ドライトロン(遊戯王OCG)

ページ名:ドライトロン_遊戯王OCG_

登録日: 2020/11/18 Wed 21:44:26
更新日:2024/05/23 Thu 12:52:11NEW!
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星列に眠る記憶、覚醒めざめとき



竜輝巧ドライトロン」とは遊戯王OCGで登場したカード群である。
仮面ライダードライブに出てくる赤い車「トライドロン」について知りたい方はこちらにターン。



●目次



▼概要

スピリット・ウォリアーズから続くデッキビルドパックシリーズの第七弾「ジェネシス・インパクターズ」で登場。
属するモンスターは1種類を除き機械族光属性で統一されており、カテゴリのテーマは儀式召喚
機械族モンスターとしては初の儀式モンスターがカード群に含まれている。


そして後述するが既存の儀式テーマともだいぶ毛色の異なる奇妙な特徴を多数擁するカテゴリである。


モチーフはりゅう座を構成する星々と流星群。また天文学用語も意匠として取り込まれており、モンスターのデザインやサポートカードの名前に見て取れる。


また、同じくデッキビルド出身テーマのベアルクティとは世界観を共有しており、両方のテーマに所属するカードも登場している。


以下、紹介するカードのテキストおよびカード名は便宜上遊戯王カードwikiから引用したものを掲載する。
各カードの共通する記述に関しては省略する。


▼所属カード

モンスターカード

●下級モンスター

所属する下級モンスターは全てレベル1、攻撃力2000/守備力0に統一されており、後から追加された1体以外は次の共通効果を持つ。


このカードは通常召喚できず、「ドライトロン」カードの効果でのみ特殊召喚できる。
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分の手札・フィールドから、このカード以外の「ドライトロン」モンスターまたは儀式モンスター1体をリリースして発動できる。
このカードを手札・墓地から守備表示で特殊召喚する。
その後、(各モンスターごとの固有効果)。
この効果を発動するターン、自分は通常召喚できないモンスターしか特殊召喚できない。


いずれも、かなり緩い条件で特殊召喚でき固有効果を発揮できる。特殊召喚後の固有の効果は自身を特殊召喚する効果の一連の処理に含まれているため、エフェクト・ヴェーラーや無限泡影では妨害できず、スキルドレインでも無効にならない。
ただし、増殖するGや(サーチ・ドロー効果持ちは、)灰流うらら等には妨害される為、過信は禁物。


リリースコストを要求されるが、1度特殊召喚したドライトロンをリリースコストにしてコストにされたドライトロンを墓地から特殊召喚することも可能なので実質墓地とフィールドを交互に行ったり来たりしているだけに過ぎず、思ったほどコストは重くない。
またこの効果で儀式モンスターもコストにできるが、実はこれこそがドライトロンデッキの真骨頂だったりする。
レベル1なのでリンクリボーなどのリンク素材にするのも有効。これは後述するサポートカードでデッキから特殊召喚した際一旦自分を墓地に送って効果発動につなげるといったコンボに使える。


ただしこの効果を使う場合そのターン自分は通常召喚できないモンスターしか特殊召喚できない。
ややこしいが、通常召喚できるモンスターを特殊召喚できないだけなので、
通常召喚できるモンスターを通常召喚する事自体は禁止されない。
よって、「魔神儀」によるサポートこそ受けられないが基本余りがちな通常召喚権を《宣告者の神巫》《マンジュ・ゴッド》などに使うことは問題ない。
また、召喚権を増やして複数回の通常召喚を行うことも可能。
一方で、ダイナレスラー・パンクラトプスや壊獣との相性は悪く、腐ってしまう可能性がある。


また、1度墓地か手札に握ってしまえば使い回しが効くので、デッキの投入枚数はよく考えたい。



  • 竜輝巧ドライトロン-バンαアルファ

特殊召喚・効果モンスター
星1/光属性/機械族/攻2000/守 0
このカードは通常召喚できず、「ドライトロン」カードの効果でのみ特殊召喚できる。
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカード以外の自分の手札・フィールドの、「ドライトロン」モンスターか儀式モンスター1体をリリースして発動できる(この効果を発動するターン、自分は通常召喚できないモンスターしか特殊召喚できない)。
このカードを手札・墓地から守備表示で特殊召喚する。
その後、デッキから儀式モンスター1体を手札に加える事ができる。


固有の効果は儀式モンスターのサーチ。
サーチ対象はドライトロンモンスターに限られていないため、このカードを含めたドライトロンカードを別の儀式デッキに出張させることも可能。


次のドライトロンのコストや切り札を確保でき、【ドライトロン】の要となる重要なカードである。
更にアルζと組み合わせることで、実質任意の儀式モンスターの儀式召喚が可能な状態を作り出せる。
よって、アルζと共にフル投入が推奨される


モチーフはりゅう座α星の「トゥバン」。



  • 竜輝巧ドライトロン-ラスβベータ

特殊召喚・効果モンスター
星1/光属性/機械族/攻2000/守 0
このカードは通常召喚できず、「ドライトロン」カードの効果でのみ特殊召喚できる。
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分の手札・フィールドから、このカード以外の「ドライトロン」モンスターまたは儀式モンスター1体をリリースして発動できる。
このカードを手札・墓地から守備表示で特殊召喚する。
その後、除外されている自分の「ドライトロン」モンスター1体を選んで墓地に戻す事ができる。
この効果を発動するターン、自分は通常召喚できないモンスターしか特殊召喚できない。


固有効果は除外されているドライトロンモンスターの墓地への回収。
しかし、後述する儀式モンスターの効果くらいでしか能動的にドライトロンモンスターを除外することもないため、現状では地味な印象が否めない。


後に除外デメリットを待つ下級の新規と、場合によっては1ターンに3枚以上除外する新エースが追加された。
相変わらず評価は芳しくないが、このカードを採用する意義が少し高まったと言えよう。



モチーフはりゅう座β星の「ラスタバン」。



  • 竜輝巧ドライトロン-エルγガンマ

特殊召喚・効果モンスター
星1/光属性/機械族/攻2000/守 0
このカードは通常召喚できず、「ドライトロン」カードの効果でのみ特殊召喚できる。
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカード以外の自分の手札・フィールドの、「ドライトロン」モンスターか儀式モンスター1体をリリースして発動できる(この効果を発動するターン、自分は通常召喚できないモンスターしか特殊召喚できない)。
このカードを手札・墓地から守備表示で特殊召喚する。
その後、自分の墓地から「竜輝巧-エルγ」以外の攻撃力2000の「ドライトロン」モンスター1体を特殊召喚できる。


固有効果は墓地にある攻撃力2000のドライトロンの蘇生。あまり活用機会はないが、蘇生制限を満たした「ファフμβ’」も蘇生可能。
この効果により、

1.もう一枚のドライトロン下級モンスターで先にこのカードをリリース
2.その後このカードを先程のドライトロンをリリースして蘇生
3.固有効果でリリースしたドライトロンを吊り上げる

という手順で実質1回分効果発動のコストを踏み倒しつつ、フィールドに2体のドライトロンを用意できる。
その後は、各種素材に転用したり、攻撃表示で特殊召喚してダメ押しに使うのが主な役割。


モチーフはりゅう座γ星のエルタニン
ココまで読んできて分かったかもしれないが、漫画版GXのサイバー流とはモチーフが被っている。



  • 竜輝巧ドライトロン-ルタδデルタ

特殊召喚・効果モンスター
星1/光属性/機械族/攻2000/守 0
このカードは通常召喚できず、「ドライトロン」カードの効果でのみ特殊召喚できる。
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカード以外の自分の手札・フィールドの、「ドライトロン」モンスターか儀式モンスター1体をリリースして発動できる(この効果を発動するターン、自分は通常召喚できないモンスターしか特殊召喚できない)。
このカードを手札・墓地から守備表示で特殊召喚する。
その後、手札の儀式モンスター1体か儀式魔法カード1枚を相手に見せて自分は1枚ドローできる。


固有効果はドロー。
儀式モンスターか儀式魔法を見せるという条件自体は非常に緩く適当に回しているだけで達成できる状況になっているだろう。
主にバンαと後述のアルζの効果を使い切ったあとに出して手札消費を補う形で使う。
ドロー効果であるため、【ドライトロン】で採用率が高い《金満で謙虚な壷》と相性が悪い点には注意。あちらの裁定により先にこちらの効果を使えば問題なくドローできる。


モチーフはりゅう座δ星の「アルタイス」。



  • 竜輝巧ドライトロン-アルζゼータ

特殊召喚・効果モンスター
星1/光属性/機械族/攻2000/守 0
このカードは通常召喚できず、「ドライトロン」カードの効果でのみ特殊召喚できる。
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカード以外の自分の手札・フィールドの、「ドライトロン」モンスターか儀式モンスター1体をリリースして発動できる(この効果を発動するターン、自分は通常召喚できないモンスターしか特殊召喚できない)。
このカードを手札・墓地から守備表示で特殊召喚する。
その後、デッキから儀式魔法カード1枚を手札に加える事ができる。


固有効果はデッキからの儀式魔法のサーチであり、《流星輝巧群》をサーチするのが基本的な役割。
よく見ると分かるがサーチする儀式魔法カードは《流星輝巧群》でなくても良い。
なので《儀式の下準備》でサーチできない《高等儀式術》などカテゴリ外のサーチ困難な儀式魔法も引き込める。


またバンαと組み合わせることで、実質任意の儀式モンスターの儀式召喚が可能な状態を作り出せる。
【ドライトロン】の要となる重要なカードであり、バンαと共にフル投入が推奨される
後ほど解説するがドライトロンの儀式魔法は1枚で何度でも使いまわせるため、役目を果たした後は下記のDRAやDADのコストにも充てやすい。
このカードとバンαの2種、可能ならば後述する《流星輝巧群》も含めた3種を汎用儀式セットとして出張させてしまうことも可能。


モチーフはりゅう座ζ星の「アルディーバ」。



  • 竜輝巧ドライトロンνⅡニューツー

特殊召喚・効果モンスター
星1/光属性/機械族/攻2000/守 0
このカードは通常召喚できず、カードの効果でのみ特殊召喚できる。
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できず、この効果を発動するターン、自分は機械族モンスターしか儀式召喚できない。
(1):フィールドに「ドライトロン」カードが存在する場合に発動できる。
このカードを手札・墓地から特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。
(2):このカードが特殊召喚した場合に発動できる。
デッキから「竜輝巧-νII」以外の「ドライトロン」モンスター1体を手札に加える。


12期第5弾のパック「INFINITE FORBIDDEN」で登場。
ドライトロンに微妙に足りなかった「儀式関係のカードがまだ手札にない状態の展開」と「ドライトロンモンスターのサーチ」を引っ提げて登場した期待の新人。


(1)の効果は場に「ドライトロン」カードがある時に墓地からも湧いて来れる自己SS効果。モンスターである必要はないためフィールド魔法や永続罠が貼られていれば発動できる。場から離れた時に除外されるデメリットもエクシーズ素材にすることで回避が可能。


(2)はSS時の同名以外の「ドライトロン」モンスターのサーチ。下級以外にも儀式モンスターやテーマ内で使いにくかった《天極輝士-熊斗竜巧α》をサーチできる優秀な効果。
他のレベル1ドライトロンと異なり、自己SS効果とサーチ効果が独立しているためフィールド魔法と《極超の竜輝巧》の2枚がドライトロン待望の完全1枚初動と化した。


総じて優秀な新規だが、このカードのみ制約が「機械族モンスターしか儀式召喚できない」となっており、今までの主流だった【宣告者】との混合構築は事実上不可能となる。
しかし純構築においては無いも同然であり、テーマ内だけでもしっかり制圧盤面が敷けるようになっている。
また、儀式召喚にしか制約がかからない為、リリース要員として優秀な《サイバー・エンジェル-弁天》や《I:Pマスカレーナ》、《リンクリボー》といった相性のいいリンクモンスターも問題なく併用できる。
【ドライトロン宣告者】しか知らない決闘者もこれを機に純ドライトロンに興味を持ってみてはどうだろうか。


モチーフはりゅう座ν星。
「クマ」という固有名があるが、それだとベアルクティとややこしい為か使用されていない。
その代わりに、距離が近いため2つ並んでいても遠目からは1つの星に見える「二重星」を表す、「Ⅱ」の名前が与えられている。



●上級モンスター


2024年現在では、1種のみが所属する。


  • 天極輝士てんきょくきし熊斗竜巧αベアトロンアルファ

特殊召喚・効果モンスター
星7/水属性/機械族/攻2000/守 700
このカード名はルール上「ベアルクティ」カード、「ドライトロン」カードとしても扱う。
このカードは通常召喚できず、カードの効果でのみ特殊召喚できる。
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):「天極輝士-熊斗竜巧α」を除く、「ベアルクティ」モンスターか「ドライトロン」モンスターが自分フィールドに存在する場合に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
その後、デッキから「ベアルクティ」魔法・罠カードか「ドライトロン」魔法・罠カード1枚を手札に加える事ができる。


12期最初のパック「DUELIST NEXUS」で登場した「ベアルクティ」「ドライトロン」の両方として扱う最上級モンスター。
同テーマのモンスターの存在を条件に、自身を手札から特殊召喚しつつ魔法・罠カードをデッキから手札に加える。この効果はバンαなどと同じく、サーチまでが一連の処理のため《灰流うらら》などで止められることに留意しよう。


発売当初にネックとなったのはそのステータス。
レベルが7の関係でランク1のファフμβ’のX素材にできず、DRAやQUAの儀式素材にした場合には固有効果を使えない。
おまけに水属性なせいで《エマージェンシー・サイバー》等でサーチできず、手札からしか効果を使えないため各種コストにしたら次の展開に繋がらないとドライトロンのメインギミックとの噛み合いが絶望的に悪かった。


その後約1年の時を経てこのカードをサーチできる上記のνⅡが登場。
新エースのDADは儀式素材のレベル合計が3以上でも効果を使える他、魔法カードの重要性が上がりこのカードのバリューも相対的に高まった。
しかし基本的に効果は使い切りで再利用の手段も乏しいため、採用枚数は慎重に吟味した方がいいだろう。




●儀式モンスター

属する儀式モンスターは2024年現在3種。
いずれも攻撃力4000以上の大型モンスターで、更に切り札に相応しい強烈な効果を持っている。
また機械族初の儀式モンスター
攻撃力4000は儀式モンスター中トップタイ*1。守備力も4000なので単純なステータスなら文句なく儀式モンスター中最強である。
と思っていたら、攻撃力・守備力共に5000の《竜儀巧-メテオニス=DAD》が登場。同テーマ内で記録を更新する形となった。


こちらはりゅう座に関連した流星群の名前がカード名の由来となっている。



  • 竜儀巧ドライトロン-メテオニス=DRA

儀式・効果モンスター
星12/光属性/機械族/攻4000/守4000
「流星輝巧群」により降臨。
このカード名の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):フィールドのこのカードは相手モンスターの効果の対象にならない。
(2):このカードの儀式召喚に使用したモンスターのレベルの合計が2以下の場合、このカードは特殊召喚された相手モンスター全てに1回ずつ攻撃できる。
(3):相手ターンに、攻撃力の合計が2000または4000になるように自分の墓地からモンスターを除外し、その合計2000につき1枚、相手フィールドの表側表示のカードを対象として発動できる。
そのカードを墓地へ送る。


ドライトロンの切り札である儀式モンスターの内の1体。固有効果は3つある。


第1の効果はモンスター効果の対象にならない永続効果。
対象を取るモンスター効果のみと穴は多いがメジャーな除去効果は対象を取ることも多く、高打点で上から殴るのが役割のアタッカーとしてはだいぶ心強い。


第2の効果は儀式召喚のためにリリースしたモンスターのレベルの合計が2以下の場合、特殊召喚されたモンスターに対する全体攻撃効果を得るというもの。
現環境では特殊召喚されたモンスターが大量に並んでいるシーンは珍しくなく、また4000もの打点があれば大概のモンスターは殴り倒すことができるので一気に相手の場を壊滅に追いやることも可能。
低攻撃力のモンスターが並んでいたり、オネストによる補助も加われば2回攻撃を通すだけでゲームセットになる事も。
レベル2以下?と思った人はとりあえず魔法・罠カードの項まで読み進めよう。


第3の効果は攻撃力2000刻みぴったりになるように墓地のモンスターを除外して発動する除去効果。
発動は相手ターン限定かつ対象を取るが破壊耐性をすり抜けるフリーチェーンの墓地送りは単純に強力。コストは儀式召喚に使ったドライトロンモンスターをそのまま充てれば良い。
優秀な効果だが墓地アドが重要なドライトロンにとって墓地アドの損失は結構痛く、無計画に使うとドライトロンモンスターの効果発動のサイクルが断ち切られてしまいかねない点に注意
止めを刺す際や他の方法で処理できないモンスターの対策に使用したい。
現在では先攻展開の時は下記のDADを構え、後攻から盤面を捲る際にはこちらに声が掛かるといった使い分けになるだろうか。


モチーフは10月りゅう座流星群。公式名が「October Draconids」で、その略符が「DRA」。



  • 竜儀巧ドライトロン-メテオニス=QUA

儀式・効果モンスター
星12/光属性/機械族/攻4000/守4000
「流星輝巧群」により降臨。
このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):フィールドのこのカードは相手の魔法・罠カードの効果の対象にならない。
(2):このカードの儀式召喚に使用したモンスターのレベルの合計が2以下の場合に発動できる。
相手フィールドの魔法・罠カードを全て破壊する。
(3):儀式召喚したこのカードが破壊された場合に発動できる。
自分の墓地から、攻撃力の合計が4000になるように
「竜儀巧-メテオニス=QUA」以外の「ドライトロン」モンスターを任意の数だけ選んで特殊召喚する。


DRAと対をなす儀式モンスター。こちらも固有効果は3つ。


第一の効果はDRAと対照的に魔法・罠カードの対象にならない永続効果。
近年の遊戯王はモンスター除去はモンスター効果に依存することが多くなっており、残念ながら過信はできない。
とはいえ不意の《無限泡影》や《バージェストマ・ディノミスクス》などが通用しないため安全に(2)の効果を通せる。


第2の効果は儀式召喚のためにリリースしたモンスターのレベルの合計が2以下の場合魔法・罠カードの全破壊効果を得るというもの。
制限カードである《ハーピィの羽根帚》と同等の豪快な破壊効果である。
しかし、このカードで除去したいカードだらけの状況下ではそもそもこのカードの儀式召喚自体を阻止される可能性が高く若干噛み合わせが悪い。
また、起動効果故に相手ターンの妨害に使用できず、肝心の状況でこの効果を活かせない事もあり得る。
基本的には、このカードを囮に露払いを行い、後続のカードの安全を確保するという使い方になるだろう。


第3の効果は被破壊時に墓地から攻撃力が4000になるようにドライトロンモンスターを蘇生する効果。
一度儀式召喚しなければならないのでこの効果は主に除去された時のリカバリー用になる。
自分で破壊しても使えるので《激流葬》などに巻き込んで破壊しても良い。また特殊召喚するモンスターの種類は問わないので、蘇生制限を満たしていればDRAの蘇生も可能。


モチーフはりゅう座ιイオタ流星群ことしぶんぎ座流星群。公式名の「Quadrantids」の略符が「QUA」。



  • 竜儀巧ドライトロン-メテオニス=DAD

儀式・効果モンスター
星12/光属性/機械族/攻5000/守5000
「流星輝巧群」により降臨
(1):自分フィールドの他の「ドライトロン」モンスターは相手の効果では破壊されない。
(2):1ターンに2度まで、相手がモンスターの効果を発動した時、攻撃力の合計がそのモンスターの元々の攻撃力以上になるように、自分の墓地から「ドライトロン」モンスターを除外して発動できる。
その発動を無効にし破壊する。
(3):儀式召喚したこのカードが相手によって破壊された場合に発動できる。
手札・デッキから攻撃力4000の儀式モンスター1体を儀式召喚扱いで特殊召喚する。


「INFINITE FORBIDDEN」で新たに登場したドライトロンの真の切り札。
その暴力的なステータスに加え、今まで【宣告者】に頼りっきりだった圧倒的制圧力を持って登場した大型エース。


(2)の効果は1ターンに2回使える上に名称ターン1制限がなく、既存の2体と異なり儀式素材のレベル合計が2以下である必要はないし、何なら儀式召喚されている必要もない。
そのため《I:Pマスカレーナ》を経由し《大儺主水》の効果で出し直したり、あまり現実的ではないがDADを2体並べればその分だけ効果を発動できる。返しのターンの墓地リソースまで枯らさないように注意
止められるのはモンスター効果だけだが、ファフμβ’が魔法・罠の効果を無効にできるため、両者が並べば隙のない布陣を敷くことが可能。展開力が上がったため達成することは容易い。


また他のドライトロンを破壊から守る効果を持つ上に、自身が相手に破壊されたら手札・デッキから攻撃力4000の儀式モンスター1体を儀式召喚扱いで呼び出すことができる。該当するのは上記の「DRA」と「QUA」に加え「カオスMAX」の3体。強力だが受動的な上に発動機会も限られるため、相手への牽制程度に考えたほうがいいだろう。


ステータスが高くなった分出しにくさもアップしたが「ファフμβ’」1体で儀式召喚できることに変わりはない。
手っ取り早い方法としては同名カードを素材にすれば、素材消費は1枚で済む。その場合は永続罠の《流星極輝巧群》と組み合わせれば往復ターンで2体のDADをグルグル使い回すことができる。


モチーフは12月りゅう座α流星群(December alpha Draconids)の略符「DAD」だろう。



●エクシーズモンスター

  • 竜輝巧ドライトロン-ファフμβ’ミューベータ

エクシーズ・効果モンスター
ランク1/光属性/機械族/攻2000/守 0
レベル1モンスター×2体以上
このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがX召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから「ドライトロン」カード1枚を墓地へ送る。
(2):儀式召喚を行う場合、そのリリースするモンスターを、このカードのX素材から取り除く事もできる。
(3):自分フィールドに機械族の儀式モンスターが存在し、相手が魔法・罠カードを発動した時、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
その発動を無効にし破壊する。


LIGHTNING OVERDRIVEで登場した、まさかの儀式テーマ所属のエクシーズモンスター。
固有効果は3つ。


第1の効果はX召喚時にデッキからドライトロンカードを墓地に送ると言うもの。
下級ドライトロンは自己再生でき、儀式モンスターは流星輝巧群で墓地から儀式召喚、儀式魔法の流星輝巧群ならサルベージ効果で墓地経由の擬似サーチ、と選択肢が多いため状況に応じた対応が可能。


第2の効果はこのカード最大の特色である、自身のX素材を儀式召喚のリリースの代わりとして取り除ける永続効果。
勿論このカード自身も儀式召喚のリリースに使えるため、このカードだけでも「X素材のモンスターだけ取り除く」・「X素材のモンスターを取り除いてこのカードをリリース」・「このカードだけリリース」と言う柔軟な対応が可能。
素材指定も「レベル1モンスター2体以上」以外の指定もないので、本来なら流星輝巧群でリリース出来ない機械族以外のモンスターや攻撃力が0や?のモンスターもこのカードのX召喚に使う事で攻撃力2000分のリリース元になる事が可能。
このカードをX召喚するだけで攻撃力2000分のリリース元が水増しされるのと同義なので、第1の効果も合わせると最早「出し得」なモンスターと言っても過言ではない。
ただし、「リリースの代わりに取り除く」と言う処理になるので、「このカードがリリースされた時(場合)〜」と言った効果は発動しない点には注意したい。
この効果のみターン毎の制約が無いので、この効果目的で2体目以降を出す事も検討できる。


第3の効果は自分の場に機械族儀式モンスターが存在する場合、X素材を消費して相手の魔法・罠カードの発動を無効にするカウンター効果。
非常に汎用性の高い効果ではあるが、第2の効果であるX素材のリリース代用とは完全にアンチシナジーなので、X素材を多めに持たせるか展開しきった最後の〆として呼び出すかして使い分けたい。
また現状の機械族儀式モンスターは、種族変更カードを使用しない限りはドライトロンモンスターのみなので、発動にはドライトロンの儀式モンスターを用意する必要がある。


モチーフは後述するフィールド魔法と同じくりゅう座42番星の「ファフニール」。「μβ’」もギリシャ数字のイオニア式で「42」を表す。



魔法カード

  • 流星輝巧群メテオニス・ドライトロン

儀式魔法
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):攻撃力の合計が儀式召喚するモンスターの攻撃力以上になるように、自分の手札・フィールドの機械族モンスターをリリースし、自分の手札・墓地から儀式モンスター1体を儀式召喚する。
(2):このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドの「ドライトロン」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力を相手ターン終了時まで1000ダウンし、このカードを手札に加える。


ドライトロン専用ではない儀式魔法カードであり、ドライトロンというデッキの異質さが最も強く現れた1枚。
なんと儀式召喚するモンスター及びリリースするモンスターのレベルではなく攻撃力を参照する。
先程の儀式モンスターに「リリースしたモンスターのレベルの合計が2以下の場合」という一文があったのはそのため。要するに下級ドライトロン2体で儀式召喚しろと言うことである。
そのおかげでこれまでレベルが存在しないのでリリースできなかったリンクモンスターやエクシーズモンスターさえも儀式素材としてリリースできる。
しかもこのカードはドライトロン以外の儀式モンスターも儀式召喚できる。
そしてこのカード、墓地からも儀式召喚できる。なので後々儀式召喚してやることを前提にすれば手札の儀式モンスターを下級ドライトロンのコストにしてしまっても良い事になり、飛躍的に手数が増える。いろいろと詰め込まれすぎたこいつらも真っ青なインチキ儀式魔法である。


ドライトロンの儀式モンスターを儀式素材にしてやれば、(「余分なリリースは行えない」と言うルール上の問題で儀式召喚できないごく一部の例外*2と、機械族以外のモンスターも含めた3体をリリースしなければ儀式召喚できない《sophiaの影霊衣》を除けば)あらゆる儀式モンスターを最小のカード消費で儀式召喚できる。


おまけにこのカード自体に自己サルベージ効果が付いている。これを使えば、エルγと下級ドライトロン1体を毎ターン墓地から引っ張り出すことで毎ターン実質ノーコストで儀式召喚ができる
儀式召喚された際に効果を発揮する《虚竜魔王アモルファクターP》などは毎ターン効果を発動可能になる。


そのためこのカードをサーチするアルζと儀式モンスターを用意するバンαとを出張させて他の儀式テーマに組み込むこむことも考えられる。
ただし、儀式魔法の宿命として、このカード単体では事故要素にもなるため、投入枚数はよく考えたい。



  • 竜輝巧ドライトロン-ファフニール

フィールド魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):このカードの発動時の効果処理として、デッキから「竜輝巧-ファフニール」以外の「ドライトロン」魔法・罠カード1枚を手札に加える事ができる。
(2):儀式魔法カードの効果の発動及びその発動した効果は無効化されない。
(3):1ターンに1度、自分フィールドに「ドライトロン」モンスターが存在する状態で、モンスターが表側表示で召喚・特殊召喚された場合に発動できる。
このターン、その表側表示モンスターのレベルは、その攻撃力1000につき1つ下がる(最小1まで)。


ドライトロンのフィールド魔法。効果は主に3つ。


第一の効果は発動時にデッキから、同名カード以外のドライトロン魔法・罠カードをサーチする効果。
恒例のサーチ効果付きフィールド魔法だがこのためだけに採用しても良いくらい有用。後述の《極超の竜輝巧》を介して事実上のモンスターサーチとすることもできる。
これだけの為に採用する事も検討できるが、流星輝巧群以外のドライトロン魔法・罠カードは同名カードの発動制限がある為、投入枚数はよく考えたい。


第二の効果はドライトロン儀式魔法カードの発動と効果を無効にされないという効果。単純に主戦力の儀式モンスターの展開を妨害されなくなるのはありがたい。
《神光の宣告者》といった厄介なパーミッション効果持ちが居座っていてもDRAかQUAを出して上から殴って突破という荒業も可能となる。
ドライトロン儀式魔法カードだけでなく全ての儀式魔法カードに対応しているので、出張デッキにも恩恵がある。
また儀式召喚時だけでなく墓地で発動する効果も無効にされなくなる。


第三の効果はレベルダウン効果。
《流星輝巧群》のサポートを意識しているのかもしれないが、下げ幅はモンスターの攻撃力によって変わるため、これを能動的に活かすのは難しい。
相手のシンクロ召喚やエクシーズ召喚に対する妨害として使うことになるだろう。
実物のカードではほぼ関係ないが、マスターデュエルでは自身のモンスターに対してうっかり発動させないように注意が必要。


ドライトロンの魔法カードの中で唯一このカードだけ命名の法則がモンスターと同じになっている。
イラストにはドラゴン型の巨大なメカが描かれており、カタパルトと思しき両翼のパーツから下級ドライトロンが発進している。母艦なのだろうか?
またDRAはこのファフニールに各下級ドライトロンの意匠が合体したような外観となっており、各機は戦闘機であると同時に巨大な1機のメカの部品でもあるようだ。
名前の由来はりゅう座42番星の「ファフニール」。自前で太陽系外惑星を複数従える巨星である。



  • 極超の竜輝巧ドライトロン・ノヴァ

通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できず、このカードを発動するターン、自分は通常召喚できないモンスターしか特殊召喚できない。
(1):デッキから「ドライトロン」モンスター1体を特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに破壊される。


デッキからドライトロンをリクルート。
しかしメインデッキのドライトロンは自身の効果で特殊召喚されなければ効果を発動できないため、フィールドよりも手札か墓地にいてくれたほうが助かる。よってこのカードはリクルートというよりも間接的なサーチの意味合いを持つ。
直接フィールドに出るのでリンクリボーなどのリンク素材にできる点、攻撃表示で特殊召喚して攻撃可能な点は、サーチカードにはない利点。
元から強かったが《竜輝巧-νⅡ》の登場後は評価が一変。
このカードかファフニール1枚から動くことができる。
いくつかパターンがあるが具体的には、


1.極超でνⅡをリクルート。効果でアルζをサーチ。
2.νⅡをコストにアルζを特殊召喚。儀式魔法をサーチ。
3.自身の効果でνⅡを墓地から特殊召喚。2体でファフμβ’をエクシーズ召喚し、効果でデッキから儀式モンスターを墓地送り。


と言った感じで一気にエースの儀式召喚の準備が整う。
上の例はあくまで手札が1枚と仮定したものであり、状況次第では更に良いルートがあるだろう。いずれにせよ速やかにデッキから下級ドライトロンを確保できるかが勝敗に直結するため迷いなく3枚投入しよう。



  • 喰光の竜輝巧ドライトロン・エクリプス

通常魔法
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分の墓地の「ドライトロン」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを手札に加える。
(2):墓地のこのカードを除外し、自分フィールドの「ドライトロン」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力は相手ターン終了時まで2000アップする。
この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できない。


ドライトロンモンスターのサルベージを行う通常魔法。
とはいえ下級ドライトロンは墓地からでも効果は発動できるし、儀式ドライトロンは墓地から儀式召喚できるのでサルベージの必要がない。
主に手札を使いすぎてリリースコストが不足した場合に使うことになるだろう。
テーマ内で《熊斗竜巧α》を使い回せる数少ない手段の一つ。


もう一つの効果は打点を2000上昇させる効果。
下級ドライトロンでも4000という高打点に化け、DRAに使えば攻撃力6000の全体攻撃というステの暴力と化す。
単純に打点補強目的で使ってもいいが、攻撃力上昇により儀式召喚のコストを減らせるメリットも見逃せない。
墓地に送られてすぐには使えないため、採用するならできるだけ序盤に墓地に確保しておきたい。


いずれにしても直接的なアドバンテージにはなりにくく、ファフニールで手札に握れるため、投入枚数はよく考えよう。



  • 星彩の竜輝巧ドライトロン・アステリズム

速攻魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分・相手のメインフェイズに、自分フィールドの「ドライトロン」モンスターまたは儀式モンスター1体と、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
その自分のモンスターの攻撃力を相手ターン終了時まで1000ダウンし、その相手モンスターを破壊する。


自分フィールド上の儀式モンスターもしくはドライトロンモンスターの攻撃力を下げ単体除去。
メインフェイズ限定かつ表側表示のモンスターのみ、対象を取ると制約は多いが発動条件は緩く小回りがきく。
攻撃力は下がるが、これは守備表示の儀式モンスターを対象にすることで回避可能。守備力の高い《崇光なる宣告者》などなら相性もよいだろう。
ファフニールで手札に握りやすく、隠し味に1枚差しておくのも良いかもしれない。



罠カード

  • ドライトロン流星群

カウンター罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分フィールドに儀式モンスターが存在し、相手がモンスターを召喚・特殊召喚する際に発動できる。
それを無効にし、そのモンスターを持ち主のデッキに戻す。


永らくドライトロン唯一の罠カードだったカウンター罠。
召喚・特殊召喚を無効にしてデッキバウンスする強力な効果だが、それだけなら神の警告・通告が既にある。
こちらは発動条件の代わりにコストがなく、ファフニールや《熊斗竜巧α》からサーチできる点が主なメリットとなるだろう。
ドライトロン儀式モンスターでなくても発動条件は満たせるので出張採用でもOK。



  • 流星極輝巧群メテオローラ・ドライトロン

永続罠
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):「ドライトロン」カードが除外された場合、自分フィールドの「ドライトロン」モンスター1体をリリースし、自分の除外状態の「ドライトロン」カードを2枚まで対象として発動できる。
そのカードを手札に加える。
(2):手札の「流星輝巧群」1枚を相手に見せて発動できる。
攻撃力の合計が儀式召喚するモンスターの攻撃力以上になるように、自分の手札・フィールドの機械族モンスターをリリースし、自分の手札・墓地から機械族の儀式モンスター1体を儀式召喚する。


12期で登場した永続罠。ややこしい名前だな…
(1)の効果は除外されているドライトロンカード2枚の回収。相手に除去された場合や儀式モンスターの効果のコスト、νⅡの除外デメリットによって能動的に発動することも可能。
ドライトロンには有難い手札回復効果だが、リリースコストまで要求するのでお世辞にも使い易いとは言えない。
無効効果の使い終わった各種ドライトロンをリリースするのが丸いだろうか。


(2)は《流星輝巧群》を手札から公開することで同じように攻撃力を参照する儀式召喚を行う効果。主に対象に取られたモンスターを素材にする、サクリファイス・エスケープ目的での発動となるだろう。
上記で説明した通り場と墓地にそれぞれDADが揃っていれば2体を使いまわせるほか、最大でモンスター効果を4回まで止めるといった芸当も可能。


決してパワーが低いわけではないが、このカード1枚では妨害に繋がらないので《極超の竜輝巧》や《ドライトロン流星群》に比べるとサーチ先としての優先順位は低め。



▼デッキ概要

基本的な性質は一般的な儀式デッキに準じるが、それ以外は非常に異質な面が目立つ。
デッキの基幹を担うのは下級ドライトロンモンスター。自身を特殊召喚すると同時に各種の固有効果を発揮してデッキから儀式モンスター、儀式魔法カードをサーチして儀式の準備を整える役割を担う。
またこのデッキ固有の儀式魔法《流星輝巧群》は儀式召喚の際にモンスターのレベルではなく攻撃力を参照するため、儀式デッキにもかかわらずメインデッキにリリース要員の高レベルモンスターは殆ど入らず、逆に低レベル高攻撃力のモンスターが多数入っている。


その典型が先述の下級ドライトロンであり、彼らはサーチを終えたあとはそのまま儀式召喚のリリース素材となるのだ。
下級ドライトロンの攻撃力は2000なので、儀式魔法・儀式モンスターを引っ張り出してフィールドに2体並べば、《流星輝巧群》でほぼすべての儀式モンスターを儀式召喚できる。
そのためデッキから儀式召喚の材料を引っ張り出す行程と儀式召喚のリリース要員の確保が同時に行われ、確実かつ迅速に切り札となる儀式モンスターの展開が可能となる。
更に儀式モンスターの儀式召喚は墓地からでも行えるため手札にサーチした儀式モンスターをそのまま下級ドライトロンのコストに充てて更にサーチを繰り返すことで毎ターン安定して儀式召喚を繰り返すことが可能。
その関係で儀式デッキでありながら儀式モンスターも儀式魔法も採用枚数は少ない。どうせ除去されてもドライトロン儀式魔法は何度でも使い回せるし、儀式モンスターも墓地から繰り返し儀式召喚できるので、主力となる儀式モンスター2~3枚(と場合によっては後述する《サイバー・エンジェル-弁天-》)を突っ込めばそれだけでデッキとして成立してしまう。


しかもドライトロン自体は《竜輝巧-バンα》と《竜輝巧-アルζ》による儀式カードのサーチと儀式召喚という動きだけで完結し切ってしまっているため、
追加で様々なカードを投入できる余地が残されている。
もとより儀式デッキは儀式召喚専用のサポートカードにデッキ枠を取られやすい弱点があったためこのコンパクトさは様々なギミックを仕込める自由さにも繋がっている。
何を入れるかによって全く性質の異なるデッキになるので、デッキビルダーのセンスの見せ所だろう。



▼相性の良いカード


■各種儀式モンスター
ドライトロンのギミックだけでほぼすべての儀式モンスターを儀式召喚可能なので、カテゴリ外の様々な儀式モンスターとも相性が良い。
以下特に相性が良い儀式モンスターを列挙する。
《竜輝巧-バンα》によってサーチが容易であり、《流星輝巧群》で墓地からの儀式召喚ができる為、一部を除いてピン挿しでも充分機能する。

+ 一覧-
  • 《崇光なる宣告者》《神光の宣告者》
    • 非常に強力なパーミッション効果を持った儀式モンスター。
      攻撃力2000(1800)なので下級ドライトロン1体で儀式召喚できる。
      また《ユニオン・キャリアー》の効果でデッキから《イーバ》を装備し、装備した《ユニオン・キャリアー》を儀式素材にすることで手札コストの補充も並行して行える。

《神光の宣告者》は、《崇光なる宣告者》より効果・攻守は劣るが、後述の《サイバー・エンジェル-弁天-》一枚で儀式召喚したり*3、共にエクシーズ召喚を狙える点や、《儀式の準備》でサルベージ可能など小回りが利く点で勝る。
環境における【ドライトロン】は、宣告者と下記のサイバーエンジェルを絡めた【ドライトロン宣告者】が主流となっている。

  • サイバー・エンジェル
    • 《サイバー・エンジェル-弁天-》と《サイバー・エンジェル-那沙帝弥-》の2枚が特に相性が良い。
      《サイバー・エンジェル-弁天-》はリリースされるとデッキから光属性・天使族をサーチできるが、同名カードをサーチできる上に1ターン内での発動回数の制限もないので、下級ドライトロンのコストを3回まで供給できる。最後の1枚でどの光属性・天使族をサーチするかによって様々なコンボを構築できる柔軟性も売り。

【ドライトロン宣告者】では、《流星輝巧群》で出してエクシーズ素材などに活用されるが、準構築であってもコスト目的で採用が検討できる*4
《サイバー・エンジェル-那沙帝弥-》は攻撃力1000なので、《流星輝巧群》のサルベージに使ったあとの下級ドライトロン1体でも儀式召喚できる。一度儀式召喚して(=蘇生制限を満たして)墓地に送る必要こそあるが効果は自己再生+永続コントロール奪取と非常に強力であり、ワンショットキルのお供に使用される。おまけにライフ回復効果も付いているが、これも攻撃力の高いドライトロンとの相性は悪くない。

  • 虚竜魔王アモルファクターP
    • 儀式召喚に成功した場合次の相手ターンのメインフェイズ1をスキップできる。
      儀式召喚成功後は下級ドライトロンの効果でリリースしてしまえば再度儀式召喚できるため、準備が整えば毎ターン儀式召喚することも可能。
      つまりバトルフェイズかメインフェイズ2をスキップできるカードと組み合わせれば事実上のターンスキップとして機能し、《端末世界》や《偉大天狗》と組み合わせれば極悪ロック完成。相手は死ぬ。
      恐ろしいことに通常のドライトロンデッキにアモルファクターPと《端末世界》を突っ込むだけでデッキが成り立ってしまう。

ただし、《端末世界》はサーチが難しい上に単体での活用が難しく、どちらかといえばロマン寄りの構築になるだろう。

  • ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン
    • 打点でDRA・QUAに肩を並べる儀式モンスター。
      このカード固有の強みとして、強固な耐性に加えて守備表示のモンスターを殴ると貫通ダメージ+ダメージ倍加という効果がある。
      相手フィールドに低守備力のモンスターがいれば、ワンショットキルも視野に入る。
      下級ドライトロンを送り付けてワンショットキルを狙うコンボも面白く、《転晶のコーディネラル》を繰り出せばコントロール転移のターゲットも同時に確保できて一石二鳥。
  • 影霊衣
    • 手札から捨てて効果を発動する儀式モンスターが多数存在するカテゴリだが、墓地から儀式召喚ができるドライトロンなら捨てた影霊衣儀式モンスターをそのまま儀式召喚できるので相性が良い。
      特に《トリシューラの影霊衣》は儀式召喚成功時に除去効果を発揮できるため、毎ターン儀式召喚できるサイクルを組めるドライトロンとは特に相性が良い。
  • メガリス
    • モンスターに儀式召喚のギミックが備わっているカテゴリ。墓地に落ちたメガリスを《流星輝巧群》で吊り上げたり、逆にメガリス側の効果でドライトロン側をサポートしたりなど様々な面で相性が良い。
      特に相性の良い下級メガリスを単品採用するのもいいが、本格的に混合構築を組んでみるのも良いだろう。
  • ヴァレルロード・R・ドラゴン
    • 自身かヴァレットを破壊して相手の特殊召喚を無効にして破壊する儀式モンスター。更に自身が墓地にいる時に場か手札のカードを破壊してヴァレットかヴァレルをサルベージする効果も持つ。
      ヴァレットを採用せずとも自身をコストにカウンターした後に《流星輝巧群》で吊り上げて使い回せる。
      更に気軽に墓地から回収出来る儀式モンスターと言う事で下級ドライトロンのコストに使いやすく、下級ドライトロンも墓地から特殊召喚出来るので回収コストとして破壊しやすい、と相互シナジーを形成しているのも魅力的。


■《宣告者の神巫》
主流の構築である【ドライトロン宣告者】のキーカード。
主に《虹光の宣告者》を墓地に送って儀式モンスターor儀式魔法のサーチ又は《旧神ヌトス》を墓地に送って露払いを行う。
その後は、《サイバー・エンジェル-弁天-》などと共にランク6のエクシーズ召喚又は下級ドライトロンなどと共にシンクロ召喚を狙う。
一応デッキの天使族も墓地に送れることも覚えておいて損は無い。
場合によってはデッキから直接《イーバ》を墓地に送って手札を増強しつつ、《虹光の宣告者》のシンクロ召喚も視野に入る。



■《イーバ
環境で主流の【ドライトロン宣告者】のキーカード。
あらゆる手段を駆使して墓地に送り、《崇光なる宣告者》《神光の宣告者》達の手札コストを捻出するのが役目。
レベル1なので、《竜輝巧-ファフμβ’》のエクシーズ素材にすることもできる。その後の儀式召喚には転用できないが、覚えておいても損はない。
現在では制限カードに指定されてしまっため、効果を無効にされないように注意しておきたい



■《朱光の宣告者》《緑光の宣告者》《紫光の宣告者》
環境で主流の【ドライトロン宣告者】のキーカード。
《朱光の宣告者》モンスターはモンスター効果、《緑光の宣告者》は魔法カード、《紫光の宣告者》は罠カードを無効化できる。
役割としては《崇光なる宣告者》《神光の宣告者》のコストになる他、展開途中の妨害対策を担う。
いずれも《イーバ》や《サイバー・エンジェル-弁天-》によって容易にサーチ可能。
モンスター効果に偏重した環境のため、《朱光の宣告者》の優先度が高いが、現在は制限カードに指定されている。
従って《緑光の宣告者》、《紫光の宣告者》を併用する場合が多く、サイドデッキなどで枚数を調整するのも有りだろう。



■《幸魂》
手札から見せることでスピリットモンスターの召喚する効果を持ち、自身も召喚可能である。
《サイバー・エンジェル-弁天-》によって容易にサーチが可能であり、《宣告者の神巫》とシンクロ召喚を狙う動きが基本。
特にドライトロンでも《フルール・ド・バロネス》を容易に特殊召喚が可能になったことが大きい。
ドライトロンとの直接なシナジーはないが、天使族のシナジーを見込んで採用することになる。



■《マンジュ・ゴッド》/《センジュ・ゴッド》/《ソニック・バード》
ドライトロンの効果では通常召喚は制限されないので普段どおりに使える。
儀式魔法のサーチは、ドライトロンだけでも十分賄えるので、この中では《マンジュ・ゴッド》と《センジュ・ゴッド》の優先度が高め。



■《神聖なる魂》
比較的容易に出す事ができ、《サイバー・エンジェル-弁天-》などと共にエクシーズ素材として活用できる。
ただし、デッキの性質上、無計画な墓地除外は控えたい。



■《虚無の統括者》
相手のみ一方的に特殊召喚を封じるという、現環境では出されただけで詰みかねないような凶悪効果を持った最上級モンスター。
自身は特殊召喚できないため通常のデッキではまず出すこと自体に苦労するのだが、ドライトロンデッキでは、

《竜輝巧-バンα》で《サイバー・エンジェル-弁天-》をリリースして特殊召喚。デッキから任意の儀式モンスターをサーチ。
↓
《サイバー・エンジェル-弁天-》の効果でデッキから《虚無の統括者》をサーチ。
↓
任意の下級ドライトロンで先程サーチした儀式モンスターをリリースして自身を特殊召喚。
↓
《竜輝巧-バンα》を含む下級ドライトロン2体をリリースして《虚無の統括者》をアドバンス召喚

という手順であっさり展開できる
そして恐ろしいことにドライトロン側はいつもどおりの初動の動きをしているだけ。つまり主流の構築に《虚無の統括者》を突っ込んだだけで実現できてしまう。
ただし、召喚権を使う関係上、《宣告者の神巫》や《マンジュ・ゴッド》との相性はあまりよくない。


類似効果を持つ《大天使クリスティア》はドライトロンの制約で特殊召喚できなくなるため、【ドライトロン】に関しては《虚無の統括者》を優先する意味がある。



■《A-アサルト・コア》《B-バスター・ドレイク》《C-クラッシュ・ワイバーン》
装備カードになっている時にそれぞれモンスター、魔法、罠の耐性を付与するユニオンモンスター。
特に《禁じられた一滴》対策として《B-バスター・ドレイク》が採用される事が多いようだ。
かつては、《ユニオン・キャリアー》の効果を使用して、《崇光なる宣告者》《神光の宣告者》に強引に装備させることで強固な制圧が可能であったのだが、《ユニオン・キャリアー》の禁止カード化によって不可能となってしまった。

また、いずれも《流星輝巧群》のリリースに使用可能であり、《フォッシル・ダイナ パキケファロ》を突破できる攻撃力なのも頼もしい。



■《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》《ヴォルカニック・クイーン》、《ラーの翼神竜-球体形》《原始生命態ニビル》《倶利伽羅天童》
先述の通り壊獣やサタンクロースは相性が悪く、ドライトロンではこれらのカードを優先する意義が大きい。
ドライトロンは強固な耐性を持つモンスターの突破が困難なので、そうしたモンスターを除去する手段として採用される。
処理に失敗するとアタッカーや各種素材に転用されたり、効果を活用される危険性もあるので、必ず処理手段は用意しよう。

+ それぞれの長所・短所-

※長所は青文字、短所は赤文字で記載。

  • 《ヴォルカニック・クイーン》
    • リリース枚数が1枚でいいので小回りが利く。
    • 守備力が低いので《ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン》のワンショットキルを狙える他、下級モンスターでも戦闘破壊でき、処理が容易。
    • コントロールを奪還した場合、付随する射出効果を引導火力にすることもできる。
    • 下記のモンスター達と比較すると1体しか除去できない。
    • 処理し損ねると相手に効果を利用される可能性がある。
  • 《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》
    • リリース枚数が2枚なので《ヴォルカニック・クイーン》よりも多数のカードを巻き込むことができ、かつ《ラーの翼神竜-球体形》よりは小回りが利くので総合的に見てバランスが良い。
    • 打点が高いのでコントロールを奪還した場合そのまま戦闘要員として利用できる。
    • 通常召喚ができなくなる為、《宣告者の神巫》などを使用した展開ができなくなる。
    • 下級モンスターでの突破が困難。
    • 処理に失敗すると高打点のアタッカーとして活用される恐れがある。
  • 《ラーの翼神竜-球体形》
    • 3枚ものカードをリリースでき、先攻で大量展開を食らっても挽回可能。
    • 通常召喚なので特殊召喚封じに妨害されない。
    • 高レベルの神属性幻神獣族の上に攻守0なので使い道に乏しく、処理に失敗してもリスクが少ない(ランク10エクシーズやリンク素材にされる可能性はある)。
    • 処理に失敗しても、次のターンのエンドフェイズ時に自分フィールドに帰ってくる。そのままではフィールドを圧迫するため処理手段はあった方が良い。
    • 必ず3体リリースする必要があるため相手モンスターが少ないと腐る事もある。2体以下のモンスターと魔法・罠・手札誘発で妨害するデッキ相手には分が悪い。
    • 召喚権を消費してしまうため、《宣告者の神巫》などを使用した展開ができなくなる。
  • 《原始生命態ニビル》
    • 基本的に相手ターンに出すカードであり、ドライトロンのデメリットをほぼ気にせずに使える。
    • 相手モンスターを根こそぎ除去できる他、展開途中でも出す事ができる。
    • いざという時は通常召喚して攻撃力3000のモンスターとして使用可能。
    • リリースがコストではなく効果であるため、効果を無効されると除去に失敗する。
    • 相手フィールドに特殊召喚されるトークンを処理し損ねると、高打点のアタッカーに転用される恐れがある。
  • 《倶利伽羅天童》
    • 天使族であり、宣告者のコストに転用できるため、腐りにくい。
    • 自己強化と相手の墓地のモンスターを特殊召喚する効果を持ち、爆発力は非常に高い。
    • 相手モンスターに効果を使用させる必要があり、特殊召喚の条件がやや難しい。また、効果の関係上永続効果には無力
    • 一見《原始生命態ニビル》に似た効果だが自分ターンにしか出す事ができない


■EXデッキのモンスター
展開力が高い為、儀式モンスターだけでなくEXデッキのモンスターも出しやすく、必要に応じて様々なモンスターをギミックとして仕込むことができる。
特にそういった事を考慮しなくても《金満で謙虚な壺》のコストにしてしまえばいいので可能な限りモンスターを詰め込んでおきたい。
以下比較的相性の良いものを列挙する。

+ 一覧-
  • 《LL-アセンブリー・ナイチンゲール》/《ダウナード・マジシャン》/《天霆號アーゼウス》
    • 直接攻撃が可能であり、《天霆號アーゼウス》との相性が抜群。採用するのであれば上記三枚をセットで採用したい。

2体で出した場合も、エクシーズ素材を使わずに《ダウナード・マジシャン》を経由すれば、《天霆號アーゼウス》2回分のコストが揃う。
また、ドライトロンはレベル1モンスターの展開に長けており、狙う状況があるかはともかく《竜輝巧-エルγ》を絡めれば3体以上でエクシーズ召喚する事も容易。
《天霆號アーゼウス》は機械族なので《流星輝巧群》のリリースに使用可能な他、あえて狙う意味はほぼ無いが正規のエクシーズ召喚も容易だったりする。

  • 《リンクリボー》/《サクリファイス・アニマ》
    • どちらも下級ドライトロン1体で簡単にリンク召喚できるリンク1モンスター。《極超の竜輝巧》でリクルートした下級ドライトロンを墓地に落として効果発動可能にするのが主な役割。
  • 《虹光の宣告者》《旧神ヌトス》

いずれも墓地に送られると発動する効果を持ち、《宣告者の神巫》を採用する場合は必須カードとなる。
また、《虹光の宣告者》は、《灰流うらら》と下級ドライトロンでシンクロ召喚が可能であり、準構築でも無理なく出せる。
《旧神ヌトス》は【ドライトロン】では貴重な除去カードとして運用可能。
《宣告者の神巫》を採用しない場合もEXデッキの枠が余る場合はEXデッキ破壊対策に投入しておくと良い。

  • 《永遠の淑女 ベアトリーチェ》

墓地肥やしが可能であり、《サイバー・エンジェル-弁天-》や《宣告者の神巫》採用する場合は入れておきたい。
ドライトロンや儀式モンスターを墓地に送って展開の補助をしたり、《イーバ》を墓地に送り手札を増やすことができる。
フリーチェーンなので、相手ターンに使用する事も可能。

  • 《I:Pマスカレーナ》

相手ターンに下記のトロイメアなどを出す事で妨害を狙える。

  • 《トロイメア・ユニコーン》/《トロイメア・フェニックス》/《トロイメア・ケルベロス》

貴重な除去手段として採用が検討できる。《I:Pマスカレーナ》との相性も良い。

  • 《アクセスコード・トーカー》/《ヴァレルソード・ドラゴン》

展開力に長けたカテゴリの為、これらのカードも無理なく狙える。
前者の方が汎用性は高いが、後者の方が火力が出しやすいい。好みで採用しても良いだろう。

  • シンクロモンスター

《宣告者の神巫》を始めとするチューナーを採用する場合は投入を検討できる。《宣告者の神巫》で《虹光の宣告者》か《旧神ヌトス》を落とした後に下級ドライトロンを使用してレベル7シンクロを出すのが主流。次点でレベル8シンクロも比較的出しやすい。
幸魂を採用する場合レベル10シンクロも候補か。

  • 《クロシープ》
    • リンク先に儀式モンスターが特殊召喚されると2ドローして1枚手札を捨てる。一気にデッキを回転させることができ、うまく下級ドライトロンを墓地に落とせればさらなるアドバンテージ獲得にも期待できる。
  • 《転晶のコーディネラル》
  • 《虚光の宣告者》
    • 天使族を採用する場合は制圧が可能であり、相手によって墓地に送られる事で、儀式モンスターと儀式魔法を回収できる。


■《エマージェンシー・サイバー》/《ワンチャン!?》
デッキから任意のドライトロンモンスターをサーチするのに使える。
主に下級ドライトロンをサーチして初動に必要なパーツを集めるのに使うことになるが、必要なカードが既にあらかた揃っている場合は儀式ドライトロンのほうをサーチして《竜輝巧-バンα》の効果を温存するという戦法もありうる。
《ワンチャン!?》は下級ドライトロンしかサーチできず、場合によってはダメージを受けるリスクもあるが、1ターン内での発動枚数に制限がないので複数手札に来ても腐りにくいのが利点。



■《金満で謙虚な壺》
EXデッキに依存せずに動くことができるため、手札増強要員として採用が見込める。
ただし、《ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン》などを絡めたワンショットキルや《竜輝巧-ルタδ》のドロー効果とは相性が悪い。



■《スキルドレイン
意外や意外、相性の良い罠カード。実は下級ドライトロンの効果は墓地で発動する一連の効果なので、スキルドレインでも無効化されないのだ。
儀式ドライトロンは非常に高打点なので効果を無効にされても単純な打点要員としては有効なのでその点でも影響は少ない。
ただし、手札誘発でない宣告者や《虚無の統括者》などを投入する場合は相性が悪く、むしろ弱点になり得る。



■《神縛りの塚
DRA及びQUAが持つ耐性の穴を埋めるに最適なカード。
DRAなら魔法罠、QUAならモンスターから対象を取られなくなり、またこのカード自体にも対象耐性が付いている。
また、《サンダー・ボルト》と言った対象を取らない全体破壊にも強く出られるのが嬉しいポイント。
が、対象を取らない除去には変わらず弱いので注意。



▼弱点

特殊召喚を繰り返して準備を整え切り札の降臨を狙うというある種シンプルなデッキなだけに、弱点もかなりはっきりしている。
また、ドライトロンだけではフィールドのカードを直接破壊する手段が乏しい為、別のカードで対策をしておきたい。


  • 特殊召喚メタ

なんと言っても一番厄介なのはこれだろう。儀式魔法・モンスターのサーチは下級ドライトロンの特殊召喚に結びついているので特殊召喚を封じられると同時にサーチも封じられてしまう。
特にドライトロン同士のミラーマッチになると上記の《崇高なる宣告者》や《虚無の統括者》を先に出した者勝ちのじゃんけんゲームと化す。
この手の特殊召喚封殺系魔法・罠カードは大半が禁止・制限に指定されているので主な仮想敵はモンスター効果となる。
汎用性の高い《無限泡影》《冥王結界波》《禁じられた一滴》などで対策を図ろう。



  • 墓地メタ

儀式モンスターや下級ドライトロンを墓地から展開することで手札コストを事実上踏み倒せるのがこのデッキの強みなので、それが封じられてしまうと非常に厳しい展開を強いられる。



  • モンスター効果メタ

下級ドライトロンの効果はフィールド外で発動し、儀式モンスターは効果を無効にされても最悪打点でゴリ押しすることも可能なので、
《スキルドレイン》は(展開に関しては)致命的とまでは言えないが、逆に言うと手札、墓地での効果発動を封殺してくるメタカードには非常に弱い。
特に現環境で遭遇率の高い《墓穴の指名者》は下級ドライトロンだけでなく墓地からの儀式召喚も潰される天敵中の天敵なので、デッキスペースに余裕があるなら《抹殺の指名者》などで対策することも念頭に置こう。



  • 魔法カードメタ

多くの儀式デッキの宿命として、魔法カードの発動を封じられると厳しい戦いを強いられる。
《王宮の勅命》は禁止されたが、それ以外にも《魔封じの芳香》や《魔法族の里》など、依然として強力な魔法メタはいくつか存在するため、注意が必要。



  • 手札誘発

冒頭で述べた通りヴェーラーや泡影はあまり怖くないが、《灰流うらら》は厄介な存在。
初動の《竜輝巧-バンα》や《竜輝巧-アルζ》は特殊召喚からサーチまでが一連の処理になっているため、ここにうららを投げられるとサーチできないだけでなくモンスターを出すことすら出来ないため、途端に苦しくなる。
ただし、《灰流うらら》の使いどころは意外と難しく、《宣告者の神巫》や《サイバー・エンジェル-弁天-》に使う方が適切な場合もある。


また、特殊召喚を多用する関係上《増殖するG》にも非常に弱いが、ワンショットキルを狙う場合などはゴリ押し出来る事もある。


そして、それら以上の最大の天敵が《ドロール&ロックバード》。
発動されると一切のサーチ・ドローを封じられるためモンスターを何も展開できなくなり詰む。
お守りとしてメタカードはしっかり投入しておこう。



  • リリース封じ

ドライトロン下級モンスターの効果を封殺され、儀式召喚もできなくなる天敵中の天敵。
特殊召喚妨害と違って滅多に遭遇するものではないが、《生贄封じの仮面》《霧の王》などは有名であり警戒はしておこう。



  • 高攻撃力モンスターによるゴリ押し

【ドライトロン】は先述の通り、フィールドのカードを直接除去する手段に乏しく、
特に攻撃力が4000を超えるようなモンスターを出されると処理が間に合わない場合がある。



  • 事故

下級ドライトロンモンスターの展開は儀式カードの確保だけでなく確保した儀式モンスターの儀式素材を用意する行程も担っており、更に下級ドライトロンは他のドライトロンに直接アクセスできないため、下級ドライトロンが最低2枚確保できていないと展開が大幅に制限される。
(一応、一部の下級ドライトロン+弁天、下級ドライトロン+極超の竜輝巧といった展開ルートもある)。
構築次第では凄まじい制圧力を誇るが、安定性という面ではやや不安が残る。
また儀式モンスターを5枚以上投入すると、初期手札が全て儀式モンスターという手札事故が超低確率ながら起こり得る。
そこまで極端ではなくとも、「(先攻で)儀式モンスター2枚+増殖するG2枚+墓穴の指名者1枚」といった状況は起こりやすいため、展開に無関係のカードの投入枚数はしっかりと吟味しておこう。
幸いサーチカードには恵まれており《金満で謙虚な壺》も無理なく採用できるのでそれらを可能な限り積み込んで事故率の低減を図りたい。
また、サーチや特殊召喚を多用する性質上、プレイングは慣れが必要。
途中で戦線が途切れないように、どのカードを使用したか、どのカードを持ってくるかをしっかり見極めて戦いたい。



追記修正お願いします。


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[#include(name=テンプレ3)]


  • スタート・ユア・エンジン!! -- 名無しさん (2020-11-18 22:33:24)
  • 流星輝巧群はゼアルかヴレインズあたりのレベルを持たないモンスターが主流の作品で話の都合上出てくるアニオリカードみたいな効果してるよな -- 名無しさん (2020-11-18 22:42:31)
  • アモルファクター禁止の匂いがしてきたな -- 名無しさん (2020-11-19 00:30:27)
  • 下級ドライトロンは墓地から出せるのでスクラップ・リサイクラーもオススメ。召喚権は余りがちだし、儀式のリリースにも使えるし、アルミラージにして守りを固めることもできる。 -- 名無しさん (2020-11-19 02:06:05)
  • 儀式の概念が崩れる!!(今更) -- 名無しさん (2020-11-19 12:48:14)
  • ドライトロン以外だと神巫がやっぱ強い ヌトスかアーデクか選べるし -- 名無しさん (2020-11-19 14:16:25)
  • ↑×6 ひとっ走り、付き合えよ!! -- 名無しさん (2020-11-20 21:36:03)
  • ドライトロンは使ってる身からしたら楽しいけど、汎用儀式モンスターすらコイツら使えば良いってなると構築の幅を狭まるんだよなぁ…ほんとドライトロンは功罪どちらもあるなぁ -- 名無しさん (2020-11-21 21:34:10)
  • まぁそれに関しては魔神儀の時点でさんざん言われてたし、多少はね -- 名無しさん (2020-11-21 21:40:10)
  • そうでもしないと現状劣化融合な要素多すぎるしなぁ -- 名無しさん (2020-12-01 00:33:25)
  • 追加カードがヤバすぎて草生える -- 名無しさん (2021-01-11 22:06:59)
  • ↑素材縛りなし・素材数2つ以上可・攻撃力2000・墓地肥し・素材でリリース代用(Xの素材を墓地に送りにくい問題解決しつつ実質素材数+1と同義)・条件付き制圧効果とこれだけでも強いのに本家ドライトロン儀式体の採用理由も追加とかどこのオリカですか?ってレベルでヤバい。 -- 名無しさん (2021-01-11 22:26:20)
  • けっこうシステム・ダウンが刺さりそう(発動させてくれればの話だが)。 -- 名無しさん (2021-04-27 15:35:21)
  • ↑2 (3)の効果が機械族に限定されなければ【サクリファイス】でも使い易くなってもっと素敵になっただろう(ランク1が使える儀式テーマはそう多くならない筈) -- 名無しさん (2021-06-19 17:35:21)
  • ベアルクティとはデザインが似通ってるからなんかあるだろうなと思ったら斜め上の強化が来た… -- 名無しさん (2021-07-08 09:00:47)
  • 検索しようにも濁点付きでも仮面ライダードライブの愛車が出てきて多少手間である -- 名無しさん (2022-02-04 21:26:21)
  • ドライトロン自体は面白いテーマなんだけど、だいたいアルデクが強すぎるせいでヘイト買ってる+型が固定されてるのがなぁ(特にサイド対策出来ないマスターデュエル)。規制入れるとしたら海外と同じくイーバ禁止に+αで弁天とか巫女とか天使側規制する感じで、ドライトロン自体はノータッチであってほしい -- 名無しさん (2022-02-05 17:55:31)
  • アルデクも出しづらいから許されてたようなカードだし、それがポンポン出せたらそりゃあこうなるよなあ。規制するとしたらアルデクでしょうな。と言うかそうであってほしい -- 名無しさん (2022-02-05 19:08:36)
  • マスターデュエルで親の仇レベルでコイツら+アルデクのデッキに遭遇するから対戦環境が本当クソすぎる -- 名無しさん (2022-02-09 19:48:23)
  • ↑憎さならともかく遭遇頻度が親の仇レベルってどういうことだよ -- 名無しさん (2022-02-09 19:57:52)
  • 虚無の統括者を簡単に出せるとあるけど、意外とそのタイプにはマスターデュエルではほとんど会わないな。なんでだろ? -- 名無しさん (2022-02-09 20:33:06)
  • 生成以外だと超闇鍋のレガシーパックから引き当てないといけないのがね…>虚無の統括者 -- 名無しさん (2022-02-09 21:05:36)
  • 儀式魔法の召喚範囲が頭悪いが純でもメテオニスが頭悪いから儀式コンセプト要らなくね? -- 名無しさん (2022-02-10 00:02:44)
  • アルデクを禁止にしても今度はパーデクが暴れるだけでは?でもそうすればドライトロンが関係なくなるかと言うとそうでもないし、まだ危険範囲だと思うわ… -- 名無しさん (2022-03-01 06:36:02)
  • 先攻1ターン目から長時間グルグルして返せない盤面用意されるから、もうドライトロン見た瞬間サレンダーするようになっちまった -- 名無しさん (2022-03-02 08:32:02)
  • たまにグルグル先行で回してんのに途中でミスったか、回しきれないことに気づいたのか唐突に爆散する奴いるな。人に散々長時間オ〇ニー見せつけといて勝手に自爆とか時間返せや -- 名無しさん (2022-03-02 09:43:38)
  • 下級ドライトロンはドライトロンをサーチできないってのが肝やな -- 名無しさん (2022-03-23 10:07:39)
  • 流星輝巧群が諸悪の根源 さっさと禁止してほしい -- 名無しさん (2022-03-23 11:34:08)
  • 6回無効に出来ます -- 名無しさん (2022-03-24 17:18:23)
  • 某所の配信で、先攻ドライトロンを見てターン回ってくるまでネットサーフィンしてたら、完成盤面がトロイメアフェニックス1枚だった事件は面白かったなwアルデク使いはみんなこうなってくれ -- 名無しさん (2022-03-30 18:56:19)
  • 月鏡の盾付けたカグヤ棒立ちで放置してたらお相手さん突破できずに詰んだのほんとお腹よじれた -- 名無しさん (2022-04-11 10:48:11)
  • マスターデュエルでついに弁天制限されて弱体化ルートか、相変わらず展開力は強そうではあるけど -- 名無しさん (2022-04-26 23:49:00)
  • リミッター解除DRA -- 名無しさん (2022-05-16 21:38:18)
  • ⇧決まれば楽しいんだがなあ -- 名無しさん (2022-05-16 21:39:25)
  • カテゴリ外の儀式をポンポン使えるのが本当にいけない。せめてカテゴリ外は通常通りのリソース要求してれば… -- 名無しさん (2022-08-19 22:23:55)
  • 現状ほとんど見なくなったな。アルデク型は先行制圧力は高いけど、後攻になった場合の突破力が乏しいのが数々の規制強化で無視できなくなったか -- 名無しさん (2022-08-24 08:20:38)
  • ソリティアにひとっ走り付き合えよ -- 名無しさん (2023-03-07 17:08:08)
  • マスターデュエルの嫌われ者 -- 名無しさん (2023-03-15 11:26:09)
  • もうどこにも見なくなったのにクソとしか言われない悲しいテーマ -- 名無しさん (2023-04-03 18:49:04)
  • 4月の新カードで純構築も強化され、それでいて既存の混成とも共存しやすいからかなり動きが良くなるな -- 名無しさん (2024-04-13 01:38:27)
  • 更なる強化が入るな。 -- 名無しさん (2024-04-13 01:57:10)

#comment(striction)

*1 《ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン》に並ぶ。
*2 攻撃力0の儀式モンスターを流星輝巧群で儀式召喚しようとすると流星輝巧群を発動した時点で「リリースした機械族モンスターの合計が0以上」と言う条件を満たしてしまい、「まだモンスターをリリースしていないにもかかわらずこれ以上モンスターをリリース出来ない」と言う状況に陥ってしまうので儀式召喚が出来ない。2024年4月時点では《サクリファイス》《リトマスの死の剣士》など6枚が該当する。
*3 この場合は、《宣告者の預言》が必要になる。
*4 コナミもそれを見越してかドライトロンが収録されたパックに《サイバー・エンジェル-弁天-》も一緒に再録されている。

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