登録日:2023/02/07 Tue 22:36:51
更新日:2024/07/05 Fri 10:38:12NEW!
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エベレスト 山 雪山 世界最高峰 ネパール 何故かなかなか立たなかった項目 チョモランマ 追記修正のハードルが高すぎる項目 サガルマータ 過酷 極寒 人喰い山 ヒマラヤ山脈 神々の山嶺 ジョージ・エベレスト 世界一標高の高い墓地
エベレストよ、今回は私たちの負けだ。だが必ず舞い戻って、登頂してみせる。
なぜなら、山はこれ以上大きくならないが、私はもっと成長できるからだ
――登山家 エドモンド・ヒラリー
エベレスト(チベット語:チョモランマ、ネパール語での敬称:サガルマータ)とは、地球にある数々の山々の中でも世界最高峰の山。
間違えられがちだが「エレベスト」でも「チョモラマン」でもない。*1
概要
中国~ネパールを股に掛けるヒマラヤ山脈に属し、その中でも最も標高が高い山。
かつ、人間が足を運べる場所の中で「世界で最も宇宙に近い所」。*2
青空を貫く剣の如く尖った山頂と雪景色に彩られた勇壮なビジュアルは、誰しも一度は見たことがあるだろう。
その美しい造形から地元のシェルパ族*3の間では一種の信仰対象として神聖視されてもいる。
高さは2023年3月現在約8,850m前後とされる。日本国最高峰・富士山の3,776mの優に倍を越える。
ちなみに「前後」などと標高が今なお曖昧なままなのは、地球の活動による地殻変動で高低差が現在進行形で変化し続けているから。
現在でもプレートの移動は続いており、これにより少しずつ高くなっているという説と、風化や侵食によりこれ以上の成長はないとする説がある。
加えて年中雪が積もっているため、その厚みを考えずに測定しようにも環境が厳しすぎて到達すら極めて困難な点も拍車を掛けている。
後述の過酷という言葉すら生温い様相を考えれば、悠長に測定なんてできないのも無理からぬ話だが。
ちなみにエベレストを含むヒマラヤ山脈は、大陸移動によりインドがアジアと衝突した際に形成が始まっており、かつては海底だったため標高の高い地点でも貝などの化石が見つかる。
現在知られる英語名は、この山の測量に当たったイギリス人の一人[[「ジョージ・エベレスト」から来ている>人名由来の言葉]]。
1920年代から英国主導による登山隊が度々チャレンジするも、制覇は困難を極めていた。
最終的に、現在知られるネパール側登山ルートが解放された1953年*4、
英国登山隊内の一組であるニュージーランドの登山家エドモンド・パーシヴァル・ヒラリーと、シェルパのネパール人テンジン・ノルゲイによって初の公式登頂&帰還が達成された。
説明不要のその知名度と、数多の人を魅了して止まないロマンを秘めた霊峰であるが、
人類が生身で活動できる諸々の条件も欠いており、その実態は人が踏み入れたところでまともに生きられる環境ではない屈指の危険地帯。
世界最高峰の山ということもあって、その登頂は非常に困難であるため、どっかのオープンワールドよろしく、
素手で断崖絶壁を登る主人公でへブラ山を散歩するような気分で登頂に挑戦しようものなら……
まず間違いなく死ぬ。
彼がおかしいだけとも言うが……
登山の前にするべきことと心構え
登山する前の下準備として、高山病に耐え、低い酸素濃度でも登山できる身体を作るため、アスリート育成かと思える程の厳しいトレーニングを受け、身体を鍛える必要がある。
そしていざ登頂……と行くにも、外国人には、
等を諸々込みで、費用はしめて1,000万円ほど必要になる。
これらエベレストの登山料はネパールにとって貴重な収入源であるゆえ、この山自体や関わる事柄全てが非常に厳しい管理下にあり、
無断で立ち入ると多額の罰金に加え一定年数の入山禁止措置が取られ、(罰金が払えないなど)悪質とみなされた場合は禁錮刑さえあり得るとの事。
かつて「登山料は用意できないがエベレストに登頂して本や映画にしたかった」という理由で、
無断、かつ単独でエベレストのベースキャンプに入山した南アフリカ人男性がネパール当局に逮捕された際には、
正規の入山許可を得るのに必要な額の2倍となる、2万2,000ドル(約248万円)の罰金が科された事例もあるほど*6。
登山の際には複数のキャンプを渡り歩き、天候を選びながら慎重に登山するため、例え上手く行っても最低でも1ヶ月程度の期間を費やす。
金銭面・時間面をはじめ、ちゃんと調整をして挑む必要がある。
我が国の最高峰たる富士山も、登山にはかなりの準備と覚悟を要し、それでも決して低くない危険性を孕むが、エベレストと比べればはるかに有情。
まかり間違っても高尾山や石清水八幡宮ましてや天保山のように、ピクニック感覚で挑めるような山ではない。
登山環境
気温は5月以降の夏季でも−25度以下という業務用冷凍室レベルの極寒で、更に対流により度々強風が吹き荒れている。
この風により体感温度は更に低下し、業務用冷凍庫を遥かに超える環境と化し加速度的に体温を奪っていく。
山頂付近は酸素も非常に薄いため、長居すると脳への酸素供給が遅れ、思考が段々と鈍ってくる。どんなに必死こいて深呼吸をしようが変わらない。
登頂成功のあまり喜びすぎて酸素を使い果たし、そのまま帰れなくなって昇天というシャレにならない実話もある*7。
さらには、一度登頂に成功した経験者であろうと、もう一度挑んだ結果無言の帰国を果たす羽目になったり、
あるいは遺体すら回収できず半永久的にエベレストに骸を晒すことになったりする可能性も十分ある。
それを鑑みれば「無言の帰国」と言えど帰国できているだけ幸運な方なのだ。
決して中途半端な覚悟と装備、鍛練で挑んでいい山ではない。
一方で、山頂ではなくもっと手前のベースキャンプ付近までの登山であれば下記のような危険な環境と隣り合わせになることも少なくトレッキング感覚で訪れることもできる。
と言っても、ベースキャンプの時点で5,364mもの高さがあるので高山病対策は必須。
通信については、普通のスマホやタブレットの類では上記の極限環境ゆえあっという間に御釈迦になるが、
過酷な環境にも堪えうる相応の機器を携行していて、尚且つそれが生きていれば衛星を介しての遠方通話はできる。*8
虹の谷
頂上付近にあるポイント。
ロマンチックな名前……だが、ここで言う「虹」とはホンモノのそれではなくて*9、ミイラ化した登山者の死体のこと。
亡くなった彼らが生前着ていたカラフルな登山着があたかもそのように見えることから名付けられた。
これらカラフルな登山着は雪の中でも目立つため、いくつかの遺体は次の登山者たちが現在地を推し測るための目印になっている。*10
彼らは命果てた今もなお、その屍をもって、続く挑戦者たちにこの山の厳しさ、そして頂あるいは死への道標を示し続けるのだ……。
現在確認できるだけで200数体前後の亡骸がそのまま放置されている他、
後述の天然トラップや滑落によって視認できない、あるいは収容できなくなっている分を含めれば、山に眠る亡骸の数はもっと多いと思われる。かなりエグいので下手に検索しないように。
ちなみに、「虹の谷」に限らず、登山ルートによってはミイラ化したホトケさんがナチュラルに転がっているなんてこともある。
特に後述のデスゾーンでは、ほぼ確実に出くわすレベルで点在しているという。後述の理由を考えれば、そんな場所で誰かの遺体が見つからない方がおかしい話なのだ。
なお、一部の著名人や極少数を除いてほとんどの遺体が放置されているのは、単純に収容するリスクが高すぎるせい。
上へ行くほど空気が薄くなり、ヘリコプターすらマトモに飛べなくなるような環境で、目立つ場所にあるならまだしも、
どこにあるかも分からない遺体を探し出し、それを運んで持ち帰るなど、危険を通り越して最早自殺行為である。
下手すれば回収側も力尽き、比喩抜きでミイラ取りがミイラになってしまう。
せめてもの救いは先述の通り年中冷凍状態なので、この先何年かかろうとも回収する手段が見つかれば下山する望みがあること。
無念だろうが、間接的に後続達の命を救い続ける先人にそっと手を合わせたり十字架を切る……余裕は無くとも心の中で悼む気持ち位は忘れないようにしたい。
余談だが、何故志半ばで亡くなった登山者たちのミイラが多いのかというと、
エベレストの文字通り死ぬほど寒い気温故にバクテリアも全く生きられないので、
殆ど処置せずとも、遺体がある程度原型を留めたままミイラ化するためである。
ヒラリー・ステップ
先述の初登頂を果たした登山家の名を冠した12m程の断崖。標高8,790m地点辺りに存在する、ないし存在した。
エベレスト登頂の最後の難関となるエリアであり、岩と雪と氷でできたナイフリッジである。
勿論、通常であればロープが張られており、登山者はこれを辿って登って行くが、
この切り立った崖をもし踏み外せば、最大3,000mもの距離を転がり落ちる事となる。
後述の、富士山から転げ落ちた配信者が滑り落ちた距離(高さ)は約800m。
その長さでも、性別不明遺体で発見される事になった。ではその約4倍の3,000mであれば……?
……想像するだけでも背筋が凍るというものである。
身元や性別の判別がつくどころか、ヒトの身体の原形を留めていられたらそれだけで奇跡と言えるのではなかろうか?
ロープを辿らねばならない事とその難度の高さ、そしてその割に多い挑戦人数から攻略に時間が掛かるため、
難所であると同時に渋滞の名所としても有名であった。
しかし2015年のネパール大地震の影響を受け、現在は一部または全体が崩壊したとのこと。
天然デストラップあれこれ
着陸
エベレストに登るためには、まず最寄りの空港であるテンジン・ヒラリー空港(ルクラ空港)に降り立つ必要がある。
しかしこの空港は滑走路が崖の上にあり、全長もわずか527mしかないにも関わらず11.7パーミルもの勾配がついている。
更に標高2,800mの地点にあることから気象条件も悪く、世界で最も危険な空港とまで言われている。
そのため厳しい選抜を潜り抜けた熟練のパイロットのみに飛行・離着陸が許可されているが、それでも事故は他の空港と比べても多い。
とはいえここはまだ入口ですらない。この程度で尻込みしていては、舞台に上がる事さえできないのだ。
高山病
エベレストに限らず標高が高い場所に行けば避けては通れない症状。
ある程度訓練すれば慣れるらしいが、やはり起きるときは経験者であろうと容赦なく襲い掛かる。
環境的にはあまりしないだろうが、急に走るなどの激しい運動は厳禁。
主な症状は頭痛、吐き気、嘔吐、目眩、運動失調。
他には顔や手足のむくみ、急激な眠気などの睡眠障害。
重症になるとテント内で寝転がって呻くくらいしか出来なくなる。
睡眠障害に至ってはちょっと休憩しようと岩影で眠りこけたらそのまま凍死して永眠するパターンも普通にあり、
俯いて座っている登山者を見かけて近寄ったら、それが凍死した登山者の遺体だったなんてこともあるとか……。
これ以上は無理だと判断したら、潔くキャンプに戻って身体を休め、それでも無理なら下山するのが無難。
もちろんそれまでに掛かった費用は水の泡になってしまうが、命に代えられるものではないし、
生きてさえいれば、それから幾らでも再挑戦の機会は訪れるのだ。
帰ろう、帰ればまた来られるから。
様々な事情で再挑戦の機会がおそらく望めない人は、それでも諦めきれないとなるかもしれないが、
シェルパなどの同行者たちの命を危険に晒してまで登頂を目指すべきなのかということを、冷静になって考えてほしい。
凍傷
否応なしに雪と吹雪にまみれた極寒の中を突き進むので、結構な確率で罹る。
適度に顔や手先をマッサージするなど対策はできるが、舐めていると893さんでもないのに指の数本や手足一本や鼻を壊死で失う羽目になる。
クレバス
山肌に出来た大小様々な裂け目。横薙ぎの文字通りの裂け目や穴状のものまで。
天候が良くて視認できたり、経験者が位置を把握したりしているならまだ可愛いレベル。
ルート上にあれば金属製のハシゴのような器具を橋にして越える。
『賭博黙示録カイジ』の鉄骨渡りをリアルでやっている状態なので、落ちれば命の保証は無いが。
最も恐ろしいのが吹雪や雪で隠れているパターン。
視界を遮られ、体温も奪われる極限環境の中、足元への注意が疎かになってしまっていると、
『ヒドゥンクレバス』とも呼ばれるこの天然の落とし穴に一瞬で吸い込まれる。
生命を維持し山頂を目指すためのクソ重い装備による自重がプラスされた状態で分厚くも柔い雪を踏み抜けば……どうなるか察しがつくだろう。
こんな殺意MAXのステルス即死トラップを踏まないようなルート取りも勿論重要。
万が一命綱を付けていて、尚且つ引き上げられるだけの人員が居たり、スパイクが引っ掛かったり分厚い雪が緩衝材になって途中で止まったり、
そもそも穴がそんなに深くなかったり等の宝くじレベルの幸運を引かない限り、一度吸い込まれてしまえばこういう強化児童の真似をするなり、修行の果てに舞空術でも覚えない限り助かる術はまず無い。
登山家には「クレバスに落ちたなら、たとえ生きていても死人と見なせ」という厳しい考え方を持つ者もいるほど、落ちた者が助かることは稀なのだ。
一度深いクレバスに落ちてしまえば、後は穴の奥で一人孤独に自分が凍死、餓死するのを待つだけという発狂不可避な状況に陥る。
這い上がろうにも、そもそも深い穴に落ちた時点で足腰はやられていると思われるので、むしろ即死した方が苦しみが無い分楽かもしれない。
そして、もしも登山仲間がクレバスに落ちたなら、基本的に後続隊や残されたメンバーができることは……
見捨てる。ただそれだけ。
……いや、決して思考停止な訳でも薄情でもない。本当にそれしかできやしないのだ。
助けに行きたくなる気持ちは分かるが、前提として落ちてしまえばまず助からない上に、
近くにクレバスがそこにしかないという保証もない。
助けようとして近付いた結果、全員クレバスに落ちるなんて笑えない事態になったら目も当てられないからである。
デストラップどうこう以前にそこに留まっているだけで命が危ないエベレストでは見殺しにする余裕さえ無い。
最早捨て置く他無いのである。
山岳遭難者を助けるプロである山岳救助隊の人々も、クレバスの恐ろしさをよく知るが故に救助を断念せざるを得ないケースがあるといい、
雪山に遭難者救助に向かったら、助けが来たことで異常なハイテンションになった遭難者*11の一人が付近を走り回った結果クレバスに落ち、
助けようとした隊員を隊長が二次被害を危惧して引き留め、他の遭難者を連れて下山したという話も*12。
雪崩
「表層雪崩は時速200キロで、爆弾並の破壊力だ。……一瞬で窒息死か、埋まればマイナス30度で5分で死ぬ。生存の可能性はない!」
雪山ならどこでも起こりうる自然現象。
エベレストでは只でさえちょっとのことで死が垣間見える環境。巻き込まれたら命は無い。
巻き込まれて結果的に滑落したり、雪の中に閉じ込められて一気に冷やされて凍死または圧死、窒息死したりする。
たまに嬉しくないオマケで落石も同時に起きる。
遭遇は完全な運ゲーで、少しでも雪が崩れそうだと感じたり、その予兆を見かけたら、その場からすぐに退却するべきである。
直撃すれば拠点のキャンプ群すら容易に壊滅せしめる破壊力に人間如きが抗えるわけがないのだ。
滑落
どちらかというと事故の類いだが、こちらも陥ると高確率であの世行きになる。
緩い傾斜でちょっと滑ってズコー、ならまだ大事には至らないが、
三角の地形の頂点を進むようなルートでは命綱が無いと地表まで真っ逆さまに転げ落ちる。
場所によってはカチカチに凍って氷と化した雪とゴチゴチの岩肌がおろし金のようになり、そこを滑る人間はさながらすり下ろされる大根。
当然転がっていくうちにその人物は死亡するだろうが、そんなのお構いなしにその身体は幾度となく岩に叩き付けられ、ガリガリとすり下ろされながら下に転がり落ちていく。
やがて麓に辿り着いたその哀れな滑落者の遺体がどのような惨状となっているかは、語るまでもないだろう。
ダーウィン賞を受賞したことで話題となった、冬の富士山から滑落し、転がり落ちる者の視点をリアルタイム配信する羽目になった配信者の遺体は、
発見された際には性別すら分からないほど損傷していたというのだから、ましてやエベレストからの滑落遺体となると、目を覆いたくなる惨状なのは想像に難くない。
デスゾーン
「8,000mでは、熟練者でさえ、二日しか生存できない。思考力は半分以下……体力をそがれ、手足の筋肉は麻痺してしまうのだ!」
特に有名な、最も命を落とす確率が高い最難関エリア。
なおエベレスト特有というわけではなく、標高が8,000mを越えるエリアではどの山もこの名称で呼ばれる。
シンプル極まりない名称だが、それもその筈、このエリアは本来なら人間が活動して良い場所ではないレベルの超過酷地帯。
それこそ酸素フル充填のガッチガチの宇宙服でも無いと長時間の生存は望めない。
その環境をざっくり言えば、気温は相変わらずマイナス二桁余裕、酸素濃度は地表の3分の1程度になり、
酸素ボンベが無ければ呼吸するよりも先に身体が体内の酸素を使い切ってしまい、
脳に酸素が行かなくなることによってジワジワと窒息して意識レベルの低下でやがて気絶し、最終的にそのまま死ぬ。
『最悪』ではなく『最終的に』である。つまり最低限生存する為の酸素さえ足りていない。
長居すれば空に一番近い場所で、そのままお空に逝くことになる。痛くないだけマシと冗談抜きで言われるかもしれない。
加えて『ジェット気流』と表される突風も吹き荒れる為、坂や山頂で重い装備を装着したまま気絶でもしようものなら、凍えるよりも悲惨な末路を辿ること請け合いである。
もし山頂に登ったら最低限の祝いしかできない。
軽くガッツポーズしてメンバーを称え合って素早く記念撮影してハイ下山である。そうでもしないと命があぶない。
山頂で一杯やりながら実況動画を撮る??私たちは先に降りるんで独りでお願いしますね~。お前の事は忘れない!多分……。
しかも、最近は山頂付近に最後の壁が立ちはだかるケースがある。それが「渋滞」。
エベレストは散々書いてきたとおり難易度が高いのは確かだが挑戦者も多い、ということは登頂できる人もそれなりにいる。
結果として天気のよい僅かな時間には山頂に登山家が殺到し、デスゾーンで長時間待たされ、その間に体力を奪われてしまうのである。
「エベレスト 渋滞」で検索するとその写真が出てくるが、その様はまるでラーメン屋の行列のそれ。
世界最高峰の写真とは思えない間抜けな光景だが、一歩間違えれば写真に写っている(撮影者も含めて)全員がオダブツという極限状態を捉えた一枚なのである。一番怖いのは人間、ということか。
ちなみに行きと帰りでデスゾーンを通過する上、道中での酸素の消費に加えて疲労や高山病の症状が蓄積されるので、実は下山時の方が死にやすい。
リアル縛りプレイ
一度の登頂で満足できない山に取り憑かれた人々により、様々な困難を克服しての登頂が何故か競われている。
もちろん通常に比べると遥かに危険なので、そのまま山に取り込まれてしまう人も多い。
その場合、ルート上で見つかるのならまだいいが、ほとんどの場合は行方不明で終わる。
単独登頂
シェルパを使わないで、ベースキャンプから上の高度をすべて自力で荷揚げ、ルート開拓を行って登頂する。
当然山頂アタックまでに体力を消費するため、難易度は増す。
無酸素
デスゾーンでも酸素ボンベを使わずに登頂する。
低酸素状態で数時間に渡り活動する必要があるので非常に危険。
ただ一部の超人は「酸素ボンベは重いので無酸素の方が楽」という理由で持っていかない。なにそれこわい。
別ルート
ノーマルルートと呼ばれる難易度の低いルートを使わず、他の場所から登ろうとする。
特に難易度が高いと言われているのは南西側からのアタック。
海抜0スタート
先述の空港を経由せず、ガチの海抜0地点の地表から自力で登頂するチャレンジ。
当然なから空港を経由する一般人のルートの倍の手間と時間、リスクを背負う。
エベレストに挑戦した人々
- ジョージ・ハーバート・リー=マロリー
「そこに山があるから」でお馴染みの登山家。
これは正しくは「そこにエベレストがあるから」であり、記者から何故エベレストに挑戦するのかを尋ねられた事に対する回答である。
1920年代のイギリスのエベレスト遠征に3回参加、その3回目に頂上付近で遭難死した。
なお、マロリーがエベレスト頂上に到達したかは現在もなお不明。
正式な記録として「初の登頂成功」と認められているのは上記のヒラリーとテンジンだが、
マロリーが頂上に到達した証拠もしていない証拠も見つかっていないため、真相の特定は最早不可能だろう。
長らく遺体も発見されないままだったが、マロリー遭難から75年経った1999年に偶然発見された。
余談だが、何の因果か、彼の弟である英空軍大将トラッフォード・リー=マロリーも輸送機の墜落により山で死亡している。
- 松浦輝夫・植村直己
1970年、日本人として初めて登頂に成功。
松浦はその後81年には2人の隊員と共にK2の日本人初登頂も成し遂げている。
植村はエベレスト登頂の僅か3ヶ月後に今度はマッキンリー(現デナリ)山に挑戦、こちらも単独登頂に成功し「世界初の五大陸最高峰登頂者」となった。
しかしその後84年2月、冬季マッキンリーの単独登頂に世界で初めて成功するも下山中に行方不明となり、公式には死亡扱いされている。遺体は現在も発見されていない。
- 田部井淳子
エベレスト山制覇を始めて成し遂げた女性登山家。
その功績を称えてか、冥王星の山の一つに彼女の名前が付けられた。
- 三浦雄一郎
2003年に70歳で当時の最高齢登頂記録と同時に次男と共に日本人初の親子同時登頂記録を打ち立て、
その後2013年に80歳で記録を更新した現在の最高齢登頂者。
この時は下山中に体調不良に見舞われたため、6,500m地点から5,300m地点まではヘリコプターで下山しているが、それにケチをつける人はいないだろう。
2008年にも75歳で登頂しているが、この時は1歳年上の76歳の登山家に1日先を越された事で自己記録更新とはならなかった。
登山家としてだけでなくプロスキーヤーとしても非凡な才覚の持ち主で、エベレスト登頂前の1970年にはエベレストをスキー降下し、当時の「最も高い所からのスキー」記録保持者でもあった。
この時のスキー終了地点はクレバスの76m手前だったという。
余談ながら、スピードスキーの分野でも1964年当時の世界最速記録と「最も早い速度での転倒からの無傷生還」という記録も打ち立てている。
2023年現在、90歳にしてご存命である。頑丈というかお元気過ぎる
- 南谷真鈴・ジョーダン・ロメロ
それぞれ『日本最年少(19歳)』・『世界最年少(13歳)』でのエベレスト登頂を果たした御方達。
その後に南谷氏は女性最年少で七大陸最高峰の制覇、ロメロ氏は世界最年少での七大陸最高峰制覇を成し遂げるという数多の登山家涙目の冗談みたいな偉業を打ち立てている。
ちなみに『女性世界最年少でのエベレスト登頂』はインド人のマラバト・プルナ氏。こちらも13歳で成功している。
- ラインホルト・メスナー
1980年、世界で初めて無酸素登頂に成功。
メスナーはエベレストのみならず世界の8,000m級の山全てで無酸素登頂に成功している。
他にもアイガーの当時世界最短登頂記録を有しているなど、何かとトンでもない登山家。
- アン・リタ
シェルパの男性。
エベレストに於ける無酸素登頂成功最多回数である10回の記録を持つ。
ちなみに上で書いた「酸素吸うより軽いほうが楽」とか宣った超人こそがこの方。
- 栗城史多
「冒険の共有」をテーマに、登山の様子をインターネットで生配信することで人気を得ていた登山家。
7大陸最高峰を軒並み踏破し、最後の仕上げにとエベレストに挑戦したが、幾度となく失敗。
カンパを募っては明らかな知識不足や準備不足で失敗するその様から「プロ下山家」などと揶揄されていた。
4回目の挑戦時は高難度ルートを選択するもやはり失敗した上に指を9本失った。更には8回目の挑戦にも失敗し、この時の下山中に滑落死を遂げた。
後述の野口健とは交友があり、彼が最後のエベレスト挑戦前に栗城と会った時は、「登るぞという気概を全く感じられず、まるで追い詰められているような印象を受けた」と語っている。
この際、栗城は「無酸素単独登頂」を謳って*13いたが、実際には、
酸素ボンベを準備している、既存のルートやロープを使用している、シェルパの補助を受けている、何故かGPSトラッカーを用意しない*14など、
純登山用語的には「無酸素」「単独」と呼べるものではなかった。
残念ながら、登山家界隈では「無謀」「必要以上に見栄を張り過ぎた」といった評価で概ね一致しているが、
一方で、「栗城を支持していた大衆の期待が彼を引くに引けなくさせたのでは」という観点から、彼に同情する声も上がっている。
- イモトアヤコ
珍獣ハンターにしてイッテQ登山部主要メンバーとしてお馴染み。
2014年に『世界の果てまでイッテQ!』の企画で挑戦した事があるが、当時史上最悪の被害を出した雪崩の影響を受けて断念。
その後育児中というイモト氏の事情もあり、再挑戦は事実上の無期限延期となっている。
- なすび
懸賞生活で有名な日本のタレント。
東日本大震災にて多大な被害を受けた故郷、福島県の復興を祈願し2013年に初挑戦する。
1回目はペースの遅れによる酸素不足、2回目は2014年の大規模雪崩で、3回目は2015年のネパール大地震と氷河崩落事故で登頂断念したが、2016年、4度目にして初めて登頂に成功した。
ちなみに、本人曰くエベレストより懸賞生活の方がキツかったらしい。
- 野口健
戦没者の遺骨収集や富士山の清掃活動で一般人にも知られている登山家。ただし本人は「登山家」という肩書を嫌い、「アルピニスト」を名乗っている。
25歳の時、三度目の挑戦でエベレストに登頂成功し、当時の7大陸最高峰登頂の最年少記録を樹立した(2年後に23歳の石川直樹氏により更新)。
エベレストを題材にした作品
- エベレストを滑った男(The Man Who Skied Down Everest)
「滑った」とはいっても滑落事故を扱ったものではない。
上記三浦雄一郎のエベレストからのスキー降下を扱ったカナダ制作のドキュメンタリー映画。
三浦自身も同名の著書を書いているが、公開はこちらが先で、著書の方を原作とした訳ではない。
- エベレスト3D
原題は『Everest』。3D映画が流行した頃に公開された作品であるため邦題に余計な文字がくっ付いている
1996年に起きた、当時のエベレスト史上最悪の大量遭難事件を描いた作品。所謂「実話を基にした作品」。
上記の下山不可能を悟り、衛星電話で妻と最期の会話を交わしてそのまま死亡した実話が描かれている。
- 神々の山嶺
夢枕獏の小説作品。実写映画の他、谷口ジローによる漫画版や、その漫画をベースにしたアニメ映画も製作された。
上述したマロリーが「最期の地としてエベレストに登頂したのか否か」という(連載当時における)史実上の謎を題材としているが、作中で明かされた事実はあくまでフィクション。
更に原作小説は、最初のハードカバー版刊行から後の文庫版刊行までの間に、上記した通りマロリーの遺体が発見されたため、文庫版以降は結末が一部書き換えられている。
- K
上記の『神々の山嶺』の漫画版も手掛けた谷口ジローによるオリジナル漫画作品。
ヒマラヤ山脈を舞台に「K」と呼ばれる人物による遭難救助の活躍を描く作品で、エピソードの一篇としてエベレストが舞台となる回がある。
- 岳人列伝
村上もとかの漫画作品。
オムニバス形式のエピソードの内「南西壁」「遠い頂」がエベレストを題材としている。
山岳救助を扱っている漫画作品。最終編でエベレストが題材となっている。
商業登山故にエベレストの過酷さを侮った登山客が、既に多額の金銭と時間を費やしたために下山を嫌がり、
結果どうにか登頂できたものの、積み重なった小さなアクシデントによってあわや全員死亡寸前に陥ってしまう。
御存じ世界を股にかけ活躍する超一流の狙撃手を扱っている漫画作品。
「白龍昇り立つ」では、ダライ・ラマの依頼を受けて中国での狙撃をしたゴルゴ13がヒマラヤ山脈へと逃走。
山中で邂逅したパンチェン・ラマの真の生まれ変わりとされる少年ラモンと共に無酸素でのチョモランマ越えへ挑む。
追撃する山岳特殊部隊の燐隊長の登山家としての高潔さや好敵手たる高い実力もあって、長い連載の中でも屈指の名作と名高い。
- SCP-5140(SCP Foundation)
メタタイトルはそのまんま「エベレスト」。
触れた人間を凍死体にし、同様の異常性を持たせてしまうオブジェクトで、エベレストの山頂付近に多く存在している。
それだけなら、登山者に触れさせないだけで済むものの、機動部隊を派遣した当たりからだんだんときな臭くなっていき…。
元ネタはおそらく先ほど述べた「虹の谷」。
余談
- ヘリコプターについて
先述の通り、高度の高さから空気が薄いためエベレスト山頂付近はヘリコプターでは飛行困難な高度だが、
高度な技量と厳選された天候により、エベレスト山頂に着陸できたヘリコプターが存在する。
- 難易度と死亡率について
結構な人命を奪ってきたエベレストだが、挑戦回数が多い分攻略法も比較的確立されており、他の霊峰の連中に比べればまだマシな部類。
ヒマラヤ山脈周辺だけでも『カンチェンジュンガ』や『アンナプルナ』等、挑戦人数の都合もあるがエベレストより標高が低いのに死亡率が約五倍の山が連なっている。
エベレストに次ぐ世界第2位の標高を誇る『K2』に至ってはまともな登山ルートの難易度がエベレストの別ルート並という凶悪さを誇り、
死亡率も『アンナプルナ』とほぼ同率とされ、「非情の山」「四人に一人が死ぬ山」と呼ばれている。
なんなら、「世界一遭難死が多い山」としてギネス記録に登録されているのは日本の谷川岳(1977m)である。
ちなみに谷川岳の死者は805名。高さは1/4程度なのに死者数はエベレストの約4倍、世界に14ある8000m級山の合計死者数より多い。
故にこちらは「魔の山」「人喰い山」「死の山」と呼ばれている。
ただしこれは特定の上級者向けロッククライミングルートの難易度の高さとアクセスが良好で登山者の母数が多いことに起因するところも大きく、
単純に死者数だけを比較して「エベレストやK2よりも危険」と評せるものでもない。
なんなら一般的なルートを利用するぶんには初心者にも登りやすい山として親しまれているくらいである。
無論、どこまで行っても「山に登る」行為そのものにリスクはついてくるものなので甘く見てはいけないが。
- 名前について
チョモランマとエベレストの呼び方の使い分けは、中国側のルートから登攀した場合に前者、そうでない場合後者が用いられる。
追記・修正は、エベレストに登頂し無事に下山してからお願いします。
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▷ コメント欄
- エベレストじゃないけど、極寒地帯で落ちた手袋拾おうとして指3本失った親戚なら知っている -- 名無しさん (2023-02-07 22:58:39)
- 下手に登頂報告が多いせいか、簡単そうに見えるのかね 実際はその裏にかなりの数の登頂失敗があるのに -- 名無しさん (2023-02-07 23:34:03)
- チョモラマン -- 名無しさん (2023-02-07 23:52:05)
- >富士山の感覚で日帰りで挑めるような 富士山だって簡単な感覚で挑んだら簡単に死ねる山である… -- 名無しさん (2023-02-08 00:13:28)
- 孤高の人って漫画(原作は小説らしい)でここの過酷さを知った -- 名無しさん (2023-02-08 00:14:01)
- 世界最高峰なのは間違いないし制覇難易度もクソ高いのは事実なんだけど、周辺の極悪な山と比べるとまだマシな方という震える事実。 -- 名無しさん (2023-02-08 00:15:22)
- ジョージ・マロリーのいう「そこに山があるから」の『山』。「なんたって処女峰だからな!」みたいなニュアンスだとされることもある -- 名無しさん (2023-02-08 00:23:22)
- ↑3 孤高の人はK2やで。こういう作品で言うと神々の山嶺が有名かな。 -- 名無しさん (2023-02-08 00:39:41)
- 改めてこう詳しく聞くと、仏教含むインド神話で「須弥山」なるものができるのも分かる気がする。聖地化されるよね、と(いちおう須弥山のモデルはエベレストではないらしいけど)。 -- 名無しさん (2023-02-08 02:21:25)
- ↑6 実際富士山も冬山になると一気に難易度跳ね上がるらしいしなぁ -- 名無しさん (2023-02-08 02:43:36)
- ↑海外の高山登るための練習に使われるくらいだしね -- 名無しさん (2023-02-08 02:47:29)
- 地球温暖化の影響で雪に埋まってたご遺体が表出化しだしてるらしい -- 名無しさん (2023-02-08 06:21:43)
- youtubeである程度見たけど予想以上に壮絶だった -- 名無しさん (2023-02-08 06:36:26)
- かの万里の長城がその土台付近から毎年の様に人身御供として埋められた奴隷の白骨が見付かるから「世界最長の墓場」なんて揶揄されるように、有名無名含め山頂に近付けば近付く程半永久的に放置されてる死体がゴロゴロ転がってるから「世界で最も高い墓場」なんて呼び名もあったりする -- 名無しさん (2023-02-08 08:03:09)
- 漠然と大変なんだろうな~ってレベルの認識だったけど具体的な文字とか数字にされると恐ろしい… なぜこんなとこ好き好んで登りに行くやつがいるんだ(困惑) -- 名無しさん (2023-02-08 09:58:29)
- ギエピーが初の日の出を見るために凍り付きながらエベレスト頂上まで登ってた -- 名無しさん (2023-02-08 11:09:37)
- 両津勘吉が寿司屋を出店してなかったか? -- 名無しさん (2023-02-08 12:04:44)
- ↑こち亀って言ったらアニメで夢も希望も持ててなかったグラビアアイドル?が両さんの何気ない一言で夢や希望を取り戻してしばらく経って登頂した達成したところがエベレストじゃなかったっけ? -- 名無しさん (2023-02-08 12:41:48)
- エベレスト遭難事故を描いた映画「エベレスト3D」が本当に怖かった。大したドラマもなく登場人物が淡々とあっさり死んでいくのが残酷だった。 -- 名無しさん (2023-02-08 12:49:34)
- 一応ベースキャンプまでだったら観光(と言えるレベルなのかわからんが)で行けるんだっけ?無論、大金と高所順応やらの体力が必須なようだが。 -- 名無しさん (2023-02-08 14:00:36)
- ガキの頃イッテQでイモトが到着してるのを見たときはへーやるじゃん程度にしか思ってなかったけど、今思うと芸能人でも数えるほどしかないいないであろう偉業を成し遂げてるんだよなぁ… 本当ようやるわ -- 名無しさん (2023-02-08 15:20:20)
- ↑イモトはエベレストの途中までは行ってたが登頂はしてないはず。登山に向けて計画していたら2015年の雪崩で計画凍結した事もあった -- 名無しさん (2023-02-08 15:35:34)
- シャーマンキングの葉の父親も修験者の装備のみでエベレスト制覇してたな(その時の漫画のイラストには登頂に必要な装備一式のイラストまであった) -- 名無しさん (2023-02-08 18:55:20)
- 世の中、一週間で2回登頂するバケモノがいるから困る(1回目は途中腹痛で足止めしたからタイムが気に入らなくて再登頂) -- 名無しさん (2023-02-08 19:30:50)
- 商業公募隊とかだと拘束期間約2ヶ月、費用600万↑ぐらいだったかな。当然体力技術、自前の装備は前提。高所順応と天候待ちで時間使うから1ヶ月じゃまず登れない。 -- 名無しさん (2023-02-08 20:08:49)
- 金持ちが荷物持ち雇って登るイメージが強い。単独登頂する人もいるだろうけど。 -- 名無しさん (2023-02-08 20:52:06)
- 燐隊長対エベレストを見てみたい -- 名無しさん (2023-02-09 03:03:38)
- リアルエターナルフォースブリザード -- 名無しさん (2023-02-09 07:39:24)
- ↑2まぁそれでも体力と技術は努力で身に付ける必要あるしなぁ -- 名無しさん (2023-02-09 07:58:57)
- 登るだけでバカみたいな登山料払って死ぬリスクもかなり高いとかまるで盛大な生前葬開いてるみたいだな -- 名無しさん (2023-02-09 10:07:37)
- ↑登山料はエベレストの環境保全費用というのもあるけど、軽い気持ちで登山しないようにするためでもあると思う。 -- 名無しさん (2023-02-09 10:10:31)
- 栗城史多氏は「無酸素」「単独」「困難ルート」「手の指多数喪失」と縛るだけ縛ってエベレスト登頂しようとした挙げ句に還らぬ人となった。(なお、縛りなしでも登頂成功していないのだが…) -- 名無しさん (2023-02-09 11:24:21)
- ↑しかも「単独」じゃなかったというヲチまで付けてな…。 -- 名無しさん (2023-02-09 11:50:54)
- 80まで山に登ってた爺ちゃんがベースキャンプまでは行ってたな、写真も見せて貰った。……そして学習漫画シリーズでとは言え、どこでもドア+テキオー灯で頂上に行って、「頂上は意外と狭いんだね」とか笑顔で宣っちゃうドラえもんよ。全エベレスター憤死不可避。 -- 名無しさん (2023-02-09 18:43:45)
- 冬の富士山がエベレスト登頂の練習に使われるのは周りに山がない高山で環境が似てるからだっけ? -- 名無しさん (2023-02-09 20:13:59)
- エベレストの無謀な登山は栗城史多なんかがほんと悪い例だよな -- 名無しさん (2023-02-09 21:03:33)
- SCP世界のエベレストは、山体質量の約45%がヒトの死体で形成されているらしい…恐ろしい山だぜ -- 名無しさん (2023-02-10 00:59:00)
- 概要が薄いけど、登山の過酷さ以外に書くことないの? -- 名無しさん (2023-02-10 07:56:18)
- 読んでる時は気にならなかったけど確かにエベレストそのものの項目ってよりエベレスト(登山)って感じの内容かも? まぁ山なんて登ってナンボみたいなもんだし良いと思うけど -- 名無しさん (2023-02-10 10:36:37)
- 登山以外なら信仰の対象としてのエベレストとか? -- 名無しさん (2023-02-10 20:24:32)
- 野口健は本物の登山家ではないと言われてるけど、エベレストに登頂してる時点で一般人から見れば超人だと思う -- 名無しさん (2023-02-12 17:56:04)
- ロボット養成学校の生徒たちはここで肝試し大会をやっていたそうな -- 名無しさん (2023-02-12 18:40:48)
- なすびの発言はジョークなのかマジなのか判断つきかねるな… -- 名無しさん (2023-02-12 19:02:25)
- 三浦雄一郎さんはスキーで現役引退してから不摂生で病気のオッサンまっしぐらの所から一念発起してから僅か5年でエベレスト登山成し遂げてんだよな。病気になったらもう遅いなんてことは無いんだ。 -- 名無しさん (2023-02-28 13:21:58)
- いつかガンダムシリーズでいう所のノーマルスーツみたいなのが実用化されて、一般人でも気軽に登山出来る日が来るのだろうか。 -- 名無しさん (2023-03-18 21:33:07)
- ドローン技術が発展したら虹の谷のような目立つところのご遺体は回収されるのだろうか。クレバスの中とかだと無理だろうけど。 -- 名無しさん (2023-03-19 11:05:56)
- 絶対に無理。そもそもドローンのプロペラで8000mの硬度まで上昇する浮力が確保できないし本体の重量不足で気流に吹っ飛ばされるわとかドローンの構造では複数の問題点が、それぞれを解決すると別の問題が発生する構造的な矛盾が発生するから絶対という言葉を使っていいレベルであり得ない。 -- 名無しさん (2023-11-04 16:12:31)
- ゴルゴですらも二度と行きたくない所だよな…。↑×25、31作者はエベレストを嘗めている。 -- 名無しさん (2024-05-09 23:08:02)
#comment
*2 ちなみに2023年現在の研究の結果、人間が生身で生存する事が可能なのは標高6,500mまでだとされている。
*3 転じて、特にエベレスト登山にあたってのガイドや荷運びを生業とする人々も指すことがある。
*4 戦前はチベット側の登山ルートが使用されていたが、WW2後チベットが中国に支配されたせいで同国以外はこのルートを使えなくなり、入れ替わるようにそれまで使用できなかったネパール側ルートが長年の鎖国を取りやめた現地政府により許可制で解禁された。
*5 エベレストはネパールの国立公園なのでその利用料という扱いであり、ネパール人の登山家は登山料については無料。
*6 結局、正規の登山料も出せない彼がそのような大金を捻出できる筈もなく、この件では10年間の登山禁止処分だけ科され帰国が許された。
*7 一応、公式で無酸素登頂し無事帰還した人物も数名確認されているが、いずれも普通の登山以上の訓練を重ね幸運にも恵まれての事なので絶対に真似しないように。
*8 下山が最早不可能と悟った登山家が、今際の際に頂上から妻に連絡を取り、生まれてくるまだ見ぬ我が子の名前を話し合い、今生の別れを告げてそのまま事切れたという、儚くも残酷な実話もある。
*9 そもそもエベレストは環境的に虹が出る条件を満たせない。
*10 有名なのは『グリーンブーツ』である。こちらも間接的な写真だがややショッキングなので閲覧注意。因みにグリーンブーツは埋葬されたか収容されたかで現在は目撃されていないらしい。
*11 死と隣り合わせの極限状態に置かれていた反動で、助けに来た救助隊を確認して異常なハイテンションになる遭難者は少なくないという。
*12 なお、落ちた者以外の遭難者も当初異常なハイテンションだったが、仲間がクレバスに消えるのを目の当たりにして急に鎮静化したとか。
*13 正確には「7大陸最高峰無酸素単独登頂制覇」であるが、7大陸最高峰で酸素ボンベが必要なのはエベレストのみである。
*14 現代のエベレストではGPSトラッカーでの頂上点検出をもって登頂とする風潮が強いので、持っていかない=登頂の証明ができない=登頂する気が無いと思われても仕方がないということ。
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