登録日:2021/01/17 Sun 22:35:00
更新日:2024/05/24 Fri 13:28:10NEW!
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hunter×hunter カキン帝国 壺中卵の儀 念能力者 長女 我儘 呪殺 初見殺し エゴイスト ヒステリック 個人主義者 黒猫 ジャイアニズム わがまま 王子 百万回生きた猫 冥婚 死後の念 つじつま合わせに生まれた僕等 カミーラ=ホイコーロ 第2王子
カミィは世界中の人間をカミィの思い通りに動かしたいの!
まずカミィ以外の王子は死んでほしいわ!理想は自ら進んで死んでほしい!
「カミーラが王になるのだから」「私は死ぬべきだ」って思ってほしいの!
カミーラ=ホイコーロとは漫画『HUNTER×HUNTER』に出てくるキャラクターである。
●目次
概要
ハンター世界にある架空国家『カキン帝国』第2王子。
第二王妃ドゥアズルの第一子。王子と付いているがこれは王家の風習であり性別は女性。
私設兵の数は(5名のハンター協会準会員含めて)12名。
一見すると高貴な雰囲気の美女だが、一人称は「カミィ」と非常に子供っぽい。
兄ベンジャミンに軍部を抑えられたためか、あるいは何らかの良心や思惑があってかは不明だが、自身は不可持民*1達全員に私設兵につく権利及び私有地の特区にて軍兵と同等の地位と実権を与えている。
人物
非常にプライドが高く傲慢な上にヒステリックで、何でも自分の思うままにならないと気が済まない自己中心的すぎる問題児。
わがままな子供がそのまま育ったような性格で、極端に言えば女版ジャイアン。
他人を顎で使うことをさも当然であるかのように行い、「他王子達は自分に王位を譲って自ら自殺するべき」という身勝手な思想を信じて疑わない残忍な人物。
周りの環境が自分の思い通りにならない現実に苛立つ幼稚的な一面も見せており、ツェリードニヒとは別ベクトルで問題があり過ぎる性格から、カミーラが王の座を目指していることを知ったベンジャミンは「貴様に王の座など狂犬に子守をさせる様なもの!」とマジギレしている。
クラピカによる第一回念能力講習会に対しても、他の王子警備兵の情報を得られる機会ながら、プライドの高さ故に「教えを“乞う”」ことを嫌って参加を見送っている。
能力
見かけによらず、王子の中では兄ベンジャミンと同じく儀式前から念を習得済み。
カミーラ自身は儀式で授かった守護霊獣を全く信用しておらず、後述する自身の念能力に全幅の信頼を置いている。
あくまで姫君に過ぎないためか本人の素の戦闘力は皆無に近く、念の基礎的な運用もできていないなど、念能力者としてはかなり歪。恐らく独学で念を習得した為と考えられる。
◯守護霊獣
カキン帝国王家に代々伝わる儀式『壺中卵の儀』により生み出された寄生型の念獣。
カミーラの場合、外見は枝の代わりに房のようなものが多数ついている樹木のような生物。
殺気立つと、中からドス黒い顔が出てくる。
発現した能力は操作系、強制型。
「条件を満たした者を意のままに操る」とされるが、発動条件は不明。
◯百万回生きた猫
いいコね お帰り…
迎撃型の念能力。具現化系か特質系だと思われる*2。
カミーラが死ぬと同時に発動し、カミーラを殺した者の背後に巨大な黒猫の念獣が具現化。
カミーラを殺害した者の生命力を黒猫の念獣が全て搾り取り、死んだカミーラに生命力を注ぐことで術者を蘇生させる能力。
発動前にカミーラは“絶”をしていたが、これが発動条件に含まれるのかは不明。
この能力で生命力を奪われた者は当然死亡するが、その死体は残らず消滅してしまう。
所謂「死後に強まる念」の一種であり、発動条件が「己の死」という高いリスクからか具現化される念獣は極めて高い戦闘力を誇る。
作中では、ベンジャミンの私設兵ムッセ(カキン帝国の軍人で念能力者)を背後から瞬殺した。
カミーラ自身、この能力の「死後に強まる念+自己の蘇生」という特性から「無敵の能力」と考えており、絶対の自信を持っている。
しかし迎撃型の常ではあるが基本的に念の発動が後手に回る上、発動条件が特殊なだけに能力のからくりがバレると対処自体は非常に容易いという諸刃の剣。
カミーラを殺すことなく、拘束したり負傷させる等して行動不能にするだけで事実上無力化できてしまう。
非常に強力ではあるが典型的な初見殺しに特化し、おまけに能力のタネがバレると脆いタイプの極端な能力といえる。
死後の念は本来、恨みなどの強い感情を抱いている念能力者が死んだ際に「死んだ術者の念能力がより強力になって現世に残る」という“現象”として語られることが多く、偶発的に生じる*3のが一般的と思われるので、カミーラの能力のように「死後の念を前提にした能力」というものは極めて珍しい。
いったいどのような経緯でこの能力を会得・発現したのかは不明。
「死後の念」+「殺した者の排除」+「死者蘇生」と一見すると強い要素が多分に含まれた能力だが、
- もし念獣が相手を殺せなかった場合どうなるのか
- カミーラの死体の原型が残らないほど破壊されたらどうなるのか*4
- 強制絶状態にされていても発動できるのか
- 事故や操作されての自殺だとどうなるのか
など色々疑問は残る上に、上記の通り致命的な弱点が幾つもあるので、一概にインチキ能力とは言えない。
特にカミーラを殺した者の命が使えない状況*5では蘇生できない可能性が高いように思われる。
他者による殺害が能力発動に必須のため、戦闘中でもカミーラは“絶”状態で敵を挑発し続けるという不自然すぎる姿を晒すこととなり*6、更にカミーラ本人の身体能力が高い訳でもないのが、この能力の脆さに拍車を掛ける。
◇カミーラの護衛(私設兵)
私設兵が12名(そのうちハンター協会の準協会員は5名)。従事者7名。
私設兵全員が念能力者で、「不可持民」と呼ばれるカキン国内における生涯不変の差別階級出身者で構成される。
人としてすら扱わなかった彼らだが、カミーラが彼らを保護し、本来絶対に就職できない筈の軍人に取り立てた。
そのためカミーラに対して、兵士全員が己の死すら厭わない狂信的な忠誠を誓う。
更に全員が不可持民共通の念能力を全員が有しており、己の命と引き換えに王子を呪い殺す暗殺特攻部隊となっている。
また、不可持民からの取り立てのおかげか、極めて希少な除念師も一人所属している。
※私設兵共通の念能力について
◯つじつま合わせに生まれた僕等
カミーラ配下の私設兵全員が共通して持つ念能力。
カキンの不可持民特有の念で、標的に縁のある物を小刃と共に携帯し毎日標的のことを想い続ける。
呪いの決行日、携帯していた物を燃やしその灰を煎じて飲み干した後小刃で自殺すると呪念が発動。
呪念に憑かれた者は呪念にオーラを奪われる。
最も強力な呪いの場合標的を強制的な絶状態にした上で呪詛に晒すことで数時間で死に至らしめる暗殺呪詛。
必要な携行物は標的の名前と写真・衣類・体の一部分など。
出来るだけ長い期間、出来るだけ標的に近い距離で想うほど呪力が増す。その想う年数は基本的に数年以上必要で、呪殺自体にも離れた距離だと数週間から数ヶ月かかる様子。
逆に一番破壊力が強いのは標的の目の前で自殺すること。標的のすぐ傍で呪った場合は想う期間が短くとも強力な呪念を構築できる模様。
ただし万事無敵な訳では無く上記の通り制約はかなり厳しい。
フカタキの見解によれば遠く離れた遠距離から呪詛を送った場合、王子達を守護する霊獣達に容易く無効化されてしまうとのこと。
能力の着想の元は古代のカキンに伝わる「死後伴侶」という特異な殉葬から。
なお念による暗殺術はカミーラに狂信と忠誠を抱く私設兵達が自発的に提案・発想・構築したものであり、カミーラは念の開発に関与していない模様。
- フカタキ
従事者。
執事長でサラヘルから「ババ」と呼ばれている老メイド。
不可持民として修羅場を生き抜いてきた経験値の高さをうかがわせる。
カミーラ陣営の司令塔兼参謀のような立ち位置で、呪詛暗殺に精通。
王子を守護する霊獣の存在を危険視して安全圏からの暗殺案を真っ向から否定し、王子の至近距離で死ぬよう提案した。
- サラヘル
私設兵隊長。
呪殺担当はワブル。
人ですらなかった自分達に「意志」をくれたカミーラに絶対の忠誠を誓っており、元々「持たざる民」である以上失敗して失うものが何もないため、自分の命を投げ出すことにも躊躇がない。
フカタキの忠告もあり、呪殺にあたって赤ん坊であるワブルを想う年数が少なかったことや、短時間で強力な呪詛を練り上げつつハンター協会の除念師の有無を確認するため、クラピカによる第2回念講習会参加(とそこでの自分の死)を決断した。
- モスワナ
呪殺担当はベンジャミン。
カミーラを王にするため一刻も早く死んでベンジャミンとあの世で結ばれることを願っている。
- バケット
呪殺担当はチョウライ。
- ヒニョーリ
呪殺担当はツェリードニヒ。
- ジダル
準ハンター協会員。呪殺担当はツベッパ。
- ブルベーナ
呪殺担当はタイソン。
- リサムセッタ
準ハンター協会員。呪殺担当はルズールス。
- ヌクオコン
呪殺担当はサレサレだが、王子が死亡したため待機要員に。
現在は相手陣営に除念師がいないか探る諜報要員として機能。
- カコ
呪殺担当はハルケンブルグ。
- モズベ
準ハンター協会員。呪殺担当はカチョウ。
- メシュシ
準ハンター協会員。呪殺担当はフウゲツ。
- カビッチ
呪殺担当はモモゼだが王子が死亡したため待機要員に。
現在は相手陣営に除念師がいないか探る諜報要員として機能。
- ターラー
呪殺担当はマラヤーム。
- ウマンマ
女性。カミーラの私設兵の中では唯一の除念師。
劇中での行動
継承戦序盤では、己の念に対する絶対的自信と短気さから、部下達の制止も振り切って単身ベンジャミン抹殺のために行動。
自分の念能力でベンジャミンの部下ムッセを殺害し、拳銃片手にベンジャミンを堂々と殺そうとするも、ムッセ殺害後の警戒態勢もあって念能力発動の機会も許されずにあっさり拘束され、第一級犯罪者として牢に入れられた。
その後、裁判が開かれるが、ムッセの遺体が見つからない(カミーラの念能力により死体ごと消失したため)ことや、正当防衛を主張する私設兵の弁護により証拠不十分として監視付きで釈放される。
しかし、カミーラの知らない間にベンジャミンの念能力*7により、ベンジャミンからも直接監視を受けることとなってしまった。
余談
カミーラの護衛が得た能力の元ネタは中国に伝わる独自文化「冥婚」と思われる。
不可持民等の設定はインドの差別階級がモチーフと考えられる。
「カミーラが記事になるのだから」
「私は追記・修正すべきだ」
と思われた方は編集よろしくお願いします。
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▷ コメント欄
- 能力の名前からして100万回行使すれば「満足な一生」が訪れ使えなくなるのだろうか。いやその前に寿命が尽きるだろうが。 -- 名無しさん (2021-01-17 23:04:21)
- 一度死ぬ制約と死後強まる念で補強したけど、その分致命的に対処方が多くなってるのがなんとも。あと自分の私設兵みたいに自爆戦法で相手の命が同時に無くなった場合はどうなるんだろう -- 名無しさん (2021-01-18 01:21:39)
- ベンジャミィのコラのやつカッコよくて好き -- 名無しさん (2021-01-18 03:15:00)
- ↑2 自爆戦法じゃなくても死んでから発動にタイムラグあるから、その間に他の要因で死亡ってのもありえそう。特にこの王位継承戦だと横やりとかもありそうだし。 -- 名無しさん (2021-01-18 09:04:31)
- いい年して自分をカミィと愛称で呼ぶ恥ずかしい人 -- 名無しさん (2021-01-18 10:08:52)
- 念能力が初見殺しに特化してるならそれを踏まえて立ち回りを考えればよかったんだろうけど、そういうことできそうな性格じゃないのがなんとも。 -- 名無しさん (2021-01-20 04:30:55)
- ベンジャミンの狂犬よばわりも妥当に聞こえる、、評価ポイントがここまで少ないと清々しいな -- 名無しさん (2021-01-20 05:32:27)
- 描かれていないだけかもしれないけど、国家のトップに立てる人物ではなさそう。 -- 名無しさん (2021-01-20 07:33:58)
- ↑3 明らかに殺せって前提で特攻したりしてるから、一応能力を踏まえた立ち回りだとは思うぞ。まぁ、相手が一人じゃない=そいつに能力使えばその場の他の人間にばれるって事が抜けてるのが馬鹿すぎるけど。 -- 名無しさん (2021-01-20 11:33:34)
- カチョウみたいに自分にヘイト集めて分断とか作戦考えられる子なら手強すぎる相手だったけどほとんど何も考えてなさそうだし逆にどんな退場の仕方するのか気になっちゃう -- 名無しさん (2021-01-20 16:11:35)
- ぶっちゃけクロロに狙われそうな能力だな。あとはメルエムの様なタイプにも弱そうだし。当然除念にも弱そうだ。攻撃能力は高いが防御・耐性がお粗末な上それを生かす経験も知略も無さそう。 -- 名無しさん (2021-05-19 12:02:37)
- 脱落の認定条件に対しナスビー王が「それを決めるのも王」と答えていた辺り、「念能力の特性上殺すのは難しいが、脱落者扱いにさせるのは意外と簡単」な穴があるかもしれないのだろうか……?現状ベンジャミン暗殺を仕掛けて「ここまで無防備に仕掛けてくるのは明らかに怪しいがせめて情報だけでも得られたら」を命と引き替えに成功させられた衛兵の忠義とベンジャミン自身の膂力で一度失敗に追い込まれてるしなあ -- 名無しさん (2022-11-06 22:57:21)
- 掲載当時から言われてたけど「死んでも生き返るからカミィは無敵!」レベルでしかもの考えてないのが痛々しい…。腕へし折られる程度ならまだしも生かさず殺さずの拷問なんていくらでもあるから対処は容易だしなぁ -- 名無しさん (2022-11-13 09:42:15)
- わがままだけど、差別された人間を受け入れたり、自分の死前提の能力を受け入れたり、自分の為とはいえ一定の度量はあるように思える… 自分なら死の痛みを伴う能力なんざ絶対に使いたくもないし… -- 名無しさん (2022-11-14 08:54:09)
- ↑こいつの場合、『自分以外の全てが無価値だから誰を使っても変わらない』=『差別された人間でも構わないしむしろ忠実に動いてくれる』みたいな思考なんじゃないかな…… -- 名無しさん (2022-11-14 22:34:58)
- ↑書いてて思ったけどこいつにとって『全てが自分の思い通りになる』事が大事なんであってそれ以外はどうでもいいのかもしれない。自分の死すら自由にしたいからこの能力になった、とか -- 名無しさん (2022-11-14 22:39:20)
- ベンジャミンとの台詞入れ替えたコラ大好き。(女騎士好き) どうしてあの性格にしなかったんだ冨樫 -- 名無しさん (2022-11-29 14:47:45)
- 個人的には、念による暗殺や襲撃を受けた際に偶発的に取得・発現した念なのでは?って想像してる。 -- 名無しさん (2022-11-29 15:00:48)
- 一見ただのワガママお姫様っぽいけど、ベンジャミン襲撃するシーンでなにげに正確に額とか心臓狙って狙撃してる辺り、ある程度の修羅場は潜ってそう。 -- 名無しさん (2022-12-01 22:46:59)
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*2 神経質・個人主義の両方が極まっている
*3 クロロと決闘して敗北したヒソカが、死ぬ直前に自身の念に命令して意図的に死後の念を発動させた例はあるが、これもヒソカとしては一か八かの賭けであった
*4 これに関しては、受けたダメージが回復している描写があることと、死後の念+迎撃型+殺した者の命を利用という最大級の念の強さから問題なく修復されると思われる。
*5 毒殺などによりカミーラを殺した者が誰なのか特定できない場合や、カミーラを殺した者が念獣に生命力を奪われる前に自殺した場合などが考えられる
*6 作中でカミーラと相対したムッセは、カミーラの絶を見て迎撃型の念能力者だとすぐに推察した
*7 厳密には死亡したムッセからベンジャミンが受け継いだもの
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