洗脳-ブレインコントロール(遊戯王OCG)

ページ名:洗脳_ブレインコントロール_遊戯王OCG_

登録日:2023/02/17 Fri 12:48:55
更新日:2024/07/05 Fri 10:47:12NEW!
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《洗脳-ブレインコントロール》とは、『遊戯王OCG』のカードである。


【テキスト(エラッタ前)】

洗脳-ブレインコントロール
通常魔法
800ライフポイントを払って発動できる。
相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択し、エンドフェイズ時までコントロールを得る。




【概要】

初収録は第4期の「THE LOST MILLENNIUM」。略称は「ブレコン」。
酷評されていた同パックにおける貴重な目玉カード
丁度同じコントロール奪取系カードである《心変わり》が禁止から一旦釈放された時期に登場した、要するに調整版。
《心変わり》の方はノーコストで奪えるモンスターに制限が無い。
800ライフのコストと表側表示限定という制限が付いているこのカードは事実上そちらの下位互換である。
ただし、攻撃やリリースは自由にできる点は変わっていないのでほとんど同じ様に使用できる。
【帝】での生け贄確保をはじめ、多くのデッキで採用されていた。


なお、同じく《心変わり》の調整版として《精神操作》も既に登場していた。
しかしあちらは「奪ったモンスターは攻撃も生け贄にもできない」というデメリット付きで、このせいで当時の環境では非常に使いにくいカード*1でブレコンの方が汎用性が高かった。
このカードが登場して間もなく、上位互換の《心変わり》は再び禁止に指定。コントロール奪取系カードとして重宝されるようになる。


ライフコストが必要とはいえ簡単にボードアドを稼げる強力なカードには変わりなく、07年9月1日に制限カードとなる。
そして、シンクロ召喚の登場以降は奪ったモンスターをシンクロ素材にできるという点も問題視されるようになってきた。
先程比較対象に挙げた《精神操作》すら制限カードに指定されてしまう中、当然その前から制限だったこのカードも無事で済むはずが無い。
最終的に10年9月1日をもって禁止カードに指定された。




エラッタされて復帰! したのだが…

その後、時は流れること17年1月1日。
王宮の勅命》《ゴヨウ・ガーディアン》《氷結界の龍 ブリューナク
レスキューキャット》《未来融合-フューチャー・フュージョン》と一緒にエラッタされて制限カードとして復帰。
エラッタ後のテキストは以下の通りである。


洗脳-ブレインコントロール
通常魔法
(1):800LPを払い、相手フィールドの通常召喚可能な表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
その表側表示モンスターのコントロールをエンドフェイズまで得る。


エラッタによって、通常召喚可能なモンスターのみ奪えるよう変更された。


だが、現代においてデッキのフィニッシャーを務めているのは、EXデッキから呼び出すような特殊召喚モンスターなのはわざわざ書くまでもないこと。
しかも、このカードが緩和された時期はエクシーズ召喚を主体とする【十二獣】の全盛期
ターンが終わった時に奪えるモンスターが残ってることはほぼ無かった。


ならばアドバンス召喚などメインデッキで戦うデッキには強い……はずなのだが、【真竜】が猛威を振るっていた時期でもあまり活躍できなかった。
何故なら、あちらのキーカードである《真竜剣皇マスターP》は効果で魔法耐性を得られたからである。
まぁ、基本的に得るのはモンスター効果耐性と罠耐性だったので狙おうと思えば狙えない事もなかったが、大体隣に奪えない奴が立っていたりしたのでミラーマッチ対策としても複数枚入れられる《精神操作》の方が優先された。
結果、17年7月1日に制限解除となった。


一応奪ったモンスターで攻撃できるという点はそのままなので、全く使えないカードというわけでもない。
しかし、奪えるモンスターに制限が掛かっているのがネック。
素材として処理するだけなら《精神操作》、リリースなら(名称ターン1制限かつEXデッキから特殊召喚できなくなるデメリットはあるが)《帝王の烈旋》が目の上のたんこぶ。
皮肉なことに、かつての《精神操作》とは完全に立場が逆転してしまっている。


このままなら4枚目以降の《精神操作》という扱いで終わっていたが、23年1月1日、更なる悲劇がブレコンを襲う。


《心変わり》「おいっすー!」


《心変わり》、エラッタ無しで制限カードに復帰。
とうとう《心変わり》の完全下位互換にまで転落してしまった。哀れな……


24年1月1日には《心変わり》が準制限カードにまで緩和され、24年4月1日には制限解除される。
こうなってはもはやエラッタされ損としか言いようがなく、エラッタ復帰の悪例として挙げられることが多い。


再エラッタによる強化は最早絶望視されているというか、エラッタ前が元々《心変わり》の完全下位互換として作成されており、差別化要素はない。
エラッタ前に戻したところで出番がある可能性は0に近い。


原作の挙動を再現しようしているシリーズカードの「マジックカード-○○」に拾われて転生リメイクされる事の方がまだ現実的と言われている。



【原作などの活躍】

実は原作では王国編から登場する古参カードである。
効果は《心変わり》と全く同じであり、中々OCG化しなかったのはこれが原因と思われる。


主な使い手は闇遊戯
コントロール奪取したモンスターは生け贄にしたり《カタパルト・タートル》の弾にしたりしている。
人形戦では再生中の《リバイバルスライム》を洗脳し大逆転のキーカードとなった。
また原作でのみ最上級モンスターとなっている《人造人間-サイコ・ショッカー》の生け贄要員を確保するべく、エスパー絽場が使用する場面がある。


ゲーム作品においても古くから登場し、『DM4』では遊戯デッキのみ使用できるカードとなっている。
が、しかし城之内デッキを選んでもほぼ同じ効果の《心変わり》を使用できた。
他のカードの汎用性で大きな差があったことから、遊戯デッキを選ぶ人は少なかった。ここでも不遇なブレコンであった。
とはいえ、GB版シリーズでの《心変わり》は「相手モンスターのコントロールを完全に乗っ取る」という、OCG以上のチートじみた効果。
OCGでの《心変わり》の性能を持っているこのカードは依然として強力な部類。
相手モンスターのコントロールを奪った後はそのまま融合素材にしてしまったりアドバンス召喚に繋げてしまうのがベスト。
その様な事から、効果モンスターを用いたテクニカル戦術を得意とする遊戯デッキでは除去とコントロール奪取の両方を備えている。
大嵐》や《死者蘇生》と共に、遊戯デッキでの必須となる魔法カードの一つでもある。




余談だが、「洗脳」という良い響きからR-18の二次創作ではお声がかかることが多い。
……と思いきや、『遊戯王5D's WORLD CHAMPION SHIP 2010 Reverse of Arcadia』では公式でディヴァインおじさんマジで使用。
このカードで主人公をブレインコントロールしてしまった。




追記・修正は、相手のお気に入りモンスターを洗脳してからお願いします。


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  • 2枚目以降の心変わりも精神操作が担うから事実上5枚目以降の心変わり…洗脳と同時期にエラッタされた元禁止組は厳しく締め付けられてるんだよな。あの時に選ばれてさえなければ… -- 名無しさん (2023-02-17 12:59:43)
  • ↑洗脳とゴヨウ以外は厳しくしないと何かの拍子にやらかしかねないからしょうがない。なお、勅命は出戻りだった模様 -- 名無しさん (2023-02-17 13:06:29)
  • そもそも心変わりが自由に相手のモンスターを奪えるのがヤバかったのだから、こちらは表側表示対象はまだ良いけど変な制限つけないで例えば「一番攻撃力が高い」とかで差別化すりゃ良かった。 -- 名無しさん (2023-02-17 13:09:20)
  • ↑対象耐性貫通か… -- 名無しさん (2023-02-17 13:12:57)
  • 正直釈放当時もインフレの兆しはあったし別にエラッタの必要無かったよね… -- 名無しさん (2023-02-17 13:19:04)
  • キラースネークと並ぶ、弱体化の必要のなかったカード。まぁ、こうした反省が今の無エラッタ制限復帰につながってるんだろな -- 名無しさん (2023-02-17 14:17:23)
  • リンクスで久しぶりに遊戯王復帰したらエラッタされててびっくりしたな……効果見ずに使ったら隣のモンスターしか選択出来なかった -- 名無しさん (2023-02-17 14:17:53)
  • 個人的な意見だが、このカードとカオスエンペラーの蘇生制限のエラッタはやり過ぎだな。 -- 名無しさん (2023-02-17 15:03:44)
  • 時期尚早のエラッタ弱体化は悲劇を生む良い事例。心変わり君は11期末まで粘った事でエラッタなしで仮釈放された -- 名無しさん (2023-02-17 16:18:43)
  • 結果論だけどエラッタを安易にやったら悲惨になるっていう典型例だよね。 -- 名無しさん (2023-02-17 18:39:17)
  • ↑2 キラスネや死デッキも... -- 名無しさん (2023-02-17 18:41:51)
  • こいつ戦闘でダメージ半減でも許されたんじゃね? -- 名無しさん (2023-02-17 20:20:26)
  • 遊戯デッキではお世話になったカードの一つです。 -- 名無しさん (2023-02-17 21:12:47)
  • ↑遊戯デッキだと罠は攻撃を封じるメサイヤのみで除去魔法は強い魔法もほとんど使えないからこのカードが良いのよね -- 名無しさん (2023-02-17 21:41:14)
  • 再々エラッタして復帰させてやれよって感じだ -- 名無しさん (2023-02-17 21:52:12)
  • あと、遊戯デッキでは死者の腕や見習い魔女も大活躍しています。 -- 名無しさん (2023-02-17 22:14:23)
  • ↑2強化の方向で再エラッタは「じゃあこのカードも再エラッタしろ」ってなって収集付かなくなるから無理そう  -- 名無しさん (2023-02-17 23:10:08)
  • 最近の遊戯王はあまり詳しくないが洗ブレがここまで落ちぶれているとは… -- 名無しさん (2023-02-18 00:17:58)
  • 他のエラッタは「今の効果がちょうどいいんだ!」と強弁できるが、このカードは元からある上位互換がエラッタなしで釈放されたので「エラッタの必要はなかった」と宣言されたも同然なのが悲惨 -- 名無しさん (2023-02-18 00:39:14)
  • 未だに禁止「強奪」!エラッタ無しで制限復帰した「心変わり」!調整版故に環境で結果を残す機会に恵まれた「精神操作」!ブレインコントロールは本当にどうしてこうなった… -- 名無しさん (2023-02-18 01:04:32)
  • 死デッキとこいつはエラッタされてかわいそうなことになった代表だな -- 名無しさん (2023-02-18 01:18:42)
  • 原作でよく使われてたっていう強い印象もあって、時期尚早かつ過剰なエラッタが残念でならない -- 名無しさん (2023-02-18 01:59:09)
  • ↑4 「上位互換がエラッタなしで釈放された」のは、6年経ってるんだから別に証明にはならんでしょ。「今制限だから、神判は禁止にする必要がなかった」とか言わんのと同じ。 それはそれとして比較とか抜きに単体で弱い -- 名無しさん (2023-02-18 04:31:10)
  • 原作の名バトル・人形戦(オシリス攻略)の立役者だけに現実で産廃なのは悲しいものがあるな -- 名無しさん (2023-02-18 07:39:14)
  • このカードが制限復帰した当時は悲惨なエラッタをされた元禁止カードが多かったよね… -- 名無しさん (2023-02-18 19:25:21)
  • ↑2 皮肉な事に(バトルフェイズ発動とか再生中スライム奪取とかふわっとした所は除いて)サクリファイスに使った時以外は原作再現されてる塩梅なんだよね…原作だと融合モンスター以外は大体通常召喚可能なモンスターばかりだし -- 名無しさん (2023-02-18 19:51:45)
  • ↑2 勅命はエラッタされてもまた禁止戻りしてたな -- 名無しさん (2023-02-19 09:10:06)
  • 変にエラッタするより、下位互換カードを新たに作ったほうがいいかもなと思ってしまう -- 名無しさん (2023-02-19 09:18:41)
  • ↑前はそうしてたんよ。その結果生まれたのが、炸裂装甲や今日では産廃の集まりと酷評される天魔神シリーズである。あれもあれでその禁止されてたカードが時代の流れに伴って復帰した結果本当に只の下位版になってしまったが。どう転んでも結局「産廃の発生」は避けられないんよ -- 名無しさん (2023-02-19 09:35:19)
  • リアクティブアーマー、ラッシュでも産廃で草 -- 名無しさん (2023-02-19 10:50:03)
  • ↑2 効果を完全一致させた結果完全下位と成り下がったエンライズと酷似しつつも明確に差別化図った結果独立した立ち位置を確立出来たノーレラスなんか見てても代替でなく差別化するってのは本当に大事。精神操作が使える環境でブレインコントロールを解放するならナーフするにしても事実上の下位カードにしてはいけなかった。 -- 名無しさん (2023-02-19 13:32:34)
  • マスターPが魔法耐性得られるのは事実ですけど基本的に得ていたのはモンスター効果耐性と罠耐性なんで奪えない事もなかったんでちょろっと修正させてもらいました。結構前の話だから大分あやふやなんですけどミラーマッチ対策でサイドに精神操作入れられたりもしてるんでコントロール奪取が弱かったわけでもないんですがブレコンの場合大体隣に立ってる究極伝導恐獣やVFDを奪えないしピンしかできなかったんでメタカードとしても評価低かったと思います。 -- 名無しさん (2023-02-20 10:36:57)
  • もう1回エラッタして元の効果に戻すってこと、コナミは絶対やらないよね。というかまず強化エラッタが珍しいんだが。 -- 名無しさん (2023-04-06 19:31:00)
  • ↑ 竜殺者とか魂の解放とか前例は無い訳ではないけどどっちも最初期の話だから参考にはならんか。エラッタ自体カード会社としてはあんまやりたくないだろうし、ましてやナーフエラッタを再強化エラッタとかしたくないだろうなとは思う。いっそエラッタ前ブレコンの強化版に当たるリメイクカード作る方が早いんじゃないかな -- 名無しさん (2023-04-06 21:56:49)
  • もし専用名指しサーチもらったとして、使うかと言われると... -- 名無しさん (2023-09-22 16:45:33)
  • ↑サーチよりもスペルスピード2以上のフリーチェーン化すれば相手が出した素材モンスターを奪って展開妨害出来るしようやく差別化可能になる感じだよな… -- 名無しさん (2023-09-22 17:41:59)
  • 死者蘇生・クロスソウルと原作再現を意識した「マジックカードー○○」がシリーズ化したお陰でポンコツ化したこのカードもリメイクされる可能性が出て来たな… -- 名無しさん (2024-01-17 07:08:11)
  • とうとう心変わりが無制限になったから完全にエラッタされ損になってしまったな… -- 名無しさん (2024-03-25 15:10:30)
  • 刑期は長かったけど無事に釈放された心変わりと、釈放されたけど何もさせてもらえなかった洗脳君・・・ -- 名無しさん (2024-03-25 19:35:19)
  • コナミの心変わりはおそろしいのぉ!! -- 名無しさん (2024-03-25 20:02:37)
  • 再エラッタで元に戻してよと思うけどそれでも使われないだろうな -- 名無しさん (2024-03-25 22:21:21)
  • ↑差別化するエラッタをすれば使い分けができるんだけどね。洗脳「攻撃・守備力が一番高い相手のみ」精神操作「次の相手ターン終了まで効果適用」とか -- 名無しさん (2024-03-25 22:37:40)
  • キラースネークもそうだけど下方修正しすぎなエラッタで制限緩和はいかがなものかと思うしエラッタ前に戻してあげても良いんじゃないかね?例え使ってもらえないとしてもさ -- 名無しさん (2024-04-01 13:03:11)
  • ↑キラスネはエラッタ前に戻すと流石に... だが洗脳はこのままだとエラッタされ損だけで終わっちまうからなぁ 原作出身カードなのに... -- 名無しさん (2024-04-01 13:11:14)
  • ↑8 是非ともそうしてもらいたい次第だな。 -- 名無しさん (2024-04-01 13:18:27)

#comment(striction)

*1 当時はリンク召喚どころかシンクロ召喚すら無く、融合召喚も当時はほとんどが名称指定で今日の様な「カテゴリ×2」「特定の種族・属性×2」といった手軽に出せるものがまずないため融合素材としての活用も難しかった。実質的に「射出モンスターの弾にする」か「他の自軍モンスターで直接攻撃する為に道を開けさせる」程度の使い道しか無かった。

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