登録日:2021/08/14 Sat 08:52:12
更新日:2024/06/03 Mon 13:36:12NEW!
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pcゲーム playstation4 playstation5 nintendo switch オープンワールド サバイバル 海 深海 steam 恐怖 ロマン ホラー サメ イカ 魚 メカ ゲーム ps4 ps5 所要時間30分以上の項目 サブノーティカ subnautica
Aurora:Attention. Hull failure imminent. All personnel abandon ship.
(警告、船体破断が進行中。全乗員は直ちに脱出してください。)
PDA:オーロラ号は惑星上に墜落しました。原因:不明。
PDA:周囲に人間の生体反応はありません。
Subnauticaとは、海中探索がメインのオープンワールドサバイバルゲームである。
開発はUnkown Worlds Entertainment。
Steamでは2018年1月に発売され、日本ではPlayStation4、PlayStation5、Nintendo Switch向けにも販売している。
世界中で高い評価を得ており、Steamのベストサバイバルゲーム大賞、PCゲームオブザイヤーを受賞している。
続編にSubnautica: Below Zeroがある。こちらはSubnauticaから2年後、同じ惑星4546Bの海と氷の台地が舞台。
舞台は殆どが海で構成された惑星「4546B」。
この星にとある任務で訪れたアルテラ社所有の宇宙船「オーロラ号」が降下中に突如墜落。
乗員だったプレイヤーは脱出ポッドに乗り込み、なんとか惑星へと不時着。救助を待つため、他の生存者を探すため、サバイバルに挑むことになる。
概要
装備・設備を充実させつつ情報収集を行い、星からの脱出を目指すのが主な目的。
スタート時はほとんど丸裸だが、脱出ポッド備え付けのファブリケーター*1によって魚の調理や水の確保、装備の作成が出来る。
完全な孤独ではなく、それなりに融通の利くコンピューターがサポートしてくれる。
PDA:孤独な環境で無機物を擬人化することは一般的な心理的防衛機構です。
現実でも思い当たる節がある人は挙手しよう
プレイヤーと同じくポッドでオーロラ号から脱出したものの、運悪く水中に没してしまった人のポッドなどが海中にあり、これらを発見・スキャンすることで様々なアイテムを作成可能になる。
プレイヤーはO2とHPの2つのゲージのうちどちらかが無くなると死亡する。
O2は潜水中に毎秒減っていく実質的な水中活動可能時間。ボンベ等を装備することで増やすこともできる。
HPゲージは最大100で初期から増やすことは出来ず、攻撃的生物からの攻撃やスーツの機能限界を超えた放射線や高温環境などでダメージを受ける。
ただし機能を持つスーツを装備することで放射線遮蔽や防御力・耐熱向上などの実質的な強化が可能。
また、満腹度・H2Oの2つのバイタルゲージが存在し、この内どちらかが0になるとHPゲージが急速に減少していくため食料と水分の確保は重要。逆に2つのバイタルゲージを高い状態で維持しているとHPは徐々に回復するようになっている。
食糧には鮮度の概念があり、時間経過で腐敗してしまう。魚なら調理時に塩を用いる事で腐敗しなくさせることが可能。ただし、塩辛いので食べると少々喉が渇く。
実は生きている魚はインベントリやストレージ内でも死ぬことはない。
昼夜の概念はあるが、今作では天候の概念はなく環境は安定している。
世界はいくつかの海域(バイオーム)で構成されており、場所ごとに様子や生態系が異なる。
珊瑚礁はもちろん、怪しく光る巨大キノコや巨大マリモの群生、気味の悪い植物の森など様々など未開惑星ならではのロケーションも存在する。
ある程度ゲームが進むと、ツールを使って拠点の建造が可能になるため、建築する楽しみもある。
ただし、見た目はチタン製かガラス製の2種類で、リペイント等も出来ず、サイズも固定なので自由度は低め。こだわるなら部屋と通路、装飾の構成で個性を出すことになる。
広大で美しくも恐ろしい海、武器らしい武器がなく戦闘をなるべく避けるスタンス、豊富なデータバンクと生命、人間が皆無な孤独感、ガバ物理による膨大なバグなどが特徴。
ジャンルこそホラーゲームではないが、海に対する本能的な怖さ、何処からともなく聞こえてくる奇怪な鳴き声、暗闇で妖しく光る生物達などの要素から、下手なホラーゲームより怖いと評判。
それでも世界観やサバイバル性に魅せられ、本作を怯えながら遊ぶ人も数多い。
ツール
多いため一部を抜粋。
一覧
- PDA(Personal Digital Assistant)
体調管理、設計図の提示、各種座標の表示、データバンクなどの機能を備えた端末。
AI搭載で淡々とアドバイスをしてくれる。
孤独な主人公に対しペットを飼いましょう、無機物を擬人化して寂しさを紛らわせましょう、といったアドバイスやマクギルという遭難者(ロビンソン・クルーソーのような人らしい)の体験談を引き合いに出した勇気づけまでしてくれるが、ダイヤモンドや金を入手すると換金して会社に納めろと言ってくる。*2
"廃棄されたPDA"という他の生存者が落としたものも存在し、入手すると持ち主の末路や生前の動向が分かる。
- スキャナー
対象をスキャンすることでデータや設計図を入手できる特に重要なツール。
機械や乗り物の残骸をスキャンすることで作成可能な物を増やしたり、スキャンした生物のデータをデータバンクに登録したりできる。
自分をスキャンすることも可能。
スキャンしたものの情報を閲覧するのはこのゲームの探索の楽しみの一つ。
バッテリー式で、他と比べて長持ちな方だが、遠出の際は残量に注意。
この手のツールはバッテリーの入れ替えが可能なので、完全に切れる前に取り替えておこう。
ちなみに残骸が解析済みの場合、チタニウム2個に変換される(家具系は対象外)。
- ナイフ
採取と護身用のアイテム。
海藻やサンゴを切り取ることが出来る。
改造ステーションでサーモナイフに改造することができる。ジオン脅威のメカニズムにより高熱を帯びたナイフで、小魚を切りつけるだけで調理できる。攻撃力も上がるが、一部の熱に強い生物に効かなくなることに注意。
なお、サバイバルナイフ以外の殺傷目的の装備は過去にテロ事件を引き起こしたためにファブリケーターでは製作できない模様。
なんて事してくれた…。*3
- リペアツール
脱出ポッド、乗物、廃墟ドアの修理に使う。
ストーリー進行で必須になるほか、乗り物で移動するときは忘れずに持っておきたい。なお、制作にバッテリーを使わないのに完成品にバッテリーが装填されているのでバッテリー錬金が可能。
- レーザーカッター
開かない一部のドアを焼き切る事が出来る。
必要な場面は結構あるため、未知のエリアに向かうときは携行しておくと良い。
ただしドアを焼き切る最中はかなり眩しいので注意。
- ライト
ドライヤーみたいな形をしたハンディライト。
深い場所や洞窟の探索で非常に頼りになる。しかしバッテリーの消耗がやや早い。
以前はまた走る時には構えられないので真っ暗になっていたが、アップデートで修正されて目に優しくなった。
- パスファインダーツール
洞窟探索用ツール。道しるべとなるディスクを同時に20枚まで射出でき、洞窟や沈没船の探索中に道に迷うリスクを軽減できる。ディスクは若干発光しているため緊急時の光源としても使用可能。これもバッテリー錬金が可能だが、素材に銅線を要求されるため銅鉱石をケチることは不可能。
- 浮袋
浮上用のツール。
泳ぐよりもやや早く海上に出られるが、過信は禁物。
次回作では高性能化して再び登場し、後にその性能が後に本作に逆輸入されたため現在ではかなりの速度で浮上できる。
とはいえ乗物を作るとお役御免になりがち。
- シーグライド
小型のスクリュー式推進器。
バッテリーが持続する限り素早く動ける。
ライトが付いているほか、洞窟など周辺地形をマッピングして可視化する機能も備える。
マッピング機能はバッテリー消費無しで使えるが、ライト機能をオンにするともともとの燃費の悪さがより激しくなるため注意。
- ビルダー
拠点や設備を建造できる素晴らしいツール。
ポッドから離れた位置に拠点を設けられ、拠点からツールや乗り物の改造が出来るようになるため探索の幅がぐんと広がる。
多くの物資を保管できるロッカー、昼夜のコントロールが出来るベッド、食料の栽培が出来るプランター、海水濾過機などの実用的な設備はもちろん、ピクチャーフレームや水槽、スナック自販機やコーヒーメーカーなどの嗜好性のあるものも作れる。
残念ながらシャワーは無い(続編では追加されている)。
- グラブスフィア
外見は金属製のボール。
引力を発して小魚や金属くずなどを吸い寄せる。
ストーカーも吸い寄せられるため、比較的安全な牙集めが可能。ただしガスポッドが近くにいると、吸い寄せたガスボールでストーカーが殺される場合があるので置き場所に注意。
海面近くに置くとスカイレイを捉えて溺死させてしまう場合がある。
- プロパルションキャノン
いわゆるトラクタービームを発射し、捕まえた対象を移動させたり撃ち飛ばしたりする事が出来る。
残骸探索において小型の瓦礫を移動させて通路を確保するのが主な使い道。廃棄されたPDAの一つを取るのに必須。
遠距離から捕縛できるため小型の生物を警戒範囲の外から採集したり、射出機能を用いた攻撃への転用も可能。
電力の消耗が激しいので、遊ぶ時は予備のバッテリーを用意しておこう。
また、リパルションキャノンという衝撃波を放てるツールに改造できる。
- ステイシスライフル
光弾を発射し、命中した対象の動きを止めることが出来る。チャージすると効果時間と範囲を伸ばせる。
上手く使えばこれとナイフで超巨大生物をボコボコにすることも可能。そうでなくても危険な生物を安全にスキャンできる。
あまりに強すぎたためか続編では削除されてしまった。でも強力な殺傷兵器があるからあまり困らない。
- 携帯型乗物建造ベイ
読んで字の如く。
シーモス、プローンスーツ、サイクロプス、ロケット発射台を造れる重要なツール。
- コンパス
画面上部に方角を表示する。
そう、このゲームはこのアイテムを作るまでは方角すら分からない。
オーロラ号の残骸という目印こそあるが、オーロラ号と逆方向を目指して海中に潜り、あれこれ素材を集めて浮上したらオーロラ号の方向を向いていた、なんてこともあるので方角を知れるのは重要である。
施設
ビルダーで建造できる。施設そのものや補強、内装、外部装置、電力源など種類は様々。当然、施設に応じた素材が必要となる。
序盤は入手量に比べてそこまで需要がないチタニウムがゴリゴリ消える。
地形による制限や強度・電力といった要素も絡んでいるため、好き放題に建造することはできない。
内部では電力がある限り酸素が供給されるため、簡素なものでも中継地点としても使える。
当然のことながら、施設は干渉しあわないように配置しないといけない。
また、ファブリケーターと違い、ビルダーは分解することで損失なしで素材に還元できるので作り直しが自由にできる。
多いため一部を抜粋。
一覧
- 脱出ポッド
序盤の生命線。ファブリケーターや水・保存食の入ったストレージ、回復アイテム製造装置がある他、修理の必要があるが通信機なども備える。
これ自体が一塊の施設であるため、中に施設を追加したりはできない。
動かしたりもできないので、施設が作れるようになると用済みとなる。そうなったら用のないアイテムの置き場にでも。
- ファブリケーター
脱出ポッドの設備。自作した拠点にも後付けで設置可能。
対応した素材を消費して各種装備の作成、魚の調理、水の生成が出来る。
素材が揃っていなくてもレシピは表示されるため、ゲーム進行のヒントになる。
- 通信機
周辺にあるポッドや救助艇からの通信を受信できる。送信はオフラインなのでできない。
避難民が自力での脱出など愚の骨頂なので最初は脱出ポッドの通信機の修理が第一課題。
他のポッドでは様々な装備の設計図が入手できるため、通信が入ったら探しに行くといい。
ただし、水深数百mなどとてもではないが序盤は到達困難な場所にあったりする。
- 充電器
バッテリーを充電できる。これまでバッテリー切れを起こすたびにストレージに放り込んでた人垂涎の品。一度に4つ充電できる。
フル充電でも大して電力を消費しないため、気軽に使える。
パワーセル充電用は別にあるが、こちらを併用してもサイクロプスの無限航行は不可能。
- 自販機
スナックとコーヒーの2つがある。
販売機というが、金などないのでクリエイター特権で入手し放題。誰が補給しているんだろう。
回復量は少ないのでやや面倒だが、素材も大したことがないため2つ合わせて使いまくればライフラインには困らなくなる。
- 多目的ルーム
建造の起点。内部にストレージを始めとしたさまざまな施設を建造できる。とはいえ、ワンルーム程度の規模なので限界がある。
縦につないではしごで結ぶこともできる。
屋内型発電施設やろ過装置、充電施設なども建造できるため、これ1つあるだけでやれることの幅が大きく広がる。
ちなみに、発売からそこそこ経っている2022年12月に大部屋という大規模多目的ルームが追加された。次回作からの逆輸入である。
- スキャナールーム
周辺にあるあらゆる物体の場所をスキャンできる。
ただし、一度に一種類しかスキャンできない他、一瞬でスキャン完了するわけではない。ただし、正確な場所のスキャンに時間がかかるだけで、スキャン範囲に何が落ちているかはすぐにわかる。
具体的な場所は室内の地形図または連動するカメラドローンでないと把握できないが、内部の専用ファブリケーターで作れるチップを装備すると視界に直接場所が表示される。
他にも、スキャン範囲拡張またはスキャン速度アップのモジュールを最大4つ装備できる。初期状態だと300m、最大で500mまでスキャン可能。
スキャン中は意外と電力を消費するため、ソーラー2,3個程度の電力では昼夜通しての稼働は危険。
「お、ここはあのレア鉱石が取れるのか。もうちょっとあるかも知れないから、スキャンしてみよう。…おお、やっぱりあっ…ちょ、待っ、多い多い多い!」は多分誰もが通る道。
ロード直後だと範囲内にあるターゲットを認識してくれない問題が存在する。プレイヤーかカメラドローンが近くに行けばスキャンできるようになるが、本末転倒である。
- ムーンプール
乗り物を入港?できる施設。一度に一台しか入ることはできないが、自動で充電される(充電器でパワーセルを充電するより効率がいい)。修理はリペアツールによる自前。
また、専用のファブリケーターを追加することで、各種乗り物の改造が可能となる。初期状態の乗り物は便利とは言いづらいので、ぜひ欲しい所である。
- 発電施設
ソーラーパネル、熱発電装置、バイオリアクター、原子炉が存在する。
条件を満たすと一定範囲内に電力を供給する。距離が遠い時はパワートランスミッションを設置することで設置場所から100m先に送電できる。
ソーラーパネル:一番簡素な発電施設。昼間しか稼働しない・蓄電量が最も少ない・深度が深いと発電量が下がると使い所が限られるが、割とシンプルな素材で作れる。
熱発電装置:25度以上の場所で発電する。当然、温度に比例して発電量も増える。ある程度の距離に熱源さえあれば無限に使えるが、建造にエアロゲルという貴重な素材*4が必要なのが難点。また、ロード時に送電が途切れることが多い。
バイオリアクター:生物等の有機物を投入することで発電する屋内発電装置。当然、発電すると生物は消耗して消えてしまう。発電さえしなければ消耗しないため、予備電源としてはかなり有効。電源となる生物を安定確保する為の大型水槽とセットでどうぞ。
原子炉:有機物の代わりに燃料棒を使うバイオリアクター。発電量・蓄電量ともトップだが、燃料棒の素材の入手がかなり困難。施設そのものを破壊されることはないので、比較的安全。
- ろ過装置
海水を分解して水と塩を生成できる。ろ過水は1つにつき50%回復するため、ストレージ的にもありがたい。セットで塩も生成されるため、保存食もセットにどうぞ。地上にも設置することができ、その場合は空気中の水分を利用しているのか、水の生成時間が8倍になり塩が生成されなくなる。
ブラダフィッシュを追いかけなくて済むのでぜひ欲しい装置だが、電力をバカみたいに消費しまくる(具体的にはバイオリアクター1基だけだと発電量が追いつかず基地が停電してしまうほど)のが難点。
- プランター
各植物を切ることで入手できる種や胞子を植えることで繁殖させることができる。屋内用・屋外用があり、水中植物は屋外用のみ。
食料の他、バイオリアクターの燃料としても有用。世話も必要ないので、育っていたら回収すればいい。
- 水槽
大型と通常の2種類が存在し、大型の方は多目的ルームのみに設置可能。
水槽を設置した上で更に出入り用のハッチを据え付けねばならないが、内部では生け捕りにしてきた小型生物や採取してきた海中植物の種やサンプル、更には生物の卵を入れて育てる事が可能。
生物は同種のものを2匹以上入れておくと一部を除いて勝手に繁殖していくので、ブラダフィッシュやレジナルドといった有用な魚の安定供給もしやすくなる。
卵に関してもゴーストレイ等の中型生物やストーカー等の敵性生物といった、直接捕獲が出来ないものを育てる唯一の手段なので飾り付け用の植物と合わせコレクションに拘るプレイヤーは数知れず。
ルームの階層を増やせば連動して設置数も増やせ、繁殖数も増加する。特にクリープヴァインのように大型の植物は多階層にしないとあまり大きくならない。
一方、通常水槽の方はほぼインテリア。入れられるのは小型魚のみで同種を2匹以上入れても繁殖はしない。
乗り物
乗物改造端末でリペイント可能。
機内は酸素で満たされているため、遠方・深部の探索が容易になる。
いずれもロケット以外の稼働には大型のバッテリーであるパワーセルが必要。電力が切れると機能停止するため、常にひとつは予備を持っておきたい。
一覧
- シーモス
一人用のクールなデザインの小型潜水艇。
潜水できる深度の限界値と耐久性が最も低いが、操作性が良くスピードも中々と取り回しのしやすさが利点。
モジュールで深度限界を増やせる他、電気ショックを使って敵性生物を追い払ったりソナーで周辺状況のチェックが行えるようになる。
魚雷発射管も積んで本格的な武装潜水艇にすることも出来るが、肝心の魚雷が作るのに手間が掛かる上に弾切れを起こすと逐一降りて手持ちの魚雷を発射管に装填し直す事になるので、あまりお勧めできない。
あくまで低〜中深度探索の為の乗り物として割り切ろう。
シャチのように海面をジャンプできるが、陸や浅瀬に乗り上げると最悪回収不可なので注意。
ちなみに、宇宙でも作業機として使えるらしい。そしてリーパーリヴァイアサンの好物。*5
- P.R.A.W.N.スーツMk.Ⅲ
ロマン溢れる強力なパワードスーツ。全高4m。
PRAWNとは、Pressure Re-Active Waterproof Nanoの頭文字が由来。日本語にすると耐圧反応防水ナノスーツ。PRAWNを直訳すると“エビ”になるため、通称はエビスーツ。
かなり頑丈で深く潜れるが、移動速度は遅めでシーモスのように浮いたりもしないので、調子に乗ってあまりに深いところへ沈むと自力での脱出が非常に難しくなることも。
最初からストレージ付きで、より多くのアイテムを持ち帰る事が出来る。モジュールで更なる拡張も可。
モジュールによる対深性能向上や高温地帯で熱を電気エネルギーに変換し自力での充電を行えるようになる他、アームユニットの換装も行える。ノーマルアームでも中型生物までなら簡単に倒せるくらいのパンチが可能。
ドリルアームでパンチの威力向上と大きな鉱物資源からの採掘、グラップリングアーム(いわゆるワイヤーアーム)で崖から崖へ飛び移る高速移動、魚雷発射アームでリヴァイアサン級とガチバトルといった豊富なカスタマイズ性が魅力。
グラップリングアームの残骸は本筋からやや外れた場所に落ちており、見つからないと嘆くプレイヤーがちらほら。
また背部のスラスターで少し浮上する事も可能で、歩行よりは早く動ける。
こちらも専用のアップグレードで出力と消費エネルギーの高効率化が可能。上述のグラップリングアームと併用すれば水中で劇的に動かしやすくなるので、出来れば優先して制作・装備をしておきたい。
ただし、このアップグレードの入手には深海800m地点などかなり入手性に難がある素材を必要とする。
なお、グラップリングアームやスラスターは、あくまで水中か宇宙空間で使う前提であり、重力下においてはあまり機能を発揮しない・・・という触れ込みだが、コイツを陸上で運用していると足場の僅かな段差や隙間にスーツが挟まって移動ができなくなる、酷いときはジャンプすら不可ということがそこそこあるため、そうした状況からの脱出装置として活躍している。
- サイクロプス
全長50mと大型の潜水艦。設計図が3つのユニットに分かれており、それぞれの設計図を完成させることでようやく建造可能になる。
ワンマン運用可能という触れ込みだが本来は3人用のため、カメラを含む操作には多少難儀する。
内部には1つの格納庫を有し、シーモスかプローンスーツのどちらかを格納可能。
また拠点機能を持っていることも大きな特徴。
ファブリケーターやストレージ、プランターまでビルダーで船内に設置でき、カスタマイズはかなり幅広い。
しかし大型艦故に小回りが利かず視界も悪いため、操船にはある程度の状況把握力が要求される。これに対し、カメラを使う人もいれば使わずソナーをメインに潜る人もいる。
また稼働音が大きく、消極的な敵性生物にも狙われやすい。
最大速力で航行するとエンジンから出火してしまう弱点もある。ついでにマウス操作を前提としたUIなのでPC版以外だと非常に操作しづらい。
航行に使う電力はモジュールで緩和できるが、それ以外の機能は非常に激しく電力を消費する。特に外敵や障害物が無いのにシールドをオンにしたままにしたり、静音モードやソナーをつけっぱなしにして探索に出たりしてしまうと本当にあっという間にパワーセルがすっからかんになってしまう。使わない機能はこまめにオフにしよう。
ちなみにこの“サイクロプス”という名は海外ベンチャー企業OceanGate*6の開発した5人乗り潜水艇“Cyclops1”が元。エンドロールにもしっかりその旨が記載されている。
間違っても爆沈させないように。
- ネプチューン脱出ロケット
一応乗り物枠ではあるが、その実態はエンディングを迎える為の建造物。
一人乗り仕様の大型スペースロケットで、まず制作の為には発射台を建造し、更にはその発射台からロケット本体を組み立てていくことになる。
発射台からの制作を含めれば様々な素材を多数要求され、中には乗り物用のテクノロジーも含まれているのでそれらの制作から…と、完成まで持っていくには非常に手間が掛かるが、ここまで辿り着けたプレイヤーならきっとこなせる事だろう。
内部には役割上あまり意味のない荷物をしまっておけるロッカーと、発射の為の油圧システム等を始めとしたコントロール装置や航行中の生命維持システム等の機能を司るコンパネやレバーが多数。
加えてゲーム唯一のオンライン要素であるタイムカプセルが搭載され、発射前にこれにメッセージと自分が選んだアイテムや装備、そしてお気に入りの写真を入れておくとロケット打ち上げ時に地表に向けて投下、オンライン状態で惑星4546Bを旅する「誰か」がそれを見付ける事で入れた写真を見てくれたり、中に入れた品々を使ってくれたりするかもしれない。
ただし、あまりにバランスを崩しかねないアイテムは弾かれてしまうようだ。
バイオーム
このゲームは地域ごとに生態系が異なっており、その地域はバイオームと呼ばれている。
取れる鉱石も異なっており、他所ではあまり見かけないものもごろごろしていたりする。当然、他所でごろごろしているものがぱったり消えることもよくある。
一部抜粋
ストーリーより深刻なネタバレになるので、位置情報などは省く。
- 浅瀬サンゴ礁海域
比較的安全なエリア。ただ、クラッシュプラントやガスポッドなど建築物の敵がいる。
電池や回路の材料などが取れる序盤の重要エリア。
直近にはゴムや油の材料になる植物が生えているエリアなどもあり、オーロラ号に近いせいか残骸も多い。
- ジェリーシュルーム洞窟
比較的近くにあり、磁鉄鉱・リチウム・ダイヤの採掘ポイント。
ただし、200mとやや深いのですぐには来れない。また、入口の構造上、無策でプローンスーツを突入させると泣きを見る。
- ブラッドケルプ群生地
500mくらいまで続く中層レベルのバイオーム。
ベンゼンやポリアニリンなどの高度な素材の材料が手に入る他、耐深度次第ではもう少し先に足を延ばすことも可能。
ただでさえ深海で真っ暗な海域だが、クラブスクイド等光に反応して攻撃的になる生物が犇めいてるのでライトを消さないと泣きを見ることになる。
- ロストリバー
深度1300m前後の、本作での最奥部領域。情報をしっかり集めないとどこから行くのかすらままならない。
入り口付近は入り組んでいる上、厄介な敵もいるのでサイクロプスが壊されないようにしたい。
また道中で見られる緑色のモヤの様な滝や流れは超高濃度酸性塩水であり、生身で浴びようもんならHPゲージを一瞬で削られ死に至るデススポット。流れや溜まり場の底には有益な資源が沈んでいる事が多いのでプローンスーツで赴こう。
海底火山があちこちにあるため、エアロゲルや磁鉄鉱に余裕があればエネルギーには困らない。
さらに、シーモスの限界深度近くではサイクロプスやプローンスーツの重要モジュールの素材も回収できるため、本格突入前に軽く漁ってもいいかもしれない。
なおこのバイオームの海底には、リーパーリヴァイアサンはおろかシードラゴンリヴァイアサンすら小さく見えるほどの超巨大な頭蓋骨が沈んでいる。生きていた頃はどれほどの巨体だったのか……もはや想像もしたくない。そして実際に登場させるMODも存在する。
- 海底溶岩洞窟
ロストリバーを抜けた先、深度1400〜1700mの惑星4546B最深部に広がるエリア。
今も尚熱い溶岩が湧き出す影響で水温も極めて高温であり、生身で活動するなら耐熱性の高いスーツは必須。
外界から殆ど完全に隔離されたエリアである為独自の生態系が築かれているが、生物以外の資源は乏しい。
洞窟を抜けた先には一面に溶岩が広がる溶岩湖がある上、エリア全体が本作最強の生物であるシードラゴンリヴァイアサンの縄張りであるので、なるべくここまでサイクロプスやプローンスーツの損耗は抑えたい。
中立生物
【小型・中型】
多いため一部を抜粋。
- ピーパー
大きな目玉と小さなクチバシが特徴の小魚。
栄養たっぷりで、満腹度を大きく回復できる。
また、ストーリーに関わる重要な魚でもある。
本作にはピーパーを始め目玉が特徴の小魚が多い。
- オキュラス
ピーパーの近親種で主にジェリーシュルーム洞窟エリア近辺に生息する小魚。
見分け方は尾ビレが触手のように細かく別れているのと血走ったようなピンク色の目。正直キモい
食料としては中途半端ではあるがコイツはバイオリアクターの燃料とした場合の発電効率が最高クラスというとんでもない一面を持ち、大型水槽での養殖体勢を整えバイオリアクターとセットで運用すればほぼ停電知らずの生活が可能。
- ブラダフィッシュ
半透明で紫色の体色をした小魚で、人間の肺のようなシルエット。
bladderの名の通り海水を濾過する機構を持ち、序盤の貴重な水源になる。
焼いて食べれば満腹度を回復できるのはもちろん、生食すれば数秒分だが酸素補給もできる優れもの。
その便利さから大型水槽に入れて養殖させ、安定供給を図るプレイヤーは多い。
- ラビットレイ、スカイレイ、ジェリーレイ、ゴーストレイ、クリムゾンレイ
エイに似た姿の小型〜中型生物たち。
スカイレイは空を飛んでおり、ポッド天面のハッチから外に出た主人公がこの星で最初に目にすることになる生物。
逆に底面のハッチから出た場合はラビットレイが出迎えてくれる。
また、ジェリーレイやゴーストレイは発光しており、幻想的な光景に一役買っている。
いずれも毒を持つため食用にならず、攻撃してくる事もないため雰囲気や世界観を楽しむ為の存在と言える。
- フープフィッシュ
本体に輪っかが付いたような独特の姿が特徴的な魚。
食料としては今一つだが、夜になると綺麗に光る為小型水槽に入れて観賞用にするといい感じ。
遺伝的にはブラダフィッシュと近縁。
- レジナルド
手の平サイズのマンボウのような魚。
見た目はあまり美味そうではないが、実は満腹度の回復力は全小型魚中トップというボリューミーな一匹。ちなみに味はフレーバーテキストによれば“とってもスモーキー”とのこと。
故に塩漬けにして持ち運びをするのに最も適しており、大型水槽に入れて養殖し基地にろ過装置を複数設置して、水と同時に塩の回収も出来るようにすれば満腹度の心配はほぼ無くなるだろう。
- アイアイ
体の9割が眼球という惑星4546B随一の見た目がヤバい魚。もはや目玉にヒレがついて浮かんでいる、と言った方が近い。とってもキモい
ただこの魚は“生食時に水分減少が発生しない”ユニークな特徴を持っている。
なお、ピーパー、オキュラス、レジナルド、アイアイなどは遺伝的には近縁種なのだとか。
- ガスポッド
ガスマスクを被ったゾウアザラシのような生物。
尻尾はボール状になっており、外敵が近づくとここから合成繊維すら溶かす超高濃度酸性ガスが詰まった爆発性ガスボールを多数噴射し身を守ろうとしてくる。
このガスはかなり強烈でまともに浴びればライフをすぐに削り取られる他、拠点や乗物にも結構なダメージを与えてくるのでコイツが生息している地域での基地建造はお勧めできない。
ガスボールは爆発前なら回収可能でそのまま武器として使える他、シーモス等に搭載できる魚雷発射管で使えるガス魚雷の材料にもなる。
ガスは多段ヒット判定なのでリヴァイアサン級の大型生物に対して有効打を与えられる数少ない手段の一つだが、ボールのまま直当てさせるにせよ魚雷にして当てるにせよ、ステイシスライフルで動きを鈍らせてからとかの一工夫が必要。
- ラーバラルバ
プローンスーツやサイクロプスの電気を食べるグロくて卑猥なヒル的な生物…なのか?
主人公に直接攻撃してくる訳ではないが、乗物に張り付いたラーバラルバを駆除するためには外に出てナイフで何度も斬り付ける必要があるため、かなり鬱陶しい。
サイクロプスの場合は予め防護シールドモジュールを装備し、貼り付かれたら展開すればあっという間に剥がれ落ちるがそれはそれで電力を食う為、多用は出来ないのが悩みどころ。
PDA経由で何らかのデータが設定されたのか、サイクロプス内部の全体図では張り付かれた箇所にその外見を模したマーカーが出現する。
- ドロッピングスティンガー
クラゲに似ているが植物で、洞窟や廃墟の天井に密集している。毒を持っており、触れるとライフ、満腹度、水分、酸素量に一時的ダメージを受ける。
実はプロパルションキャノンで動かせる。
- カドルフィッシュ
灰色でタコとデメキンを足したような生物。
野生種が存在しないことからかつて何者かにより持ち込まれた外来種の可能性があり、とある廃墟を始めあちこちのバイオームのどこかに残された卵を孵化させるしか出会う方法はない。
知能が結構高く簡単な指示を理解でき、人懐っこい性格で遊んでやることができる。
例え1000mを超えるような深海であろうとも「待て」と言われない限りは健気にご主人に付いてきてくれる、孤独な海暮らしでの貴重な癒やし枠。ちなみに、実績開放に必要。
ある条件を満たすと別れの挨拶もしてやれるが、その際の心を抉るような仕草に脱出をやめて永住を決意してしまうプレイヤーも多いとか。
【リヴァイアサン級】
- リーフバックリヴァイアサン
見た目は甲羅を背負った巨大イカ。胴体の両側面に空いた水管からプランクトンを吸い込んで食べているらしく、地球のクジラに相当する存在か。
小規模な群れで悠々と海中を泳いでいる姿は圧巻で、初見だとビビる人もいる。
背部には様々な植物や珊瑚が寄生しており、フジツボから鉱石が取れる。
本体は敵性生物ではなく近づいても無害だが、タイガープラントという植物が背中にいる事があり、これが針を飛ばして攻撃してくる。
知能があるのか、サイクロプスの汽笛を鳴らすとそれに応えるように鳴き声を上げるという小ネタがある。
なお、中立リヴァイアサンはなぜかスキャナールームでリヴァイアサンと付かない。長いからだろうか?
- シートレーダーリヴァイアサン
藍色の蟹の甲羅に、2本の脚と象の頭を付けたような生物。
中立だが、ちょっかいを出すとシーモス程度なら一撃で半壊させられる程の強烈なキックを浴びせられる。
群れで深い海底を横断しており、歩いた後からは鉱石が採れる。
また、フンはバイオ燃料になるため、こいつらの近くに基地を建てるのも悪くないかもしれない。
敵性生物
【小型】
- バイター
オタマジャクシとピラニアを合わせたような4つ目の赤い魚。
攻撃力は低く乗り物にダメージを与えることも出来ないが、群れを成しているため生身で遭遇すると結構な痛手。
データバンクによると獲物の体液を敏感に嗅ぎつけるらしいが、一度噛まれたからといって群がってくることはない。
ブライターという黄色い亜種がいる。
- クラッシュフィッシュ
サルファープラントという植物内に棲む一つ目の魚で、序盤によく遭遇する。
プレイヤーが近づくと突如出現し自爆する。このとき雄叫びを上げながら突っ込んでくるため心臓に悪い。
意外にも人体よりも乗物に与えるダメージが大きく、特に未強化シーモスは1撃で破壊されてしまう。
面倒な魚だがサルファープラントからは一部ツール類の必須アイテムが採れる。
ちなみに、開発初期はカドルフィッシュが出てきて自爆する予定だった。そうならなくてよかった…。
- ケイブクローラー
四本脚のクモっぽい生き物。背中一面に大きな目玉状の器官がある。
オーロラ号外壁や浮島、一部海域に無数に生息し、集団で飛び掛かって襲ってくる。
いわゆる腐食生物で、オーロラ号で死んだ乗員はこいつらに食われたらしい。
深海に脚の長いブラッドクローラーという亜種がいる。
- メスメル
花びらのような4枚の開いたヒレを持つ小魚。
このヒレには催眠効果があり、見てしまうとメスメルに引き寄せられ噛まれてしまう。
その催眠の強力さたるやPDAのAIすら評価を狂わせてしまう程で、高い知性を持つと思われる。
- ブリーダー
見た目は小さいイカ。鋭い牙で噛み付いて吸血する姿はヒルを連想させる。かなり不衛生らしい。
噛まれると持続的にダメージを受けるため、ナイフ等で除去する必要がある。
オーロラ号内部や多数の海域に生息。
【中型】
- ストーカー
ワニのような顎を持つサメ風の生物。海藻の森に多く生息している。
その名の通りしつこく追ってきて、ポッドの上に避難しても諦めない執念深さを持つ。
牙の鋭さを維持するために硬い物を噛む習性があり、時折オーロラ号残骸の金属くずを咥えている様子が見られる。このときに落とす牙は高級素材。
夜目が効く代わりに、強い光を当てると撃退できる。
- サンドシャーク
砂中に潜伏する平たいサメ。突如飛び出して猛犬の如く迫ってくるが泳ぎはそこまで早くない上に狙いがとても甘い。背中側は頑強な外骨格に覆われている。待ち伏せ主体な習性のため、他の敵性生物に比べるとしつこく追ってこない。
芋虫の様な足を持ち、これで砂を掻き分けるらしい。
- ボーンシャーク
暗所にいるサメ。シーモスやプローンスーツで活動でしているとよく遭遇する。サンドシャークと同様に硬い外骨格を持つ。
光に興奮し、ライトを付けていると襲われやすくなる。
- クラブスネーク
ジェリーシュルーム洞窟と呼ばれる海域に生息。
ピンク色の身体に、先端の黒い大きな牙を備えた海蛇。
泳いでいるときは割と大人しいが、ジェリーシュルームという巨大キノコに潜んでいる事があり、ビックリ箱のように飛び出して襲ってくるトラウマメーカーの一つ。
ちなみに、ジェリーシュルームのある洞窟は入り口が地面の穴のようになっている上に戻るための足場が皆無な為、うっかり初期のプローンスーツで落ちると脱出が極めて困難*7。
- クラブスクイド
タコやイカを彷彿とさせる頭を、カニに乗っけたような半透明の生物。目玉が4つあり、サイコロの4の面のように配置されている。巨大な頭には脳ではなく、実際のタコのように胃が詰まっているらしい。
鋏を持つ他、脚の先端は鎌のように鋭い。また、電磁パルスを発して乗り物やバッテリー式のツールを一時的に動作不能にしてくる。
特に強い光に対しては過敏に反応する為、コイツの生息エリアではライトの類は切っておこう。
またはそれを逆手に取って発煙筒を投げると、消えるまでずっと纏わり付くのでその隙に逃げるなり調査なりをするのも手。
パッケージイラストにはかなり大型のものが描かれているが、実際に遭遇する個体はほどほどのサイズに留まる。
主に500m以下の深海で出くわすが、稀に200m程度の深さでも見掛ける。
アンプイールとは敵対しているらしく、EMPや光に反応する性質は、アンプイールへの対抗措置と思われる。
- ワーパー
テレポート能力を持ち、プレイヤーを含む他の生物も瞬間移動させる事が出来る。
このときシーモスやプローンスーツに乗っていても構わず放り出されてしまう。
攻撃力がかなり高く危険な存在で、あちこちの海域に生息するが、ある条件を満たすまでは襲ってこない。
データバンクによると消化器官を持たず、他の生物とのDNA的な共通点が無いようだが……?
- アンプイール
でかい電気ウナギ。
帯電しており、触れただけでダメージを受ける。
積極的に襲ってくることはないが、生身で絡まれたらほぼ助からない。
その性質が故にかなりの怖いもの知らずなのか、他の中型敵性生物が基本的に避けるサイクロプスすら遠慮無く襲い掛かってくる。しかも結構痛い。
- リバープラウラー
見た目がほとんど骨の魚。
アンプイールの近似種らしいが、挙動はボーンシャークに似ている。
かなりの深海に棲む。
- ラーバリザード
海底溶岩洞窟に棲むトカゲ。
溶岩に潜り、熱を帯びた鱗を飛ばしてくる。
乗物に張り付いたラーバラルバにも攻撃するため、駆除に一役買ってくれる事がある。
【リヴァイアサン級】
- リーパーリヴァイアサン
厳つい髑髏のような顔と、リュウグウノツカイに似た胴体のリヴァイアサン。
節足動物風の大顎が2対4本備わっており、これでプレイヤーや乗物を捕縛して屠る正に死神のような生物。β版から登場し、多くのプレイヤーにトラウマを植え付けて来た。
全長55mで、これでもリヴァイアサン級の中では小さい方というのが惑星4546Bの怖い所。
生息海域全体に響くような咆哮を頻繁にしており、これがソナーの役割を果たしているため、鳴き声が聞こえた時点で捕捉されている。
噛み付き攻撃は生身で食らえば何の対策もしてなければ一撃で瀕死に追い込まれるだけでなく、こちらのライフがピンチの状態だと問答無用の即死攻撃を仕掛けてくる。
シーモス及びプローンスーツの搭乗時には大顎を用いた拘束攻撃も繰り出し、海の底へと引きずり込みながら乗り物の耐久値をガリガリ削り取ってくるという恐ろしさ。
どちらの場合も電撃装置やドリル等の対抗手段を持っていたら浴びせてやれば拘束から早く逃れる事が出来る。
オーロラ号前部・後部に一体ずついるため、乗り込もうと近付いて泣かされた初心者は多い。
またオーロラ号墜落地点の周囲にあるバイオーム「砂丘海域」はこいつが複数体生息している惑星4546B有数の危険地帯の一つ。赴くなら準備は念入りに。
- ゴーストリヴァイアサン
深海に潜む、全身がクリアターコイズブルーのリヴァイアサン。
シュモクザメに似た頭部を持ち、頭の前面に眼がびっしり付いている。青白く仄かに光る半透明の身体で暗い海を泳ぎ回る姿は正に幽霊そのもの。
即死攻撃こそ持たないが一発一発の重さはリーパーとほぼ同等。オマケにコイツはリーパー以上に執拗極まりなく、一度ターゲットにされると何かしらでダメージを与え追い払わない限り、比喩抜きで息の根を止められるまで延々追い回されるハメになる。
お陰で二度と会いたくない、生息エリアが怖すぎて近寄れないというプレイヤー多数。
ある場所では、ルビー・閃ウラン鉱が大量に取れる熱源エリアがあるので、あえて調査拠点を作る人もいたりいなかったり。どうやら施設には興味がないらしく、逃げ込んでしまえば襲われない。
ただ、活動範囲には限界があるので、とにかく遠くに逃げれば撒くことはできる。
意外にもプランクトンが食料のようだが縄張り意識が強く、プレイヤー以外の生物にもよく噛み付いている。
ロストリバーと呼ばれる場所に幼体が三体おり、それ以外の海域で遭遇するものは成体。
また、本作における世界の端はデッドゾーンと呼ばれ、ここに足を踏み入れると三体のゴーストリヴァイアサンが襲ってくる。
底のない奈落であり、ゴーストリヴァイアサンに会う以外行く理由は皆無。
- シードラゴンリヴァイアサン
惑星最深部の海底溶岩洞窟に棲む、ドラゴン又は恐竜に似たリヴァイアサン。
単体での強さは紛うことなき惑星4546B最強の超危険生物。
噛み付き攻撃を始め大抵の攻撃が即死級の威力で、離れるとまさかのファイヤーボール攻撃をしてくる。当然ながらサーモナイフは効かない。
コイツに生身で真っ向から勝負を仕掛けて勝てたならサブノーティカを極めたと言っても過言ではないだろう。
生息エリアが惑星の深部ロストリバー、その中でも最深部である海底溶岩洞窟エリアのみなのがせめてもの救いか。
データベースによると、体長はリーパーリヴァイアサンの倍である110m。
設定上はそのリーパーでさえ捕食対象であり、極稀に溶岩洞窟を出て海面近くまで現れリーパーを発見し捕えると、そのまま一気に洞窟まで潜り水温と水圧差でグロッキー状態にしてからそのまま煮殺すか、溶岩に押し付けて焼き殺してから食べてしまうという。
実際ロストリバーにはリーパーの骨が転がっている所があり、スキャンを掛けるとごく最近に死んだ個体、それも明らかに捕食された痕跡が見られると結果が出るのも、余計恐怖感を掻き立てられるだろう。
一方でその海底溶岩洞窟ですら僅か2匹しか見掛けないこと、その巨体を維持する為の餌の少なさ等の理由から絶滅の危機にある種なのではと推測がされている。
植物・珊瑚
一覧
こちらも非常に多いため一部抜粋。
- クリープヴァイン
現実で言うところのワカメに近い海藻。
浅瀬付近で密集して生えていることがあり、その様はさながら海中の森のよう。
豊富な栄養も含んでいるためにピーパーといった小魚や草食生物達にとって格好の餌であるが、それを狙ってストーカーなど中型捕食者も付近をウロウロしている事があるので油断禁物。
葉っぱはあまり腹は膨れないが一応は食べれる上、種からはシリコンゴムが作れたり油が搾れたりとクラフト面で基礎の素材となることが多い。
- テーブルコーラル
その名の通り小さなテーブルのように平べったい珊瑚。
深海を除くあちこちのバイオームに生息しているが、場所によって色が違っていたりする。
只の珊瑚と侮るなかれ、何とこれからコンピューターチップが作れるという驚きの利用法があったりする。
成長の過程で様々な貴金属を取り込んでいる為にそういうことが出来るのだとか。
- タイガープラント
タイガーの名の通り虎縞の入ったホヤのようともナマコのようとも付かない植物。
植物の中では唯一攻撃性を持ち、生物が近付くと棘を飛ばして仕留めようとしてくる。
地味に精度も高く、上述のようにリーフバックの背中に生えてたりする事もあるので周りに敵対生物がいないのに何かダメージを受けるなと思ったらコイツの存在を疑おう。
大型水槽に植えると飼っている生物を棘で次々殺してしまうので、絶対に入れないように。
- シークラウン
「海の冠(Sea Crown)」という名が示す通り、透き通った冠のような被膜を海中に揺らす美しい植物。
生息数が極めて少ない希少植物であり、PDAの情報でも絶滅危惧種と記される程。
終盤のある場所には多数生えているがそこは極めて特殊な環境だからであり、野生の個体を見付け出すには多少の運も絡んでくるだろう。
もし運良く発見できたら種の一つでも持ち帰っておきたい。
- ランタンツリー
数少ない陸生植物にして食料源ともなる優秀な植物。
夜になると成らせた果実がぼんやり発光するのがまさに名前の通りランタンを思わせる。
この果実が満腹度もさることながら水分もそこそこ取れると、食料として中々優秀な上に一本の木から複数取れるので基地内での栽培にピッタリ。
但し実が大きいからかアイテムスロットを圧迫するので携帯には不向き。
取れすぎて余ってしまうようならバイオリアクターを据えて、放り込んで電力に変えてしまうのも良い。
- マーブルメロン
メロンはメロンでもウォーターメロン、つまりスイカに近い見た目の食用植物。
小サイズと中サイズの2種類があり、中サイズはインベントリのスロットを大きく取ってしまうがその満腹度と水分の回復力は全食物中でも屈指の優秀な品。
ただ種を植えて大きくさせれば取り放題という訳ではなく、数個は種取り用にしないといけないので生産性と携帯性ではランタンツリーにやや劣る。
収穫後は日持ちもしないのでどちらかというと基地内でゆっくり食べるのに向いているかも。
ストーリー
ネタバレ注意
オープンワールドサバイバルである本作だが、一応一連の流れのようなものはいくつかある。
- オーロラ号
墜落したオーロラ号を修理する流れ。
オーロラ号のドライブコアが量子爆発を発生させて破損したことにより放射線が撒き散らされ、放射性降下物によって惑星全体が死の星になるのを防ぐために船内に侵入するのが一連の流れ。
耐放射能装備を揃えてから向かうのが基本の流れだが、修理するだけなら食料と水に医療キット、消火器とリペアツールだけでも何とかなったりする。
「あなたの便宜のため、対放射線スーツの設計図を追加しました。」
- ライフポッド
他の脱出ポッドを見つけ出す流れ。
基本的に通信機に入ったSOSに座標が添付されているが、いくつかは情報が壊れており他の脱出ポッドや地形、バイオームをありかにして探すことになる。
「俺はカフェテリアのオジーだ、一体何が起こってる…ポッドはシーモス格納庫に潰されちまった、今は洞窟の淵にぶら下がってる!すぐ助けに来てくれ!」
「こちらは二等航海士のキーンだ。艦長に代わり、生存者の指揮を引き継いだ。この通信を受信した全員は“再集結地点”に…」
- デガシ号
“再集結地点”か“ジェリーシュルーム洞窟”の風化した拠点を起点に十数年前墜落した“デガシ号”の生存者たちの足跡を追う流れ。
彼らの拠点設備をスキャンすればより高度な拠点づくりができるほか、
先人たちの手記や日誌、収集物の幾つかは重要なヒントになっている。
そして、この惑星の残酷な一面が垣間見られるだろう。
「…俺もそこに加われるなら、気は楽だ。それまでは、まあ…ここで見ていよう。」
- サンビーム号
オーロラ号を救助しようとするサンビーム号の一連の流れ。
通りかかった輸送船“サンビーム”艦長の通信が主で、特にサバイバルに役立つアドバイスなどはしないが4回目の通信で着陸地点の座標とともにカウントダウンが開始される。
「生存者へ、そちらを発見した!今までどうやって生きていたのか想像もつかない。…待て、何か来る!スラスターを手動に設定し[ノイズ]」
- 異星人の施設
サンビーム号の着陸地点にあった“隔離執行施設”を起点に始まる流れ。
主人公の“感染”、その治療法を探るために異星人の遺構を探すストーリー。
地上から水深1400mの海の底までを巡る、このゲームのメインの1つでもある。
「あなたは…なに…?」
ネタバレを含む内容
ネタバレ注意
- シーエンペラーリヴァイアサン
惑星4546Bにおける護り神的存在の巨大生物。
非常に高度な知性を持ち、プレイヤーともテレパシーを介して交流することが出来る。
とあるエリアを探索し終えてしばらくすると、突如目の前に思念体を現して語り掛けてきて盛大にビビらせてくれる。
そして実際に遭遇するとボス感たっぷりの演出でシードラゴンリヴァイアサンすら凌ぐ巨体を起こしやっぱりビビらせてくれる。
でも実際はとってもいい人(?)。
群れを成して平和に暮らしていたが、異星人に研究のため乱獲され、生き残った一体が5個の卵と共に星の奥深くに幽閉されている。
母性あふれる言動から一部プレイヤーからはヒロイン扱いされており、マザーとも呼ばれる。
(ただし、この星の生物はシーエンペラーも含めほとんど雌雄の区別がない)。
体内の組織がすでに腐敗を始めているなど、もはや老齢どころか死にかけという言葉すら生ぬるい、「死体が動いている」レベルの状態。*8
この星には「カラー」と呼ばれる、感染率・致死率の高い病を引き起こすバクテリアが存在していた。
それに対抗できる酵素を作り出すことの出来る彼女たちを中心にこの星の生態系は回っており、異星人の目的はこの酵素でカラーを根絶させることだった。
しかし老齢である彼女の酵素には十分な効力がなかったため、異星人たちは卵を孵化させようと研究を続けていたのだが、
研究施設内の環境が合わず卵は孵化できずにおり、彼女もそれを伝えようと試みるも異星人とはテレパシーの波長が合わなかったために失敗、
そうこうしているうちに異星人は全滅してしまう。
その後も幽閉された施設内で過ごし、寿命を大きく通り越して身体中のあちこちが壊死してもなお我が子らの為にと奇跡的に生きていたが、ついに漂着した主人公とコンタクトを取ることに成功。
卵の孵化に必要な特別な酵素の作り方と共に主人公に最後の望みを託し、その尽力によって無事に卵の孵化を見届けると、役目を終えた彼女は静かに息絶える。
今際の際に「友よ」と、種族を超えた感謝の言葉を残しながら…
そしてカラーに感染してしまっていた主人公もまた、シーエンペラーの子供から排出された酵素により体内に巣食っていたバクテリアを退治し、命の危機を脱する事が出来たのだった。
- シーエンペラーの幼生
文字通りシーエンペラーの子供。
子供と言っても生まれたての時点で主人公の背丈を超える大きさであり、またカラーに対抗する為の酵素こと「エンザイム42」を最も新鮮で効きが良い状態で排出できる年齢である。
かつて異星人たちは成体よりも子供が排出するエンザイム42の方がカラーに対する特効効果が高いと突き止めるも自分達の技術をもってすら人工孵化に成功させることは出来ず、やがてある程度卵の中で育ったところで装置を使って無理矢理卵から引きずり出すといった惨たらしい手段に出るようになるが、そうして出された幼体はほぼ同時に息絶えてしまっていた。
またこの光景を見続けたマザーは異星人たちに対して失望してしまう。
主人公がマザーと直接コンタクトを果たした時には既に残った卵は異星人たちが作った孵化器に置かれたたった5つしかなく、彼らが滅んでからあまりにも長い月日が経ち過ぎていた為に孵化出来るかも分からなったが、それでもと一縷の望みを託したマザーと託された主人公の手で5つ全部が孵化に成功。
生まれた幼生たちはあたりをしばらく泳ぎ回った後漸く見る事の出来た母親に少しの間寄り添うと、異星人たちが残したワープゲートを潜って惑星4546Bの広大な海原へと巣立っていく。
それは同時にこの星の生命体がカラーの魔の手からいずれ完全に逃れられるだろうという事でもあった。なお、孵化してからイベントが進行するまで結構時間がかかるため、バグが発生したかと不安になったプレイヤーがちらほら存在した。
その後の幼生たちはマザーそっくりな姿に成長し、あちこちのバイオームにランダムで出現して優雅に泳いでいる姿を時折見ることが出来る。
【オーロラ号の生存者】
100名弱のうち数名が生き延びるが、不運にも環境が劣悪で主人公以外は全滅した。
ポッドも破損してしまっている。
- 主人公
本名ライリー・ロビンソン。
本作に於けるプレイヤー。面長でリーゼントヘアーという中々個性的なスタイルが特徴の男性。
オーロラ号クルーの中では重要な仕事を任せられる程ではない、しがないエンジニアを務めていたが個室を与えられていた等、何だかんだでそこそこの立場に居たようである。アルテラから支払われる給料には不満を抱いている模様。
脱出時に乗り込んだポッドの消火器やパネルが外れて顔面に直撃で気絶したり、着水に成功したらしたで内部火災が起きてて慌てて消し止めるハメになったりと、始まって早々不幸なのか幸運なのか良く分からない体質ぶりを見せてくれる苦労人。
惑星4546Bからの生還を当初の目的として行動している内にオーロラ号が受けていた密命、そしてこの星に隠された秘密を知っていく事になるが、同時に途中で惑星の生命体全てを蝕む病原体ことカラーに感染していることが判明し、その治療法も探し求めてゆく。
良く分からない原生生物や植物を生食しても平然としていたり*9、1000m超の深海ですら酸素さえあれば水圧?なにそれ美味しいの?と言わんばかりに普通に泳いでみたりと地味に超人だったりする。
続編Below Zeroで見付けられる記録によればあの後無事に生還したようだ。
- キャプテン
オーロラ号の乗員を脱出させ、1人船内に残り制御降下を試みたが失敗。爆発に巻き込まれて死亡した。
皮肉にも数日前に、乗ってきた船が爆発するシチュエーションのサバイバルアドベンチャーゲームで遊んでゲームオーバーになっている。
「救難信号を出すにはこの船がいる、なんとか制御降下を…」
- キーン
二等航海士。
数少ないポッドから無事に脱出できた人物。
CTOユウと共にアルテラ本部からのメッセージを聞くため、オーロラ号へ向かうが、途中でリーパーリヴァイアサンに襲われ死亡。
「…なぁCTOさん、あんたの趣味は仕事を安全にも快適にもしてくれないようだが?」
- ユウ
CTO(Chief Technology Officer: 最高技術責任者)。女性。
バークレーという技術者と共に水深500mに墜落するも何とか生存し、二等航海士キーンと合流する。リーパーリヴァイアサンに襲われ死亡。
余談だが、最集結地点ではバークレーの発言がないばかりか、キーンの最後の通信でも名前が上がっていない。…何か嫌な予感がする。
「そうね。でもお陰で暇を持て余した挙句、パンツ一丁で宇宙遊泳する羽目にはなってないわ。」
- ダンビー
医療責任者。この世界はロボットが外科手術をしており、彼を含む外科医はコンピューターの出した診断結果を読み上げることしか出来ない。
カラーとそれによる皮膚炎に手も足も出ず、自棄を起こしながら死んでいった。
「コレについてわかったところで何になる。私は…ここで死ぬんだろう。」
- ジョチ・カサル
宗教家であり後述するポール・トーガルとの親交があった人物であり特使。
助かるための祈りを神に捧げていたが、最後は諦めて天に帰るための祈りを捧げていた。落下の衝撃で即死。
ポッドの自動メッセージ機能に埋葬班の派遣を要請されてしまった。
「我は肉塊での遊戯を終えん。我を帰したまえ。」
- オジー
船内カフェのマスター。突然の墜落に混乱していた。ジェリーシュルーム洞窟近くに落ち、おそらくクラブスネークに襲われ死亡。洞窟内はもちろん、外は外で真っ赤な海藻が生い茂る景色の中、サンドシャークやバイター、リーフバックリヴァイアサンが数多く生息する環境なので恐怖は相当なものだったと思われる。
- 脱出ポッド3の乗員
2名が搭乗していた。
一台のシーグライドを改造して2人一緒に移動しようとしていたが、近くに落ちている残骸を見るに破損してしまった様子。恐らくストーカーに襲われて死亡。
「技術的な問題だと思ってるからね。計算をやめたら…怖くなるだろう。」
- 脱出ポッド4の乗員
リーパーリヴァイアサンがいる海域の近くに落ちる。
クリーチャーデコイを駆使してオーロラ号周辺の安全を確保しようとしたが、失敗してリーパーリヴァイアサンに捕食された模様。
ゲームスタート時点ではオーロラ号が放射線を放っているため、それが死因かもしれない。
余談だが、主人公を除けば唯一脱出ポッドが浮いている。…浮かんでいるだけだが。
- 脱出ポッド6の乗員
アルテラ社の人事部長と顧客のマダムが乗っていた。
マダムが発煙筒を振り回したためポッドの燃料に引火・爆発して死亡。
おバカの巻き添えになった人事部長が不憫でならない。
「違います!それは遭難用発煙筒じゃありません!すぐにやめ[爆発音]」
- 脱出ポッド7の乗員
ファブリケーターが破損し、変な人形や車の模型などを生産するようになってしまったらしい。
結局何も出来ないまま死亡。
「こうなりゃヤケだ。ボタンを全部押してやる。一つくらい使えそうなのが出てくるハズだ。」
【デガシ号の生存者】
モンゴルの大企業、トーガルコーポレーションが所有していた宇宙船の乗員たちで、10年前に突如通信が途絶えた。
オーロラ号は彼らの捜索と救助の密命を受け惑星4546Bに降り立とうとしていた。
- ポール・トーガル
トーガルコーポレーション社長。
歳と地位のためか他二名に比べて融通がきかずメイダとよく衝突していた。
もっとも安全性という点では彼の主張も間違いではなく、メイダの申し入れも最終的にはよく聞いている。
深度500mの深海基地がリヴァイアサンに襲われた際に基地の外に放り出され発光体の明かりを頼りに逃げのびる。
しかし息子バートの痕跡だと思っていた発光体は実は深層へと続いている高濃度海水の沈殿帯だったため一層深海へと迷い込むことになってしまった。
「あれは幻覚だったのだろう。酸素レベルが下がってきた。確実に私の…血の匂いがする。」
- バート・トーガル
トーガルコーポレーション副社長で、ポールの息子。
遭難したにも関わらず、未知の生物や世界を肌で感じられることを幸運と考えられる前向きな思考の持ち主。
研究熱心でこの星の核心に近付いていたがカラーに感染、さらにリヴァイアサンに襲撃され基地を破壊される。
本人は生き延びたもののポールとメイダを失ったこともあり戦意を喪失してしまった。
その後はカラー感染による死が訪れるまで、墜落直後に使用していた基地に戻り残酷で美しい自然を眺めながら過ごした。
なお、シネマティック・トレーラーは主に彼の遺した記録をイメージした映像である。
「この“素晴らしい惑星”の一部になれるなら、気は楽だ。それまでは…ここで見ていよう。」
- マルグリット・メイダ
中年の女性傭兵。ライバル企業や宇宙海賊の襲撃に備え格安で雇われた。
粗暴で向こうみずな性格をしているが、率先して危険な素材調達に向かうなどしてサバイバルに貢献していた。
しかしバートの研究のためにとリヴァイアサンを生け捕りにして連れ帰ったところ、別のリヴァイアサンを呼び寄せてしまう。
応戦した彼女はそのまま暗い深海に消えていった。が…
「船を作れ、バケモンを殺せ、そのバケモンでもっとデカい船を作れ、バケモンがこの世から消えるまでね。」
【その他】
- アデリー・クイン
アンドロメダ銀河のトランス・ガブ所属の貿易船サンビーム号の搭乗員。
アルテラ社やその所属船の横暴に日頃から振り回されているらしく、救難信号を受けたときは毒づいていた。
しかし状況を把握した後は熱心な態度で救助に尽力する。
惑星4546Bに上陸する寸前で謎のレーザー砲に船を撃墜されて死亡するが、頑張れば彼らが死なずに済む展開に持っていくこともできる。まぁその場合でも軌道上にあるオーロラ号の残骸がスペースデブリとなって近付けないから無理と助けてはもらえないのだが
「オーロラ?聞こえるか?…返事なしか。ALTERRAの船だ、エンジングリスが切れたとか、しょうもない理由でSOSを乱発してるんだ。クソ憲章が無けりゃ、こんな金の無駄なんてやらなくて済むんだが。」
- アルテラ本部
22世紀に発足した超が付く暗黒メガコーポ大企業で、その力は大国に匹敵するらしい。
オーロラ号の救難信号を受けるが、救助船の派遣は出来ないとメッセージを送る。一応、惑星脱出用ロケットの設計図を送ってくれはするものの、要求される出力が膨大すぎて脱出させる気がない。*10しかもそのロケットは一人乗りというのだから酷いものである。
乗員達のログによると相当なブラック企業のようで、戦時中は全方位に兵器を売り捌いて大儲けしたり、ろくな保障もせず従業員を辺境宙域に送り込んだり、理由を付けて給料の支払いを渋ったりというのは日常茶飯事で、挙句PDAのAI曰く「惑星4546Bで発見・回収した資源は全てアルテラの資産であり、それを主人公が利用するのは横領行為に当たる」などと宣う始末。主人公、帰還しないほうが良いのでは?
今回の事件についても重要通信中にレギュラーサンドがどうのと話しており、完全に他人事の模様。こんなもんを聞こうとして死んだキーンやユウが不憫でならない。
そもそも今回オーロラ号が4546Bを訪れたのは、消息不明の社長親子の捜索を行うポーズを取ってトーガルコーポレーション*11に恩を売りつつ経費をがめるのが目的。衛星軌道上からの簡易スキャンで痕跡らしきものを「発見してしまった」際にはレコーダーを切って無かった事にするなど実際に捜索する気は最初からなかった模様。
「レギュラーサンドってのはハムとチーズのサンドだ!そう、ハムとチーズ!」
なお、惑星4546Bから脱出すると脱出おめでとう。1兆クレジット払え(意訳)と言われ幕が閉じる。
それが嫌なら少し休んでからまた4546Bに行ってこいとも付け加えられて。多分殆どのプレイヤーが後者を選ぶだろう。手塩に掛けた基地や可愛いカドルフィッシュ君もおるし
ちなみにこの金額はオーロラ号の本来の任務であるワープゲート建造計画の費用とおおよそ一致する。
つまりはオーロラ号唯一の生き残りである主人公に計画が頓挫した全責任を被せてしまおうという腹積もりである。
- 異星人たち
すべての元凶。
話は1000年ほど前まで遡る。
彼らの文明は人類よりはるかに発展していたのだが、その宇宙開拓の中で恐ろしい感染症…“カラー”を見つけてしまう。
この病原菌を研究するために彼らは調査中の辺境惑星に病原体の研究施設を設置する。研究の結果“エンザイム42”という酵素成分がカラーに対して薬効があることが判明した、のだが…
リヴァイアサン級生命体を無理矢理捕らえていたために仲間の襲撃に遭い研究施設の一つが損壊、感染症はこの惑星に流出してしまう。
そう、この調査中だった惑星こそが4546Bなのである。
カラーが他文明まで汚染することを危惧した彼らは“隔離執行プラットフォーム”…有体に言うならば巨大レーザー砲を無制限起動し、接近する物体を何もかも破壊・撃墜することで惑星ごと宇宙から完全に隔離することにした。
主人公を救助に来たサンビーム号が撃墜されたのはこれによるものであり、またデガシ号が消息を断ち、オーロラ号が突然の墜落をしたのも同様。
よって星から脱出するにはロケットの製造だけでなく、隔離執行プラットフォームの機能停止、つまるところカラーの克服も必要となる。
なお、最重要研究施設はパイプによって惑星各所に通じており、施設を出入りするピーパーを介して酵素を拡散させる仕組みを持つ。
これにより、カラーが惑星全体に拡散したあとも生物が死に絶えるほどの被害は出ずに済んでいる。
しかしその酵素を作れるのは唯一残った成体、しかも寿命を遥かに超えて生き続けている老齢の個体であるため、酵素の排出量は僅か、酵素の質もカラーの拡散を抑え込むのが精一杯という末期的状況に陥ってしまっている。
ちなみに付け加えるなら、ワーパーの正式名称は“自己転移式隔離執行ユニット”…異星人が手掛けたいわば生体ロボットで、カラーに感染した生物を隔離する目的で作られた。
主人公は隔離執行施設の制御装置で検疫に引っかかった結果、感染者であることがばれて狙われることになる*12。
このため、感染発覚前か隔離執行施設の停止後ならワーパーと遭遇しても襲われることはない。
メタ的な要素として、主人公がカラーに感染してるはずなのに時間制限がないのは、根治できるほどではないにせよ酵素を持ったピーパーが、序盤から優良な食材として登場して捕食されていたためと思われる。
彼らの姿とその詳細な社会構造及び何故ここまでしてカラーの根絶に血道を上げていたかについては、続編Below zeroで明らかになる。
PDA:追記・修正はALTERRA社のPDAでお願いします。幸運を。
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▷ コメント欄
- バグでリーパーリヴァイアサンが拠点に湧いた時は絶望したな -- 名無しさん (2021-08-14 09:22:32)
- 海上拠点に水槽作ってその中に入ると海上=陸判定にでもなってんのか水中のはずなのに酸素が減らないという謎のバグがある模様() -- ガババーバ (2021-08-14 10:54:36)
- バグでシードラゴンリヴァイアサンが最重要施設の中に湧いたときは絶望した…… -- 名無しさん (2021-08-14 10:56:23)
- ゲームクリア後資源収集拠点を作って遊んでたが、リーパーがいい感じで邪魔。必要十分な資源を回収する分には無視すればいいけど、大量に集めるには無視できないっていう、結構考えられて配置されてるなと感じた。ヒートナイフさん酷使してごめんね -- 名無しさん (2021-08-14 17:47:25)
- デガシ号の船員を襲ったのリーパーじゃね? -- 名無しさん (2021-08-14 19:27:15)
- クラーケンって言ってたし、クラブスクイドだと思う -- 名無しさん (2021-08-14 19:39:21)
- そうだっけ?俺の記憶ではマルグリットがリヴァイアサンを獲って来たから壊滅したんだったような・・・? -- 名無しさん (2021-08-14 19:47:34)
- 続編でのあれこれから見て、リーパーが原因だったのは間違いない -- 名無しさん (2021-08-14 20:09:43)
- あー、確かにリーパーにも襲われてるね。場所的にクラブスクイドだと思ってたわ -- 名無しさん (2021-08-14 20:12:58)
- 浅瀬でチャプチャプしてると貴金属が足りないのに深海に行くと銅やらが足りなくなるのほんといいバランスしてると思う -- 名無しさん (2021-08-31 09:39:53)
- 何故かガタノゾーアが追加されるmodが開発された模様。なんで…? -- 名無しさん (2021-11-28 10:52:52)
- 開発初期の頃だとシーエンペラーは敵で、酵素も戦って奪う予定になってたとか。今のバージョンに変更になって良かった -- 名無しさん (2022-05-14 23:47:49)
- 項目名をSubnautica(サブノーティカ)に変更しようと思います。相談所にも持ち込んでいます。来週金曜日までに反対意見が無ければ実行します。 -- 名無しさん (2022-06-25 10:25:22)
- ↑実行しました -- 名無しさん (2022-07-02 03:21:59)
- バイオリアクターと熱発電が優秀過ぎて最上位である筈の原子炉が燃料棒制作の面からという点でもしょっぱいという罠… -- 名無しさん (2022-07-16 01:49:12)
- 実際にこういった海の惑星があった場合、陸地との有機物の循環が無くなるから結果として「水しかない」死の星になる。らしいからSF的見地で見るとデッドゾーンの描写は理に適ってるそうな -- 名無しさん (2022-07-16 16:02:28)
- ロケット作ったし最後の思い出にカドルフィッシュと遊ぼう→何か別れのの挨拶とか出てるなやってみよう→悲しげに足(?)を触らせた後、行かないでと言わんばかりに手を精一杯抱き締めてくるカドルフィッシュ→ああああああごめんよおおおおおおずっとこの星にいるからぁぁぁぁぁぁ -- 名無しさん (2022-07-16 17:30:53)
- まさかのこっちにアップデート入ったのは驚いた。ビロウゼロの建築パーツもちょっと追加されて嬉しい…決定とキャンセルボタンが逆になってしまってるバグもあるけど -- 名無しさん (2022-12-26 21:16:17)
- PDAに次第に愛着がわいてくるんだけど、そのPADから「無生物の擬人化という孤独状態における心理的防衛機構」を示唆されるのがなんとも言えない気持ちになる -- 名無しさん (2023-04-22 18:37:02)
- カラー流石に感染力と致死性高すぎるし、他所の文明が作った生物兵器か何かなんじゃ -- 名無しさん (2024-01-26 16:58:34)
#comment
*2 おそらく、これらを入手した際の効果音が違うのはこのため。
*3 このようなゲームデザインになったのは、銃を扱うゲームを開発するために何年も創作の労力を費やせないという開発側の思いが根底にある。
*4 序盤の通常探索範囲ではなかなか見つからないルビーとゲルサックという植物が素材。ただし、ゲルサックは栽培可能で、ルビーは高温地帯、つまり熱発電機が使える環境で良く落ちているので見つけると困らなくなる。
*5 そのせいもあってPC版では本機に核魚雷やレーザーキャノンを搭載するMODが作られてたりする。
*6 2023年6月18日頃に北大西洋で起きた潜水艇タイタン沈没事故で有名になる潜水艇タイタン号を運用していた企業で、潜水艇タイタン(2018年3月まではCyclops2という船名)号は後述の“Cyclops1”の後継機である。
*7 ビルダーで通路を作りまくって階段にしたりすれば脱出できる。
*8 肉体の死後にもテレパシーを送ってきていることから、精神生命体に近いと思われる。
*9 流石に生食しすぎると食あたりを起こしてライフと満腹度にダメージが入ってしまうが。
*10 材料から逆算した場合水爆クラスのエネルギーを使用している。
*11 または特使として乗船しているジョチ・カサル及びその宗教の関連団体か。
*12 ワーパー自身も識別能力があるのだろうが、この時体内に発信機が撃ち込まれている可能性がある。作中でも(リヴァイアサン級用の大型トレーサーだが)そういう技術があることは描写がある。
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