登録日:2021/07/03 Sat 10:47:16
更新日:2024/05/30 Thu 11:38:00NEW!
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戦国無双 津田健次郎 忍者 タイガーマスク 仲間思い 兄貴 戦国無双5 百地三太夫
百地三太夫とは、戦国時代の人物。かの石川五右衛門の師匠として有名な伊賀忍者である。
ここでは彼をモチーフにした戦国無双シリーズに登場するキャラクターの説明をする。
CV:津田健次郎
【概要】
伊賀忍団の頭領。気さくで、飄々とした忍。
秀吉を介して織田と共闘して以降、信長の傘下で汚れ仕事を請け負うようになる。
秀吉からは、かつて世話した縁で兄貴分として慕われている。
(公式サイトより)
設定を大幅に革新した戦国無双5から登場。服部半蔵とは顔見知り。
信長の作る「武士の理が壊された世」に興味を持ち、織田軍に所属する。
気さくで飄々とした性格と紹介されているが、戦場においては荒々しさも見せる。
特に比叡山焼き討ちシナリオではテンションMAXであちこち燃やしまくる。「じゃんじゃん燃やせ!」
その後のシナリオでも火計が必要な場所では敗北条件を増やしつつ*1嬉しそうに登場する。誰が呼んだか今陸遜。*2
しかし一度戦場を離れたら秀吉やみつきを気遣う「いい兄貴分」となる。
特に秀吉はかつて行き倒れていたところを助けた事もあるらしい。また里の仲間や部下達には優しい一面も見せる。
ちなみに「織田軍の忍者」ということで基本的に滝川一益のポジションも兼ねている。一益本人もモブでいる事はいるがなんかピンチになっている事が多い。
半面戦術眼に欠ける部分もあり、手ごろな拠点があると進言したら大抵そこに罠が仕掛けられている。
特に信長の息子信忠は彼の言葉を信じた結果2回も罠に嵌っている。
また自分の楽しみを邪魔されると不機嫌になり、その邪魔者を短絡的に処理しようとする一面も持つ。
今回は実在した武将「百地丹波」の成分も盛り込んでおり、その丹波と同じく天正伊賀の乱にて追いつめられるシナリオもある。
なお5に登場する以前には「100万人の戦国無双」にも登場。
こちらは不敵な笑みを浮かべる老忍者として描かれていた。
【性能】
得意武器は鎖鎌。これを装備するとチャージ攻撃が追加される。
しかし追加アクションがどれもこれも突撃系ばかり。
攻撃範囲が破格の為雑魚散らしには有効だが、ボス相手には多少使いづらいだろうか。
しかし技の威力自体はそれなりに高いため上手く制御できればなかなかのボスキラーと化す。
一方閃技に関しては広範囲を攻撃する技が多くそちらは使いやすい。
また個人閃技の分身がとても強く、これを適当に打つだけで火力がバリバリ上がる。
優秀な閃技で戦場を圧巻しよう。こだわりがなければ使い慣れた武器を持たせてもよい。
なお彼のみを操作するステージもある。
無双乱舞発動時の文字は【徹】と『魁』 。
前者は冷徹な性格、もしくは徹底的に相手を燃やし尽くすその性格から来ているか。
後者の「魁」には先頭をゆく。さきがけ。かしら。首長という意味がある。
【余談】
- CVの津田健次郎氏は海馬瀬人のCVで有名だが、よく絡む明智光秀の声は緑川光氏で東映版アニメで海馬を演じていた。つまりこの2人の会話シーンは新旧の海馬が揃うのである。
- 前述の通り石川五右衛門の師匠であるが、当の五右衛門が出ていないので絡みはない。というか今回の彼は「原作出身のオリキャラ」のような扱いであり、百地丹波成分を除いた史実再現はほぼ成されていないと考えてよい。
ちっ、追記・修正しやがったか…。
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以下ネタバレ
【真の概要】
物語中盤頃から、信長に反抗する勢力の存在に黒幕の影が見え隠れし始める。
そして今までは優秀だった百地本人も失策が目立ち始める等怪しい言動が目立つ。
先程は戦術眼に欠けると言ったが、そもそも忍というのはそういった罠のエキスパートであり、仕掛けるのはもとより見抜く献眼にも長けるはず。
つまり彼はあえてわかってて味方を死地に誘導していたのである。
それもそのはず、彼の目的は「武士が消えてなくなる世界」である。
秀吉を介して信長に協力していた理由も、信長の「武士の理を破壊する」という理念に惹かれ、また彼が暴れる事により武士がたくさん死ぬからである。
また武士たらんとする光秀の事も勿論嫌っている。
作中で頻繁に放火を行う理由も光秀が燃えたぎる城をトラウマにしているからというのも含まれており、要するに半分彼への嫌がらせである。
その信長が大事な人を亡くし、仇討ちと称して敵対組織を打ち滅ぼしている間は本人もノリノリであった。
しかし仇討ちを完遂以降情を捨てて、彼が民も武士も死なない時代の為に邁進し始めた際信長を見限った。
尤も信長には最初からお見通しだったらしく、武士を恨んでいることは知っていた節がある。(二人の信頼度イベントにて)
前述の信忠が罠に掛けられた際も信長は息子に対してはキレていたが、進言した三太夫に関しては一言も述べなかった。
まるで「三太夫の小細工くらい見破れるだろう」と言わんがばかリに。
しかし彼がこうなったのは里の仲間や家族を武士に惨殺されたから故である。
そう、彼の蛮行の根元には「仲間思い」である本来の性根が残っている。
だが戦を誘発しながらも全てを跳ね除ける信長と対峙しているうちに、その性根も腐りきっていくのであった…。
【そしてネタキャラ全ての黒幕に】
後半の信長への反乱勢力の全てが「それも私だ」と言わんがばかりに彼の暗躍の結果である。
具体的には松永、別所、荒木と言った信長への相次ぐ裏切りや、家康の正室と嫡男が処刑される事となった信康事件、これら全てこいつの仕業となった。
だがそんな暗躍も跳ね除けられた彼は、遂に本能寺の変にて信長と光秀を自ら倒そうと出撃する。
と…ここまでは火計の際テンション高すぎくらいであとはシリアスな感じだった。
しかし最初にプレイする信長伝の最終ステージではいつの間にか裏切っており、なんか悪そうな声をしながら光秀との戦いに第三勢力として乱入してくる。余りにも場違いな存在の彼は信長と光秀双方から呆れられていた。
そして信長と対峙する際に突如装備した全身を装甲に包み込む仮面でプレイヤーの腹筋は限界を迎える。ご丁寧に装着ムービー付き。
しかもこの仮面、着用していると仮面から覗かせる目が赤く光るおまけつきである。
更にみつきが自分の思い通りに動かないことで「使えない小娘が!」と悪態をつくなど小物っぷりも大幅にアップしていた。
また本能寺の変ステージをクリアすると三太夫の衣装にこのアーマードモードが衣装として追加される。
性能が変わったりはしないが好みで使い分けて良いだろう。
ついでに信長伝では信忠も暗殺して、部下に化けさせていた。
光秀伝でも同じタイミングで信忠が登場するが、こっちは本物である。 色々間が悪い嫡男。
それでもメインストーリーである信長伝、光秀伝では黒幕で邪魔者という立場ながら悪役としてはかろうじて一定の矜持を保っていた。
しかし外伝にて崖上から半蔵に手裏剣一つで叩き落とされるという最期でまたしてもプレイヤーを笑顔にしてしまうのであった。家康「あいつはどうしたの?」半蔵「離してやった」
彼の存在はプレイヤーの間では正直賛否両論である。
しかし津田氏の熱演によりとにかくドスが聞いた台詞は武士への恨みや、自分がどれだけ頑張っても何も変えられない思いが込められており、キャラクター自体はなかなか魅力的である。
また最初から最後まで彼の信念は一貫している。
惜しむべきは信長と光秀を好意的に書くために史実を無視して暴れ憎まれ役にされてしまった事だろうか…。
そんな彼だが、実は織田軍の敵となってからも弟分の秀吉には全く手出ししていない。
秀吉は農民であるが武士になろうとしており、そうなった場合は彼の恨みの対象になりそうなものなのだが、その事に関して三太夫は特にコメントしていない。
同じように自分を慕うみつきは同時に信長の事も慕っている為言葉で惑わした挙句捨て駒にしたり、ひどい目にあわせた家康に対しても信頼度イベントにて「立派な武士になった」と述べておりフラグは立っていた。
故に秀吉に対しても必要であるのならそのように扱うのは安易に予測できるが…。
それが彼に残された最後の情なのか、それとも「必要にならなかった」のか、はたまた秀吉は彼の嫌う武士にはならないと確信していたのか、真相は謎のままである。
また原作に当たる「賊禁秘誠談」にて彼は孤児である五右衛門に忍術を授けるが、その五右衛門に愛妾と妻を殺害されてしまう運命にある。
武士に大事な物を奪われそれらを滅ぼすために動いていた彼が、今度は武士以外の人間に奪われてしまうのだ。
果たしてそれは彼への因果なのか、そもそもそれが今後無双で描かれるのかはわからない。
しかし「信長と光秀の戦い」が終わっても「三太夫の戦い」は続くのは確実であろう。
【ネタバレな余談】
- 彼の鎧展開状態はタイガーマスクに似ているとネタにされているが、それ以前に蜂を意のままに操っている描写があることからおそらく仮面のモチーフも蜂と思われる。
- 崖下に手裏剣一つで叩き落されが、そのムービーラストで蜂が一匹飛んでいく為、おそらくは生きていると思われる。
- 一方クリア後に登場する夢幻の章では、自分の暗躍が悉く見破られ、最後には信長&光秀相手に戦いを挑むも及ばずに本当に死亡する。
ついでに組んでた毛利軍の隆景も討ち死にする。更に夢幻編の最終章でラスボスとして現れ撃破した際の末期の言葉は「武士なんて嫌いだ」という極めて幼稚なものであるというネタも遺している。
追記・修正は謎の仮面をつけて崖下に離されてからお願いします。
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▷ コメント欄
- 声がとんでもなくねっとりしているw無双の後半ではもはや主役級の扱い -- 名無しさん (2021-07-03 11:59:46)
- 今後も出番があるとしたら、割と普通に石川五右衛門の師匠ポジでの出番がみたいな -- 名無しさん (2021-07-03 12:03:05)
- 戦国5よりこっちが立つとは・・・ -- 名無しさん (2021-07-03 12:51:58)
- 5では流石にちょっと目立ちすぎた気がする・・・ 2の風魔小太郎とかと比べると本人は感情的で超然とはしてないんだけどね -- 名無しさん (2021-07-03 14:15:20)
- 津田さんが何を演じるかは非公開の状態用は鳴り物入りの状態だったのに何だろうな -- 名無しさん (2021-07-03 21:00:02)
- 個人的にはキャラ自体はとても好きなんだけど、それを差し引いてもやはり出番多すぎには感じた -- 名無しさん (2021-07-03 22:30:48)
- アーマード三太夫はプレイヤーを全力で笑わせに来たとしか思えなかった。色々な意味でもうちょっと何とかならなかったんだろうか… -- 名無しさん (2021-07-04 11:39:07)
- 仮面のデザインだけは本当に変えてください本当にお願いします -- 名無しさん (2021-07-04 11:57:25)
- 武士の世界を壊すことが目的だったのに次第に武士を殺せばそれでいいことが目的にすり替わるあたり、どんなに手を汚そうと戦をなくす目的は決して見失わなかった信長とは対比になっている気がする。 -- 名無しさん (2021-07-05 16:33:51)
- 何でタイガーマスクなんだ・・・ -- 名無しさん (2021-07-05 17:49:59)
- 武士の世どころか戦国無双そのものを見事に破壊してくれたよ、もちろん悪い意味で -- 名無しさん (2021-08-09 21:00:11)
- 本能寺は信長と光秀二人の世界で完結してほしかったし、百地が乱入するなら乱入するで、裏切る理由になる戦のサブシナリオなり回想的なイベントムービーなりが欲しかった。急に「武士とか嫌い!死ね!」って裏切って来るから「今本能寺で忙しいから後にしてくれない!?」ってなった -- 名無しさん (2021-09-22 10:37:05)
- いろんな意味でSEKIROの葦名弦一郎(CV津田健次郎)とは対照的なキャラ。国を存続させるために戦う武士の弦一郎、武士への恨みで戦う忍びの三太夫。鎧をキャストオフする弦一郎、鎧が勝手に装着し出す三太夫。しかし最後はおかっぱ美少年と主に忠実な忍びの前に敗れる所は共通している。 -- 名無しさん (2021-11-12 00:18:26)
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*2 ただし陸遜や朱然が「火計」だとすると彼は「放火」である
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