登録日:2021/02/20 Sat 21:30:32
更新日:2024/05/24 Fri 13:50:38NEW!
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lobotomy corporation 主人公 無個性?何故かなかなか立たなかった項目メインキャラクター
管理人、あなたは自分が思うより遥かに優れた能力を持っていることを証明しています。
我が社の上層部もあなたを興味深く見ていることでしょう。
管理人Xとは、『Lobotomy Corporation』に登場するメインキャラクター、引いては我々プレイヤーの分身となる主人公である。
●目次
概要
ゲーム内日数一日目にてロボトミー社に入社してきた、新米の管理人。
アンジェラの言によると、入社時の彼は「表情も姿勢もガチガチに力みまくってた」ようで、ロボトミー社の管理人という大役には少なからずプレッシャーを感じていた模様。
ちなみに本名は不明。
アンジェラから業務を教わりつつ、ロボトミー社での管理業務をこなしていく。
しかし、
- 最大責任者であるAという人物の不在
- Bという人物の告発から始まり、徐々にアンジェラに対する不信感を募らせていく状況
- 責務に忠実で個性的だが、何処か影があり危うい部分もあるセフィラたち
これらの要素がXにのしかかってきて、次第に自身を取り巻く状況……そして何より、それらの要素と全て結びついている自分自身に対して不安を募らせていくこととなる。
また、セフィラたちと交流を深め、ストーリーを進めていくと、まるでセフィラたちはXのことを以前から知っているような素振りを見せる。
言うまでもないことだが、ここまで来ると一番怪しいのはX自身に他ならない。
一体、過去の彼に何が起きたのだろうか……?
追記修正は、見知らぬ自分に対して不安になってからお願いします。
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この先にはゲーム『Lobotomy Corporation』の核心に関わる深刻なネタバレが含まれています。人によっては、初めて遊ぶ楽しみを著しく損なう場合があります。
……後悔しませんね?
?????「最初は希望を抱き、二回目は苦痛で、三回目は痛みを、四回目は不安になり、五回目は不信に……」
「今では何も残っていません」
「記憶同期を開始します」
????「私の話聞いてるの?」
「私はね、人々を治療したいの」
「■■■■■■■■」
「違うわ。翼になるのは私の目標じゃないの」
「■■■■■■■■」
「まあ、確かにみんなそう言うわね。でも考えてみて?」
「翼があっても飛べないなら何の意味があるの?」
「それに、もしかしたら翼がなくても私たちは」
「空を目指せるかもしれないじゃない?」
「■■■■■■■■」
「例えば空を見て。枝が伸びていけばゆっくりだけど」
「確実に空に伸びていくじゃない?そういうことよ」
そう。全ての始まりは、『彼女』との語らいだった。
『彼女』は、あらゆる人に可能性を託したかった。どんな人だって、地面にしっかりと根を生やし、空に向かって枝を伸ばしていけるような、そんな可能性を誰にだって託したかったのだ。
それが一つの失敗から。
目を覆いたくなる惨劇を招くなんて。
誰が想像できただろうか。
?????「陽の光が差すたびに、恋しさに心が崩れ……」
「外の植物を見るたびに、言い知れぬ憎悪が理性を崩していくなら……」
「私たちがいられる場所は地下をもってほかない。」
「始めよう。彼女を称えるためのロボトミーを」
「こんにちは、X。反応を見る限り、同期化は正常に終了したようですね。」
「どの瞬間にいたのかは、もう表情を見ただけで分かります。」
「そして、いつも同じ表情と涙で終わることも。」
概要(真)
管理人Xとは、lobotomy corporationの主人公にして、記憶を消して自身が作った会社の中で無限に等しい時間をループしてシナリオ完遂に挑もうとするAその人である。
旧ロボトミー社を創立したA、B、Cの三人組のうちの一人。類まれな程の才能に満ち溢れた人物であり、ビナー曰く「同類」。
三人の中では技術担当であったようで、Bは彼の弟子かつ助手。旧ロボトミーの段階では、AがトップではなくCがトップだった(と思われる)。
作中で垣間見える性格らしきものは、気難しく(ガブリエル程ではないが)厳粛かつ真面目で、なにかを成し遂げようとする意志力に関しては中心人物であるCを超える程。
AはCの一番の理解者であり、またCもAの理解者であり続けた。
であるがゆえに、Cに「私がどんな状態になっても、貴方は私の理想を実現して」と後を託されたことにより、彼女の遺志を実現することに躍起になり始める。
しかし元々悲劇が起きてしまっていたことに加え、Cの理想を何としてでも築き上げようとするその強硬的な姿勢から、更なる悲劇を呼び込んでしまう。
「光の種」シナリオ
セフィラたち……マルクトからホクマーの項目を見れば分かるように、Aは度重なる過ちを犯し、血濡れた道を辿ってきた。
そしてそれは、他者を悼む心を一般人と同じように持ち合わせていたA自身の心をも抉った。
それでも、やめられなかった。
彼が道半ばにして悲願を放棄したら、『彼女』の悲願を成すべく集った同士達の犠牲や、嘆きを。虚無に還すというのか。
それだけはできない。絶対に。
そして……精神的に追い詰められた彼が編み出したのが、光の種シナリオ。
これはホクマー……B、ベンジャミンが猛反対した計画だった。
その内容は、T社の協力から得られた時間固定の技術を使用して、無限に等しい時間という名の地獄の中を何百何千何万回とループを繰り返し、自らがセフィラに仕込んだ「光の種」を回収し、そして最後の「光の種」を己の内から見出すこと。
それと同時に、管理業務で備蓄したエネルギーを使って、全ての人の心に可能性を……「光の種」を配る、光の木を作ることだった。
「光の種」が埋め込まれたセフィラは、A自らが破滅に追いやったといっても過言ではない。無論、AがAのまま彼らと向き合い、光の種を見出すことは叶わない。
だから、ループをするたびに記憶を消して、真っ白な自分にして再チャレンジするのだ。
自らが犯した罪悪と向き合い、セフィラたちと向き合い、そして光の種を見出すために。
言わば、管理人Xとは、光の種を見出し、自らの悪行を清算し、光の木になるための新たな名である。厳密には、Aとはまた違う存在であるとも言えるだろう。
最後の光の種
度重なるループの結果、先に進めなくなってしまった自分が現れた。罪のあまりの重さに耐えきれなくなった自分も現れた。狂気と妄想に満たされた自分も現れた。
それらは、最後に立ちはだかる存在として、自らに最強最悪の試練を課した。
それらを乗り越えることができたなら……最後の光の種を、Xの内から見出すことが叶うだろう。
最後の光の種の名前は、「考える自分」。
Xは、考えることをやめず、後悔に溺れず、狂気に浸ることなく、常に「考える自分」であることを貫くことができたのだ。
そしてそれが、叶ったならば……。
翼なんてなくても、空を行くことができることを。証明できるだろう。
彼自身から発する……光の木によって。
まるで塔のような木が大地から生え、その枝を伸ばすとその果実が降り注がれ始めた。
無限の可能性と過程を通して成長した木は、いかなるモノよりも天に近く強烈だ。
過去と未来、実体と幻想、精神と肉体、空間と時間の境が徐々に崩れていっている。
その先には空虚だとよく言うが、
何もないことではないと知っている。
お前は無限の光になるんだ。
彼の名は……
アイン(lobotomy corporation)
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lobotomy corporation 大罪人 主人公 ループ 社長 天才 自己犠牲 光の種 涙腺崩壊 メインキャラクター 首謀者 罪を持って光を知った男 天才☓悪人☓一般人○ 才人 メンタル一般ピープル 考える自分 光の木 可能性を証明してみせた男 終わりの螺旋 笑顔が暖かだった人物 この人なんなの木になる人 作中一二を争う愛の重さ
そして……
「私、自分が進まないといけない道が怖くなった時にするおまじないがあるの」
「そうね……一種の光合成みたいなものよ。」
「あまり緊張しないで。ただ目を閉じるの。そう、それでいいわ。」
「できるだけ楽な姿勢にしててね。その方が心も安心するからね。」
「くすぐったい?もう、我慢して!」
「そうしたら……」
自分を消していくんだ……
自分を消していくの。
アイン(Ain)とはセフィロトの樹において「無」を意味し、世界創造前の何もない状態を差す。
ここから最初のセフィラ、ケテルが生まれセフィロトの樹こと生命の樹を形作る種とも言える。
……とまあ、ここまでの内容だけ見ると実に美しい結末で終わるのだが、彼の命と魂を賭した努力は、アンジェラ(lobotomy corporation)を見れば明らかな通り、アンジェラの裏切りによって(まったくの全てではないが)水泡に帰すこととなってしまう。
というか、その原因が……A本人は何を考えてたのか、「(アンジェラが)心を持つように設計された上、施設管理のために何百万年も地獄の中に取り残されてブチギレた結果」とのこと。なにやってんだA。
更に更に、続編となる『Library Of Ruina』での各司書とのストーリーを最大開放すると、アンジェラが何百万年もどんな目に遭わされていたのかが赤裸々と明らかになってしまい、その結果底知れずAの株が下がりまくっているという事態に陥ってしまっている。いやほんとなにやってんだA。
…と言ってもまあ、そもそも『Lobotomy』作中からして
「仲間に対する愛情・寛容さを表に出さず、数々の悲劇の一因となる」「かと思えば内心では非常に強い親愛の情を抱いており、仲間たちの死体を再利用した蘇生行為にまで走る」
「愛ゆえにCの肉体からアンジェラを生み出すが、一方でCへの愛ゆえにアンジェラの出来栄えに拒否感を示す」「そして他者の心のうちを見誤った結果悲劇を生む…という失敗をアンジェラでも繰り返す」
と、Aが情が深いくせに他者を思いやるのが苦手な、とんでもなくめんどくさいコミュ障である事は存分に描写されていたため、人格面での株価は元からこんなもんなのでは?という説もある。
もっとも、そのアンジェラは元セフィラ……司書たちとの交流で徐々に心を通わせていくようになってきており、Aの尽力が無駄にはならないのか、それとも無に帰してしまうのか、はたまた別の形で花開くのか…
…これからもアップデートされていくシナリオに目が離せない限りである。
追記修正は、考える自分であり続ける人にお願いします。
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▷ コメント欄
- ある意味「目的のために手段を選ばない」の究極系。そのせいでアンジェラに最後の最後で裏切られたり都市はたいして変わらなかったりねじれが生まれて余計に悲劇が生まれたりしてるんだが -- 名無しさん (2021-02-21 03:29:09)
- 彼が気づかなかった最大の悪手、それは「アンジェラをただの装置としてしか見てなかった」こと、故に最後の最後で… -- 名無しさん (2021-02-21 08:42:59)
- Cが悪いよCがー -- 名無しさん (2021-02-21 09:49:20)
- なんとなくOVA版ゼオライマーのオチっぽい -- 名無しさん (2021-02-21 10:02:48)
- A「Cは死んだけどやっぱCに見守られたいンゴ」「Cそのものを使って俺を見守るAIを作るンゴ。でもまるきりCソックリってのも偏執的だから(?)ちょっと変えるンゴ」「胸盛りすぎた。解釈違いンゴ。ネグるンゴ」 -- 名無しさん (2021-02-21 10:17:35)
- あの世界最高峰の頭脳を持った男 -- 名無しさん (2021-02-21 11:25:48)
- どっかの天才が言ってたが身近な人や物への愛情を忘れちゃ本当に駄目だな… -- 名無しさん (2021-02-21 12:12:18)
- タグのこの人なんなの木になる人で吹いた -- 名無しさん (2021-02-21 12:23:26)
- 他のAI連中は人として見れたのに、最後の最後までアンジェラを人として見れなかったんだよなコイツ…。まあそりゃアンジェラが優しかったころは人の心わからないし、人の心わかったころには出会ったときから冷酷な女にしか見えないだろうが… -- 名無しさん (2021-02-21 12:48:13)
- アンジェラを人に見なかったのが悪いんじゃなくて感情とか余計な機能持たせたのが悪いんやぞ。何億回ループで済むかすらわからん運用なのに変化するもんつけんなやとしか。 -- 名無しさん (2021-02-21 13:42:22)
- 自分がやらかした結果は清算(セフィラ)したけど、目的の為に他者を犠牲にするっていう根本的な原因の反省(アンジェラ)ができなかった人 -- 名無しさん (2021-02-22 09:50:09)
- いろんなとこで酷評されてるのをみるとうーん………ってなる -- 名無しさん (2021-02-22 13:20:18)
- 本来のAはやらかしたまま終わったから色々言われるのも仕方ない節はある。もしXを不憫に思ってるなら、光の木になったXはAとは別人だと割り切るしかないな。 -- 名無しさん (2021-02-22 17:58:48)
- でも、あのエンディングでも都市の状況を少しは変えることができた以上、大概成功の部類ではあるよ。人類の生存可能性を0%から1%に引き上げられたら英雄といってもいいでしょ。あの世界酷すぎやねん -- 名無しさん (2021-02-23 09:02:41)
- ワンダーラボにて光の種計画は悪感情を切除するっぽいことが判明 -- 名無しさん (2021-03-06 23:47:28)
- 図書館にて世界観が明かされたのでAの異常さが明るみに出た。この世界でも殺人や死体の再利用は心を痛める行為だし、翼は現実のマンモス企業よりデカイし、まともな神経してたら頭に何度も逆らわない。 -- 名無しさん (2021-06-03 00:16:41)
- 頭脳だけじゃなくてバイタリティや精神の屈強さも凄まじい。光の種シナリオでは苦痛のあまりに発狂して人格が分裂したけど。都市の惨状やAの能力を考慮するとアンジェラに感情を付加したのも何か理由があったものだと思うし、図書館の中盤はクソ野郎だと思ってたが終わってみると責める気にならんな。アンジェラには生きててほしいけどあの都市には光の種が必要だと思う。 -- 名無しさん (2021-06-03 00:22:15)
- 言えたじゃねえか… -- 名無しさん (2021-06-10 00:42:37)
- 元々コミュ力以外は割とまともな奴という印象だったがリヴァイアサン読んで尚の事その印象が強まった -- 名無しさん (2023-04-02 11:54:12)
- 一周回って評価が変わった男 割とマジでカルメンに汚れ役押し付けられた感ある -- 名無しさん (2023-08-25 05:10:07)
- 最近は綺麗な声より成果出してるけど揃いも揃って敵キャラなのを何とかしろぉ! -- 名無しさん (2024-02-09 14:17:37)
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