登録日:2023/02/09 Thu 15:53:37
更新日:2024/07/05 Fri 10:43:39NEW!
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冒険王ビィト 魔物 魔人 モンスター 敵 害獣 害虫 汚染 人造生物 商品 生物兵器 人類の敵 滅ぶべき存在 怪物 魔賓館 腹心魔物 異種知性体
地の果て 魔の泉…!
“魔賓館”へようこそ…!
当館で生み出された魔物が世界中に
放たれていくのはこの上もない喜びです
魔物とは、漫画『冒険王ビィト』に登場するキャラクター。
●目次
【概要】
人類を滅ぼすために活動する魔人が、魔賓館で『魔獣大鑑』から選んで「魔札」*1を用いて購入できるモンスター。
主人である魔人の命令に従うよう、プログラミングされている模様。「腐肉の人」の例によれば魔人の冥力に操られている場合もある様子。
元々自然発生したものではなく魔賓館で製造されたものであり、いわば、魔人が買う「商品」ということが最大の特徴。
人間が武器屋・道具屋で商品を購入して強くなっていくRPGがモチーフであろうか。
魔人側が魔賓館で発注→魔賓館で製造→魔賓館で魔人が受け取るかorシャギー魔賓館館長が納品という流れ。
ただし魔人と違い生殖能力を持っているものもおり、自然繁殖・野生化して人間達の生活を脅かすケースも多々ある。
◆種別
人間社会に混乱を与える弱い魔物、偵察能力に長けたもの、高い戦闘力を持つもの、拠点防衛・拠点建築と、その姿と能力は千差万別。
魔人が望めば魔賓館にて追加料金によるカスタムも可能であり、(十分な魔札が前提だが)戦闘力や知性を高めるオーダーも可能。
改造により、人語を話せる程の高い知性を与えられて「腹心魔物」として主人である魔人の執事・補佐を務める者もいる。
9巻巻末『魔物大図鑑第壱集』やガイドブック『グランドアドベンチャー』で細かい分類が明かされた。
樹・沼・地・渦・砂・窟・鉱・骨・極・絶の10種類の属性に分別される。
この属性は魔賓館が魔物を生産する際の原材料からきていると言われており、それゆえ魔物達の生息地や生態はそれぞれ異なる。
ガイドブック『グランドアドベンチャー』によれば、値段の例は、
- グルメアント(つがい)…魔札1枚
- ペンバリー…魔札5枚
- ドローマン…魔札20枚
- ビルドアント…魔札50枚
- 大甲虫…魔札一束
- 魔物の強化…魔札10枚以上
◆魔人側の扱い
- 魔札を湯水のように使って魔物を買い集め雑に攻める者
- 魔物を効率的に購入・運用して戦略的に攻める者
- 少数精鋭の魔物をカスタムする者
- 魔物はほぼ購入せず建物や乗り物の購入といった別のことに魔札を使う者
など魔人でも魔物の扱い方は様々。
魔物を雑に扱う者もいれば、中には腹心としてかわいがる者、鍛え上げてそれを誇る者もいる。
魔物育成に優れていた五ツ星魔人“金色の博徒”キャンバルや魔物の指揮に長けた“闇軍師”ロズゴートなど、魔物の扱いが上手な魔人は「知性派」として魔人の間でも一目置かれることが多い。
魔人の間では、手持ちの魔物同士を5対5で戦わせる「ワンアーム・ファイト」という賭け事がある。
キャンバルはこの賭け事を得意としたという。
実は古代の魔人達は、自分の冥力で土や岩など大地の組成物から魔物を生み出して配下にしていたといわれる。
現在はロストテクノロジーとなっており、魔賓館が魔物製造技術を独占。魔人達が魔賓館に従う理由の一つにもなっている。
なお、魔人同士で魔物の奪い合いが発生したとしても、当然魔賓館やシャギー館長は一切関知しない。奪われた側は“運が良ければ”泣き寝入り、運が悪ければ相手の魔人に殺されることとなる。
中には、体のブロックに魔物を収納できるガロニュートのように他の魔人から魔物を力づくで奪って魔札を使うことなく魔物を保有するパターンや、ヒスタリオのように自身の能力特性ゆえに魔物をほぼ購入しない例外もいる。
なおガロニュートのパターンは現実で言う強盗犯のそれなので行えば当然他の魔人から尋常でないヘイトや大顰蹙を買う。出来るのはガロニュートのような強大な魔人だけであろう。
◆人間側の扱い
普通の人間が魔物に遭遇した場合死を覚悟する必要がある。
バスター協会に所属するヴァンデルバスターにとっては、魔人退治同様に魔物の駆除も重要な仕事。
退治すれば魔物の危険度に応じて、バスター協会から鑑定小屋にいる協会の鑑定士を通じて報奨金が支払われる。
前述のように、魔物は「量産されてる商品」であるため、ある程度魔物についての知識はバスター達にも蓄積されている。
そのため熟練のバスターならば、魔物の姿を見ただけでその特性や弱点を述べることができるケースも多い。
【主な腹心魔物】
主人である魔人から名を授けられている。
- ダンゴール
プロテク虫。知性を強化され人語の読解力を身につけており、深緑の智将グリニデの執事を務める。
詳細はグリニデの項目参照。
- ハザン
狼型獣人ハウンドソルジャーの上位種ハウンドナイトの戦闘力を更に強化しており、惨劇の王者ベルトーゼの右腕を務める。
詳細はベルトーゼの項目参照。
- シンシア
七ツ星“小悪魔”ロディーナのペット。ご飯は人肉。人語は話さない。
ガイドブック『グランドアドベンチャー』では、フラウスキーから「凶暴な奴!かわいくねぇな」と評された。
- ドクター・ギリリ
七ツ星“凶刃”ヒスタリオの希望により、高い人体改造技術を持てるよう知性や技術力を改良された拷問ネジ。ヒスタリオや人間の肉体改造を担当する。
詳細はヒスタリオの項目参照。
- バットン
CV:伊藤健太郎
アニメオリジナルキャラクター。31・32・49話に登場。闇軍師ロズゴートに仕えていたナイトスナイパー。魔物使いの荒い魔人が嫌い。
あまり要領のいい性格ではなく、ロズゴートから制裁を受けかけた所を、グリニデが紳士的にロズゴートをなだめて助けてくれた出来事から、グリニデの素顔を知らずグリニデの部下になることにあこがれる。
ロズゴートの死後、ビィト達を捕まえてそれを手土産にしてダンゴールに代わるグリニデの執事になることを望むが…。
ビィト達を捕らえてグリニデの部下になることができた妄想では、満面の笑みのグリニデから褒められる妄想をしている。
グリニデ死亡後は49話にて魔人ランパード(CV:谷山紀章)に仕えていたが、ランパードがスレッドに敗れてしまいバットンも飛んで逃げようとしたところをスレッドによって空のかなたに吹き飛ばされた。
【一覧】
◆樹の章
昆虫や植物型魔物が属する。大半が安価で繁殖力も高いことが特徴。それゆえ広大な大地の侵略に適しており、七ツ星深緑の智将グリニデはとある思惑もあってこの樹の章の魔物を好んで用いた。
ただし全般的に火に弱い弱点がある。
- ペンバリー
大きな一つ目をもつ小型のハチのような虫型魔物。
戦闘は基本行わず、見た者を正確にスケッチしたりする。魔人による敵の偵察・探索にも用いられる。
グリニデはビィトの顔をこれで確認したり、自分が七ツ星昇格の際、その姿を絵に描かせている。
ノアは自身の技術力で、超小型のペンバリーの目を改造し、ペンバリーが見たもの聞いたものを即座に共有できるよう作り変えたものを生み出している。
- グルメアント
樹木から石壁に至るまで、あらゆるものをたちまち食い尽くすシロアリ型の魔物。加えて1週間で5倍に増える増殖力が特徴。
アニメオリジナルエピソードでは、強大な羽化した女王も登場。地下に巨大な女王を据えて巣をつくる為その一帯の地盤が崩落してしまう。
- ビルドアント
ドリルとシャベルを備えており、魔人の居城や要塞建築に従事するアリ型魔物。
設計方針を最初に指示さえすれば、あとは完成まで不眠不休で作業に当たってくれる忠義者。常に10匹前後が一組で行動しており、作業速度も速い。
ただし前述のようにその分高額。
- ジャガーム
ムカデのような体とクワガタのようなはさみを持つ人間並みの大きさを誇る虫型魔物。成長すると体長3m以上にもなる。
土中にひそんでアリジゴクのようなすり鉢状の巣をつくり、人間を待ち受ける。
致死率の高い毒も持ち、かみついて敵を仕留める。
- 中甲虫
幼虫である「小甲虫」が、第一段階の成長を経た姿。人間の成人よりも少し大きく、大木をもなぎ倒す怪力と非常に固い甲殻をもつ。
ここから「大甲虫」に変態するためには、約半年と大量の食料が必要。
- 大甲虫
5m以上とビィトの5倍ほどの体躯を誇るカブトムシのような虫型魔物。幼虫である「小甲虫」から育てさせることも可能。大金を積めば大甲虫として納品してもらうことも出来る。
非常に暴食家であり、人間以外にもジャガームといった他の魔物を喰らうことすらある。
並の炎の天撃も、冒険に出た当初のビィトのバーニングランスの刃も、弾いてしまう丈夫な甲殻をもつ。
高価な魔物だが、グリニデは将来有望そうなヴァンデルバスターにぶつけてその実力を確かめる手段として効果的に用いる。
- プロテク虫
グリニデの腹心を務めるダンゴールの種族。ダンゴムシのように丸まることで強力な打撃にも耐えうる防御力を持つ。
ただし腹側の防御力は低いため、バスターと戦う際は丸まって行動する。
- 罪人たいまつ
頭が燃えている人型の木の魔物。「磔の刑に処された罪人の、憎しみの魂が宿った」と謳われる。
頭部の炎を飛ばして攻撃する。
頭を斬られるなどして火を失うと停止するが、仲間から火をもらえば復活でき、軽いダメージなら戦闘を続行できるため、倒すためにはある程度体をバラバラにしなければいけない。
- トリュプス
針と人間の脳のような形をした胴体を持つ虫型魔物。人間の首(延髄)に針を刺して寄生し操る。しかも一瞬で殺せなければ、トリュプスに力を加えたが最後、針が延髄を貫通してその人間は死ぬ。
- 大怪蝶
オウムのような顔と5m以上にもなる蝶の翼を持ち、空を飛ぶ大きな魔物。フラウスキーやベンチュラが移動手段として愛用する。
ガイドブック『グランドアドベンチャー』「魔賓冥典」三条陸書き下ろしショートストーリーによると、元々単なる空中戦力に過ぎなかった大怪蝶に搭乗用具をつけて自身や人型魔物を乗せることを発案したのは闇軍師ロズゴート。ロズゴートの発案は、たちまち他の魔人達にも普及した。
元々の性格は獰猛で、手懐けるには特殊な仮面を装着させる必要がある。羽根の鱗粉には、吸った者に幻覚を見せる。
- ツチギンチャク
触手の生えたスライム状の姿をし、触れたものを溶かす、門崩しの魔物。卵から成長する。門内部に卵の状態で運び込ませ、門の内側で成長。結界防御が薄い門内部から門や建物を溶かすことで門と結界を崩壊させる。地面の中に潜伏するなど奇襲性も持つ。
普通の武器で撃ったり斬ったりしても体液がはじけて周囲のものを溶かしたり際限なく分裂して増えたりするなど厄介で、才牙による攻撃も例外ではない。倒すには、相手を飛び散らさないよう氷と風以外の炎か雷の天撃が必要。
更に、強力な敵を相手にする時や門を溶かす時には、合体することで巨人のようになることも可能。これこそがツチギンチャク本来の姿であり、小さなツチギンチャク達は敵のサイズに合わせて繰り出される分離体。
- コダマンボ
小さな樹の姿をした魔物。森の中で怪音を響かせて旅人を惑わせる。戦闘力は皆無であり、樹の章最弱の魔物。土中から脚部を通じて養分を吸収し生命を維持する。
魔人が声を吹き込むことで、録音した音声を後から再生させるボイスレコーダーやメッセンジャーのような使い方も可能。
- 黒煙ゼミ
樹皮や樹液を主食として、背中にある4つの穴から大気を汚染する黒煙を吐き出す巨大ゼミ。
これによってグリニデの勢力圏であるトロワナ王国は、大気も大地も黒く汚染されて“黒の地平”と呼ばれるようになってしまった。
- 黒煙虫
黒煙ゼミ同様に黒煙を吐く、九対の足を持つ魔物。羽を持たず地面を這う。
- 煙突カメムシ
背中に生えた二本の煙突から黒煙を吐き続けるカメムシ型魔物。森林地帯が住処だが、人間の街周辺で大量発生するケースも少なくない。
体に触れられると、黒煙と共に異臭を放つカメムシらしい習性を持つ。
- 百目タマムシ
木々を食い荒らす旺盛な食欲とすさまじい繁殖力を併せ持つ昆虫型魔物。攻撃力や防御力は皆無で、背中にある目のような紋様で敵を驚かせる。
普段は甲殻に納められている七色に輝く羽の美しさに魅入られた魔人も多い。
- メガトンバ
森林地帯に生息し、葉や樹液を主食とする大型昆虫型の魔物。凶暴で縄張り意識も強く、時には小動物すら捕食する。頭部にあるツノ状の突起はセンサーの役割も果たす。
幼虫体は「バーム」という芋虫であり、成虫体よりも一回り以上大きい。物陰から敵を観察するために、目をかたつむりのごとく飛び出させ独立して動かすことが可能。
- メガトンボ
樹の章の昆虫型魔物で最速を誇る巨大トンボ。他の固い甲殻を持つ昆虫型魔物すらかみ砕く強力な歯にくわえ、体の末端には神経性の猛毒を有する針を持つ。
幼虫体は「ボーム」という虫であり、普段は湖や沼で暮らすが捕食の際には森林へ向かう。わずか1週間で成虫体になる。
- ハエコマンド
成長すれば人間大にもなる巨大バエ。唾液には腐敗促進成分が含まれており、ハエコマンドに樹液を吸われた樹木は腐食してしまう。
ある特定の果実の香りを好んでおり、それを利用して捕獲や駆除する罠を作る人間もいる。
- サムミョール
尻尾にハサミ状の刃をもつ魔物。この刃は戦闘は勿論、巣作りなどにも活用される。
「ウゴ」と名付けられたサムミョールが、かつてグリニデの執事を務めていたこともあったが…。
◆沼の章
河川や沼地といった水辺に生息する魔物。身体が軟体であったり液体である肉体である魔物が多い。人間に化けることを得意とする魔物もおり、策士タイプの魔人に好まれる。
二ツ星“死人沼の策士”ムガインがこの章の魔物の大量投入を好んで用いた。
しかしガイドブック『グランドアドベンチャー』「グリニデ閣下の魔人戦力分析」では「ムガイン君の猿まねには困ったものだよ。魔物を大量投入して侵略する戦略は知略溢れる私が考え出したものだが、この戦術の効果は繁殖力が劣る沼の章の魔物では活かせないのだがね…」と酷評されている。
- ガブリ貝
主に沼などに生息する最弱の魔物。貝の後ろが弱点。
昇格値も最低でゼノン戦士団のライオ曰く「(レベル1のバスターが)100匹倒してレベル3が関の山」との事で、実際レベル1かつ実戦経験無しのビィトでも少しアドバイスされただけで簡単に倒せ、その日の夜には真っ向からでもあっさり倒せるようになっていた。
それでも名前の通り噛まれると結構痛く、油断し過ぎて頭部などを噛まれるとかなり危険。
しかし3年の修行を経たビィトは寝てる最中に頭に噛みつかれるもビクともせず、ガブリ貝の方が砕けてしまった。
- ドローマン
絵の具人間。ある程度の知能に加え人間の姿に擬態でき、街を守る天力の門をも通過可能。しかし油臭さゆえにヴァンデルバスターにはすぐ見抜かれてしまう。
他にも体を傷つけられると特有の体液が出るので判別出来るが、仮にも見た目は完全に化けているので現実的ではない。
弱点は、頭部を破壊することか、燃えやすい体質なので炎で燃やすこと。
- ドローマスター
ドローマンの上位種。人間を殺害しその一部を取り込むことでその人間のクセや体臭までも似せて変身が可能。ただし作中の台詞から、傷つけられた際特有の体液が出るのは下位種と同じらしい。
戦闘力も相応に高い模様。
- アクアドッグ
水のような体を持つイヌ。素早い動きが得意。中級レベルらしい。攻撃力は高くないが、水面を滑るように移動できるため、湿地帯や沼では侮れない。
獰猛さと高い運動能力から、居城の番犬として魔人に好まれている。
- 鉄騎貝
鎧を身につけたオウムガイのような顔を持つ人型の戦士。知能も高い。
強靭な鎧を身につけた沼の章最強格の貝魔物であり、少なくともレベル10前後の駆け出しのバスターで対処できる強さではない。
俊敏な動きもでき、他の魔物と連携しての波状攻撃を得意とする。
- 泥トカゲ
沼に住むオオトカゲ。最大で2m近くまで大きくなることも。
その牙には毒があり、噛まれると年単位で後遺症に苦しむ事になる。
◆地の章
地上での活動する獣人型が属する。集団行動するものが多いので、魔人にとって部隊編成もさせやすい。
- カネック
小型のリスのような愛らしい姿。猫程度のサイズで人は基本襲わないが、人の持つ硬貨をねだり食べたがる。
隙を見せれば硬貨を食べ、なにかあればすぐ逃げ出すため、ビィトは「ある意味人食いクジラより手強い」と評している。
- ハウンドソルジャー
見た目は狼型の獣人。戦闘力が高く、単独行動も出来るが、群れによる集団戦を得意とする。
知能も高く幅広い用途で使えるため、多くの魔人が好んで使っている。
上位種として「ハウンドナイト」が存在。
- ハウンドナイト
ハウンドソルジャーの進化形。戦闘力も知能も非常に高く、スピーディーかつ冷静に作戦をこなす一級品魔物。
両腕に鋼鉄製のナイフを装備しており、接近戦を得意とする。
- 赤銅兵士
金銀を含んだ銅合金「赤銅」で生成された兵士。攻撃から拠点防衛まで様々な用途で活用できる。
攻撃手段は打撃だが、その一発一発が強力。剣をもって戦うことも。見た目に似合わず動きも俊敏。
- 青炎馬
高熱の青い炎を吐き出すことからその名がついた、トカゲのような皮膚とワニのような口と尻尾を持つ馬型魔物。
◆渦の章
海浜地帯や外洋で活動する魔物が属する。水中を自在に動き、船舶を攻撃してくる。
- 首長エイ
エイのような頭を持つ首長竜型の魔物。水に住み、凶暴で強力。おまけに血のにおいを嗅ぎつけて寄ってくるため数体倒したぐらいでは油断が出来ない。
- 河クジラ
首長エイすら捕食する凶暴なクジラ型の魔物。表皮が固く、頭部は川底の岩山すら軽く打ち崩す。そのため倒すためには腹部や体内を狙う必要がある。
平均寿命は200歳以上。
- ホバーフィッシュ
腹部から高圧の空気を噴出して、海上を高速移動できる大きなマンボウ型の魔物。海で活動する魔人の乗り物として使われることが多い。
腹部を水中につければ高速クルージングも出来る。
- マーグチン
小さな体だが、十数本以上もの鋭利な歯と、背中にとがった無数のツノを持つ魔物。
人間の肉を好んでおり、目は退化してほとんど見えないがするどい嗅覚で敵を狙う。
七ツ星の魔人ロディーナは「シンシア」と名付けた個体をペットとして飼っている。
◆砂の章
砂漠・砂浜で活動する魔物。砂や塩分を放出し、人間の住む森林や農地を枯れさせ追いつめる。
- 軍艦トータス
海・陸どちらでも活動できる亀の姿をした大型魔物。八門もの砲塔を備えており、砲撃で攻撃をしてくる。
◆窟の章
洞窟や火山地帯で活動する魔物。暗闇での行動を得意としており、洞窟などに迷い込んだ人間を襲撃する。
炎を操ることを得意とする魔物もいる。
- オドオド
小さな炎の姿をした魔物。暗がりで人間を脅かす習性を持つ。
集団で行動することが多く、攻撃時は仲間同士の炎を束ねて巨大な炎の柱で攻撃する。
- つららこうもり
体が岩石で出来ているコウモリ。夜行性であり集団で行動。飛行中や洞窟で外的に対して落下して体当たりしてくるなど危険。
かつてビィトとキッスもそれなりに怪我をした。
- ナイトスナイパー
人型のコウモリのような、巨大な翼を持ち自在に飛行する魔物。
格闘能力も高いが、専用銃による攻撃を得意とする。頭部の角はレーダーの役割を持ち、狙撃補助の他、暗闇での行動も可能とする。戦闘力に優れ、集団行動も得意なため、魔人の間でも人気が高い様子。
五ツ星魔人“金色の博徒”キャンバルはこの魔物を気に入っており、賭けゲーム「ワンアーム・ファイト」のため5体のナイトスナイパーからなるファイト専門チームまで育成しており時には魔物用のトレーニング機材まで購入することも。これにより多くの賭けに勝利し富を築いてきたが、最後は5体ともハザン一人に倒されてしまった。
27話のポアラによれば武器や弾丸を作るために鉄を食べるとのこと。
◆鉱の章
体が金属で形成されており、外殻が非常に堅固。
- アイアンライノス
鋼鉄のサイのような魔物。その強度から並のバスターでは傷つけることすらかなわない。
七ツ星“不動巨人”ガロニュートは、魔物を体内に収納し自在に取り出せる能力を応用して、緊急時の盾代わりに使用した。
◆骨の章
骨や化石で構成された肉体を持つ。
防御力が低く脆い代わりに高い生命力で復活する。
◆極の章
極寒の地に生息する魔物。雪や氷で作られた肉体を持つ。
◆絶の章
他の九つのいずれにも分類不可能なレア種。特殊な能力を持つ魔物が多い。
◆その他・分類不明
- シャギーガール
シャギー館長の部下であり、魔賓館の職員として働く人型の魔物。魔物の知識は豊富。
皆、バニーガールのような格好をしており、魔賓館に魔物を買いに来た魔人や酒場といった娯楽施設を利用しに来た魔人らの接待・歓待・案内役を担当する。
人間に近い容姿をしており、バニーガール風の外見はナイスバディを際立たせていると魔人の間でも好評。魔人達の審美眼も人間に近いのかもしれない。
皆、ヒスタリオが奏でる音楽を好んでいる。
- ラバーファイター
胴体に丸模様のついた人型の魔物。腕を伸ばし鞭のようにふるって攻撃するゴム人間であり、雷の天撃も打撃も効かないという、相性次第では難敵になり得る存在。ただし斬撃は普通に効く。
- 破滅の恒星
幾何学的な模様が刻まれた球体のような魔物。
上空で太陽に擬態して一気に落下して大爆発を起こし、その威力は一国をも崩すという。
強力無比な魔物であるが魔賓館史上最高値かつ使い捨てという一点が最大のネック。
おいそれと購入・使用できる代物ではなく、シャギーでさえガロニュート以外の購入者&これが炸裂の瞬間を見た事が無かったという。なので魔物というより一種の戦略兵器に近い。
- ナイトメア
馬のような顔を持つ獣人型魔物。
- 腐肉の人
「腐肉の種子」という物質を墓場に植えることで、人肉にまとわりつき腐肉が増殖して誕生する大柄な不死兵士である人型ゾンビ。
強い冥力の持ち主なら種子を墓場に植えるだけで生み出せる手軽さが売り。
肩書きが「不死兵士」なだけあって高い物理耐久力を持ち、口からは毒液を吐いて攻撃する。切り刻んでしまうと切り口から毒液を浴びる危険性もある。そのタフさはブロードバスターであっても倒すのにてこずるほど。
弱点は炎で、炎の天撃を用いれば毒を無効化しつつ物理耐久力も無視して排除できる。
- 拷問ネジ
ネジのような肉体を持つ魔物。
- ブロウガンナー
骨のサソリのような魔物。尻尾部分にある二門の大砲から砲撃をしてくる。
追記修正は、魔札を手に入れてからお願いします。
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- 今思うと赤銅兵士って鉱の章じゃないのが不思議だな。金属なのに。 -- 名無しさん (2023-02-09 16:43:20)
- 赤銅って自然界には存在しない合金だから「地上での戦闘活動に特化して生み出された」って意味あいなんじゃね知らんけど -- 名無しさん (2023-02-09 17:45:39)
- こういうの見るとバスター側よりヴァンデル側で資金やりくりしながら効率的な侵略プラン立てるゲームしたい。どれだけ脳みそ振り絞ってもヘイト買いすぎて高レベルバスターに目をつけられたり同僚のわかりにくい地雷踏んだらそれで終わりなのがシビアだが。 -- 名無しさん (2023-02-09 18:30:53)
- ↑だからヴァンデル自身も強くなる必要があったし、素で強くて効率よく魔物を増やして勢力を拡大させたグリニデ様も七つ星になれたわけだな。バロンやノアのようなイレギュラーはともかく、ベルトーゼやガロ、ヒスタリオのように他のヴァンデルから奪ったり従属させて自軍にする奴もいるし -- 名無しさん (2023-02-09 18:42:50)
- ↑そのグリニデは緻密な戦略で100もの国や村落を滅ぼして黒の地平の人口を支配前の1/10にした功績でやっと七ツ星に昇格してるから、作中の七つ星ヴァンデルの中では新参者なんだよな。。 -- 名無しさん (2023-02-09 21:24:08)
- 古代のヴァンデルは自分の冥力で魔物を生み出してたらしいけど、なんかヴァンデル自体も太古の人間が人工的に生み出した感があるんだよな。アニメ版に出てきた魔牢獄?は元々は強化ヴァンデルを生み出す実験場だったらしいし… -- 名無しさん (2023-02-09 21:27:54)
- 絵にかいたような恋率プレイのグリニデ閣下が割と新参ってのは、策自体がかなり長期プランで結果が出るまで時間がかかったのも大きいだろうけど、魔物自作みたいなシャギーたちヴァンデル管理側から見て裏ワザじみた功績が多くて評価が難しかったのもあるのかな。ベルトーゼは「強い人間を狩りまくるけど身内殺しもいとわないぜ!」みたいなスタンスでかなりの速度で星を手に入れてるし、「人間に大きな被害をもたらしたもの」であるほかに「手段を問わずヴァンデルとしてレベルを上げて高みに上ったもの」みたいな隠し評価がありそう。 -- 名無しさん (2023-02-10 04:36:02)
- 魔人の活動も大変だな……魔札使わないやつはともかく -- 名無しさん (2023-02-10 16:11:05)
- ↑裏技いうならガロやヒスタリオの方がよっぽど……な気もするけどね。 -- 名無しさん (2023-02-10 16:23:05)
- 作中を見る限りヴァンデル同士でもよく揉めたり殺しあいしてるし、それがとがめられてる様子もないから魔物や魔札を力ずくで奪うのもアリなんだろう。むしろそれでヒスタリオみたいなタイプの強いヴァンデルが生まれるなら推奨するまである。 -- 名無しさん (2023-02-10 18:22:40)
- どっちかというと自作してたからこそ七つ星評価が遅かった感 シャギーの上に魔人の神がいる以上、魔賓館抜きでやっていけるヴァンデルは警戒してるフシがある -- 名無しさん (2023-06-04 09:25:51)
- ダイの大冒険と異なるのはクロコダイン、ヒム、チウのような仲間になるような魔物が全くいないこと。魔人側はグリニデが人間のキッスを勧誘したような例はあるけど、ビィト達人間側は魔物に対して絶対分かり合えず倒すべき宿敵としてみなしてる -- 名無しさん (2023-06-04 11:46:31)
- いまのところ、知性ある魔物が腹心用に改造されたハザンぐらいだしな。ヴァンデルも魔物も人間に害を与えるのが本分の上に、魔物にいたってはまともなコミュも取れないんだからむしろ仲良くなれると考えるほうがおかしい。 -- 名無しさん (2023-07-15 16:19:44)
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