マルファ・ボレツカヤ(境界線上のホライゾン)

ページ名:マルファ_ボレツカヤ_境界線上のホライゾン_

登録日:2012/04/08(日) 09:15:19
更新日:2023/08/12 Sat 18:58:26NEW!
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川上稔作品登場人物リンク 境界線上のホライゾン 上越露西亜 魔神族 憤怒 八大竜王 ネタバレ項目 ノヴゴロド 女市長 元副長 景勝の嫁 上杉景虎 新発田家重 クーツンデレ



お前は私を怒らせているぞ、繁長



川上稔の長編ライトノベルGENESISシリーズ 境界線上のホライゾンの登場人物。


所属:春日山宮殿ノヴゴロド校
役職:元副長
字名:“裏切り自由(ヴェージマ)”
戦種:全方位武術師
備考:女市長



上越露西亜の西側を守護する浮遊都市、ノヴゴロドの女市長。
世界側では実在するロシア最古の都市、ノヴゴロドの市長「マルファ・ボレツカヤ」を、極東側においては上杉謙信の養子で、後に上杉景勝と対立した「上杉景虎」を襲名している。
また作品中盤にとある理由から上杉方の武将である「新発田家重」の襲名も為す。




□特徴
色の抜けた肌と白い髪が特徴的な不死系魔神族の女性。魔神族といっても、どこぞの降格された学者内心ビビりな雷帝閣下のような解りやすい魔神の姿はしておらず、その姿はむしろ人間に近い。
頭には花輪飾り。服は上越露西亜の制服をドレス状にアレンジしており、色を黒く染めたもの。


大罪武装の担い手、八大竜王の一人。“噴怒”の大罪武装“噴怒の閃撃(マスカ・オルジィ)”を持ち、彼女が出てきた事でとりあえず全ての大罪武装が一通り出揃った事となる。




□性格
尊大で高圧的な物言いの女性。
自らをノヴゴロドの歴代市長達から続くマンネリの一人であると思っていたり、どこか達観した物言いをしているが中身はわりかし乙女。一人の男の訪来をなんだかんだで心待ちにしたり、その男を自分の下にこさせようとその男の部下に発破かけたりする。
また、「御館の乱」(後述)や上記の物言いから冷徹な人物に見えるが部下や友人への情は篤かった模様。




□ノヴゴロド
上越露西亜西端、M.H.R.Rとの接点に存在する上越露西亜最古の都市。
側面に上越露西亜の紋章をつけた全長10kmの半球型をした浮上都市で、現在は市長のマルファとそのお付きのトビー、そして多数の動死体(リビングデッド)が住む「死者の街」。
とは言っても無論、最初から死者の街だった訳ではない。


元々ノヴゴロドは、自身の浮上都市としての利を生かして上越露西亜のみならず極東全体の交易の東北における中心点として栄えていた。
史実におけるノヴゴロドも同様に商業都市として栄えていたが、ロシア領に無理矢理吸収→重税のコンボで経済の柱である交易に茶々入れられ、反発し結果大粛清の憂き目にあっている。


無論、歴史再現を行う本作でもイヴァンⅣ世の時代、イヴァンⅣ世との同時襲名を行う「上杉・景勝」の手によって大粛清が行われ、その結果「死者の街」としてのノヴゴロドが出来上がることとなった。
また、世界側の歴史再現「ノヴゴロドの大粛清」と重ね、謙信亡き後の家督争いである「御館の乱」も同時に行っており、この時よりマルファは極東側武将、上杉景虎も襲名。この「ノヴゴロドの大粛清」兼「御館の乱」により旧ノヴゴロド住民約八万の内六万人が自害、現在は動死体としてノヴゴロド内部に存在している。




□戦闘能力
上越露西亜という大国の元副長だけあって高い。
ノヴゴロドの機能としてマクデブルク級の結界が張れる他、ノヴゴロド内部に航空艦を保有するため艦隊戦は余裕で可能。
歩兵戦においても六万の動死体による戦闘が出来る。この動死体は破壊された時、周囲の動死体と合成、強化され復活するため倒せば倒す程手強くなる。


そして彼女自身の能力も勿論高い。身体能力、計略能力も去ることながら、やはり特筆すべきは大罪武装“憤怒の閃撃”であろう。


○大罪武装“憤怒の閃撃(マスカ・オルジィ)”
マルファの所有する大罪武装。
その形状は白と黒の二色で構成された弓。弓の中央には人の顔にも見えるグリップカバーを持ち、弦は他の弓同様流体で構成されているためオパーイの大きな人物でも使用可能。
矢は存在しないが、それは“憤怒の閃撃”の効果に関わって来る。


“憤怒の閃撃”の効果(超過駆動か通常駆動かは不明)は「対象に視線を向けただけで、自身が対象に抱いている怒りの度合いに応じた強さの矢の一撃を叩き込む」というもの。つまり怒りの強さに応じて射撃の強さが決まるため矢は必要ない。
作中ではマルファがこの効果を使用し、上越露西亜との“挨拶”にて本庄・繁長率いる上越露西亜戦士団を圧倒している。
また、上記の場面から、視界に収まる限り複数の対象を同時に射る事も可能。



と、結構チート臭い武装ではあるが、実はコレでもまだ本気ではない。


○“影虎”


先祖から受け継いできた魔神族主筋、我が家の護衛の腕の召喚だ。死して尚、我が守りにつく事を願った者達の腕と技術を揃えてある


死後、保全を望んだ者は体液の変成で黄色に、加工を望んだ者は血液の凝固で黒に。隙無いように両者を順列してできた模様を、先祖は虎翼と呼んだが私は敢えてこう呼ぼう


――“影虎”と


マルファの一族が大成した動死体術の極み。


一族を守ってきた者達の腕を召喚する術。翼にも虎にも見えるそれは四桁を超える数の魔神族の腕の群れ。
上記の台詞の通り、保全を望んだ者場合は黄色、加工を場合は黒に変色するらしい。
歴代市長は形の通り“虎翼”と呼んだが、マルファは自身の名前とかけてか“影虎”と呼ぶ。
その戦闘能力は高く、(奇襲に近くはあるが)ただ振るっただけでM.H.R.R十本槍の一人である福島・正則を圧倒した他、腕の一本一本に術式を乗せる事で更なる強化も可能。
全ての腕に対し攻撃術式を乗せた“影虎咆哮”は福島・正則の“一ノ谷”に防がれてしまったものの、実際には“見切り”でも回避することが出来ない不可避の一撃。




□作中の活躍


○四巻上
西南から上越露西亜への進攻を計るP.A.Odaに対してノヴゴロドと共に壁として立ちはだかる。
上越露西亜の魔神族部隊とP.A.Odaのぶつかり合いにでP.A.Odaにノヴゴロドの戦士団をけしかけるもP.A.Odaに手より上越露西亜戦士団共々壊滅。
そして“抵抗する力を失った”としてP.A.Odaの侵略からノヴゴロドを守るためP.A.Odaと協力体制を取る。またこの時、上越露西亜からもノヴゴロドを守るためP.A.Odaに対し自身を新発田・家重、ノヴゴロドを七尾城とするよう打診、受け入れられる。


○四巻中
P.A.Odaに対する協力体制の証を立てるため、武蔵の外交官を乗せた航空艦と“挨拶(プリヴェート)”による相対を行う。
戦士団と、自身も“憤怒の閃撃”を使用し善戦するも、武蔵外交官の妨害にあい、最後はホライゾンの“悲嘆の怠惰”による砲撃を受け、撤退した。


○四巻下


恐らくは“幸い”

恐らくは“救世”

恐らくは“偽善”


否……


全ては決定的に“大罪”だ!!


“抵抗総長”オラニエの言葉からノヴゴロドが武蔵、上越露西亜vsP.A.Odaの主戦場となる。
地上戦闘は動死体に任せ、自身はノヴゴロドの秘密を守るためノヴゴロド最奥で待つ。
そして十本槍の福島・正則と相対するが、そこに上杉・景勝が割り込み、上杉・景勝と相対。
最終的には“憤怒の閃撃”で自身を射ようとしたマルファを景勝が体を張って止め、景勝の告白でデレる
完全に上越露西亜の一員へと復帰したマルファは武蔵に対し“憤怒の閃撃”を渡すのだった。





追記、修正頼みます


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  • 景勝との対立終了後の巻で、マルファが景勝の隣で座ってる描写があって、何かニヤニヤした覚えがある。一緒に兎を飼ったり、花畑を作ったりしてるのかな? -- 名無しさん (2013-12-23 05:58:56)
  • 新生ノヴゴロドがテーマパークになっても許すくらいに度量はあるね -- 名無しさん (2013-12-23 22:45:56)
  • かげVさんがビビったらビビらせた相手を怒ったりして意外と過保護気味のようで可愛かった -- 名無しさん (2015-01-20 14:07:24)

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