登録日:2022/06/08 (水) 00:22:51
更新日:2024/06/20 Thu 10:28:03NEW!
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dm デュエル・マスターズ 戦国編 戦国武闘会 城 シールド 拠点 施設 デュエル・マスターズ プレイス カードタイプ デュエマ シールドゾーン 城壁
見よ!堂々とそびえたつこの要塞こそが俺達の城だ!
城とは、デュエル・マスターズにおけるカードタイプの一種。
●目次
概要
DM-30「戦国編 第3弾 戦極魂(ウルトラ・デュエル)」から登場したカードタイプ。クロスギアに続く新たな非クリーチャー・呪文のカードであり、第四のカードタイプ。
戦国編ではシールドに関する新能力が多く登場しており、その流れで登場した新ギミックでもある。
カードイラストは超獣世界に存在する施設が描かれている。たまに果たして城と呼べる存在なのかと思いたくなる城もある。
「城」の名前の通り、典型的な中世の城壁風のカードフレームがデザインとなっていることが特徴。
示されたコストを支払ってシールド1枚の上に置くことで効果を発揮して使用可能な特殊なカードで、このシールドの上に置く行為は「要塞化」と呼ばれる。
要塞化されたシールドがシールドゾーンから離れると城は墓地に送られることになり、効果を失うことになる。
基本的にシールドの上で活動するカードであるため、城単体で存在することは不可能故に置き場所となるシールドが無ければ使用不可能になる。
基本的にシールドブレイクに弱いので脆いカードだが、要塞化後のシールドさえ守り切れば永続的に自軍を有利にしてくれる。
コントロールやブロッカーなどの防御手段に長けたデッキタイプと相性が良く、逆にシールドのブレイクに消極的な対コントロールデッキでも相性が良いという性質がある。
一方でシールドが無くなると使い道が無くなって腐ってしまうカードでもあるため、速攻などのシールドを徹底的に削ってくるデッキ相手にはプレイングの技量が求められる。
また、城に関するサポートカードもほぼ存在しない(強いて言えばカード指定での墓地回収や種族追加程度)ため、割と補助面では不遇なカードタイプである。
細かいルール
- 要塞化している城はシールドとしては扱われない。ただし、シールドゾーンに表向きに存在しているカードとしては扱われるため、シールドを参照にする能力のテキストが「シールドゾーンにあるカード」を指している場合は対象に出来る。
- シールドゾーンでシールドとして裏向きに置かれていた城カードが何かしらの能力で表向きになっても、要塞化ではないためにシールドゾーンにおける城としては扱えない。
- シールドとして置かれていた城カードがS・トリガーを得た場合は、ブレイクなどで手札に加えた際には他のシールドさえあればS・トリガーを発動してコストを支払わずに要塞化可能。
- シールドカードをシャッフルする効果が発生した場合は、同じ位置に置かれたシールドを要塞化する形で要塞化は継続される。
- 要塞化していたシールドがブレイクされた際にシールドがS・トリガーだった場合は、S・トリガーの効果を処理してから城を墓地に置く。
主なカード
海底鬼面城 UC 水文明 (1) |
城 |
城:自分のシールドを1つ選び、このカードを付けて要塞化する。その要塞化されたシールドがシールドゾーンから離れた時、このカードを自分の墓地に置く。(「S・トリガー」能力を使う場合は、このカードを墓地に置く前に使う) |
自分のターンのはじめに、相手はカードを1枚引いてもよい。その後、自分がカードを1枚引いてもよい。さらに、自分のサイバーロードがあれば、カードを1枚引き、自分の手札を1枚山札の下に置いてもよい。 |
ターン時に相手に任意の追加ドローを与えさせる代わりにドローを選べば自身もドローできるという互いに手札を溢れさせるドローソース。
しかし、サイバーロードが自身の場にあれば追加ドローが可能となり、相手を上回る手札アドバンテージを獲得できる。
相手の手札の枯渇の可能性を減らしてしまうが、1ターン目からドロー可能なカード故に手札の枚数が重要なデッキや速攻系のデッキでは重宝できる城。
あえて相手が手札をドローできる選択肢を与えることで独特なコントロール戦法も取れるという部分も地味に面白いカードである。
インフレが加速すると速攻やループの過激化に貢献したため、城としては初の殿堂入りという快挙(?)を達成した。
怪魔城 ポチョムキン R 闇文明 (1) |
城 |
城:自分のシールドを1つ選び、このカードを付けて要塞化する。その要塞化されたシールドがシールドゾーンから離れた時、このカードを自分の墓地に置く。(「S・トリガー」能力を使う場合は、このカードを墓地に置く前に使う) |
相手のクリーチャーが攻撃してブロックされなかった時、攻撃の後、そのクリーチャーを破壊する。 |
相手のクリーチャーは攻撃時にブロックされなかった後に破壊されてしまうようになるという、疑似的な自壊効果を与える城。
実質的な攻撃制限能力ということになり、この城がシールドのブレイクで墓地に置かれても最低限1体は巻き添えに出来ることを前提で設計されている。
ブロッカー以外の攻撃阻止効果と組み合わせれば、この城を守りながら相手クリーチャーを破壊してしまうというなかなか強烈なプレッシャーを相手に与える布陣が完成する。
反撃の城 ギャラクシー・ファルコン R 火文明 (1) |
城 |
城:自分のシールドをひとつ選び、このカードを付けて要塞化する。その要塞化されたシールドがシールドゾーンから離れた時、このカードを自分の墓地に置く。(「S・トリガー」能力を使う場合は、このカードを墓地に置く前に使う) |
バトルゾーンにある自分のハンターはすべて「スピードアタッカー」を得る。 |
自軍のハンターを全てスピードアタッカーにするという分かりやすい強化を与える城。
バトルやアタックトリガーなどの能力が多い傾向にあるハンターのサポートとしては最適な1枚。シールドさえあれば1コストでいきなりスピードアタッカーを与えられるので不意打ち性能も地味に高い。
名前から分かるように《GF隊総大将 無敵ング》、《GF隊中佐 爆音のジャック》、《GF隊少尉 飛剣のエース》の3枚のコンビ「GF隊」のコンボ達成の補助を前提にしていると思われる。
派生種
▽身代わり能力所持の城
ハッスル・キャッスル R 自然文明 (5) |
城 |
城:自分のシールドをひとつ選び、このカードを付けて要塞化する。 その要塞化されたシールドがシールドゾーンから離れた時、このカードを自分の墓地に置く。(「S・トリガー」能力を使う場合は、このカードを墓地に置く前に使う) |
自分のクリーチャーがバトルゾーンに出た時、カードを1枚引いてもよい。 |
この城を付けて要塞化したシールドが他の城によって要塞化されていなければ、そのシールドが相手のクリーチャーにブレイクされる時、かわりに自分のシールドを1枚手札に加えてもよい。 |
一部の城には相手が要塞化したシールドをブレイクしてきた際に、他のシールド1枚を身代わりにブレイクを避ける能力を持っている場合がある。
この身代わり能力は5コスト以上の城が所有していることが多いが、必ずしも5コスト以上の城が所持しているという訳ではない。
基本的に攻撃に脆い城の場持ちをよくする効果であり、自身でブレイクするシールドを選べるのでシールドに仕込む系統の能力と組み合わせるプレイも可能。
また、相手からすればなるべく身代わり効果を乗り越えて城を除去したい以上は攻撃を急ぐ可能性が高くなるため、その辺りの心理的な影響を狙ったプレイングも考えられる。
ただし、あくまでもブレイクに対する能力なので当然シールド焼却などには従来の城と変わらず弱い点は注意が必要。
ちなみにこの「身代わり能力」とシナジーを発揮するのが「シールド・フォース」。
「シールド・フォース」は「指定したシールドが離れるまで効果を発揮する」という特性上、「身代わり能力を持った城」を要塞化したシールドを指定することで能力を長持ちさせることが出来る。
特に強力だったのはご存知《不滅の精霊パーフェクト・ギャラクシー》との組み合わせで、「シールド・フォースが生きている限りほぼ不死身のブロッカーになれる」《パギャラ》にとってこの身代わり能力は大変ありがたいものであり、両者が揃うとシールド焼却などの方法がない限り、非常に突破が困難な盤面を形成することが出来た。
▽サブタイプ所持の城
サタン・キャッスル P 闇文明 (6) |
城:スペシャルズ |
城:自分のシールドを1つ選び、このカードを付けて要塞化する。その要塞化されたシールドがシールドゾーンから離れた時、このカードを自分の墓地に置く。(「S・トリガー」能力を使う場合は、このカードを墓地に置く前に使う) |
自分のターンの終わりに、闇のコスト8以下の、進化ではないクリーチャーを1体、自分の墓地からバトルゾーンに出してもよい。 |
城は従来は種族を所持していなかったが、《サタン・キャッスル》からサブタイプ所持の城も登場している。
と言っても城自体が種族を活かせる類のカードタイプではないので、これと言って特筆するような利点はない。
城メタ
無限超竜ボルザード UC 火文明 (7) |
進化クリーチャー:アーマード・ドラゴン 8000 |
超無限進化−自分のクリーチャー1体以上の上に置く。 |
メテオバーン−このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーの下にあるカードを1枚選び墓地に置いてもよい。そうした場合、次のうちいずれかひとつを選ぶ。 |
►相手はカードを1枚、自身のマナゾーンから選び、墓地に置く。 |
►バトルゾーンにある相手のクロスギアを1枚選び、持ち主の墓地に置く。 |
►相手のシールドを要塞化している城を1枚選び、持ち主の墓地に置く。 |
W・ブレイカー |
実は極少数ではあるが城を除去するメタカードも存在している。現時点では《無限超竜ボルザード》と《ルナ・ミステリーマンション》の僅か2枚だが。
身代わり効果持ちの城にも通用するなど役に立つこともなくはない(現在はともかく、上述の2枚が出た当時は城を見かける機会は多かった)が、ほぼ使われる能力ではないだろう。
城自体がシールドブレイクで除去できるカードタイプであるため、そこまで念入りにメタが必要な存在でもないからである。
ボルザードもミステリーマンションも城メタ以外の所持能力があるため、使われるのはほぼそちらとなる。
城に関連する能力を持つクリーチャー
T2・オガプー UC 水文明 (3) |
クリーチャー:サイバーロード 2000 |
自分の城をシールドゾーンに置いたとき、カードを1枚引くか、バトルゾーンにあるクリーチャーを1体選んで持ち主の手札に戻してもよい。 |
自分の城にドローかバウンス能力を実質的に付与してくれるシステムクリーチャー。
本人には除去耐性も何もないただの小型クリーチャーのため今使うのは無謀と言えるが、かつてはコイツを主軸に据えたコントロールデッキも存在した。
一応サイバーロードなので《海底鬼面城》とのシナジーがある。
聖霊王エルレヴァイン SR 光文明 (8) |
進化クリーチャー:エンジェル・コマンド 9500 |
進化-自分のエンジェル・コマンド1体の上に置く。 |
シールド・フォース |
SF-光以外のクリーチャーを召喚するコストは4多くなる。 |
自分のシールドゾーンにある城1枚につき、自分のクリーチャーの召喚コストを1少なくしてもよい。ただしコストは1より少なくならない。 |
W・ブレイカー |
シールド・フォースでクリーチャーの召喚コストを引き上げるという妨害を備え、同時に自分の城の数だけこっち側の召喚コストを減らしてくれる聖霊王。
「召喚コストを引き上げる」能力はコイツが初出。
最大限に能力を活かすには専用のデッキ構築が必要になるが、軽量エンコマが増えた今なら出しやすいかもしれない。
評価と歴史
全体的なカード自体は多くないが、クロスギアと比べると失敗ギミックとして扱われることは少ない。
特に戦国編時点から《ローズ・キャッスル》、《ハッスル・キャッスル》、《海底鬼面城》などが一定の成果を残しており、全体的に強力なカードが多かったことが原因だろう。
使われにくかったとされるクロスギアでも「クロスしなくても効果を発揮するタイプ」は比較的使用率が高く、それを調整したカードタイプとも言える城がある程度使われる見込みはあったとも考えられる。
戦国編の直接の続編である神化編やエピソード1でも新規カードが登場しており、ファンデッキの方向での需要もあった。
神化編やエピソード1における城は背景ストーリーの設定と連動していることが多く、所謂「拠点」をモチーフにしたカードとしてデザインもしやすかったのかもしれない。
しかし、エピソードシリーズ以降は城というギミック自体がゲームスピードのインフレに対応しづらかったのか、影は薄くなっていった。
ドラゴン・サーガで登場したフォートレスや革命ファイナルで登場したD2フィールドなど、背景ストーリー上の拠点をモチーフとしたカードタイプが増えたことも逆風と言える。
一応フォローするならば新規はたまに登場しており、十王篇時期には《海底鬼面城》が殿堂入りを果たすなど、話題に上がることが無い訳ではない。
デュエル・マスターズ プレイス版
紫電城 バルザーク SR 火文明 (5) |
城 |
城 |
自分のクリーチャーがブレイクするシールドの数を2倍にする。 |
相手はカードをシールド化できない。 |
この城がシールドゾーンを離れた時、相手のパワー6000以下のクリーチャー1体を破壊する。 |
デュエル・マスターズ プレイスでは、DMPP-11「戦極大決戦 -CLIMAX GALAXY-」から登場。
基本的な仕様はTCG版から引き継がれているが微妙にルール面が変わっており、シールド1つに1枚のみ要塞化という弱体化補正を受けてしまっている。
TCG版では高コストの城に付与されていた他シールドへの身代わり効果も削除されるという調整を受けた。
その代わりなのか、TCG版で身代わり効果を持っていた城は場を離れた際にシールド追加や火力除去など何かしらのメリット(相手からすればデメリット)を与えるという救済措置が施されている。
背景ストーリー
戦国編背景ストーリーにおいてその存在が言及されている。
第百回戦国武闘会は激戦の末に度重なるルール改訂が発生し、過激化の末に使用が解禁されたのが城だとされている。
と言ってもシルヴァー・グローリーなど戦国編以前から既に登場していた施設が城と認識されている様子から察するに、大雑把に言えば施設や要塞を「城」と認定して使った戦闘が了承されたということなのだろう。
神化編背景ストーリーにおいて各勢力の本拠地施設として登場した要塞や星なども、ゲーム上においては城として登場している。
余談
- 元ネタはMagic the Gatheringのオーラや城塞だと言われている。
追記・修正は、自分のシールドを城で要塞化してからお願いします。
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▷ コメント欄
- 実質城の上位互換的な裁きの紋章が出たのがねぇ……あと盾を表向きにするだけじゃ機能しない点もダメだな。 -- 名無しさん (2022-06-09 18:37:37)
- クロスギアよりは強いし使われたけどそれが仇になって強化来ない感はある -- 名無しさん (2022-06-09 22:51:38)
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