登録日:2023/04/21 Fri 18:55:41
更新日:2024/07/05 Fri 12:39:53NEW!
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埼玉高速鉄道線とは、東京都北区の赤羽岩淵駅と埼玉県さいたま市の浦和美園駅を結ぶ埼玉高速鉄道の鉄道路線である。
「埼玉スタジアム線(埼スタ線)」の愛称があり、埼玉スタジアム2002への主要な交通手段となっている。
路線記号はSR。スーパーレアではない
概要
それまで鉄道空白地帯であった旧鳩ヶ谷市*1および川口市東部の交通アクセスの改善を目的に建設され、沿線の再開発も進められた。
元々は営団南北線の延長区間として計画されたのが始まりで、その後営団・埼玉県が出資する第三セクター・埼玉高速鉄道が設立され、1995年に着工。
当初の計画では2006年頃の開業を予定していたが、「2002 FIFAワールドカップ」が埼玉で開催されることが決定したことにより急ピッチで建設が進められ、2001年3月28日に全線が開業した。
赤羽岩淵で東京メトロ南北線と直通運転を行なっており、さらに南北線を通じて東急目黒線・東急新横浜線・相鉄線とも直通運転を行なっている。
東京メトロ南北線とは前述の経緯から事実上一体の運行形態であり、目黒〜浦和美園間で1つの路線と言っても過言ではないだろう。
2002年から「彩の国スタジアム線」と愛称が付けられたが、案内放送などでも使用されていないことから思ったほど定着せず、2015年に公募を経て現行の「埼玉スタジアム線」と改められた。
高速鉄道と付く路線の宿命なのか運賃は高く、初乗りで210円、全線14.6km乗り通しで480円となかなかの高額である。
間違えても埼玉高額鉄道とか言ってはいけない。
全線ホームドア設置済みで、ATOによる自動運転・ワンマン運転を行なっている。
ホームドアの色は後述するステーションカラーに合わせたものとなっており、駅ごとに異なる。
運行形態
全列車が東京メトロ南北線に直通し、埼玉高速鉄道線内で完結する列車は設定されていない。
日中は浦和美園〜白金高輪間毎時2本、浦和美園〜日吉間(東急線内各停)毎時2本、浦和美園〜新横浜間(東急線内急行)毎時1本の割合で運行されている。
相鉄線直通列車は主に朝夕の時間帯に運行され、平日朝1本のみ湘南台行きも設定されている。
6両編成と8両編成の運用が存在し、相鉄への乗り入れは8両編成が行っている。
使用車両
- 2000系
開業時より使用されている車両。6両編成。
内装や帯の配色などは異なるが、車体構造は東京メトロ9000系をベースにしている。
車内の案内表示器は千鳥配置となっており、表示器がない方のドア上には鉄道車両では世界初となるダイナミックビークルスクリーンが設置されている。
過去にはみなとみらい線直通の臨時列車「みなとみらい号」に使用されたことがある。
駅一覧
駅番号は東京メトロ南北線からの連番となっている。
- SR19 赤羽岩淵
線路名称上の起点駅。だが、全列車が東京メトロ南北線へ直通しているため、途中駅という印象が強い。
埼玉高速鉄道で唯一東京都内にある駅で、埼玉県外にある唯一の駅でもある。
JRの赤羽駅とは乗り換えできないことはないが、かなり離れているので注意。
東京メトロ管轄駅のため、当駅にはステーションカラーは設定されていない。
- SR20 川口元郷
川口市役所へのアクセス駅の1つで、駅前からはJR川口駅へ行くバスも出ている。
ステーションカラーは紫。
- SR21 南鳩ヶ谷
川口オートレース場最寄り駅で、副駅名も「川口オートレース場 最寄駅」となっている。
ステーションカラーは藍色。
- SR22 鳩ヶ谷
川口市鳩ヶ谷地区の中心駅で、周辺には同地区の主要な行政施設や公共施設が多数集まる。
浦和美園方に折り返し設備があり、朝ラッシュ時に当駅発着の列車が設定されているほか、埼玉スタジアム2002での試合開催日の臨時列車運行にも活用されている。
ステーションカラーは水色。
- SR23 新井宿
川口市立医療センター・グリーンセンター最寄り駅。
ステーションカラーは萌黄色。
- SR24 戸塚安行
植木の街として有名な川口市安行地区の中心駅で、周辺は植木屋や花屋など植物を取り扱う店が多い。
「とつかあんぎょう」ではなく「とづかあんぎょう」と読む。
ステーションカラーは黄色。
- SR25 東川口
JR武蔵野線乗り換え。直通先との境界駅を除くと唯一の他社線接続駅である。
川口市の駅ではあるが、市の北端に位置するため川口及び西川口とは乗降客数や周辺施設などの差が激しい。東部じゃないのかよと突っ込んではいけない
ステーションカラーはオレンジ。
- SR26 浦和美園
終点駅。駅北部には浦和美園車両基地が設置されており、線内では唯一の地上駅である。
通常は1面2線の駅だが、埼玉スタジアム2002での試合開催日は臨時ホームの3番線が使用されることがある。
当駅から埼玉スタジアム2002までは徒歩15分ほどかかる。
「浦和美園とともに歩む 埼玉りそな銀行最寄り駅」という副駅名がある*2。
ステーションカラーは赤色。
今後の計画
2000年の運輸政策審議会で、2015年までに開業が適当な路線として浦和美園から埼玉スタジアム2002、岩槻経由で蓮田までの延伸が挙げられている。
他にも蓮田から羽生まで延伸する構想や、2005年には岩槻で東武野田線との直通運転案*3も出ている。
しかし、いずれについても採算性などを理由に事業化には至っていない。
2023年1月5日にさいたま市長が岩槻延伸について、「2023年度のできるだけ早いタイミングで、鉄道事業者へ要請する」と示したが、果たして実現はするのか…。
また、これとは別に8両編成の新型車両の導入が検討されている。
追記・修正は浦和美園~海老名を乗り通しした人にお願いします。
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- 立て乙 筆者は川口市民かな? -- 名無しさん (2023-04-21 19:17:22)
- 何でか埼玉高山鉄道と間違えて呼んでた。 -- 名無しさん (2023-04-21 22:53:57)
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*2 なお、副駅名が掲出された2017年5月1日は浦和中央支店浦和美園出張所開業前であったため、開業までは「(今秋オープン予定)」と記載されていた。
*3 東武野田線の構造上、直通は不可能ということで却下されている。
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