リリアンヌ=ルシフェン=ドートゥリシュ

ページ名:リリアンヌ_ルシフェン_ドートゥリシュ

登録日:2022/06/10 Thu 02:58:16
更新日:2024/06/20 Thu 10:28:58NEW!
所要時間:約 15 分で読めます



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さあ、跪きなさい!!




リリアンヌ=ルシフェン=ドートゥリシュ(Riliane Lucifen d'Autriche, )は、mothy(悪ノP)氏が音声合成ソフト鏡音リン・レンを用いて作成した物語楽曲『悪ノ娘』の主人公。及び同氏の物語楽曲シリーズ『エヴィリオスシリーズ』のキーパーソン。当項目では小説版について記述する。


【概要】

  • 年齢ー14歳
  • 国籍ールシフェニア王国
  • 人種ー正統ルシフェニア人
  • 宗教ーレヴィン教レヴィア派→エルド派
  • モチーフー鏡音リン

ボルガニオ大陸エヴィリオス地方の大国、ルシフェニア王国を統治する傍若無人な暴君王女。楽曲『悪ノ娘』における『齢十四の王女様』その人。
非常に傲慢かつ自信家、加えて傍若無人という暴君の要素をこれでもかと言うほど全て詰め込んだような王女様で、国民が飢饉に苦しもうが贅沢三昧を行い、気に入らない家臣はすぐに処刑するなどの圧政を敷いていた。
ルシフェニア王家の血を引く唯一の者である為、家臣たちもリリアンヌの暴政を止めることが出来ておらず、徐々に彼女の苛烈な統治は物語が進むにつれて激化、最終的に不満を爆発させたルシフェニア国民達によってレジスタンスが結成され、『ルシフェニア革命』が勃発。
数週間にわたるレジスタンスとの内戦に敗れ、ルシフェニア王国最後の"王女"は処刑された。その悪名は死後数百年経ったエヴィリオス地方でも残っており、ルシフェニアはおろかエルフェゴート、マーロンといったエヴィリオス地方の諸外国にも伝わっている程。



小説『悪ノ娘』四部作第一巻『黄のクロアテュール』における第2の主人公で、第二巻『緑のヴィーゲンリート』にも登場する。


【生涯】

トワイライトプランク

E.C.485年*1にルシフェニア国王アルス1世とその妃アンネの子として産まれる。リリアンヌは双子であり、双子の弟にアレクシル王子がいる。
幼少期のリリアンヌは純粋無垢な少女であり、アレクシルとよく王宮を抜け出して外れの浜辺で遊んでいた。
当時のルシフェニアは父王アルスとその部下『三英雄』(後述)による積極的な外征によってエヴィリオス地方最大の領土を獲得した新興大国として君臨していた。


しかしE.C.492年に父アルスが病死したことによって状況は一変。
アルスの遺言でアレクシルが王として即位する予定であったが、その遺言は作られた虚偽の物と主張したプレジ大臣はリリアンヌこそ後継者にふさわしいとしてリリアンヌを擁立。対するアレクシル王子はジェネシア大臣によって擁立され、どちらが即位するかという所謂後継者争いが起きてしまう。
さらに当時のリリアンヌは謀略によって悪食の悪魔が取り憑いていた。取り憑いた悪食の悪魔自体は三英雄である魔導師エルルカによって強制的に取り払われたものの、代償として幼少期の記憶を失ってしまった。*2
また後継者争いによって弟のアレクシル王子は事故死してしまい、事態を重く見た母アンネは自身が女王として即位することでこれを収束。
リリアンヌが成人するまでの間、ルシフェニアは母アンネによって統治されることとなった。


『悪ノ娘』本編

E.C.499年、夫アルスとは対照的に穏やかで国内の安定に尽力を尽くした女王アンネが夫と同じグーラ病でこの世を去ると、リリアンヌが政務を行うと宣言。しかし亡き母アンネに敬意を払うという理由で15歳になるまで女王には即位しない方針であった。
三英雄エルルカ、マリアム、レオンハルトはリリアンヌの宣言を幼いが立派と評したが、エルルカの目には祓ったはずの大罪の悪魔がリリアンヌの精神に宿っていたのが映っていた。
今回に取り憑いていたの傲慢の悪魔であり、取り憑かれた原因は大罪の器であるルシフェニアの四枚鏡のうち一対を手にしてしまったため。


ちなみにエルルカはその後予知夢でルシフェニアの滅亡、マリアムの死、リリアンヌの処刑といった出来事を見てしまった。*3これを防ぐため、そしてリリアンヌの精神の奥深くに宿る悪魔を取り祓う為、千年樹の森*4に顕現する大地神エルドの元を訪れ、ミカエラ、グーミリアの2人の精霊を人間に転生させて弟子とし、ルシフェニアの滅亡を防ぐために奔走することとなる。
(予知夢の"要"となる出来事は『ルシフェニアによるエルフェゴート侵攻』)


また同時期に"王女付きの召使"としてレオンハルトの義息アレン=アヴァドニアというリリアンヌにそっくりな少年が王宮にやってくる。
アレンを見るなりリリアンヌは『わたしにそっくり!』と大喜びし、その日から鬼ごっこをして遊ぶなどしていた。
そしてアレンとリリアンヌの関係は複雑なものとなっていく…。


さすがにリリアンヌとアレンが似すぎていることはルシフェニア王国首脳陣も疑っていたようだが、エルルカの『この世にはそっくりな人間が3人はいるものよ!!』という発言で納得した様子。


E.C.500年(悪ノ娘本編)、当時のルシフェニアは飢饉による食糧不足やベルゼニア、アスモディンといった隣国達との国境問題といった社会問題が多発していたがリリアンヌは国民を顧みず、王宮で贅沢三昧を行う。
これに対してアレンの義父である三英雄レオンハルトは王宮の食料庫を解放するようリリアンヌに何度も進言するが、リリアンヌはこれを拒否し、さらには


『パンがなければおやつを食べればいいじゃない。』


と言い放った。ルシフェニア王侯貴族による贅沢三昧は民衆の生活を苦しめていく一方だった。さらに同時期にリリアンヌの14歳の誕生日を祝うパーティーが開催され、リリアンヌの為に巨大なケーキの城が出てくる始末。
レオンハルトはこの有様を『絶対的権力で自分の理想通りの世界を作る、正に"悪ノ娘"だな。』とアレンに吐露していた。
またある日、リリアンヌに恨みを持つ召使の1人がリリアンヌに襲いかかる。親衛隊はおらず、そばにいたのはアレンただ1人のみであったが、アレンはこれを返り討ちにする。


この事件をきっかけにリリアンヌはガラスの小瓶を通じてアレンに汚れ仕事を命じるようになる。その手始めとしてリリアンヌはアレンに『レオンハルトを殺して欲しい。』と命令。
そしてアレンは酔ったところを不意討ちで襲い、義父であるレオンハルトを暗殺してしまう。
このレオンハルト暗殺事件はルシフェニア王国滅亡の遠因となった事件であり、レオンハルトの娘にしてアレンの義姉であるジェルメイヌ=アヴァドニアは悪ノ娘を討つと決心するのであった…。
この頃になるとリリアンヌのことを王女と敬意を持つ国民はほぼおらず大半が『悪ノ娘』と呼んで忌み嫌うほどで、先述したジェルメイヌは民衆達と秘密裏にレジスタンスを結成し、革命の機会を待っていた。


同時期、アレンは宰相ミニス達と共に諸外国訪問の使節に選ばれ、エルフェゴート、マーロンといった国々を訪問。帰国した矢先にリリアンヌとカイル=マーロン国王の婚約破棄という事件が起きてしまう。
元々この婚約はアンネとカイルの母であるマーロン皇太后プリムが取り決めていたことであった。破棄の理由としては、カイルがとあるエルフェ人女性*5に一目惚れしてしまったことである。
怒り狂ったリリアンヌは三英雄マリアムにその女性が誰なのか特定するように命令するが、マリアムの諜報活動も情報が少なすぎるために難航。*6


そしてリリアンヌは『女が分からないなら全員殺してしまえばいいじゃない!』と発言して周囲を凍りつかせる。
そして『緑の紙の女は全員殺してしまえ』という狂気の命令、『緑狩り令』を宰相ミニスに下した。さすがに家臣団もリリアンヌを遠回しに諌めたものの、嫉妬に狂ったリリアンヌには伝わらず、ルシフェニアによるエルフェゴート侵攻が始まった。
魔導師エルルカはついに愛想を尽かし、『ルシフェニアは滅ぶわ。』とアレンとマリアムに予言し、グーミリアを連れてルシフェニアから脱出した。
千年樹の森が天然の要害として機能していた為、侵攻は困難であると予想されたが、ルシフェニア軍は森に火を放ち、経路を確保するとエルフェゴートを瞬く間に蹂躙し、制圧。エルフェゴートの緑の髪をもつ女性は王族を除いてほとんど全滅してしまった。
(千年樹の森自体はエルルカとグーミリアによる魔術によって半分の焼失で済み、エルド達は無事であった。)


目的の女性(ミカエラ)が殺害されたため、緑狩り令自体は終わるものの、リリアンヌのエルフェゴート併合命令を受けてルシフェニア軍は引き続きエルフェゴートへ残留した。
また侵攻中のルシフェニアでは兵力不足が問題化しており、傭兵たちに頼らざるを得なくなっていた。そのため王宮の警備もザルになっていた為、宰相ミニスの暗殺未遂事件が起きてしまう。
そして兵力不足の隙を突いた形でルシフェニア国民の不満が爆発。
赤き鎧の女剣士ことジェルメイヌによって率いられたレジスタンスが国内全域で蜂起し、ルシフェニア革命が勃発した。
当初は復帰したミニスの的確な判断によって革命は収まると思われたが、兵力不足と革命軍の数の多さによって徐々に押されていく。
特にベルゼニアとの国境にある要衝レタサン要塞が革命軍に堕とされたの機に次々と各地の軍が撃破されていった。
またミニスは同盟国マーロンに救援を要請するがマーロンはこれを拒否。
徐々にミニスは取り乱し、大臣たちも慌てふためくまま革命軍はついに王宮を包囲する。


王宮の庭園での戦いでは残った忠臣であり、ルシフェニアの精鋭騎士達を率いて出陣した三英雄マリアムが革命軍を前戦は圧倒するも、革命軍の攻撃を受けてマリアムは撤退。残った忠臣達も革命軍に圧倒された。


家臣たちは既に逃げ出し、空になった王宮の中でリリアンヌは自室でおやつのブリオッシュを食べていた。(曰く今日のは味が薄いらしい)
そして震える手をアレンに握ってもらいながら、『アレン…私はね、お母様みたいになりたかったの。強く気高かったお母様。我を突き通す強い女になりたかった。』}とアレンに本音を暴露する。


そして最後まで残ってくれたアレンに対し、『ありがとう。』と言った後、王宮の"音の間"で"王女"は捕縛。
翌日の午後3時に首都の広場にてギロチン刑に処された。


最後の言葉は『あら、おやつの時間だわ。』というもので、"悪ノ娘"の堂々たる最期であった。


+ ネタバレ注意-

実は…

実は捕縛される寸前にアレンと入れ替わっていた。
"アレンの頼み"としてリリアンヌはアレンと服を交換し、本当にそっくりなことに驚いていたが、その直後にアレンから『自分は双子の弟、アレクシル』と聞かされ、自分に変装して王宮から逃げるようにと言われる。
"王女"となったアレンはリリアンヌを部屋に閉じ込め、その後音の間にて革命軍によって"王女"として捕えられ、処刑。


アレンの死と引き換えに愛馬ジョセフィーヌと共に王宮から脱出したリリアンヌはとある港町の浜辺に倒れ込んでいた。そしてそれを発見した少女クラリスはリリアンヌを介抱し…。


革命後

『リン』という偽名を使ってクラリスの働いていた海辺のエルド派修道院で新しい生活を送ることとなる。最初こそ王女時代の名残であるワガママな性格が抜けきらず、他の修道女たちからは見放されてしまうもののクラリスは親身になって接し、徐々に"リン"はクラリスに心を開いて少しずつ成長していき、クラリスとリンは親友と言える仲にまで発展していく。


また修道女見習いとして過ごしていた時、『願いを書いた羊皮紙を小瓶に入れて海に流せばいつの日か願いは叶う』という海辺に伝わる伝説を信じてアレンへの思いを綴った羊皮紙をガラスの小瓶に入れて海に流している。*7


とある夜、懺悔室で『悪ノ娘』時代のことを懺悔しているところをクラリスに聞かれてしまう。ミカエラと親友であったクラリスは目の前にいるのが"悪ノ娘"本人だと気づき、懐のナイフを手に海辺に佇むリンの背後からナイフを振り上げた…。
しかしクラリスは『ミカエラはそんなことを望んでいない。』と思い、リンの殺害を中止。彼女の髪を切るに留まった。
この事件を機にクラリスとリンは本当の意味での親友となり、後にクラリスが修道院を出たあとも自分の正体を知るクラリスとは生涯にわたって親友であった。(文通していたらしい。)
クラリス曰く何も出来なかったリンは少し料理が上手くなったとか。
(そしてクラリスはリンを殺害しようとした夜、リンの近くに佇むアレンの幻影を見ている。)


E.C.562年、老女となったリンは大勢の孤児を引き取って暮らしており、生活は貧しくても子供たちから慕われていた様子。
そしてリンが死ぬ間際、子供たちはリンに対して『ここまで育ててくれたあなたに恩返しがしたい。何か願いは無いですか?』と聞かれると、『私は返事を待っている。手紙の返事を待っている。』と答えた。
子供たちはルシフェニア中を駆け巡り、全てを知る画家の老人に出会う。
リンが犯した罪を知った子供たちのうち、1人がリンに対して偽りの手紙の返事が書かれた羊皮紙を渡す。それを読み終えると最期に


『ありがとう。』


といって微笑んだと言う。(楽曲『待ち続けた手紙』)
こうしてリンは大勢の孤児たちに囲まれながらその生涯に幕を閉じた。


死後

死後は恐らく天界『Heavenly yard』へと送られたものと見られる。
ちなみにE.C.842年の蛇国に三六燐として転生し、登場。
なんやかんやあってルシフェニアの四枚鏡を手にした燐は、前世の記憶と後に呉服屋の一家を惨殺した女として知られる首藤禍世によって殺害される運命を知り、同じく蛇国に転生していたアレンと再開するために再び傲慢の悪魔と契約。
海辺で禍世を待ち構えるも、既に傲慢の悪魔は力を失っていたため、禍世に一撃で殺され、アレンへの謝罪を口にしながら海に流されていった…。


その後もリリス=バルドルドという転生体がE.C.980年代に登場しており、こちらは傲慢の器である四枚鏡の"化身"であり、片割れを永遠に待ち続ける『待つもの』(Waiter)となっている。
E.C.999年に映画館に侵入してきたネメシス=スドウがMa(カヨ=スドウ)に殺されかけるとMaにヴェノム・ソード(色欲の器)を刺してネメシスを救出するが、世界が滅ぶ原因をつくってしまった。

【人物】

外見など

多くのフリルがあしらわれた黄色とオレンジのドレスを着用し、耳にはイヤリング、後ろ髪にはリボンを着けて結っている他、前髪にピンをつけている。
(デザインを担当した壱加氏曰く『バラをモチーフにした』らしく、随所にバラモチーフのものが結構ある。)
顔は"神の双子"グレーテルにそっくりであり、悪食の悪魔からは『中身は別物』と言われている。他にも神々からはアレンと同じく創造の範囲外であるイレギュラーとも呼ばれている。


革命後は髪を短くし、服も普通の修道服となっている。


性格

一人称は『わらわ』で口調も『〜じゃ』『〜ておる』などの14歳とは思えない程のエセ古風な口調だが、これは先述した母アンネを意識したもので本来の口調はアレンに見せた時のような年相応のもの。


悪魔に取り憑かれてからは母を意識して意図的に傲慢に振舞っていたことと、傲慢の悪魔によって自信が増大化してしまった故の暴政に繋がっている。実際、兄と慕っていたカイル曰く、『悪ノ娘などと呼ばれるようになってしまったのは周囲の環境のせい』であるらしく、本質的には孤独で誰からも理解されない可哀想な少女であった。
大罪の悪魔と契約した大罪契約者達は必ず何かしらの罰を受けているが、彼女の場合はアレンという理解者が現れた瞬間に失ってしまったことが罰と言えるだろう。(その後もクラリスが現れたが。)


人間関係

  • アレン=アヴァドニア

双子の弟だがリリアンヌ本人は幼少期の事件のせいで記憶を喪失しているため、入れ替わった時もそう認識していない。
最後まで姉の為に忠義を尽くし、リリアンヌからもお気に入りの家臣として扱われていた他、ミニスや三英雄たちの進言すら聞かないリリアンヌが唯一意見を受け入れたのがアレンである。
ちなみにアレンに二度も命を救ってもらっている他、海辺の伝説などもアレンから聞いたものである。
死後、アレンは"イレギュラー"として天界にいる太陽神シックルの元で隔離されているが、シックルの許可が出た時のみ地上に現れている他、842年にはシックルの目を盗んで勝手にビヒモによって『黒檀童子』として転生させられている。


  • エルルカ=クロックワーカー

アルス、アンネ時代から宮廷に仕える宮廷魔導師。三英雄の一人。
三英雄・宮廷魔導師なだけあってリリアンヌからも丁重に扱われており、魔術に使えるとてもすごいネギやジズ・ティアマ(とてもすごいタコ)といったリリアンヌから見てよく分からないものは全部エルルカにあげている。
エルルカは予知夢でみた事件を防ぐため、アンネとアルスが遺したルシフェニアという国を守るために奔走するのだが、結局リリアンヌの暴政は止められず、グーミリアと共にリリアンヌを見捨てて国を去った。


  • レオンハルト=アヴァドニア

アルス、アンネ時代から仕える古参の家臣で三英雄の一人。
現在は王室親衛隊の隊長を務めており、その気さくな性格と考えから多くの民衆から慕われており、彼の死が革命に繋がっている。
リリアンヌを恐れず、唯一進言できることからリリアンヌとは犬猿の仲になっており、結果的に暗殺されてしまった。
後継者争いに巻き込まれたアレクシルを引き取り、養子として育てたジェルメイヌとアレンの父親である。若い頃は血気盛んな性格からベルゼニアとの戦争の際に罪を犯している。
また母アンネのような女性が好みらしく、リリアンヌにそれを言われた時は赤面している。
E.C.1000年にサードピリオドが崩壊した際はアルス、アンネ、マリアム達と共にリリアンヌを守るため、タサン軍と交戦した。


  • マリアム=フタピエ

アルス、アンネ時代から仕えるアサシンで三英雄の一人。
現在は王宮侍女長を務めている傍らで現役時代の経験を元に諜報活動もごく稀に行っている。そのため戦闘力は非常に高い。
リリアンヌの暴政に関しては静観を貫いており、『国の評価は大人の責任』としてリリアンヌの環境を変えようとしている。
ルシフェニア革命の際にはアレンに対し、『リリアンヌを殺し、王になれ』とアレンに忠誠を尽くすも、アレンからリリアンヌを守るようにと言われ、アレンに別れを告げて出陣した。
残った忠臣達を指揮して王宮の庭園での戦いで革命軍と交戦、多くの革命軍を討ち取るも、最終局面で負傷して撤退したところを庭園の隅で暗殺されてしまった。
リリアンヌの暴政を静観していた彼女だが、実はリリアンヌ自体はどうでもよく、アルスとアンネが遺したルシフェニアという国を守りたいという一心で行動していた。
E.C.1000年にサードピリオドが崩壊した際はアルス、アンネ、レオンハルト達と共にリリアンヌを守るため、タサン軍と交戦した。


  • カイル=マーロン

海の向こうを隔てた島国マーロンの若き国王。
楽曲『悪ノ娘』における海の向こうの青い人その人。
リリアンヌの許嫁であったが、ミカエラに一目惚れしてしまった彼の突発的な行動がルシフェニア崩壊の遠因となる。
悪ノ娘第三巻『赤のプラエルディウム』からは人が変わったように冷酷的な人物になってしまうが…?
悪ノ娘後半における主人公的な立ち位置の人物で、全てが終わったあとはかつて自分が追いかけていた夢である画家として過ごした。


  • ジョセフィーヌ

リリアンヌの愛馬。孤独な彼女が家族と認める数少ない馬。
革命の際にリリアンヌと共に修道院へたどり着き、その後もリリアンヌと生活を送り、最期は老衰で死んだと言う。
E.C.1000年にサードピリオドが崩壊した際には、クラリスを乗せてルシフェニア王宮へ乱入。リリアンヌを狙うタサン軍からリリアンヌを救った。


  • リン=チャン

リリアンヌ本人とは関係ないが間接的に関わっている人物。
E.C.600年代におけるルシフェニア共和国の歌姫で、容姿はリリアンヌ本人と同じ。(大罪の器ヴェノム・ソードを使用したため。)
ちなみに口癖というかライブの際に言い放つ言葉はリリアンヌと全くおなじの『さあ、跪きなさい!』というもの。


  • 悪食の悪魔

幼少期のリリアンヌに取り憑いた大罪の悪魔の1人。
大罪の器『グラス・オブ・コンチータ』に宿る悪魔である。
ジェネシア大臣の謀略によってアレクシルに取り憑かせる予定であったが、お腹がすいた悪食の悪魔に対しておやつを分け与えたアレクシルには取り憑かず、リリアンヌに取り憑いた。
またアレクシルに対して『海辺の伝説』を教えている。
E.C.324年に起きた人喰い娘コンチータ事件のバニカ=コンチータと似ているが実は…。?


  • マリー・アネット / 傲慢の悪魔

『悪ノ娘』本編でリリアンヌに取り憑いていた大罪の悪魔。
大罪の器『ルシフェニアの四枚鏡』に宿る悪魔で、それぞれの鏡の中を移動可能に加えて全て封じないと完全に封印できない存在。
口調はほぼリリアンヌと同じエセ古風なもので、一人称は『我』。
悪魔としての外見は非常に小さいハリネズミで、6枚の羽をもっている。
実はセカンドピリオド時代の生き残りであり、その正体は箱舟の72人の乗組員の1人にしてサードピリオドを創成した四柱神*8の眷属の1人。
E.C.842年にもリリアンヌと再び契約を結んだが、この時代ではほとんど力を喪失していた為、意味がなかった。その後は『空いた穴を埋めるために』Maに取り込まれる。
E.C.1000年にサードピリオドが崩壊した際には太陽神シックルと再開してセカンドピリオド時代の記憶を取り戻すと共にリリアンヌと再開。
再び契約するように迫るもリリアンヌからは『おまえ円尾坂の時力なかったやん(意訳)』と言われていた。実は最終決戦で非常に重要な役割を果たす。


【正体】

リリアンヌの正体は存在しないもう1組の"神の双子"(イレギュラー)であり、容姿が神の双子の片割れグレーテルにそっくりなのもそのせい。
アレンを待ち続けながら彼女は転生を繰り返している。


追記・修正はおやつにブリオッシュを用意してからお願いいたします。

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  • 歌は聞いたことあるけど、こんなに壮大な話になってたのか・・・ -- 名無しさん (2022-06-10 20:20:33)
  • 文字通りの「人間のクズ」だな -- 名無しさん (2022-06-11 17:48:42)

#comment

*1 E.C.とはエヴィリオス暦の略。
*2 これによってアレクシルという弟がいたというう記憶も喪失してしまった。
*3 エルルカの予知夢は外したことがない。
*4 ルシフェニアとエルフェゴート国境にある巨大な森。天然の要害として機能している。
*5 エルフェゴートの民族。髪の色が緑色なのが特徴。
*6 この女性とはエルルカによって人間に転生した弟子のミカエラ。
*7 この伝説は幼少期にアレンから聞かされたものである。
*8 レヴィアビヒモ、シックル、エルドの4人

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