登録日:2011/08/26 (金) 20:22:45
更新日:2023/08/07 Mon 15:15:14NEW!
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真の最強とは何なのだ?
P計画とは、川上稔著〈都市シリーズ〉『閉鎖都市 巴里』にて登場する“最強の重騎”を作り出す計画である。
○詳細
『記乗時の反射速度、
現在にて約九十二倍を計測』
そもそも重騎とは、本来ならば人間の限界を超えた動作も可能な筈である。
が、しかし操るのが生身である以上、どうしても(反応速度、判断と動作までのズレなどの)肉体的限界に縛られる。
ならば、と独逸にあるゲハイムニス機関(以後G機関)主導で行われたのがこのP(パンツァーリッター:機甲騎士)計画である。
その内容として、
- 被験者に義体化手術、それも単なる義体化ではなく神経系を脳――重騎を操るさい、感覚素子の中枢となる場所――まで通すことで、判断と肉体的動きを同調させる
- 被験者に感情喪失機構を装着し、感情・記憶などを戦闘に必要なもののみに制限し、的確かつ正確な判断を行わせること
この二つである。
『生身が障害となるならば、肉体を機械に置き換える』、つまり人を機械に近づけることで意志や感情を持たずとも騎の力を引き出すことが可能となり、戦場においては不利となる“心の揺らぎ”をも封印することが出来たのである。
計画は概ね成功し、被験者である独逸軍所属ハインツ・ベルゲ陸軍中尉は通常騎師の117倍の判断力と反射力を獲得。
ほぼゼロ距離から放たれた三発の砲撃を易々と切り落とす常識外の挙動を見せている(とある重騎師は『もはや人間じゃねぇな』とコメントしている)。
搭乗騎たる“赤獅子(ロート・レーヴェ)”は通常騎体の約7倍の出力を保ち、最大出力は21倍を計測。あまりの高出力に騎体が四散寸前まで及ぶほどの成果を挙げた。
○欠点
この計画の欠点とし計画当初から感情喪失手術の弊害から重騎最大最強の武器である《凌駕紋章》の使用が不可能となることが挙げられる。
物理法則を半ば無視した“奇跡”を引き起こすことが可能な《凌駕紋章》も、感情を封印されあくまで“機械として”淡々と重騎を操るP計画被験者では発動のための“人としての意志”が無いので動かないからだ。
そのため、このP計画は重騎本来の性能を損ねる諸刃の剣ともいえる処置かもしれない。
また物語半ばで赤獅子の超高速駆動時に発生する負荷熱を逆手にとり、周囲を火の海にし廃熱を阻害する戦法が編み出され実行された。
結果は自身の目で感じて欲しい。
もっとも、ハインツ・ベルゲ曰わく『音速超過の弾丸も出力を10倍以上に発揮すれば叩き斬れる』し、10倍を超えた直後から全ての動作が音速を突破して、そこから発生する衝撃波が無差別に周囲を破壊する兵器となるため《凌駕紋章》を使えないことは大したデメリットにはなっていないと考えられる。
身体を義体化した方から追記・修正を行ってください。
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▷ コメント欄
- 《凌駕紋章》自体が、そもそも一流の重騎師じゃないと発動できない使用者が限定されるものって理由もある。ハインツ・ベルゲは優れた重騎師だったが、P計画被験者になる前に《凌駕紋章》使えてたか不明。 -- 名無しさん (2020-01-13 15:10:25)
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