ヘキサギア

ページ名:ヘキサギア

登録日:2020/03/29 Sun 11:11:38
更新日:2024/05/17 Fri 11:09:23NEW!
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ヘキサギア コトブキヤ コトブキヤオリジナルコンテンツ プラモデル ガバナー f 所要時間30分以上の項目 所要時間60分以上の項目 ブロックトイ キットブロック hexa gear スクラップ&ビルド moruga








可能性に満ちたこの美しい星の行く末を見届けよう。




薄く灰の降り積もるこの世界で"おまえ"というガバナーが活躍できることを期待してこの言葉を贈る。





-「破壊も創造もすべておまえが決めろ…」-



※ヘキサギア公式サイトより抜粋








ヘキサギア(HEXA GEAR)」とは、コトブキヤが展開するオリジナルプラモデルシリーズの一つ。
2016年9月に情報が初公開され、約1年後の2017年8月末に第一弾がリリースされた。









【概要】

ギガンティックアームズで試験的に導入されていた六角型汎用ジョイントシステム「ヘキサグラムシステム」を全面に推し出した組み換え遊びに特化したシリーズ。
キャッチコピーは冒頭にもある「破壊も創造もすべておまえが決めろ…」


同じくコトブキヤのオリジナルコンテンツであるフレームアームズ(FA)がプラモデルなのに対して、こちらはブロックトイに分類されている(使用されているプラスチック素材などは大きくは変わらない)。
そちら同様組み換え遊びを重視し、ユーザーの独自設定を妨げない自由度の高さを備えているが、
そのキャッチコピーやスクラップ&ビルドというコンセプトに違わず、組み換えの自由度はFAと比べても非常に高く、またFAとは様々な面で差別化が図られている。



【特徴】

FAが1/100スケールなのに対してヘキサギアは1/24スケールで展開されており、また人型ロボだけでなく動物型メカやバイク、二足歩行ビークルなども展開されている。
動物型のモチーフは四足獣、昆虫、恐竜……と多岐に渡る。
人型ロボは旧式化した前世代機とよりヒト型に近くなった新鋭機の二種に大別されているが、前者はFAと比べて頭身が低く、どっしりとしたデザイン。後者は曲面を多めに使った細身のデザインとなっている。
いずれにせよ、後述する「ガバナー」を搭乗させられることが大きな差別化要素となっている。


各パーツは従来の3mm穴/軸と5mm軸、各種ヘキサジョイントによって組み合わさり、
ヘキサジョイントはアダプターパーツで3mm穴/軸に変換可能……と、
従来のコトブキヤオリジナルコンテンツと比べてもその拡張性・改造の自由度は群を抜いている。
当然FAやMSGパーツも使用可能であり、複数のヘキサギアの混成、FAとのミキシング、
果てはフレームだけヘキサギアで外装は全てFA/MSGなど、ユーザーの解釈と発想如何でいくらでも改造を利かせる事が出来る。
FA譲りの「ユーザーが『こう!』と言えばそうなる」「設定上一点ものでも見た目だけ似せた模造品or見立て改造の素材なら問題ない」の原理も健在である。
本来は脚の装甲版だったものをレーザー砲にしたり、ワンオフ機の頭部を両肩アーマーにしたりしても何ら問題はないのだ。
コトブキヤ版権プラモデルの例に漏れず改造のし易さや俺設定の盛り込みやすさを重視した世界観はしっかり構築されているというわけである。
ちなみに1/24というスケールをガン無視して(概ね1/12サイズの)美少女プラモデルを乗せられるように組み換え・改造しているユーザーも多い。というか公式でも割とそういう作例が出てくる。沼は繋がるのだ。


ヘキサギアを構築し、また搭乗し戦う兵士は「ガバナー」と呼称され、これらもヘキサギアと同スケールで立体化されている。
全長約7cmとかなりの小型スケールながら表情豊かな可動が利くため、これ単体でも結構遊び甲斐がありバリエーションも豊富である。
またその性質上、公式もまた各ユーザーを「ガバナー」と称する。このガバナーとヘキサギアの組み合わせこそがシリーズ最大の特徴といえる。


組み換えを遊びのメインに据えるコンセプトの都合上、PSパーツは外装に集中し、強度を求められる可動部やフレーム部分はABSやPOM、場合によっては金属軸の組み立て済みパーツを採用する事で剛性を確保……と、ブロックトイとして割り切った構造になっている事が特徴。
このため黎明期のコトブキヤプラモにありがちだった剛性の低さはヘキサギアではよっぽどの事がないと問題にならないが、フレームまで含めたフル塗装はかなり難儀することになる。
特に初期ガバナーの大半はABS、PVC、POMの複合で、塗装するには少々骨が折れる。
世界観上ウェザリングが非常に映えるので、無塗装で汚しだけしているガバナーも多い。


公式サイトにはユーザーが製作したキットの投稿フォームがあり、日本のみならず海外からも寄せられた作品たちをも覗くことができる。
自身の作品を投稿したり、逆に投稿された作品を眺めてインスピレーションを高めるのも良いだろう。
投稿フォームにはいくつかのレギュレーションが定められており、
設定に関する制限が一切ないフリービルドと、ヘキサギア世界の末端としてのロールが求められるミッションの二つがある。
フリービルドは設定はおろかスケールすら自由であり、ヘキサギアを基本とするならFAガールやメガミデバイスとのミキシング、
果てはメガハウスのデスクトップアーミーやトミーテックのリトルアーモリーといった指定の他社パーツすら使用可能である。
実際に参考例としてスタッフにより、FAガール・アーキテクトとレイブレード・インパルスのミキシングが投稿されている。
但し許可された特定のもの以外の他社パーツは使用不可であり、また版権作品を模したものや版権キットを使用した物も禁止である。*1
あくまでヘキサギアの世界の設定に縛られないというだけでルール無用な訳ではない事には注意。
もちろん公式サイトへの投稿を念頭におかないのなら話は別である。


詳しくは後述するが、世界とストーリーはFAなどと比べてもかなり退廃的で、世紀末感が漂う重厚かつ泥臭いものとなっている。
『地球に住む人類VS暴走した月のAI』というどちらかといえば単純明快な対立構造が描かれていたFAに対し、本作は



『「人が人である自由」というお題目を掲げ、汚染物質を撒き散らしながら戦う人間』


VS


『地球環境保護の為に全人類を電子化させようと、民間人の住む市街に侵攻を開始するAIとそれに共感した人間(と元人間)』



という、どちらの行動にも問題がある図式になっている。
このように単純な正義と悪の対決にならない構図が作られているのは、プロデューサーの亀山直幸(YUKI)氏が企画中に癌に侵されて生死の境を彷徨い*2
その治療中に出会った癌患者一人一人が違った死生観を持っていたのを間近で見て来た事で、
死への向き合い方に正解も間違いも無いという結論に至った、という経験が元になっている為である。


なお本作の世界観に於いて国家が消滅し、実在の地名が登場しないのは、現代の国・地域が抱える問題のあれこれを劇中にまで持ち込ませないためである。
このため、今後も現実の国家・地域・民族に直接関わる事柄が劇中に登場する事は無いと考えられる。
言うまでもないがこれらの設定を特に気にせず遊んでいる人も多い。というか設定がかなり長大であり、全部読み解こうとすると結構ボリューミーである。


【ミッション】

模型としても俺設定としても非常に自由にできる本作であるが、
その中でも例外となる、公式曰く「一種の縛りプレイ」となるのがこのミッションである。
上記の2つある投稿フォームのもう一方で、フリービルドとは異なりこちらには使用可能パーツや自作品に付けられる設定に多くの制限が課せられている。
というのも、ミッションは『LA若しくはVFのどちらかの陣営から発令された特殊な任務にガバナーが参戦する』という形で開始され、
一定の投稿期間を経て公式サイト上にミッションの結果が小説という形で発表され事で終幕となるのだが、
小説には投稿された作品が登場して実際に戦闘を行った様子が語られ、登場した作品はヘキサギアの世界に存在するものとして公式に認められる
このため、既に決められている設定やヘキサギアの世界観を損なわない様にする必要があるのである。


また、演出上仕方のない事として、全作品がSSに出演できる訳ではないこと、
ストーリー上の出番や活躍振りに作品ごとの差が出ること、それらの闘いの結果自作品が破壊される事もあることは繰り返し周知されている。
とにかく、こちらに投稿しようと考える者は、必ず公式サイトのレギュレーションをしっかりと確認すること。


公式サイトには半ばミッションの為に用意された設定資料が掲載されており、各種の重要な設定の数々が非常に綿密に語られている。
かなりの文量があるが、しっかり読み込めばよりヘキサギアの世界の理解を深めることができるだろう。


一度開催するとストーリーが長大になる事や、コロナ下でプラモ人口が激増したことで前述のように設定に縛られず遊んでいるガバナーも増えたためか、2020年以後は実施されていない。


【ストーリー】

エネルギー枯渇と環境汚染が深刻化し、人類が衰退しつつある近未来。
新たに開発された半永久エネルギー機関「ヘキサグラム」が齎した恩恵により、人類は二度目の産業革命を迎えた。
その衝撃は凄まじく、人類は再度繁栄に向かったばかりか従来の国家という枠組みさえ解体せしめ、
それらに代わって巨大企業が都市と人々を治めるようになっていた。
しかしヘキサグラム製造の影響により世界各地で環境汚染は急速に進行・深刻化して行く。
ここに至り、人類再建の為に開発されたAISANATは、「地球環境再生の為には、全人類の電子化こそが急務」という結論に至り、
『プロジェクト リ・ジェネシス』の実行を開始する。
SANATは世界最大の軍産複合体MSGを手中に収め、続いて実働部隊ヴァリアントフォースを結成する。
その一方でSANATに反対する人々も結束し、企業連合リバティー・アライアンスを名乗り対抗、両者の戦争は徐々に泥沼化して行く。


混迷の時代となった世界で、人々は行方不明となった一人の科学者の言葉を唯一の手掛かりとして、その足跡を追う。


「破壊も創造も、すべておまえが決めろ」




【用語】


ヘキサギア

汚染進行により大きく減少した人手を補うために開発された機械。
元々は作業用重機の工業規格の名前であり、転じてヘキサギアが使用された機械そのものそうを呼ぶようになった。
更に、この時代では専ら軍用ヘキサギアを指す。


重機としてのヘキサギアは元々は持ち込める資材が限られる宇宙開発目的に開発されたため、
汎用性・多用途性を持たせるためにブロック毎に容易に分解・組立ができるようになっている。
軍用ヘキサギアも同様で、輸送用トレーラーの荷台程度の設備と環境ですら分解・再構築が可能とされる。


バルクシリーズの様な人型機は、当初こそ人間譲りの何処にでもどんな任務にも適応する多用途性や、
高い防御力とパワー・火力によって戦場を席巻していたが、
防御力と引き換えに機動力は非常に鈍重で、高火力武器の小型化によって防御力がアドバンテージにならなくなり、
機動性を確保するための改造や追加パーツの採用は高コスト化を招く結果となったため*3
時代の主流はヘキサグラムを利用した人工筋肉による高い機動力を持った第三世代型に移行していく事となる。
それでも一部の愛好家は長らく慣れ親しんだ第二世代型にこだわり、ハード・ソフトの両面でアップグレードを繰り返して乗り続けている。


第三世代型ヘキサギア

現在最新型となるヘキサギア。またの名を「ゾアテックスヘキサギア」。
制御AIにゾアテックスを搭載させたモデルを指す。また戦闘能力よりも機動力を重視したビークルモードへの変形を可能とするものも多い。
第二世代型と比べて軽装甲で、機動力を重視した傾向にある。
大抵の場合装甲に覆われたコクピットのようなものは備えられておらず、ガバナーは座席に剥き出しで跨っているだけのものがほとんどとなる。
これは極限まで機動力を高める事と小型かつ高威力の火器の出現、
アーマータイプの性能向上によりガバナー保護はアーマータイプに依存するという方針に移行したため。


2.5世代型ヘキサギア

便宜上の区分。
バルクアーム・グランツなど一部の機体が属する。
操縦系にガバナーと機体を神経接続する事で追従性・反応性を高めるBMIと呼ばれる機構を採用している。
人型機でありながらも装甲よりも運動性を重視した設計や形態変形機能を持つものなど、後の第三世代型に通じる特性を持つ。
所謂「過渡期」に当たる存在。


第二世代型ヘキサギア

戦闘用としては初期型となる、現在では旧式となったヘキサギア。
従来の戦車や戦闘ヘリといった兵器の延長に近い存在。
どちらかと言えばスピードよりも防御力を重視している傾向がある。
人型モデルの傑作「バルクアームシリーズ」や、大型作業用ドロイドに近い「スケアクロウ」等もここに分類される。
旧式化はしているが整備環境など第三世代ヘキサギアの運用実績の乏しい組織集団でも運用できるという点は評価されており、あえて本世代をベースにした新型高性能機も開発されているという。


第一世代型ヘキサギア

従来の重機の動力源をヘキサグラムに置換しただけの代物。
ヘキサギアの世界では、設定上はMSGギガンテックアームズ「ムーバブルクローラー」もこの第一世代型ヘキサギアという事になっている。


ヘキサグラム

この時代に於いて最も多く使われるエネルギー資源にして半永久機関。
化石燃料が枯渇したこの時代では、大型施設からスクーターに至るまでほとんどの機械がヘキサグラムで稼働している。


結晶炉で生成される「エレメント」と呼ばれる物質を薄い六角柱状に形成したもの。
具体的な原理などは不明だが、ナノマシンの集合体の様なものと見られる。
プラモとしては、六角穴にはめ込まれる中央に3mm穴の空いたナットのようなPCジョイントパーツがそれである。
ガバナーとのスケール比からして、大き目の皿か軽自動車のホイールキャップとほぼ同じくらいのサイズとみられる。


小ささやその割の出力の高さもさることながら、最大の長所は「再生型エネルギー」の別名の通り、
「出力・停止・再生を繰り返す」、つまり一定のエネルギーを消費するとしばらくの間機能を停止し、
その後時間をかけてエネルギーが復活しまた使用可能になるという点。
平たく言えば、『放っておけば使ったガソリンがタンク内に勝手に湧くエンジン』である。
複数機を同時に装備し、交互に使用すればそれこそ稼働時間は無限となり、実際にそのようにしているマシンは多い。


「動力機関と燃料の性質を兼ね備える」、
「機械に装填するとその機械の形状・性質を把握し自ら最適化する。ヘキサギアやアーマータイプに使用すれば人工筋肉に変形する」
「ブロック同士を結合させる*4」……等様々な性質も持ち、
その新たな活用法は現在もなお研究されている。



結晶炉

ヘキサグラムの原料となるエレメントの生成施設。
建設には地質的に向いた土地というものがあり、その建設場所は荒野だったり市街地だったり海中だったりと様々。
エレメントの生成と同時に深刻な土壌汚染、続いて有毒な瘴気を発生させるため、
建設地の周囲は植物の育たない不毛の地と化してしまい、アーマータイプ無しでは活動できない無人の地域となる。


現在はそのほとんどをVFが保有しており、LAが保有する結晶炉は少数である。
ヘキサグラムが文明の要であるこの時代に於いて、それを生産可能な結晶炉はどちらの陣営にとっても最重要拠点であるため、
どちらもトップクラスの厳重な警備を敷いている。



ジェネレーターシャフト

一言で表せば「SANATと電子化された人類やその歴史が保存されているサーバー」。
その形状は「天高く伸びる塔」とされ、キービジュアルなどに描かれている柱状のものがそれである。
現在もなお増設と拡張が続いており、将来遂に地球が失われる事態になった際は宇宙船となり、
建造中のスペースコロニーと合体して旅立つ事を目指している。
エネルギー源はヘキサグラムであり、SANATとVFはヘキサグラムを生産・回収してはシャフトの運用と維持に充てている。



SANAT

「サナト」と読む。
ある技術者によって開発された、人類を救済するためのAI。
地球環境保全の為に人々にヘキサグラム製造をペースダウンするように要請するが全く聞き入られず、
結果として人類を保護し未来へと存続させるには情報体に変換する事こそが最適と判断、プロジェクト リ・ジェネシスを発動す


強力なハッキング・クラッキング能力を有しており、既存のネットワークに繋がれた電子機器は瞬時に掌握する事ができる。
そのため、SANATの支配から逃れるためにはKARMAを使用するか、ネット接続を諦めてオフラインにする必要がある。


……とまぁこんな感じのお堅い設定なのだが、2019年に開催されたヘキサギア用ジオラマ展示の注意書きに亀山Pのお遊びでSANATを擬人化した女の子を描いたのが運の尽き(?)。
その後亀山Pが趣味で描いたこの子の登場頻度が増えて行き、SANATの設定とは切り離されたゆるキャラ「サナちゃん」として完全に独立することになった。
遂にはサナちゃん本体がプラモデルとして発売決定するまでに至っている。ヘキサギアカテゴリー内で世界観をすべおましてくるゆるいサナちゃんの姿は必見。


プロジェクト リ・ジェネシス

SANATの掲げる人類の保存と維持を目的とした計画。
その心は、「全人類の情報体への変換」。つまり人間をデータ化させ不滅の存在としようというのである。
最終的な目的は宇宙空間にアーコロジーを建設し、そこで身体を再構築し人類史を再スタートさせる事にある。


実行に際して「プロジェクト リ・ジェネシス憲章」と呼ばれるガイドラインが定められており、
ヘキサグラムの生産を一定に留める、地球環境を過度に汚染する兵器の使用を制限する、
人型の機械にゾアテックスを発現させようとしたり逆に人型を逸脱した機械に情報体をダウンロードする事を禁ずる……等といったものがある。
特に最後のものを違反した者はそのデータの削除(=事実上の死刑)に処せられる。
また憲章によると、希望者の情報体化は優先順位こそあれど誰であれ拒まず、また情報体化を強制する事はしないと定められている。



KARMA

読みは「カルマ」。
LA側のヘキサギアに搭載されている成長型AI。
ガバナーとの交流により徐々に進化・成長して行き、
無機質な受け答えしかしない個体もあれば、状況によりジョークを言う様になったりもする。


SANATの干渉を無条件でシャットアウトする事が出来る唯一のAIであり、またKARMA同士で独自のネットワークを構築する事が出来るため、
その性質からヘキサギアの制御にとどまらず、施設や都市の管理などにも使用されるようになった。
KARMAとは「業」という意味であるが、これは開発者の「どの様に使おうが結果は自業自得・因果応報」という考えから。



ゾアテックス

AIに自身を獣だと認識させる技術。
ゾアテックスを発動させたAIは、ヘキサギアの能力と合わさる事でまさに獣の様な素早さと荒々しさを発揮するようになる。


戦闘時、通常のAI兵器であれば戦況や彼我の戦力差を数値化し、計算の末に最も確実に勝利ないし生存する道を選択するが、
ゾアテックスを持つ兵器は計算などというまどろっこしい事はせず、
攻撃衝動と野生の勘に任せて、例え状況的に不利であっても獰猛に敵機に襲い掛かるようになる。
これにより戦場は高いランダム性を持つようになり、AI兵器の戦場の趨勢は単純な数と性能差で決まるものではなくなった。
一方であまりに獣性が高まり過ぎると制御が困難になるため、乗りこなすにはガバナーとの信頼関係が重要となる。


なお、ゾアテックスは人型の兵器に付与しようとするとどうしてもエラーを吐き、発現させられるのは非人型の機体に限られる*5
一応「真偽不明な情報」として人型のバルクアームαでゾアテックスを無理矢理発現させた例もあるとされ、
またゾアントロプスも人型でありながらゾアテックスを発現させている可能性が高いと分析されており、全く不可能ではないとも考えられる。
ただし、前者はあくまで真偽不明の情報とされ、また後者もあくまで分析結果の話である。
またバルクの例では都市の一区画が壊滅する事態を引き起こしたとされ、やはり人型にゾアテックスを発現させるのは並大抵ではない模様。


元々はアースクライン・バイオメカニクスの独占技術だったが、
ボルトレックスの研究開発拠点壊滅に伴いMSG側に技術が流失、専門性は失われている。



ガバナー

本来は「支配者」「調整者」などといった意味であるが、
本作中ではそれが転じて「広範かつ高度な知識と技術を持ち合わせた、ヘキサギア運用のエキスパート」を指す。
キットとしては、ヘキサギアに登場させる70mm大の稼働フィギュアを指し、公式もまたユーザーを指して「ガバナー」と呼ぶ。
公式の文書に登場する「ガバナー」は概ね「ヘキサギアのパイロット兼エンジニア」の意味と受け取って問題ない。
「参加者全員がモブ」とでも言うべきヘキサギアの世界にあって、
ガバナー(=ユーザー)は一人一人がヘキサギアの操縦・改造のプロフェッショナルであり精鋭である。



アーマータイプ

LA・VFの歩兵やガバナーが使用するパワードスーツ兼生命維持装置。
旧式の携行火器程度は防ぐ防御力と汚染地域での活動を可能とする密閉性を持つ(一部例外あり)。
ヘキサグラムとそれが変形した人工筋肉の恩恵により、半永久的な活動時間と常人を凌駕するパワーが齎される。


どちらの陣営にとっても軍の正式装備であるため外向けには流通しておらず、基本的に民間人には手の届かない代物である。
……が、何者かが横流ししたり軍を離れる際に持ち出したりで、正規軍人でなくても所有する者もちらほらいる。



情報体

SANATに賛同し、人の身体を捨てて電子データと化した人間のこと。
パラポーン(要はアンドロイド)にダウンロードする事で地上で活動可能となり、
死亡し破壊されてもジェネレーターシャフトに戻るだけなため本質的に消滅する事はない。
それどころか経験を蓄積し続ける事で破壊される度に強くなって行く。
憲章には情報体化は希望すれば誰でも可能と定められているが、
同時に上げた功績や能力によって優先度も定められているため、誰もが直ちに、とは行かない模様。
ただし、「人類の未来の為に戦う勇敢なる者」に位置付けられるVF兵士は最優先で情報体化する事が出来る。



レッケージ

廃棄・放棄された、ヘキサギアや兵器を含むあらゆる機械・部品などが集積される隔離地域。
メタ的には「モデラ―一人一人のジャンクパーツボックス」を世界観に落とし込んだものであろう。
中にはまだ生きているもの、修理可能なものも含まれており、レッケージを漁る者同士でそれらを巡って奪い合いに発展する事もよくあるとされる。
ゾアントロプスが所有するバンディットホイールも、ここで発掘したパーツを組み合わせて作り上げたものとされる。




登場組織


リバティー・アライアンス

「LA」と省略されることも多い。
「人が人である自由」を掲げ、全人類のAI化を目指すSANATに対抗すべく各地の企業が連合したもの。
SANAT側勢力に比べて規模で劣り、また構成員の戦死によって更に戦力が低下していく状況にあるため、どちらかと言えばやや形成不利である。
SANATの掲げる「プロジェクト リ・ジェネシス」をAIの暴走と看做し、その本体であるジェネレーターシャフトの破壊が目標である。


公式のストーリーやメカニック解説は多くの場合LA目線で描かれるため、メカ造形と相まって主人公陣営の様にも思えるが、
一方で、ヘキサグラムの生産による環境汚染に無頓着な節があったり、
強力な情報体に対抗するために人体の改造に手を出し強化兵士を作り出すなど、決して清廉な組織とは言い難い。
またあくまで「SANATに対抗する」ために企業が連合しているだけの組織であるため、
失った四肢の義肢化やサイボーグ化に肯定的な者・否定的な者、宇宙開発に積極的な企業人類は地球と共に滅ぶべきと考える企業など、
思想的には一枚岩ではないどころではなくバラバラである。


イメージカラーは白と青、どちらかと言えばヒロイックな造形が特徴的。


アースクライン・バイオメカニクス

LA参加企業の一つ。
ロード・インパルスとボルトレックス、そしてゾアテックス技術の開発元。


白亞理研

LA参加企業の一つ。
薬品・バイオ技術に秀でており、強化兵士の開発元。
「失敗により多数の犠牲者が出ている」「数少ない生き残りも人格に変調をきたしている」といった強化兵士の仕様のヤバさから、
ユーザーからは彼らもまたきな臭い連中と見られている。


マクスウェル・ギアーズ

LA参加企業の一つ。
ヘキサギア製造のサードパーティー企業。
バルクアーム・グランツやハイトレーガー等、独自に開発したヘキサギアもいくつか送り出している。



ヴァリアント・フォース

専ら「VF」と略される。「MGSヴァリアントフォース」とも。
プロジェクト リ・ジェネシスとSANATの実働部隊。
情報体となったパラポーン兵の印象が強いが、実際には意識と記憶をバックアップしただけの生身の人間の兵士の方が多数派であるという。
軍産複合体MSGの補助により豊富な物資を有しており、保有ヘキサギアも強力なものが多い。


イメージカラーは緑と赤、悪役っぽい凶悪な造形をしている傾向にある。


軍産複合体MSG

単に「MSG」とも。
世界一の規模の軍産複合体であるが、SANATの行動開始直後に制圧され、SANATの威力を知らしめると共に人類を驚愕させた。
世界一の軍産複合体というだけあって豊富な種類の兵器を保有・製造しており、VFが鹵獲したヘキサギアにMSG製の武装を後付けして強化する例も多い。


元ネタは間違いなくM.S.G.モデリングサポートグッズ……というかコトブキヤそのものであろう。



ヘテロドックス

LAでもVFでもない第三勢力。
中立の企業や都市、そこに住む一般市民、金次第でどちらにも与する傭兵、
或いはどちらとも組まない独立勢力などが該当する。
何等かの理由でSANATやMSGと決別した「はぐれ情報体」がヘテロドックスとなるケースも少数ながら確認されている。




【ラインナップ】


基本的に発売順に記載。
一部を除き、各キットには「アーカイブカード」と呼ばれるハガキ大のイラストカードが付属する。
メカデザインを担当したイラストレーターMORUGA氏(なお熱心なゾイドファンでもある)の手になる精緻な書き込みのイラストを集めるのもヘキサギアの楽しみの一つである。




【ヘキサギア】


商品展開されている各ヘキサギアは、中にはワンオフもあるが基本的には量産機である。
そのため、敵陣営の機を鹵獲した、損傷し放棄されたものを回収し修復した、LAとVFの衝突前に大量生産・配備されていた機種である……といった理由で、
開発・製造陣営と運用陣営は必ずしも一致しない。
LA所属企業製でありながらVF仕様機が先に商品展開されたボルトレックス、モーターパニッシャーなどはその典型である。
前述の通りデザイナーはMORUGA氏だが、バルクアーム等第2世代のヘキサギアはコトブキヤ社内のデザイナーF氏が担当している*6


なお第三世代型ヘキサギアは多くが獣をモチーフとしているが、具体的に何の動物を模しているかという設定は一部を除いて存在しない。
カブト・クワガタや九尾の狐がモチーフなのが明白なブロックバスター系やウィアード・テイルズのような例外もあるが、
基本的には「ある生物に見えるが、またある生物にも見える」というデザインが心掛けられている。




・レイブレード・インパルス

2017年8月発売。定価4800円。


ボルトレックスと同時に発表された記念すべきヘキサギア第一弾。


アースクラインの傑作量産期ロード・インパルスの改修機。そのデザインは狼を思わせる。
原型機の時点でも十分高かった機動性が更に向上しているが、お陰で操縦性が大幅悪化し、並のガバナーでは乗りこなせない代物になってしまっている。
そのため、そのまま運用されるよりも分解されパーツ単位で使用される事の方が多かったという。
最大の特徴は機体名にもなっている規格外兵装「レイブレード」にあり、
これはヘキサグラム1個を丸ごと分解する事によって絶大な威力を持つ光のブレードを展開するというもの。
ヘキサギアを破壊するには過剰威力である上、貴重なヘキサグラムを喪失してしまうという燃費の悪さ、
使用可能なのは短時間に限られる、使用時に周囲に甚大な汚染を発生させる……といった点から、かなり使い辛い装備となっている。
なおレイブレードは第一弾の装備でありながら、後述の「インペリアルフレイム」と並びヘキサギア世界で最強の武装の一角である。


シリーズ開始初期の時期は「ヒロイックな頭部」を持つのは本機のみであったため、
頭部だけを使用したユーザーの改造機、特に人型機が多く製作されていた。
また設定上レイブレードはこの世界で最強クラスの武装であるため、
ミッションでは迂闊にその威力を超えた武器を装備させると小説に出せなくなってしまうが、見立て改造の部品であればOKという事になっている。
なおレイブレードは2基装備しているが、刀身用クリアパーツは1基分しか付属していないので、1キットでは2基同時発振を再現する事はできない。



・ボルトレックス

2017年8月発売。定価4800円。


レイブレード・インパルスと同時に発表されたもう一つのヘキサギア第一弾。
ラプトルにも似た、小さな腕(前足?)と太い二足が特徴的。


元々はアースクライン社製であり、ロード・インパルスとの協働機として開発されていた機体なのだが、
開発・製造拠点がVFの手に落ちてしまった事で、以降はVFによって運用されている。
またその開発経緯から、フレーム構造や部材の一部はロードと共通している。
拠点陥落時点でLA側にも生産済みの機体が100機程は残されており、実際にLAが運用していた時期もあったのだが、
予備パーツの供給が途絶えている事から稼働率もすぐに低下、結局LAが前線で使用していたのは短期間に留まった。
VFで運用されるようになってからは、MSGの手により武装の一部が改良された模様。
機動力に秀でたロードに対してこちらは高い火力を有し、小型プラズマキャノンやグレネードランチャーといった重武装が施されている。


後にバリエーションキットとしてレイブレード・インパルス同様の白と青カラーのLA仕様も発売されており、
こちらには同じくLA仕様となる白いパラポーン・イグナイトも付属する。
なお、これらは「何等かの理由でLAに協力するVFの一部隊」という設定であり、純粋なLAメンバーという訳ではない模様。



・ブロックバスター

2017年9月発売。定価4200円。


昆虫型空中戦メカコンビの遠距離型の方。
長く突き出た砲身からカブトムシがモチーフと思われる。
なお「ブロックバスター(Blockbuster)」とは元々は第二次世界大戦で英空軍が使用していた大型爆弾の名前で、
そこから派生して、映画用語としては「大ヒットした作品」、医療用語としては「凄まじい売上を出した新薬」の意味を持つ。


↑二機と同様にアースクライン社製であり、第三世代型としては初期の作品。
ヘキサギア最初期のコンセプトである多用途重機を原型とし、その後にはゾアテックス技術のテストベッドとなるなど、
第三世代型、延いては(ある意味では)現代の全ての軍用ヘキサギアのご先祖様とでも言うべき機体。
空中からの砲撃支援に特化した機体で、初期型だけにゾアテックスの発現こそ弱いものの、
その割り切ったコンセプト故に旧式化した現在もなお第一線で活躍している。


最大の特徴となる本体中央のスナイパーキャノンは、弾倉では液体金属の状態で保管され、発射時になって弾体が形成されるという構造をしている。
二機のプラズマジェットエンジンに支えられた機動性も良好で、その信頼性の高さもあって偵察・哨戒機としても使用される事もあり、
その場合は砲身を取り外して軽量化した「雌型」*7が多用される。
なお、やはりフレームの多くは後述するモーターパニッシャーと共通している。


2018年8月にはメインカラーを緑とした鹵獲機「VF仕様」も登場、成形色を緑に合わせたMSGマルチミサイルが2キット付属し、
お値段的にはブロックバスター+マルチミサイル+α程度というお買い得なキットとなっている。



・モーターパニッシャー

2017年9月発売。価格4200円。


昆虫型空中戦メカコンビの近距離型の方。こちらはクワガタがモチーフであろう。
ブロックバスター共々、脚の本数は4本であるが。
一言で表せばヘキサギア版ワッパ


こちらもアースクライン社製であるが、キットとしてはVFの鹵獲仕様が先にリリースされている。
アースクライン社の最新型、ゾアテックスの発現が追求されている、大型クローを武器とした近距離機、2基のローターで浮遊するなど、
ブロックバスターとは見た目は似ているが様々な面で対照的である。
推進機の違いからスピードこそブロックバスターの方が上だが、回転翼で駆動するこちらは滞空性能や小回りに秀でており、
市街警備や軽貨物機としての運用も可能になっている。またクローを外した「雌型」が存在するのはあちらと同様である。
本機は最初から二人乗り機として設計されているため、後部機銃手を乗せる、連絡員の足代わりにするなど運用の幅も広い。
大顎状のクロー「バイティングシザース」は、解体工事用の破砕機を転用したもので、
単純な破壊のみならず、敵機のフレームを変形させヘキサグラムを脱落させて動力を奪う事をも可能としている。


ボルトレックスと同様に青白カラーのLA仕様も後から発売されており、
こちらにはおまけとしてLA仕様のパラポーン・センチネル、「アーマータイプ・センチネル」が付属している。



・ハイドストーム

2018年1月発売。定価5800円。


イカかタコの様な触手を携えた異形のヘキサギア。
見た目と字面は似ているがイドストームではない。HIDESTORM隠された嵐である。


半世紀以上も前の無人宇宙作業用機をSANATが魔改造した電子戦機。
テンタクルアームと呼ばれる触手状のアームの先端にはマシンガンもしくはVICブレードと呼ばれる特殊な電子兵装を持ち、
緑色のクリスタルの様なそれが電子機器に接触すると無数のコンピューターウイルスが侵入、瞬く間に制御を奪い取ってしまう。
その威力たるやKARMAですらも防ぎ切れず、初めて確認された時には一瞬で都市一つが陥落した程。
リフターと呼ばれる機関によって空中を浮遊し、また初出現時には一切の感知網に反応しなかった事から強力なステルス性能も持つと思われる。


なお公式の商品画像ではマシンガン2丁にVICブレード6本という構成のものが多いが、
キットにはVICブレードは8本封入されているため、アームを全部VICブレードにする事も可能である。



・バルクアームα

2018年4月発売。定価5800円。


商品化されたものとしては初の第二世代型にして人型のヘキサギア。FAなどと比べて頭身が低く、どっしりとした力士体型である。
なお「α」部分は「アルパ」と読む。アルファではないので注意。


第二世代型としては初期型に当たり、元々はMSGが開発したものであるが、
製造・整備が世界中に委託され、更にそれらの施設が奪い合いの対象となったことでデータが拡散、
結果としてそのお陰で現在もなお世界中で使用され続けている。
武装は折りたたみ式の滑空砲が装備され、手首は五指を持たない簡易ハンド・アイアンフィストとなっている。
アイアンフィストは精密性には劣る代わりにそのシンプルさ故に頑丈で、時にはパンチで攻撃する事すらあったという。
頑強な装甲と居住性良好なコクピットを持ち、また人型特有の汎用性の高さから様々な戦場にマッチする優秀な機体であったが、
高火力な武器の小型化や第三世代型の機動性の高さには付いて行けず、第一線は退いている。
だがその性質から拠点防衛などの用途では未だ現役であり、
また「人型」というフォルムそのものに魅力を見出す一部のガバナーからは根強く支持されている。


頭部パーツは2種類が封入されており、そのままでもバリエーションを楽しめる。
それまで動物型だったヘキサギアにあって、二足歩行・密閉型コクピットという新たな側面を見出し、
そのプレイバリューの高さもあってヘキサギア1年目では屈指の人気を叩き出したキットである。
余りの人気の高さに一瞬で在庫が消滅、コトブキヤプラモとしては異例の速さで再生産される事となった。



・デモリッション・ブルート

2018年5月発売。6200円。


猛牛か猪にも似た、第三世代型には珍しい重装甲・ハイパワー機。
ロード・インパルスのフレーム構造を参考にMSGが開発した機体で、一部のパーツはボルトレックスとも共通している。
しかしそのコンセプトは真逆で、重装甲と重火力を備えた機体。
ロードと比べて運動性こそ低下しているが、拠点防衛機としては非常に強力で、本機の登場によってVFの結晶炉の防衛能力は一段と増したとされる。


現状、本機のみバリエーションキットが一つも存在していない。
上述の通りフレーム構造はインパルス系と同様であるため、本機そのものがバリエとも言えるかもしれない。



・スケアクロウ

2018年6月発売。定価3500円。


バルクアームαに続いて登場した第二世代型ヘキサギア。
どちらか言えば作業メカ的な側面が強く、小型低価格という珍しい商品となっている。


主にLAで運用されている作業・支援用機体。
逆関節型脚部の上にドラム状のブロックを持ち、その後ろにコクピットというスケアクロウカカシの名に違わない簡素なフォルムをしている。
実際そのコストは低く、多くの機種が淘汰され第三世代型が主流となった現在も生き残っている要因となっている。
バルクアームαと違って攻撃力・防御力共に貧弱であるため直接戦闘には向かないが、
反面小型軽量であるため、あれらでは侵入できない箇所でも使用可能な重機として愛用されている。
警備用の無人機として運用されている機体もある模様。


成形色は水色であるが、後に「そのせいで他のキットとのミキシングが難しくなっている」と判断され、
次回再生産からは成形色が「密林仕様」となる深緑色に変更し、初期の水色版は生産終了している。



・アビスクローラー

2018年11月発売。定価6000円。


ハイドストームのフレーム流用機で、こちらはヤシガニか蜘蛛に似た造形。何れにせよ気色悪い


ハイドストーム対策の為に、破壊したその残骸からフレームを解析・再設計して作られた機体。
アビスクローラー深淵を這い回る者の名前の通り、ハイドストームの侵入経路となっている地下の配管や施設を警備する。
地下は地上の比にならない程の重汚染地域であり、同時にVFの無人機の巣窟と化していたため、まずは少数が生産されそれらの掃討任務に当たる事となった。
ICSと呼ばれるバリアを装備しており、本来は実弾兵器の威力を減衰させるための装備であるが、
本機のものは実弾への防御力を下げた代わりに対VICブレード効果に偏重したセッティングがなされている。


ICS用のクリアパーツの他に、頭部アンカーの為のリード線も付属している。
似た形状の曲面装甲パーツが多数封入しているため、フレーム構造と相まって人型機を組む時に重宝されるキットの一つである。



・バンディットホイール

2018年11月発売。定価4800円。


後述するゾアントロプス・レーヴェの愛車。
現状唯一の公式から発売されているヘテロドックス所属機である。
なお「山賊の単車」を意味する名前は、ゾアントロプスの勢力問わず襲撃しては物資を強奪していく様から付けられた仮称であり、
ゾアントロプス本人共々、正式名称は不明である。


おそらくはゾアントロプスがレッケージで拾ったパーツで手ずから構築したと思われるモンスターバイク。
バイクとして見るとかなり巨大であり、ガバナーとの比率からして普通乗用車程のサイズがある。
ヘキサグラムを使っただけの従来型車両という意味では第一世代型ヘキサギアに相当するが、
一方で後輪が回転翼に変形して空を飛ぶ機能があり、このような形態変形は第三世代型の特徴であるため、これらを総合して世代分類からは外されている。


他にも、本体には大量のヘキサグラムを搭載したヘキサグラムストレージ、前輪ストロークには旧式のプラズマキャノン、
風防の下には鬼の顔の様なモールド……と、いかにも寄せ集めといった外観をしている。
更にはどこから手に入れたのかKARMAまで搭載しており、ゾアントロプスはそのお陰でLAの動向を把握しているらしい。
しかしゾアントロプスの集めた大量のヘキサグラムから齎されるパワーは絶大であり、直線速度では平均的な第三世代型を上回るとされる。


なおFAガールやメガミデバイスも搭乗可能だが、
サイズ比の問題でガバナーにとっては超巨大バイクでもあれらにとってはちょっと大きめのスクーターである。



・アグニレイジ

2018年12月発売。定価12000円


サイズ・価格共に現在シリーズ最大の商品。
真っ赤な翼竜型という凄まじい造形もあってワンフェスで参考展示された時からユーザー間で話題になっていた。


ジェネレーターシャフトと結晶炉の防衛のために少数生産されている機体。ボルトレックスとはパーツの一部が共通している。
レイブレードと同じ規格外兵装「インペリアルフレイム」を始めとした高い火力に加え、
ブロックバスター以上の機動性も持ち、更にはバリアまで展開するという凄まじい機体。
LAから初めて確認された際には熟練のロード・インパルス大隊を殲滅せしめたという。
最終目的がジェネレーターシャフトの破壊であるLAは本機を、それも複数撃破する必要があり、LAにとって最大の脅威に目されている。


上述の通りボルトレックスと部品が共通しており、初回特典にはアグニレイジカラーのボルトレックスを組めるランナーが付属していた。
ヘキサギア公式によると「赤」は特別な色に位置付けられているとされ、実際に本機以外で赤色のヘキサギアは1種のみとなっている。
完成品は元より箱自体もかなり大きいため、電車や自転車で持ち帰るのは少々骨である。



・バルクアームα 密林戦仕様

2019年3月発売。定価6000円。


密林等周囲を囲まれた空間における運用を前提として改修されたバルクアームα。
武装を全体的に取り回しの良い小型の物に変更した他、センサーユニットは索敵機能が原型機よりも強化されている。
バルクアームαは全世界に普及する中でサードパーティによる様々な派生機が生まれており、本機もその一つ。


武装としてM.S.Gバトルアックス・ロングライフルとフォールディングキャノンが付属。
特にライフル・アックスは生産終了しているため、現在これらはこのキットでしか入手できなくなっている。



・ロード・インパルス

2019年5月発売。定価5200円。


ここまで何度も存在が語られながらも長らく実体の謎だった機体が2年近く経ってようやくの登場である。
因みに、初期デザインは「痩せたデモリッション・ブルートみたいなもの」だったとの事で、
「これに求めているのはそういう方向性ではない」とリテイクした末に、今日の「無骨めなR・インパルス」とでも言うべきデザインになった事が語られている。


レイブレード・インパルスの原型機であり、LAの現主力量産機である。
尖った面の多いあちらに対して、こちらは特殊な装備を持たない分高い汎用性を持つ優秀な機体。
機動性にはリミッターがかけられているがそれでも第三世代型としてはトップクラスであり、また操縦性はその分向上している。
元々は火力を担うボルトレックスとセットで運用する予定だったが開発拠点陥落によって頓挫してしまったため、
火力を補うべく主武装のチェーンガンとグレネードランチャー弾倉が大型化している。
初期にはこの上に更に武装の追加も行われていたが、すると今度は武装の分だけ重量化して肝心の機動性が低下したため、
若干火力不足な状態で運用せざるを得ない状況になっている。
先述のカスタム先であるレイブレード・インパルス、同じ生産ラインを基とする協働機にあたるボルトレックスシリーズもそうであるようにこの機体も後輪のタイヤを二輪ずつ計五輪備えた一人乗りのトライクへの変形が可能。


そのいかにもな主力量産機感からユーザー間でロード・インパルスのみのコンペが開かれるなど、人気は中々のものとなっている。
初回特典には尻尾トリックブレードの延長パーツが付属していた。



・ウインドフォール

2019年7月発売。定価8500円。


上述のアグニレイジのバリエーションキット。
青いプテラノドンといった趣のデザインで、見た目にもアグニレイジの対になっているような印象の機体。


アグニレイジ(と思われる機体)の残骸を回収したLAが、それを解析して得た技術によって開発されたヘキサギア。
このような漠然とした表現になっているのは、残骸から離れた地点に翼のようなパーツが落ちているのが発見され、
また翼を持つVF機という点で該当するのがアグニレイジのみだったためそれと判断されたというだけで、
回収された残骸は損傷が激しすぎた事もあって機種の特定には至らなかったためである。
とはいえ主翼や脚部など共通するパーツは多いため、おそらく残骸の正体はアグニレイジで間違いないと考えられる。
また残骸が回収されたという事は、誰かがLA最大級の脅威であったアグニレイジの破壊に成功したという事でもあり、
LAはその点も含めて本機をWindfall意外な授かりものと命名する事となった。


拠点防衛のための重防御・大火力機だったあちらに対し、こちらは小型化した分向上した滞空性能・運動性を活かした偵察・電子戦機である。
火力や防御力こそ特筆すべき点は無いが、代わりに強力な電子支援能力を持っており、
軽量化させればロード・インパルスをも空輸できる飛行能力もある。


本機の開発の切っ掛けとなったアグニレイジが破壊されたと思しき戦闘では「謎の発光と汚染レベルの急激な上昇」が確認されたとされ、
ファンの間ではその特徴の一致からレイブレード・インパルスの仕業ではないかと推測されている。
一回り小型とはいえやはりこれも箱からして巨大であるため、持ち帰りの際は注意が必要である。



・バルクアーム・グランツ

2019年8月発売。定価6800円。


バルクアームαの派生機の一つ。全体的に泥臭いヘキサギアにあってやたらヒロイックな造形をしている事で話題になった。


本家であるMSGではなく、LA所属企業の一つ・マクスウェルギアーズが独自に開発した機体。
人型の限界を突き詰める事を目指したコンセプトモデルであり、いくつかは実戦にも投入されたという。
防御力低下を代償に軽量化させ、また脚部には大型の車輪を備える事で、人型としては高い機動力を発揮している。
また手はバルクアームαの様な簡易ハンドではなく人間の様な五指を備えたもの*8が装備され、
強度低下によりパンチなど乱暴な使い方は難しくなった代わりに、標準武装のライフルを始めとした多彩な武器を扱える様になり汎用性は向上した。
またレーシングカーにも似たシルエットの車両形態に変形する機能も持ち合わせ、
これらの能力から第二世代と第三世代の中間、2.5世代機と称される事となった。


しかし脚ではなく車輪で機動力を確保する設計にしてしまった事で、各企業の「最早人型にこだわる意味はありや?」という疑問を加速させ、
結果として人型機の時代を終わらせるのに一役買うという皮肉な結果となってしまった。
とはいえ「高速機動形態への変形機構の搭載」という後に連なる設計を初めて盛り込んだ本機はヘキサギア開発史における重要度は高いとされる。


なお造形が妙に凝っているのは古いコミック好きという開発者の趣味
そのため実地運用の際に現場からは辛辣な意見も食らっている。早い話がヘキサギア版バーゼラルドである。
こちらはあくまでコンセプトモデルであるため開発班に無理をさせた訳ではないが……。



・バルクアームβ ランバージャック

2019年12月発売。定価6800円。


バルクアームαの派生機、バルクアームβのそのまた派生機体。
頭部・胸部の形状が変更され、脛に装甲版が追加されている。
改修機が先に出て原型機が後なのはロードとレイブレードの関係と同じである。


ランバージャックは、「木こり」を意味する名前の通り巨大ナタ「スラッガーブレード」を装備した機体で、他に頭部と胸部もデザインが変更されている。
バルクアーム系機体のみで行われるアングラ賭け試合「レイティングゲーム」のチャンプ"ブラッドマーク"が使用している機種でもある。
レイティングゲームでは射撃武器の使用も許可されているが、
ブラッドマークは一種の魅せプレイとして敢えてスラッガーブレードのみで挑み、そして挑戦者のことごとくを真っ二つにしたという。


なお、ホバークラフト部分は取り外してガバナー一人乗り用ホバークラフトにする事もできる。



・バルクアーム・グランツ レッドアラート

2020年3月発売。定価7500円。コトブキヤショップ限定品。またヘキサギアとしては初のコトブキヤショップ限定品である。


とあるガバナー専用のバルクアーム・グランツ。
つまりバンディット・ホイールに続く2体目の個人用カスタム機であり、「レッドアラート」も本機のみに付けられた愛称である。
頭部とシールドの形状が変更されている。


およそ戦闘用とは思えない真っ赤なカラーリングが特徴的。しかし伊達でこのような外観をしている訳ではなく、
マクスウェル・ギアーズが試験的に導入した防弾用のコーティングであり、軽量化の為に低下した防御力を補うための工夫である。
……が、防御力向上よりも目立ち過ぎる事による被弾率の向上という目に見えた結果になった。
それでも、集中砲火を浴びながらも生還したガバナーにより高速戦闘時のデータ収集という形で以降の開発に貢献している。


本機のガバナーは、かつて件のスラッガーブレードのみを装備したランバージャックを駆るレイティングゲームのチャンプに敗北し、
それ以来彼との対決に固執しており、これまたマクスウェル・ギアーズが用意した新型ブレード「紅蓮」を手に再戦に臨んだという。
「紅蓮」のデザインはクリアパーツの色をオレンジに変更した以外はM.S.G.サムライマスターソードと同一であり、
これを装備したのは本機のガバナーが「刀による決着」を希望したためとされている。



・バルクアームβ 標準仕様

2020年4月発売。定価6200円。


上記「ランバージャック」のバリエーションキット。濃紺色だったランバージャックに対して、こちらはデザートカラー。
脛の追加装甲はこちらにも付属しているが、胸部装甲はαと同一である。
頭部はαの二種類とβ標準仕様の三種類。


設定的にはランバージャックの原型機で、バルクアームαを高機動化させる為に脚部のホバークラフト化を始め機体の各部を高速戦闘に特化させたモデル。
武装も高速化の為に小型軽量なものが選択され、出荷状態での武装はサブマシンガンとヒートナイフのみと比較的軽装。
スピードを乗せた体当たり攻撃も視野に入れて脛部分に増加装甲が追加され、
またαから引き続き装備された簡易ハンド・アイアンフィストで高速のパンチを見舞う事も有効な戦術とされている。
ガバナーの志向と軍産複合体MSGの展開する豊富な武器と合わさってその形態は千差万別であり、
人によっては更なる軽量化の為に脛装甲も取り外したり、逆に重武装化させる事もあったという。


なお初紹介時のブログではギガンティックアームズ「ワイルドクローラー」とミキシングしてガチタン化させた作例が紹介されていた。
この事はブログ記事内でも「新規要素のホバーユニットを外してまでやることがコレか?」と自虐的に触れられており、
更には「重武装化の為に機動力を犠牲に積載量を取って脚部をタンク化するという本末転倒な運用がされる事もあった」と、
設定にも取り込まれている。



・飛行ユニット ウッドペッカー

2020年8月発売。定価3700円。


バルクアームαの技術を応用し、「ガバナーにスケアクロウを纏わせる様な仕様」で開発された「ディフィニッションアーマー」と呼ばれる新型強化外骨格の一つ。
試験当時は簡易的な2足歩行しか出来ず装甲も脆弱というどっちつかずな仕様だったため、兵器としての完成度を高めるべく大型推進器を搭載し、直線的な移動能力の高さを活かしての地上強襲用兵器として完成している。
その速度をもって鈍重な敵機をスタニングランスの一突きで転倒させる「ウッドペッカー」のスタイルは従来のバルクアームでは不可能な挙動であり、小型のユニットが高速で戦場を駆けるその姿は来る第3世代ヘキサギアの隆盛を予感させるものであった。


実際のキットには専用造形の頭部となったアーリーガバナーと、FAガールハンドスケールシリーズを搭乗させるための「オープンタイプ」のコクピットキャノピーが付属する。
シリーズのメカとしては比較的安価な上にガバナーまで付いてくる。もちろんキットブロック故の組み換え自由度も高く、かなりのプレイバリューを誇る。しわ寄せか配色の再現が甘めなのはご愛敬。
こいつをコアにしてフレームアーキテクトの手足を付けることでヒロイックな搭乗型ロボになる事は知られており、後に本当にコラボしてしまった。


・スティールレイン

2020年9月発売。定価9800円。


ヘキサグラムの生成に伴う深刻な大地の汚染から、戦争の早期終結を目論んだMSGが生み出した大型ヘキサギア。
その姿は作中でほぼ姿を消している回転翼機そのものであり、分類としては2.5世代に相当する。


第一世代に近い動力機関にヘキサグラムを採用した「前期型」と人型への可変機構を搭載した「後期型」が存在し、両者は頭部形状の違いで見分ける事が出来る。
豊富な各種実弾系兵装による空中からの対地攻撃性能は圧倒的であり、その巨躯から繰り出されるSteelrain鋼の雨は当時の主力であった第2世代型ヘキサギアに対し絶対的な優位性を以て君臨していた。
加えて後期型は腕部を利用した物資の運搬や、フレキシブルな火器換装能力と可変機構を活かした地上での戦闘もこなせる優れたバイプレイヤーでもある。


しかしそれだけに生産コストはバルクアームα数機分に匹敵し、動力源たるヘキサグラムに至っては他の第二世代型ヘキサギアの十数倍の数を要求する。
加えて整備や兵站の要素も搭乗するガバナーだけで賄えるものではなく、高い技術を備えた支援部隊が必要という極度の金食い虫でもあった。
それ故総合的な運用効率を鑑みた結果、前期型が採用されるケースもあったという。


これらの性質から「戦局を優位に運んだあと即座に前線から追い出される」という趣のジョークが存在する本機だが、部隊投入の際にはコンスタントに高い戦果を上げており、当時対峙した最も多くの者に恐怖を与えたヘキサギアとして名を知られている。


コトブキヤショップ購入特典はノーズアートデカールと成型色を合わせたM.S.G「ウェポンユニット30 ベルトリンク」。ベルト部分は長さが倍になった仕様。


本キットに付属する武装は、「ウェポンユニット45 ミサイル&ロケットポッド」および「ヘヴィウェポンユニット32 ガトリングガン2」として単品でも発売されている。



・ハイトレーガー

2020年10月発売。定価7800円。


貨物運搬を主軸において開発された多脚の第二世代型ヘキサギア。
脚部全体を水平に長く伸ばし履帯とホイールで走行する「フラットモード」と、それらを展開した4脚での歩行形態「ポリポッドモード」の2形態を、走破先の地形状況に合わせて使い分ける。
また前脚にはサブアームを内蔵し、後脚にはアンチマテリアルライフルが分解・格納されている。
大重量を支える目的もあって一般的なヘキサギアに比べ装甲強度とフレーム部分の剛性に優れており、その設計思想はヘキサギア本来の用途の一つである建設重機に近い。


単体での攻撃性能は控えめだが、持ち前の地形走破能力の高さに加え、火器を搭載する事で自走砲に、バルクアームαの上半身を接続する事で移動砲台にもなり、また操縦席を格納して無人車両としても運用可能と、運用形態は柔軟の一言。
その汎用性の高さで、前線は勿論、軍事基地や工業地帯などあらゆる環境で任務に従事している。


コトブキヤショップ購入特典は成型色を合わせたM.S.G「ヘヴィウェポンユニット04 グレイヴアームズ」。



・BA ラウドゲイル

2020年12月発売。定価7800円。


バルクアーム・グランツと同一の変形機構を有しながらも、ヒロイックに纏まっていたグランツに対しオフロード車を彷彿とさせる無骨な造形をした人型ヘキサギア。「BA」は順当に考えればBULKARMからとられていると思われるが、特に明言はされていない。
グランツ譲りの高い機動性に加え、車輪は装甲車に用いられていたオフロードタイヤがそのまま流用されている為、悪路においての走破能力はグランツ以上。


辺境で活動していた武装勢力、ないし商人がそのパイプを活かして建造した機体がルーツとされているが詳細な製造経緯は一切が不明で、その最初の一機も未だ特定には至っていない。
とは言えその情報自体は広く認知されており、多くの場所で同一の機体が製造され運用されている。
それらの外装は材質から形状に至るまで使用者によって千差万別で、場合によっては更に装甲を追加したり逆に省略されたりすることもあった。


グランツは細やかな制御によって多用途に運用できるマニピュレーターを有しているが、本機に搭載されているのはαと同一の簡易的な作業肢である。
しかしそれは機体製造・運用面における大幅なコスト削減につながっており、大重量となるマニピュレーター制御システムを搭載しなくても済むという利点にもなっている。
また構成するフレームも最初から部品精度をある程度下げることで劣化による性能低下の影響を小さくし、長期間の運用を可能としている。
フレーム部分は低精度化を補うための補強が施されたことでそれ自体の重量は増している物の、前述の通りマニピュレーター制御システムが積まれていないため総合的な機体重量はグランツから大して変化していない。


これらの機体特性故に戦闘行為を避けたい難民や商業部隊から強い支持を受けており、戦線が第三世代同士の戦いにシフトした時代においても高い需要を保っている。Loudgale吹きすさぶ風の名は、荒野の中でその風と本機を重ねた旅人が呼んだものである。


コトブキヤショップ購入特典はマーキングデカールと、拡張マガジン・汎用ジョイントが一つになった「ラウドゲイル用オプションパーツ」。



・ディフィニッションアーマー ブレイズボア

2021年2月発売。定価5200円。


「ディフィニッションアーマー」を量産化させるにあたり、高機動による戦場の撹乱を主とするウッドペッカーに対し、
開発当初のコンセプトに立ち返りバルクアームの小型化を目指したのがブレイズボアと呼ばれるバージョン。
パワーローダー然とした見た目をしておりウッドペッカーより高い防御力を持つ一方、歩行による移動を前提とする為に推進器はそちらの物よりも低出力。
大型ヘキサギアが侵入できないような狭所において歩兵との連携を主運用形態としており、その信頼性は高い。
操作も搭乗するウォーメイジのBMIの情報を更にフィードバックさせるマスタースレーブ方式をとる事で高精度で行える。


キットとしてはウッドペッカーのバリエーション。ボリュームが二倍近くに増えている他、新規造形の頭部を持つ専用のウォーメイジ・ヘッツァーが同梱されている。


コトブキヤショップ購入特典は紺色成型の「アリスパック特別カラー」。



・ウィアード・テイルズ

2021年2月発売。定価6500円。


最新鋭の人工筋肉と重力コントロールシステムをゾアテックスによって高度に複合させることで、非常に軽快な運動能力の発揮を実現した第3世代型ヘキサギア。
ビジュアルは所謂「九尾の狐」を連想させる他、第3世代としては珍しい半密閉タイプのコクピットも備える。ビークルモードではエアバイクに変形。


最大の特徴は、機体後部に尾の如く3つ接続された規格外兵装「スペードロワー」。
グラビティ・コントローラー、機体制御スラスター、そしてKARMAを備えるこれはそれ自体が飛行、射撃、斬撃、防御能力を備える多用途ヘキサギアでもあり、ガバナーと合わせて最大五体による高度な連携を行える。
そして三角形状に配して展開するバリア「プラズマヴェール」はボルトレックスのプラズマキャノンをも凌ぎ切るほどの防御性能を発揮し、現状では最高逢の非実体型防御システムとの呼び声高い。
これに搭載されているKARMAはかつての相棒であるガバナーを失った個体から選りすぐられており、再び主君を得た彼らは攻撃的な機体性能を有しているにもかかわらず「主を護る」ことを目的とする。
本体と合わせ4つのKARMA、すなわち魂を備えるウィアード・テイルズは、まさに"奇妙"な妖獣なのである。


コトブキヤショップ購入特典はクリア成型となったFランナー二枚*9


・ブイトール

2022年8月発売。定価8580円。


ヘキサギア5周年最大の目玉として登場した人型ヘキサギア。
ボルトレックスの後継機となるべくリバティー・アライアンスの総力をもって開発された機体で、既存のあらゆるヘキサギアとは異なる「忘我廻廊」という運用システムの採用に至った。
ヒトとマシンを高次にシンクロさせ搭乗ガバナーの没入状態を惹起し、強化兵士の神経伝達速度に匹敵する驚異的な運動性能が最大の特徴となっている。
KARMAを搭載しながらもゾアテックスは実装しないため第二世代に相当するという論もあるが上記の特筆性から誤りとされており、どの世代区分にも該当しない特異な機体であり、強いて呼ぶなら第四世代と言える。


一言で言えばクソデカいガバナー。これまでの人型ヘキサギアとは違い流線形かつスマートなフォルムが特徴的であり、尚且つコックピットは密閉型を採用している。
可動域も極めて高く、ボルトレックスの後継機というだけあってそちらとの組み合わせも抜群。5周年を代表する名機となった。


・ブロッケード・アイビー

2023年12月発売。コトブキヤショップ専売品で定価は13,200円


MSG管理区域の外縁部における防御戦闘用として、MSGヴァリアントフォースによって開発された砲撃戦闘ヘキサギア。
第三世代に分類されるが、ブロックバスターなどと違い純粋に地上戦・砲撃戦に特化した超大型の多脚型ヘキサギアとなっている。
第一世代の時代に設計されたものを改修した主砲→第二世代末期のものを改修した脚部→同じく第二世代末期の試作を改修した密閉型コクピットブロック→キャパシター兼大型ブースターユニットの順に開発され、
それらをゾアテックスで統合制御するという「世代をまたぐ出自を持つユニット群の集合体」と呼べる存在になった。


シリーズ最大級のデカさを誇るヘキサギア。昆虫型なので全高は100mm程度となっているが実際はメチャクチャデカい。
6本脚を構成する「インセクトレッグ」が、単体でメガミデバイスやFAガールの大型脚部ユニットとして成立する*10ことからもお察しである。
主砲たる超長距離狙撃用電磁投射砲(スナイパーキャノン)は何と長さ約320mm。ヘキサギアではかなり大きめのブイトールが小さく見えるほど。
成形色はバルクアームαと一緒なのでそちらと組み替えても遊べるだろう。


また、本機の構成要素たる「スナイパーキャノン」「コックピット」「インセクトレッグ」「ブースター」はブースターパックとして一般販売された。
こちらは11月発売。成型色はブレイズボアやバルクアーム密林戦仕様と一緒。




【ガバナー】


こちらのデザインは全てMORUGA氏が担当。
一部のキットは材質や可動域を見直した「Ver.1.5」が発売されている他(それに伴い旧版は生産終了している)、それらは設定にも反映されている。




・ガバナー アーマータイプ:ポーンA1

2017年8月発売。価格1600円。
パラポーン・センチネルとセットでリリースされたガバナー第一弾。


LAで広く使用されているアーマータイプ。名前の由来はチェスの駒のポーン。
A1はLAでそれまで使用されていたアーマータイプ:ポーンの新型モデルである。
なお、アーマータイプ:ポーンのデザインはパラポーン・センチネルと同一。というかポーンを模して造られたのがパラポーン・センチネルである。


全身を密閉する事ができるため、汚染地域でも長時間の活動が可能となっている。
またヘルメットの顔部分は、甲冑の面の如く上げる事ができる。
武器はアサルトライフルと高周波ブレード。
この二つは合体させて銃剣の様にする事も可能であり、またブレードには刀身を射出する機能も備わっている。


2019年8月にVer.1.5がリリースされている。定価2100円。


なお、ヘルメットとブレードの刀身射出はキットでは一体形成であるため再現は不可能である。



・ガバナー パラポーン・センチネル

2017年08月発売。定価1600円。


こちらはVFの一般兵に当たるガバナー。
「パラ」ポーンの名の通り、中に人が入っている訳ではなく、情報体となった元人間が意識をダウンロードして動かす機械である。
実際には情報体化前の人間も多く居るVFに於いては、それらの為のアーマータイプも別に存在する。
武器はショットガンとハンドアクス、バックラーの三種。


困り顔をした髑髏の様な、どことなく愛嬌のありつつもどこかホラーめいた顔から妙な人気があり、新商品のサンプル写真ではもっぱらやられ役である。
2019年8月にVer.1.5が発売。定価2100円。



・ガバナー ライトアーマータイプ:ローズ

2017年9月発売。定価1700円。


長い金髪が目を引く女性ガバナー。
ジャミング装置の搭載による隠密性の高さに加え、大幅な軽量化によってポーンA1を上回る運動性を持つ。
代わりに頭部が露出してしまっているため、汚染地帯での活動には制限がある。
武器はブレードとガンナイフ。


2021年2月にVer1.5が発売。定価2450円。
新規造形のヘルメットが付属するほか、パッケージもアクティブな雰囲気に。


商品になっているのはあくまで「女性型」であるため、男性型も別にあると思われる。



・ガバナー パラポーン・イグナイト

2018年04月発売。定価2200円。


センチネルより更に戦闘能力を強化したモデル。
その騎士甲冑の様なビジュアルから、VF兵士の間でも人気が高く、支給を希望する者は多いとされる。
武器は電流を流し電子機器を麻痺させる「スタニングランス」と、グレネードを内蔵した「アタックバックラー」。
ランス基部には銃口の様な意匠もあるが、設定上はこれが何なのかは特に説明されていない。


そのヒロイックな造形や膝アーマーの形状がポーンA1と共通している事などから、情報公開直後はユーザー間ではLA側と推測されていた。
実際にはVF側だったものの、やはりそのビジュアルの人気から、
「見た目はイグナイトだが実際にはLAのアーマータイプ」という設定のミッション参加者が多かったため、
ボルトレックスLA仕様に、合わせてLAバージョンのイグナイトも急遽追加される事となった。



・ガバナー パラポーン・LAT ミラー

2018年5月発売。定価1900円。


こちらはパラポーンの女性型。頭部とカラーリング以外はライトアーマータイプ:ローズと同じである。
パラポーンでありながらその姿は人間の女性そのものであるが、それもそのはず本機は人間社会への潜入任務用である。
その任務の性質上、当然ながらキット以外の様々な容姿のモデルが存在するという。
武装はライトアーマータイプ:ローズと同じくブレードとガンナイフ。



・ガバナー パラポーン・エクスパンダー

2018年5月発売。定価2200円。


二丁の巨大ブレード付きガトリング砲が特徴的なパラポーン。
一部の優秀な情報体にのみ与えられる強力なパラポーンで、主に結晶炉の防衛の様な重要な任務に就く。
第二世代型ヘキサギアに匹敵する防御力とパワーを持ち、最早パラポーンというより「人間サイズのヘキサギア」に近い存在。
壊滅寸前のVFの戦線をたった一人で支えた事もあるとされ、LAにとっては大きな脅威となっている。


武器はガトリングブレード2丁とリボルバー銃。
リボルバーのホルスターは、設定画では股間にあったが製品では腿に変更された。



・ガバナー ゾアントロプス・レーヴェ

2018年6月発売。定価2400円。


謎のヘテロドックスにして、ガバナーとしては唯一の名前ありキャラクターである。
LA、VF問わず攻撃してはヘキサギアの部品やヘキサグラムを強奪する謎の人物。
その強さ、凶暴さ、何より危険度からLAとVF延いてはSANATからも警戒されている存在。
ガバナーでありながら第三世代型ヘキサギアを上回るスピードやゾアテックスを発現させていると思しき挙動を見せ、
レーヴェ(Lowe.ドイツ語でライオンの意味)と名付けられたのも「捕食者の頂点」の意味が込められている。
本人の謎の多さもあって、本名は不明である。


なおゾアントロプスはあくまで一個人であるため、他のガバナーと異なり別個体などは存在しない。
しかし、その強さにあやかる意図で自身のアーマータイプを見た目だけ似せたファン「ゾアントロプスフリーク」も存在している。



・アーリーガバナー Vol.1

2018年12月発売。定価2600円。


「初期ガバナー」の名前の通り、汚染が軽微で兵隊も人員豊富だった時代のガバナーの姿。
ヘキサグラムを装備している以外は現代の野戦服とほぼ変わらず、武器もどこかで見たようなものがほとんどである。
頭部パーツはヘルメット、ゴーグル、フルフェイスマスクなど5種類が付属する。
成形色を緑に変更した「密林仕様」も存在する。



・ガバナー エクスアーマータイプ:白麟角

2019年5月発売。定価3000円。


「びゃくりんかく」と読む。
ゾアントロプスやエクスパンダ―といった強力で危険なガバナーに対抗するために、
白亜理研の人体強化計画によって生み出された「強化兵士」の為のアーマータイプ。
白亜理研の名前の通り日系企業である同社らしくサムライをモチーフにしており武装も基本的には通常の二振りの日本刀型と一振りの大太刀型のレーザーブレードのみで射撃武器は基本的には備えていない。但し、ヘキサギアのコンセプトの通り普通に持てるわけだが…
更に背中と腰に接続できる義肢を備えており背中に接続し、武器を持たせたり、腰に接続することで後肢として使用、ケンタウロスのような形態をとることができる。またこの義肢は待機状態では円を描くためそこから「月輪」と名付けられている。


強化兵士は、白亜理研のバイオ技術と薬品技術によって肉体と知覚を強制的に引き上げられた者達で、
その高い戦闘能力と引き換えに人格に障害が発生している
汎用的なポーンA1と異なりこちらは攻撃に偏った設計であり、また正式名称は「モノケロス」である。
このモノケロスタイプは後述のケツァールタイプと違い、自らの強靭な身体能力を十全に使った近接戦闘に加え、前述の義肢を使用する関係上、後述の通り後者より人格の障害が発生しやすい。
この白麟角はそんな強化兵士の一人の名前で、かつてゾアントロプスに仲間を全滅させられた唯一の生き残りに与えられた名前である。
ゾアントロプスへの復讐心に燃えた彼は、ゾアントロプスと互角の戦闘能力を発揮したという。



・ガバナー エクスアーマータイプ:ケツァール

2019年7月発売。定価3000円。


パワー強化に重きを置いたモノケロスに対して、こちらは感覚強化を主とした強化兵士のためのエクスアーマータイプ。
五感強化の結果「野生の勘」まで獲得しており、高い生存性をも得ている。
また格闘戦特化のモノケロスとは逆にこちらは射撃に特化しており、特に弓の類を用いた狙撃を得意とする。
また人格への影響はモノケロスより軽微であるため、実働数もこちらの方が多いとされる。
なお、頭部の髪の毛状の部分はセンサーである。任意で伸ばしたり収納したりでき、カットしても再生することができる。つまりハゲとは無縁



・アーリーガバナーVol.2

2019年9月発売。定価2800円。


カーキ色で野戦服的なVol.1に対し、こちらは紺色が主体、どちらかと言えば「警備隊」「特殊部隊」な感のデザイン。
ガスマスクやドイツ軍的なヘルメットやマシンガンが特徴的である。
こちらの頭部パーツもバリエーション豊富であるが未塗装である事に注意。



・ガバナー アーマータイプ:ナイト【ビアンコ】

2020年2月発売。定価3000円。


設定上でのみ存在が語られていた、ポーンに次ぐチェスの駒モチーフのアーマータイプの一つ。
ヘキサギアに搭乗しての「騎乗戦」に特化したアーマータイプで、
稼働時間が大幅に制限されるため歩兵として運用するのは難しい代わりに、高い筋力と防御力を獲得している。
頭部は見た目はポーンA1と大差ないが、実際にはほとんど設計が異なるとされる。
武器はFAに持たせてもなお長剣サイズとなる、ガバナーの身の丈以上の刃渡りを持つ大剣と巨大シールド。



・ガバナー アーマータイプ:ナイト【ネロ】

2020年2月発売。定価3000円。


格闘戦型のビアンコに対してこちらは射撃型。ネロの名の通りカラーリングは黒が主。
武器は大砲「チャージキャノン」と重機関銃。
ビアンコの持つ大剣は、本来はこのチャージキャノンから発射される砲弾であり、
剣として使用されているのはたまたまそれに近い形状だったからというだけである。
ビアンコの大剣をチャージキャノンの砲口に装填する事で、本来の形態「ジャッジメントラム」を再現する事が出来る。
ジャッジメントラムは、言うなれば無砲身先込め式大砲であり、その性質上射程も命中率も壊滅的に低く、
外せば弾体のほとんどが破損するため再使用不可能となるが、命中しさえすればヘキサギアさえ仕留めるというヘキサギア界屈指のロマン砲である。



・アーリーガバナーVol.3

2020年05月発売。定価2400円。


女性兵士版アーリーガバナー。惜しげもなく胸の谷間をオープンしたセクシーなスタイル。
頭部が4種類(ベレー帽、イヤーマフ、脱帽サングラスなし、脱帽サングラスあり)付属する。
相変わらず頭部は塗装されておらず、ディテールの細かさと相俟って有名モデラーでも悲鳴を上げるほど塗装難易度は高い。



・アーリーガバナーVol.4 / Vol.5

2020年6月/7月発売。両者とも定価2400円。


上半身裸の男性兵士。アクション映画に出てきそうな野性的な姿が魅力。
髪型違いの頭部が2種類(頭髪ありとスキンヘッド)付属する。
4と5の違いはカラーリングと頭部の造形が異なる程度で、ほぼ同じ内容。好きな色をしている方を買うと良い。



・ガバナー ウォーメイジ・ヘッツァー / ガバナー ウォーメイジ・ツェルベルス

2020年11月発売。両者とも定価2200円。


「ウォーメイジ」とはアーリーガバナーとアーマータイプの中間に当たるガバナー。
脳内に埋め込んだ機器を用いて制御する外装「思考操作式ターボプロテクター」を身に纏うことで、
個々の使用者の能力に作用されることなく安定して超人的な身体能力を発揮できる。
ヘキサギアの操作にも転用可能で、特に2.5世代の人型ヘキサギアはこれで制御する事でその挙動を劇的に変化させられる。
自身の数倍の巨躯を持つそれらの機体をあたかも自分の肉体のように扱うその様から、 War Mage 戦場の魔術師の呼び名がついた。


ヘッツァーはウォーメイジの中で最もスタンダートなモデル。
量産性に優れており、これをベースに開発されたのがアーマータイプ・ポーンである。
一方のツェルベルスは広域索敵に特化したモデル。
武装もヘッツァーと比較して高火力の物を装備しており、単体でも高い戦闘能力を有している。


キットの付属品は、ヘッツァーがサブマシンガン二挺と頭部オプション「マルチトラッカー」、ツェルベルスはレーザーライフル。



・アーリーガバナーVol.6

2021年04月発売。定価2860円。


アーリーガバナーVol.1の女性版というコンセプトのモデル。
Vol.1と同様のカーキの野戦服を着た女性兵士であり、頭部パーツにはvol.1と同デザインのヘルメットの他、
キャップ帽とサングラスを装着したもの、航空用ヘルメットを装備したもの等が用意されている。
また小物として武装類の代わりにメディカルガン、ラップトップ、リュック、左右片側4種類のハンドサインを表現した手首パーツが同梱する。
相変わらず顔は非塗装なので注意。



・ガバナー イグナイト・スパルタン

2022年03月発売。定価3850円。


イグナイトの最新モデルであり、ほとんどの部位が新設計となったイグナイトの上位版。
脚部の性能強化により更なる大型の武装が搭載可能となり、イグナイトの特徴であるランスとラウンドシールドはより大型化している。
最早ガバナー同士の戦闘で使うには過剰な程であり、完全にヘキサギアを狙う為の武装となっている。


最大の特徴である大型ランスは、これまたFAやFA;Gに持たせても大型ランスに見えるスケール感であり、かなりのビッグサイズと言える。
また武装にはもう一つ、何故かクラシカルな水平2連散弾銃も同梱している。



・ガバナー クイーンズガード

2022年04月発売。定価3850円。


イグナイト・スパルタンのバリエーションモデル。
ヘキサギアに於いて特別な色と設定される深紅のカラーリングをガバナーとしては初めて施されている。
VFとも独立したSANAT直属の護衛部隊が運用する。
常にジェネレーターシャフトの付近のみに展開し、装備しているヘキサギアも全て同様の赤色に塗装されているとされる。


こちらは砲撃型であり、折り畳み式の巨大ランチャー「クリミナルバスター」を主兵装とし、
また希少物質「碑晶質」で作られた「ジャックブレード」と呼ばれる剣も持ち、これはVICブレードと同様に切り付けた対象を強制停止させる機能を持つ。
またシールドはクリアパーツの奥にSANATの紋章が見えるという凝った造形。これは外付けコンピューターとして機能しているとされる。


総じてクリアパーツが多用されているという、ガバナーとしては珍しいキットとなっている。



・ガバナー パラポーン・ジャッジヘッド

2022年06月発売。定価2750円。


ガバナー アーマータイプ:ナイトのバリエーションであるが、パラポーンとある様にこちらはVF側。
ポーンを模倣したパラポーンと同様、こちらはナイトを模倣したものであるが、「騎兵」であるあちらに対してこちらは「重装歩兵」である。
パワーと強度は各段に強化され、ヘキサギアを拳で殴り付けても破損するのは稀な程。
そのパワーを活かすものとして主兵装には推進器付きの巨大バトルアクスが用意されている。


巨大斧を装備し、グレートヘルムを思わせる形状の頭部をしたその造形はさながら処刑人といった様子であり、
騎士甲冑の様になっているのはイグナイトと同様に見る者への心理的効果を狙った意図的なものであるとされる。


なお、余剰パーツとしてナイトの頭部も同梱しているがカメラ部分は塗装されておらず、また説明書にも組み立て方は書かれていない。



・ガバナー アーマータイプ:ポーンX1

2022年06月発売。定価2750円。


ポーンA1の派生機に当たるモデル。
BMIの機能強化を意図しており、ガバナー、KARMA、ヘキサギアの個性に適応させるべく細かな設定が可能になっている。
このためハードの性能は人工筋肉が多少強化され装甲が追加された程度となっている。


武装はアーリーガバナーVol.1のものと、新規造形の大型ナイフが同梱する。
肩部アーマーの形状がFA;Gアーキテクトのものと似ているが、それもそのはず元々は改造作例だったものを製品化したものである。
FA;G(FA)の迅雷に近い存在と言えよう。



・ガバナー エンジニアセットA

2022年10月発売。定価5940円。


「整備員」をモチーフとしたガバナー。
それにしては随分大型商品だが、本製品はガバナー2体とボール状の作業用ドロイドがセットになっている。


今までの戦闘員シリーズとは全く毛色が異なり、灰色の作業服とキャップ帽を被った頭部という如何にもな整備班的な造形。
同梱パーツも、バール、電動ドライバー、工具箱……と非戦闘員感が漂う。


単体よりも他キットとの組み合わせで真価を発揮する製品と言えよう。



・ガバナー ヘヴィアーマータイプ:ルーク / ルーク【レフティー】

2022年10月発売。定価5500円。


設定上でのみ存在が語られていた、ポーンに次ぐチェスの駒モチーフのアーマータイプの一つ。
「LA側にも超強いガバナーが欲しい!(要約)」というユーザーからの要望に応えたモデル。
ガバナーとは言うものの、そのキットサイズは全高105mm=設定上の全高約2.5mと、そのスケール感は最早ガバナーのそれではない。
アイアンモンガーハルクバスターを想像すれば大体合ってる
因みにバルクアームαは165mm=設定上約4mである。
極端に肥大化した右腕「アガトラム」は装甲目標に対する文字通りの打撃力を持ち、その巨体故の鈍重さを補うための全身の推進器のパワー、
プラズマ兵器に対して有効な「アークシールド」展開機能と合わさり、非常な威力を誇る。
当然これほどの代物を動かす為に消費されるエネルギーは膨大であり、運用には高度な情報処理能力が必要となる。


【レフティー】はコトブキヤショップ限定品で、通常版がLAガバナーの基本カラーである白系のカラーリングなのに対し、
こちらは「ナイトストーカーズ」とも異なる色調の黒で形成されている。
また「アガトラム」は左腕となっている。なので通常版とレフティーを両方購入すれば夢の両腕アガトラムが実現可能


小さめのヘキサギアとでも言うべき代物という事で、全身各部には3mm穴が備えられており、「アガトラム」も掌に3mm穴を持つ。
「アガトラム」の五指はそれぞれが稼働する他、掌の穴に保持パーツを取り付ける事でFAや人型ヘキサギア用武器、MSGパーツを持たせる事も可能。






【オルタナティヴモデル】


シリーズの中でも特にシンプル・コンパクトで組み立てやすさを重視した小型キット群のこと。
何れのキットもガバナー並みの価格になっており、初心者にお勧めしやすいキットとなっている。
反面成型色は少なめで、グレー系メインのカラーリングも合わせM.S.Gに性質が近い。




・スニークサイト

2020年4月発売。定価1500円。


有機的な鳥形のフォルムを有する、偵察任務特化型ヘキサギア。
アースクライン・バイオメカニクス社が開発し、主にLA側で運用されている。


それ自体にKARMAを内蔵しておらず、機体が構築する通信網を通じて管制母機となる他ヘキサギアのKARMAによって制御されるという特徴を持つ。
これは母機KARMAのメモリに応じて同時に制御できる数を増やせることを意味し、
複数機を相互に連携させることで広域の立体的な探索や敵地への深部隠密行動など、他のヘキサギアでは為し得ない特徴的な運用形態をとる事が可能。


主な役割が隠密行動であるが直接的な戦闘能力もバカにできるものではなく、
運動エネルギーを加算した翼による一撃はその鋭さも相まってブレード並みの破壊力を生み出す。
半面装甲は軽量化のため薄く、被弾すればガバナーの携行火器程度の火力でも機能停止を起こしうる。
が、軽快な運動性能と優れた速度を有する本機を地上から撃墜する事は非常に困難。
またアーマータイプ:ケツァールとは古の鷹匠を彷彿とさせる抜群の連携を見せる事もある。


実際のキットはダークグレー一色成型であり、パッケージ見本とは大きく姿が異なる。
逆に言えば他のキットとも組み合わせやすいという事でもある。
中にはFAガールやメガミデバイスの翼として利用しているユーザーも。



・クロスレイダー 〈フォレストカラーVer.〉 / 〈デザートカラーVer.〉

フォレストカラーが2020年4月発売、デザートカラーが2020年5月発売。定価1800円(共通)。


ヘキサグラム開発から間もなく登場したバイク型の第一世代ヘキサギア。
ヘキサグラムを丸ごと動力機関として採用という単純ながらも極めて応用性の高い運用方法がとられており、
本機が先駆けとなって既存の動力機関類はヘキサグラムに急速に取って代わられる事となった。
第三世代ヘキサギアが主流となった今でも定期的にアップデートが施され、両勢力に少なくない数が運用されている。
中にはKARMAやSANATとの接続・連携を視野に入れた機体も存在する模様。



・ヒューマノイド・ジェスター

2020年6月発売。定価1800円。


「外宇宙を含む極限環境に自らの形態を様々に変化させる事で適応する」という発想の元極秘裏に考案された新型パラポーンで、多腕化や胴体部の極端な延長など、人体の形状に囚われない独特の運用を可能としている。
しかしそれは「ヒト」としての形状を著しく損なう事からプロジェクト・リ・ジェネシスを掲げるSANATからの承認が下りず、開発は義肢の研究という形でカモフラージュされて行われた。
その為正式な生産ラインを踏んだ個体が存在せず、正確な総生産数、総可動数は不明。
また性質上SANATの監視を常に受ける事もあり、表だって活動する個体は存在しない。


各部ユニットの換装、ないし拡張によって本領を発揮する運用形態は寧ろヘキサギアに近く、ヘキサグラムの持つ拡張性の高さをフルに活用したものとなっているが、その異形の体に適応できる情報体は少ない。
実験用兵装として銃と剣を纏めた"オルトロス"を持ち、前腕部を丸ごと換装して取扱う。


スニークサイト同様、実際のキットは単色成型。こちらはガンメタリック。



・オルタナティブ トラックダウン

2021年12月発売。定価1980円。


スニークサイトと同じく小型サポートメカ枠のマシン。こちらはMSGが開発した。


ガバナーと共に戦う事を想定しており、そのビジュアルといい頭部に装備された分子感応センサーによる大気中の物質に対する走査能力といい、
その見た目と役割はさながらわんこ猟犬。
後部に尻尾状の作業肢を持ち、銃器の操作を始め様々な作業を可能とする。
また、小型ながらも第三世代ヘキサギアにある程度追従できるほどのスピードと、
走破性に優れた四脚形態と前足を腕部として使用可能となる直立三脚形態に変形する機能を持っている。
スニークサイト同様、本体それ自体ではなく周囲の完成母機によって制御されるが、こちらは本体の傍で運用される事が想定されており、
あちらより通信負荷が少ない分同時制御可能数はあちらより増えているため、正に猟犬の群れをけしかけるような戦術を可能とする。


キットには本体が2体付属しており、ミニミに似た重機関銃とMGL-140に似たグレネードランチャーが2丁ずつ同梱されている。
成形色はガンメタ一色ではなく、アームの先端やセンサー部などは塗装が必要だが、本体カラーは参考画像と同じガンメタと青黒色の二色となっている。




【その他】


上記のいずれにも当てはまらない、あるいは分類の難しいものを述べる。
なおキット以外にも、クリアファイルや缶バッジといった雑貨がリリースされている。




・マスターブートレコードBOX

2018年4月発売。定価13000円。


レイブレード・インパルス、ボルトレックス、ポーンA1、センチネルがセットになった豪華商品。成型色はプロモーションビデオの雰囲気に合わせたミリタリーテイストの物に変更されている。
またレイブレード部分は出力開放をイメージし大型化した新規造形の物が左右両方付属。偏光メッキ加工もされておりゴージャスな見た目。
ファンディスクとブックレットも付属するファン必見の逸品。



・ブースターパック001

2018年1月発売。定価2500円。


組み替え用の拡張パーツのセット。単体で組み上げることも可能で、小型の熊のような謎生物の形になる。


主に板状フレームとなるパーツと小型のディテールアップパーツを中心に収録されている他、その他のキットには付属しないジョイントパーツが入っている。



・ブースターパック002

2018年7月発売。定価2500円。


同じく拡張パーツのセット。こちらは魚型のメカ、もしくは武器腕のようなプラズマキャノンになる。


001と違いフレームとなるパーツは無い代わりに大型のコアユニットが収録されている他、
ディテールアップパーツは001と比べてかなり大型のものが中心となっており、やや癖が強い。



・ブースターパック003〈デザートバギー〉 / 〈フォレストバギー〉

2019年9月発売。定価3800円(共通)。


001、002とは違い、組み上がった後の状態がメインとなるキット。
一人乗りのバギーの形の第一世代型ヘキサギアとなり、カーキ色のデザートバギーと濃い緑色のフォレストバギーの2種類が発売されている。成型色以外は完全に同一。
組み替え用の部品としても便利なパーツもいくつかあるが、軸がかなりキツく調整されているため、一度バギーの形で組んでしまうとバラすのは少し難易度が高い。



・ブースターパック004〈マルチポッド〉

2019年10月発売。定価3200円。


一人用の密閉型コクピットとなるキット。
バルクアームのものはかなり狭いため搭乗できるガバナーが限られていたが、
こちらはパラポーン・エクスパンダーなどの大型のガバナーでも問題なく搭乗できるサイズとなっている。
重厚な外観に違わず、設定によると、部分的にはバルクアームαのコクピットよりも頑丈とされる。



・EXユニット001

2017年12月発売。定価1200円。


六角形の棒状ジョイントが多数収録されたキット。ブースターパックとは異なり、完全に拡張パーツ(というかジョイントセット)として特化している。
メインとなる長い棒の他、六角ジョイントの向きを30°ずらすパーツはこのキットのみにしか収録されていない。



・ミニフライングベース<リバティー・アライアンスVer.> / <ヴァリアントフォースVer.>

2017年12月発売。定価800円(共通)。


ガバナーサイズの小型フライングベース。1キットに2個封入されている。
2種類発売されており、それぞれ底面に貼れるシールのデザインが異なる。



・ブロックベース01 DXヘッドクォーター

2020年8月発売。定価8100円。


ヘキサギアのスケールに合わせた拡張型の基地セット。
階段や昇降用のリフトの他、ノートPCや椅子等スケール感を際立たせるアイテムも付属。
さらに新規造形のセントリーガンも付属。基地の防衛システムとして用いるも良し、ヘキサギアに搭載するも良し。名前が同じで紛らわしいが、「M.S.Gヘヴィウェポンユニット08 セントリーガン」とは別物。
割高感を感じなくもないが、全てのパーツを使えばレイブレードインパルスを覆い尽くせるくらいにはパーツ数が多い。
また壁と床のパーツは他スケールのプラモとも合わせやすい。


コトブキヤショップ購入特典は「M.S.Gヘヴィウェポンユニット08 セントリーガン ガンメタリックカラー」。キット付属のセントリーガンとは別物。紛らわしい。



・ブロックベース02 パネルオプションA

2020年8月発売。定価2500円。


上記ヘッドクォーターの拡張品。
平面パネルと壁面パネルが2枚ずつ、それらをつなげるための各種ジョイントがセットとなっている。



・ブロックベース03 リフトオプションA

2020年8月発売。定価2200円。


これも上記ヘッドクォーターの拡張品。
こちらに入っているのはリフトパーツと階段パーツおよびそれらを活かすための多種オプション類。
内容的にはこっちの方が多様性があってお得かもしれない。



・アーミーコンテナセット

2020年9月発売。定価1800円。


ヘキサギア及びガバナーの世界観演出の為のガジェット類。
武装と開閉可能な複数のコンテナがセットになっている。



・ヘキサギア ブロックベース04 DXアーセナルグリッド

2021年10月発売。定価8910円。


BAラウドゲイルのパッケージ絵で描かれているガレージがキット化。
壁と床のパネル部分は以前の流用だが、それに加えてガントリークレーンが付属。
クレーンの鎖部分は本物の金属を使用しており、実際にクレーンの巻き取り・巻き下ろしが可能。


・ヘキサギア ブロックベース05 クレーンオプション

2021年10月発売。定価2420円。


DXアーセナルグリッドのクレーン部分が単独で商品化。
既にパネル部分を複数購入している場合はこれだけ購入すればお得。



・ヘキサギア ブロックベース06 スラットプレートオプション

・ヘキサギア ブロックベース07 フェンスプレートオプション

2021年10月発売。定価1320円。


ブロックベースの拡張パーツの一つ。
スラットプレートは目が細かい、フェンスプレートは粗いフェンス・床・柵・籠を再現する。ヒンジ部品が付属するためドアにする事もできる。
また戦車のスラットアーマーの様にする事も可能。



・ガバナーウェポンズ コンバットアソート01/02

2022年05月発売。定価1320円。


ガバナー用の武装セット。01、02共にガンメタ一色成形。


01は「バランス重視の装備セット」とのことで、MSGサムライマスターソードの刀部分をガバナーサイズにした「プラズマソード」、本体・拡張サイト・拡張バレル・サイドグリップ・小型増槽を分解可能な「大型レーザーライフル」、柄付き手榴弾のような「ハンドグレネード」、アーリーガバナーvol.1りアリスパックをSFアレンジした「タクティカルコンテナ」、背中に装着し多数のハードポイントを追加する「タクティカルハンガー」が付属する。
大型レーザーライフルはフォアグリップの展開により両手持ちや、銃身の付け外しによりロング・ショートバレルの切り替えが可能。
またバレルやサイトは02付属の武器と組み合わせる事も可能。


02はより武装のバリエーションが追求されており、いかにもSF的な「大型プラズマソード」、銃身・バレルの着脱が可能な大振りの「ハンドガン」、センチネルのものよりより大型化しポンプアクションが再現されている「強化ショットガン」、本体やバレルの着脱・組み合わせが可能な「プラズマキャノン」、ポーンA1やセンチネルの胸部アーマーと取り換え可能な「タクティカルアーマー改」が付属する。



・ガバナーデカールセットA

2022年05月発売。定価1100円。


細か過ぎて塗装困難との声に応えて登場したガバナーのアイデカールセット。
予備や目線を含め多数が付属している。



・パーツリムーバー

2018年11月発売。定価900円。


キットでは無くツール。六角形でオレンジ色のバールのようなもの。縁の下の力持ち。
キットブロックであり、何度も組み替えることを前提としたヘキサギアのための、一度はめ込んだパーツをこじ開けるための道具。
単なる凹凸の嵌め込みならともかく、貫通していない六角穴にはめ込んだヘキサグラムポリキャップを取り外すにはこの道具が必須。


カテゴリが扱いに困るのか、店によってヘキサギアの棚、道具類の棚、はたまたそのどちらでも無い所など陳列場所がバラバラであり、実店舗では微妙に探しにくい。



・ツールBOX

2020年8月発売。定価1600円。コトブキヤショップ限定品。


これもパーツリムーバー同様、キットではなく模型製作の一助となるツール類。
なんてことはないアイテムボックスだが、側面にヘキサギアのロゴがプリントされた専用デザインとなっている。





【余談】


  • 本作はコトブキヤの社運をかけたプロジェクトとしてフレームアームズ・ガールの儲けを注ぎ込んだらしく、失敗したら会社が傾くとのこと。この会社バカなの?
    社長曰く「大丈夫大丈夫、もしコケてもアニメFA:Gで上げた利益が吹っ飛ぶだけだから(意訳)」との事だったそうだが、無事にコトブキヤの人気コンテンツの一つとして成長を続けている。

  • 企画開始段階ではアグニレイジ発売までは予定していたらしく、仮に売り上げが振るわず打ち切られる事になった場合でも、そこまでの商品展開のみで世界観を構築できるようにしたとのこと。

  • 初期に発売したキットはCADで描画された3Dモデルをそのまま用いている都合で、やたらと説明書が見にくい。特に判り辛いレイブレード・インパルスとボルトレックスに至っては修正版がわざわざ公式サイトにアップロードされたレベル。バンディットホイール以降のキットはカラー刷りのイラストになった事で視認性が上がった。

  • 往年のモデラーの中にはかつてトミー(現タカラトミー)が展開していた24ゾイドと組み合わせて遊んでいる方もいる様子。というかスケールが同じなのでそりゃ相性抜群である。やっぱりコトブキヤはゾイド命の会社だったんだ!





逼塞するアニヲタwikiは荒らしとの戦争に臨み、己の形をも順応させていく。
屹立する項目と、それを取り囲むwiki籠り。
雲を突き抜けて聳え立つ秀逸な項目の威容。
残された書きかけ項目に閉塞する人々と、ページに滲む透き通った反転文章の影。
廃墟を駆け抜けるサルベージの群。


そしてアニヲタの集いの構築に深く関わった冥殿は、最後に自らが手掛けたサイトをある人物に託して姿を消した。
最後に彼の残した言葉だけが記憶にあり、人々はその言葉を追って彼の足跡を辿り始める。


-「追記も修正も、すべておまえが決めろ」-



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  • 「⬣」は機種依存文字っぽいから使わん方がいいかも しかしこれでブキヤ版権プラモデルで項目がないのはMSGだけになったか、作りたいんだが如何せん情報が足りんのだよなあ -- 名無しさん (2020-03-29 13:18:59)
  • 相変わらずブキヤが趣味に突っ走ったシリーズ。これとMSG、メガミ、FA:Gが展開の中心になったお陰かFAの展開がおろそかになり、その需要を埋めるかのようにバンダイが30㎜を出してきたのはなんたる因果か -- 名無しさん (2020-03-30 01:53:31)
  • 1つ買ったと思ったらいつの間にか部屋にでかい箱がいくつも積まれているシリーズ -- 名無しさん (2020-03-30 12:08:14)
  • ここまで続くとはすごいな これからも頼む -- 名無しさん (2020-09-22 01:29:29)
  • ヘッドクォーターのとこちょっと説明間違ってないかな キット付属のセントリーガンは新規造形のやつでヘヴィウェポンユニットのはブキヤショップ特典だったような -- 名無しさん (2021-03-11 12:46:08)
  • ちなみに、この企画ポシャったら会社が傾くと言われてたけど、同じく失敗したら会社が傾くと言われたFAGアニメ、企画の初報はそんなに変わらなかったりする(一応、アニメの方は初報の一年ぐらい前から企画はしていたらしいけど)。やっぱバカなんじゃないかな、この会社(褒め言葉)。 -- 名無しさん (2021-03-11 15:19:16)
  • ガンプラからこっちに手を出したらガバナーは部品超小さい…肘のピンとかうまく入らず何度飛ばしたか… -- 名無しさん (2021-08-08 09:37:04)

#comment

*1 コトブキヤ製品であってもHMMゾイドやメガミデバイスのコラボキットは使用不可となっている。
*2 現在は無事快復している。
*3 実際のプラモデルの作品にMSGパーツの追加や置換を繰り返すとプラモ本体に加えてMSGの費用も積み重なる事の再現である。
*4 勿論プラモデルのジョイントパーツとしての性質の再現である
*5 「二脚」であるだけなら発現させられる模様。ラプトル型のボルトレックスもゾアテックスを使用できる。
*6 F氏は「サムライマスターソード」等、近年発売のM.S.Gのデザインも担当している
*7 第一次世界大戦の頃に登場した菱形戦車にも、砲と機銃を装備した「雄型」と、機銃のみの「雌型」の二種類が存在し、これが元ネタと考えられる。
*8 M.S.G.ワイルドハンドと同一である。
*9 デコマスや実際のキットで赤成型になっている奴
*10 実際にこれらを接続できるジョイント構造になっている

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