機動要犀 トリケライナー(遊戯王OCG)

ページ名:機動要犀 トリケライナー_遊戯王OCG_

登録日:2022/11/11 Fri 12:56:30
更新日:2024/06/27 Thu 11:22:16NEW!
所要時間:約 3 分で読めます



タグ一覧
海外先行 星6 闇属性 機械族 遊戯王 遊戯王ocg トリケラトプス 完全耐性 手札誘発 extra pack



効果モンスター
星6/闇属性/機械族/攻1600/守2800
(1):相手が3体以上のモンスターの召喚・反転召喚・特殊召喚に成功したターンに発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したこのカードは、他のカードの効果を受けず、お互いのスタンバイフェイズ毎に守備力が500ダウンする。
この効果は相手ターンでも発動できる。


《機動要犀 トリケライナー》 とは、遊戯王OCGのモンスターカードである。
海外パックの「Lord of the Tachyon Galaxy」にて初収録され、後に日本でも「EXTRA PACK -SWORD OF KNIGHTS-」に収録された。


概要

その名の通り、トリケラトプスを模した機械のモンスター。


召喚条件は「相手が召喚行為を3回以上行う事」であり、大量展開が基本の昨今では容易に満たすことができる。
その後は効果に対する完全耐性+守備力2800のステータスを生かし、堅牢な壁として運用することになる。


相手の攻めから身を守る凌ぎ手段として使い、その後は《機動要犀 トリケライナー》を足掛かりに切り札を召喚することで勝利を掴む筋書きが用意されている。


レベル6の闇属性+機械族なので、素材としても使用し易いのもメリット。
レベル1チューナーと合わせれば《ブラック・ローズ・ドラゴン》を始めとするレベル7シンクロが、
レベル2チューナーと合わせれば、強力なモンスターが多数いるレベル8シンクロに繋げることができる。
他にも《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》の素材にして打点上昇の補助しつつ、
サイバー・ドラゴン・インフィニティ》などの面倒な機械族モンスターを纏めて始末する手立てにもなる。


弱点

相手の猛攻を耐えて、次のターンに希望の踏み台にするという筋書きのカードだが、以下の様に弱点も存在する。


1つは「直接相手に何かを干渉していないこと」。
似たような性質の《原始生命態ニビル》と異なり《機動要犀 トリケライナー》 はただ単にその場に黙って居座るだけで、何か相手を妨害する効果を持っていない。
そのため相手は《機動要犀 トリケライナー》にお構いなしに展開を続行し、盤石の盤面が完成する恐れもある。
ここで特殊召喚を封じるカードを出されれば、前述の素材運用すらもできなくなってしまう。
そうなると、《機動要犀 トリケライナー》しか場にいない中で「これでどうやって戦えばいいんだ」に陥りかねない。


2つ目は「壁として過信できないこと」
効果に対する耐性こそあるものの、この手の耐性持ちの常として壊獣や《痛み分け》系統には無力。
また、そもそもの話として、2800を超過する攻撃力のモンスターで戦闘破壊すること自体が、決して難しい話ではない
互いのスタンバイフェイズで守備力が下がるため、場に残したまま次の相手ターンを迎えた場合、守備力1800まで下がるため壁としてはまず使えなくなる。


条件が手軽な防御札ではあるものの、防御を打ち破るデッキが少なくないことから過信はできず、採用には慎重にならないといけない。
環境を読み、これらの弱点を受けないと判断した場合は使ってみても良いかもしれない。


活躍の場

登場からしばらくは注目を集めないカードであったものの、とある大舞台で活躍したことでこのカードも有名になる。
それは2013年の世界大戦。
当時の環境は【征竜】がトップに躍り出ていた所でまさかの活躍を見せる。


と言うのも、当時の【征竜】では
守備力2800&完全耐性を持つ《機動要犀 トリケライナー》を除去する手段を採用しない構築が主流だった。
当時の【征竜】における除去カードは対象に取る《No.11 ビッグ・アイ》や《幻獣機ドラゴサック》がメインであり、
打点ゴリ押しにしても攻撃力2800のブラスターが精々であった。
そのためどう足掻いても【征竜】は《機動要犀 トリケライナー》を始末することができなかった。


該当の試合でも相手は《機動要犀 トリケライナー》 をどうすることもできず、《幻獣機ドラゴサック》召喚でお茶を濁しターン終了している。
そして《ブラック・ホール》→《ライトニング・ボルテックス》と立て続けに発動することで《機動要犀 トリケライナー》 以外のモンスターを全滅。
手札に余ってた《エフェクト・ヴェーラー》と共に《カラクリ将軍 無零》のシンクロ素材となり、トドメに《虚無空間》まで発動して盤面を完全に制圧。
相手の一切の特殊召喚を許さず、苦し紛れのセットモンスターも起こして殴り続け、見事に勝利を掴んでいる。


後に本人が明かした話によると、本来は【征竜】で良く採用されていた《光と闇の竜》への対策であったと言う事。
《光と闇の竜》の無効効果は強制効果であり尚且つ無効にするだけで破壊はしない、そして《機動要犀 トリケライナー》の特殊召喚には1ターンに1度の回数制限はないため、手札から何度も発動する事で《光と闇の竜》を無力化出来ると言う事である。


マイナーな《機動要犀 トリケライナー》の、効果のみならず種族もレベルも全てを余すことなく活用した完璧な活躍であった。


余談

上記のエピソードから、世界大会の大舞台で《機動要犀 トリケライナー》を使い活躍させた「Hiromi Kudo」選手のことを「トリケライナー工藤」と呼ぶ大会視聴者もいる。



こうした「環境トップのデッキに対し、想像の斜め上のカードでカチコミする」事例は他にもしばしば存在する。


一つ例を挙げると、2017年環境の【真竜】に対する【チェーンバーン】だろうか。
【真竜】は以下の様に強力な効果が特徴で、2017年の環境でトップを誇っていた。

  • 他のカード効果の発動にチェーンして、連鎖的に効果を発動
  • そして連鎖的にカードアドバンテージを稼ぐ

そして同年世界大会では、真竜+aの混成デッキが準決勝に進んだものの、その中の1人がなんと【チェーンバーン】であった。


これもまた誰も予想だにしない面子ではあったが、以下の通り【真竜】相手に有利に働くことが徐々に判明する。

  • 効果のチェーン数が多いほどダメージ量が多くなる《連鎖爆撃》
  • 相手がカードアドバンテージを稼ぐほど強大な効果を発揮する《仕込みマシンガン》《自業自得》《裁きの天秤》

そして準決勝・決勝共に果敢に立ち向かい、見事世界大会優勝を果たしている。


こうした事例は、スタン落ちが無く広いカードプールを誇る本ゲームにおける活躍の可能性を見せてくれている。


関連カード

盾航戦車 ステゴサイバー

効果モンスター
星6/闇属性/恐竜族/攻1200/守2400
「盾航戦車ステゴサイバー」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが墓地に存在し、相手モンスターが攻撃した場合、そのダメージ計算時に1000LPを払って発動できる。
このカードを墓地から特殊召喚し、その戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは0になる。
この効果で特殊召喚したこのカードはフィールドから離れた場合に除外される。


トリケラと同じく海外パックの「Battle Pack 3:Monster League」に収録されたメカステゴ。
こっちは恐竜族。効果はトリケラと似ているが、こっちは墓地から現れる。相手モンスターが攻撃してきたダメージ計算時に、1000ライフと引き換えに墓地から蘇ってダメージをキャンセルしてくれる。


一見するとそのままこいつが殴られるように見えるが、遊戯王デュエルモンスターズカードゲームにおいては、ダメージステップの間にモンスターの数が変わっても攻撃は巻き戻せないというルールがある。
こいつはその中でももっとも介入のしづらいダメージ計算時に出て来るため、例えば何らかのコンバットトリックなどで、手札コストとしてこいつを切るなどで墓地に送れば、そのまま場に出せるのである。
戦闘ダメージは防げるが、ライフコストがかかるため、実質的にはこいつを場に出しつつそのバトルでのダメージを1000に変更するカードと見ていい。


ただ除外デメリットがつくので、出来ればエクシーズ素材に使いたい。幸いトリケラとはレベルが同じなので、上手く並べればランク6に繋がる。


脚納母艦ブラキオーバー

融合・効果モンスター
星6/闇属性/機械族/攻2500/守2500
「機動要犀 トリケライナー」か「盾航戦車ステゴサイバー」+機械族・恐竜族モンスター
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):墓地から特殊召喚されたモンスターが存在する限り、このカードは戦闘では破壊されない。
(2):このカードが既にモンスターゾーンに存在する状態で、手札からモンスターが特殊召喚された場合、自分及び相手フィールドのカードを1枚ずつ対象として発動できる。
そのカードを破壊する。

TCG版の「デュエリスト・ネクサス」で登場したまさかの融合体。
トリケラとステゴであれば名称面でも種族面でも素材縛りをクリアする。


空より巨大なブラキオサウルス型のメカで、どうやらこの2体の運用母艦らしい。
効果はそれぞれ、墓地から蘇生したモンスターがいる場合の戦闘破壊耐性、手札からモンスターが特殊召喚された場合の除去効果。前者はステゴサイバー、後者はトリケライナーがトリガーとなるほか、前者についてはこいつ自身を蘇生すれば戦闘破壊されない壁となる。


こいつの登場により、トリケライナーとステゴサイバーが一部の融合素材サポートを受けられるようになり、特にステゴサイバーは《E・HERO プリズマー》で墓地に送れるのが大きい。


OCGには登場していないが、マスターデュエルで日本語版が先行実装されている。


[#include(name=テンプレ2)]

この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,6)

[#include(name=テンプレ3)]


  • タグに「トリケライナー工藤」が無い…だと…!? -- 名無しさん (2022-11-11 15:48:34)
  • 地雷が優勝というとトリックスターもだなあ チェーンバーンなんか敗因が相手側のコズミックサイクロンのライフコストだったり -- 名無しさん (2022-11-11 17:25:23)
  • ↑2付け加えときました -- 名無しさん (2022-11-11 20:42:13)
  • 工藤! -- 名無しさん (2022-11-11 22:26:14)
  • >それは2013年の世界大戦。 戦争でもこのカードは活躍したのか… -- 名無しさん (2022-11-11 22:30:06)
  • クシャトリラにおけるマタンゴもこのトリケライナー工藤に近い現象だろうか?どちらにしても環境をよく読んで弱点を考えて最適解になるメタカードを見つけたと感心する -- 名無しさん (2022-11-12 10:26:11)
  • 対象取る効果メタのオベリスクとかオベリスク上から殴れるラッキーストライプとかビッグアイに奪われてもデメリットを逆手に取れるレモンとか、征竜だけで見れば高度なメタゲームしてるのが皮肉 -- 名無しさん (2022-11-14 00:10:09)
  • まさかの名称指定の融合モンスターが来たで工藤! -- 名無しさん (2023-07-15 03:07:16)
  • 後に本人が動画サイトで当時の出来事を語っているが、征竜に採用されていた光と闇の竜を叩き潰す為に採用したメタカードであったそうだ。 -- 名無しさん (2024-04-16 16:47:04)
  • ↑ターン1制限無いから効果発動→無効のループで骨抜きに出来るからか -- 名無しさん (2024-04-16 17:52:39)

#comment(striction)

シェアボタン: このページをSNSに投稿するのに便利です。

コメント

返信元返信をやめる

※ 悪質なユーザーの書き込みは制限します。

最新を表示する

NG表示方式

NGID一覧