登録日:2010/08/04(水) 11:25:54
更新日:2023/10/20 Fri 12:27:24NEW!
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必殺シリーズ 中村主水 棺桶の錠 組紐屋の竜 必殺仕置屋稼業 印元 沖雅也 浮世離れ 市松
- 市松
市松は時代劇【必殺シリーズ】の登場人物の一人。第6弾【必殺仕置屋稼業】にて登場した架空の人物で、沖雅也が演じた同作の事実上の主役(異説あり)。
沖雅也は【必殺仕置人】での棺桶の錠役で既に必殺シリーズへの出演を果たしているが、市松は錠とは正反対のクールで浮世離れをした雰囲気を身に纏う殺人マシーンとして設定されている。
錠が、その後の熱血漢の若手仕事人の元祖と呼ばれるのに対し、市松は様式美の極められた超人技を持つ仕事人の元祖と言って良い。
【人物】
表稼業は竹細工職人…だが、表稼業よりは裏稼業にスポットを当てたエピソードが多く、竹細工も殺しの得物と云う印象が強い。
父、市造(沖雅也2役)も同じ竹細工を使う仕置人で、市松が幼い頃、配下であった鳶辰(津川雅彦)の罠に嵌まり死亡した後は、その鳶辰に育てられ殺人マシーンへと仕立て上げられた。
中村主水(藤田まこと)との出会いも主水に殺人を見られ、その口封じを狙ったのが契機だった。
髪結いの師匠でありながら裏稼業の請負人をしていた、おこう(中村玉緒)から裏稼業への復帰を依頼されていた主水は怪力坊主の印元(新克利)、捨三(渡辺篤史)と共に自分の命を狙って来た市松をも仲間に引き入れ、こうして仕置屋稼業がスタートするのだった。
根っからの殺し屋である市松と主水達には大きな溝もあったが、市松も主水らとの出会いから外道仕事からは足を洗う等、変化も見られる様になり、この過程で養父であり親の敵であった鳶辰も仕置する…しかし、相変わらず別口から個人で仕事を引き受ける事も多く、それが"仕置屋"の崩壊に繋がるのだった…。
中盤では自分と同じ境遇の子供を引き取って育てようとする(しかし、その子が笑いながら蜘蛛を殺す様を見て自分の陰が子供に影響を与えているのを見て取り"リアル…"断念している)等、市松の人間性が回復していく様が描写された。
これらは全て仕置屋の仲間への信頼と仲間意識が元になっている。
最終回、自らの失態で捕えられたおこうを助けに向かった市松…敵に追われるも印元は命を賭して彼を救い、ラスト…捕縛され、刑場へと送られる市松を主水は自らの職を投げ出して(本作から上役の南町奉行所に栄転していた)まで救った…。
仲間達から完璧な友情を受け取り、江戸を去って行くその笑顔は最早「殺人マシーン」のそれ(主水が渡した握り飯の中に小判が入ってるのが粋である)では無かったのだった。
こうして仕置屋の物語は終了を迎える事となる。
【殺し技】
殺し技は表稼業(?)に使う竹串で、これを背後から相手の首筋に突き刺すのが基本形。この技は父、市造から引き継いだ物と思われる。
…この他、折り鶴に竹串を仕込み、遠距離から飛ばす方法や扇子に仕込んで相手を刺したりと様々なバリエーションがある。
また鋭利に仕上げた竹とんぼを飛ばして頸動脈を切り裂くといった派生技もある。
尚、折り鶴や竹とんぼ等の玩具の類が多いのは市松が亡き父、市造との幼い頃の思い出を大事にしている為で、近所の子供にこれらの玩具を作ってやる描写も見られた。
上述の折り鶴の技では刺された相手は青いライトで照らされ血の気が失せて行くと同時に最初は純白だった折り鶴が血で真紅に染め上げられるという演出をされていた。
殺人マシーンとして育てられたと云うだけあって、殺しのスキルの高さが歴代シリーズの仕事人でも出色である。
【余談】
【必殺仕事人V】から登場した組紐屋の竜(京本政樹)のキャラクターの元。
京様曰く姉がファンで、そのキャラクター造形を参考にしたとの事。
仕置屋のオープニングは当時の京都の町をサラリーマン姿の主水やスクーターに乗る印元らが登場すると云う斬新な物で、市松は路上でのアクセサリー売りだった。
仕置屋稼業で主水3度目の登板作品にしてレギュラー化を意識した事実上の主演作品であるが、沖雅也の養父でもある所属事務所社長のクレームで、市松のクレジットが主演で、主水は"トメ"である。
この事から、本作の主演は市松か主水で意見が分かれる面もある。
また、この問題は『新必殺仕置人』まで続く事になってしまった。
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