登録日:2021/05/13 Thu 01:29:00
更新日:2024/05/27 Mon 10:59:22NEW!
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宇宙戦隊キュウレンジャー 宇宙幕府ジャークマター 戦隊悪役 ショーグン 将軍 独裁者 暴君 絶対悪 思念体 悪霊 谷昌樹 不死身 浪川大輔 南圭介 アルマゲドン 悪魔 脳味噌 戦隊ラスボス項目 ラスボス 全部こいつのせい スーパー悪者ワルド アンラッキー 清家利一 しつこい しぶとい 生き汚い 分裂 堅実 狡猾 鎌 利己的 保身 悪意の塊 憑依 スーパー戦隊シリーズ 藤田洋平 ドン・アルマゲ 山崎銀之丞 パラカスの頭蓋骨 アルマ宇宙観 ヒカエオロー クエルボ 宇宙思念体 ドン王家とは関係ない
反逆者『キュウレンジャー』を抹殺せよ。
ドン・アルマゲとは『宇宙戦隊キュウレンジャー』に登場する本作のラスボスである。
声:谷昌樹
スーツアクター:藤田洋平(space.29まで)→清家利一
【データ】
役職/ショーグン
出身/宇宙
身長/198cm(ヒカエオロー時/68.3m)
体重/178kg(ヒカエオロー時/614.1t)
装備/ダークサイズ
分類/宇宙思念体
【概要】
全宇宙を支配する「宇宙幕府ジャークマター」の頂点に君臨するショーグン。
圧倒的な武力で88の星座系全てを征服して長い間罪のない人々とキュウレンジャーを苦しめ、無数の幹部やダイカーン達を統率する宇宙のドン。
ホウオウソルジャーこと鳳ツルギの話では、彼が永遠の命と引き換えに倒したらしい。…が、今も尚その権威も存在も健在という正体不明の独裁者。
全身をローブで覆っており、その真の姿はカローでさえ見たものはいない。
そしてそのローブの下の姿は脳味噌や骨を彷彿とさせる部位がある体表に悪魔の様な巨大な翼が付いた漆黒の鎧を身に着けた
不気味で禍々しく、そして醜悪な風貌である。
私は全宇宙に生きる、最悪な運を持つ者たちから生まれた。宇宙の嘆きと苦しみが、私という存在を生み出した!
私が支配する宇宙は、更なる絶望に溢れている!
そこから絶え間無く生まれる嘆きと苦しみ、その終わりのない絶望が私に永遠の力を与え続けるのだ!!
何度倒しても宇宙に君臨し続ける不死身の存在であったが、その正体は全宇宙の生命体が発する嘆きや苦しみなどの負の思念の集合体。
いわば悪霊のような存在。他作品で例えればミストバーンのような生命体である。
一度はツルギに敗北し消滅寸前になるも、彼の戦友であったカラス座系の戦士クエルボの心の闇に付け込んで融合し生きながらえてきた。
その目的は「悪逆非道の圧政で宇宙を嘆きと苦しみの絶望で染め上げて自身の不死性を維持し、永遠に生き続け宇宙を支配すること」。
配下に理不尽な圧政を行わせて人々を苦しめ、負の思念を集めて不死の存在を保つ。その為にアルマゲはジャークマターを結成したのだ。
【性格】
一人称は「私」。
性格は宇宙全土に悪意に満ちた圧政を敷いたショーグンらしく傲岸不遜にして冷酷非道。
負の感情の集合体ではあるが自分を生み出した生命を憎んだり復讐するといった感情は見せておらず、
その本性はこれまでと変わらず自らを絶対の支配者とみなす傲岸不遜な独裁者そのものであり、逆に自身を生み出す元となった宇宙の生命を見下し、己の餌や駒程度にしか思っていない。
ジャークマターという超巨大組織を利用した効率的な負の感情の搾取システムを考案して宇宙全土を苦しめ続け、己の不死性を維持。
更に自身の分身を各地にばら撒いて、効率的な支配を実行する狡猾な策謀家としての顔を持つ。
言葉巧みにクエルボを悪の道に引きずり込むなど、優れた話術も使いこなした。
ただし実質的な政権運営はクエルボに一任していたので、統治者としての力量は不明。
また、憑依しなければ実体を得られない思念体のためか、下記のドン・ツルギを見て分かるように憑依した対象の性格に依存している様子。
【能力】
不完全な身体であった時でも、
- 手から放つ黒いエネルギーや落雷
- 身の丈ほどもある巨大な黒い大鎌「ダークサイズ」
を操り、キュウレンジャー達を終始圧倒する高い戦闘力の持ち主。
また自身の強大な力を使い、死者を蘇らせたり他者を巨大化させることも出来る。この巨大化能力がヒカエオローの原型である。
その不死性ゆえに過去の時空で倒されても健在という不死性を誇っていた*1が、
一方で宇宙各地に無数の分身をばら撒いており、それらの分身を他人に憑依させるなどして宇宙を裏から思いのままに操っている。
歴代依代
ドン・アスラン
シシレッドはどこだ…?
演、声:山崎銀之丞
Space.41から登場した黄金の仮面と甲冑で覆った和装の剣士。
その正体はククルーガに殺されたと思われていたラッキーの父親・アスラン王。
ドン・アルマゲに取り憑かれ、彼の手駒として操られ、シシレッド抹殺のための刺客として襲い掛かる。
仮面がアスラン王を支配する制御ユニットの役割を果たしており、
割れば元の自我が復活するが、憑依したドン・アルマゲの力で即座に自己修復されてしまう。
日本刀のような黄金の剣から繰り出される剣術の力量は高く、歴戦を潜り抜けたキュウレンジャー達を単騎で終始圧倒する程。
「死んだと思っていたラッキー最愛の父」という立場を盾にとる最低の戦術でキュウレンジャーを追い詰めていくも、ラッキーの必死の説得に呼応したシシキュータマの光を受けたことでアスラン王が呪縛から脱出。
そのまま息子を助けるべく遠隔操作不可能となったブラックホール発生装置起動のための身代わりとなり、崩壊する惑星サザンクロスと運命を共にした。
ミステリーモチーフは南米・コロンビアから出土した「マヤのロボット」。
ドン・クエルボ
取り憑く?誰が?誰に?
僕が、ドン・アルマゲだ!!
声:浪川大輔
かつて鳳ツルギの作戦参謀として彼と共に宇宙幕府ジャークマターと戦ったカラス座出身の戦士。
過去のジャークマターとの戦いで戦死したと思われていたが、実は密かに一命を取り留めており、
ドン・アルマゲの甘言に惑わされた挙句、新たなドン・アルマゲの依り代として選ばれ、
そのまま敵であった筈のジャークマターの支配者の座に収まってしまった。
かつてとは比べ物にならないほど強大な力を得た代償に、力に酔いしれた非常に傲慢な性格に変わり果てており、
加えて心の底に溜まっていたツルギへの劣等感と嫉妬、「ツルギを超えたい」「英雄になりたい」という想いが歪んだ形で混じり合ったことで
ツルギに対して愛憎ともとれる感情を向けている。
終盤はやってきたツルギとラッキーを見て「嬉しいよ。だけど欲を言えば君とふたりっきりがよかったよ。邪魔者無しでね」と言ったり、
ラッキーを庇うツルギを見て「そうか、君は明るい人が好きなんだ。なんか……むかつくなああぁ!」
と、ツルギそのものに対する独占欲じみた感情での不安定な言動まで見せるようになった。
元々あった「宇宙を救う」という崇高な願いも変質。
今の宇宙を醜いと見下し、「プラネジューム爆弾で宇宙を滅ぼした後自分自身が新たな宇宙となって全てを救う救世主になる」という狂気の思想に目覚め、
チキュウを巨大プラネジューム爆弾に変え宇宙全土を滅ぼさんと目論んでいた。
その野望を阻止しようとするキュウレンジャーとの死闘の果てに敗北した瞬間、クエルボは元の姿に戻った。
アルマゲの力を失いながら、力を持っていた頃の妄執を捨てられず、結果ツルギの謝罪と説得にも耳を貸さないほどに発狂。
宇宙は…宇宙は僕の物だぁあああああ!
と哀れな叫びを上げながらツルギに攻撃を仕掛けるが、勝てるはずもなくホウオウブレードに斬り捨てられ敗北。
肉体は塵となって消滅した。
……が、実際の所ドン・アルマゲからしてみればクエルボの存在はこれまでの犠牲者同様使い捨ての依代でしかない。
そもそもアルマゲ本人に宇宙を救う気も無ければ滅ぼす気も無い。
アルマゲの目的は徹頭徹尾、宇宙を永劫支配することだけ。宇宙そのものを吹き飛ばすなど言語道断であった。
加えて最終的に狙っていたアルマゲの憑依先はクエルボが羨んでいたツルギであり、クエルボはツルギに憑依するための餌であり捨て駒しかなかった。
いくらアルマゲに唆されたとはいえ、ジャークマターの首領として長年に渡り全宇宙の民を虐げ続けた事は決して許されないものの、
それでもツルギは決して見捨てようとはせず、最終的には仲間として葬られた分、戦隊の悪役の中ではある程度救われた最期だった。
ミステリーモチーフは「天動説」。
ちなみに演者の浪川大輔氏は以前にも『炎神戦隊ゴーオンジャー』では主人公の相棒である炎神スピードル、
『魔法戦隊マジレンジャー』の最後の敵である絶対神ン・マを演じている。
ドン・アルマゲはよくその外見故に「ハカイダーみたい」などと言われるが、ハカイダーの愛車が白いカラスという名前なのを考えれば皮肉極まりない。
ドン・ツルギ
俺様は鳳ツルギ、すなわち…ドン・アルマゲ。俺様は最強の身体を手に入れた……!
装備:ホウオウダークサイズ
声:南圭介
ドン・アルマゲが真に手に入れようとした憑依先である鳳ツルギに憑依した姿。
見た目はこれまでの不完全だった頃のドン・アルマゲの身体がツルギの衣装を着込んだような感じ。安易である。
チキュウの膨大な量のプラネジュームを取りこみ、肉体を再生することに加え不死身の身体になろうと目論む。
莫大なプラネジュームを元手にインダ、ツヨインダベー、モライマーズロボ、ゼロ号を大量生産し、その物量でキュウレンジャーを圧倒した。
しかしキュウレンジャーとの総力戦により軍勢は壊滅し、更にラッキーの策により強制的にツルギと分離させられ不死の肉体を得る目論見も瓦解。
それどころかツルギの肉体をプラネジューム吸収の触媒にしていた影響でツルギの短かった命も回復させてしまった。
この失敗を受けてアルマゲは本来の姿に回帰。
直接キュウレンジャー抹殺のため真っ向勝負を仕掛けた。
あまり私を怒らせるなよ!遊びは終わりだ!!
宇宙の全てをプラネジュームにして…私の身体へ!!
宇宙よ、私に憑依せよ!!ヌゥウウウウウン!!
ドン・アルマゲ(最終形態)
私は宇宙…宇宙そのものとなった。
来い!宇宙に刃向かうとはどういうことか教えてやる!!
役職/ショーグン
出身/宇宙
身長/238cm(ヒカエオロー時/98.5m)
体重/214kg(ヒカエオロー時/886.0t)
装備/アルマ剣
分類/宇宙思念体
ツルギの肉体を追い出された後、全宇宙の人々をプラネジュームに変えて吸収したことで変貌した最終形態。
初期のようなグロテスクなビジュアルからは一転、全身が白い甲殻のような鎧で肉体が覆われた不気味な彫刻めいた姿になっている。
戦闘では「アルマ剣」という双剣を振るい、体内の人間の負の感情を吸収することであらゆるダメージを瞬時に回復する不死身の肉体を駆使して、キュウレンジャーを最後まで苦しめ続けた。
ミステリーモチーフは「古代インド人の宇宙観」。(現在では17世紀のヨーロッパ人が作り出した捏造品とされている)
【末路】
様々な者の体を転々としながら遂に完全体となる最終形態に変貌すると、
全宇宙の生命体をプラネジュームに変換して吸収し、生物を永久に苦しませることで自身の存在を永久に維持。
真に不滅の存在にならんと目論み、一時は目論み通りキュウレンジャーを除いた全宇宙の生命体を吸収することに成功する。
そのままキュウレンジャーの心を折って取り込もうとするも、長い激闘の中で各々の抱えた問題を協力し合って乗り越えて来たキュウレンジャーに得意の精神攻撃が阻まれ、
逆にキュウレンジャーの抵抗が取り込んだ宇宙の生命を勇気づけ、負の思念が弱まり自身も弱体化するという顛末を迎える。
更にプラネジューム化した宇宙中の命から力を貰って一時的にパワーアップしたキュウレンジャーの前に敗北。
控えい!控えおろう!!
私はドン・アルマゲ!貴様らごときに敗れるはずが無いのだ!!
それでもなおしぶとく自力でヒカエオローを果たし巨大化して応戦。
一時はキュウレンジャーを圧倒するも、それでも諦めないキュウレンジャーに
今度は88星座系の星々が力を貸したことで強化されたキュータマジンが放った『アルティメットオールスターブレイク』に押し負け爆散したことでまたもや敗北。
悪あがきとばかりに次はラッキーを宇宙に追放した上で己の意識を移した分身を憑依させて支配し、尚生にしがみ付こうとするも、
ラッキーの運が偶然引き寄せたシシ座流星群の直撃を受けて憑依は失敗。
それどころかそのままラッキー諸共チキュウに不時着してしまい、逃げ場を失ったアルマゲはキュウレンジャーの手で今度こそ完全消滅させられた。
どこまで、ラッキーな男だ…!?グアァアアアアアアアア!!
だから…“宇宙一”って言っただろ
宇宙のほぼ全てを手中に収めた独裁者は、今度は因果応報とばかりに文字通り宇宙の全てを敵に回して反逆され、救世主達の手によって引導を渡されたのであった。
【余談】
名前の由来は最終戦争などを意味するアルマゲドンから。
どことなく映画『マーズ・アタック!』に出てきた脳みそ剥き出しの火星人を思わせるデザインである。
不完全時代のミステリーモチーフは「パラカスの頭蓋骨」。
最終形態の元ネタはインドの宇宙観「アルマ宇宙観」。
古代のヒンドゥー教において世界は半球で出来ており、下から大蛇と亀、その上の象によって支えられていると考えられていた宇宙構造である。
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▷ コメント欄
- 依り代戦隊側の身内しかいねえじゃねーかと突っ込むべきなのだろうか -- 名無しさん (2021-05-13 01:35:29)
- 正体はやや違えどジニス様と同じ集合体 -- 名無しさん (2021-05-13 01:47:19)
- 実際は色々と依り代候補いたんじゃないんですかね -- 名無しさん (2021-05-13 13:21:38)
- ドン・ハルマゲだと別のラスボスになるので気をつけよう -- 名無しさん (2021-05-13 13:26:08)
- ↑俺もそっちが真っ先に思い浮かんだ -- 名無しさん (2021-05-13 13:32:38)
- Gロッソだとメカマーダッコに憑依して復活した「 ドン・マーダッコ 」という形態もある。 -- 名無しさん (2021-05-13 19:26:26)
- ↑5ジニスがジガルデなら、こっちはネクロズマだと思う。ポケモンに例えると -- 名無しさん (2021-05-13 21:14:33)
- 救星主になりたかったどっかのブレ公と同じく、途中で倒されることに定評のあるラスボス。 -- 名無しさん (2021-05-14 12:57:17)
- 中盤以降しつこく出てきて、色んな身内に憑依して何度も倒されてとカリスマ性はほぼ皆無なんだが、その分「この作品で一番悪い奴」という印象は強烈に残る、スケールが大きいんだか小さいんだか分からない実にキュウレンジャーらしいボスキャラだった -- 名無しさん (2021-05-14 17:51:30)
- クエルボもクエルボで皮肉なんだけど、そのクエルボのおかげで強くなったと考えるとそれもそれで皮肉なんだよなあ -- 名無しさん (2021-05-14 20:44:56)
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