シコルスキー(バキ)

ページ名:シコルスキー_バキ_

登録日:2012/07/22 Sun 01:55:20
更新日:2023/11/10 Fri 13:38:12NEW!
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バキシリーズ バキ baki 最凶死刑囚 脱獄囚 脱獄 敗北を知りたい ロシア ネタキャラ ヘタレ 噛ませ犬 バケツ スパイダーマン ドロップキック どうしてこうなった かませ犬 津田健次郎 小野大輔 コメント欄ログ化項目 極寒の地が生んだ究極のクライマー あのシコルスキーならあるいは! ダヴァイッッ カーヴィング・ナックル シコる好きー 絵師ではない シコルスキった!! シコルスキー



『ヨーイドン』だぜ




シコルスキーとは、バキシリーズ第二部「バキ」の「最凶死刑囚編」に登場した死刑囚の一人である。


CV小野大輔(PV)、津田健次郎(2018アニメ)


●目次


【概要】


初登場は第四話「ロシア・シコルスキー」。
刑務所から脱出し、その際養生していたアレクサンダー・ガーレンを襲撃、撃破している。


外見は金髪に割とハンサムな顔立ちをしたロシア人の青年。年齢は恐らく20代後半〜30歳前後と考えられる。
バキ世界ではおなじみの筋肉質な体格で、特にワサビを下ろせそうなくらい引き締まったケツは圧巻。
それに見合った身体能力を備えており、「犯罪に手を染めていなければロシアにいくつの金メダルをもたらしていたことか…」と称されるほど。


2018年アニメで付けられた二つ名は「極寒の地が生んだ究極のクライマー」*1



【性格】


まさしく「傲岸不遜」の一言。
自身の「強さ」に絶対の自信を持つ性格。


「「ヨーイドン」でしか走れぬ者は格闘技者とは呼ばぬ。」
「試合とは読んで字の如く、あくまでリハーサルに過ぎない。」
「リハーサルは何度やってもリハーサル。本番ではない」



…という持論を持ち、表舞台で脚光を浴びる格闘家を根底から見下している。
だがそれは一種の「ナルシズム」「自惚れ」であり、「ルール無しのケンカじゃ俺無敵だしww」とイキがってると見られても仕方の無い部分がある。
実際、最大トーナメントの怪我で療養中だったガーレンや、オフである猪狩を不意打ちで嬲りものにしている所は、ほとんど弱い者イジメに近かった。


過去の来歴は不明だが、エバンズ刑務所の刑務官の一人は「彼が犯罪に手を染めていなければロシアにいくつの金メダルをもたらしていたことか…」と呟いていた事から、かつては将来を嘱望されながらも、何かしらの理由があって殺人などに手を染めたものと思われる。
彼の「試合とはあくまでリハーサル」という持論は、自分が立てなかった表舞台で輝いている者全てに対する、嫉妬の気持ちからなのかもしれない。盛大な八つ当たりである*2
刃牙について現実の世界のことを持ち出すのも気が引ける話ではあるのだが、
死刑囚編の連載が開始された1999年の現実のロシアでは死刑が廃止されて間もない頃であり、
その前の時期であっても凶悪な殺人犯罪でなければ死刑にはならなかったためそれを踏まえても死刑囚になる前にも殺人はやっていたと思われる。



外伝ではボルシチの作り方を母親から教わったことを語っており、意外にも少なからず母子関係は人並には愛情のある家庭環境で育っていたことが読み取れる。つまり、生まれから既に周囲の関係が荒れていたが故に犯罪者の道へ走ったというタイプではないようだ。


「敗北を知りたい」と言うのは、単刀直入に闇社会で自分より強い者に会ったことがないが故であり、俺より強い者に逢いに行く心境からだったからと思われる。



【戦力】


指先の力が異常発達しており、前述した刑務所(元ミサイル基地だった)からもミサイルサイロに付いているごく僅かな傷、ヒビに指を掛け登りきって脱出という神業を披露している。
よく見なければ分からないようなものにしがみついて登っていくため、側からみたら最早スパイダーマンである。


因みに本職のロッククライマーを呼んでみたところ、


「俺達はヤモリやトカゲじゃないんだぜ」
「(どのくらいの力が必要か尋ねられ)出来る出来ないはともかくとして天井に取り付けた指先程度の大きさのナットにぶら下がったまま短編小説を一冊悠々と読みきるぐらいの力が必要」
「でもそれ出来るのって人間じゃない」


と評されている。
実際に天井のスプリンクラーに指の力だけで掴まりぶら下がった状態での戦いも披露しており、のちにダウンされたとはいえ先に音を上げたのは激闘に耐えられなかったスプリンクラーの方だった。


それに準じて握力も強く、後述する通称「カーヴィング・ナックル」と呼ばれる特殊な技をもつ。
恐らく劇中で彼に匹敵しうる、または凌ぐピンチ力と握力を持つのは花山薫、オリバ、そして勇次郎の三人ぐらいだろう。


またその他に水平ドロップキックも得意としており、そこそこ多用している。
自身よりも高身長の相手の頭にブチ込めるほどの跳躍力は圧巻。


他の死刑囚達のようにその場の物を使うことに抵抗はなく、劇中ではナイフ、灰皿、ダンベルやバーベル、ガラス、画鋲など容赦なく利用していく。
とはいえどちらかといえば己の身体能力に頼った戦法をとっており、ドリアンとかドイルとかと比べるとびっくりするくらい正統派な戦い方をする。



  • カーヴィング・ナックル

指先の第二間接を突き出した状態の握り拳を作り、フック気味に殴ると同時に突き出した関節部で相手の身体をカミソリの様に切り刻む。なぜロシア語じゃなくて英語なんだ。
空手でいう中高一本拳のような技。
斬れ味は結構えげつなくカミソリのように引き裂き、脚を切れば歩行不能に、首を掻っ切れば大量出血に追い込める。腕を振るうスピードや当てる角度で単純な打撃として繰り出すこともできたり、汎用性も割と高い。
シンクロニシティにより東京に訪れ、早速レストランにいたアントニオ猪狩を襲撃した際、この技により顔面を切り刻み勝利した。



【ストーリーでの活躍及び転落劇


収容されていたエバンズ刑務所の唯一の脱出経路、何の突起もない、あるとすれば突起とはいえない錆びや傷を伝って100mにも及ぶミサイル発射孔を指の力だけで登攀するという化け物じみた技術で突破。
吹きすさぶ吹雪の中雪原を悠々と突っ切り、道すがらレスラー「ロシアの英雄」アレクサンダー・ガーレンの家を襲撃、自慢の指の力で家の天井に掴まり頭上から一方的にガーレンを痛めつけ勝利。
ガーレンは死亡こそしなかったもののトラウマを刻み込まれるまでに追い込んだ。



「当たり前だ…これはレスリングではないのだッッ
純粋な闘争でシコルスに勝てるわけがないッッ」



そして家の壁に氷で字を残し、東京へ向かうのだった。



Знать поражение,東へ向かう
направляющееся на восток敗北を知るために



その後、東京へ着くや猪狩プロデュースの選手、舘岡を襲撃。「ヨーイドンさえしてくれりゃいつでも戦ってやるよ」と豪語する舘岡に望み通り「ヨーイドン」をくれてやり、難なく撃破してしまった。



「ヨーイドン」でしか走れぬ者は格闘技者とは呼ばぬ
試合とは読んで字の如く、あくまでリハーサルに過ぎない

リハーサルは何度やってもリハーサル

本番ではない



舘岡を壊された事に激怒した猪狩に攻撃されるも、灰皿でガード。割れた灰皿の破片を投げつけて怯んだ隙に顎へ打撃を与えダウン。
捨て台詞を吐きその場を去ろうとした猪狩へ容赦なくドロップキックをブチ込み、そのまますかさずカーヴィング・ナックルで顔面を斬り裂いた。



「観客も無くリングもなければ プロレスラーは脆いもの」



徳川の引き合いで地下闘技場へ案内され、死刑囚全員が集結した後、猪狩のリベンジマッチを引き受ける。
連れて来られたジムには2人のレスラーが居たが顔面を切り刻んで危なげ無く勝利。
呆気無く倒されたのを見て負けを認め、猪狩は土下座する。



しかし、土下寝を返し「頭が高い」と降参を認めなかった。



ジムの中にあったダンベルやら何やらを目茶苦茶に投げ付け、バーベルでぶっ叩く。
そして歯をバラバラにして昏倒した猪狩の頭に向かって盛大に放尿
隙を見せたと勘違いした猪狩は「バカが…!」と不意打ちしようとするも、それを見越していたシコルスキーにノドを切り裂かれ完全に戦闘不能に。外伝の感動を粉々にした。*ここまでが絶頂期です



そこからしばらく登場がなかったが、突如範馬刃牙の彼女である松本梢を目の前で誘拐、緊縛しホテルに監禁する。
しかし提案したのは刃牙の父親である範馬勇次郎であり、シコルスキーはそれに従っただけ。
怒りに燃える本気の刃牙と戦闘するために提案に乗った形だったのだが、「ナニモ アエテ ヤワナ息子ヲ相手ニスルコトハナイ」なぜか急にカタコトになり無謀にも勇次郎に喧嘩を売り、不意打ちでタイミングを外して蹴りを放つも、呆気無く止められる。
負けじとパンチを放ったが死刑囚を捕まえる名目で東京にやってきたビスケット・オリバに止められる。


勇次郎との二台巨頭を目の前にして、



「幸運ダ…地上最強ト地上最自由」

「コノ2人ト同時ニ闘ウ機会ナド二度ト無イト断言デキル!」



との言葉を発してよせばいいのに勝負を挑もうとするが、
その後飛び込んできた怒り心頭の刃牙との一騎討ちに。
全力で殺すつもりの刃牙に窓から蹴り落とされるが……



「ラウンド2ゥ」


「起伏ニ富ムホテルノ壁面ヲ登ルコトナド」
「階段ヲ登ルに等シイ行為ダ」



落下する中、なんとか自慢の指先の力で壁に張り付き、あまつさえよじ登って刃牙に反撃を開始。
ガラスの破片を投げる、手のひらに画鋲を刺すなど翻弄し、見事にドロップキックをお見舞いするなど追い詰めてはいたが警察が登場。
窓から飛び降りて逃走した。





そして、彼の壮絶な転落が始まる。





忍び込んだ廃ビルの中で全裸で鼻歌歌いながら濡れタオルで身体を拭くというサービスシーンを読者に見せるシコルスキー。



「ラウンド3ィ」

「…ってとこか?」



そこに手足にテーピングを巻き黒トランクスを履いた戦闘スタイルの刃牙が登場。
そんなファイトスタイル全開な外見を見て「ヨーイドンがないと闘えない」ものと完全に嘗めきって余裕こきながらパンツを履こうとするが、


「誰がパンツはいていいッつッた」
「フリチンのままでいいんだよ おめェは」


何故か刃牙によって阻止される。
言葉を聴いて「試合ノ形式デ闘ウナラ負ケル筈ガナイ───」と完全に油断しきっていたシコルスキーだったが、
刃牙の全力の踵落としが顔面に綺麗にクリーンヒット。



「素手ノワタシガ……弱イトデモ……」



それでも大事なことなのでと喋りっぱなしのシコルスキーに全力でアッパーを打ち込む刃牙。
喋りながら攻撃を受け舌を噛んでしまう。
次の瞬間、彼の方向性が決定した。


二回も遮られて流石にキレたシコルスキーは水を溜めていたバケツを投げ付けるが返され、逆に頭に被せられた上でボッコボコに殴られ頭から取れなくなり、その上で直の金的蹴りを受け、股間から大量に出血しながらノックダウンという悲惨な結果となった。


しかもこのタイミングで死刑囚を捕まえる目的でまたもやって来たオリバに遭遇。
しかし簡単には捕まってやらんと顎に全力の蹴りを叩き込むが、圧倒的な筋肉で武装されたぶっとい首には通用しない。
それでも得意のカーヴィング・ナックルを連打するも事前に粗塩をすり込み切れにくい肌にしていたオリバには通用せず。
呆然としていたところを愛に満ち溢れたラリアットでまたビルから突き落とされ完全に気絶した。


そのまま警察に差し出され、ご用となってしまったが…



「ふ…ふしゅる…ふ」



警察病院を脱走し*3、怒りのあまり言葉すら発さず無精ヒゲを生やした状態で刃牙と毒手が完成した柳龍光との対決に突如乱入。


皮膚に触れるだけで肉が腐り落ち死に至る毒手を持った柳と、結果はアレではあるが身体能力のスペックは純粋に高いシコルスキーとの1対2という不利な状況だったが、
柳の猛毒は童貞を捨てた刃牙は何度打たれようが効かず(実際には効いていたが遅延していた)、シコルスキーのカーヴィング・ナックルもカーヴィング・ナックルよりも早く首を振ってノーダメージにするというチートっぷりを発揮した上で2人をフルボッコ。


途中で柳と連携して刃牙の顎にフックをかまそうとするが刃牙にうまいこと躱されて誤って柳をノックダウンしてしまうという残念ぶり。
続けて刃牙の鞭打により足腰立たなくなるまでブッ叩かれ何とか立ち上がった所で逃げられてしまい、
さらにその場で見ていた花山さんにも戦うまでもなく見捨てられる、という相当な屈辱を受けた。



その後は当てもなくさ迷っていたが、骨延長手術により相当な巨体を得たジャック・ハンマーと対峙。
素直にジャックの誘導に乗り男子トイレの中で戦闘開始。
見上げるほどの巨漢と化したジャックとの身長差を埋めるため、化け物じみた指の力で天井のスプリンクラーに掴まり戦闘するという芸当を発揮、ジャックの怪力をもってしても最後まで指を離さないという力の強さを見せ付けたが、結局ボディーブローを受けてスプリンクラーごとぶっ飛ばされ、嘔吐する。


それでも高身長のジャックにとって不利な環境であるショーちゃん含めた狭い電話ボックスの中へ移動し、ラウンド2。
思うように動けない中でも肘地獄、膝地獄をこれでもかというぐらい叩き込んだが然程ダメージは通らず。
「無理だ」と諦め、これ以上負けたくないという気持ちから電話ボックスから逃走しようとするが、ジャックに電話ボックス(+内部のショーちゃん+ジャック本人+シコルスキー)を真上にぶっ飛ばす威力のアッパーを顎にもらう。
この時点でもう既に気絶(ショーちゃんも)していたがダメ押しとばかりに顎めがけてさらに一発。
よく死ななかったな


実はジャックに襲われた理由はかつて痛めつけた猪狩によるもの。怨嗟骨髄に染み渡る猪狩に報復されたというわけである。



そして、猪狩主導の元、地下格闘闘技場でジャックとのバトルラウンド3開始。
しかも今回は武器の使用解禁(反則技なし)という、シコルスキーにとっては願ってもない特別ルール。
大衆の歓声の中、過去に語った「試合はあくまでリハーサル」という持論を突きつけられる形になったシコルスキー。
ジャックとの戦力差は最早明らかだったが、突如雄叫びをあげ、Tシャツを脱ぎ捨て、ジャックに向けて啖呵を切った。




ダヴァイこいッッ!!!




…それは、かつて将来を嘱望されながらも闇に堕ちた自分が、時を経て表舞台に立てた事への喜びからだったのか、それとも…


最後の輝き…もとい最後の意地を見せ、カーヴィング・ナックルやドロップキック、その他持てる技術を全て駆使して挑み、
その他にも観客の杖を奪った上での槍術、釘を目へ投げ付けたりと反則が無いという中相当頑張っていたが、ジャックには全く無意味。
(そこまで鍛えているのか………ッッ)(人間じゃねェ………ッッ)などと絶望的な感想を残している。*4



「選手交替だ」

「おまえにふさわしい相手だ」



と、ここでジャックが退場。
今や公園以外の本部以蔵レベルにまで落ちたシコルスキーにふさわしい相手とは…




「環境利用闘法師範───ガイア 見参!」




最凶死刑囚編から入った読者はこう思ったことだろう。誰コイツ、と。
簡単に言うなら第一部「グラップラー刃牙」で少年期の刃牙を幽体離脱まで行かせた実力者である。
その刃牙に指二本で絞め落とされた男でもあるが


「アッ」と大声を出して「ガキじゃないか」と騒ぐ観客を黙らせ、あらかじめ用意していた拳銃やナイフを自分の手で投げ捨てる。
ちなみにシコルスは銃撃に本気でビビってました。まぁ猪狩の時と違って防弾チョッキないからね…



「たった今 身を置くこの状況」

「この条件のみを利用する」



そして、選手の歯や爪の混じった砂をシコルスキーにぶつける
一掬いの水でも凶器に出来るが砂などの固形物だとより強力に、そして歯や爪、刃牙の尿等が混ざりもはや兵器と化したショットガンのような連撃に全く手も足も出せず、



「いい汗をかいた」

「環境利用闘法」

「ここからが本番ッッ」



上着を脱いでおもむろに砂を被り始めるガイア。


次の瞬間、ガイアは闘技場から消失した。



「バ~~~~~~~カ」
「ギソウだよ」



さながらカメレオンのように砂を浴びて風景と同化…というか完全に消失したガイア。
「一体どうやって戦う!?」と辺りを見回すシコルスキー。
攻撃の予告、「いつでも攻撃できる」という挑発として鼻を摘ままれたり股間に足をトンっとやられたりして大いにビビり、やみくもに攻撃するが全く当たらない。


そしてガイアの暴力の真の恐怖を含んだ攻撃が始まる。
消えて無くなったわけではないはずとガイアの姿を捉えようと必死に警戒するシコルスキーだったが、結局初撃を含め脛、鼻、金的等の急所を狙った攻撃を受け続ける。
更に追い討ちをかけるように目を潰され、暗闇の中、10カウントごとに攻撃されるという拷問染みた暴力を受け、待つ恐怖を徹底的に味わわされ…




「オレの負けだっっ~~~」


「許してくれェェッ~~~~」




自ら負けを認め絶叫し許しを請うという壮絶な最期を見せながら降参。
それを見たガイアは退場。
自らが「リハーサル」と嘗め切っていた『試合』の形式で、死ぬほどの恐怖を味わわせられるという、
文句無しの「敗北」を知る事になるのだった…


自由の女神を破壊、独歩の顔面爆破とはまた異なるインパクトを最期に残しフェードアウトした。
彼の意志は後に共闘した柳に継がれ、本部に負ける事となる。




【余談】


このように最早見事とすら言えるほどの壮絶な転落っぷりから、シコルスキーといえば「ヘタレ」「雑魚」といったマイナスイメージが付きまとい、読者及びファンからは「死刑囚最弱」のレッテルを貼られることも珍しくない。
というか死刑囚の中で唯一範馬一族に喧嘩を売ったり売られたりした人物でもあるため「いかんせん相手が悪すぎた」とフォローが入ることもままあったり。


とはいえ、「滑らかな100mにも及ぶ垂直な壁を登攀できる」という死刑囚達の中、というより刃牙世界の中でも唯一と言っていいほどの技術と相手の体を比喩なく斬り裂くカーヴィング・ナックルなど、
圧倒的な身体能力に恵まれたシコルスキーは決して弱くはなく、劇中でも表現されるように末恐ろしい化け物ではあるのだ。「滑らかな100mにも及ぶ垂直な壁を登攀できる」は外伝で柳にパクられましたが


刃牙世界ではそんな化け物すら上回る怪物たちがゴロゴロいるというだけで



【その後】


勇次郎、刃牙、オリバ、ジャック、ガイアから徹底的に敗北を味わわされたシコルスキー。
心も折れ、最早戦う気など皆無となったであろうと思われた彼であったが…




ある時、看守のコインがシコルスキーの独房に転がっていってしまう。
返してくれないかとシコルスキーに話しかける看守。
しばらくすると部屋から何やらゴミのようなものが投げられる。
何事かとゴミのようなものを確認してみると…


まるで紙くずのように丸まった硬貨だった。


思わず血の気が引く看守。シコルスキーが指の力で変形させたものだったのだ。*5


シコルスキーは独房の中でおとなしくしているようだが、夜就寝する時、いつも必ず妙な寝方をしているという。


何の突起もない独房の壁に引っ付いた状態という寝方で


朝までそうしているという。
今までの彼を見ても壁に張り付くという行為は珍しくないものの、それが睡眠という意識の無い状態となってさえも張り付くことができるという状態になるまでに向上している。


そんな指のピンチ力(挟む力)の向上が何のためのものなのか、未だ不明である。



シコルスキーに煮え湯を飲ませた闘士の一人であるジャック・ハンマーがバキ道にて更なるパワーアップを果たした結果、なんとシコルスキーが披露した特技を発揮しながら熟睡する芸当をジャックにパクられも行えるようになっていた。
しかもそれだけのみならず、シコルスキーも行えるようになった特技で固いものを丸めるパフォーマンスもジャックは乱暴に丸めるのではなく綺麗に折りたたむ域に昇華していた。
再登場を果たしていないにも関わらず当てつけの様にパワーアップされてしまっており早々に不穏な気配が漂っているシコルスキー。相も変わらず不憫である。



バキ外伝 ガイアとシコルスキー ~ときどきノムラ 二人だけど三人暮らし~』にて、「Revenge Tokyo」後と推測されるシコルスキーの動向が描かれた。


かつて自身に敗北を認めさせたガイアの自宅に突如として出現し、リベンジマッチを仕掛けることを宣言する。
ところがガイアには戦いを仕掛けられないどころか彼の質素で穏やかな日常生活のペースにシコルスキーは巻き込まれてしまい、再会時に偶然その場に居合わせた一般人に対しても犯罪者らしからぬ対応を見せてしまう。


自身に隙を見せずに似合わぬ行動をさせたガイアの恐ろしさを改めて実感したシコルスキーは、「Revenge Tokyo」において披露したパワーアップの成果を見せながらリベンジの隙を狙うことに意欲を燃やし、ガイアの自宅にまさかの居候。
ガイアはシコルスキーの居候に対して特に追い出そうともしなかったこともあり、あまりにも奇妙な共同生活が始まることになった…。









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*1 クライマーは登るという意味の「climb」と犯罪という意味の「crime」をかけているのではないかという説がある。
*2 実際、彼が劇中で狙ったのはアマレス金メダリストのガーレン、プロレス界の大スターである猪狩、地下闘技場チャンピオンである刃牙など、表の格闘技界のスターや将来有望の人物ばかりである。
*3 アニメだとオリジナルシーンが追加されており、150mもの刑務所の外壁を掴まりながら降りて脱走している
*4 直前に「人間じゃない」と評されたのを返される形になっている
*5 ジャックがシコルスキーの前で披露した嚙む力だけで釘を丸めたパフォーマンスを彷彿させる。

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