ジャパニーズウイスキー

ページ名:ジャパニーズウイスキー

登録日:2023/07/25
更新日
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ウイスキー ウイスキーが、お好きでしょ スコッチ サントリー ニッカウヰスキー キリン マッサン




当記事は飲酒を勧める物ではありません!!
また、20歳未満の飲酒は法律で禁じられています。



日本では酒税法の分類の関係から表記をウスキーとすることが多いがあくまで法律の都合なので英語の発音に近いウスキーと書く人もいる。
ひとまずこの項目ではウスキーで統一する。



概要

広義においては国産メーカーや蒸留所が製造する国産のウイスキーである。
狭義の「ジャパニーズウイスキー」についてはちょっとややこしいので後述。


連続テレビ小説『マッサン』でも有名な竹鶴政孝氏がもたらした、本場英国で学んだスコッチウイスキーの製造技術が原点。
ニッカウヰスキー創業者として有名だが、実はサントリー初の蒸留所、山崎蒸留所の設計者兼初代工場長でもある。
そのためニッカはもちろんサントリーのウイスキーについても原点を辿れば竹鶴政孝氏にあり、
彼が「ニッカウヰスキーの父」ではなく「日本ウイスキーの父」と称される所以。現在のサントリーはあまり語りたがらないが。
スコッチウイスキーに惚れ込んだ竹鶴氏が渡英してスコッチ製造の技術を学び、持ち帰ってきた所に、
サントリー創業者の鳥井信治郎氏がスカウトした所から、日本初の本格的なウイスキー造りが始まった。



原料による分類

上述の理由から、ジャパニーズウイスキーはスコッチウイスキーの影響が非常に濃い。
以下の製造スタイルなどはスコッチと全く共通。

  • ブレンデッドウイスキー

大麦麦芽(モルト)を単式蒸留にかけて作られるモルト原酒と、
コーンや小麦やライ麦、時にはモルトを連続式蒸留して作られるグレーン原酒を混ぜ合わせて作られる。
香味の強いモルト原酒と大人しいグレーン原酒を合わせることで調和した味になる、と言う事らしい。
モルト好きからはグレーンでかさまししているだけ、と言うちょっと不名誉なそしりを受ける事も。
「角瓶」や「ブラックニッカ」、最近ではキリンの「陸」など、市場規模が非常に大きい大衆向け商品。
昨今はシングルモルトが持て囃されるが、売上としてはブレンデッドの方がケタ違いに高い。


  • モルトウイスキー

原材料が大麦麦芽(モルト)100%であり、且つポットスチルと言う単式蒸留器で蒸留されるウイスキー。
単式蒸留と言うのは焼酎で言うところの乙類(本格)焼酎と同様の蒸留方式で、素材の味わいが残りやすい。
香り、味わいともに豊かな反面、連続式蒸留で製造可能なグレーンウイスキーには生産効率で劣る。
これだけで商品化すると高価になりやすいので、大部分はブレンデッドの味わいの中核として利用される。
 ➢シングルモルトウイスキーと言うのは蒸留所が単独(シングル)で、モルト原酒のみ使ってボトリングされたウイスキー。
  その蒸留所の個性が直接的に味わえるマニアックな商品で、製造コストは勿論、人気も高いので高級品になりやすい。
  サントリーの「山崎」「白州」やニッカの「余市」「宮城峡」など。
 ➢ブレンデッドモルトウイスキーは複数の蒸留所のモルト原酒を使っているがグレーンは混ぜないボトル。
  名前にブレンデッドと付くので紛らわしいがモルト100%なのでモルトウイスキー扱い。
  日本ではニッカの「竹鶴」や「セッション」など。


  • グレーンウイスキー

原材料はあらゆる穀物で、それを連続式蒸留して製造されるウイスキー。
大抵はコーンや小麦が使われるが、わざわざモルトを連続式蒸留するモルト原料のグレーンウイスキーも極一部存在する。
香味が大人しくブレンデッドの基剤として用いられる。
 ➢シングルグレーンウイスキーはシングルモルトのグレーン版。
  通常は味わいが平坦なのであまり無いものだが、近年商品化される例が増えてきた。
  ニッカの「カフェグレーン」「カフェモルト」、割と最近出てきたサントリー「知多」など。



ザルな法律と企業努力

スコッチとの最大の違いにして、結構な問題になっている国の法律。


スコッチウイスキーは厳正に法律で製法から何から決められているのに対し、日本国内におけるウイスキー要件はガバガバで「10%以上穀類由来のウイスキー原酒を使用していること」という酒税法における規定くらいしか法的な決まりがない。
これは言ってしまえば、甲類焼酎に適当なスコッチを10%混ぜて瓶詰すればウイスキーとして販売しても法には触れない状態。
大昔だがあのサントリーですらウイスキーに混ぜ物によるカサ増しをして、バレて炎上した騒動なども起こった。
未だに業界全体がイマイチ信用されないこともあるのが現状で、小規模メーカーではバルクウイスキーという海外既製品を輸入し、それを国内で瓶詰めして国産ウイスキーとして販売するものが横行。
酷い場合は醸造アルコールに何割かウイスキーを混ぜたものをウイスキーと表記した粗悪品が出回るなど問題になった。
(イオン系列で現在も販売されているトップバリュのリキュールが一時期話題になったが、あれはきっちり内容を表記しているのでむしろ良心的な商品である。)


国産ウイスキーの海外での評価は非常に高い傾向にあり、世界的な品評会で輝かしい賞を授与される事も多い。
そのせっかくのブランドイメージが粗悪品で傷つけられないよう、近年は企業努力で取り組みが進められている。
2020年には日本洋酒酒造組合の中で「ジャパニーズウイスキー」を名乗る要件が取り決められ、猶予期間を待ってから施行予定。
サントリーやアサヒ(ニッカウヰスキー)やキリンなどの大手は、いち早くこの規制に準拠した体制に移行を始めている。
ニッカの竹鶴がリニューアルし、海外原酒を廃止したりなどもその一環である様子。
しかし注意点は、法令ではなくあくまでメーカー間の自主規定なので特に罰則などは設けられておらず、また組合に所属していないメーカーには影響が無いこと。
とある小規模メーカーのジャパニーズウイスキー銘柄に至っては中国企業の委託で国内で製造したものを、その中国企業がジャパニーズウイスキーを名乗って海外販売している*1なんて例もあり、
粗悪メーカー一掃までは為されていないのが現状。ジャパニーズウイスキーの未来はこれからだ。



代表的なメーカーと銘柄

サントリー

日本の最大手。
日本最古にして最大の蒸留所である山崎蒸留所と、山梨にある白州蒸留所、
そしてグレーンを製造する知多蒸留所の3か所の蒸留所を建設して運用している。
そのほか海外の蒸留所も多数買い取っていて、スコッチのボウモアやラフロイグ、バーボンのジムビームなどは実はサントリーが所有。


ブレンデッドウイスキー

  • サントリー角(通称 角瓶)

特徴的な亀甲模様のボトルが特徴の、誰もが知る代表銘柄。
2000年代前半にCMを切掛けに一大ハイボールブームを巻き起こして市場を席巻。
更にはブームを定着させ、ハイボールという飲み方を定番まで押し上げた偉大なボトル。
山崎蒸留所と白州蒸留所のバーボン樽原酒をバランスよく使っている。
ハイボールに最適化されたブレンドになっており、よく冷やした炭酸で割って飲むのがおすすめ。
ペットボトルの1.92ℓ、2.7ℓ、4ℓ、5ℓの大容量商品もあるが、
最大容量の業務用5ℓボトルのみ香り付けにリキュールが混ぜてあるのでだいぶ味わいが異なる。
ちなみに角のハイボール缶もリキュール入り。
ちょっと前まで姉妹品として淡麗辛口を謳う「白角」、度数43度で濃い「黒角」も販売されていたが、どちらも終売。
ただし白角だけは缶入りの水割りとしてだけ現在も販売中。


  • オールド

山崎蒸留所のシェリー樽原酒をメインに据えたボトルで、かなりべったりな甘口。
昭和のジャパニーズ代表格。今では廃れたと言ってもよさそうな「水割り」で飲まれていた。
実は低価格帯では珍しく自主規定「ジャパニーズウイスキー」の適合品で、純国産。
流石にストレートでは若干平坦な味わいだが、1000円台とは思えない内容。
ただし2023年夏に結構大幅に値上げしてしまった…。


  • スペシャルリザーブ

白州蒸留所のバーボン樽原酒をメインに据えたボトル。
オールドとは違ってさわやかな甘さ。
こちらも古いボトルではあるが、オールドほど覇権を取った事はなく、しかし今もなお売れ続けている。
やはり自主規制「ジャパニーズウイスキー」の適合品。
シングルモルト「白州」が人気になった為、同じ蒸留所の原酒が使われているこちらのボトルの注目度が若干上がった。
ただしブレンデッド用とシングルモルト用で原酒は大概は別。
ウイスキーの蒸留所は多種多様な原酒を貯蔵しているのだ。
樽香の雰囲気など共通項が無いわけではないもののシングルモルトとは別モノとして楽しむのが吉。


  • ローヤル

オールドがかつての普及品ならこちらはかつての高級品。モルトはどちらかと言えば山崎が主体だろうか。
今では「響」シリーズに高級品ポジションを譲り2023年現在ではおおむね3000と数百円くらい。
ブレンデッドとしてはこれでも強気な価格だが、味わいは上述の2銘柄と比べれば頭抜けて複雑で厚みがある。
ハイボールはもちろんだがロックやストレートでも楽しめる。


  • シリーズ

ここからいわゆるプレ値でないとなかなか市場では見かけない。
ジャパニーズハーモニーは定価4500円だが実売は1万円を超える。
現在はジャパニーズハーモニーとブレンダーズチョウイスという年数無しの2種類のみ。
山崎のシェリー樽感に白州の爽快感もあって美味。
特にブレンダーズチョイスの方は長熟モルトもふんだんに使用されていて熟成感が強く、割と定価で出回っている。
贈答用にもちょっと贅沢をして自分で楽しむにも良いボトル。


シングルモルトウイスキー

  • 「山崎」シリーズ

現在の高級ジャパニーズウイスキーの代名詞的存在。
日本最古の本格蒸留所にして最大の蒸留所、山崎蒸留所のモルト原酒のみをブレンドしたモノ。
「山崎」「山崎12年」「山崎18年」など。
熟成感のある樽香やどっしりした厚みを感じる味わいの傾向。
シェリー樽やワイン樽のほか、ミズナラ樽という日本独自の樽材を扱うのが最大の特徴。
香木や白壇のような香りと表現されるほんのりスパイシーさを感じる独特の香りがする。
ストレートやロックがオススメ。


  • 「白州」シリーズ

白州蒸留所のモルト原酒のみをブレンドしたモノ。
「白州」「白州12年」「白州18年」など。
森の香り、または緑の香りと表現される独特の爽快な樽香が特徴。
草系の香りをスコッチではグラッシーと表現するがそれとも違う香味で、替えの効かない味わい。
ハイボールにしても特有の香りが楽しめるので白州ハイボールが人気。
ただし品薄かつ人気なため定価の数倍のプレ値が付くこともザラ。


シングルグレーンウイスキー

  • 「知多」

シングルモルトではなく知多蒸留所のシングルグレーンウイスキー。
通常はモルト原酒のつなぎに用いることが多いグレーン原酒だが、グレーンだけをブレンドしたもの。
モルトを大雑把にフルーティーと表現するならグレーンはミルキーと表現できるかも?
同社シングルモルトと比べると人気は低く、逆に言えばどこでも買いやすい。
ただ定価からしてそれなりにお高いので、初心者が最初に買うならまずはブレンデッドの方が適切だろうか。
ハイボールや、寒い時期のお湯割りがおすすめ。



ニッカウヰスキー(アサヒビール傘下)

日本ウイスキーの父、竹鶴政孝氏創業。
北海道の余市蒸留所、宮城県の宮城峡蒸留所を建設。またスコッチのベンネヴィス蒸留所を所有している。
余市蒸留所はモルトのみだが、宮城峡蒸留所はモルトに加え竹鶴氏がこだわったカフェ式グレーン原酒も製造。


ブレンデッドウイスキー

  • 「ブラックニッカ」シリーズ

ニッカの主力商品。安価ながらもノンピート製法により煙臭さや雑味を抑え飲みやすさにこだわっだ「クリア」、
宮城峡のシェリー樽原酒を使い華やかさな香りと味わいを両立させた「リッチブレンド」、
余市の新樽熟成原酒がメインのスモーキーで重厚な味わいの「ディープブレンド」、
元祖に最も近く、なぜか公式サイトに名前すら載ってない隠しキャラ「スペシャル」、
この4銘柄がメイン。
特にディープブレンドとスペシャルはブレンデッドを蔑ろにしがちなモルトファンからの評価も高め。
2010年代頃は定期的に限定品を出しており、
60年熟成の余市原酒を使用した「ブレンダーズスピリット」は大好評で今なおネット上で取引されている。

  • スーパーニッカ

竹鶴政孝氏最後のウイスキー。亡き妻に捧げたもの。
現在ではブラックニッカやハイニッカよりもワンランク上の普及品ブレンデッド。
余市のスモーキーで骨太なモルト原酒、宮城峡の華やかなモルト原酒、竹鶴氏こだわりの宮城峡のカフェ式グレーン原酒を合わせている。
フルーティーかつライトスモークが香る飲みごたえのあるボトル。

  • フロムザバレル

知る人ぞ知る人気商品。ブラックニッカスペシャルとは比べ物にならないくらいレアな隠しキャラ。
アルコール度数約51度という高濃度のブレンデッドウイスキー。
ウイスキーにおけるアルコール度数の高さとは、それだけ水で薄められておらずウイスキーとして味が濃いと言う意味合いが強い。
(ウイスキーは樽熟成の段階で60度近いアルコール度数があり、通常は水で40度付近まで薄めて瓶詰する。)
荒々しくも味わい深く飲み応えのあるボトルで、ハイボール人気が高い。



ブレンデッドモルトウイスキー
グレーンを混ぜずに、しかし複数の蒸留所にまたがってモルト原酒をブレンドするカテゴリ。

  • セッション

かなり新しいボトルで、2020年に初登場。
スモーキーな余市モルト、華やかな宮城峡モルトに加え、スコットランドのベンネヴィス蒸留所の原酒も加えた国際派。
真っ青なボトルが奇抜すぎたからかそこまで売れ行きは良くなさそうだが…
しかし飲んでみるとフルーティーかつ余市特有のスモーキーさが香るレベルの高いボトル。
2023年にワールドウイスキーアワードという世界的ウイスキーコンペにおいて「竹鶴」が最優秀賞を受賞したが、
その陰にかくれてセッションも小カテゴリでの優勝という快挙を果たしている。
ハイボールでもストレートでもロックでもおいしい。コンビニにミニボトルがあるのでお試しあれ。

  • 竹鶴

竹鶴氏の亡き後に作られたニッカを代表するボトル。
こちらもセッション同様ブレンデッドモルトなのでグレーンは含まれずモルト100%。
かつては余市と宮城峡に加えて海外原酒(おそらくはベンネヴィス)が使われていたが、2020年の自主規制に合わせて純国産化。
代わりに出てきたのが上述のセッションである。
宮城峡の華やかなフルーティーさが中核を担っており、余市もしっかり主張している。
セッションに比べると甘みと華やかさが濃く、また定価も高いうえにプレ値まで付く。



シングルモルトウイスキー

  • 「余市」シリーズ

現行はノンエイジ(年数表記無し)と余市10年。
国産大手のシングルモルトの中では最もピートが効いていてスモーキーさが強い。
骨太で力強い漢のモルトという気風だったが、近年は割とフルーティーさも増してきて上品になってきた。
とはいえ国産大手では稀に見るはっきりとしたスモーキーさは変わらず。
味わいも甘みだけでなく塩気に近いコク深い要素もあり、替えが効かない独自性がある人気銘柄。
ストレート、ロック、ハイボールなんでもござれ。
最近10年が発売したがこちらはバーなどの飲食店向けにしかまともに出回らない。
ネットで入手しようとするととんでもないプレ値が付く。

  • 「宮城峡」

現行レギュラーはノンエイジのみ。華やかなシェリー樽原酒が特徴。平成になってから誕生したかなり新しいブランド。
竹鶴で重要な役割があるが、シングルモルトの人気としては余市に大きく差をつけられている。
ジャパニーズシングルモルトの中では最も買いやすいので初心者にはいいかもしれない。
ただハイボールは若干えぐみが目立つのでストレートやロックがおすすめ。
ちなみに、この宮城峡を生産する宮城峡蒸溜所は仙台市の新川(にっかわ)地区にあり、
そばを流れる新川川(にっかわがわ)の伏流水をウイスキー作りに用いている。*2
さらにこの蒸留所のためだけに「ニッカ1番地・ニッカ2番地」の住所が与えられている。


シングルグレーンウイスキー

  • カフェグレーン

ニッカのブレンデッドに使われるグレーン原酒は竹鶴政孝氏がこだわっており、
敢えて素材の雑味が残る旧式のカフェ式連続蒸留器を用いる。そのカフェ式蒸留器で作った原酒のみで作ったのがこちら。
一般的におとなしい味といわれるグレーンだが、カフェグレーンは結構派手。
チョコレートのような香ばしさと濃厚な甘みが特徴。
ただ一般の市場にはなかなか出回らないのが欠点。

  • カフェモルト

モルトを単式蒸留器ではなくではなく連続式蒸留したもので、モルト原料だがグレーンウイスキー扱いになる。
カフェグレーン同様カフェ式の連続式蒸留器を使用。
バナナオレのようなフルーティーさが特徴的で、とても華やか。
人気は高いがそれ以上に生産も少ない。カフェグレーン以上になかなか出会えないボトル。



キリン

3つ目の国産大手メーカー。
70年代初め頃にシーバスリーガルで有名なシーバスブラザーズなどと合弁で富士御殿場蒸留所を建設。
現在ではキリン単体が所持する孫会社キリンディスティラリーがウイスキー製造を担当する。
マスターブレンダー(ブレンドに関する総責任者)がフォアローゼス蒸留所でバーボン製造に携わった影響か、
現在のキリン純正のボトルはバーボンウイスキーの味わいが色濃い。
スコッチ寄りの他二社と比べて独自路線。
2023年にマスターブレンダーが世界的ウイスキー雑誌「ウイスキーマガジン」主催の栄誉、「Hall of Fame」を受賞する。


ブレンデッドウイスキー

  • シングルブレデッドジャパニーズ富士

現在のフラグシップとも言える富士シリーズの一角。
純国産のシングルブレンデッド(蒸留所1か所のみでモルトとグレーンをブレンド)のボトルは希少。
通常はモルトが中核になって大人しいグレーンで纏めるものだが、キリンのグレーンはバーボン風でかなり強い。
バーボン的なグレーンの味がメインでモルトが足されたような独自の味わい。

キリンの現在の主力だろうか。
カジュアルな値段なのにアルコール度数50%の濃い味わいが特徴。
こちらもバーボン感が強いが、最近リニューアルしてモルトの味わいも増している。
陸リニューアルを契機にキリンのウイスキー売上が跳ね上がったとの事なのでかなり人気の様子。
ハイボールがおすすめ。

  • 富士山麓シグニチャー

純国産ではないキリンブレンデッド。
現在終売した人気商品、富士山麓樽熟50度と同じシリーズだが、より円熟したまろやかさが特徴。
しかし結構値が張る。
ブレンデッド富士と価格面でも若干層が被るか。

  • ロバートブラウン

昔からあるカジュアル品。
現行品ではぶっちぎりでキリンの最古参ボトル。
安価なのでアルコールの棘があるのは否めないが、モルト感が割とある。
ハイボール向け。


シングルモルトウイスキー

  • シングルモルトジャパニーズ富士

2023年5月にようやく発売され、大手3社の現行品シングルモルトが揃った形になった。
バーボン風グレーンは当然ながら入っていないので、富士御殿場のモルトのみを味わえる貴重な商品。
エステリーな樽香が特徴で、サントリーにもニッカにも似ないキリンの個性を感じさせるボトル。


シングルグレーンウイスキー

  • シングルグレーンジャパニーズ富士

富士シリーズのシングルグレーン。
ブレンデッドもシングルモルトもシングルグレーンも全部同じ富士と言う紛らわしいネーミング。
安定のバーボン様の味わい。



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  • サントリーはアンクルトリスのキャラクターがあるトリスも忘れちゃいけない -- 名無しさん (2023-07-26 09:59:08)
  • ↑トリスは海外の原酒を使ってるジャパニーズメイドだからこの項目に入れるのは難しい? -- 名無しさん (2023-07-26 10:37:40)
  • ↑広義のジャパニーズを取り扱ってるし何も問題ないと思う。単に忘れただけでは。キリンも最近は復権してきたかな -- 名無しさん (2023-07-26 11:37:58)
  • マッサンの主役のあの人は、ノウハウを2年で完全にマスターしてたため、教えた人がびっくりしたという話がある。 -- 名無しさん (2023-07-26 13:31:29)
  • タリスカーやアイラモルトみたいなクッサい国産ないかなぁ -- 名無しさん (2023-07-26 20:25:29)
  • ↑余市蒸溜所限定のがお眼鏡に叶いますぜ旦那 -- 名無しさん (2023-07-26 20:48:30)
  • 安酒といわれようがワシはニッカシリーズが好きぞ -- 名無しさん (2023-07-26 23:32:12)
  • そろそろベンチャーウィスキーなんかも混ぜてもいいんでないか?あそこ秩父蒸留所持ってるし -- 名無しさん (2023-07-27 16:37:13)
  • MAD素材として有名な膳は入ってないのか -- 名無しさん (2023-07-28 05:00:04)
  • 余市は本当にいいな。複雑で独特で刺激的だけど調和も取れてて、まさにシングルモルトの旨さ -- 名無しさん (2023-07-28 16:51:46)

#comment

*1 このメーカーはバルクウイスキーの詰め直しを公言しているので、この銘柄の中身もきっと……
*2 別にギャグを狙ったわけではなく、ウイスキー作りに適した水場を探していた竹鶴氏が水質に一目惚れした場所がたまたまソックリな名前だったというだけ

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