テツノツツミ

ページ名:テツノツツミ

登録日:2022/12/09 Fri 14:10:17
更新日:2024/06/27 Thu 13:10:24NEW!
所要時間:約 4 分で読めます



タグ一覧
ポケモンsv ポケモン解説項目 こおり みず デリバード パラドックスポケモン クォークチャージ 未来の姿 sv 魔改造 第九世代 水/氷複合 フトゥーai ロボチガウ 劇的ビフォーアフター 人外も見かけによらない テツノツツミ ポケットモンスター スカーレット・バイオレット 最強のテラレイドバトル 未来にして古来の姿 デデデデリデリデリ・バー お前ロボットだろ? かわいいけど気をつけて やばい!なんかやばいぞ!そのデリバードに気をつけろ!! はがねタイプ←ではない 鉄の包み




※『ポケモンSV』終盤のネタバレを含むため、未プレイの方は注意!※


























あ…… デリバード!外で見かける ポケモンも いるんだ。


デリ?


……かわいい。





『デデデデリデリデリ・バー』


うわっ うわーっ!!



オカルト雑誌の 記事になった 太古の 文明が 生み出した ロボットに 形が 似ている。


古い 書物に 登場する 謎の 物体に 似た ポケモン。 目撃例は 過去 2件のみ。


テツノツツミとは、「ポケットモンスター」シリーズに登場するポケモンの1体である。



データ


分類:パラドックスポケモン
英語名:Iron Bundle
高さ:0.6m
重さ:11.0kg
タマゴグループ:タマゴ未発見
性別比率:性別不明


タイプ:こおり/みず


特性:クォークチャージ(ブーストエナジーを持っているか、場がエレキフィールドのとき、自分の最も高い能力が上がる)


種族値
HP:56
攻撃:80
防御:114
特攻:124
特防:60
素早さ:136


合計:570


進化:なし



概要


ポケットモンスター バイオレット」限定で登場するポケモン。
「スカーレット」限定で登場する「サケブシッポ」とは対になっている。
その姿は「金・銀」で初登場したはこびやポケモン・デリバードと似たような姿をしている。


その実態は本来この時間軸にいるはずのないポケモン、通称「パラドックスポケモン」の未来種の1種で、デリバードの遥か未来の姿と考えられる存在。
まるで機械化されたデリバードのような外観で、未来のポケモン共通で金属の塊のような姿に反して軽量化されているのか大きさや重さは意外にも現代のデリバードよりも下*1
全体像は現代のデリバードとそっくりだが、他の未来のポケモン共通の液晶状の目に加えて光沢のあるボディにスキー板のような足、氷水を貯えるタンクになった尻尾の袋などその実態は従来のものとかけ離れている。
そして何よりも攻撃時や被ダメージ・やられ時のモーションで首が外れ、胴体と繋がるバネでボヨンボヨンと揺れるその姿は最早普通の生物ではないと感じさせられる異様なものとなっている。


この首がボヨンボヨンするモーションはピクニックの時にボール遊びするときにも見ることができる。
更に、みずタイプでありながら泳ぐことはできず、水上でレッツゴーしたりするときはボートを要する。

ゲームでのテツノツツミ


エリアゼロで遭遇するパラドックスポケモンの一番手として登場。
2つ目の観測ユニットを訪れた主人公一行の近くに現れ、普通のデリバードだと思って近づいたボタンに上記の鳴き声を上げて襲い掛かったことで一行に大穴に住むポケモンの恐ろしさと異様さを味わわせることとなった。
『やばい!なんかやばいぞ!そのデリバードに気をつけろ!!』


初戦ではボタンとのタッグバトルとなり捕獲はできないが、エンディング前でもテツノコウベと合わせて多数出現するため捕獲自体は簡単。
ラスボスとの対戦では手持ちの1体として登場。贅沢にもマスターボールに収められている。


色違いは全身が銀色になる。さながら未塗装と言うべきか。



対戦でのテツノツツミ


デリバードから一転、こちらは防御・特攻・素早さが大幅に引き上げられ合計種族値は330から570と準伝説と同レベルに上昇。
特に素早さはSV登場ポケモンの中ではカマスジョーと並んで3番目に高く、こおりタイプとしては最高の数値を誇る。
一方特殊耐久は紙同然(特攻特化サーフゴーの「シャドーボール」で乱数1発)、物理耐久もHPのせいで並程度、更に耐性も同じみず・こおりしか持たない為受けはとにかく苦手。


メインウェポンは「フリーズドライ」や「れいとうビーム」・「ハイドロポンプ」と必要なものは一通り揃う。
特にフリーズドライと水技だけで非常に高い一貫性を持ち、この二つを両方半減以下にできるポケモン(最終進化)はルージュラ(かんそうはだ)・トドゼルガ(あついしぼう)・ヌケニンの計3体のみ
2023年12月現在SVには3匹揃って未入国である為、安易なタイプ受けを許さないのが魅力。
他にも「ひやみず」や「こごえるかぜ」のようなデバフ効果付きの技や交代技の「クイックターン」や「とんぼがえり」でサイクル戦も可能と、小技にも長ける。


積み技こそあまり有効に活用できない「こうそくいどう」しかないが、補助技は「ちょうはつ」「アンコール」と数が少ないながらも強力なものが揃う。
これに「みがわり」も絡める事で、アタッカーでありながら妨害役もこなせる。
先述の通り2技だけで攻めの範囲は取れる為、技スペースに余裕を持たせやすいのも嬉しいところ。
特性を活かせる「エレキフィールド」も未来パラドックスポケモンらしく覚えるが、本人がでんき技を覚えず相手の未来パラドックスポケモンに塩を送りかねないので扱いは難しい。


何気にこおりタイプとしては珍しい特攻・素早さが共に高い特殊アタッカーであり、歴代の霰パーティがミュウツーゲッコウガ等に外注せざるを得なかった高速高火力「ふぶき」の使い手としての適性も高い。


……と、確かに「上から攻める」と言う点では十分な性能ではある。
だが、SVのパラドックスポケモンはどこかしら穴を持っている事が多くコイツも例外ではない。


このテツノツツミ、一貫性さえ取れれば後は知った事かと言わんばかりに技タイプのバリエーションが乏しいのである。
メインウェポンは先述の通り「ハイドロポンプ」があるのだが、何故かなみのりは覚えない*2為その下がいきなり「みずのはどう」に落ちる
いくらなんでも威力60では威力不足なので、ハイドロポンプの命中不安(80%)にどうしても向き合う必要がある。
なみのりハイドロ問題に悩まされることがないと前向きに考えることもできなくはないが…
サブウェポンまで貧弱で「エアカッター」と「はかいこうせん」しかない
なんともまあ「エアスラッシュ」すら覚えず、はっきり言って心許ない。
一応、物理技のサブウェポンは「ドリルくちばし」「アクロバット」「じゃれつく」等はあるものの、攻撃種族値は低くはないが高くもない為厳しいものがある。
仮に物理型として育てたとしてもこおり技は一通りあるがみず技は「クイックターン」のみなので奇はてらえない。


その為タイプで受けない相手、つまり数値受けがとことん苦手
特に弱点を突けない「とつげきチョッキ」持ちとかち合うと最悪であり、「ちょうはつ」も死に札になってゴリ押しで圧殺されかねない。
テラスタルで弱点を突けないタイプに変更されて技を受けられてしまうのも厳しい。
また、『碧の仮面』が配信されてからは格闘版特殊先制技「しんくうは」が技マシンで解禁され、エンペルトジュカインなどが習得可能となり、タスキで耐えてから倍返しされる可能性が高まったのも先制技を覚えないテツノツツミにとって大きすぎる痛手となった。


テラスタイプの候補は一致が主。次いで苦手な先制技を牽制するゴーストが次ぐ。
「テラバースト」を採用するのであれば、みず・こおり技で弱点を突けない相手を視野に入れたタイプを選ぶのが無難。どうせ受けられないので耐性は考えなくていい。
この場合は苦手なでんきを透かしつつ、数値受けで勝負してくるはがねに攻撃を通すじめんが主流。


パラドックスポケモン解禁がなされたシリーズ2シングルバトルでは当初は使用率2位に位置していたが、
やはり数字で受けるポケモンに太刀打ちできず、ハイドロポンプの命中不安定もあってか為使用率は徐々に下がっており、ハバタクカミにパラドックス首位を譲っている。
とはいえ解禁されてから3か月での使用率はTOP10圏内をキープしており一貫性の高い高速アタッカーとして活躍している。
その後は攻撃技を「ハイドロポンプ」「フリーズドライ」に留め、残りを「アンコール」「みがわり」にして自身より遅いポケモンを嵌める型が主流となっていたが、やはりそれだと戦い方がワンパターンになりがちで対策されやすく、結果トップ10からは追い出されることになった。ポケモンにおいて「柔軟性がない」と言うのは意外と厳しいのである。


持ち物に関しては素早さがインフレしている環境において、高い素早さをさらに上げて確実に上を取るためのブーストエナジーが主流だが
等倍相手に押し切るためのこだわりメガネや耐久面をケアするためのきあいのタスキ持ちも見られる。


ダブルバトルの方では「ブーストエナジー」による素早さ上昇からの「こごえるかぜ」や、「クイックターン」でグレンアルマの「くだけるよろい」と「じゃくてんほけん」を発動させて
イエッサンに繋ぎ「ワイドフォース」で制圧する並びへの採用など初動としての使い勝手の良さが評価されている。
「フリーズドライ」がドラゴンくさじめんタイプへのテラスタル採用率が高いヘイラッシャに一貫するのも評価点。


余談


  • 明らかに生物とは思えない姿や動きだが、鳴き声自体は(機械音が混じっているが)ほとんどデリバードのそれである。一応表情は変化し、きちんと液晶の目もミライドン同様に開閉する。

  • また、曲がりなりにもデリバードである名残かきっちりと「プレゼント」を覚える。

  • 上記の「太古の文明が生み出したロボット」の内容が正しければこのポケモンは古来にして未来のポケモンと考えられる。しかし、古代のパラドックスポケモン達は今のポケモンと異なる姿であるのに、こちらは『超古代文明が作ったのに今のデリバードと同じ姿なのはなぜ?』と言う疑問が生じてしまう。
    恐らく推測するならば、テツノツツミがいる未来はポストアポカリプスのような世界となってしまっており、高度な製造技術が失われて精密機械などを生み出す事が出来なくなった状況だが、テツノツツミは世界がそうなる前にとある者の手により作られた存在であり、それが数万年以上先の未来でも生きている存在であるとすれば、超古代文明とは現代に近い“近未来”の事、と言う解釈も取れる。
    しかし、この文献の説明自体怪しいので、あまり真に受けるのも考え物であろう。

  • デリバードといえばアニポケのロケット団の個体やポケスペ仮面の男の個体など実際のゲームとは大きくかけ離れた凄まじい強さの個体が見受けられるが、テツノツツミの種族値の高さを考えるともしかすると……

  • DLC配信前でみず・こおりの複合タイプは、テツノツツミの他はパルシェンのみ。タイプの他に特殊耐久の低さも共通しているので、テツノツツミはデリバードではなくパルシェンの未来の姿なのかもしれない
    ただし、それ以外の性能を顧て、それぞれが取れる戦術は全く異なっている。ラプラスのような堅実さがない代わりに性能が尖っているという点は似通っているとも言える。

  • 2023年のクリスマスには最強のテラレイドバトルパラドックスポケモンとしてもパルデア初出のポケモンとしても通常特性のポケモンとしても初めて登場する快挙を遂げた。詳しくは当該記事へ。




追記・修正は普通のデリバードと勘違いしないようにしてからお願いします。


[#include(name=テンプレ2)]

この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,22)

[#include(name=テンプレ3)]


  • こいつといいレジエレキといい最近の素早さ高いポケモンは技の種類を絞ることでバランスをとっているのだろうか -- 名無しさん (2022-12-09 16:08:56)
  • 実際速いポケモンの技レパートリーが豊富だと「なんでもできる」ポケモンになりうるからなぁ。技レパートリー自体は狭めだったファイアローですら全盛期はなんでも出来るポケモンだったし -- 名無しさん (2022-12-09 17:26:01)
  • 確かに。 レイスポスもサブ技ほぼ無かったな -- 名無しさん (2022-12-09 18:24:12)
  • サケブシッポは可愛いけどこっちだとホラーだな、そらボタンもビビるわ -- 名無しさん (2022-12-09 18:54:26)
  • HPがデリバード譲りでそんなに高くないのはホッとするところか惜しむべきところか判断に迷う -- 名無しさん (2022-12-09 19:00:38)
  • ポケスペの仮面の男は逆に過去に戻ろうとしていたとはいえ、時間が関係していると考えると不思議な因果を感じるな -- 名無しさん (2022-12-09 19:12:55)
  • 不眠不休で張り切った結果未来ではメカになったデリバード -- 名無しさん (2022-12-09 21:21:56)
  • それじゃあ素早さ並程度のドレディアはなんであんな技範囲 -- 名無しさん (2022-12-09 21:33:47)
  • 途中送信失礼、それじゃあ素早さ並程度のドレディアはなんであんな技範囲狭いの -- 名無しさん (2022-12-09 21:35:05)
  • どこをどうやったらデリバードの未来の姿がそうなったんだよ・・・ 機械生命体? -- 名無しさん (2022-12-09 21:49:37)
  • 色違いの塗装剥げっぷりといい、どこぞの殺人ピザ屋で働いてそうともっぱらの評判。監視カメラとライトで動き止めなきゃ… -- 名無しさん (2022-12-10 06:00:19)
  • 先制技であっさりやられない程度の物理耐久を確保した高速特殊ATとか氷タイプの理想的な種族値配分だよな -- 名無しさん (2022-12-10 09:57:52)
  • ↑この見た目で「AT」と言われるとターンピックきかせて急接近してくるシーンが浮かぶんですがそれは -- 名無しさん (2022-12-10 10:49:50)
  • ポケスペのデリバードは(初代メカゴジラの如く)こいつがデリバードの皮を被ってたのかもしれない -- 名無しさん (2022-12-10 16:18:41)
  • フリドラ+水で技範囲が完結してるから、そもそもサブウェポンが全くもって不要。加えて空いた2枠の選択肢も強いの揃いで充分過ぎる程。マジでケチのつけようがない9世代最強の一角です。 -- 名無しさん (2022-12-11 13:11:31)
  • 散々な扱いを受けてきたデリバードが復讐のために自らを改造した姿にしか見えない -- 名無しさん (2022-12-12 16:57:00)
  • どう見てもみず・こおりの外見じゃないんだよなぁ -- 名無しさん (2022-12-14 16:05:41)
  • ↑わかる、初見ではがね単かこおり・はがねだと思った(デリバードがこおり・ひこうだから)。 -- 名無しさん (2022-12-20 16:35:11)
  • スキーみたいにスライドで移動する様は不気味を通り越してちょっと可愛い -- 名無しさん (2022-12-21 12:57:55)
  • サケブシッポがカービィなら、こっちはさしずめデデデかな。 -- 名無しさん (2023-01-11 02:50:51)
  • デリバードの時は脅威だったいわ・ほのおを圧倒的水力で粉砕できるように。…もしかしてサンタさんではなくファイヤーマン(消防士)なのかもしれない。 -- 名無しさん (2023-02-01 18:54:46)
  • 130族抜けるほど素早くて痛い水/氷(フリーズドライ)タイプが弱いわけが無く -- 名無しさん (2023-02-02 06:11:06)
  • 一貫性あるから範囲の狭さが殆ど問題なかったのは予想外というか……そういや一貫性が高いのが驚異だったやつおったわ -- 名無しさん (2023-02-02 09:45:55)
  • 現状フリーズドライ+ハイドロポンプの組み合わせを半減以下で受けられるのは、ヌケニン、特性あついしぼうのジュゴンとトドゼルガ、特性かんそうはだのルージュラのみ。誰もいない……。 -- 名無しさん (2023-02-03 05:24:30)
  • テツノツツミ偽装デリバード好き -- 名無しさん (2023-02-08 13:37:31)
  • モーションを見ていると伸びる頭でボール遊びしだす。大丈夫だったんか… -- 名無しさん (2023-02-21 19:29:07)
  • 名前だけ聞いたときは「鉄の筒」「鉄の鼓(正確な読みは“つづみ”だけど)」しか浮かばなくてテッカグヤのコードネームこんなんだっけ?と思ってた。「鉄の包み」でデリバードの亜種(?)とする発想はなかったわ。 -- 名無しさん (2023-03-27 23:47:06)
  • 強いんだけどドロポン外しという大きな壁が -- 名無しさん (2023-04-02 16:00:57)
  • マスターズではパラドックス組の1番手としてヤナギと一緒に来てほしい -- 名無しさん (2023-06-03 18:54:33)

#comment(striction)

*1 0.9m→0.6m、16.0kg→11.0kg。大型化しているのはミライドンだけ。
*2 滑るように移動するのだが水上は無理なのだろうか?

シェアボタン: このページをSNSに投稿するのに便利です。

コメント

返信元返信をやめる

※ 悪質なユーザーの書き込みは制限します。

最新を表示する

NG表示方式

NGID一覧