バースト・ショット(デュエル・マスターズ)

ページ名:バースト_ショット_デュエル_マスターズ_

登録日:2023/02/25 Sat 01:58:44
更新日:2024/07/05 Fri 10:50:53NEW!
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一瞬にして、塵にする。




《バースト・ショット》とは、TCGデュエル・マスターズ」の呪文。
DM-02 第2弾「進化獣降臨」にて収録され、その後もDMC-14「紅の鋼鉄兵団(クリムゾン・アーマロイド)デッキ」、DMC-19「ザキラ龍武(ザキラドラゴン・コマンダー)デッキ」、DM-18「ベスト・チャレンジャー」などでも再録された。


概要

バースト・ショット UC(R) 火文明 (6)
呪文
S・トリガー
パワー2000以下のクリーチャーをすべて破壊する。

S・トリガーを持つ火力除去による全体除去であり、バトルゾーンにあるパワー2000以下のクリーチャーを敵味方全て吹き飛ばす。


DM-02時点のカードパワーで考えれば火力除去としては高い破壊力を持った呪文である。
一方で「相手の」という文章が無いので除去対象には自軍も含まれてしまうが、一応スーサイド戦法に応用できるという利点もある。


明確な弱点としては相手の場にパワー3000以上のクリーチャーしかいない場合は腐りやすく、状況次第ではS・トリガーという防御網として機能しないこともある点だろう。
コストが6なので単純な手打ちの場合は特にそうなる可能性も高く、マナの肥やしになることもしばしば。
ただし、この呪文の存在をちらつかせれば相手はプレイヤー攻撃時に小型クリーチャーを優先して動かす可能性が高いため、その辺の心理を突いた戦略も考えられなくもない。
初期の闇の除去S・トリガー呪文である《デーモン・ハンド》よりも確実性はないが、状況次第ではあちらよりも爆発力があるという点では良くも悪くも火文明の除去の特性を分かりやすく示しているとも解釈できる。


DM黎明期では速攻対策カードとして高い実績を残しており、同文明である火の速攻デッキにも牙を向いた。
デメリットに関してはこのカードを入れるデッキがコントロール系のデッキだったことや、上述したように自軍のpig持ちウィニーを破壊できるというスーサイドもあることから、大きくは気にされなかった。
三大S・トリガーと呼ばれる各文明を代表するS・トリガー呪文から遅れての登場ではあるが、間違いなく初期の火文明のS・トリガーの顔だったと断言できる知名度を持つ。
また、アンコモンであることから当時は有名なS・トリガーの中では入手しやすい部類だったことも大きい(ただし、DM-18再録時はレアリティがレアに格上げされた)。


ところがカードパワーのインフレの影響を受けやすい火力除去呪文の運命に泣かされていくことになる。
闘魂編以降はS・トリガーではないとはいえ既に同コストで除去の範囲が広い呪文が出始めると怪しい雰囲気が漂い、転生編からは《地獄スクラッパー》の登場に火文明の速攻メタとしての役割を大きく争うことになる。
あくまでも割り振り火力の地獄スクラッパーに対して全体除去のバースト・ショットが必ずしも劣っている訳ではなかったが、味方を巻き込まない上に状況に応じて低級複数除去と5000までの中級単体除去とを使い分けられる便利さからスクラッパーを優先するユーザーが多くなった。


やがて年月がさらに経過すると、上位互換に近い能力を内蔵するS・トリガークリーチャーの《火焔タイガーグレンオー》を初めとして実質的な上位互換が次々と現れ、完全に出番が消えることになった。
それらの上位互換的カードも次々とインフレの波で下位互換に落ちぶれる状況が続いており、バースト・ショットが復権する可能性は最早無い。
一応自軍を巻き込めるスーサイド戦法で差別化は可能だったが、それも後に同条件ながらコストが低い《紅に染まりし者「王牙」/クリムゾン・ビクトリー》でその利点も奪われている*1


初期の有名なS・トリガーカードとしては早い段階で現役から引退してしまったが、派生カードも比較的多く、DMの全体への火力除去呪文と言えばこのカードを思い浮かべる人も多いことから名カードなのは疑うまでもない。


派生カード

スーパーバースト・ショット UC 火文明 (6)
呪文
S・トリガー
相手のパワー2000以下のクリーチャーをすべて破壊する。

バースト・ショットのスーパー化。コストは同じだが除去範囲が相手だけなので使いやすくはなった。ただし、スーサイド戦法は出来ないので完全上位互換ではない。
単純に元ネタよりも運用はしやすいので使われる機会もあったが、神化編終盤時点のゲームスピードでも既に付いていけるか怪しい節があったことや元ネタ同様にスクラッパー系統のカードの採用率を落とすことは出来なかった。
現在は上位互換が次々と登場し、特に3コストも軽く手打ちも視野に入る《ゼンメツー・スクラッパー》が存在するためこちらをわざわざ使う意味は無い。


ミラクル・バーストショット R 火文明 (8)
呪文
S・トリガー
相手のパワー3000以下のクリーチャーをすべて破壊する。

コストが重くなった代わりに除去範囲が広くなったバースト・ショット。どちらかと言えばスーパーバースト・ショットの上位種。
手打ちでの使用の難易度は上がっているが、3000ラインを焼けるようになったのでS・トリガーとして発動に成功すればメリットは大きい。
ちなみに何故か他の派生カードと違ってバーストとショットの間の中点がない。
こちらも「蒼龍革命」で1コスト下がりツインパクト化した《鳳翔竜騎ソウルピアレイジ/高貴なる魂炎》という上位互換が登場している。


バースト・ワンショット UC 火文明 (5)
呪文
S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
相手のパワー3000以下のクリーチャーをすべて破壊する。
バトルゾーンに自分のパワー6000以上のクリーチャーがあれば、カードを1枚引く。

ミラクル・バーストショットからコストが落ち、更に特定条件下で強制効果のドローが付くようになった。
元ネタはバースト・ショットだけではなく《ワンショット・フレーム》も含まれており、カードイラストは《一撃必殺のホーバス》が描かれるなど記念シリーズの王来篇出身のカードらしさが全開。
絶体絶命でんぢゃらすじーさん』とコラボしたコロコロレアでは最強さんの破壊光線としてじーさんを焼き払う様子が描かれている。DM的に考えるとパワー3000以下の《爆笑必至 じーさん》が破壊されたのかもしれない。


デュエル・マスターズ プレイス

DMPP-01にて収録。性能に変更点はないが、レアリティがベリーレアに昇格した。
また、呪文使用時にはバトルゾーン全体に弾痕と銃撃音が走るというカッコいい演出が入る。


こちらも初期環境からしばらくは使われていたが、TCG版と同様に《地獄スクラッパー》が登場すると使用率を大きく落とした。
ただし、《ロスト・チャージャー》と《黒神龍グールジェネレイド》を同時に採用しているデッキなどでは、山札の一番大きいコストのカードを墓地に置く《ロスト・チャージャー》の仕様上、7コストの《地獄スクラッパー》では山札からグールを墓地に落とす妨げになってしまうため、こちらが優先されたほか、環境で猛威を振るった青単ツヴァイやスノーフェアリーメタに手打ちしやすく全体を対象にとれるこちらと《炎槍と水剣の裁き》を同時採用するなどのケースもあった。
やがてカードパワーの激しいインフレによって現在では使われる機会は極めて少ない。
TCG版とカードプールこそ異なるが、結局ほぼ変わらない歴史を歩んだと言える。


メディアでの活躍


漫画では不亞家が好んで使用したカード。
そして幽もザキラも兄妹両方とも勝舞にブレイクされる最後のシールドに含まれており、明暗が分かれる形となった。


先に登場したのは妹の不亞幽との戦いにて。
この時は《トット・ピピッチ》によってスピードアタッカー化した《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》に焼かれて不発に終わっている。
なお勝舞はこのターンにボルメテウスとピピッチを同時に召喚しており、それもドラゴンの召喚コストを下げる《コッコ・ルピア》の効果を得てギリギリの状況であった。
前のターンに幽はS・トリガーで単体除去の《デーモン・ハンド》を引き当てていたが、《バルキリー・ドラゴン》の破壊を優先してルピアでなくセイバー効果でドラゴンの盾となる《ポッポ・チャッピー》の破壊を選択。これがデュエルの決着を左右することになった。
そもそも幽はドラゴンが出る度に場の最弱クリーチャーを破壊する《恐怖の影スクリーム・アサシン》を多用しており、ファイアー・バード達をパワーの低い雑魚カードとして完全に侮っていたことがうかがえる。序盤に使った速攻ドラゴノイド軍団はパワーは高くないが。
幽が前のターンに引き当てたS・トリガーが同じ6コスト帯の《バースト・ショット》ではなく《デーモン・ハンド》だったあたり勝舞は本当に運が良かったと言える…



一方ザキラのデュエルにおいては守護神とも言うべき働きをしている
というかザキラが強さの一番の要因がS・トリガーの滅茶苦茶な引き運の強さということを決定付けたカードとなる


運命は、わが味方なのだァ!!


特に漫画版の無印最終回における勝舞VSザキラ戦におけるこのカードの登場はコロコロコミックの漫画史上でも屈指の絶望感とも評される。
作中では勝利目前から一転して勝舞のドラゴンの連続攻撃を受け、《ボルスレッド・ファイアー・ドラゴン》の攻撃で左腕を欠損しゲーム状況的にも身体的にも絶体絶命に追い込まれたザキラが自身の強運の確信と共に最後のシールドから発動、ダイレクトアタックを決めるはずだった勝舞の《トット・ピピッチ》、《コッコ・ルピア》らファイアー・バード達を消し去った。*2
幽戦でファイアー・バードの強さとボルメテウスのシールド焼却効果の強力さが描かれていたことを思うと、見事にその逆を行く皮肉な形の決着である。
続編の『デュエル・マスターズ FE』でもザキラがトーイ戦で使用、《薫風妖精コートニー》などを除去して場数的に劣勢気味だったザキラの形勢逆転に貢献している。
因みに、上記の台詞はデュエプレでザキラ(通常版)のスキンを選択している時のS・トリガー発動時の台詞にもなっている。





DUEL JACK』ではシールドトリガー解説回にてマナトが珍走団とのデュエルで使用。
ショーの「シールドトリガーはまだ使える…」のぼそぼそ助言を元に《エメラル》の効果で手札からシールドに入れられ、これがブレイクされたことで発動。
珍走団の《ラ・ウラ・ギガ》×3、《ボーン・グール》×2、《屑男》、《リュゾル》を一掃し、場にはマナトの《放浪の勇者ジージョ》(パワー3000)のみが残った。



余談

  • イラストはアーマロイドと思われるクリーチャーが指から大量の弾丸を乱射して敵軍を壊滅している構図になっている。新規イラストのDM-18版はイラストこそ異なるがその構図は変わっていない。

  • 有名なカードだがDM-18以降は地味に再録されていない。
    現在は派生カードにおいて上位互換の上位互換が生まれるようなレベルでインフレを起こしているため、このカードが再録される可能性は極めて低いだろう。
    ツインパクト化ならまだ可能性としてはあり得るというところか。



一瞬にして、追記・修正する。


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  • たしかデュエマ本家よりもデュエルジャックの方が先に登場した記憶が… -- 名無しさん (2023-02-25 03:09:49)
  • ザキラ様にも幽ちゃんにも使われてるあたりほんとこの兄妹のトリガーと言えばこれ!な印象がある -- 名無しさん (2023-02-26 19:51:31)
  • 一応背景ストーリーでのバースト・ショットも書いといた方がいいのでは -- 名無しさん (2023-02-26 20:46:05)
  • ↑インビンシブル呪文みたいにストーリーで言及された訳でも無く、誰かの必殺技という訳でも無いから、正直書くことが全く無いと思うの…。 -- 名無しさん (2023-02-27 19:43:00)

#comment(striction)

*1 強いて言えばクリムゾン・ビクトリーはツインパクトなのでクリーチャー面を持つが故のデメリットが発生する可能性もあるので厳密に言えば完全上位互換ではない。と言っても、それらのデメリットがバースト・ショットを優先する理由にはならないだろう
*2 仮にパワーの低いファイア・バードから攻撃していてもドラゴンは召喚酔いでピピッチがいなければ攻撃に参加できないためどの順番で攻撃しても負けることに変わりはない。

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コメント

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