登録日:2012/09/10(月) 00:57:11
更新日:2023/08/12 Sat 18:49:29NEW!
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key クドわふたー 妹 ドリーマー 有月椎菜 綾瀬菜々
「あの…ほんとうに…クドリャフカっていうおなまえ…?」
クドわふたーの登場人物の1人。
CV:綾瀬菜々(PC版)/仲野七恵(コンシューマ、全年齢版、劇場版)
クドと同じ宇宙(そら)へと飛ぶことを夢見る小学4年生の女の子。コーギー犬のおおすみさんと一緒にいることが多い。
彼女の外見を見て「年齢的にどうよ…」とか思った方、クドわふたーの攻略対象はそもそもクド1人だけなのでそういう関係にはならないのでご安心を。
というかそういう関係になることを想像した人はちょっと一緒に寮長の所へ行こうか。
町内のペットボトルロケット大会に出たがっているのだがお金が無くてペットボトルが買えずコンビニのゴミ箱を漁ったりもしていた。
また算数、英語、ピアノ、水泳と数々の習い事に通っているため年齢の割に多忙である。が、彼女自身は習い事はあまり好きではない様子。
学校でも宇宙やロケット、人工衛星の話ばかりするような変わった子と認識されている為、友達はあまりいない。
お隣に住むけーくんという男の子がいるが、自分のことをいじめたり夢を笑ったりするので椎菜自身は嫌っている。
理樹はそれを「好きな子はいじめたくなっちゃう」という男の子特有の心境だと語っているも、反応は芳しくなかった。
クドと同じく宇宙飛行士になることを志しており、子供ながらそれにかける思いは真剣である。
彼女の父も宇宙に心を惹かれた人間で、中小企業が打ち上げた人工衛星「ナノハナ」の制作に関わる人間の1人だった。
しかしナノハナはトラブルによって通信が途絶えてしまい、そのナノハナの現状を確かめるべく宇宙へと行きたいというのが椎菜の夢なのである。
椎菜という名前も菜の花の「菜」が由来となっており父親がつけたものである。
同様にパートナーであるおおすみさんの名前も日本最初の人工衛星である「おおすみ」が基となっている。
しかし意見の不一致で離婚した家庭内事情や経済的事情から、母も姉も彼女の抱く夢をあまり良く思っていない。
ペットボトルロケットの大会も母親の言いつけによって参加出来なくなってしまう。
そんな中で出会ったクドは自分にとって初めての同じ夢を志す友達であり、クドにはすぐに懐いていた。
クドリャフカやストレルカという名前の由来も熟知していて、その言葉を聞くだけで目を輝かせたりもしていた。
また、まっすぐで純粋に心の底からクドに対し、
「うちゅうひこうしに、なりたい?」
と尋ね、同じくクドも真剣な表情で頷いたのを見て泣き出したりするなど、宇宙にかける思いが如何に本気なのかが伺える。
そんな彼女の姿を見て理樹とクドは何とかして大会に参加させてやれないかと彼女の母親の説得を試みるも、
母親はロケットの話になると取りつくしまも無いと言わんばかりに耳を傾けようとはしなかった。
とはいえ母親も、そんじょそこらにいるような子供をシンボルか何かの様に扱うような人種ではなく
自分のことを褒められた親では無いと自虐しながらも、苦しい生活環境の中ではあまり夢ばかり見させていられないといった感じの言葉をこぼしている。
彼女自身は絵本作家で昔は捻くれていながらも独創的な物語を描いていたのだが、いつしか子供達を養う為に売り上げを伸ばすべく、
大衆向けのありふれた話を描くようになったという経緯があるので、夢を追うことの苦しさを知っていたが故での考えなのかもしれない。
椎菜がお母さんの絵本は昔のやつの方が面白かったと言っている辺りがまた悲しいところである。
母親譲りなのか絵を描くのが上手であり、自身のロケットの設計図や大会の挿絵の提供などにその能力が活かされている。
因みに彼女が大会用として図面に描いたロケットはクド曰く子供らしい豪快な設計であるとのこと。
実際にテストをした時に、飛ばす方向が安定しないのと飛ばす度にびしょびしょになるという難点を語る。
因みに後者に関しては服の下にスクール水着を着ておくという方法で自己解決していたりする。
他にも「うなせん王国」というお菓子が好きで、
姉に内緒で学校に来て隠れていた際に、「出てこないと全部食べちゃうよ?」という言葉に反応して出てきてしまうといった子供らしい一面も見せる。
更に、理樹に対して「えっちらい」の称号をつける。
以下、ネタバレ含む
理樹たちと一緒にペットボトルロケット大会に参加する為に塾を休んだりしながらも制作に励んでいたのだが、
大会間近という時に姉の告げ口によって母にそのことがバレてしまう。
そして言い争いの末に母親は「そんな子なんて知らない」と言って背を向けて去ってしまい椎菜はその場で泣き崩れてしまう。
帰るのを拒んだためその日は理樹たちの寮の部屋に泊まらせてあげることにし、その時の話で彼女の母親への想いが語られる。
そもそも算数や英語といった数々の習い事も母親との同意の上で行き始めたものだったのだが、
その真の理由は「宇宙飛行士になるためには多くの事を学ばなけれないけない」という、夢を追う少女の真剣な目的の為であったのだ。
しかし母親はその理由を知らず、椎菜自身もそのことを語ればきっと自分の夢を否定される、母親を悲しませることになると思って言うことが出来なかったのだ。
「わたし、おかあさんのことだいっきらいだけど…」
「でも、だいすきだもん…」
だが、クドの「言葉にしないと伝わらない」という説得と偶然聞いてしまった姉の本当の思いを知ったことにより、
自分も母親に自分の本当の気持ちを伝える決心をする。
そして大会の当日、理樹と共に母親の仕事場に向かい、母親を傷つけてしまうかもしれないという恐怖を乗り越えて自分の気持ちを言葉にする。
「わたしは――ロケットをとばしたいの」
「ロケットは、わたしのゆめなの!」
「おとうさんのせいじゃないの」
「おかあさんのせいでも、ないの」
「わたしも『ナノハナ』なの」
「おとうさんのナノハナ。おかあさんのナノハナ、おねえちゃんのナノハナ…」
「だから…わたしは…」
「わ、わたしは、ただ…」
「うちゅうを…じぶんのめで、みてみたいんだよぉーーーっ!」
娘の本気の気持ちを聞いた母親は振り上げていた手を降ろし涙をこぼす。
そして「娘の本当にやりたいと言っていることを止めることはできない」と言って取り上げていたロケット渡し、椎菜を送り出した…
そして迎えた大会、ロケットに空気を注入する段階になり、その場に姉である初が、そして母親が椎菜の下へと駆けつける。
家族一緒になって空気を入れ、一緒になってカウントダウンをするその光景はいつの日か失われた仲の良い幸せな家族としての姿であった。
結果として優勝は逃してしまうも、椎菜には「次の機会」ができ、母親と共に手を取り合って笑顔で家へと帰るのであった…
アフター編のエンディングにワンカットだが成長した椎菜が登場。どうやら新しく友達も出来て楽しい学園生活を送っているようである。
「ねえ椎菜、お母さんね、新しい絵本を描こうと思うの」
「どんなおはなし?」
「ロケットにのって色々な星を目指すお話しよ」
「でもお母さんはロケットの事とか、宇宙の事とかはよく知らないの」
「おかあさん…」
「手伝ってくれるかしら?」
「うん…うん! わたしにできることなら、なんでもてつだうよー!」
「ありがとう。椎菜が手伝ってくれれば、きっとおもしろい絵本になるわ」
「まかせてよぉ!」
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