登録日:2022/12/13 (火) 17:13:55
更新日:2024/06/28 Fri 13:27:12NEW!
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mtg クリーチャー 伝説のクリーチャー 赤 黒 カルドハイム 神話レア デーモン イマースターム ドゥームスカージ ドゥームスカール 統率者戦向け スターター・統率者デッキ 神話レア?
《ドゥームスカージ、カルダール》はマジック:ザ・ギャザリングに登場する神話レアの伝説のクリーチャー。
ドゥームスカージ、カルダール / Kardur, Doomscourge (2)(黒)(赤)
伝説のクリーチャー — デーモン 狂戦士
ドゥームスカージ、カルダールが戦場に出たとき、あなたの次のターンまで、各戦闘で、対戦相手がコントロールしているすべてのクリーチャーは可能なら攻撃し、可能ならあなたでないプレイヤーを攻撃する。
攻撃クリーチャーが1体死亡するたび、すべての対戦相手は1点のライフを失い、あなたは1点のライフを得る。
4/3
神話レアに相応しいカード性能
初登場は2020年に発売されたカルドハイム*1。
4マナ4/3とスタッツは少し物足りなくはあるが打点は4なので悪くない。
このカードの肝となるのはその能力。出たときに対戦相手のクリーチャーに強制攻撃を与えることができ、しかも攻撃先は対戦相手限定。
つまり全クリーチャーを使嗾*2するように働くのだ。
弱いクリーチャーに自爆特攻を強制できることはもちろん、多人数戦では自分以外を潰し合わせることで対戦相手の戦場とライフをズタズタにできる。
しかもこの能力は登場時の誘発なので、たとえこいつが死んでも効果は残る。それこそ全体除去でも撃たない限り破滅は約束されているのだ。
そして潰し合いによる有利をさらに大きなものとするのが第二の能力。
攻撃クリーチャーが死ぬと1点のドレインを放つが、ライフを失うのは全対戦相手。
ブロックされてクリーチャーが死亡した側は踏んだり蹴ったりだし、たとえ返り討ちにしようともライフロスは逃れられない。
しかもカルダールがいる側はライフを得るためにまともなダメージレースがこれ一枚で成立しなくなる。
こちらの能力は常在型能力なので次のターン以降も有効だが、逆を返せば死亡するとなくなってしまう。うまく維持しよう。
と、ここまでは多人数戦、特に統率者戦での評価。
二人対戦では効果を発揮しづらいためスタンダードではさっぱりだったが、それでも統率者戦での強さは神話レア相応。
多色の伝説なので統率者に指定するのもアリで、全くのカスレアではなかったのだ。
競技性を重視すればダメージレースなんてやってられないので流石に選ばれるのは難しいが、カジュアルに遊ぶ分には非常に楽しいカードである。
カルドハイムにて語られる神話
そんなカルダール様だが、もちろん背景世界でも神話レアにふさわしく強大な悪役として恐れられる。
カルドハイムは「領界」と呼ばれる10個の世界からなる次元。
カルダール様はその一つ、ヘヴィメタルデーモンの世界である「イマースターム」における最強の大悪魔なのだ。
その余りの強大さ故に他のデーモン達からも恐れられ、複数のデーモンの族長たちが協力してはじめてイマースタームの地中に封印されるに至った。
しかしながら、封印などに屈するカルダール様ではない。
毎日数インチずつ封印は地上に掘り進められ、その復活の日はアンコモンである英雄譚《カルダールの悪しき復活》として予言されている。
ストーリー本編ではまだ封印中なので登場しない。
しかしイマースタームの族長の一人である《血空の主君、ヴェラゴス》は主役としてカルドハイムを巡っていたケイヤを苦戦させていた。
これを見るに、もしも封印が解かれていたら彼を止める術はなかったかもしれない。
神話的な余談
名前の「ドゥームスカージ」は、「Doom」(破滅)と「Scourge」(祟り、MtGの定訳では災い魔)を合わせたもの。
北欧次元カルドハイムにおいてラグナロクに相当する大災害の「ドゥームスカール」にかけた語で、日本語訳もそれに従っている。
追記・修正は神話的なカルダール様の復活を信じる者にお願いします。
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▷ コメント欄
- へっ、こんなもんに騙されてやがる。これじゃ伝説の名が泣くぜ。 -- ティボルトこそ神 (2022-12-02 02:55:44)
- 嘘はよくないぞ。プレインズウォーカーならば、記述には責任を持ってこそ名声に値するんだ!そう、この私のように! -- タイヴァー・ケル (2022-12-02 06:01:33)
- そういう貴方こそ、ネットに本名で書き込むのはやめといた方がいいわよ。そうそう、本当の概要はスクロールで見られるわ。 -- 名無しのオバケハンター (2022-12-02 11:16:26)
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真の概要
さて以上の内容であるが、性能面やストーリー面に多少盛ってはいるが嘘はない。ただ一点を除いて、概ね事実である。
その一点とは初出時のレアリティ。初出時は神話レアでもなんでもないただのアンコモンなのだ。
登場当初は統率者戦で使えるアンコモンというまぁよくある扱いであった。
ネタにされるようになったのは2022年12月2日発売のスターター・統率者デッキで再録されてからである。
スターター・統率者デッキは統率者戦の初心者向け構築済みデッキであり、黒青・青白・白緑・緑赤・赤黒の5つのデッキが発売された。
統率者として採用されているのは有名だがそれほど強く高くなく使いやすい再録カード達。
《世界を溶かすもの、アタルカ》や《至高の審判者、イスペリア》などの面子が揃う。
この統率者だが、全てのカードが元のレアリティに関わらず神話レアの特別仕様となっている。
そしてカルダール以外はレアや神話レアから選ばれている。
……で、その中に赤黒枠として白羽の矢が立ったのがアンコモンのカルダールであった。
「目玉カードなのにアンコモンじゃねーか!」と当然ネタにされるわけだ。
アンコモンから再録時に神話レアに昇格したカードとして他にも《帝国の徴募兵》や《意志の力》が挙げられる。
が、カルダールはこれらほど象徴的なわけでも強いわけでも、ましてや高額なわけでもない。
その辺のストレージを漁ればそこそこの確率で出てくるようなカードである。
とはいえ、スペック的には上述の通り他のデッキの統率者に引けを取らず強力。
少し複雑ながらも、カルダール様は初心者プレイヤーに多人数戦の楽しさを教えてくれるだろう。
余談2
統率者戦の派生フォーマットとして、「コモン統率者戦」というものがある。
これは統率者としてアンコモンのクリーチャー*3、その他のカードをコモンで組むというもの。
カルダールはアンコモンの伝説のクリーチャーなのでコモン統率者でも統率者に指定できる。
興味があればぜひカルダールで組んでみるといいだろう。
名前の「ドゥームスカージ」については先に述べた通りだが、余りにも直接的な音写すぎると当時にもネタになった。
とはいえこれは別に誤訳でもなんでもない。
「Doom Scourge」と分かれていれば「破滅の災い魔」と訳すところだが、「Doomscourge」と一単語だったので「ドゥームスカージ」と訳したのだろう。DoomskarとDoomscourgeをかけるセンスについては気にしてはいけない。
追記・修正は他の領界同士やプレイヤー同士を潰し合わせてからお願いします。
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▷ コメント欄
*1 北欧神話をベースとした初出の次元「カルドハイム」を舞台としたセット。当時のスタンダードで使用可能な新録セットだった。*2 多人数戦向けのキーワード処理。使嗾されたクリーチャーは可能なら攻撃し、また可能なら使嗾の発生源でないプレイヤーを攻撃する。
*3 複数の派閥があり、ハウスルールによっては統率者は伝説である必要があったりなかったりする。
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