登録日:2023/05/19 Fri 18:22:24
更新日:2024/07/05 Fri 13:26:04NEW!
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《腐敗電脳メルニア》とは、TCG「デュエル・マスターズ」のクリーチャー。
DM-10「聖拳編 第1弾」で登場した多色クリーチャー。
以後も多くのパックや構築済みデッキで定期的に再録が行われており、月刊コロコロコミックのプロモーションカードにもなった。
●目次
【解説】
腐敗電脳メルニア UC 水/闇文明 (2) |
クリーチャー:リキッド・ピープル/ゴースト 1000 |
スレイヤー(このクリーチャーがバトルする時、バトルの後、相手クリーチャーを破壊する) |
このクリーチャーはブロックされない。 |
水と闇の多色クリーチャーであり、両文明の特技とも言えるスレイヤーとアンブロッカブル効果を持つ。
スレイヤーとアンブロッカブルの相性が非常に良く、相手のブロッカーなどをすり抜けながらタップ状態のクリーチャーを攻撃して道連れに出来る。
攻撃などでタップ状態になったメルニアを相手が攻撃するとなっても道連れに出来るため、攻撃してもされても嫌がらせが出来るスレイヤーの強みを徹底的に活かした性質。
聖拳編時点での生半可なブロッカーデッキや特に光単色デッキはこのカード1枚で一気に安定性を失い、ゲームエンド寸前にまで追い込まれることも珍しくなかった。
何よりもコストパフォーマンスが破格であり、2つの強力な効果を持ちながらもたった2コストという多色のカードパワーの高さを分かりやすく示している。
特に当時は小型のアンブロッカブルやスレイヤー所持のクリーチャーは3コストが基本ラインになっていることが多かったため、2というのは聖拳編からのインフレを予感させる数字だった。
所持種族もリキッド・ピープルとゴーストというサポートが多い優秀な種族を持ち、特にリキッド・ピープルに関しては活かす機会が多い。
両種族の様々な進化クリーチャーへの進化元としても運用可能で、DM-10時点のカードプールで考えれば3コストの《絶望の魔黒ジャックバイパー》とはマナカーブ的に綺麗に繋げやすい。
スレイヤーがあるので、除去させるにも相手に痛みを与えられる可能性が高いのも場持ちが重視される進化元としては長所になる。
強いて欠点を挙げるとすればパワーが1000と貧弱な部分で除去はされやすい点か。
2コストやスレイヤーという性能から数値設定自体に特に文句の付けようはないが、実質最低ラインの1000なので火力除去やパワー低下には特に弱い。
特に常在型能力でパワー低下を仕掛けられる低コストの城の《ローズ・キャッスル》は天敵であり、ロース・キャッスルが広く使われた戦国編環境では《コッコ・ルピア》と共に評価を大きく落とした。
結果として聖拳編を代表する名カードとして広く認識されることになり、アンブロッカブルやスレイヤー系カードを代表する1枚にもなっている。
低レアリティであることやコロコロコミックのプロモにもなったことから初心者や当時の小学生にも普及し、メルニアと共にかつてのDMを戦ったユーザーも多いはず。
超強力でありながら絶妙なカードスペックに到達したとも言える性能から長期間に渡って実用性を維持していたため、カード枠が旧枠(第一世代)の時期は特に再録されることが多かったのもその表れだろう。
【派生カード】
腐敗電脳ディス・メルニア C 水/闇文明 (3) |
クリーチャー:リキッド・ピープル/ゴースト/エイリアン 1000 |
ブロッカー |
このクリーチャーはブロックされない。 |
スレイヤー |
パンドラ・スペースからでも生み出されたのか、エイリアンと化したメルニア。
コストが1上がった代わりにブロッカーを所持するようになり、ブロック時に相手を道連れにする典型的な闇ブロッカーとしての要素を得た。
元ネタよりも防御性能が上がったことで攻守に優れているようにも見えるが、ブロッカー除去のインフレが進んだエピソードシリーズのカードということやコストが上がってもパワーが強化されなかったこと、そもそもブロッカーとアンブロッカルの能力が競合して噛み合っていないことから印象に反して元ネタのような高評価は得られなかった。
バッシュ <メルニア.Star> C 闇文明 (3) |
スター進化クリーチャー:マフィ・ギャング/ゴースト/レクスターズ 5000 |
スター進化:レクスターズまたは闇のクリーチャー1体の上に置く。(このクリーチャーが離れる時、かわりに一番上のカードが離れる) |
スレイヤー(このクリーチャーがバトルする時、バトルの後、相手クリーチャーを破壊する) |
《凶鬼34号 バッシュ》とレクスターズとして共鳴したメルニア。
スレイヤーのみのシンプルなスペックだが、スター進化による進化元を残す能力とは噛み合っている。
だが、水文明やリキッド・ピープルを所持していないためメルニアの要素は闇部分のみであり、正確に言えば《バッシュ <ニア.Star>》と呼ぶべきかもしれない…。
2つの歴史がぶつかり合った結果、奇蹟の結合は失われ、2つの生命へと分かたれた。
アクア・メル C 水文明 (2) |
クリーチャー:リキッド・ピープル 2000 |
このクリーチャーはブロックされない。 |
メルニアの元になったリキッド・ピープルと思われるクリーチャー。
メルニアと同コストのアンブロッカブルだが、スレイヤーを持たない代わりなのかパワーが上がっている。
《潜行する穿孔 ギーガ》などの水文明の2コストアンブロッカブルの上位互換ではあるのだが、スレイヤーよりパワー1000の方が役立つ状況はほぼ無いため、実用性はメルニアに大きく劣る。
強引の影ニア UC 闇文明 (3) |
クリーチャー:ゴースト 2000 |
スレイヤー(このクリーチャーがバトルする時、バトルの後、相手クリーチャーを破壊する) |
このクリーチャーが破壊される時、かわりに自分の他のクリーチャー1体またはタマシードを1枚破壊してもよい。 |
メルニアの元になったゴーストと思われるクリーチャー。
元ネタと同じスレイヤーを持っているが、更に破壊時に自分のクリーチャーかタマシードを身代わりにすることが出来る。
スレイヤーでありながらも破壊耐性を持ち、非クリーチャーのカードを犠牲に出来る点から地味に相手への嫌がらせ性能は高い。ただし、破壊以外の除去が弱点となるか。
【関連カード】
爆熱 メルニア・エマージェンシー UC 水/闇文明 (4) |
呪文 |
次のうちいずれかひとつを選ぶ。バトルゾーンに自分の多色クリーチャーがある場合は、両方を選んでもよい。 |
►カードを2枚まで引き、その後、手札を1枚捨てる。 |
►相手はカードを1枚引き、その後、カードを2枚、自身の手札から捨てる。 |
メルニアが描かれたモード系呪文。名称的に《エマージェンシー・タイフーン》の派生カードでもある。
自分が手札交換をするか相手に枚数の損が出る手札交換をさせ、自軍に多色がいれば両方の効果を使えるという独特な性質を持つ。
両方の効果を発動出来れば自分の手札を整えながら相手との手札枚数の差を付けられるが、従来のハンデスよりもマッドネスデッキに対しては特に弱くなっている点が欠点。
【デュエル・マスターズ プレイス】
DMPP-03「英雄の時空 -ETERNAL RISING-」にて収録。DMPP-08EX「覇竜咆哮 -TRIBAL EXTREME-」でも再録された。
TCG版の時点で既に文句のない良カードだったためか、何かしらの調整が多いデュエプレのカードとしては珍しく性能でもレアリティでも特に変更点が無い。
【背景ストーリー】
DM-10版などのフレーバーテキストは、聖拳編の背景ストーリーでは「月」の影響で奇跡的にクリーチャー同士の結合が起きてメルニアが誕生したことが示唆されている。
この「月」は聖拳編の序盤でサイバー・ムーンを産み落とすなど世界の混乱の一因になった月だと思われるが、やはり設定から推測するに月の正体は衛星ラ・ムーンなのだろうか?
エピソード1ではエイリアンに力を取り込まれたようだが、《爆熱 メルニア・エマージェンシー》の存在から察するにディス・メルニアとは別に従来のメルニアもエピソード1時点まで元気にしていたことが読み取れる。
聖拳編の別世界での背景ストーリーとなる王来篇における王来大戦では、メルニアの魂がレクスターズ側勢力に加担した。
しかし、王来大戦後の王来MAXでは龍の歴史と鬼の歴史がぶつかり合った結果、奇蹟の結合が解除されたようで元の2人のクリーチャーに分離したようだ。
【余談】
- プロモ版では通常版と異なったイラストになっていて、大きなチェーンソーを手に構えている。
デュエプレにおけるDMPP-08EX版の新規ラストもチェーンソーと思われる武器を使ったイラストになっているため、どうやらメルニアの主武装はチェーンソーらしい。
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- こいつの弱点に色拘束が地味にきついってのもあるんだよな -- 名無しさん (2023-05-19 19:30:36)
- インフレが進んだ今でも色褪せないコストパフォーマンス……確かグランドデビルの水・闇混合の速攻系ストラクチャーデッキでもエースポジションで四枚積みされてたような…。 -- 名無しさん (2023-05-19 19:42:26)
- こいつとゴンタが破格のスペっっき -- 名無しさん (2023-05-22 14:17:33)
- こいつとゴンタが破格のスペックしてたのって多色マナを2ちょうど揃える手間も考慮されてのコストじゃないかな -- 名無しさん (2023-05-22 14:19:41)
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