ノア(冒険王ビィト)

ページ名:ノア_冒険王ビィト_

登録日:2021/03/11 Thu 02:40:17
更新日:2024/05/27 Mon 09:23:52NEW!
所要時間:約 5 分で読めます



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冒険王ビィト ノア 七ツ星 堀内賢雄 冷静沈着 魔人 博士 魔人博士







魔人ヴァンデルは人間と戦ってこその魔人ヴァンデル
私とてその欲望には非常に忠実だよ


…君の生き方は…苦しいだけだぞ…ノア…


…それでも…私は争う事が嫌なのです…サー…!




ノアは、漫画『冒険王ビィト』に登場するキャラクター。
CV.堀内賢雄


●目次


【概要】

「魔」と「人」の両方の研究を極めつくし、「魔人博士」と謳われるようになった七ッ星魔人。
マントを羽織り、ヘルメットらしきものをつけており、ヘルメットからスカウター的な片眼鏡を出して敵を観察することも。
この片眼鏡は、目の部分を改造した超小型ペンバリーとつながっており、ペンバリーの見たもの聞いたものすべて共有できるようにしている。


ガロニュートヒスタリオら七ツ星達からは「博士」という愛称で呼ばれる。



【人物】

…なぜ…こんなにも…魔人ヴァンデルは多種多様なんだ?

魔人ヴァンデルとはなんだ…!!?


好戦的で粗暴な者が多い魔人ヴァンデルの中でも、出世欲もないどころか闘いを好まないという最大の異端児。それでもかかる火の粉を振り払っていたら最高位の七ツ星になっていたという。
魔人同士で戦いを始めようとしたヒスタリオを止めたり、死にかけたヒスタリオを助けたりなど、魔人間の争いや死もあまり好まないことを伺わせる。
しかし、天空王バロンとの会話からするに戦闘衝動はあるらしくそれに抗っている様子で、バロンはそんなノアに「…君の生き方は…苦しいだけだぞ…」と忠告している。


「博士」の異名通り非常に頭はよく冷静沈着。「人間」も「魔人」も研究し尽くしたと魔人間では謳われている。
その聡明さは、抑えきれない破壊衝動を持つグリニデや完全無欠の武人に思われたが裏の顔があったバロンの観察を経て「こんなにも多種多様な魔人とはなんなのか」という疑問を彼に抱かせている。
そのため、「魔人の支配者として認められる八輝星」についても、ノアは単なる昇格ととらえず、その先になにが待っているか分からないと危惧してもいる。
当然全ての魔人を管理する魔賓館館長シャギーのことも信用せず警戒している様子。


ビィトの兄ゼノンが、3年前「自らの体そのものを燃焼させて天力に変え、より強大な力にした」とベルトーゼから聞き、もしゼノンがビィトに才牙を与えずその能力を使えばゼノンのエクセリオンブレードは全く未知なるものに進化しただろうと推察している。
戦いを好まないためか、グリニデを倒したビィト達を襲撃するようなことはせず、ビィトにも顔は知られていない。


◆魔人との関係

戦うことを何よりも楽しむ “惨劇の王者”ベルトーゼとは、性格が正反対ながらなぜか友人同士という変な一面がある。
時々ベルトーゼを友としていることに対してノア自身も理解に苦しむこともあるが、ベルトーゼ曰く「対極だからこそ互いに欠落したものを求め、ひかれ合う」とのこと。
八輝星についても、ベルトーゼ曰く「ノアは頭のよさゆえに“未知”を恐怖ととらえるが、オレにとっては“未知”こそ最高の刺激」と考え方は対極。
友人のよしみもあってか、ベルトーゼの分身体ファントムも製作した。一度ビィトにその分身体が壊された後の再度の分身体製作は「魔賓館にでも頼め」と断っているが、内心尋常ではない強さを持つベルトーゼのファントムを破壊したビィトに興味を持つきっかけとなった。
現在なんらかの事情でキューロック山脈から動けないベルトーゼの代理にビィト争奪戦話し合いの場に現れたことも。


無駄に争わず弱者や魔人を虐げたり蹂躙したりしない武人天空王バロンのことは「サー」と呼んで尊敬し敬語で話しかけている。
そうしたこともあり、バロンの裏の顔を見たときは「あの魔人を高貴なる天空王とは誰も思うまい…」と少しショックを受けていた。


ヒスタリオのことは、ヒスタリオが八輝星になるべくビィト争奪戦の順番を得ようと2度もバロンを襲撃したこともあり当初単なる粗暴で好戦的という典型的魔人とみなしていた。
バロンを殺そうとするヒスタリオがノアに邪魔されないようにと魔物を差し向けたこともあり、その時は魔物を退けてバロンがいるサンクミールにかけつけるも、当のヒスタリオはバロン(の体を操ったザンガ)に八つ裂きにされ、更にザンガに追い詰められたビィトによるボルティックアックスの魔技に自分もろとも巻き込まれた事を受けて彼を救助した。しかしさすがに怒ったのか、彼の鎖骨を拾い上げたと同時に目の前で砕いたり、助けた後は木の枝に首だけとなったヒスタリオの髪を結び付けて吊るす腹いせを行い、ヒスタリオに「究極のお人よしかと思ったが、いい性格してるぜ…」と呆れ半分に評されている。
色々あったが、回復したヒスタリオは自分が先に魔物をけしかけたからと遺恨を持たずにノアを飲みに誘って、「生まれた時から友人を欲した」「殺してゾンビにした人間を相棒にしている」ということをノアに明かし、ノアもヒスタリオが典型的魔人ではなく自分同様相当なはぐれ者と認識を改めた。


考えなしに暴れることを嫌うグリニデは、ベルトーゼを毛嫌いする一方でバロンに一目置いていたが、ノアのことをどう思っていたのか劇中では不明。
ガイドブック『グランドアドベンチャー』「魔賓冥典」での「グリニデ閣下の魔人戦力分析」では、「同じ知性派を代表する魔人として、一度話をしてみたいとも思ったが、あの野蛮なベルトーゼと親友だと聞き、会う気が失せたよ!」とのこと。



【戦闘力】

その闘いを好まないという姿勢から、人間にも魔人にもカモと思われることが多かったようで、本人曰く好きで星を手に入れたわけではなく降りかかる火の粉を払っていたら七ッ星になっていたらしい。
弱者は容赦なく蹂躙するベルトーゼも、ノアについて「おまえの恐ろしさを見抜けん奴が阿呆」と実力を認めている。


出世を好まずに七ツ星になることができたという時点で魔人の中でもかなりの異端。
作中では五ツ星以上になるとたとえ国ひとつ滅ぼした所で星にはならない程途方のない戦果が必要になり、どんなに星集めに執心しても頭打ちになる魔人が多く出始めてくる…事を考えればその特異さが分かるだろう。


戦いこそ避けるが実力は七ッ星相応に高く、超スピードの類ではない謎の能力により、バロンに戦いを仕掛け刀を抜こうとしたヒスタリオの腕を、触れるその時までヒスタリオに気付かれることなく掴むという離れ業をなしている。
スレッドの攻撃すらあっさりかわしたシャギー館長の腕すら容易くつかんで見せている。
その実力の一端を見たヒスタリオは「案外あんたが最強かもな」と評した。


【作中での活躍】

◆黒の地平編


…さすがはベルトーゼが目をつけた男…
という事か…


黒の地平でのグリニデビィト戦士団の戦いの見物に赴き、シャギー館長やベルトーゼの腹心魔物ハザンと共に読者への実況・解説役として見守る。
黒の地平に来たのは、ノアが作った、分身とはいえ尋常ならざる強さを持つベルトーゼのファントムを倒したビィトに少なからず興味を持っていたためで、グリニデを打倒した彼等のコンビネーションを単なる奇跡や偶然ではない紛れもない実力と認め「驚異の逸材」と評した。


グリニデ死亡後、ビィト達と関わることなく撤退。


◆ベカトルテ編

七ツ星グリニデの死を受けて、「ビィトを殺した者は八輝星に」という親書がシャギー館長から七ツ星たちに届き、小悪魔ロディーナの招集でベルトーゼを除く七ツ星全員がベカトルテのマニヨン島に集合。
そこでガロニュートが「クジで戦う順番を決める」と提案し、ノアは無駄な争いや同士討ちを避けられるとその提案に真っ先に賛成。
自身はビィト争奪戦参加を棄権し、ベルトーゼの頼みでキューロック山脈から動けない彼の代理でくじを引いた。


ビィトと戦う1番手ガロニュートの死を受け、天空王バロンの順番となるが、バロンを殺して自分の番にしようという短気なヒスタリオのことを察知し、ヒスタリオを制止している。


また、ベカトルテにゼノン戦士団のクルスがいたことをベルトーゼに語り、ベルトーゼから3年前のゼノン戦士団との戦いで起きたことを聞く。
ゼノンが才牙をビィトに与えずに秘めた力を解放すればエクセリオンブレードは未知なるものに進化しただろうと推測。
ビィト達兄弟になにか特別なものがある可能性を考え、ビィトはすでに七ツ星達の運命を左右する台風の目になったと感じた。


◆サンクミール編

ヒスタリオから足止め用の魔物を差し向けられたためその意味を理解し、バロンがいるサンクミールに向かうも、ヒスタリオを蹂躙しビィトを追い詰めるバロンの裏の顔を知り驚く。
ビィトのボルティックアックスの奥の手で魔人たちの生命力が吸収されはじめた際は、巻き込まれかけたヒスタリオの首をつかんで離脱。ヒスタリオの命を助けつつ、ヒスタリオの首を木の枝につるす意趣返しを行った。


バロンの裏の顔を知り、多種多様すぎる魔人はなんなのかという疑問を抱くことになる。


◆グランシスタ編

バロンの離脱によりヒスタリオに順番が回り、出陣前のヒスタリオに「俺とあんたは魔人のはぐれ者同士」ということで景気づけに飲みに誘われて、過去の遺恨はお互い水に流して魔賓館地下の酒場で彼と飲むことに。
ヒスタリオのはぐれ者という自称に疑問を持つが、ヒスタリオから「友達が欲しかった」という過去と能力のことを聞いて納得する。
ヒスタリオには「あばよ博士…」と言われて別れることとなった。


その後、例によってビィト達とヒスタリオの戦いを観察、偶然居合わせたシャギーと会話しヒスタリオが移動型拠点である幽霊船『万能型デストリューン号』を所持していた事に驚いていた。


改造した超小型ペンバリーを介してヒスタリオの最期を見届ける。
仲間達が倒されて嬉しそうにするデストリューン号でのシャギー館長の姿も当然見ており、次にビィトたちと戦うのは大本命ベルトーゼと楽し気に言うシャギー館長に対し、ノアは「そんなに仲間が倒されることが嬉しいか?」と問いかけた。
が、いつものように煙に巻こうとするシャギーを見てノアは静かに怒る。


紳士的な態度はもはやこれまでだ
今後は私の自由にさせてもらう

お望みのビィト対ベルトーゼは見られんかもしれんぞ
永遠に…!


ノアはついに、シャギーに対して決別を宣言するのだった。







追記修正は魔人の正体を考察してからお願いします。



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  • 本来自分が一番苦手なタイプ同士なのに何故か友人同士ってのはミストとキルの関係を彷彿させるなぁ -- 名無しさん (2021-03-11 06:36:27)
  • ファンブックのグランドアドベンチャーだと、グリニデはノアのことを「以前から同じ知的な魔人として話をしてみたいと思ってたけど、ベルトーゼとつるんでると聞いて会う気が失せた」とか -- 名無しさん (2021-03-11 07:53:36)
  • 閣下みたいにシャギーに死に追いやらせそうで怖いな… -- 名無しさん (2021-03-11 09:58:43)
  • アニオリ設定だけど大昔に人工的に強いヴァンデルを生み出そうとする研究が行われてたらしいから、ヴァンデルの誕生経緯もこの物語の鍵になりそうだよな。というかノアはそのうちそのあたりの真相に独自に辿り着いて黒幕(ヴァンデルを生み出した存在)に消されそうだな。 -- 名無しさん (2021-03-11 10:42:25)
  • どんな裏の性格が待っているんだろうね。「戦いたくないが、研究は好きだ」のマッドサイエンティストかな? -- 名無しさん (2021-03-11 14:20:18)
  • ↑4話してみればよい友人になれたようにも思えるけどねえ -- 名無しさん (2021-03-11 14:37:04)
  • ヴァンデルなのに穏健な人格者という、ある意味バトル漫画にあるまじきキャラ。これまでのヴァンデルを思えば裏の性格も十分あり得そうだが -- 名無しさん (2021-03-11 14:40:41)
  • 戦いは嫌いだけど一方的に鏖殺するのは問題なしとかかな?戦いとやるのは別の事だし -- 名無しさん (2021-03-11 17:51:44)
  • 絶対戦ったら強い奴じゃん。 -- 名無しさん (2021-03-11 18:28:10)
  • ヒスタリオをいさめた時の描写からすると能力は時間停止、瞬間移動、ステルスのどれかかな…どれもやばいな! -- 名無しさん (2021-03-11 20:14:58)
  • 時間停止だったら誰も勝てない・・・ -- 名無しさん (2021-03-11 20:39:08)
  • 知識欲が暴走してビィトたちの天力の解析とかで戦うってのは有りそうよねぇ 再開してからトントン進んではいるけど何時になることか… -- 名無しさん (2021-03-12 04:12:56)
  • ↑2 大丈夫だ! 別作品だけど、承太郎だって、時間停止の能力持ちのディオと戦って勝てたんだからな!w -- 名無しさん (2021-03-20 14:53:32)
  • 別格の力を持つけど争うのは嫌って感じ、ノア博士将来的に最強の敵になる匂いがするわ -- 名無しさん (2021-03-31 14:04:53)
  • だけど、人間だって多種多様な人がいるし、『魔人はなぜ多種多様なのか、魔人とは何か』って言われても、『そういうものだ』としか…… -- 名無しさん (2021-04-02 13:53:52)
  • ノア「私は戦うのが好きではないのです…勝つのが好きなんだよぉー!!」 -- 名無しさん (2022-06-23 18:35:51)
  • もしかしたら、ベルトーゼの「対極だから惹かれ合う」という言葉や、今まで振り払う火の粉を払っていたら七つ星になっていたことから、生まれた時からあまりにも強すぎて対等に戦った相手がいないのかもしれないし、無意識に力やそれを存分に振るえる相手を求めているのかも?ただ、力を解放したら取り返しがつかないから意識して戦うことを避けているのかも。だからもし相応の力を持ったビィト達と戦ったら…。色々想像が掻き立てられるなぁ -- 名無しさん (2022-11-26 16:58:27)
  • 根拠ないしあくまで勘だが、実は博士の正体はゼノンなんじゃないかという説を提唱したい -- 名無しさん (2023-06-04 05:22:55)
  • こいつかロディーナは才牙使ってきそう。 -- 名無しさん (2023-07-09 08:17:11)
  • ベルトーゼやサーとのやり取りを見る限りヴァンデルらしい戦闘意欲や獰猛性はちゃんと持ち合わせてるけど嫌悪感と理性で押さえつけてる感じがするな。ベルトーゼと友人関係が成立しているので暴力行為全般を嫌ってるんじゃなくて自分が戦うのが嫌っぽい。また、ヒスタリオを拾って逃げたりシャギーに敵意を見せるシーンを見る限りヴァンデルとしてはかなり珍しく仲間意識や義憤といった感情があるようで、これは今のところ唯一無二の個性。総じて一番強いかどうかはともかく一番変なヴァンデルなのは間違いない。 -- 名無しさん (2023-07-10 04:23:16)
  • ビィト戦の順番を決める時に因縁のあるベルトーゼが最終戦じゃないのが不思議だったけど、この辺の展開を見るに何らかの理由で博士が「ベルトーゼの代理」を返上して自分がビィトと対峙しそう。で、次が順番通りでは最後のロディーナで番外にしてラストバトルでベルトーゼって感じ。 -- 名無しさん (2023-10-16 04:51:39)

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