登録日:2022/10/05 Wed 05:15:14
更新日:2024/06/27 Thu 10:38:45NEW!
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ガンダム ガンダム主人公 主人公 水星の魔女 ※日曜夕方17時です。 幼女 市ノ瀬加那 ぅゎょぅι゛ょっょぃ 黒いサンライズ サムズアップ どうしてこうなった エアリアル キーパーソン 本編より先に立った項目 エリー ラスボス 長女 ネタバレ注意 エリィ 毒舌 皮肉屋 コメント欄ログ化項目 小姑 義姉 前作主人公 機動戦士ガンダム 水星の魔女 ルブリスの姉 水星の魔女 prologue エリクト・サマヤ gundの未来(プロスぺラ談) 14話にて漸く再登場 (msの)中に誰かいますよ ろうそく お前もろうそくにしてやろうか ガンダム・エアリアル どけ!!!僕はお姉ちゃんだぞ!!! gund-arm 最強のセキュリティー パーメット根性焼き リプリチャイルド ガンダムになった女 スレッタのセコム カヴンの子
じゃあエリーの方がお姉さんだね。
エリクト・サマヤとはアニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女 PROLOGUE』の登場人物。
『PROLOGUE』の内容がサマヤ家を中心に描いているため、実質主人公とも呼べるポジションである。
CV:市ノ瀬加那
☿生い立ち
小惑星に建造されたヴァナディース機関の実験ラボ・フォールクヴァングで
開発マネージャーである父ナディムとテストパイロットである母エルノラら家族や仲間たちと暮らす4歳の少女。愛称は「エリー」。
赤い髪色が母親譲り、褐色肌と丸い眉毛(麻呂眉)が父親譲りの容姿をしており、天真爛漫で人懐っこい性格をしている。
なお、ラボ内には彼女以外に子供はいない様子。劇中では常にうさぎのぬいぐるみを担いでいた。
4歳の誕生日を迎えた日も誕生日祝いを中断して急に入った仕事を続ける両親に拗ねて、
一人、ガンダム・ルブリスの格納庫へ愚痴をぶつけた際に、たまたまコックピットにいた機関の代表である研究者カルド・ナボに諭され(…むしろ唆され?)
ルブリスと「お話」するために「認証」を受ける。
その後、ラボが襲撃を受ける中、ルブリスのコックピットの中で怯えていた際にエルノラが合流。
乗り込んだエルノラはルブリスを起動するも、エリクトがパイロットとして登録され、GUNDフォーマットのレイヤーが33までコールされている事実を目の当たりにする。*1
ひとつ、ふたつ、みっつ
コンソールパネルをタッチして目標を補足し、瞬く間に三体もの敵を撃墜したエリーはエルノラに向けて、その爆発を見て言った。
ママ、ママ!
ろうそくみたいできれいだね
そうね…
目を輝かせながら無邪気に評するエリーにエルノラはうなだれるしか無かった。
しかし敵MS・べギルベウが繰り出すアンチドートによりGUNDフォーマットのリンクが阻害され、ルブリスは窮地に立たされる。
直後、ナディムが乗る量産試作ルブリスが駆け付けべギルベウへと特攻。
死を悟ったナディムから送られる最期のメッセージ―それはナディムからの誕生日祝いの歌だった。
ハッピーバースデー…トゥーユー…
ハッピーバースデー…トゥーユー…
パパ! パパだ!
二人はバースデーソングを一緒に歌う。
ハッピバースデー ディアエリクトー♪
ハッピーバースデー トゥーユー♪
その歌と共に宇宙空間に突如爆発-4つめのろうそくの光が広がっていった。
父親を含む多くの人間たちが死んだことを理解したのかは描かれていない…
そして物語は『水星の魔女』へと続いていく―
☿疑問
容姿の特徴やCVが同じであることから、エリクトは本編の主人公スレッタ・マーキュリーの幼き日の姿…と見られるが、実は確証が無かった。
2022年夏、各地で開催されたプレイベントでの『PROLOGUE』初公開時点ではスレッタ=エリクトと誰もが信じて疑わず、元ネタの一つと思われるシェイクスピアの「テンペスト」の設定も相まって「本編の12年前だろう」という推測のもとに考察をしていたファンも多かった。
しかし2022年10月2日に発表された公式小説「ゆりかごの星」内の描写から見解が分かれ始めた。
指摘されている点を箇条書きすると以下の通りとなる。
- 公式サイトなどからスレッタとエリクトの関係性・同一性(偽名、改名であるなど)に関する文章が一切無い。
- デリング・レンブランなど『PROLOGUE』から引き続き登場する人物たちの本編における姿が、十数年程度の経過にしては異様に老けている。
- 本編第6話及び7話にて、『PROLOGUE』での事件を思わせる「ヴァナディース事変」は本編よりも21年前の出来事だと語られている。
- エリクトは母であるエルノラを「ママ」と呼ぶが、小説「ゆりかごの星」にてスレッタは6歳の頃から母親を「お母さん」と呼んでいる。
- 小説内ではスレッタとエルノラの親子関係について言及がない。
- ガンダム・エアリアルはスレッタが6歳の時点で既に完成しているが、新造機であるにしてもルブリスの改修機であるにしても、どのみち後ろ盾を無くしたエルノラが1人で作ったにしては開発期間が短すぎる。
- エリクトは小惑星上に建設されたフォールクヴァングで日々を過ごしていたのだが、小説内で「スレッタは物心ついた時から水星しか知らない」と書かれている。
また、本編での描写においても、
- 性格が違う。(社交的で好奇心旺盛なエリクトに対し、スレッタは人見知りとほぼ真逆の性格である。単に成長過程で変わった可能性はあるが)
- 本編5話にて、アリヤ・マフヴァーシュの占いでスレッタに兄弟がいるのではと指摘されるが、スレッタは兄弟はいないものとして育ってきている。
- 『PROLOGUE』が本編の何年前なのかという予想をひっくり返しかねない設定が徐々に明かされてくる。
- 8話でミオリネが用意したヴァナディース機関の紹介ビデオに登場したカルド・ナボ博士に対してスレッタは「この人誰ですか?」と面識がないことを仄めかしている。
これらの内容から、一部の視聴者の間では「エリクトとスレッタは別人ではないか?」と考察されていた。
(エリクトがスレッタの母であるとする説、姉であるとする説など)
ただ確実に言えるのは、PROLOGUEにて描写された事件こそ、復讐に生きる「魔女」を生み出し、スレッタ・マーキュリー本人も知らない宿命という名の「呪い」を背負わせてしまった切っ掛けであるという事だろう。
このように多くの謎を残し本編は始まったのだが、
これらの謎と生き残ったサマヤ親子がどうなったのか*2、彼女たちと類似したマーキュリー親子、ルブリスとエアリアルの関係性も語られないままSeason1は幕を閉じたのであった。
そして………
☿本編にて
長らく名前も出ず、安否も同行も分からない状態だったが、Season2第2話(14話)において、遂にこれらの疑問と予測に対し明確な答えが提示されることとなった。
プロローグ以来の本編初登場を果たした彼女だが、その翌週の15話のOPから、こちらでも映像が差し変わる形で登場することになるのだが………
なんとこれ以上ない満面の笑みでサムズアップをするというこれまた衝撃のシーンであった。*3
(本編で再登場した時はどこまでも冷たい表情を浮かべてたのにOPの彼女は何故こんなにも楽しそうなのだろうか…?)
その後ペイルのCEO達に任務(という名の脅迫)を受けて、エランがエアリアルに接触してくる。
彼はエアリアルがスレッタ達の手元を離れている間にエアリアルを奪取しようと目論んだのだが機体は全く動かないどころか、起動する様子もない。*4
かつて4号が普通に動かせたという記録を知っていた彼はこの結果に訝しむが、その直後エアリアルがパーメットスコア6を強制発動し、過剰なデータストームがエランに襲い掛かる。
4号の時とはまるで真逆とも言うべき事態とデータストームの過負荷に苦しむエランがエアリアルの奥に見たもの
それは………
無邪気な声で笑うエリクト『達』の姿だった
その沢山のエリクトたちの中から1人だけエランの前に降りて彼女は告げる
あなたは駄目
この言葉と共にエリクトは更にデータストームの出力を上げてエランを苦しめ、彼は激痛に耐え切れずエアリアルを動かすことも叶わなかったのだった。
そしてグエルが学園に戻って来たことで、事態は動く。
プロスぺラの言動に危機感を募らせたミオリネはスレッタがもうガンダムに乗らないことを条件にプロスぺラとある約束をする。
同時にグエル、ミオリネ、プロスぺラが裏で結託しペイルから離反したベルメリアの技術も借りて、エアリアルにとある細工を施す。
それをただ一人知らないスレッタはグエルとの決闘に臨むことに。
そして決闘でエアリアルはスレッタの思いに感応するかのようにパーメットスコアを青の6から更にスコアを上げた白に変化、スレッタは切り札のガンビットライフルを用いて、グエルを追い詰めた。
しかしその刹那、スレッタの耳に
ごめんね
というエアリアルの声が響き、直後にエアリアルの全機能が停止*5、そしてグエルは動きを止めたエアリアルを破り、ミオリネとエアリアルはスレッタから離れることになるのだった。
その後はベネリット本社にエアリアルは格納されていたのだが、地球寮の励ましで本社に来たスレッタと邂逅、ここでスレッタはエアリアルに搭乗し、いつも自分がしてきたように会話をする………筈だった。
スレッタはエアリアルのコックピットに乗ったのに、どことも分からない奇妙な場所に誘われる。
☿真実
そこはエアリアルの真相領域の中だった。
この場所に初めて訪れたスレッタが見た者、それは
自身を幼くしたような顔を持つエリクト・サマヤ『たち』の姿だった
彼女たちが何者かも分からないスレッタは混乱するが、彼女たちの声が自分がいつもガンダムに語り掛け、聞こえていた声と一致したので、彼女たちこそが自分が語り合っていたエアリアルなのだと自覚するスレッタ。
しかしこの後にエリクトから聞かされる真実はスレッタですら受け入れきれないものだった。
エリクトはスレッタ告げる
君たちは僕の遺伝子から創られたリプリチャイルドということだよ
プロスぺラは水星の過酷な環境で限界を迎えた幼いエリクトの意識をルブリスに移し替えることに成功する。*6
そのエアリアルに改修するのだが、その過程でエリクトにいくつかの補助を儲けた。
一つはガンビットなのだが、これは後の計画の要にもなるため普通のビットにはない代物をつけた。
それが『カヴンの子』である。
これはエリクトの意識を拡張するための存在でエリクトの遺伝子を用いて創られたエリクトそっくりの子供たちである。
この子供たちが一人一人ガンビットに宿ることで、エアリアルのガンビットは並の機体を遥かに凌駕する性能と超常現象を引き起こしていたのである。*7
もう一つが他ならぬスレッタ・マーキュリーの存在。
彼女は他のガウンの子とは違い、予め肉体を持って創られたエリクトのクロ―ンである。
エアリアルの中にいるエリクトの代わりに現実世界でプロスぺラとエリクトの大願である計画を進めるために創られた存在、それが彼女である。*8
そしてエリクトの遺伝子を用いて創られたガウンの子とスレッタを一纏めにしてリプリチャイルドとエリクトは述べた。
つまりスレッタは自然のままに生まれた訳でも、プロスぺラが腹を痛めて生んだ子供でもないということである。
全ての真実をスレッタに告げ、エリクトはエアリアルの中からスレッタを追い出す。
同時にスレッタの前に現れたプロスぺラも事実を知り縋るような思いで自身に訴えかけるもう一人の我が子に「エリクトの言葉は真実だ」と言い切り、彼女を切り離した。
唯一人取り残された家族の慟哭を背に、二人の親子は進む
『全てを失った21年前の復讐を果たし、今度こそ自分たちの居場所を取り戻すために』
☿余談
わずか4歳でガンダムパイロットに選ばれた彼女は、6歳でガンダムを操縦した風花(機動戦士ガンダムSEED ASTRAY)を超える最年少記録を達成してしまった。
しかも少年兵として活動していた刹那や三日月よりも下の年齢で人を殺している。
歴代のガンダムパイロットたちが見たらどう思うのかが気がかりである…
番宣PVの内容から明るい作風を想像した視聴者層に絶望を叩きつけた。そして続く本編1話の内容は比較的明るめだった事で、「情緒のジェットコースター」と評する視聴者も見られた。
肉体の一部が白く発光するガンダムキャラには前例*9が存在し、その存在は生まれながらにしてデータ空間内で活動するデータ上での存在でもある。
…過剰な負荷を危険視されたことを考えると彼はスコア8に到達していたのだろうか?
更に、同じ作品に出てくるある人物は肉体を保管した状態で意識をデータ空間に移し、後に「カヴンの子」のような複製存在も登場している。
データ空間への意識の移動と及びデータ空間内で活動、複製存在の生成に関してはアド・ステラの技術がベースになっているのだろうか?
ママ、ママ! ついき・しゅうせいってきれいだね♪
そうね…
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*2 プロスぺラの口から自分がエルノラ・サマヤであることだけは語られていた
*3 ちなみに二期OPは全体的に暗いイメージが多く、笑顔を浮かべているキャラも少ない上にそれも控えめな笑顔である
*4 動かすだけならミオリネにも出来たし、4号もスレッタが下りた後にエアリアルを動かしていた。というか4号に至ってはパーメットスコアを上げてもガンダムに出る筈のデータストームの負担すら無かった
*5 これはミオリネが仕掛けた装置によるものだが、エリクト自身も装置と関係なくエアリアルの機能を止めたと思われる
*6 エリクトだけが唯一データストームの耐性を持ち、パーメットと完全に同調出来る史上唯一の人間だった
*7 こういった側面から彼女たちはクローンというよりエリクトの意思拡張システムと言った方が正しいかもしれない
*8 ただゆりかごの星を見る限り、エリクト自体はスレッタを計画に巻き込むのを忌避しているし、最終的にはプロスぺラもその意思を汲んで、スレッタを自分たちから遠ざけている
*9 髪の毛
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