機巧(遊戯王OCG)

ページ名:機巧_遊戯王OCG_

登録日:2022/01/12 (金) 02:55:24
更新日:2024/06/17 Mon 13:24:40NEW!
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遊戯王 遊戯王ocg 機巧 機械族 日本神話 攻撃力と守備力の数値が同じ 裏側表示で除外 シリーズカード 長いカード名




鉄の絡繰りが織り成す、神々のおはなし。





概要

機巧とは、遊戯王OCGに存在するカード群である。
現在のところ「機巧」というカード名を指定するサポートカードはないためカテゴリとしては成立していないが、大雑把な傾向として「裏側表示で除外」「攻撃力と守備力が同じ機械族」に関する効果を持っている傾向が強い。
共通しているのは全員が日本神話に登場する獣をモチーフにした機械族モンスターであり、攻守の下二桁が50になっていること。
また、レベル1~10のモンスターが1体ずつ存在している。


個々のポテンシャルもそこそこ高い連中の集まりだが、効果の関係から自分たち+シナジーのある一部機械族でデッキを組んだ方が真価を発揮できる。
また、除外利用テーマというわけではなく、コストとしてカードを除外することで動くカード群なので、長期戦になるとリソースが不足しがち。


OCGでの登場の流れは、RISING RAMPAGEで《機巧蛇-叢雲遠呂智》が単独で収録され、
その後しばらくは上級~最上級モンスターが1弾ごとに1体ずつ収録されるというペースだった。
レベル5~10で6属性分が出きった後、DAWN OF MAJESTYで下級とフィールド魔法が一気に登場し、デッキとして構築可能になった。
ただし情報開示当時は見た目のインパクトが強すぎる軍貫が同時に発表されたためそっちに話題を喰われていた。寿司だけに
そんな流れのためか、上級・最上級モンスターの一部は「攻撃力と守備力が同じ」に関連した効果を持たないものもあり、効果が単独で完結していて他のデッキに出張できる性能がある。



そして、こいつらを語るうえで外せないのは名前。
ルビなしだと初見ではまず読めないだろうヒジョーに難解な表記であり、スマホやパソコンで打ち込むのも難しいというライター泣かせなモンスターどもである。
また、「機巧」とは言っても戦闘破壊耐性を持っているわけではない。


なお海外名は「Gizmek」。機械仕掛けを意味する「Gizmo」と絡繰りを意味する「Gimmick」をかけたネーミングになっている。


所属カード


下級モンスター

下級の共通効果として、自らを墓地から除外して発動する効果を持っている。
なおここでは「攻撃力と守備力の数値が同じ機械族モンスター」を「対応モンスター」と呼称させていただくことにする。



  • 機巧菟きこうと稻羽之淤岐素イナバノオキノシロ

効果モンスター
星1/風属性/機械族/攻 50/守 50
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚に成功した時に発動できる。
攻撃力と守備力の数値が同じ機械族モンスター1体を手札から守備表示で特殊召喚する。
(2):墓地のこのカードを除外し、自分フィールドの攻撃力と守備力の数値が同じ機械族モンスター1体を対象として発動できる。
このターン、自分はそのモンスターでしか攻撃宣言できず、そのモンスターの攻撃力・守備力は、自分フィールドの攻撃力と守備力の数値が同じ機械族モンスターの元々の攻撃力を合計した数値になる。


イナバノオキノシロ。足が車輪になったメカウサギ。OCG初の攻守とも二桁のモンスター。
モチーフになっているのはオオクニヌシノミコトの神話に登場するいたずらもののウサギで、「因幡の白兎」といえばわかる人もいるだろう。


効果は召喚をトリガーとした対応モンスターの手札からの展開と、墓地の自分を除外コストにしての対応モンスターの強化。
両方の効果が強力だが、こいつ自身は戦闘要員として全く役に立たないため、効果を使ったら早々にリンク素材にしてしまいたい。
墓地効果は対応モンスター1体に場の対応モンスターの元々の攻撃力を集約するもので、総打点は変わらないのでデカブツを殴り倒したい時や、複数回攻撃ができるモンスターを強化したい時に使うといいだろう。


展開効果の方は対応モンスターにギミック・パペット古代の機械、星遺物などが含まれるため、そいつらの支援として出張することも十分考慮できる。



  • 機巧鳥きこうちょう常世宇受賣長鳴トコヨウズメノナガナキ

効果モンスター
星2/光属性/機械族/攻 950/守 950
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドの攻撃力と守備力の数値が同じ機械族モンスター1体をリリースして発動できる。
攻撃力と守備力の数値が同じで、リリースしたモンスターより低いレベルを持つ機械族モンスター1体をデッキから特殊召喚する。
(2):墓地のこのカードを除外して発動できる。
裏側表示で除外されている自分のカードの中から、攻撃力と守備力の数値が同じ機械族モンスター1体を選んで手札に加える。


トコヨウズメノナガナキ。真鍮の装甲に覆われたメカニワトリ。
モチーフは天岩戸の説話において、アマテラスオオミカミを呼び出すために集められたニワトリ。「ウズメ」は同エピソードにおいて、岩戸の前で裸で踊ったとされる女神、アメノウズメノミコトだろう。


効果は対応モンスターをコストとしての「ダウンビート」に近いリクルートと、墓地から除外しての、裏側除外されている対応モンスターのサルベージ。
基本的にネクロフェイスなど限られたカードでしか干渉できない、裏側表示で除外されたカードへタッチできる貴重なカード。機巧カードの中には裏側除外がコストや効果に含まれる連中もいるので、そいつらに巻き込まれたキーカードを拾うための緊急手段として用意しておくことになるだろう。


本命となる入れ替え効果の方は自分自身もコストにできるので、対応モンスター限定だがレベル1の展開役として運用可能。
コロンデッキのおもちゃ箱、機皇デッキのインフィニティ・コアなど、デッキにおけるキーカードも少なくないので、それらをリクルートするために採用するのも手か。
ちなみに機巧だと上記の機巧菟が対応するが、あちらは特殊召喚では効果が使えないのでミスマッチ。




  • 機巧蛙きこうわ磐盾多邇具久イワタテノタニグク

効果モンスター
星3/地属性/機械族/攻1450/守1450
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから攻撃力と守備力の数値が同じ機械族モンスター1体を選んでデッキの一番上に置く。
(2):墓地のこのカードを除外し、自分の墓地の攻撃力と守備力の数値が同じ機械族モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。


イワタテノタニグク。岩に腰かけたメカカエル。
モチーフはオオクニヌシの説話に出てくる、物知りのヒキガエル。和歌山県新宮市ではヒキガエルを「ゴトビキ」と呼んでいるのだが、神武天皇が東征の際に用いたとされる「天磐盾」が、神倉神社が位置する断崖「ゴトビキ岩」であるという伝説がある。*1


効果は召喚・特殊召喚をトリガーとした対応モンスターのトップ移動と、墓地コストになっての対応モンスターの蘇生。
トップ操作の方はコンボ前提の効果で、単純にドローカードで引き込んだり、後述の神使記紀図や叢雲遠呂智で除外してから機巧鳥でサルベージするなどの手もある。
蘇生効果の方は守備表示限定とはいえシンプルに便利で、特にそれ以外のデメリットは課せられない。
これまた後述の機巧狐と相性が良く、「緊急ダイヤ」で同時に呼び出すのが鉄板コンボとなる。




  • 機巧猪きこうい伊服岐雹荒神イブキノヒョウアラガミ

効果モンスター
星4/水属性/機械族/攻1850/守1850
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドに攻撃力と守備力の数値が同じ機械族モンスターが存在する場合に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(2):墓地のこのカードを除外し、自分フィールドの攻撃力と守備力の数値が同じ機械族モンスター1体を対象として発動できる。
攻撃力と守備力の数値が同じで、対象のモンスターより低いレベルを持つ機械族モンスター1体をデッキから墓地へ送る。
対象のモンスターの攻撃力・守備力は墓地へ送ったモンスターのレベル×100アップする。


イブキノヒョウアラガミ。吹雪の中を走るメカイノシシ。
モチーフは東征神話に登場する「イブキノヤマノカミ」。ヤマトタケルノミコトが訪れた伊服岐能山の荒神の化身であり、その言葉に怒ってタケルを呪い、死に至らしめた。


効果は対応モンスターがいる場合の自身の特殊召喚と、墓地コストになっての対応モンスターの強化。
強化効果は対応モンスターを参照し、レベルがそれ未満の対応モンスターを墓地に送り、そいつのレベル×100の強化を与えるものだが、基本的には墓地送りの方が主目的になるだろう。
機巧であれば下級の墓地効果の補助や、叢雲遠呂智の布石にもなる。
また強化の係数は低いが、最上級モンスターなら700~1000くらいの強化になるのでなかなかバカにできない。



上級モンスター

  • 機巧嘴きこうし八咫御先ヤタノミサキ

効果モンスター
星5/光属性/機械族/攻2050/守2050
このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードは自分フィールドの通常召喚されたモンスター1体をリリースして手札から特殊召喚できる。
(2):このカードが召喚・特殊召喚に成功したターンの自分メインフェイズに発動できる。
モンスター1体を召喚する。
自分はこの効果で召喚したターン、そのモンスターと元々の種族が同じモンスターしか特殊召喚できない。
(3):このカードの(1)の方法で特殊召喚したこのカードがリリースされた場合に発動する。
自分は2050LP回復する。


ヤタノミサキ。夜明けの太陽に向かって飛ぶ、四枚の翼を持つメカカラス。
モチーフは東征神話において神武天皇を導いたヤタガラス。ドローロック効果はない


効果は三つあり、通常召喚したモンスターをリリースしての自身の特殊召喚、自身の登場を条件とした追加召喚、自分の効果で特殊召喚された状態でリリースされた場合のライフ回復。
追加召喚効果を使った場合、その召喚先のモンスターと同じ種族しか特殊召喚できなくなるので、種族統一デッキで使うことが望ましい。
ライフ回復効果を使うには、通常召喚したモンスターをリリースしてこいつを呼び、その上でこいつをリリースする必要があるが、回復量は2050と多め。


全ての効果がシナジーしているが、フル活用しようとすると通常召喚するモンスターと、こいつと、追加で呼ぶ上級モンスターの3体が必要になる。
普通にアドバンス召喚するより1枚消費が増えるが、同一ターンでアドバンス召喚をする場合二重召喚などが必要になるため、その分がモンスターゆえにサーチしやすいこいつになったと考えれば効率的には上回っている。


なお攻守とライフ回復の数値である2050は、こいつの登場時期が神武天皇やヤタガラスと縁の深い熊野本宮の御創建2050周年に当たるからだと考えられる。



  • 機巧牙きこうが御神尊真神オンカミコトノマカミ

効果モンスター
星6/風属性/機械族/攻2150/守2150
このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):除外されている自分のカードが6枚以上の場合、このカードはリリースなしで召喚できる。
(2):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、手札からモンスター1体を捨てて発動できる。
デッキから「機巧牙-御神尊真神」以外の、攻撃力と守備力の数値が同じモンスター1体を手札に加える。
(3):モンスターゾーンのこのカードが破壊された場合に発動できる。
除外されている自分のカード6枚を選んでデッキに戻す。


オンカミコトノマカミ。月夜の大地を爆走するメカオオカミ。
モチーフはニホンオオカミで、神格として「真神」の呼び名がある。


効果は除外されているカードが6枚以上の場合のリリース軽減、自身の登場時に手札のモンスターをコストとしての攻守の数値が同じモンスターのサーチ、破壊された時の除外カードのデッキ回収。
リリース軽減効果を使うためにはカードを6枚以上除外する必要がある。強欲で貪欲な壺や、叢雲遠呂智のコストで賄うのが鉄板。
サーチ効果は手札コストこそ必要だが、攻守の数値が同じモンスターなら何でもサーチできる高い汎用性が売り。
当然、機巧なら全て範囲内であり、すべてのモンスターにアクセス可能。
最後の除外回収は裏側除外されたカードも戻せるが、2体目以降のコイツを呼びにくくなるのは注意。
必ず6枚戻さなければならないので、除外されているカードが5枚以下だと発動すらできないのも気をつけたいところ。
任意なので特に戻したいカードがない場合は使わない選択も必要だろう。



最上級モンスター

  • 機巧狐きこうこ宇迦之御魂稲荷ウカノミタマノイナリ

効果モンスター
星7/地属性/機械族/攻2250/守2250
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):デッキからモンスターが特殊召喚された場合に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(2):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
手札・デッキから、攻撃力と守備力の数値が同じで、属性が対象のモンスターと同じとなるモンスター1体を特殊召喚する。
(3):相手がモンスターの召喚・特殊召喚に成功する度に発動する。
相手に300ダメージを与える。


ウカノミタマノイナリ。ブースターつきの九節の尾を持つメカキツネ。
モチーフは「お稲荷さん」の俗称で知られる、「ミケツカミ」とも呼ばれる食物の女神、ウカノミタマノカミ。


自分か相手のリクルートをトリガーとした自己特殊召喚、自分の登場をトリガーとした、相手モンスターと同じ属性で、攻守の数値が同じモンスターのリクルート、そして相手の展開に反応するバーン効果を持つ。
展開効果は少々ややこしいが、相手モンスターを対象に取る。そして参照するのは「対象に取った相手モンスターの属性」と、「リクルートするモンスターの攻守」。つまり攻撃力・守備力が相手モンスターと同じである必要はない。
相手モンスターが必要であるため先攻展開には使えないのが難点だが、機巧牙と同じく攻守の数値が同じモンスターなら機械族でなくてもよいため、リクルートできるモンスターがとにかく多い。
機巧牙にも共通して言えることだが、使うなら何にアクセスするのかをあらかじめ想定し、構築段階で絞り込んでしまうのがベスト。特にステータスの低いモンスターに該当する連中が多い。
こちらは属性も加味しなければならないが、機巧は属性もばらけているため何種類か採用しておけばリクルート先には困らないだろう。


バーン効果は召喚・特殊召喚1回につき300と大きくはないが、回数制限が一切ないため、こいつが複数並べばその分バーンダメージが増える。
2体並ぶだけでも1回につき600ダメージと結構シャレにならない数値が見込めるので、相手の場に地属性がいるなら効果が使えなくても同名カードをリクルートする選択があるのを覚えておくといいだろう。



  • 機巧蛇きこうじゃ叢雲遠呂智ムラクモノオロチ

効果モンスター
星8/闇属性/機械族/攻2450/守2450
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):このカードが手札・墓地に存在する場合、自分のデッキの上からカード8枚を裏側表示で除外して発動できる。
このカードを特殊召喚する。
この効果は相手ターンでも発動できる。
(2):EXデッキからカード3枚を裏側表示で除外し、フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを破壊する。


ムラクモノオロチ。
機巧モンスター1号で、四本足と三つ首と三つの砲台とクローつきのサブアームを二つ持つメカオロチ。
モチーフはスサノオノミコトの神話における化け物蛇「ヤマタノオロチ」だが、こいつは他と異なりモチーフ元がかろうじて蛇だとわかる程度にしか面影がない。一応自前の頭三つ、砲台三門、サブアーム二本で八本になる。よく見ると尾の先には草薙剣と思しき刃がある。


効果はデッキトップ8枚を裏側除外しての手札・墓地からの出現と、EXデッキ3枚をコストとしての単体除去。
同じターンには片方しか使えないが、基本的には展開効果の方を使うことになるだろう。
除外カードがどかんと増えるため、特に機巧牙や機巧猪と相性が良い。こいつ単体でも「自己展開ができるレベル8の闇属性・機械族」という非常に取り回しのよいカードであり、墓地に送るのも蘇生するのも簡単。また展開効果はフリーチェーンで使えて表示形式の指定もないので、バトルフェイズに呼び出すと追撃や壁としても役に立つ。


除外カードを増やせるモンスターということで紅蓮魔獣 ダ・イーザと相性が良く、「叢雲ダ・イーザ」なるデッキが組まれていたこともある。



  • 機巧蹄きこうてい天迦久御雷アメノカクノミカヅチ

効果モンスター
星9/炎属性/機械族/攻2750/守2750
このカード名の(1)(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):EXモンスターゾーンにモンスターが存在する場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。
(2):EXモンスターゾーンの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
その表側表示モンスターを装備カード扱いとしてこのカードに装備する(1体のみ装備可能)。
(3):このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した時に発動できる。
このカードに装備された自分のモンスターカード1枚を選んで特殊召喚する。


アメノカクノミカズチ。雷撃を放つメカシカ。
モチーフは古事記にのみ登場するシカの神格化「アメノカク」と、ヒノカグツチが殺されたときに飛び散った血から生まれた神「タケミカヅチ」。


EXモンスターゾーンが埋まっている場合の自己特殊召喚、EXモンスターゾーンのモンスターの装備吸収、戦闘破壊成功をトリガーとした装備モンスターの特殊召喚効果を持つ。
こんな名前なだけに「きこうてい」っぽい要素を持っている。


手軽に特殊召喚できながら最上級としては及第点の攻撃力を持ち、吸収・攻撃・特殊召喚で莫大なアドバンテージを稼げる。
装備モンスターの特殊召喚効果はテキストが若干ややこしいが、装備状態のモンスターは例外なく「自分のモンスターカード」扱いなので、相手モンスターを吸収した場合でも特殊召喚は可能である。
ただし「相手の効果で装備されたモンスター」は範囲外なので注意。
メインデッキのレベル9でこういった汎用的なカードはなかなか珍しいので、素材要員としても注目。


登場時は新マスタールールだったため、EXモンスターゾーンにモンスターが出ている確率はかなり高かったのだが、
程なくして第11期マスタールールによって融合・シンクロ・エクシーズはEXモンスターゾーンに出さなくても良くなったことで、使い勝手が格段に悪化してしまった。
(1)は自分で満たしてもいいので致命的ではないが、(2)は相手に出してもらってナンボなので厳しい。



  • 機巧辰きこうしん高闇御津羽龍タカクラミツハノオカミ

効果モンスター
星10/水属性/機械族/攻2950/守2950
このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):EXデッキから特殊召喚されたモンスターがフィールドに2体以上存在する場合に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(2):1500LPを払って発動できる。EXデッキから特殊召喚されたフィールドのモンスターを全て破壊する。
このターン、自分はモンスター1体でしか攻撃できない。
(3):このカードが相手によって墓地へ送られた場合に発動できる。
相手の墓地のモンスター1体を選んで除外する。
その後、その攻撃力分だけ自分のLPを回復する。


タカクラミツハノオカミ。雲の海を飛ぶメカ竜。
「オカミ」は厳密には「あめかんむりに龍」なのだが、環境依存である。レッド・デーモンといい、難しすぎる字を使うのはちょっと堪忍してもらえないだろうか。


モチーフはイザナギノミコトがヒノカグツチを切り殺した際に生まれた神「タカオカミ」と「クラミツハ」と「クラオカミ」。いずれも水をつかさどる龍神とされる。


効果はEXデッキから出てきたモンスターが2体以上いる場合の自己特殊召喚、1500ライフを払ってのEXデッキから出てきた相手モンスターの殲滅、相手によって墓地送りになった場合に相手の墓地のモンスターを除外しつつのライフ回復。
EXデッキメタというべき効果の持ち主であり、使いどころは選ぶものの自分の効果で出られれば効果を使えないということは少ない。
回復効果は割と数値が大きいが相手依存であるため、基本的には打点を生かしてアタッカーとして使い、相手が除去に来るのを待つべきだろう。


なお殲滅効果を使った場合モンスターでの攻撃が1体に絞られるため、機巧菟の効果と併用するといいだろう。



魔法カード

現在のところフィールド魔法1枚のみで罠カードはない。


  • 機巧伝きこうでん神使記紀図カミツカワシノキキエ

フィールド魔法
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズに発動できる。
自分のデッキの上からカードを3枚めくる。その中から攻撃力と守備力の数値が同じ機械族モンスター1体を選んで手札に加える事ができる。
残りのカードは裏側表示で除外する。
(2):攻撃力と守備力の数値が同じ機械族モンスターが召喚・特殊召喚される度にこのカードにカウンターを1つ置く。
(3):このカードのカウンターの数が10以上の場合、攻撃力と守備力の数値が異なるフィールドのモンスターは効果を発動できない。


カミツカワシノキキエ。専用フィールド魔法。
デッキトップから3枚めくってのサーチ効果、対応モンスターの登場をトリガーとしたカウンターの貯蓄、そのカウンターが10を超えた場合に攻守の違うモンスターの効果発動を封じる制圧効果を持つ。
サーチ効果は対応モンスター以外のカードを裏側で除外してしまうため、回収効果を持つ機巧を用意したいところ。
カウンターの貯蓄とそれに伴う効果発動封じは、必要なカウンターが10と多いが、ブンボーグを始動に使ったハリラドン(ハリファイバーSS→リクルートしたチューナーと一緒に幻獣機アウローラドンSS)の流れで一気にカウンターを貯められる。
なお守備力も参照するため、リンクモンスターには全く通じないことは覚えておこう。



相性の良いカード


攻守が同じ機械族テーマ。
チューナーを擁するためハリファイバーを呼ぶことが容易であり、記紀図でサーチしたりニワトリで呼んできたりととにかくシナジーが強い。
特に001&003のコンビだけでも採用する価値が大きい。009を噛ませれば機巧菟とのコンボでワンショットキルも見える。


ご存じシンクロキラーズ。読みが同じ「きこう」。
機皇兵よりも機皇帝との相性が良く、ワイゼル・スキエルは攻撃制限効果がウサギのパンプアップ効果とかみ合っている。
またインフィニティ・コアを機巧鳥でリクルートできるのも見逃せない。


展開用のカード。機巧ではリクルート効果に機巧鳥と機巧蛙、サーチ効果に機巧辰が対応する。


  • 星邪の神喰

機巧は属性がバラバラなので、下級の自己除外をトリガーに墓地肥やしを進められる。


機巧狐とのコンボ用。相手の場を崩しつつリクルートしたいモンスターと同じ属性の壊獣を用意し、かつ壊獣のリクルートによって機巧狐のトリガーを引ける。




追記・修正は日本神話に詳しい人がお願いします。


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  • 機巧蹄は -- 名無しさん (2022-01-12 11:24:05)
  • 海外名はどうなっているんだろ 代打バッターをpinchhopperみたいなセンスのある訳なのかな -- 名無しさん (2022-01-12 16:35:05)
  • ↑例えば《機巧蛇-叢雲遠呂智》が《Gizmek Orochi, the Serpentron Sky Slasher》。機巧がGizmekで、その後に個体名(?)が日本語のまま(Orochi)、区切って動物名(the Serpentron=蛇)と、残りの単語を英訳(Sky Slasher→空を裂く=叢雲)。特に語呂を重視してるとかはない -- 名無しさん (2022-01-12 20:58:55)
  • 英語名は同じ頭文字の英単語使って固有名作っててかっこいいんだよなぁ(八咫御先を除く) -- 名無しさん (2022-01-12 23:13:43)
  • クリストロンも相性いいよ -- 名無しさん (2022-01-14 14:32:35)
  • 単体で見る事自体はそこそこあるけど機巧デッキとしは見たことがないな -- 名無しさん (2023-07-21 17:23:37)

#comment

*1 なお「タニグク」とは「谷くぐり」がなまったものだという説がある。熊本県北部ではヒキガエルを「タンガク」、和歌山県熊野近辺では「タンゴク」というが、これはタニグクが変音したものである。

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