マスターロゴス/仮面ライダーソロモン

ページ名:マスターロゴス_仮面ライダーソロモン

登録日:2021/06/01 Tue 23:31:57
更新日:2024/05/27 Mon 13:08:44NEW!
所要時間:約 21 分で読めます



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イザク 仮面ライダーソロモン 仮面ライダーセイバー マスターロゴス ソードオブロゴス サウザンベース 世界征服 相馬圭祐 小森拓真 ソロモン カラドボルグ 悪役ライダーリンク 令和ライダー ワンダーライドブック 傲慢 慇懃無礼 敬語 ひまつぶし 自己中 全ての元凶 だいたいこいつのせい 仮面ライダー 全知全能の書 獅子身中の虫 エゴイスト 神様気取り ゴールド リデコ ダークライダーズ 顔芸 ツギハギ 小物界の大物 小物 ロリコン疑惑 演者の怪演 俳優の本気 愚者 器量の小さい男 英雄願望 自己顕示欲 無様 僭称者 ラスボスの風格を持つ中ボス 黒幕 ←ではない ラスボス←ではない 自称「神」にロクな奴は居ない マジキチ オムニバス ラスボスから転落 やべーやつ ネタキャラ 令和ライダーネタキャラ候補 愉快犯 愉悦部 黒い東映 圧倒的存在感 一周回って愛すべき外道 オムニフォース 闘争を求める者 シンケンゴールド←ではない マスター寿司屋 アルテスタイガー怪獣←ではない アナザーシンケンゴールド マスターロリコン ただのホモ・サピエンス 外道シンケンゴールド 意外とポジティブ まあいいでしょう 足蹴にされた神 マスロゴ 相馬圭祐の本気 神になり損ねた男 環境の被害者




今、世界は新たな危機に瀕している。


我々は世界の均衡を守る、誇り高きソードオブロゴスである。
持てる全ての力で、この世界を守る戦いに挑んで欲しい!



マスターロゴスとは、特撮テレビドラマ『仮面ライダーセイバー』の登場人物である。
なお、「マスターロゴス」は役職名であるが、ここでは特に断りの無い限り当代のマスターロゴスを指すこととする。
ここでは彼が変身する仮面ライダーソロモンについても記述する。


演:相馬圭祐(第41章以降は初代マスターロゴスも兼任)



【概要】

本名は「イザク」
世界の均衡を守護する組織・ソードオブロゴスの最高指導者「マスターロゴス」を務めており、サウザンベースの守護者も兼任する。


当初はフード付きの真紅のローブで口元以外の全てを覆い隠していたが、第26章以降は素顔を晒すようになった。
なお、ストリウスが対面した際に「あなたが“今の”マスターロゴスですね?」と発言している事からも分かるが、マスターロゴスは代替わりする役職であり、彼はあくまで劇中時点でのマスターロゴスである。



【人物】


君達はこの世界を、僕はワンダーワールドを守り、2つの世界の均衡を維持する。それが初代マスターロゴスとの約束だ。


所詮偽善者の自己満足だ。私がした約束ではない。


君の目的は?


私は『全知全能の書』を手に入れ、その力を我が物とする。


この愚かな世界を創り替え、支配者となる……!


人間の運命を弄んじゃいけません…!


いいんですよ!!私には、その資格がある!
だから全てを利用する。剣士も、メギドも。そして、あなたも……。



「始まりの5人」の一人であった初代マスターロゴスと瓜二つの顔つきをしており、誰に対しても常に敬語で話すが、その本性は初代とは真逆の慇懃無礼かつ傲岸不遜。
行方不明のはずのソフィアと接触した他、ストリウスの素性を知っているかのような言動を取り、
更に素顔の状態で一般兵を装いつつ、サウザンベースに忍び込んでいた神山飛羽真を案内し、禁書を持ち出したストリウスと遭遇させるなど、どこか怪しげな場面が多々見られたが、後に組織そのものを歪めた現状における全ての黒幕である事実が発覚する。
その目的は「『全知全能の書』を復活させ、その力で世界を作り変えて全ての支配者になる」という、今時珍しいステレオタイプの世界征服である*1
しかも目的達成のためには手段を選ばず、組織の最高幹部であったはずの「四賢神」達「頭の固い老いぼれ達」と吐き捨て、その全員を抹殺してしまった。


そして、第33章にて飛羽真と富加宮賢人に明かした目的の詳細は、争いが絶えず繰り広げられる世界を創る事。
「朝の鳥のさえずりが、人々の悲鳴に変わる……。楽しいと思いませんか?」「この世界の住人は私の思い通りに動く駒同然」と2人に向かって嬉々として語った他、
後に劇中で起きた一連の事件も自身が『全知全能の書』の力を手に入れるための布石であり、「11本の聖剣」「19冊の本」「世界を繋ぐ存在」を全て揃える事で確実に『目次録』に至るためのものであった事も判明した。
また、『仮面ライダーセイバー スピンオフ ソードオブロゴスサーガ 前編』にて、15年前に起きた富加宮隼人の離反も、
闇黒剣月闇による破滅の未来予知に悩まされていたところに「『全知全能の書』を復活させ、その力で共に世界を救おう」と吹き込んだ結果によるものである事も明かされている。


そして第35章にて(儀式の途中で飛羽真がルナを救出したため、不完全な形ではあったが)本懐を果たすと、続く第36章ではマスターロゴスの職務を完全に放棄し、世界を混沌に陥れるために動き始める。



【目的】


“使命”?“世界”…!?そんなものもう飽き飽きです。


力を手にした。だからその力を使う!
この退屈な世界を、破壊と殺戮という刺激に満ちた世界に変えるために!!


あいつ、何言ってやがる……!?


『全知全能の書』の力を不完全とはいえ手にしたマスターロゴスは、続く第36章において、その野望を止めるために現れたノーザンベースの剣士達を前に、自分が何故こんな事を始めたのか、その理由を語った。


一族で代々マスターロゴスとしての職務を受け継いでおり、2つの世界の均衡を守り、『全知全能の書』の復活を防止するのがその使命だった。
だが、当代であるイザクはせっかく全知全能の力がそこにあるのに、何もせずただ移り変わる世の中を見つめるだけの「愚かで怠惰な一族」も、代わり映えのしない「愚かな人間の社会」も良しとせず、
あまりの退屈さを持て余した末、遂に2つの世界を守るというソードオブロゴスの使命に飽きてしまう。
そして退屈から逃れるための刺激を求め、世界を争いで満たすべく『全知全能の書』の力に手を出した。


要するに彼がこんな無茶苦茶な行動に走り、組織そのものを分断してまで『全知全能の書』の力を求めたのは、ひとえに「退屈で使命に飽きたから」というあまりにも身勝手かつ個人的な理由からだったのだ。
主張も信念もトラウマも何もないそのあり方は、平成ライダーで言えば蛮野天十郎や(眼魔陣営だった頃の)アランエボルトが比較的近いか。



世界が崩壊する時、今の人類は淘汰され、優れた者だけが生き残る!


そして…新たに生まれた人類が争い、生き残った者だけが私の世界の住人となる……!


私は人類の新たな可能性の扉を開く…。なんて刺激に満ちた世界だ!!


第39章における仮面ライダークロスセイバーとの鍔迫り合いの最中に本性を剥き出しにして語った「世界を破壊し、争いと混乱をもたらす」という野望の真意とは、
「愚かな人類を一掃して一握りの優れた人類だけを選別した『新世界』で、彼らの未来の可能性を自分が開拓し導く変革者になり、刺激に満ちた人生を送る」というもの。


彼の中では

  • 世襲制により代々受け継がれ続けた初代マスターロゴスの理想
  • 「清廉潔白なソードオブロゴスの信念を守る」という良く言えば穏やかで安定した日々、悪く言えば長く代わり映えしない生活

がそもそも剣士達のように人生の誇りになるどころか、逆に忌むべきコンプレックスだったと考えられ、『全知全能の書』を受け継いだ事による常人以上の長寿も彼のコンプレックスを苛む遠因だったと思われる。
結果、退屈とコンプレックスによる長年のフラストレーションの蓄積が限界を迎えた末に「過去から続くしがらみを捨てて自分の力で世界を導く英雄となり、世界に君臨したい」
……という身勝手で独りよがりな英雄願望と自己顕示欲の発露に至ったのが彼の凶行の原因だったと考えられる。
要は彼なりに「物語の結末(=自分の人生)を自分で決めようとした」結果がコレだった
あるいは「世界を変える気骨があったが、自分自身を変える意思は無かった」のだろう。


実際、飛羽真から曲がりなりにも世界の均衡を守るために働いてきたにもかかわらず、急に破壊衝動や支配欲求に駆られた事について聞かれた際には、


[[かつて愛する者を失った。人の過ちの所為で……>バハト/仮面ライダーファルシオン]]


……とでも言えば満足ですか?


何…?


理由などありませんよ。退屈だったのです。
私の一族はこの世界を守る代わりに代々、『全知全能の書』の一部が伝えられてきました。そのせいであなた達より少し…長生きなのです。
“約束”・“戒律”・“使命”?長い間それらに縛られて生きる事ほど退屈な事はない。それは死も同然だ!
そして繰り返される人間の愚かな行為……。私は気付いたのです。この世界を変えれば…人も変わるのでは、と。


そんな事をしなくても、人は変わる事が出来る!


あなたが──今の人間が創造出来る事などたかが知れています。だから一度壊して、新しい世界を創るのです。


何一つ、理解出来ない……。


……と、世界滅亡という凶行に走った自分に対してさえ、少しでも寄り添おうとする飛羽真達の気持ち嘲笑うかのような、ある意味悪役の究極形とでも呼べる物言いを平然と行ってのけている。
そんなコンプレックスからなのか、自身に不信感を抱く神代兄妹に対しても「私を“マスターロゴス”などと呼ばないで下さい。私はこの世界を破滅へと導く神!」とわざわざ宣言したと考えられ、それが彼らの離反を招く事となった。



【『全知全能の書』の威を借り、『神』を気取った僭称者の末路】

着々と進んでいくかに見えた世界改変計画であったが、伝説の聖剣「刃王剣十聖刃」及びそれを使って変身するクロスセイバーの誕生によって狂いが生じ始める。
それでも刃王剣十聖刃を手に入れんと、自分達を訪ねてきた飛羽真や新堂倫太郎に対して、結託するストリウスが使役するカリュブディスと共に迎撃する。
しかし、クロスセイバーとの戦力差は圧倒的な上、仲間達との絆を重んじ、それによって強くなり続けてきた彼らに敵うはずもなく、完膚なきまでに敗北を喫した。


その場はストリウスによって回収されたものの、この敗戦によって倫太郎から「マスター!あなたは、ただのホモ・サピエンスです!!」と断じられ、
飛羽真から「もう一度一緒に世界を守ってくれないか?」と声を掛けられた事もあってプライドがズタボロになった結果、半狂乱に陥ってしまう。


たかが剣士如きが、神に逆らったらどうなるか……思い知るがいい!


そして第40章。
これまでの余裕溢れる態度を失い、野望達成への野心と自分を邪魔し続ける剣士達への猛烈な怒りに震えるイザクは、ワンダーワールドで復活したルナを手中に収めんと最後の手段に打って出る。


まず、オムニフォースワンダーライドブックの持つ「全てのワンダーライドブックを統べる力」を悪用し、
仮面ライダーデュランダルのオーシャンヒストリーワンダーライドブックを介して彼の肉体を支配下に置くと、実の妹である仮面ライダーサーベラを襲わせ、
そこからそれを止めようと尾上亮大秦寺哲雄が駆け付けるように仕向ける事で剣士側の戦力を分散。
その隙にワンダーワールドを駆け回るルナを現実世界から文字通り手を伸ばして追いかけ回す*2が、間一髪のところで飛羽真・倫太郎・賢人の急行を許した上に仮面ライダー最光の妨害が入り、失敗。
すると今度は現実世界に帰還した最光をも操り、光剛剣最光と闇黒剣月闇を我が物にすると、そのまま今度こそ刃王剣十聖刃を奪おうとするが、
クロスセイバー・ブレイズ タテガミ氷獣戦記・エスパーダ ゴールデンアランジーナの連携攻撃に翻弄され、変身解除。
[[「貴様らァ!!よくも神を足蹴にしたな!」>闇の力(仮面ライダーアギト)]]と身勝手に怒り狂うと再度変身し、今度はブレイズとエスパーダの肉体を操ってクロスセイバーと同士討ちさせようと目論む。
……が、彼らはその支配を自力で脱した上、


父は、最後まで誇り高き剣士だった…!そんな事も分からない…お前こそ愚かで惨めだ!恨む価値もない!


僕は組織にいる時、ずっとあなたを信じてきた!それこそ、神のように敬ってました!
でも今のあなたを、信じる者はもう誰もいない!!

あなたは!自分から神である事をやめたんだ…!そして、今は独りぼっちです!


お前がどれだけ大きな力を手に入れようと、俺達の絆を切る事は出来ない!


誰に物を言っている!?虫けらがァァァァーッ!!



……と散々かつボロクソに扱き下ろされた事でまたもや激昂し、闇黒剣月闇で全員まとめて葬ろうとするが、ユーリもそれに抵抗した事で2本の聖剣も奪還されてしまう。
もはや取り留めもなく怒りのままに喚くばかりのソロモンであったが、追い打ちをかけるようにクロスセイバーは倫太郎・賢人との友情が生んだ姿・フィーチャリングセイバーに変身。
3人の絆の結晶の前には手も足も出ず、遂にオムニフォースワンダーライドブックを消し炭にされてしまう。


私の、『全知全能の書』が…。神の…神の力があぁーーーッ!!


それに伴い、デュランダルも支配から解放され、ここにイザクの完全敗北が決まった。


……が、満身創痍ながらもしぶとく逃げ延びていたイザクは、かき集めた消し炭を自身の力で元のオムニフォースワンダーライドブックの姿に戻す。


[[私は死なん!この力同様、不滅だ!>檀黎斗]]


私の神話はここから始まる───


それは無理ですねえ。あなたの物語は、ここで終わりです…。


何を言ってる…!?神の御前だぞォ!ひれ伏せぇええええーーーッ!!


再起を誓うイザクの前に現れたのは、手を組んでいたはずのストリウスだった。
この期に及んで自分は神だと喚き散らすイザクだったが、ストリウスには無視された挙句、呪術による攻撃でもがき苦しみながら、逆に自分自身がひれ伏す姿勢を取る形で成す術無く雲散霧消するという呆気ない最期を迎えた。
ストリウスは残されたオムニフォースワンダーライドブックを回収し、その場から立ち去りながら呟く。


神になり損ねた男の最期は、[[実に滑稽で、惨めで、美しかったですよ……。>ブレン(仮面ライダードライブ)]]


これからの物語は私が紡ぎます。美しい結末のために……!


ストリウスから皮肉と嘲笑を大量に含んだ賛辞を送られた通り、全てを支配する神にならんとしたイザクであったが、
結局はその行動すらもストリウスの掌の上──否、『全知全能の書』に記されたシナリオ通りのものでしかなかったのだった……。



【能力】

腐ってもソードオブロゴスのトップだっただけあり、彼自身剣士ではないとはいえ戦闘力は尋常ではないレベルで高い。
具体的には生身の状態でありながら雷鳴剣黄雷と土豪剣激土*3二刀流で軽々と振り回してセイバーとカリバーを容易く圧倒した他、第32章では光の矢を放ってノーザンベースの結界を粉砕する能力も見せた。
しかし、本編におけるその後の展開を踏まえると、これらの力は常に携えている『全知全能の書』の一部たる本によってもたらされたものである可能性が考えられる。


なお、小物同然だった終盤の言動がクローズアップされがちだが、曲がりなりにも本性がバレるまで長きに渡りソードオブロゴスを統治し、殆どの剣士達から疑われる事すらなく崇敬を集められていた辺り、組織の運営能力は真面目に高め。
そして聖人君子を装いながら熟練の剣士達の目を欺きつつ、裏で暗躍出来る位には謀略の知恵と才にも長けるなど、言動とメンタルが小物だった点を除けば本当に総合的に能力値の高い傑物ではあった。
責任転嫁も言い訳もせず、あまりにも潔く己の我欲を貫き通した姿勢から、一部視聴者に「生まれる時代や世界を間違えてしまった男」とも評されている。



【仮面ライダーソロモン】



見よ!これが神の力だ!!



スーツアクター:小森拓真(ストリウスと兼任)


マスターロゴス…否、イザクが変身する仮面ライダー。
漆黒のスーツに黄金と白銀の装甲、赤黒いマントを纏った騎士の如き出で立ちが特徴。


主だった機能などは聖剣で変身する仮面ライダー達と同じだが、イザクは剣士ではないため、対応する聖剣が存在しない。
また、『セイバー』に登場するライダー達の中でソロモンとストリウスの2人(ファイナルステージのタッセルも含めれば3人)が変身音声の中に「仮面ライダー」という単語を含んでいるのだが、
本作における「仮面ライダー」とは聖剣に選ばれし剣士を意味するため、ある意味では「仮面ライダー」を僭称していると言えなくもない。


それを表すかのように頭部「ソロモンヘルム」に備えられた「ゴッズソードクラウン」の機能自体は通常のソードクラウンと同様だが、こちらは剣士の証ではなく「オムニフォースワンダーライドブックの所持者である証」として備わっている。



装備

  • ドゥームズドライバーバックル

ソロモンに変身するためのベルト。
形状は邪剣カリバードライバー及び聖剣サイコウドライバーバックルと同一だが、その外装は下記のカラドボルグに匹敵する強度を備えた「カラドバインディング」となり、
カラーリングが仮面ライダーサーベラ及び仮面ライダーデュランダルが装備するロイヤルソードオブロゴスバックル同様、金一色で統一されている。


装填スロット「ドゥームズドライバーシェルフ」にワンダーライドブックを装填した後、そのまま手動でバックル上部にある漆黒の起動スイッチ「ドゥームズライド」を押し込んでページを展開し、右手を握り締める形のポーズを取る。
装填したワンダーライドブックから引き出された力は二基のエネルギー生成器「マグニコルド」を介して、ソロモンや各種武装に天地創造すら成し得る程の強大な力を付与する。
また、バックル装着と同時に出現するベルト部「ドゥームズドライバーベルト」はソードオブロゴスバックルベルト同様、変身と同時に甲冑を展開する役目を担う。


  • オムニフォースワンダーライドブック

伝説の聖剣と選ばれし本が交わる時、偉大な力を解き放つ……!


10本の聖剣と19冊のワンダーライドブックの力が、ここに集う……!


全ての力を我が物に……!


OPEN THE OMNIBUS, FORCE OF THE GOD!


KAMEN RIDER SOLOMON!!


FEAR IS COMING SOON……!


清き力を悪しき力に染め上げる……!


『全知全能の書』の力を宿した大型のワンダーライドブックで、他と異なり聖剣ソードライバーのスロットを指定するマークがない。
ベースカラーは緋色と銀で、表紙及びストーリーページには巨大な塔がそびえ立つワンダーワールドの光景が描かれ、
表紙裏側には「TABLE OF CONTENTS」と、これを生み出すために使われた18冊のワンダーライドブックのタイトルが記載されている。
変身ページには「神獣」属性のワンダーライドブックと同じ構図でソロモンの姿が描かれ、「全ての力が聖剣と交わり身に宿る」と記載されている。
また、召喚ページ / カラドボルグページにはカラドボルグを手にしたソロモンの右腕、最終ページ / 全知全能ページには表紙同様にワンダーワールドの光景が描かれている。


飛羽真の妨害で儀式が中断された結果、その力は不完全なものでしかなく、それを示すかのようにタイトルが記載されず、表紙や内部ページも一部が破れたような外観になっている。
しかし、それでも並み居る剣士達を一顧だにしない凄まじい力を秘めており、旧来のワンダーライドブックとは次元を異にしている。
また、ライドスペルはソードライバーによる変身音声と似通ったパターンだが、ここで述べられている「偉大な力」がブレイブドラゴンの伝承にあるそれと関係があるのかは不明。


ちなみにカバーが追加されているが、実は本体そのものはエックスソードマンワンダーライドブックのリデコだったりする。


  • カラドボルグ

ソロモンのメイン武装となる大剣
イザクが儀式によって『目次録』に到達した事によって入手した“大いなる剣”で、キングエクスカリバーと酷似した形状だが、カラーリングが金と赤・黒を基調としたものとなっている。


オムニフォースワンダーライドブックの力により、漆黒の刀身部「ヴァーサトルエッジ」から様々な伝承の力を秘めた斬撃を放てる他、
引き金「ディバイントリガー」を引く事で必殺技待機状態に入り、カラドボルグそのものを模した巨大なエネルギー体を発生させる事も可能。
また、打突用の武器も兼ねたナックルガード「ドミナンスレガード」の力で使い手を中心としたフィールドを展開する事が出来、この中では聖剣の力は抑制される。
更に柄「アポテオシスヒルト」はイザクの思考に反応して剣神の如き実力を発揮させる機能に加え、『全知全能の書』の影である『巨大なる終末の書』を投影して世界を崩壊に導く力も秘めている。
総じてイザクの野望に適した剣であると言えるが、これ自体はあくまで“大いなる剣”であって聖剣ではない。
イザクも「全ての本を取り込んでいれば、新たなる聖剣も生まれたはず…」とストリウスに明かしている。


  • キングオブソロモン

召喚した巨大カラドボルグを変形させる事で誕生する剣士。ダイカイオーではない
仮面ライダーセイバーが召喚するキングオブアーサーと酷似した姿だが、こちらは金と黒を基調に、赤をアクセントに配したカラーリングとなっている。
武器も「キングカリブル」と同形状の金色に輝く剣を使用するが、キングオブアーサーと異なり、複数体召喚して使役する事が可能。



オムニフォース


愚かな人類への……私からのささやかなプレゼントです。



オムニフォース!


伝説の聖剣と選ばれし本が交わる時、偉大な力を解き放つ……!



変身。



OPEN THE OMNIBUS, FORCE OF THE GOD!


KAMEN RIDER SOLOMON!!



FEAR IS COMING SOON……!



身長:217.6cm
体重:136.2kg
パンチ力:63.3t
キック力:110.9t
ジャンプ力:ひと跳び112.5m
走力:100m0.7秒


オムニフォースワンダーライドブックをドゥームズドライバーバックルにセットして変身する、ソロモンの基本形態。


変身時の音声を意訳すれば「全知全能の神の力を解放せよ」「恐怖の日はまもなく訪れる」となる。
ライドスペルの内容に反して「偉大な力」を解放するための「伝説の聖剣」は所持しておらず、変身音声もどことなく映画の予告編じみているなど、不完全な力である事が読み取れる。


組織に縛られない自分の人生を求めたであろう男の縋った力の象徴が「様々な物語の寄せ集めであるオムニバス本」というのは色々皮肉が効いている……のかもしれない。
また、本編の展開と照らし合わせると「COMING SOON(近日公開)」と銘打ちながら、結局そのまま公開出来ずじまいで物語が打ち切られてしまっているのもまた然り


白銀の装甲を装備した腕部及び脚部「ライドミナントアーム」「ライドミナントレッグ」によって身体能力が極大化され、全身を覆う漆黒の甲冑「オムニフォースローブ」はイザクの精神力を糧として全知全能にも等しき力をもたらす。


ソードオブロゴスの紋章が刻まれた胸部装甲「ソロモンキュイラス」はオムニフォースワンダーライドブックが内包する数多くのワンダー/アルターライドブックの伝承を引き出す構築回路であり、
各種装甲やカラドボルグを通して強大な超常現象を発生させる他、複数の伝承を組み合わせる事で広範囲に計り知れぬ事象をもたらす事も可能。


各部に配置された黄金に輝く装甲「オムニフォースケイル」はワンダーライドブックに内包された伝承の力を蓄積する事が出来る一方、異なる伝承の力を併存させるため、これ自体には固有の属性は与えられていない。
これらの力は腕部装甲「フェノメガント」及び脚部装甲「フェノメグランダ」によって制御され、イザクの意のままにあらゆる現象を発生・制御する。


背中の「オブスキュアマント」は末端がボロボロだが、これは見かけだけで、異なる2つの世界の狭間に生じた不安定物質が織り込まれており、
この特性を利用し、敵の攻撃を別世界に受け流す無敵のとして機能する。


頭部「ソロモンヘルム オムニフォース」に備えられた複眼「オムニフォースバイザー」は自身を取り巻くあらゆる力の流れを視覚的情報として認識する他、変身者にその素質があるならばこの世の真理を見極める力を与えるとされる。
また、額部分に搭載された「オムニフォースマスク」からワンダーライドブックに宿る神獣を召喚して思いのままに操作する事も出来る。


変身者のイザクが剣士ではないため、その能力は彼自身の精神力とオムニフォースワンダーライドブックに極度に依存する。
そのため、能力的には剣士というよりは魔法使いに近いが、カラドボルグを用いた剣撃戦闘も十二分にこなす事が出来、遠近共に隙が無い。
しかし不完全故か、古強者のユーリには攻撃を捌かれたり防がれたりと対応されている。



◇必殺技


  • ソロモンブレイク

オムニバスローディング!


SOLOMON BREAK!


オムニフォースワンダーライドブックを一度閉じた後、ドゥームズライドを1回押す事で発動。

  • 掌やカラドボルグの刃先から赤黒い衝撃波を放つ。
  • 無数の隕石を出現させて相手に飛ばす。
  • 赤黒い波動を放って相手のワンダーライドブックに干渉し、そのまま相手の意識を残した状態で操る事も可能。この能力は変身前でも使用可能だが、クロスセイバーには無効化された。

  • ソロモンストラッシュ

オムニバスローディング!


SOLOMON STLASH!


オムニフォースワンダーライドブックを一度閉じた後、ドゥームズライドを2回連続で押す事で発動。

  • 紫色に輝く巨大なカラドボルグのエネルギー体を生成し、それを振り回して周辺を薙ぎ払う。
  • 上空にオムニフォースワンダーライドブックの影を出現させ、そこから巨大カラドボルグを複数本召喚し、それらをキングオブソロモンに変形させて使役する。
  • カラドボルグの刀身に漲らせた赤いエネルギーを光刃として撃ち出す。
  • 上空に無数のカラドボルグを出現させて相手に射出する。

  • ソロモンゾーン

オムニバスローディング!


SOLOMON ZONE!


オムニフォースワンダーライドブックを一度閉じた後、ドゥームズライドを3回連続で押す事で発動。

  • カラドボルグを天高く掲げて生み出した自身のエネルギーを上空に顕現した『巨大なる終末の書』に注ぎ込み、ページを展開すると同時にその力を一気に放出して周辺一帯を消し去り砂漠化させる。
  • ワンダーワールドに干渉する事で自分自身に有利な戦闘空間へ相手を転送する
  • ワンダーワールドを模倣した空間内で隕石群やカラドボルグから放つエネルギー刃、巨大カラドボルグを召喚しての刺突攻撃を立て続けに繰り出す。
  • ワンダーワールドそのものに裂け目を生み出して、その中に自らの手を突っ込み、巨大な手として出現させる。

以下に記載する技は劇中未使用のため詳細不明だが、プレミアムバンダイで受注販売されたDX玩具版で音声が確認可能。


  • イーヴィルゴッドスラッシュ(正式名称不明)

EVIL GOD SLASH!


変身ページが開いた状態から、ドゥームズドライバーバックルのドゥームズライドを1回押す事で発動。
名称から察するに、「ソロモンストラッシュ」の派生技、あるいは簡易版だろうか。


  • イーヴィルゴッドゾーン(正式名称不明)

EVIL GOD ZONE!


変身ページが開いた状態から、ドゥームズドライバーバックルのドゥームズライドを2回連続押す事で発動。
名称から察するに、「ソロモンゾーン」の派生技、あるいは簡易版だろうか。



【余談】

  • 演じる相馬氏は『侍戦隊シンケンジャー』にてシンケンゴールド/梅盛源太を演じた事でも知られているが、あちらも金を基調としたカラーリングかつを武器として扱うという共通点がある。誰が呼んだか「マスター寿司屋」「外道シンケンゴールド」「仮面ライダーサーモン」「オスシフォース」
    また、同作には『セイバー』にて富加宮隼人を演じた唐橋充氏も腑破十臓役で出演していた他、『セイバー』と同時期に放送された『機界戦隊ゼンカイジャー』に登場するツーカイザーも金色かつ、シンケンジャーの力も使って戦うという偶然の一致が見られた。
    その事を意識してなのか、『全仮面ライダー大投票』のクイズでは「寿司職人」が選択肢に含まれていた。
    • ちなみに相馬氏曰く「この役のオファーが来なかったら役者やめようかなと思っていた」とのこと。

  • 劇中では自分に不都合な事態が起きてもポジティブに流すシーンが多く、その際の「まぁ、いいでしょう」というセリフは、ある意味彼を象徴する迷言と化している。
    それ以外でも顔芸の域に達する表情や小物感溢れる台詞回しもあってか一部では「小物界の大物」ネタキャラ扱いされた事も。

  • 実は武器も含めて、スーツのパーツは全てリデコや改造品の集合体であり、オリジナルのパーツが皆無というツギハギだらけの存在である。
    また、その流用パーツは何かしらの形でに纏わるという共通点が見られる。
    内訳は以下の通り。
    • 頭部→仮面ライダーカリバー ジャオウドラゴン
    • 首から下→[[カッシーン>オーマジオウ]]
    • マント→[[仮面ライダーブラーボ キングドリアンアームズ>凰蓮・ピエール・アルフォンゾ/仮面ライダーブラーボ]]
    • ドライバー→邪剣カリバードライバー/聖剣サイコウドライバーバックル
    • ワンダーライドブック→エックスソードマンワンダーライドブック
      • ドライバーとワンダーライドブックに関しては一見すると関連性が無いように思えるが、聖剣サイコウドライバーとエックスソードマンワンダーライドブックの使用者であるユーリは「アヴァロン」に留まり、「キングエクスカリバー/キングオブアーサー」の力を求める飛羽真に助言を送っていた。
        また、本家『アーサー伝説』に登場するアヴァロンは、戦いで致命傷を負ったアーサーが癒しを求めて渡り、最期を迎えたとされる島の名である。
    • カラドボルグ→キングエクスカリバー

  • 一方でカラドボルグはエクスカリバーのオリジナルとされる話もあり、これに関して言えばある意味元ネタ通りといえる。
    また、この点を踏まえると(あくまで仮定の話ではあるが)上條大地がキングエクスカリバー/キングオブアーサーの力を求めていたのも、
    「『全知全能の書』の力を引き出すカラドボルグと何かしらの関係性を秘めていたから」とも取れる。


私は『全知全能の書』を手に入れ、追記・修正の力を我が物とする。


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*1 なお、そのイメージではワンダーワールドと現実世界を融合させる歪な光景が存在していた。
*2 この時、気色悪く笑いながら楽しそうにルナを追い詰めるという、完全に不審者なムーブを見せている。
*3 土豪剣激土についてはスピンオフ『別冊 仮面ライダーセイバー 萬画 仮面ライダーバスター』にて、両手で持ち上げるだけでも一苦労という程の重量を持つ事が描写されている。渡された形で柄を持っていないとはいえ、序盤の第8章で普通にこれを持てていたそらくんがヤバい。

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