを利用したデッキなどが考案されている。
もちろんオドリックエンジンを削って別の手段にした方がいいという意見が続出するカスレアであることは間違いないのだが、高い爆発力と話題性を持つと別の意味で需要が出てくるという典型的なカードである。
- 《芽吹く生命の行進/March of Burgeoning Life》
手札を消費して軽く撃つことが出来るX呪文サイクル。サイクルの他のカードについて説明すると、白は軽量な万能除去であり下環境で強く、青は青いビートダウンならフォーマットを問わず使われるカード。赤、黒も柔軟性が高くそこそこ使われており、それでいて壊れてもいない良サイクルだった……緑以外は。
その効果だが、戦場のクリーチャーを対象としてライブラリーから同名カードを探して踏み倒すというもの。
山札からクリーチャーを探して出すものと言うと非常に聞こえがいい。でも、お高いんでしょう?と思ったそこのあなた、まさしくその通りである。
まず、X未満の点数で見たマナ・コストである必要があるので、実質的に支払うマナは2増えてしまう。一応手札を捨てることで軽くなるが、本来のコストに対して軽くなるのは2枚目からとアド損に対して効果が割に合ってない。
ではアド損を気にしなければ早出しできたりサーチからコンボに繋げるかというとそうは問屋が卸さない。なんとこのカード、既に戦場にあるクリーチャーと同名のクリーチャーしか出せないのだ。実質的にマナ総量+2マナ払うorカード・アドバンテージを失ってコピーを生み出すだけ。
後に登場した、軽く出せるかわりに弱体化する『試作』クリーチャーとは相性が良く、軽い側のコストを参照して重い側のクリーチャーを出せる。しかしながら、試作クリーチャーといえど軽いもので2-3マナが限度。4-5マナを支払ってこれを使うくらいならブリンクするなり墓地に落としてリアニメイトするなりした方が遥かに楽というジレンマを抱えている。
ファイレクシア:完全なる統一で登場した《敬慕される腐敗僧》とは相性がよく、「《敬慕される腐敗僧》自身が1マナと軽いため3マナで唱えられる」「複数並べることで真価を発揮できるカードである」「自クリーチャーを対象に取るので毒カウンターを増やせる」などの理由から採用されることもある。
余談だが、このカードの「マナ総量がXより小さい」の部分が「X以下」と誤訳され、日本語版では本来より1マナ軽くなってしまう誤表記があった。登場当初の評価を見ると誤訳に引っ張られた評価がなされていることもあるので注意が必要。それでも弱いと評価するプレイヤーが多かったことは密に、密に
遊戯王OCG
遊戯王OCGにおいても弱い(使いづらい)レアカードは存在し、主に「ハズレア」と呼ばれて親しまれている*19。
前述の通り全く使い道の無いカードは少ないものの、需要の関係でシングル価格の面ではどうしても差が出てくる。
漫画やアニメ出身のカードを無理やりカード化した結果、弱体化を喰らった場合はカスレア扱いされやすい。
展開の関係上、リアルに再現するのが難しい状況のみを指定したり条件の割にリターンが少なかったりするカードが登場することもあり、それらもカスレアになりがち。
アニメでカッコよくフィニッシャーを飾ったカードも冷静に考えてみると、普通は想定しない極めて限定的な状況をメタってたご都合カードでしかないパターンも多かったりする。
また、主人公及びアニメの主要人物のカードはレアリティ面において優遇される傾向があり、光っているのが偽りの栄光にしか見えないような酷い効果のカードもある。
詳細は「カスレア(遊戯王OCG)」を参照。
デュエル・マスターズ
上記の先輩方に次ぐ人気と歴史を誇るTCG「デュエル・マスターズ」にも、当然カスレアは存在する。
その中でも、特筆すべきが俗に『[[デュエル・マスターズ七英雄>デュエル・マスターズ七英雄]]』と呼ばれるカード達である。
ちなみに、この7枚中2枚はレアどころかただのコモンだけど全然大丈夫。
ほとんどの場合、「カスレア=憎むべき存在」なのに、七英雄達はカスレアながらDMP達にとっては「愛すべき馬鹿達」なのである。
実際、カスレアという本来なら世に出る事すら憚られる身ででありながら、各々が最低1回は再録されているという、開発陣からも破格の扱いを受けており、それに対してDMPは激怒するどころか再録を喜んでいるのである。
[[まるで意味がわからんぞ!!>まるで意味がわからんぞ!]]
しかし、そんなデュエマでも悲しい事に愛されない、あるいは話題の種にもならないようなカスレアというものは存在する。
一応、それらの多くもイラストだけは秀逸であったり、フレーバーテキストが印象的だったりというパターンは多いのだが…。
詳細はカスレア(デュエル・マスターズ)を参照
ポケモンカードゲーム
ポケモンカードのカスレアの定義は非常に難しい。というのもポケモンカードにはコレクション要素が存在するから。
つまりカードに書いてあるテキストは悲惨そのものでも、イラストに高い需要があればそれはカスレアとは言えなくなってしまう*20。
そういったファングッズ的な需要から現在でも様々なカードに高値がついており、評価が非常に難しいのである。
さらに一般的に「弱い上にコレクション需要すらない」とされネットオークションでは30円程度で投げ売りされているカードですら、
ショップによっては単にきらきら光っているという理由だけで1000円ほどで売られていることもあり、売価という判断基準が機能しないことが他のゲームに比べて妙に多い。
一方で「そのカード自体は強いかもしれないが、環境にもっと強いカードが存在する」という場合の評価(カスレア説明の4番目に該当するカード)も非常に難しい。
そういうカードは決して悪くはないのだろうが、シビアな考え方をすれば「悪くはないというのはベストではない、ゆえにゴミ」とも言えてしまう。
ポケカはゲームのシステム上どうしてもそういったカードはデッキに入る余地がなく*21、収録されているカードの大半がどうしても「ベストのカードに比べると弱い」という評価になりやすい。
それを突き詰めてしまうと「トップレア以外はみんなカスレア」「カスレアの比率が非常に高い」なんて極論も言えてしまうわけで、このあたりの評価基準は本当に人によって様々。
さらにここに「そのカード自体は強いが、同名カードがもっと優秀なせいで採用する意味がないカード*22」のようなカードが混ざると評価が非常に難しくなる。
最近のポケモンカードの攻略の軸は攻略wikiではなく、noteや個人ブログ、Youtuberなどが中心となっている。カード1枚1枚の評価が人によってまるで異なる上に「こんなに弱いカード!だけど俺はこれを使いこなす!」という前振りのために本来強いカードを不当なほど弱いものと扱う人もたまにいる。
つまり評価の軸がまったく安定しない。カスレアという言葉自体も一般的ではないようで、「ポケモンカード カスレア(ハズレア)」と調べてもなぜかMTGのカスレア特集ページがヒットするほどである。
しかし悲惨なカードは本当に使う意味がまったくないレベルで弱く、カスレア発掘を趣味にする悪趣味な者にとっては金の鉱脈のような存在であることもまた確かである。
本項では「市販されている(いた)拡張パックから登場するR(昔の★)以上のレアリティ」「頑張って使おうとしても心が折れるほどの性能」という点を主に評価基準とし、
コレクター需要に関しては「ポケモン☆」「SR版のトレーナーカード」のようなよほどの大暴騰を起こしていない限り無視するものとする。
ポケモンカードのカスレアの一例
ポケモンカードGBにも収録されているあのカブトプス。
なにかの化石(HP10、当時は倒されてもサイドは取られなかった)から進化したカブト(化石の秘密)をさらに進化させる、2進化ポケモンでHPが60。4エネで40ダメージ+与えたダメージの半分のHP回復。抵抗力なし。
最大HPは低いしエネルギーの燃費は悪いし、闘タイプというのがそもそも原作のひこう・ゴースト相手に抵抗力を持たれているので火力が全く足りていない。
何かの間違いじゃないかと目を疑うほどの弱さである。ダグトリオ(第1弾)あたりと比べてみるとあまりの弱さに眩暈がしてくる。
カブト(化石の秘密)はダメージを半減する特殊能力「カブトアーマー」のおかげで、ポケモンカードGB時代のサンダーデッキ対策のバリヤード相手に強気に出られるカードとして重用されたようだ。
そのカブトアーマーを失って中途半端な火力を得ただけのカードと考えると、もはや比較すること自体がおこがましいレベル。
そしてあのカブトはあくまで「ポケカGB環境の何度でもマリガンできるルールに合致していたから強かった」だけであり、紙のポケモンカードではまったく活躍しなかった。
つまり紙のポケカにおいては大して強くないカードがさらに弱体化しているのである。
更に同じパックの同じレアリティからは凶悪な特殊能力を持ったプテラやベトベトンも収録されていることからこのカードのハズレ度合いがさらに強まっている。
そして極めつけが、ポケモンカードneo第2弾「遺跡をこえて…」で登場したカブトプスが、当時の環境で存在感を発揮するレベルで強かったこと。
コイントスが必要ではあるが、1エネルギーで40ダメージ出せる可能性があり、2エネルギーで期待値でも40ダメージ、しかもハガネール(金、銀、新世界へ…)との相性補完もできるといいことづくめ。
同名カードであるこちらを採用する意味がまるでなく、旧裏勢の間では「ウツボット(ポケモンジャングル)」「ミュウツー(第1弾)」と並んで「しょうもないカード」として人気なんだとか。
- リムーブ禁止ジム(リーダーズスタジアム)
《エネルギー・リムーブ》と《超エネルギー・リムーブ》を名指しで使用禁止にする、遊戯王の《避雷針》などに近いスタジアムカード。
リムーブ戦略の強さならアニヲタ諸兄もご存知だろう。それが禁止できるジムというのはよさげに見えるが、このカードが禁止するのはこの2枚のみで、ハクリュウ(第1弾)やニョロボン(第1弾)のようなリムーブ持ちにはノータッチ。
さらに完全に禁止するのではなく、追加コストとして手札2枚を捨てれば使用を許可されるというかなり不完全なもの。禁止(禁止するとは言ってない)。
ドローゲーと揶揄されるポケモンカードにおいて手札2枚というのがさほど重いコストではないのは想像できるだろうが、その事情を抜きにしても「リムーブ系はこれでもまだ適正コストとは言えないほど強い*23」くらいなのでまったく抑止力にならない始末。
ここまで述べただけでもこのカードを使われて困る局面の方が少ないのに、後年はこの2枚に規制がかけられていることから遭遇率が激減し、テキストが生きる機会がますます減ってしまった。
極めつけがこのカードをさらに調整したような《エコロジム》というカードの登場。剥がされた基本エネルギーを手札に戻せるという、《エネルギー・リムーブ》系以外にも対応したテキストでリムーブ戦略を対策できる。
この《エコロジム》は特殊エネルギーがはがされた場合に対応してないが、リムーブ対策の役割としては大体上位互換と見て間違いない。
一応まるっきり使い道がないわけではなく、スタジアムカードのルールを利用した「スタジアムの上書き」用に入れることは考えられる。このカードはあらゆるデッキにとってバニラ同然なので、自分の戦略を阻害しないことが利点となる。
だがそれなら先程の《エコロジム》はもちろん、《せまいジム》なり《抵抗力低下ジム》なり《マダツボミのとう》なり、デッキの方向性に沿う適役はいくらでもあるのでそちらを選んだ方がいい。
つまりどんなことを考えても採用する意味がまったくないのにレア枠というとんでもないカード。
ポケモンカードの頼みの綱であるイラストもエネルギー・リムーブの絵にペケがつけられ、その下に「使用禁止」と書かれているというなんともなげやりなもの。
テキストがそもそも弱い、上位互換の存在、イラストアドまで低いという至れり尽くせりなカードでここまで悲惨なカードもなかなかない。
ポケモンカード最弱番付でもたびたび名前が出てくる、まさに遊戯王の避雷針のごときカードである。
余談となるが《エネルギー・リムーブ》と《超エネルギー・リムーブ》は、裏面変更された「ポケモンカードe第1弾」でエラッタされて見る影もないほどに弱体化した。
このエラッタ後のテキストを適用するルールではリムーブ2種との遭遇率が非常に落ち込み、ただでさえ低い実用性が皆無となったことも申し添えておく。
メタった先が弱体化して見る影もなくなる……ポケカはおろかトレカの歴史を見てもここまで悲惨なカードもなかなかないのではないだろうか。
- スロットゲーム(金、銀、新世界へ…)
デッキをシャッフルしてから3枚めくり、2枚以上が同名カードならその揃ったカードを手札に加えるというカード。
つまり2~3枚ドローできる可能性はあるがドローできない確率がそこそこ高いドローソース。ご丁寧にデッキトップをめくる前にシャッフルが入るので《ポケモン図鑑》系のデッキトップ操作も一切できない。
これだけでもドローゲーであるポケモンカードにおいて信じられないほど弱いドローソースであり、対抗馬となるカードはいくらでも思い付くだろう。ドローの質も問題で、ドローできるカードが必ず同名カードという融通の利かなさも気になる。
そしてこの同レア枠からはヤミカラス、ニューラ、クルミ、きあいのハチマキをはじめ非常に有用なカードが出たのでなおのことガッカリするという文句無しのカスレア。
といっても当時の大会のルールは「neo時代のものしか使えない」という、事実上のスタン落ちルールが用いられた。これにより有名なドローソースが軒並み使用できなくなったので、代用品としてこんなカードに頼らざるを得なかったのだ……
……なんてことはもちろんない。そんな時代でさえウツギはかせやクルミのような優秀なドロソはあるし、それを抜きにしてもドローできない確率を無視できない不確定なこのカードを使う理由なんてない。
それでも本当にとにかくドローをしたいデッキなら1枚くらい入るのではないか?という一縷の望みもしっかり断たれている。
たとえば当時話題になった地雷デッキ「キャタピー1キル」というデッキは、このスタン落ち後のルールの中で速攻デッキを組んだもの。
猫の手も借りたい、とばかりに実用的とされなかったあらゆるドローソースまで活用してデッキを掘り下げて速攻を仕掛けるという華々しい地雷デッキだったが、
そんな特殊なルール下における特殊なデッキでさえ1枚も入らなかった。当時はもちろん、旧裏コミュニティでも使われていることはまったくない。
ただ悪いことばかりではなく、原作のスロットゲームをうまく再現しているという意味では結構面白いカードである。ポケモンでゲームコーナーを描写している外部ゲームは非常にまれであり、そういう意味でも資料的価値は高い。
またテキストから漂うどうしようもなさは、2000年代前半のカードゲーム全体に漂っていた「デフレゲーでバランスを取る」という雰囲気を深く感じられる。
そんな調整黎明期の空気を強く感じられるという、歴史あるカードゲームのマイルストーンのようなカードとも言える。
デフレ期真っ盛りのポケモンカードe時代が誇るとんでもないカード。端的に言えば「デメリットを持つアタッカー」。
ポケボディー(特殊能力、現在の特性)「ピュアボディー」のせいで、手札から雷エネルギーをつける際、すでについているエネルギーを1つトラッシュしなければならない。しかもご丁寧に「トラッシュできないなら「雷」エネルギーをつけることはできない」という文章までついており、まずワザを出すまでのエネルギーをつけるのが大変。
早い話が自分と同じタイプのエネルギーをつけると勝手に自分への《エネルギー・リムーブ》が誘発するようなデメリットを持っているのである。
そして肝心のワザは「雷無無 40+ のぞむなら、コインを1回投げてよい。「おもて」なら、自分についている「雷」エネルギーカードをすべてトラッシュし、20ダメージを追加する。」というもの。
トラッシュした枚数×20ダメージではなく、トラッシュするのが1枚でも3枚でも追加ダメージは20で固定。このコイントス自体は任意とはいえ、ポケボディーのせいでエネルギーすら満足につけられないのになぜかその苦労してつけたエネルギーをすべてトラッシュするというすさまじい燃費の悪さ。
しかもコイントスまで必要。それでいて劇的に火力が高いわけでもない。一応「レインボーエネルギー」などの特殊エネルギーをつける、何らかの方法でポケボディーを無力化するという抜け道はあるものの、肝心のワザがこれなので使う意味がまったくない。
ポケパワー・ポケボディーの項目では遊戯王の《女邪神ヌヴィア》にたとえられていたが、本当にそんな感じのカードである。
ポケモンカードe時代の三犬はこの「ピュアボディー」を持っているので非常に育てにくいのだが、
スイクンは「コイントスで表が出たら20追加、裏なら相手をねむり」という強くはないがエネルギーは捨てずに済む性能、
エンテイは「コイントスで表が出たら炎エネルギーを1個トラッシュしてやけど」というやはり強くはないがダメージの期待値もそれなりに高いし、何よりエネルギーをすべてどぶに捨てるようなこともしない。
ぶっちゃけこの2枚ですら使う意味がないほど弱いのだが、そんなどんぐりの背比べの中でもライコウは頭ひとつ抜けてしまっている。何を考えてこんなに弱くしたのだろう?
こんなカードだが、一応ライコウのカードということでコレクター需要は高いらしい。
……などなど、バリエーション豊かではある。
他にも、様々なカスレア達が存在する。
そう言ったカスレア達を見かけたら、破ったりせずにそっと不要カード回収ボックスにダストシュートしてあげよう。
そして供養代わりにこの記事に「こんなカスレアあるんだぜ!」と紹介してくれれば、きっとカスレアも浮かばれることだろう。
また、カスレアは往々にしてイラストだけはカッコ良かったりするので、単にコレクション用として取っておくのも悪くは無いかもしれない。
なお、よく間違える人がいるが、「トーナメントシーン(ガチ)やそれに準ずるデッキで使われていないレア=カスレア」では断じてない。カードの価値はとは人それぞれなものである。
一方で、だからといって「このカードはウッディ様や蒼ざめた月ほど弱いわけじゃない=カスレアではない」というわけでも決してない。カードの価値は人それぞれだが、そのそれぞれの価値観がある程度低いところでまとまったうえで妙な魅力を持つ。
それこそがカスレアなのである。
元カスレア
カスレアの中には、実は強かったり強力なコンボができたりで、一躍トップレアに大化けするものもいたりする。
詳細は元カスレアを参照のこと。
最後に
この項目名が単なる「カスレア」であることからも察せるように、この項目は最弱議論決定戦ではない。
「このカードは一般的にカスレアじゃないから……」「どうせコメント欄で文句言われるから……」と追記をモジモジするのは非常にもったいないので、ぜひ気軽に追記してほしい。
デュエマと遊戯王OCGに関しては専用のページがあるが、それ以外のカードゲームならデュエマの下にでも適当に項目を作ってぜひ記事を充実させてほしい。ポケモンカードなりヴァンガードなりバディファイトなり、この際終わったカードゲームでもまったく構わない。
この記事でも《飛鶴の技》やオドリックあたりは、最弱議論的な観点なら削除されてもまったくおかしくないが、有用なカードがたくさんある中では飛びぬけて弱くネタ性が高いというのも事実であり、一般的にはカスレアの部類である。カスレア(遊戯王OCG)に挙げられているカードも当時ディープに遊んでいれば「カスレアなんてとんでもない」と反論したくなるようなカードがさも発売当時からカスレア扱いだったかのように列挙されているが、カスレアとする理屈自体はまったく間違ったものではない。
裏を返せばそんな文句をつけたくなるようなガバ査定でも、ちゃんとした理由があれば存続を許されて項目を賑わせてくれる。
コメントでの反論はもちろん荒らし扱いや差し戻しを恐れるのは本当にもったいないので、ガンガン追記してほしい。
ただし自分一人が思っているのではなく「付録カードや構築済みデッキのレア仕様ではなく、エキスパンションの当たりとしてのレアである」「ネットで話を振っても弱いことがネタにされる」「カードにちなんだ面白いエピソードがある」という3つを満たしていれば、wiki籠りも文句は言わないだろう*24。
せっかくwiki形式かつこんな記事があるのだから、情報が充実しない方がもったいない。
「パック開封…良いレア来い!」
「うわ…《追記・修正》…ってこれカスレアじゃねぇか…。」
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*2 ただし、シングル相場が高いカードは「ショップやフリマサイトなどで高く売れる」というメリットがあるため、カスレア扱いされないこともある。
*3 十字軍に至っては現在諸事情で、禁止カードより重い存在抹消カードになってしまったが。
*4 6マナ0/6でブロックする度に手札に戻る能力を持つ。基本壁としか使えないのにいざ使うと毎ターン6マナ要求されるという悪い意味でコスパがぶっ壊れているクリーチャー
*5 祭壇サイクルや《泥穴》が有名だが、他にも《統一理論》《凍血鬼》《片意地な使い魔》《爆弾兵団》など。《説得》も《支配魔法》世代にはあまりの弱さに嫌われた。
*6 火炎舌のカヴ―の4点ダメージに耐えられるタフネス5が功を奏した。またヤヴィマヤの火を使ったミラーマッチなら巨大化などでブラストダームを返り討ちに出来る
*7 白1/3…以上。他の能力は白呪文のコストが白増えるだけ。某カードショップで70枚近くのまとめ買いセールもやっていたらしい。
*8 こういった「安いレアの枚数」を狙うコレクターはMTG以外にも意外と多い。MTGでは調べると基本セット2014の《壮大な鯨》などがヒットする。一方で最近は「レアを買い占めて値段をつり上げようとしている」ようにも取られてしまい、口に出すと敵意を剥き出しにしてくる人も多いのであまりいい趣味とは言えなくなってしまった。ルールの変更やフォーマットの追加、禁止カードの考え方などと同じく、コレクションという遊び方も割と流動しているのである。
*9 イメージ的には「相手の知識を覗く呪文があれば、いちいち呪文なんて覚えなくてもいいのにね?」とちょっと小馬鹿にしながら相手の呪文を拝借するような感じのカード。赤のカラーパイの関係もあってハンデスなどにはつながらない。後述のイラスト絡みの話も兼ねると「色仕掛けで情報を奪う」的な要素もあるのかもしれない。
*10 ただし当時のスタンダードには追加ターンを得られる実用的なカードが存在しなかった。
*11 《蒸気占い》のお披露目コラムでは《嘘か真か》を打たれた際の初見殺し要素の不評について語られていた。
*12 多人数戦用のセットではすでに同調や投票という形で存在していた
*13 別途用意された「ダンジョン」というカードに記載された既定の行動を行う
*14 最弱議論なんて不毛なだけだが「どんなデッキにも入る上に割と軽いがほぼ仕事をしない」VS「入るデッキをものすごく選ぶくせにコストが重くそのくせ大した仕事をしない」の差。どちらも2022年版紙屑リストでは仲良く10位代にランクインしている。
*15 上位25枚の中で新枠初出のカードはウッド様から最弱クリーチャーの座を奪った《西風のスピリット》とこれの2枚のみ。つまり新枠のレアでは唯一ベスト20以上を取ったということ。
*16 同日のエラッタではダンジョン探索絡みのカードが軒並み上方修正された。それだけダンジョン探索が弱かったということでもある。
*17 元々前2種のオドリックも強いカードというわけではなかったが、さすがにここまでではなかった。
*18 クリーチャーにもなる装備品。多くがキーワード能力を持つ。
*19 遊戯王カードwikiなどのファンサイトで検索してみると、ハズレアの方がカスレアより多くヒットする。
*20 neo時代の「ひかるポケモン」、e時代の「クリスタルタイプ」、PCG時代の「ポケモン☆」の大半は非常に使いづらいカードだが、その高いレアリティから非常に高い値段で取引されている。
*21 進化ポケモンの場合は進化前のポケモンを数枚、進化をサポートするカードを数枚、とかなりのスロットを取られてしまうため他のゲームよりも「悪くない」レベルのカードが入りづらいのである。
*22 ポケモンカードGB勢にも分かりやすいたとえだと、ミュウツーLv.60が優秀すぎて採用されることのないミュウツーLv.53のようなもん
*23 ポケモンカードSM期の「プルメリ」は、手札を2枚捨てることでエネルギー・リムーブと同じ効果が得られるサポート。つまりターン1回制限までついている。
*24 非常に極端な例を出すと、たとえば絶対に禁止解除されることがないと分かりきっている禁止カードはパックから出てきても使い道がまったくないのでカスレアと言える。しかしそんなことを言ったら間違いなく反論を受けるだろう。
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