実況おしゃべりパロディウス

ページ名:実況おしゃべりパロディウス

登録日:2024/09/03 Tue 02:43:12
更新日:2025/03/31 Mon 11:25:48NEW!
所要時間:約 22 分で読めます



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コナミ konami パロディウス グラディウス グラⅲ 実況 八奈見乗児 小原乃梨子 下ネタの嵐 sfc スーパーファミコン 1995年 セガサターン プレイステーション ps psp ゲーム ss 腹筋崩壊 あさりよしとお 魅せられて jasrac ボインビー 実況パロ 実パロ



最近、どう?



『実況おしゃべりパロディウス』は、1995年12月15日にコナミより発売されたスーパーファミコン用の横スクロールシューティングゲーム(STG)。

NEXT


KONAMI
今度のパロディウスは、実況付き!


実況のタコでーす!
あらー、そんな事やってる場合じゃないわヨ!!


危ないっての◯✕△…


はまったら最後


実況じっきょう
おしゃべり


パロディウス


12月15日発売

巨大タコヒコが地球をたこ焼きにするというアニメCM。コミカルな絵面に反して割とえげつないことやってる…。


『パロディウス』シリーズの第4弾*1で、タイトル通り前年に発売されて業界に大きな衝撃を与えると共に、後にコナミのメインタイトルとなるまでに成長していった『パワプロシリーズ』の第1弾である『実況パワフルプロ野球‘94』の“実況”部分にインスピレーションを受け、なんとシューティングゲームでも臨場感のある実況を実現させてしまった作品。
有名声優・ナレーターとして親しまれていた八奈見乗児*2による、膨大な音声データと共にプレイヤーの冒険が進行する(タイトルコールにて、ときどき「実況パワフル!…」と言いかける。)


因みに、前作『極上パロディウス 〜過去の栄光を求めて〜』は、元々はアーケードで発売されて好評を博した後にSFCにてアレンジ移植された作品であり、そのSFC版も2人同時プレイが廃止される等の制約は受けつつもオリジナル要素も追加することで好評を得た作品だった訳だが、
本作は、そのSFC版『極上パロディウス』の方の続編*3という位置づけである。
本項目では、1996年にSFC版から更に進化を遂げてSS初代PSにて発売された『実況おしゃべりパロディウス〜Forever With Me〜』の情報も扱う。




【概要】

初代以来となる、家庭用専用タイトルとして発売されたシリーズ第4弾。
最大の特徴はタイトル通り“実況”ではあるものの、それ以外にも多くの部分で高水準にまとまった良作である。


キャラクターデザインは、前作に引き続き漫画家のあさりよしとお。


前作『極パロ』がパロディ(ギャグシューティング)という枠を越えて、コナミどころか歴代の横スクロールSTGでも屈指の名作との評価を受けたのに続き、企画としてもゲームの方向性としても純粋に前作の路線とクオリティを引き継いだ本作もまた、数々のネタ要素を含む一方で、STGとしても極めて良質で骨太な1本となった。
そのために『極パロ』と並んで『パロディウス』シリーズを代表するタイトルとしても名前を挙げられる。
また、前作同様に当時はストーリーが完結すると共に一旦はシリーズ展開が休止していた本家『グラディウス』シリーズの系譜を引き継ぐタイトルという意味合いも強く、全体のステージ構成やギミックが当時の最終作であった『グラディウスⅢ』のセルフオマージュとなっている。


一方で、今回は家庭用専用タイトルとなったこともあってか難易度そのものは前作を踏襲しているものの低難易度では初心者でもストレスなく遊べるレベルに留まっていたり、過去作では裏技扱いだった無敵をシステムとして使用可能だったりと遊びやすいように調整されている。
初見殺し要素となっていたルーレットカプセル等も色の違いで見分けることも可能(オプションで変更可能)。
尚、前作に登場したカプチーノが背景にいたりするが彼(?)に触れることでもルーレットが起きるので成功すればカプセルなしでパワーアップ可能。


今作でも前作から引き続き多彩なキャラクターから自機を選択することが可能となっているが、前作では単なる2P(色違い)扱いだったキャラも独立した性能を持つ別キャラという扱いになっている。
……なので、SFC版の時点で16キャラとSFC版『極パロ』の11キャラを遥かに越える充実ぶり。
更に、後述の移植版( SS/初代PS版)では隠しキャラとして2キャラ(ドラキュラくん&キッドドラキュラ)が追加されており、全18キャラとなる。
本作でもシリーズお馴染みの自社製タイトルの各主人公機&キャラに加えて、前作に引き続いて他社製STGで見た装備を持つ怪しいヤツらが登場する。


SFC版の発売から約1年後の96年12月にSSと初代PSにて移植完全版とも呼べる『実況おしゃべりパロディウス〜Forever With Me〜』が発売。*4タイトルはもちろん、『ときめきメモリアル』の移植版である『ときめきメモリアル~forever with you』のパロディである。


移植版では容量が大幅に増したこともあってか、全体的にグラフィックや音楽がパワーアップ。
尚、2D性能が最も高いSS版は画面の解像度が高い為に初代PS版よりも横画面の幅が広く、SS版のみの安置が存在する。
また、初代PS版のみの特殊なステージ(モード)も存在しており、後に発売されたPSP版は初代PS版を元にしている。


実況も1PはSFC版同様に八奈見乗児だが、2Pは小原乃梨子となり、同時プレイだと掛け合いになる。素晴らしいが、ぼっちにはキツい仕様にすんのやめろや。
ちなみに、両名は八奈見氏がボヤッキー初代『パロディウス』の“タコ”で、小原氏がドロンジョ様その嫁さんの“NORIKO”である。*5
2人(2匹)は、前作の主人公“タコスケ”と、本作の主人公である“タコヒコ”の両親であり、SFC版では特に触れられていなかったが、(追加収録なこともあってか)2P実況や掛け合い実況では「タコの両親です」と名乗るなど家族ネタが存在する。


尚、後にPSP版にて『パロディウスポータブル』中の1タイトルとして初代PS版を基本としたバージョンが移植されたのだが、評価の高かったステージBGMが今作ではシリーズ恒例のクラシック以外にも及んでいたためか、権利関係の都合で差し換えられてしまったことからファンの落胆を生んだ。



【物語】

宇宙暦0094、
「過去の栄光」を求めて11人の仲間達が冒険の旅に出た。
またしても全宇宙を巻き込む大戦が始まったのである。
この戦いで全宇宙は総人口の半分を"痔"*6に至らしめた。彼等は自らの行為に恐怖した。
「…イテッ!」
戦争は最終局面に入り、ついに彼等は…
「やあ、私が過去の栄光くんです」「それじゃあ またね」
宇宙に散った…
あれから時はながれ…再び大いなる冒険の旅が始まろうとしている。
「幻のタコ焼き」を求めて、パロディウス軍団がいま旅立つのだ。
人(タコ)はまた過ちを繰り返そうとしているのか…

な~んちゃって。



【自機(操作キャラクター)達】


■『グラディウス』/『沙羅曼蛇』より


  • ビックバイパー

お馴染み、ロートル超時空戦闘機。
装備は安定の『グラディウス』から伝統の1番装備で、特に目立つものもない。
本業となったタイ焼き屋に続き副業でタコ焼き屋を始めるべく「幻のタコ焼き」を我が物にしようと企む。
装備:スピードアップ/ミサイル/ダブル/レーザー/オプション/OH!/フォースフィールド


  • ロードブリティッシュ

赤い方の超時空戦闘機。
装備の内容は『沙羅曼蛇』に近い。
そのためか、今回の2機のテーマ曲には『沙羅曼蛇』も交ざった独自の物になっている。
こちらも「タコ焼き屋」を始めようと目論んでいる。
装備:スピードアップ/ツインホークウィンド/リップルレーザー/レーザー*7/オプション/OH!/マルチシールド



■『パロディウス』より


  • タコヒコ

今回の主役で、実況を務めるタコ(Mr.パロディウス)・ノリコ夫妻の次男。
元々は、今回も前作の主人公である長男タコスケが「幻のタコ焼き」探しを命じられていたのだが丸投げされた。
タコ伝統の装備(『グラディウスⅡ』の4番装備)で、BGMもそちらを踏襲しているがかなりアレンジされている。
装備:スピードアップ/2-WAYミサイル/テイルガン/リップルレーザー/オプション/OH!/オクトパストラップ


  • ベリアル

性別不明のリボンを付けた黄色いタコ。
今回はタコヒコに憧れを持つが、結局の所は「赤い」のに惹かれているだけだった。
装備の使い勝手は『グラディウスⅡ』の3番装備に近い。
装備:スピードアップ/ミサイル/ダブル/リップルレーザー/オプション/OH!/オクトパストラップ


■『ツインビー』より


  • ツインビー

メタ的に、いつの間にか口が付いていた*8ので「幻のタコ焼き」を賞味するために旅立つ。
装備は『パロディウスだ!』からのツインビーの伝統。
装備:スピードアップ/ロケットパンチ/テイルガン/3-WAY/オプション(収束型)/OH!/バリア


  • ウインビー

メタ的に、当時(93年頃〜)に展開されていた“ウインビー国民的アイドル化計画”でも全くアイドルになれないことに欲求不満を感じて旅立つ。
オプションが通常タイプに、バリアは自機ではなくオプションに防弾性能を与えるしっぽバリアに変更されている。


余談ながら、実際にコナミが(バーチャル)アイドル化しようとしていたのは2代目パイロットとして設定されたパステル(CV:椎名へきる)であり、ウインビーはあくまでも搭乗機扱い。おしゃべりパロディウスよりさらに後のKONAMI作品でもツインビーからの客演時は基本的にパステル名義となっている。


装備:スピードアップ/ロケットパンチ/テイルガン/3-WAY/オプション/OH!/しっぽバリア



■『けっきょく南極大冒険』より


  • ペン太郎

前回帰ってきて以来、許嫁のお花ちゃんの凶暴化におびえていた所、今回はお花ちゃんに追い立てられる形で「幻のタコ焼き」探しに出発(させられた)。
装備:スピードアップ/ポットンミサイル/ダブル/スプレッドガン/オプション(収束型)/OH!/バブル


  • お花ちゃん

何かに目覚めたペン太郎の許嫁。
前作でペン太郎恋しさに自らも出撃したことで、すっかりと破壊衝動に目覚めてしまい凶暴化。
「幻のタコ焼き」を口実に暴れ回るためにペン太郎のケツを叩いて出発した。
基本的にはペン太郎の装備を踏襲しているが、ミサイルが破壊衝動を象徴してなのか高威力のスプレッドボムに変わっている。
装備:スピードアップ/スプレッドボム/ダブル/スプレッドガン/オプション(収束型)/OH!/バブル



■????より


  • そいつ

前作にて凄まじいインパクトを残した“こいつ”と“あいつ”……それに対して、誰かが冗談めかして、だったら“そいつ”と“どいつ”もいるはずだ……とか言ってたら本当に発見されてしまった存在。
“そいつ”は緑で、前作の“こいつ”の特徴と装備*9を引き継いでおり、そいつパワーでそいつウェイをパワーアップさせていくと、相変わらず前面180°をカバーと圧倒的な強さを発揮する。
ミサイルも、相変わらずステージによっては役にたたない。
装備:そいつスピード/そいつミサイル/そいつウェイ/そいつレーザー/そいつパワー/OH!/そいつシールド


  • どいつ

“そいつ”と共に発見された“こいつ”や“あいつ”の仲間だと思われるが、装備が“こいつ”や“あいつ”や“そいつ”とも違う“どいつ”の独自の物になっている黄色いの。
どいつオプションは通常型オプションと同じ特徴の為に“こいつ”系では“どいつ”だけ使い勝手が違うが、前面にはやっぱり強い。
装備:どいつスピード/どいつミサイル/どいつウェイ/どいつレーザー/どいつオプション/OH!/どいつシールド



■『バイオミラクル ぼくってウパ』より


  • ウパ

SFC版『極パロ』では追加枠だったが、今回は最初から参戦の天才ベイビー。
ルアクーヨ王国の王子でもある。
今回は異常に発達した嗅覚により『幻のタコ焼き』の匂いを嗅ぎつけ思わず飛び出してしまう。
装備の元ネタは他社製の名作STG『雷電』から。
メガクラッシュ使用時には無敵時間が存在する。
装備:スピードアップ/ホーミングミサイル/ワイド/レーザー/グレードアップ/OH!/メガクラッシュ


  • ルパ

ウパの妹。
考えもなしに飛び出していった兄を止めるべく飛び立つ。
装備の元ネタは泣く子も黙る超難易度STG『達人王』から。
装備:スピードアップ/マルチスプレッドガン/ワイド/サーチバルカン/グレードアップ/OH!/メガクラッシュ



■マスコット(?)枠より


  • スゥ

赤い妖精。(見た目通り)12歳。
前作の“ひかる&あかね”枠で、奴等が再び敵側に戻ったので代わり(?)に参戦。
ビックバイパーのタイ焼き屋の常連のようで、彼(おじさん)の装備をリスペクトしているが、何をどう間違えたのかスピードとフォースフィールド以外の並び(と1Pと2Pカラー)があべこべになっている。(『ライフフォース』2Pか、後の『グラディウス外伝』なのか。)
しかし、そのことで他のキャラよりもパワーアップまでの時間が短いという利点があり、おまけステージの攻略に向いている。
装備:スピードアップ/赤リンゴ型オプション/レーザー*10/ブドウ型ダブル/サクランボ型ミサイル/OH!/流れ星型フォースフィールド


  • メミム

青い妖精。(見た目とは違い)741歳
しかも、妖精は長命なので此れでも若く、あと2000年は生きるらしい。
なので、128年に一度しか焼かれない「幻のタコ焼き」探しにも幾度も挑んできた過去があるという。
パワーアップの順番はまともだが、装備の内容は捻ったもの(専用のミサイル以外は『グラディウスⅢ』のエディット装備の組み合わせ)となっている。 装備:スピードアップ/うさぎリンゴ型リバースホークウィンド/マスカット型テイルガン/バナナ型ツインレーザー/青リンゴ型オプション/流れ星型フォースフィールド



■動物(?)枠より


  • ラン

ツインビーの茶飲み友達の白ネコ。
タコヒコを見て以来、一度はタコを食べたいと思っていた所で「幻のタコ焼き」の噂を聞いて飛び立つ。
装備の元ネタは『R-TYPE LEO』の自機「R-9Leo」から。
サイビットサイファホーミングビットとブルーサンダーリフレクトショットが強い。
装備:スピードアップ/鈴型ホーミングビット/肉球型リフレクトショット/ねこじゃらし型サーチレーザー/グレードアップ/OH!/紙袋型シールド


  • ミケ

ウインビーのカラオケ仲間の三毛猫。
飛び出していったウインビーを連れ戻し、今夜もカラオケに行くために参戦。
装備の元ネタは『ダライアス』シリーズからだが、前作で『ダライアス』担当だったミカエル&ガブリエルとは別解釈で後継キャラではない。
装備:スピードアップ/ネズミ型マルチボム/猫パンチ型短波レーザー/魚の骨型ウェーブレーザー/グレードアップ/OH!/フォースフィールド(重ね張り型)*11



■『悪魔城すぺしゃる ぼくドラキュラくん』より

※移植( SS/初代PS)版からの隠しキャラ。
隠し項目を開くために必要な、収集要素の妖精を規定以上獲得することで使用可能。


  • ドラキュラくん

今回は隠しキャラに追いやられた悪魔城の城主。
そのため、特にストーリーは語られていない。
「幻のタコ焼き」を“タコボール”と呼んでいる。
装備は前作同様に『アクスレイ』が元ネタ。
弾幕は薄いが、やっぱりホーミングショットが強い。
装備:スピードアップ/マクロミサイル/ラウンドバルカン/ホーミングショット/グレードアップ/OH!/チェンジ


  • キッドドラキュラ

元はドラキュラくんの海外版の名称の色違いキャラ。
なので、詳しいプロフィールは更に不明。
装備の元ネタは『スペースマンボウ』『サンダークロス』となっており、ドラキュラくんとは差別化されている。
装備:スピードアップ/スプレッドボム/ロウソク型テイルガン/リフレクトレーザー/グレードアップ/傘型バリア
テイルガンとリフレクトレーザーを使用する際にはオプションが出現する。



【ステージ】


■ステージ1 ソウル

韓国の首都…ではなく、その名の通りソウルミュージックが流れる大阪モチーフのディスコステージ。ある意味で星のカービィにおけるソウルと同じ意味合い。
前作の最終面がディスコモチーフだったのでデザインは違うのに既視感が生じる。
やっぱり“そいつ”と“どいつ”のミサイルは働かずに踊りまくる。
BGMはSFC版・SS/初代PS版が70年代ディスコの名曲「ザッツ・ザ・ウェイ」(KC&ザ・サンシャイン・バンド)だが、権利の関係でPSP版以降は変更(DDRの「Brilliant 2U」に変更)されてしまい惜しむ声が挙がった。


■ボス:じゅでー&めろーら

一見すると前作の1面ボスが復活したように思えるが、実は頭に取り憑いてるめろーら以外(つまり体を貸している)パンダの方は別パンダ。
ミラーボールから出現し、専用BGM「魅せられて」(ジュディ・オング)に乗った攻撃を仕掛けてくる。



■ステージ2 がっこう

ときめきメモリアル』をモチーフとしたステージ。
中盤からはモアイステージとなるが、モアイ達がときメモヒロインのカツラを被っている。
尚、生徒役はペンギン達で各々に青春の1ページを謳歌しているのだが一部で子供には理解しきれない行動に及んでいるカップルもいる。
校庭ではシャボン玉に包まれた女子高校生達が投げキッスで攻撃する撃ち落とされて練習台にされたい男の子が続出しそうである。撃ち落とされる際はシャボン玉を破られて放り出されて落ちる。
BGMは「韃靼人の踊り」(アレクサンドル・ボロディン)とときメモの「思い出の数だけ……」をミックスした「ときめき人の踊り」で、移植版では隠しコマンドにて、金月真美(言わずとしれた藤崎詩織役である)によるボーカルバージョンに変更可能。


■ボス:ひかる&あかね

前作ではプレイヤーキャラだったのに、真逆の裏切り(悪役復帰)&初のボス化。
巨大化(?)しており、2画面分にも及ぶスクロールを経てからひかると戦うことになる。
SFC版時代はハードの限界かイメージイラストから程遠いグラフィックだったが、移植版はあさりよしとおのイメージイラスト通りのグラフィックとなり青少年のナニかにアブない
また、移植版ではアニメーションパターンが増やされているので、直接的には戦わないあかねに攻撃を出すとふくれっ面で小突いてくるので注意。ポイントは増える。



■ステージ3 草原

ツインビー』をモチーフとしたステージ。
なので、このステージのみ雲を撃つとベルが出現する。
BGMは「ラヴァーズ・コンチェルト」(サンディ・リンザー&デニー・ランドル*12)と『ツインビー』の「風の贈り物」のミックス。


■中ボス:空中戦艦&バロンビー

ドクターワイリーとよく勘違いされてしまうが『ツインビー』シリーズの悪役であるワルモン博士の指揮する空中戦艦と、マードック博士に仕えるライバルキャラであるバロンビーとの戦い。


■ボス:ボインビー

ツインビーの機首を巨乳に見立て、分厚く赤い唇が付いた過去最高にして最低のパロディキャラと言っても過言ではない、名前からも察せる無駄なお色気枠。
投げキッスからホーミングミサイルをばら撒いたり、自ら巨乳(というか爆乳)を揺らしてからの突進攻撃を仕掛けてくる。
移植版では肌色成分が抑えられた替わりに17歳の人によるボイスが付いてしまい、余計に悪ノリがひどくなっている。(尚、当時から17歳の中の人は『ツインビー』ではメローラ姫を演じている。)
倒すとブラジャーが外れて手で隠しつつ退場していく等、コイツも明らかに子供への配慮をするつもりがない演出となっている。



■ステージ4 お江戸

今回はプレイヤーキャラから外れてしまった『がんばれゴエモン』をモチーフとしたステージ。
桜の木が飛び出したり、前作のお菓子(『グラⅢ』の岩盤)を思わせる煎餅を掘り進む場面があったり、メカニカルな連獅子や餅つき、鹿威しを抜けるギミックが登場。
ステージ終盤でプレイヤーを「出会え出会え」で止めてくるのは『グラディウス』シリーズのミニボス軍団。
BGMは「ダイヤモンドヘッド」(ベンチャーズ)にそっくりな前半と、FC版『がんばれゴエモン』のメインテーマの後半からなる。移植版は音色までベンチャーズに寄せている。


ボス:ゴエモンコンパクト

SFC版時代に絶大な人気を獲得していた『がんばれゴエモン』シリーズを象徴する巨大メカ“ゴエモンインパクト”……のパロディ。
その名のように化粧用コンパクトにインパクトの頭と腕が付いた姿。
SFC版ではダメージを与えると花魁に変化したが、移植版ではエビス丸モードに変化する。



■ステージ5 お菓子

『XEXEX』(2面)をモチーフとしたステージ。
高性能基板を使用して開発された元ゲームを最大限にリスペクトしてか、この面だけ他のステージと比べグラフィックがリアル寄りで異質である。
BGMは「2つのアラベスク」(クロード・アシル・ドビュッシー)と「ジュ・トゥ・ヴ」(エリック・サティ)をミックスさせたもの。


ボス:デコレーションコアMk-Ⅱ

前作のお菓子ステージで立ち塞がった強敵がパワーアップして再登場。
前回より形は小さくなったが攻撃面が更に強化されており、ホイップクリーム弾幕と高速の体当たりを仕掛けてくる。
移植版では更に体当たり後にもクリームを引くようにして遠ざかっていく。



■ステージ6 ハイウェイ

『リーサルエンフォーサーズ』(1面)をモチーフとしたステージ。
(『グラディウス』)シリーズ恒例の高速面。(『パロディウス』で実装されたのは前作からだが。)
前作はハイウェイモチーフで一本道だったが、今回は本家同様に正解ルートを探して通過していくスタイルに変化している。
毎回難易度の高さがネックになるためか、今回は最低難易度だと通常のスクロールスピードのままになるという配慮がされている。
ガンシューの『リーサルエンフォーサーズ』が元ネタとあってか、移植版では画面外から自機がロックオンされて逃げないと本当に撃墜される。
BGMは『リーサルエンフォーサーズ』の2面アレンジ。


ボス:とのさま(SFC版)

何故か『対戦ぱずるだま』から登場。
大量のこだまをバラ撒きつつ、ホーミング性能のある扇子でプレイヤーを追い詰めてくる難敵。
倒される度にヅラを変えて(ちょんまげ→鉄腕アトム風→セーラームーン風)立ち上がってくる。
BGMは『ぱずるだま』のとのさま戦アレンジ。


ボス:ネコ装甲列車(移植版)

移植版では『対戦ぱずるだま』で丸々一つのステージになったので“とのさま”の替わりにこっちの可愛いのが登場。
前々作と前作の道中にて登場していたネコ戦艦の最終進化形態とされ、ステージ終盤から登場して自機に襲いかかる。
BGMは前半がオリジナル曲「しゅぽしゅぽねこれっしゃ」、後半がシリーズ恒例の「ボスBGMだ!」(原曲は「熊ん蜂の飛行」(ニコライ・リムスキー=コルサコフ))アレンジ。



■ステージ7 ボスラッシュ

『パロディウス』シリーズでは初のボスラッシュステージ。
移植版ではボスラッシュであると同時に『対戦ぱずるだま』をモチーフとしたステージとしてアレンジされている。


■中ボス:ビッグコア(SFC版)/ジョン・ワン次郎(移植版)

一番手はまさかの本人(?)登場となったビッグコア。
いつもと同じと思っていると多彩な攻撃パターンで玄人殺しをしてくる。


移植版では『ぱずるだま』のワン次郎に差し替えられており、犬小屋ドッグコヤとワン次郎の2形態がある。
攻撃パターンはいずれもビッグコアを踏襲。骨のビームを発射する。
BGMは『ぱずるだま』のキャラ選択画面。



■中ボス:女幽霊(SFC版)/ペンクロー(移植版)

二番手は『がんばれゴエモン ゆき姫救出絵巻』の1面ボスの女幽霊。
通常発射・上下反射・自機追尾の皿を放って攻撃。
撃破するとパワーアップカプセルを1つ置いていく。


移植版は『ぱずるだま』のペンクローに変更。
皿の替わりに氷を放ってくる。カプセルは落とさない。
消火用バケツを被った状態と素顔の2形態がある。
BGMは『ぱずるだま』のチャンス時。



■ボス:ビッグバロンビー(SFC版)/とのさま(移植版)

最後は強化アーマーを纏って再登場のバロンビー。
アーマー→バロンビーの2形態。
最初はアーマーから車輪状の誘導弾で攻撃。
アーマーが破壊されると本体と対決。
バロンビーの撃ってくる弾を破壊してしまうと弾幕になってしまうので注意。


移植版は、ここでとのさまが登場。
まるたま城→とのさまの2形態で攻撃パターンはビッグバロンビーを踏襲。ただし、こちらはとのさま形態でも誘導弾を放ってくる。
BGMはSFC版でのBGMの再アレンジ。



■乱入ステージ

初代PS版の“アクシデントモード”のみに登場してくるステージ。
ポリゴンで描かれた敵や障害物を切り抜けていく特殊なステージでボスは存在しない。
火山・隕石・タコの触手・巨大ミサイル…の4パターン。
出てくるのが一周に一度とは限らない。



■ステージ8 お祭り

『グラディウスⅢ』モチーフの最終面。
この面のみ、空中戦が個別BGMではなく没曲になっていた『グラⅢ』の空中戦2「Try To Star」を元にした「ガンガンいこーぜ!最後の空中戦」になる。
SFC版の方の『グラⅢ』の要塞ステージを元にしており、縁日仕様にアレンジ。
“そいつ”と“どいつ”のミサイル達も踊りまくる。
BGMは『グラⅢ』要塞面の和風アレンジで、ファンからは超名曲として名高い。


中ボス:要塞きんぎょやさん

元ネタはSFC版『グラⅢ』の壁ボス。
金魚が涼やか。


■中ボス:ちちびんたリカ

今回はお祭り姿で登場。
今回は普通サイズだが、高速バージョンがあったり逆さまバージョンがあったりする。



■ラスボス:ばくてり屋

今回のラスボスは大ダコの神主(?)ばくてり屋。
大幣(お祓い棒)を手に何事かを祈っている。
元ネタは『グラⅢ』のバクテリアン。



■おまけステージ1 突撃!隣の晩ごはん

無限スクロールのボーナス面。
BGMは「アイネクライネナハトムジーク」(ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト)



■おまけステージ2 P1-Grand Prin in 鈴鹿べるか

前を走る敵を倒しながら挑むタイムアタック。
スピードアップをしていかないと地形も厳しい。
BGMはF1GPでお馴染み「Truth」のパロディだが、移植版の「P1-Grand Prinのテーマ」とPSP版の「Paruth」ではアレンジが変えられている。



【余談】


  • 前述のように今回は(版権フリーな)クラシックとは違い版権が切れていない楽曲も元ネタとして採用されていたが、1面ボス(じゅでー&めろーら)のみは見た目も演出も楽曲込みのデザインだったためかPSP版でも変わらずに使用されている
    (PSP版発売当時に稼働していた『ポップンミュージック14 FEVER!』に「魅せられて」が収録されており、版権を再取得したため生き延びたという説もある)。
    『パロディウス』シリーズでは唯一のJASRAC認可シール付きなのもこれが理由。




追記修正は幻のタコ焼きを食べられない内にお願い致します。


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  • 懐かしいなぁ 3面のアレはワルモン博士のような気もするが -- 名無しさん (2024-09-03 08:58:08)
  • 猫のホーミング鈴が安定した強さしてた思い出。確かに当時はベッドのペンギン行為は理解できてなかった -- 名無しさん (2024-09-03 11:12:33)
  • 懐かしい。当時は小学校にも入ってなかったからパロディは理解できなかったけど、ノリが良くて面白いゲームだった。やられた時の「ダメだこりゃあ」が何故か強烈に印象に残ってる。恐らくは難しくてクリアできずにやられまくったからだとおもうけど -- 名無しさん (2024-09-03 23:41:47)
  • ゴエモンコンパクトがエビス顔になったとき、実況が「なにーーーっ!?」って驚くけど、そういう意味だったのか…。移植版しか持ってなかったから分からなかったな。 あとエビス顔を倒した後は北斗のケンシ◯ウみたいなボイス入るんだよね -- 名無しさん (2024-09-04 06:54:47)
  • ルパのサーチバルカンもアホほど強かった思い出 -- 名無しさん (2024-09-04 23:09:09)
  • 実況~!パワf…じゃなかったおしゃべりパロディウス~! 全国の女子高生のみなさーん、お待たせしました!実況のタコだよ。張り切って行ってみよー! -- 名無しさん (2024-09-05 09:18:01)
  • 最初のタイトルコールを言い間違える件って何かのコマンドをしないと聴けないんじゃなかったっけ?勘違いならゴメン -- 名無しさん (2024-09-05 17:38:13)

#comment()

*1 SFC版。移植版はその前に『セクシーパロディウス』を挟む。
*2 ツインビーシリーズではマードック博士役
*3 あらすじにてかっこSFC版『極パロ』を示す11人の仲間という表現が出てくる。
*4 SS版は12月13日。初代PS版は12月20日の発売。
*5 実際、長年に渡りコンビ(本来はたてかべ和也さんを加えたトリオ)を組んできた2人とあってか息はピッタリで、掛け合いについてもスタッフの用意した台本にダメ出しをしまくり、最終的には自分達でアドリブ満載の名人芸に仕上げてしまったそうな。
*6 言わずともわかる『機動戦士ガンダム』のOPナレーションのパロディ。尚、SFC版では普通に“死”とされていたのだが「パロディウスでそれはないだろう」と思われたのか移植完全版では改められている。
*7 SS/初代PS版ではサイクロンレーザー
*8 93年頃からツインビーのデザインに元々は無かった口が描かれることが多くなり、この頃には口が付くのが基本になっていた。
*9 レーザーの挙動は“こいつ”(“あいつ”)とは少し違っている。
*10 SS/初代PS版ではサイクロンレーザー
*11 『ダライアス』形式のパワーアップ型で炬燵の骨組み→炬燵布団付き→みかん→お茶…と炬燵装備が充実していく。
*12 因みに、原曲はヨハン・ゼバスティアン・バッハの「メヌエット ト長調 BWV Anh.II/114」であり、これがPSP版でも変更を免れている理由だと思われる。

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