スターオーシャン/First Departure

ページ名:スターオーシャン_First Departure

登録日:2021/09/20 Mon 23:36:33
更新日:2024/06/03 Mon 13:59:14NEW!
所要時間:約 25 分で読めます



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あの星の輝きは、心の中に。




『スターオーシャン』トライエースが開発、エニックス(現スクウェア・エニックス)が発売したSFC用RPGである。
『スターオーシャン』シリーズの記念すべき第1作目。
キャラクターデザインはMEIMUが担当している。


2007年にPSP向けに『スターオーシャン1 First Departure』のタイトルでリメイク。
2019年にはそのHDリマスター版がPS4とSwitchに移植された。(詳しくは後述)



〇システム〇


テイルズ オブ ファンタジア』のスタッフによる制作という事もあり、TOPの発展形のようなシステムとなっている。
「フルモーション・アクティブバトル」と名付けられた戦闘システムは2D格闘ゲームのようなTOPの戦闘システムに奥行きを追加したもので、ファイナルファイト等のベルトスクロールアクションに近い。
シリーズで唯一「距離で必殺技が変わる」システムが採用されており、LRボタンの遠距離・近距離に必殺技を設定する形式になっている。
SFCの作品でありながら豪華な声優陣が戦闘中に喋る『ファンタジア』の長所もそのまま引き継いでおり、一度聞いたボイスのギャラリー要素もある。


フィールドマップはなく、町と町の間もダンジョンのように繋がっている。


シナリオは序盤と終盤は固定だが中盤は多少自由度が高めで、誰が仲間にいるかでシナリオが変化したり、一部のダンジョンへの寄り道を省略可能。
仲間キャラも自由枠4人に対して7人が存在し、加入の組み合わせも多彩。
町の入り口で会話イベントを発生させる「プライベートアクション」も加入キャラ次第で変化し、EDもそれによって変化する感情度次第で分岐する為、1~2周遊んだ程度では遊びきれない。


トライエースゲーの割にはバグやフリーズは基本ない…のだが、未完成の点やシナリオカットした点などが目に付く。
特にヴァン城地下の「そこは後で」と言われる謎の扉については当時のプレイヤーの頭を悩ませた。
(一周目でそのまま忘れてしまってもメインシナリオで言及される為に二周目以降に再度気づかされる。)





〇スターオーシャン1 First Departure〇

2007年12月27日に発売されたSO1のPSPリメイク作。


人気の高い『スターオーシャン セカンドストーリー』(SO2)準拠にリメイクされており、戦闘システムはまんま『SO2』と同じものを採用している。
アイテムクリエーション等も後作を参考に調整されており、「カスタマイズ」等は全く別物となった。
シナリオ面でも大筋はそのままながらSFC時点でシナリオカットの都合か唐突な展開になっていた点が修正・補強されており、「いつの間にか魔王討伐する事になっていた」なんてことはなくなった。
ムービーも追加されているが、序盤と終盤のキャラに寄らない共通部分がメインである為、それ以外は「あるキャラの離脱シーン」のみとなっている。


キャラデザがガッツリ変わっており、声優もトライエース定番の東地宏樹を除き変更された。その点では原作ファンから否定意見が上がる事も多い。
キャラデザはムービー追加に合わせてかかなり簡略化されており、SFC版ではごてごてした意匠も多かったが大体のキャラがスッキリした見た目になった。
仲間キャラも追加されており、SFC版ではNPCだったあるキャラと『SO3』のウェルチ・ビンヤードが参戦している。
また、隠しキャラクターを仲間にしやすくする(枠を空けておく)為か、フィアとティニークは6人以下の時にしか仲間にする事が出来なくなった。


SFCではフィールドマップが存在しなかったが、これも『SO2』準拠で一般的なRPGと同じようにフィールドマップが追加された。
……のだが、歩行速度が遅いのでむしろいらんと言われる事も。
バーニィを取ると大分楽になるのだが、ペリシー必須の半ば隠し要素だしね…。


〇スターオーシャン1 -First Departure R -〇

2019年12月5日にPS4とSwitchにて発売されたHDリマスター版。


基本的にはHDリマスターが主だが、グラフィックや音声をSFC準拠の物に変更する事が可能になった。(グラだけ、又は声だけ変える事も可能。)英語音声も可能。
イベントシーンはフルボイスなので戦闘シーンしか声のなかったSFC版の流用はなく、旧声優陣による再録が行われた。
SFCの頃とはかなり演技の変わったキャラもいるが、キャラに合った演技ではあるので原作ファンとしては悩ましい所。


キャラデザはエナミカツミだが、『スターオーシャン4』『スターオーシャン:アナムネシス』とシリーズ他作で既にデザインを務めていることもあってか、原作デザインで原作寄りに上手く書かれている。
ただし戦闘中のグラフィックやムービーシーンは変えられない為、イリアやロニキス等は会話グラフィックと服装が全然違ってしまう。
また、ムービーシーンの都合もあってか、ボイスも一括でしか変更できない。(ラティだけ変えるといった事は出来ない。)


他にも「移動速度の倍速化」が可能になり、フィールドマップのかったるさも改善された。




〇ストーリー〇


自警団に所属するラティとドーン、そして幼馴染のミリーが暮らす、クラトスの町に届いた一通の手紙…。
その手紙には、人々が次々と石化して倒れていくという、思いもかけぬ、悲報が記されていた。
そして、原因究明に向かったミリーの父マルトスも、自らがこの病に犯されてしまう。
マルトスを救うため、メトークス山へ薬草を採りに向かった3人は、そこでこの世界を襲った恐るべき陰謀と、自分たちを巻き込む大いなる力の存在を知る。
果たしてそれは神の意思か?
それとも運命の悪戯なのか…。
(SFC版パッケージより)



〇登場人物〇


CVは左からSFC版/FD版


◇パーティメンバー◇

  • 主要メンバー

・ラティクス・ファーレンス CV:結城比呂(現:優木比呂)/宮野真守
初代主人公でクラトス村の自警団所属の青年。通称はラティ。
惑星ローク*1の主な種族であるフェルプール人であり、猫の尻尾が生えている。
自警団として村を守りながらも特に大きな事件もなかった為に退屈しており、冒険を夢見ていた。
が、いざ大事が発生した際には、自分が退屈を嫌ったからだと自戒する場面もあり、根はかなり真面目。
(PAの選択肢次第ではあるが)天然ジゴロな所もあり、ミリーはやきもきしている。
真面目な好青年故に好かれやすいというのもあるが。


SO4のイレーネの子孫であり、恐らくクロウの子孫。



・ミリー・キリート CV:吉田古奈美/生天目仁美
ラティと幼馴染のフェルプール人で、同じく自警団に所属している。
過去のロークへ向かう際にはぐれてしまい、パーティメンバー次第で復帰時期が変化。場合によってはかなり後になるまで復帰しない。
回復の紋章術士。
ラティとはお互いに大事に思い合う関係だがかなり嫉妬深く、ラティが他の女性に優しくしてるシーンを見て怒る事もしばしば。
綺麗な大人の女性という事もあってマーヴェルの事は理想の女性と思って慕っている。



・ドーン・マルトー CV:檜山修之/伊藤健太郎
ラティ、ミリーと共にクラトス村を守る自警団の一人でフェルプール人。
ミリーの事が好きだが、ミリーがラティを好きな事にも気づいており、自分から身を引いている。
手紙を届けた鳩を経由して石化病にかかってしまい、早々にメンバーから離脱する。その為、必殺技が設定されておらず通常攻撃しかできない。
過去へと旅立つ前に宇宙船の治療ポッドから自宅へと転送されるのだが、ドーン経由での感染は大丈夫だったのだろうか…。
ワクチンが出来た物語終盤に石化病は治るものの、ドーン外出中にロニキス達が再訪した為に最終決戦には呼ばれなかった。*2
ちなみに300年前のロークに声も見た目もそっくりな流用キャラデーンという人物が存在する。恐らくご先祖と思われる。


パーティメンバー復帰はリメイク版においてもかなわず、 ネット上では『Q.ドーンは仲間になりますか? A.ド━━━━('A`)━━━━ン!!!』等とネタにされていた。
アナムネシスにおいてサービス終了直前の最終キャラとして実装され、その際にようやく必殺技が設定された。



・ロニキス・J・ケニー CV:岡森諦/浜田賢二
宇宙船カルナスの艦長を務める地球連邦の大佐。当然、地球人。
イリアと共にレゾニアによって撃ち込まれた石化ウイルスの調査に来たのだが、本来人が全くいないはずの夜のメトークス山頂に薬草を求めたラティ達がいた為、意図せず現地の人間に遭遇してしまう。
石化病は薬草では治る程度の物ではないと分かっていた事に加え、ドーンが重症化してきていた為、3人と共にカルナスへと戻りドーンの病状を調査する事となった。
後にレゾニアから亡命を求めてきた人間によりウイルスの保菌者が判明するが300年前のロークにしか存在しない事が分かり、一か八かで惑星ストリームのタイムゲートを使って過去へと向かう事を決意する。
その際、ロニキスとミリー、ラティとイリアでゲートに入るタイミングがずれてしまった為、ラティ達とははぐれる事になってしまった。
過去に到着後、ミリーから紋章術を教わった事で紋章術士となる。ミリーとは逆に攻撃魔法のみに適性あり。


既婚者だが妻を亡くしており、現在は独身。
それもあってイリアとの関係は踏み込めずにいるところもある。
SO2の主人公クロードの父親であり、その前提があるリメイク版ではイリアとの恋愛要素が補強された。



・イリア・シルベストリ CV:山崎和佳奈小林沙苗
ロニキスの副官で地球連邦所属の軍人。やはり地球人。
タイムゲートに入る直前に躓いてしまい、ロニキスやミリーとはぐれる原因となってしまう。
結果としてラティとの二人旅になってしまい、ゲーム中においてはラティと最も長く旅する仲間となる。


ロニキスの事が好きだが、恋愛は奥手。
さらにロニキスが朴念仁な所もあるので余計にうまく進まないでいる。
FD以降はその点をウェルチにからかわれる事が多く、ウェルチと喧嘩するPAがやたら多い。


ロニキスが一番好きなのは確かだが、ラティと長い事旅を続けた事もあって、ラティの事もかなり好意的に見ている。
場合によってはEDで「もし艦長よりも先にラティと出会っていたら…」といった場面も存在する。
というかその場面もあって、「クロードはラティとイリアの子供説」なんて噂もされた。(クロードの剣技がラティに近いのもある。)
一応書いておくが、種族の関係でラティが父親はまずありえない。


「これなら満点よね」「80点くらいかしら」など、戦闘後に結果から点数を付ける癖は息子のクロードに受け継がれた。



  • サブメンバー

・シウス・ウォーレン CV:東地宏樹/同左
過去ロークを旅するいかつい雰囲気の大柄な戦士。トライエースの東地宏樹推しはここから始まった。
虎を先祖とする種族ハイランダーであり、虎のような紋様が体にある。
過去ロークでラティとイリアが最初に出会う仲間キャラであり、荷物運びの依頼の際に一時的に同行する。
依頼終了の際に仲間に加えるか、そのまま別れるかの選択肢が出るが、豪快ながら頼りになる兄貴分的な性格、パーティメンバーが少なく戦力的にも貴重といった点等から、初見では特に別れる理由もなくそのまま本加入させる人が多い。
しかし隠しキャラのアシュレイとは二者択一であり、アシュレイ加入が条件の隠し要素がSFC版から存在しPSP版で増えたので、それを知った後は逆に別れる事が多くなってしまう。


実はアストラル王国の騎士団長ライアスの息子で、若くして騎士団の隊長を務めていた事もある。
ライアスとしては親の欲目抜きでの抜擢だったのだが、周りからは非難の目で見られ、シウスも自身の実力にまだ自信が無かった為、団を抜けて旅に出てしまう。
そのせいで幼馴染のフィアとの仲は拗れてしまっている。



・フィア・メル CV:吉田古奈美/豊口めぐみ
アストラル騎士団所属の女騎士。
シウスと同様ハイランダーであるため、騎士という立場でありながら容姿は野性的で装備も軽装。
「レイブンソード」という、回転させたナイフを飛ばす剣技の使い手。
孤児であり、子供の頃にシウスの父ライアス団長に引き取られたため、シウスとは幼馴染であり兄妹のような関係。
シウスの事は好きなのだが、シウスがライアスの信頼を裏切って団を抜けてしまった事には憤慨しており、再会した際には冷たい態度をとってしまう。分かりやすいツンデレ。
そういった点を利用されたのか、ラティ達がアストラルを訪れたタイミングで変身能力のある魔物にフィアの姿でライアス襲撃事件を起こされてしまう。
シウスかアシュレイが仲間にいれば事件を解決し、フィアの名誉とライアスの命も助かるのだが、どちらもいないと殺人犯として投獄されてしまう。
投獄状態のフィアを脱獄させる事で早期に仲間に入れる事も可能だが、このルートでは奥義を覚えられないし、EDでもフィアの嫌疑は晴れないままとなる。
PSP版では脱獄状態限定の追加PAを起こすとEDで団への復帰も可能になった。



・ヨシュア・ジェランド CV:檜山修之/福山潤
背中に翼の生えたフェザーフォルクという種族の紋章術士。
攻撃回復どちらの魔法も使える万能タイプ。(どちらも特化キャラには及ばないが終盤でも問題ないくらいの性能はある。)
フェザーフォルクは山奥に暮らし人里には出てこない種族なのだが、子供の頃に大きな「深紅の楯」を持った騎士に両親を殺され妹と生き別れており、仇である「深紅の楯」を追っている。
求める姿を見る事が出来ると言い伝えられている「真実の瞳」があると噂されるパージ神殿でラティ達と出会い、選択肢次第で同行する。
落ち着いた物腰の青年だが、妹の事となると激高する一面も持っている。

隠しダンジョンであるシルヴァラントの旧異種族の遺跡の奥で氷漬けになったエリスの姿を見つけると力づくでもエリスを助け出そうとし、それを止めるマーヴェルに激高する。
最終的に無理やりにでも助け出そうとするのだが、その結果、マーヴェルはエリスの体と共に消え去ってしまう。(本作中唯一の本加入メンバー離脱イベント)
PSP版では条件を満たすとエリスを助け出す事が出来、その後の兄馬鹿的なPAも追加されている。

PSP版からはペリシーに(食欲的な意味で)狙われている。
SFC版の檜山氏のある意味キャラに似合わない「キュアッッオーーール!」というテンションの高い詠唱は必見。
…なのだが、CVが変更されたFDはおろか、SFC版でのCVで再収録されたFDRでも落ち着いた詠唱に代わってしまった。
まあキャラ設定的にはテンションの高いSFC版がおかしいので、当然といえば当然だが。


SO4に登場するサラは(おそらく)ヨシュアとエリスの叔母。



・マーヴェル・フローズン CV:野中希/桑島法子
ラティ達とはぐれたロニキス、ミリーが300年前のロークで共に旅をしていた女性。
両親と兄の仇である「深紅の楯」を追っている。
ロークに暮らす人々のような尻尾や翼をもたず、オーブを飛ばして攻撃する「レイヴンオーブ」という技術を使う等、謎の多い女性。

あからさまなフラグ通り正体はヨシュアの妹のエリスであり、旧異種族の秘儀で旧異種族人の女性の体を借り受けた姿。
本体はシルヴァラントの旧異種族の遺跡の奥で氷漬けになっている。
SFC版では元の体には戻れず、封印された氷に誰かが触れるか正体を明かすと消えてしまう設定だった為、ヨシュアと氷漬けエリスを会わせるとヨシュアを止められない為に消滅してしまうのみだった。
その為、エリスと明かした上で兄と話す事はできず、正体を明かさないまま二人で一緒に旅を続けるのが一番マシなEDだった。
助けたいという要望が多かった為かPSP版では設定が変更され、エリスの体にも戻れるようになった。
PSP版では「深紅の楯」に捕まった後エリスの姿で要人暗殺をさせられた為、「死の翼」という名で知られてしまっており、復讐の為に旧異種族の姿と力を借りている設定となった。
条件を満たすとエリスの姿に戻った上で仲間に加入させる事が出来る。
ちなみにその後に判明する事だが、「マーヴェル・フローズン」という名は完全に偽名で本体の女性の名前ですらなかった。
ダンバインでも見て決めた名前なのだろうか。



・アシュレイ・バーンベルト CV:井上和彦若本規夫
魔界大戦の三大英雄の一人で300年後のラティにも知られている程の有名人。隠しキャラクターの一人。
種族はシウスやフィアと同じくハイランダー。
過去の戦いで左腕を失っており、現在は右手のみで戦っている為、一部の奥義は習得済ながら使用する事は出来ない。


シウスとは二者択一になっており、シウスの加入を断った上で少し寄り道をすると出会う事が出来、条件を満たすと加入する。
上記の通り初見プレイではシウスはそのまま加入させる人が多い為にまず出会えず、2周目以降もそれを知らないとなかなか出会えない。
アシュレイを仲間にすると物語の裏側が多少見えるようになり、シウスがいると終盤のメインシナリオでしか出会えないライアスに早々に出会う事が出来、シウスの団脱退の経緯やフィアとの確執をライアス視点で聞く事ができる。
また、「深紅の楯」についても魔界大戦を共に戦った戦友としてある程度の事情を知っており、マーヴェルに関連して「深紅の楯」の話も聞く事が出来る。
パーティメンバーで唯一アスモデウスを見知っているが、アスモデウスとの初遭遇シーンでは物語の都合でメイン4人しか会話に参加しないのでアスモデウスの事を教えてくれない。


アシュレイの旅の目的は自身の技術の継承者を探す事であり、条件を満たすとラティが「皇竜奥義」を習得する。
SFC版では全画面攻撃というチート臭い攻撃なので、習得すると一気にヌルゲーと化す。まぁ、闘技場の攻略だけで手に入る七星奥義の時点でかなりヌルゲーになるけども…。


SO4では両腕があり若く全盛期のアシュレイと闘技場で戦う事が出来、大戦の英雄とまで呼ばれた強さを味わう事が出来る。



・ティニーク・アルカナ CV:藤崎卓也/鈴木千尋
隠しキャラクターの一人で、SFC版では物語の本筋に一切関わらない唯一の加入キャラ。
普段は小さな眼鏡をかけ中華服を着た好青年なのだが、リカントロープという興奮すると人狼に変身してしまう種族であり、戦闘中は狼の姿で棍を振るう。
条件を満たすと闘技場で乱入してくるので、倒すと仲間に加える事が出来る。



・ペリシー CV:山崎和佳奈/田村ゆかり
隠しキャラクターの一人で、フェルプールの祖先と言われる「レッサーフェルプール」の少女。ネコミミ。
フェルプールより猫の要素が強く残っており、手先、足先は猫のものであり、言動も16歳の割に幼い。
だが、衣装は胸元の開いたワンピース水着のようなボディースーツと中々の露出度。
序盤のメインシナリオ中にヴェルカント(海賊)に捕まった状態で出会える。
助け出した後も人間を嫌っている為に港で逃げ出してしまい、その際オカリナを落としていく。
終盤に条件を満たすと加入させる事が出来るのだが、イベント発生場所に気づきにくく、メンバーを一枠空けておく必要がある為、フィアやティニーク辺りでメンバーが埋まってしまっていると加入させる事が出来ない。


PSP版ではその条件の緩和のためか、フィアとティニークが6人以下でないと加入できない(一枠空いた状態になりやすい)ので、世界中を回っていれば加入はさせやすくなった。


ペリシーを加入させるとシリーズ恒例となる「バーニィ」を手に入れるフラグが立つ。
バーニィを入手するとバーニィに乗って敵に合わずに高速移動ができるようになる。





・エリス・ジェランド CV:-/植田佳奈
PSP版からの追加キャラでヨシュアの妹。
金髪のフェザーフォルク。

マーヴェルの項のネタバレにもある通り、家族の仇を取るために旧異種族の姿と力を借りてマーヴェルと名乗って「深紅の楯」を追っている。
前述の通りSFC版では助ける事が出来ない為、氷に閉じ込められらエリスの姿を見る事はできるが、動いて喋る姿を見る事は出来ない。


PSP版では条件を満たすと元の姿を取り戻しパーティへと加入する。
その際の性能は兄同様に攻撃回復どちらも使える万能タイプ。


マーヴェルの姿の時は姿に合わせて猫を被っていた面もあったようで、元の姿に戻った事で明るい性格で喋るようになる。ちょっと腹黒い所もあるが…。
しかし、やはり「深紅の楯」のせいで要人暗殺をさせられた事は引きずっており、ある町のPAで町の人に責め立てられた時には黙って受け止めていた。
また、仇と思っていた「深紅の楯」は秘宝のせいで生まれた存在の上、それを操っていた魔王がおり、その魔王も作られた存在であり、同種の存在のジエ・リヴォースが存在する等、(マーヴェル時も含め)誰を恨めばいいのかで悩む場面もあった。


無事この姿を取り戻した場合のEDではヨシュアと共に墓参りをし旅に出る事になる。


なおSFC版では声優がいなかった為、HDリマスター版で声をSFC準拠にしても植田佳奈氏の声で喋る。(これは下のウェルチも同様)



ウェルチ・ビンヤード CV:-/半場友恵
PSP版で追加されたSO3からの乱入キャラ。恐らくFD人
マップ上の目印も何もないある森の中に作業場を作っており、ある程度シナリオが進んだ後でそこを訪れるとウェルチに会う事が出来る。*3
遭遇イベントの時点で強制加入イベントが発生する為、その後の選択肢で加入を断っても強制的にパーティに加わってくる。
その為、ペリシー加入を目指していた場合等はトラップになってしまう事も。
逆に最初からメンバーがいっぱいだと加入できず、メンバーが減ったら加入したいような事を言うが、メンバーを減らしてから来ても加入しない。


PAでは恋に恋して男漁りに励んでおり、男女関係で奥手なイリアの事は散々からかって喧嘩しまくっている。
EDではラティを逃した事を悔やむ姿を見る事が出来る。





  • その他の人物

・ライアス・ウォーレン
魔界大戦の三大英雄の一人。
現在はアストラル王国の騎士団長を務めている。
シウスの父親であり、悪気はなかったがシウス出奔の原因を作ってしまった人。
シウスを加入した際はシウスが拒絶している事もあって家に入れずほぼ出会う事が出来ないが、アシュレイを仲間にするとかなり会話が増え、ライアスの家にも入る事が出来るようになる。
どちらも仲間にしないとフィアに化けた魔物によって殺されてしまう。


SO4にも登場。



・デル・アーガスィ CV:-/青山穣
「深紅の楯」と呼ばれる赤く巨大な楯を持った魔界大戦の三大英雄の一人。
アシュレイ、ライアスとは魔界大戦における戦友。
現在は世界各地を旅している。
ヨシュアとマーヴェルの仇であり、数々の悪事に手を染めた人間だが、実態としては本作中でも特に悲惨な運命を辿った一人とも言える。


アーガスィは魔界大戦末期にシルヴァラント王の密命を受けて旧異種族の秘宝「現身の鏡」を探し求めていた。
映し出した物の複製を作り出す力を持つと言われており、王は魔界大戦での切り札を作り出そうと思っていた。
しかし「現身の鏡」は歪めたコピーを作り出す効果を持っており、「現身の鏡」に姿を映したアーガスィは同行していた探索隊に切りかかり姿を消した。
アシュレイの腕を切り落としたのも影のアーガスィである。


SFC版では本人と複製体が別個に存在しており、影の方が悪事を働き、本人は度々呪いで正気を失っているという設定だった。
PSP版では影が心を乗っ取り本人の体を操っており、その間は本人は記憶を失っているという設定となった。(どこかの段階でそれを理解はした様子。)
加えて、アスモデウスの部下となりエリスの他、攫った子供を暗殺者に仕立て上げ要人暗殺を行っていたという設定まで追加された。
(SFC版では魔界で連戦で戦う理由がよくわからない事になっていた為、それを受けての設定変更と思われる。)


最終的にSFC版では正気を失った状態で倒された事で致命傷を受け、PSP版では影を倒されたが既に影にほとんど体を乗っ取られていた影響で体が耐えられず、アストラルの危機を伝えて死ぬこととなった。
本人の性格は数少ない出番ではあるが真っ当な騎士らしい性格と言え、マーヴェル初登場シーンでも襲い掛かってきたマーヴェルを諫め、命を大切にするよう伝えて去っている。
アーガスィ本人の意思がある内は悪事を働いておらず、「現身の鏡」によって生まれた影のせいで多数の不幸を産んだ挙句に魔王の部下として死んでしまうとろくな人生ではない。
探索を依頼した王も魔王との戦いの為の探索依頼であり悪意も一切なかったと思われる為、不幸な事故としか言いようがない。
あえて言うなら「現身の鏡」を作ってしまった上、それを破棄せずどこかに保管していた旧異種族の被害者と言ったところだろうか。



・アスモデウス CV:-/置鮎龍太郎
異空間に居城を構えた300年前のロークの魔王。
多数の魔物を生み出し、ロークの各王国へと侵攻している。
かつての魔界大戦では3人の英雄により魔界へと追い返されたが、最近また侵略が活発化している。
未来のロークへと撃ち込まれた石化ウィルスの元となった保菌者であり、その細胞を求めてラティ達が過去を訪れる事となった。

SFC版では謎の超技術を持ったロークの原生生物だったのだが、PSP版でジエと同じくファーゲットでの超人研究の産物という設定に変わった。
反乱を起こして時空研究所ごと歪曲空間へと逃亡。
その先がロークの魔界へとつながっていた。
全ては自身の物であり奪う物であり、誰かと分かち合う気など一切ない為、ロークに対しては侵略という手段を取っている。


SFC版ではファーゲット人が先に到着しており、細胞採取後の弱った状態との対決だが、PSP版ではラティ達が先に到着。
撃破後にファーゲット人達が現れ細胞採取して去っていく展開に変更された。
元気な状態のアスモデウスを少数のファーゲット人で拘束する展開が無理があると判断されたのだろうか。


傲慢な男ではあるがその本質は「力こそ全て」というわかりやすい性格であり、打倒された際には「大口を叩くだけの事はある…」とラティ達の事は認めたような口調であった。



・ジエ・リヴォース CV:井上和彦/速水奨
物語冒頭、惑星への攻撃をしたレゾニアの裏にいた存在であり、惑星ファーゲットを支配する独裁者。本作のラスボス。

ファーゲット人による超人を生み出す研究の成果だが、反乱され、星を支配してしまった。
更にはレゾニアも支配下に置き、ローク人の血液でステルス兵器を作る為にロークへと石化ウィルスをばらまいた。
…のだが、ウィルスのワクチンは用意しておらず、作成もできなくなっていた。
間違って自惑星内で撒かれてしまった場合等、いざという時はどうするつもりだったのだろうか…。
おかげでロニキス達は情報を得てもワクチンを作る事が出来ず、一か八かで本来の保菌者を求めて過去のロークへ旅立つこととなった。

SFC版では弱すぎるラスボスとして有名。
あまり強くない第1形態を倒すとモビルアーマーのような巨大なメカ「ネオ・リヴォース」となって襲ってくるのだが、画面の半分以上を占めている為デカすぎてただの的と化す。
画面を見なくても必殺技を撃っているだけで当たり、更にはラティの奥義で瞬殺、スターガードを装備して防御すると反撃で瞬殺等、弱いラスボスの話題ではまず名前の挙がる存在。
そして撃破後に「やったか!?」と言われて本当にそのままやられるフラグクラッシャー。


PSP版では第2形態は人型を保ちながらも体から角が生えたりと化け物化した姿となり、メカメカしさはなくなった。
加えてHPもそれなりに増え、SO2の終盤のボスのようにこちらの攻撃を受けても怯まずに詠唱するようになった為、それなりに手ごわくはなった。
クリア出来ずに困るほどではないし、やりこむと壁際でハメ殺しも可能だが。


彼の本質はただ1つ「死にたくない」ということであった。
そういう意味では悲しき悪役と言えよう。アスモデウス共々、もう少し深い描写があればまた違う評価が得られたのかもしれない。
ちなみに声をSFC準拠にしても速水氏の声となる。



◇その他◇

・旧異種族
かつてロークにいたとされる超技術を持った人々。

被害者ではあるが色々やらかした人たち。
元を辿れば地球のムー大陸人。ムーア人と名乗っており、恐らくムーア大陸の名前の由来になった模様。
ムー大陸壊滅の原因となった隕石落下の際の衝撃で時空を超えるゲートが開いてしまい遥か昔のロークへと飛ばされてしまう。
地球帰還を目指してムー大陸産の技術とロークの紋章術を組み合わせ数々のアイテムを生み出すが、結果的にはろくでもないアイテムばかり残ってしまう。



・旧異種族の遺物

  • 真実の瞳

持ち主が望む光景を見る事が出来ると言われており、パージ神殿にあると噂されている。

時空転移装置の失敗作。
地球への帰還を目指して作られたが、魔界へのゲートを開いてしまいアスモデウスのローク侵略の糸口となってしまう。
特定の場所で使用すれば同じ場所へと繋げられるようで、シルヴァラント近くの小島で使用すれば魔界へのゲートを開くことが出来る。
また、ある程度は使用者が望む場所へとゲートを開く能力もあるようで、魔界から急いでアストラルへ戻るのにも使用された。


保管場所は噂の通りパージ神殿。
現生種族のルーン3人が責任を持って預かっており、旧異種族の遺志を継ぐと確認された物のみをかつての研究所へと案内する。


  • 現身の鏡

映し出した物の複製を作り出す力を持つと言われている鏡。

何を目的に作られたのかは不明だが、歪めた複製を作るアイテムになっており、そのせいで鏡を見たデル・アーガスィは影を作られてしまい各地に被害をもたらしてしまう。
どういう状況で保管されていたのかは不明だが、少なくとも事前に危険性が分かる状況で保管されてはいなかった様子。
もしかしたら破棄してあった物を見つけてしまったのかもしれないが、その場合は効果を失う状態にしていなかった時点で危ないにも程がある。
本来は真っ当な複製を作る道具だったが超長期の保管の結果、故障が生じてまともな複製を作れなくなってしまった、といった可能性もあるが。


  • 刃なき剣

アストラル王国に伝わる伝説の剣。2本存在する。

柄しかないが持ち手に合わせて光る剣先が生まれる剣。というか、ビームサーベル。
長さを自由自在に出来るようで、ゲーム中ではシウスの大剣からフィアのナイフまで剣の使い手なら誰でも装備できる強力な武器。
1本で両手に2本持つ上に技によっては大量のナイフを投げつけるフィアのナイフになれるのは少々謎だが…。


魔界大戦の際にはアーガスィが使用して魔王を追い返しており、大戦終了後にライアスへと預けられた。
ロニキス達でも驚く性能をしており、かつてのムー大陸の技術の高さがうかがえる。


…と思っていたら、SO4の後付け設定でクロウの持つビームセイバーという事になった。
どういう経緯かアーガスィへと伝わっており、ライアスを経由して、魔王討伐の為にラティへと渡された。
その為、紆余曲折を経て子孫へと受け継がれる事になった。



・惑星ファーゲット
荒れ果てた荒野で歪な植物が育つ荒廃した惑星。
現在はジエ・リヴォースによる独裁政治が敷かれている。

ロークへ飛ばされた旧異種族と同じくムー大陸人。
地球から飛ばされた先がファーゲットだった人達の末裔で、こちらではきちんとその事が歴史として残されている。
おそらく現地住民が居なかった為に、特に隠す必要がなかった為と思われる。


地球帰還を目指して禁断とされる超人類を生み出す計画を実行するが、アスモデウスには逃げられ、同種の存在を生み出す事には失敗。
おかげで自分たちで作りだしておきながらアスモデウスの細胞を手に入れる為に過去のロークへと向かう羽目になった。
そして、アスモデウスのデータを元にジエ・リヴォースを作り出したがこちらにも反乱されて支配されてしまう。


惑星ロークからすると迷惑にも程がある人達。


ちなみに20世紀に行方不明となっていた地球の宇宙船ディスカバリー号も何らかの理由で時空を超えたようで、800年前のファーゲットに漂着している。
それもあってファーゲットの宇宙船開発技術は地球連邦も驚く程のものとなっている。



・タイムゲート
惑星ストリームに存在する別の時間へと移動が可能なゲート。
ロニキス達が惑星探査中に偶然発見したが、歴史改編の危険性から使用は禁止されている。
ゲート自体に高度なAIが設定されており、目的をゲートが判断して許可が出ればゲートが開くようになっている。


本作中では正体不明の超高等技術だったが、SO3にてFD世界へと繋がるゲートであると判明した。
使用者の目的がエターナルスフィアの歴史の流れに対してどう影響するかを判断し、問題なければ過去へのゲートを開いていたものと思われる。



・バーニィ
後作でも登場する裏技高速移動手段。
人より大きなまん丸い兎であり、人を乗せて素早く移動することが出来る。
じっとしている時は石像のように固い。
ペリシー曰く「ずんぐりむっくりでむっちゃらもっちゃらでつぶれあんまんみたいでかわいー」



〇余談〇


  • SFC版は96年7月というPSも出て数年という時期のSFCソフトという事もあり、「スーパーファミコン最後のオリジナルRPG」を謳ってCMを流していた。

 …が、この後にもSFCソフトはまだしばらく発売されており、オリジナルRPGも出ている。


  • かぢばあたるによる漫画版も月刊少年ガンガンにて連載された。単行本1巻分の短期連載の為、序盤と終盤のみに焦点が当たっており、過去ロークのキャラは本編には一切登場しない。

 …が、作者も心残りがあったようでコミックスのおまけ漫画やカバー裏のほんの少しだが過去のキャラも描いている。




タイムゲートで過去に戻って追記・修正をお願いします。


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  • 元のSFC版のラティはどっちかというと女顔した綺麗な少年なので、FDで典型的な主人公顔になったのが気に入らんという人もいたらしい。 -- 名無しさん (2021-09-20 23:41:47)
  • アナムネシスでテイルズオブファンタジアとコラボしていた。真面目な正統派主人公同士なのあっという間に意気投合、サクサク話が進むのが気持ちいい。 -- 名無しさん (2021-09-20 23:49:17)
  • SO2のPAにてクロードの家には「ラティ」という犬を飼っていることが語られている -- 名無しさん (2021-09-21 01:40:01)
  • ↑3 女装も似合いそうってPA以外では特に顔が美形とかそういう話題は全くないキャラではあるから、設定的にはPSP版のデザインでもおかしくはないんだけどね -- 名無しさん (2021-09-21 09:32:52)
  • スーファミ版だとフィアさんの攻撃、めっちゃ高性能だったような……?あとロニキスさんの弓が結構強かったような -- 名無しさん (2021-09-21 15:50:49)
  • ↑二人とも敵から離れた位置から一方的に攻撃できるからね。 ロニキスと言えば、戦艦カルナスでほんの一時だけパーティ入りするシーンがあるので、そこで防具を剥ぎ取っておくと序盤をある程度楽に進めることができるね -- 名無しさん (2021-09-21 22:03:36)
  • PSPリメイク版しかやってないけどなんやかんやで好きだったわ。けっこうPAイベントとかいろいろあって楽しかったし -- 名無しさん (2021-09-21 22:50:55)
  • 世間的には2の方が人気だけど、自分はやっぱりSFCではまった一作目が好きだわ。FDもFDRも大分やりこんだ。 -- 名無しさん (2021-09-22 00:04:55)
  • 1はSFC版の頃は確かに粗も多いんだけど、基本王道行ってるしFDからはそこらの調整もしっかりしてて面白いよね -- 名無しさん (2021-09-22 08:28:06)

#comment(striction)

*1 地球側でつけていた惑星名
*2 漫画版では本調子でもないのに無理についていこうとした為、ラティ達にベッドに縛り付けられた。
*3 早く来すぎると誰もいない。

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