ファントムガノン

ページ名:ファントムガノン

登録日:2009/11/09(月) 13:52:50
更新日:2023/10/19 Thu 11:30:36NEW!
所要時間:約 10 分で読めます



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異次元悪霊


ファントムガノン





ファントムガノンとは、ゼルダの伝説シリーズに登場する敵キャラ。
名前の通り、ガノンドロフの幻影として生み出された魔物である。


主に『ゼルダの伝説 時のオカリナ』『風のタクト』『ゼルダ無双 ハイラルオールスターズ』『ティアーズオブザキングダム』で出現する。



出演作品


時のオカリナ

森の神殿のボス。


ボス部屋に入り、階段を上ってステージへ。しかし何もない。
不思議に思いながら戻ろうとすると、鉄格子が上がり塞がれる退路。
啜るような音がし、後ろを振り返ると、槍を持ち黒い馬に乗ったガノンドロフが…!
しかし、彼が顔に手をかざすと、ガイコツのような顔に。つまり本物ではなく、幻影のガノン。
テロップには「異次元悪霊 ファントムガノン」と仰々しい名前が。


まず第一段階は、馬に乗り絵の中に入る。


そう、二次元に入るのだ…俺達の永遠の夢を、いともあっさりと…。
しかし入る絵は暗い森が描かれた不気味なもので、あまり居心地のよさそうなものではない。
「絵の中に入る」という行動は、このダンジョンで登場した4体の幽霊と同じもの。


攻撃方法は絵から出てきて雷撃を落とし、再び絵に入っていくというもの。
こちらは逆に絵から出てくる瞬間を狙い、弓矢なりフックショットを撃ち込めばいい。
しかし絵は八方にあり、しかもダミーまで現れる*1。まずいと思ったら速やかに退避すること。
三回迎撃に成功すると馬が消え、絵に入らなくなる。



第二段階では、浮遊しながら魔法弾を撃ってくるので、逆に剣で打ち返す。ゼルダの伝説恒例の魔法弾ラリーである。空きビン返しもあるよ!


しかし、注目すると下から見上げる視点で、周りの柵もあり見づらい。
しかも相手も魔法弾を返してくる上、徐々に弾速が増していくので非常にシビア。
正直本体のガノンドロフより強い。本体と違いこの光弾はメガトンハンマーで跳ね返せないので剣なしの縛りでは空きビンを使おう。
魔法弾は直撃するとハート1個分のダメージ。できれば第一段階はノーダメージでいきたい。妖精なども用意するといいだろう。


なんとかラリーを凌ぎきって相手に当たると墜落、硬直する。急いで近づいて追撃しよう。
ただ硬直時間はラリーで返した回数に比例するため、一回も返さられずに直撃した場合、一回ぐらいしか攻撃できない。


なお、まれに突進攻撃をすることもある。横っ跳びでかわし、クイック回転斬りを当てると怯ませる事ができるので腕があるプレイヤーには反撃のチャンスになる。


第二段階では、弓矢やフックショットを撃つと槍を回して回避される。
...がこの槍回しの最中には剣で攻撃を当てる事が出来る。うまく利用するとハメる事も可能。


倒すとどこからともなくガノンドロフの声が響く。


小僧 なかなかやるな…。少しは腕を上げた というわけか…。

だが… キサマが倒したのは しょせん オレの幻影にすぎぬ…

オレと 戦うときは こうはいかんぞ!


…それにしても 不甲斐なき奴!!

次元の狭間に 消え去れい!!


主の粛清の言葉とともに青く燃え落ちるファントムガノンの体は、床に発生した次元の渦へと飲まれていくのであった。
…悪の美学である。



風のタクト

中ボスとしての登場。複数回戦うことになる。
初出は魔獣島の二回目。到着するといきなりバトルになる。
こちらはまるっきり黒い影で構成されており、トゥーンだがいい感じ。


攻撃方法はやはり魔法弾。空きビン(ry
しかし今回は判定や視点の改善などで、時オカほどの強さではない。というかラリーもだいたい5回前後で終わる。
他にも地上で6体に分身して接近し、近接攻撃をしてくることも。この際はリンクの真後ろに現れたものが本体だが、判定が理不尽なので攻撃する前に牽制しなければならない。


余談だが、ある裏技を使えば戦場となっている広間の外に出ることができ、魔獣島全体を舞台とした超長距離ラリー合戦が楽しめる。



次はガノン城に出現。今度は大魔法も使ってくるので、回転斬りで打ち返せばいい。若干慣れが必要だが決まればカッコイイ。
回廊で連戦することになるが、一回攻撃に成功すると消える。この際剣を落とすが、剣の柄の倒れた方向が進むべき道。
なお、この道筋は決まっているので知っていれば完全にスルーできる。


最後の部屋のものを倒すと、このゲームの最強武器光の矢が手に入る。
光の矢入手後に戻った部屋で再びファントムガノンが現れる。
こいつは攻撃が当たる直前に消えるので普通には倒せないが、大魔法の溜め中に光の矢を撃つと倒せる。ここで落とした剣で正面の扉を攻撃すると、扉が消えて先に進める。


中ボスだが専用曲もあり、しかもラリーで返すごとに曲調が変わる(本作では彼に限った話ではないが)。



ゼルダ無双

『風のタクト』の姿で登場。
原作では中ボスだったが、本作では巨大魔獣に昇格。
さらにレジェンドモードを締めくくる『風のタクト編』におけるラスボスという大役に抜擢された。
それに伴い原作に比べて身体がかなり大きくなっている。


シナリオ本編の騒動終結後、闇の世界に追放されたシアの魔力を奪うと、それを手掛かりにラナの存在を知り力のトライフォースを強奪。
その力をもってして『風のタクト』の異次元世界を出現させた。


直接戦うのはラストステージ「風と大地の神殿」。
大剣と光弾で攻撃してくる。光弾は弾き返すことができるので歴代同様の光弾ラリー。ただし仕様上空きびんは使えない。
光弾を返し切るとウィークポイントを出すので切りつけよう。
バトル序盤は戦っても体力を回復されてしまうが、バトル中にミッションをクリアすることで弱体化する。
バトル終盤になると大剣が増えて二刀流になる。


激戦の末勝利するとファントムガノンは消滅。ハイラルに再び平和が訪れる。



ブレスオブザワイルド

ファントムガノン本人は登場しないものの、追加コンテンツにて時オカの姿がファントムガノン装備として実装された。
兜・鎧・具足の三パーツがフィローネ地方の樹海に隠されており、ヒントとして与えられた暗号を読み解く事で入手できる。


効果は忍び装備と同じく単体それぞれで静かさアップが付いており、三つ全てを装備する事でセットボーナスとしてガイコツ変装が発揮され、スカル系の敵に襲われなくなる。
これだけなら同じ追加コンテンツで登場したムジュラの仮面の劣化だが、更なる効果として骨武器得意も付与され、スカル系の敵が落とす骨武器を通常より高い威力で振えるようになった。


しかし、骨武器は種類が少ない上にいずれも威力・耐久値共に低く、装備としての防御力も三つ合わせてもたったの12しかない。
骨武器得意の補正は攻撃力アップ効果と併存するというメリットもあるにはあるが、骨武器よりあらゆる面で優れている古代武器に補正が掛かる古代兵装の方が優秀だったりと、残念ながら評価はあまり芳しくない。


ちなみに、この装備を着てNPCのキャラに話しかけるとモンスターとして警戒されて話せなくなるというリアクションを取られる。



ティアーズオブザキングダム


▶ ハイラルに暗躍する魔王の影 ◀


ファントムガノン




ストーリー上のボスとしてのほか、フィールド上で中ボスとしても遭遇する。
メインストーリーで対決するより前に存在を知ったプレイヤーも少なくないはず。


瘴気魔

フィールド上では仮の姿『瘴気魔』として赤黒い瘴気の沼に潜み、リンクが通りがかると瘴気の中から掌に目玉のついた腕を5本伸ばして襲い掛かってくる。
地面に広がった瘴気ごと高速でリンクを追尾し、掴み上げて体力を削ってくるため、がんばりゲージが少なく長時間ダッシュができない序盤では逃げ切ることも難しい。
また、各腕を倒しても1本でも腕が残っていれば時間経過で復活してしまう。


さらに遭遇するとBGMがおどろおどろしいものに切り替わり、昼夜問わず空が真っ赤に染まるという恐怖を煽る演出が発生。上記の行動パターンも相まって、いきなり初見で遭遇するとパニック間違いなし。


一定時間逃げ切れば瘴気魔は退散し、その場に料理の素材『闇の塊』を落として消え去る。
それまでに腕をすべて倒すと、真の姿であるファントムガノン戦となる。


真の姿

復活したガノンドロフと同じ赤髪のミイラ姿を模した、赤黒く光る影のような姿。
これまでのような魔法弾は使わず、手にした武器(刀や槍、棍棒など)で襲い掛かってくる。
何かしらの行動を起こすたびファントムガノンの足元に瘴気が広がっていくため、うかつに懐へ潜り込んで攻撃するのは危険。
だがリンクの攻撃が当たるたびに広がった瘴気が徐々に狭まって消失するため、ガノンの攻撃をジャスト回避してカウンターでラッシュ攻撃していくとよいだろう。
瘴気魔形態の方が強くね?とかは禁句


倒すと闇の塊のほか、持っていた瘴気シリーズの武器と魔王の弓を落とす。
瘴気シリーズの武器は攻撃力こそ強いが、振るうたびに瘴気によるデバフ(ダメージ+最大HP低下)が入り、
魔王の弓は最大HPの数だけ攻撃力が上がる(瘴気デバフを食らうと弱体化する)という、それぞれ相反する変わった特性を持ちながらどちらも地上・空島の戦闘に向いたものとなっている。


ストーリーでは

完全復活に向けて力を蓄えるガノンドロフに代わり、尖兵として各地で暗躍。
賢者(英傑)の末裔たちが住む町に災害をもたらしたり、リンクが対抗策を手に入れぬよう、行方不明になったはずのゼルダ姫の姿に化けて妨害工作を行う。
最後はゼルダの姿を追うリンクをハイラル城に誘導して魔物の群れをけしかけ、それが倒されると正体を現し直接対決となる。


ハイラル城での戦いでは最初から真の姿で登場。
ただし5体に分身し、全員倒さなければ戦いは終わらない。賢者たちの力を借りて、なるべく一対一で戦える状況に持ち込もう。


一度全員倒すとさらに強化された状態で復活し、再び5体に分身。そのうちの1体がフィールドに瘴気を広げ始める。
もたもたしていると瘴気が床全面に広がる上、瘴気に捕まった賢者は行動不能になるため、瘴気を広げている個体を急いで倒すのが吉。


このハイラル城の個体は神殿ボスと同様の扱いらしく、倒さないまま魔王ガノンドロフとの決戦に赴くとボスラッシュで登場する。
突入時の状況によっては完全な1vs5になるので、袋叩きに遭う前にバクダン花やルビーをスクラビルドした矢など範囲攻撃の連打で一掃すると良い。
ちなみにこの場合もきちんとゼルダ姫の姿からファントムガノンへ姿を変える。


また、上記の個体とは別の個体がデクの樹サマの中に寄生するという、どこかで見たような形でコログの森を瘴気により汚染している。
こちらは瘴気魔形態のあるフィールド上と同じタイプで、倒すことによりデクの樹サマが回復。マスターソードのありかに繋がる重要な手がかりを知る事ができる。


装備として

今作独自のファントムガノンが登場するに辺り、ブレワイから続投したファントムガノン装備は時オカ時代の二つ名から取って異次元悪霊装備に名を改めた。
性能は特に変わっておらず、NPCに対するリアクションが身構えられるだけでちゃんと話せるように仕様変更されている。


気になる入手方法だが、なんと各地のローメイ遺跡を踏破した褒美に授かる事ができる。
しかも今作のローメイは地上→天空→地底の順番で三つの迷路を攻略せねばならず、そんな遺跡が北ローメイ・ローメイ島・南ローメイとそれぞれ三つあるので、入手するには恐ろしく手間が掛かる。
前作のローメイでは踏破記念として汎用性の高い蛮族装備が手に入ったため、落差も相俟って苦労した割りに貰える装備がしょっぱい…と落胆するプレイヤーが当初は多かった。


ところが、本作ではセットボーナスの骨武器得意が大きな意味を持ってくる。
魔物の撃破時に素材として落とす「モルドラジークのアゴ骨」や「ギブドの骨」、これらをスクラビルドで武器に接着する事で骨武器として扱われるため、従来の骨武器に限らずいかなる武器でも骨武器補正が掛かって戦えるようになった。
特に上記の骨はスクラビルド素材として上位の攻撃力を有している事に加え、骨武器補正が攻撃力アップ効果と併用して上乗せされる特性もそのままであり、火力面で見ればまさに最強
耐久に難のあるギブドの骨は弓矢にスクラビルドして射れば暴力的な威力となり、壊れかけた近衛の大剣にアゴ骨をビルドして攻撃力アップ×3の状態で振るえば白銀ライネルも一乗りで沈めるという文字通り異次元の火力を叩き出せる。


総じて苦労に見合った価値のある装備に仕上がっており、微妙扱いされていた前作から汚名返上に成功したと言える。
性能だけ見るなら全く同じセットボーナスを持ち、かつ防御力も強化可能な夜光装備もあるが、見た目のダサさに足を引っ張られて異次元悪霊の方がよく使われている。
異次元悪霊シリーズには静かさアップもついているので、不意打ちも合わせてゆで理論めいた倍率重ねがけでの攻撃に向く。


ちなみに、前作で装備が隠されていたフィローネ地方はゾナウ文明と関係の深い地域であり、今回もゾナウに縁のあるローメイ遺跡に配置されていたりする。
今作とは出自の異なるガノンドロフの僕ではあるが、魔王に関連した存在という事もあってかゾナウ族も徹底して秘匿したようだ。



余談


  • トワイライトプリンセス』では、騎馬戦の際にガノンドロフが亡霊を召喚してくるが、あれは「ファントムライダー」という別物。




追記・修正は光弾を跳ね返しながらお願いします。


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  • トワプリのガノンに憑依されたゼルダとのバトルもこいつと同じようなもんだっけ。 -- 名無しさん (2014-11-20 21:16:47)
  • ぶっちゃけ本物より強い -- 名無しさん (2015-12-09 23:27:33)
  • 3DS版ゼルダ無双の裏ボスかつ黒幕というポジションに抜擢された。 -- 名無しさん (2016-01-22 22:07:38)
  • 無双の方はなっかなか光弾撃ってこない上に消えて不意打ちは早いし範囲広いしかなりうっとおしい。テスチタートの方はアプデでルーチン改善されたんだしこっちも手を入れてほしかったな。魔力あるなら開放して必殺技で強制ダウンさせたほうが手っ取り早いね -- 名無しさん (2018-10-20 19:48:22)
  • とうとう出てきた めっっちゃ強かった…。 -- 名無しさん (2023-05-15 01:12:09)
  • 最新作でのこいつの登場の仕方が怖過ぎる…何でフィールドに出てくんのあいつ… -- 名無しさん (2023-05-20 01:35:03)
  • 瘴気シリーズはすぐ壊れるしデメリット地味に重いから適当な武器にスクラビルドしてラッシュ用に割りきるといい感じ -- 名無しさん (2023-05-21 09:59:14)
  • ファントムガノンの鎧が最新作では異次元悪霊の鎧に名前が変わっていたと言うことは時のオカリナの姿の方は厳密には違う魔物なのかもしれない -- 名無しさん (2023-06-12 21:39:50)
  • ハイラル城のボスは初見殺し過ぎる。瘴気広げてくる奴見破れないとマジで文字通り袋叩きに遭う -- 名無しさん (2023-06-17 15:10:54)
  • 手の状態の方が強い -- 名無しさん (2023-06-22 18:46:18)
  • 一度瘴気の手を攻撃しているうちにファントムガノンにならずに消えてしまったことがある。 -- 名無しさん (2023-07-01 04:34:56)
  • 4つの剣+にも風のタクトのやつにそっくりなのが出てくる -- 名無しさん (2023-07-01 05:30:38)
  • 瘴気の手はいきなり現れるから怖いのであって、最初からいるのがわかってる一部の場所は高台から攻撃したのち一方的にぼこぼこにできる。あとデクの樹さまのあれは実は高台から一方的に攻撃できるポイントがある(瘴気があるので翼か板を敷いて上に乗る必要があるが)。 -- 名無しさん (2023-07-01 10:04:26)

#comment

*1 ダミーは本物に比べて色が暗く、また絵から出てくる直前で引き返す

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