登録日:2020/12/11 Fri 22:37:40
更新日:2024/05/23 Thu 12:59:32NEW!
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鋼牙 犬夜叉 松野太紀 妖狼族 狼 イケメン 漢 かませ犬 不遇 ポニーテール 若頭 横恋慕 インフレの被害者 妖怪 仲間思い かませ犬←狼なのに 良牙←ではない 五雷指 つむじ風
俺が五雷指をとろうと思ったのはな、大勢の仲間の仇を討ちたかったからだ。
こいつらを見殺しにするぐらいなら、五雷指なんていらねえんだよ!
わかったか、バーカ!
鋼牙とは、『犬夜叉』及び『半妖の夜叉姫』の登場人物。
CV:松野太紀
【概要】
いわゆる主人公のライバル的存在で、らんま1/2における響良牙のポジションのようなキャラクター。
狼妖怪・妖狼族の一人で、北、東、西、南、中央の5つに分かれた*1群れのうち東の洞窟を束ねる若頭。
人間換算で15歳。身長は170.2センチメートル。
黒い長髪をポニーテール状にまとめた青い瞳の少年の姿をしている。これとは別に妖怪としての姿もあると思われるが作中では未登場。
一族共通の特徴として多数の狼を使役するほか、アニメでは独自の言語で、狼達とコミュニケーションを取る描写がある。
経緯は不明だが、登場時から四魂の玉のかけらを2つ所持している(3つ目も所持していたが、極楽鳥との戦いで失う)。
血気盛んで喧嘩っ早いなど、ある意味犬夜叉と似た者同士で、歯に衣着せぬ言動が目立つ。
登場時は四魂のかけらを盗んで逃げた裏切り者を容赦なく殺害したほか、巻き込まれた村人達を狼に襲わせるなど残忍な面もあり、この騒動に巻き込まれたりんは一度命を落としている。尤も、初期の殺生丸がそうであったように、妖怪である彼らが人間を歯牙にもかけないのは別に珍しい事ではない。
しかし、本質は良くも悪くも裏表のない快男児で、宿敵である極楽鳥に対抗するため攫ったかごめに一目惚れしてしまったのをきっかけに、人間を絶対に襲わないと宣言し、仲間達にもそれを命じている。ニホンオオカミは進んで人に危害を加える事はしなかったというが、『犬夜叉』世界では鋼牙の意向が反映されているのだろうか。
また、向こう見ずに見えてかなり冷静な部分もあり、不要な戦いならば避けるほか、不利と見れば戦闘中でも撤退する判断力もある。
群れを守るためならば前線にも赴くタイプで、仲間内からの信望も厚く、長老達からも次の首領として見込まれている*2。裏切り者殺しについてもケジメはきちんとつけるという事なのだろう。
奈落の策略によって大勢の仲間を殺されたうえ、神楽に手痛い敗北を喫した事から、その仇を討つため行方を追っている。
犬夜叉一行と遭遇するたびかごめの手を取りキザな口説き文句を並べたり彼女を抱え敵から逃げるが、犬夜叉からしてみれば当然面白いわけがなく、顔を合わせる度に「犬っころ」「痩せ狼」と罵り合いのケンカとなる、まさに犬猿の仲ならぬ犬狼の仲。だが、力任せな犬夜叉と比べ頭が回り弁も立つためか毎度適当にあしらっている。ただ、食料として仕留めたばかりの猪を持ってきたり、奈落の首を手土産に求婚しようとしたりと、桔梗に紅を贈ったりしている犬夜叉と比べ今一つ女心がわかっていないところもある*3。
かごめの方も厚意には感謝しているものの、異性として意識しているわけではないため、攫われた際の事を犬夜叉にしつこく問いただされた際は怒って現代に帰っている。なお、この痴話ゲンカは『二股犬と横恋慕狼と「実家に帰るのよ!」と叫んだ猫の話』として七宝に紙芝居化され、楓や村人達にたちまち広まってしまった。
長らく食い下がってはいたものの、白霊山での煉骨襲撃時の二人のやり取りから、自分が割っている隙間は無い事を薄々察してはいた様子。
アニメでは殺生丸一行と遭遇する機会もあり、りんの一件もあるため一触即発の事態になるのではないかと銀太・白角・邪見は気が気でなかったが、鋼牙は殺生丸に対し特に何も思っていない事や、殺生丸があくまで奈落を目下の敵としていた事*4、偶然とはいえ妖怪の襲撃からりんを守った事もあり事なきを得ている。
また、幼馴染で自称許嫁の菖蒲も登場しており、幼少期に「嫁にしてやる」と言われたのを信じていたのだが、鋼牙はこの事をすっかり忘れており、さすがのかごめにも叱られる羽目に。とはいえ、現状は奈落を倒すのを優先していた事や最後まで生きていられるかわからないという想いもあったため、その場は引き下がらせた。のちに七人隊の凶骨に彼女達の縄張りが襲撃された際はこれを救っている。
終盤、桔梗が翠子の魂と同化した事で敵前で足が止まってしまう事態が起きるようになったため、妖狼族の先祖が与えた試練を乗り切り五雷指を手に入れる。
中央の一族が奈落に襲われたため、彼らの保護を銀太と白角に任せ、自身は犬夜叉達と共に奈落を追う。
しかし、かごめが梓山の弓を手に入れた直後の戦いで奈落に吸収されそうになり、なんとか脱するもかけらを奪われてしまう。
その後、かけらを失った自身では戦力不足だと感じた事や、桔梗を失い悲嘆に暮れる犬夜叉を思い「犬っころにはかごめがいてやらないとだめだ」とかごめから身を引き、愛想が尽きたらいつでも来いと冗談めかしつつも言い残すと、仲間達と共に去っていった。
原作ではこれ以降出番はないのだが、アニメ完結編では3年後にかごめが戦国時代へと戻ってきたのと同時期に菖蒲と祝言をあげており、尻に敷かれるなよと仲間達にからかわれ赤くなっていた(菖蒲は台詞無し)。
『半妖の夜叉姫』では過去編の15話にて登場し、殺生丸と麒麟丸から守るため犬夜叉とかごめにもろはを託された阿波の八衛門を通じて彼女の育ての親となっていた事が判明した。
その後紆余曲折はあったものの、もろはがひどく捻くれた様子もなく真っ直ぐ育っているあたり、しっかりと愛情を注いでいたであろう事がうかがえる。
【戦闘】
移動時につむじ風を起こすほどの素早い身のこなしが特徴で、近接戦を主体としている。
特に、四魂のかけらを埋め込んで強化した両足で足技を放つ事が多い。
終盤手に入れた五雷指は妖狼族に代々伝わる妖爪で、爪に雷を纏わせ放つほか、冥王獣の鎧甲を貫き、この世ならぬ者にも攻撃できる。
影郎丸・獣郎丸・凶骨・銀骨などネームドキャラを多数倒しているが、彼の最大の強みは必要ならば即座に逃げる判断ができる事で、珊瑚曰く、ただ強いだけのやつよりよっぽど質が悪いとの事。
腰に刀を下げているが、これはあくまで飾り。
しかし、サンデーCM劇場では抜刀しているシーンも見られる。
【関連人物】
鋼牙の仲間の二人組。
ちょこっと灰色の前髪があるのが銀太で白いトサカ頭が白角。
ヒャッハーないし毛狩り隊のような容姿だが本人達は至ってお人好し。
一応その辺の雑魚妖怪よりは強い。
アニメでは鋼牙の右腕左腕を自称するシーンもあるが、最初(切り盛り・笑窪)と二度目(切り捨て・閻魔)で名乗り口上が点で違うのを邪見にツッコまれた。
気の早い鋼牙に振り回されがちだが、彼の事はよく慕っている。
極楽鳥に攫われそうになった際にかごめに助けられた事で、彼女を「かごめ姐さん」と敬っている。
アニメオリジナルキャラクター。
北の洞窟の長老の孫娘で鋼牙の幼馴染。
政略結婚という形ではあるが、鋼牙への想いは本物。
想い実ってか、最終的に鋼牙と結ばれる。
詳細は当該項目参照。
- 凱風(やわらぎ) CV:白石涼子
『半妖の夜叉姫』に登場。
鋼牙配下の中性的な容姿の女妖狼族。
もろはの師匠にあたる人物。
幼い頃のもろはが極楽鳥の群れに襲われたのを守ろうとした際、偶然居合わせた鼬男に身につけた者に力を与えるが時間が経つと縮んでいき持ち主を殺してしまう「鉄鼠の鎧」を押し付けられてしまう。
その後、いつまでも修行を完遂できないもろはを借金のカタとして屍屋獣兵衛に売り飛ばしてしまう。
やがて鉄鼠の鎧を外す鍵を作っている鼠の里を見つけるが、そこはすでに四凶・渾沌によって滅ぼされていた。
渾沌の罠にわざと乗る形でもろはと対峙するが無論本心から争うつもりはなく、隙を突いて彼を盾にし倒そうとするが見抜かれ、もろはの攻撃を受け致命傷を負ってしまう。
かつての弟子の成長を見届け本心を偽っていたことを詫び、息を引き取った。
【余談】
作中度々見せる漢気からファンも少なくはないのだが、作中でのやや微妙な扱いから不遇扱いされてしまいがち。最終話で出番がなかったのも作者に忘れられてしまっていたからという噂も。
実は当wikiでも菖蒲の項目の方が先に建てられている。
完結編でその後が補完されてほっとした人も多いのではないだろうか。
準レギュラーポジションながら映画には一度も出演していない。
そのためドラマCD第2作『嵐と祭りと宝来島!』の後半に収録されたメタパートである「犬夜叉アワード」では「映画での存在感が薄い賞」にノミネートされている。
ここは基本的に『無事一仕事終えた犬夜叉達が出演声優たちなどが総出演する舞台に招かれる』という展開で、「賞が発表される→犬夜叉一行の一人が自分だと予想する→一行以外から選ばれて一行が不満を漏らす」というストーリー構成の繰り返しになっているのだが、
この賞だけは鋼牙の「登場シーンゼロ」という数字の説得力があまりにも強過ぎたため、自分だと予想していた七宝含む全員をすんなり納得させてしまった。代わりに鋼牙自身がこの賞に対する不満を漏らしていた。
なお、CDのジャケットにも普通に描かれておりさもドラマ本編でも登場しそうな雰囲気を醸し出しているが登場シーンは後半のこの部分だけで、本編では存在が示唆される事すら無い。
担当声優の松野太紀氏は『犬夜叉』の前番組で某じっちゃんの孫を演じていた。
ちなみに犬夜叉役の山口勝平氏はその30分後のアニメの名探偵であり、同時に前任の孫役でもある。
また、山口勝平氏は前作のらんま1/2の空気が抜けず、アフレコ中に「鋼牙」を「良牙」と言い間違えた事があるらしい。
追記・修正は漢気のある方がお願いします。
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▷ コメント欄
- 潔く身を引いたのが男らし過ぎて好き -- 名無しさん (2020-12-11 23:17:30)
- 声優的には犬夜叉=乱馬だが、戦闘スタイル的には鋼牙の方が乱馬、犬夜叉の方が良牙寄り -- 名無しさん (2020-12-11 23:37:18)
- 余談が酷すぎる、映画に出してやれよ……2作目とか奈落がらみの話なんだし頑張れば出せただろうと…… -- 名無しさん (2020-12-12 08:47:35)
- まさかアニメオリジナルキャラの菖蒲よりも後に項目が建つとは… -- 名無しさん (2020-12-12 08:56:25)
- 判断の速さや物事の割り切り方は見習うべきところが多い。まぁ主戦力にするには微妙でキャラのドラマ性も薄いから不遇なのは致し方ないのだが・・・ -- 名無しさん (2020-12-12 09:41:44)
- 犬夜叉がアニメ放送前の映画の金田一で蛮骨がセガサターン版の金田一 -- 名無しさん (2020-12-12 15:06:56)
- 犬夜叉と鋼牙は声優的には工藤新一と金田一一なんだよな -- 名無しさん (2020-12-12 15:12:06)
- かませと書かれているが奈落の分身や七人隊も何人か倒してるし意外と戦果はあるのよね -- 名無しさん (2020-12-12 15:21:06)
- 原作知らんけどアニメだと最初は利用できるって理由から攫ってそこから七宝だけ先に逃したのを見て惚れたって感じだった気がする -- 名無しさん (2020-12-12 20:25:30)
- 夜叉姫に菖蒲との子供も出てきたりするんだろうか。 -- 名無しさん (2020-12-13 13:39:19)
- 「りんがああなった原因だけどもし殺生丸達と出会ったらどうなるの」を上手いこと描いたアニオリエピソード好き。正しく一触即発になりかねない両者の関係をいい感じに穏便にまとめ上げてる -- 名無しさん (2020-12-15 10:06:31)
- ↑2 それ私も思った!鋼牙くんと菖蒲ちゃんの子供、登場してほしい!虹色真珠狙っていたりして!? -- 名無しさん (2020-12-24 08:04:52)
- もろはちゃんの育ての親鋼牙だったのか -- 名無しさん (2021-01-17 00:19:33)
- ↑ 恋敵の子供の面倒見るとかスネイプ先生みたいだな... -- 名無しさん (2021-01-17 00:26:48)
- もろはの服装、よく見れば所々に鋼牙っぽい雰囲気もあるんだよね… -- 名無しさん (2021-01-17 02:18:33)
- とわがいた現世の日本では狼は絶滅したが、人間の姿の妖狼族はひっそりと生き残っていると私は思っている! -- 名無しさん (2021-02-03 08:17:15)
- 報告にあった自演コメントを削除。 -- 名無しさん (2023-02-20 20:10:11)
#comment(striction)
*2 ただし鋼牙自身はしきたりなどに囚われる形式を嫌っているらしい。
*3 一応アニメでは、食料に難儀していた時にかごめにポテチを分けてもらった礼に花を渡す描写もある。
*4 それでも出方次第では斬るつもりはあったらしい。
コメント
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