ワンダーウーマン(人物)

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登録日:2020/05/09 Sat 17:07:14
更新日:2024/05/17 Fri 13:08:48NEW!
所要時間:約 16 分で読めます



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ワンダーウーマン


「ワンダーウーマン(Wonder Woman)」はDCコミックスのキャラクターで1941年に初登場したスーパーヒロイン。
初登場は『All-Star Comics』#8。
ギリシャ神話の伝説を受け継いだDCコミックスのみならずアメコミを代表する女性ヒーロー。







【概要】

コミックへの造詣が深かった心理学者ウィリアム・モールトン・マーストンが生み出したスーパーヒロイン。
嘘発見器の開発者として知られる彼は、コミックへの反発が強まる中でも擁護に回るほどコミックに理解がある人物だった。
その噂を知った編集部は彼に脚本を任せ、ギリシャ神話やフェミニズムなど彼の嗜好を盛り込みワンダーウーマンが誕生した。


『All-Star Comics』#8でデビューしたワンダーウーマンは、すぐに人気を得て『Sensation Comics』で連載を獲得、
さらに半年後には個人誌『Wonder Woman Vol.1』が始まり、スーパーマンバットマンに並ぶ『トリニティ』に成長していった。
50年代のヒーローコミック冬の時代を乗り切ると、60年代は当時流行のSF路線を展開し新たな一面を見せた。
70年代にテレビドラマの影響を受けたストーリーが描かれた後、80年代からは従来のヒーロー路線に回帰していった。
そして『クライシス』を経て設定が大きく変わると、物語も神話と現実を反映したより高いレベルで語られるようになっている。


その影響はコミックのみならず現実にも及んでおり、フェミニストやLGBTといったデリケートな問題の代表としても扱われている。
1972年に創刊された『Ms.』の表紙を飾り、2016年には国連の女性の権利向上キャンペーンの名誉大使に選ばれた。




【人物】

本名…ダイアナ(Diana)


オリンポスの神々に祝福された女性たちアマゾン族の王女。普通の人間は入ることができないパラダイス島/セミッシラ出身。
誕生の経緯は2通り存在し、
1つは王女ヒッポリタが形作った粘土の像に女神が命を与えたというもの(『ポストクライシス』まで)。
もう1つはヒッポリタとオリンポスの主神ゼウスとの間に生まれたというもの(『ポストフラッシュポイント』から)。
母ヒッポリタや仲間たちに囲まれ平穏な日々を過ごしていたが、米軍人スティーブ・トレバーが島に遭難したことで
外の世界に危機が迫っていることを知り、適任者を選ぶ競技会を勝ち抜いて人間たちの前に姿を現した。


コスチュームは金色のティアラ、鳥やWの意匠のついた赤いトップス、星がちりばめられた青いボトムズがお馴染みで、
神々の加護のお陰かアマゾン族のなせる業か激しい戦いでもなかなか損傷することはない。


神の力を直接受け継いで生まれたために強力なスーパーパワーを持ち、その力はスーパーマンとも直接殴り合えるほど。
さらに幼い頃から訓練を積んでおり、徒手空拳はもちろんのこと剣や槍、弓と様々な武具で戦える。
最大の武器はその強固な肉体をあえてさらしての説得で、『真実の投げ縄』と組み合わせ多くの敵を救っている。


戦士としての厳しさと女性らしい優しさを併せ持っており、市民はもちろんのことヒーローからも尊敬を集めている。
その一方で『真実の投げ縄』を常に身に着けていることもあって正直すぎる面もありトラブルにつながっている。


『ポストクライシス』までは看護師や軍人、博物館の職員として職を得ており、その際にはダイアナ・プリンスを名乗っている。
恋愛にも興味がありトレバーとは夫婦になったこともある他、ヒーローではスーパーマンと深い仲として描かれることが多い。
また女だけの世界で生きていたこともあってその頃は女性とも恋愛関係にあったとされている。




【主な活躍】

【ゴールデンエイジ】

1941年の『All-Star Comics』#8で初登場。平和大使という役柄に反し、戦争と密接に関わる形で戦いが描かれた。
これはアレスとアフロディーテの対立の象徴であり、後の作品にも受け継がれるテーマとなっていった。
チーターといった名ヴィランが生まれた他、マーストンの緊縛趣味の影響で敵味方問わず縛られる展開が多く見られた。
またヒーローチーム『ジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカ/JSA』にも秘書という形で参加した。
コスチュームは上半身は大きな鳥の意匠が特徴的で、下半身はスカートから肌に密着したショートパンツに変化していった。


シルバーエイジではこの時代のダイアナはマルチバースの1つ『Earth-Two』の人物として登場。
『JSA』には所属していたがヒーロー活動からは距離を置き、結婚したトレバーとの間に授かった娘リタの成長を見守っていた。
1976年のドラマがヒットした際には第二次大戦時の彼女の活躍がメインで描かれたこともあった。
『クライシス』での戦いを生き延びると、その活躍が評価され夫と共にオリンポスの神々に迎え入れられ歴史から姿を消した。


その後『インフィニット・クライシス』でまさかの再登場。己の道を見失った新たなワンダーウーマンの前に現れた。
彼女に完璧な存在はいないことを伝え、激突する2人のスーパーマンを任せると虚空に姿を消した。



【シルバーエイジ】

50年代から60年代はSF路線を展開し新たな一面を見せ、その最中の『Wonder Woman Vol.1』#98で明確な再スタートを切っている。
スーパーマンの少年時代を描いたスーパーボーイの影響を受け、少女時代のワンダーガールやワンダートットの活躍も描かれた。
また新たなヒーローチーム『ジャスティス・リーグ・オブ・アメリカ/JLA』の中心メンバーとしても活躍していく。
コスチュームは鳥の意匠が小さめになり、下半身の露出が段々と増えていっている。


60年代の終わりから70年代初頭にかけてはそれまでのコスチュームとパワーそしてアマゾン族とのつながりを捨て、
謎の老人イーチンを師に様々な衣装に身を包んでスパイのように戦う姿が描かれた。
これは当時流行したドラマ『おしゃれ探偵/The Avengers』や担当したライターの趣味の影響があったとされる。
しかしスーパーヒロインの代表だったワンダーウーマンが力を失う展開は反対運動を招き終わりを迎えた。


スーパーパワーを取り戻すと『JLA』にも復帰、そして1976年のドラマの影響による主役交代を経て新たなスタートを切った。
その後登場40周年を迎えた際にはコスチュームの鳥の意匠を2つのWに変更している。
そして『クライシス』での戦いの最中にトレバーと結ばれるに至ったが、最後の決戦で命を落とし生まれ変わることになった。



【ポストクライシス

『クライシス』によって歴史が変更されたことに伴いワンダーウーマンの設定も大きく変更された。
最大の変化は登場したばかりの新人になったことで、それに伴い周辺人物も大きく変化している。
特にトレバーは中年男性となり良き友人となった。また彼の母親がダイアナの名やコスチュームに影響を与えている。
コスチュームはガードルが大きくなり、下半身の露出はハイレグ並みになっている。


物語はより神話の影響が色濃いものとなり、拠点のボストンと故郷セミッシラを頻繁に行き来しながら、
アレスをはじめとするヴィランとの戦いと神の試練に挑んでいく。また戦争や薬物といった現実的な問題にも取り組んでいる。
この一連のストーリーは登場50周年を記念した『War of the Gods』で大団円を迎えた。


その後、世界中や宇宙に飛び出したり、サーシの企みでセミッシラが消失しファストフード店で働いたりしながら
命を落としたスーパーマンに代わり『JLA』に参加するなど活躍の場を広げていたが、
ワンダーウーマンが死ぬ予知夢を見た母ヒッポリタによってワンダーウーマンの座をアルテミスに奪われてしまう。
それでもバイカールックで戦いを続け、アルテミスが犠牲となり死を免れることになった。


ゲートウェイシティを拠点に新たなスタートを切ると、後のワンダーガールであるキャシーや透明飛行機と出会い、
姿を消したヒッポリタや復活したアルテミスと再会するが、回避したはずの死の予言が悪魔の王ネロンの手で実現してしまう。
幸いオリンポスの神々に真実の女神として受け入れられ、新たに母ヒッポリタがワンダーウーマンとして活動を開始した。
程なくして妹分ドナ・トロイのために動いた結果、神を逸脱した行為をした罰という形で復活を果たした。


復活後、透明飛行機の暴走でゲートウェイシティに被害を出したため、飛行機が変化した『ワンダードーム』で旅立った。
そして邪悪な分身デバステーションとの戦いやヒーローとの共闘、セミッシラの内乱を経て、『Our Worlds at War』に突入。
ヒッポリタの死やセミッシラの崩壊、サーシの陰謀に傷つくも、女神の導きと『ワンダードーム』の力でセミッシラを再生した。


思いを寄せたトレバー・バーンズとの冒険と別れを経て、大使館を構えセミッシラの大使としての仕事を本格的に開始する。
女神ヘラの怒りでセミッシラがダメージを負い、その立場に嫉妬するヴェロニカ・ケイルやサーシとの戦いの中で目を負傷するも、
信念を失うことなく戦い続け、神々の権力闘争を収めたことでアテナにより視力を回復させた。


しかし『インフィニット・クライシス』の前哨戦でスーパーマンを操るマックスウェル・ロードを止めるために彼を殺害した。
その結果、大使としての立場だけでなく人々の信頼を失い、さらに戦いの中でセミッシラが消失してしまう。
戦いの中で這い上がると、失った信頼を取り戻すために『DMA』のメタヒューマン捜査官として活動していく。
コスチュームは鳥の意匠が復活し、Wは腰のベルトに組み込まれている。捜査官としては白の専用スーツを使用する。
また『インフィニット・クライシス』の影響で初登場がスーパーマンたちと同時期になり、初期の『JLA』での活躍が復活した。


サーシの力で復活し暴走するヒッポリタとアマゾン族との戦い『Amazons Attack!』や新たな姿で現出した神々との交流を経て、
『Wonder Woman Vol.1』#1から累計600号を迎えると新たな設定とコスチュームで再スタートを切ることになったが、
後に悪の女神ネメシスの陰謀であると明らかになり、彼女を打倒して『フラッシュポイント』を迎えた。



【ポストフラッシュポイント

『DCユニバース』全体の歴史が変更され、ワンダーウーマンは再び設定が変更された。
コスチュームも上半身はアーマー風になり、鳥の意匠は再び2つのWになった。また飾りの色が銀に、靴の色は青くなっている。


『ジャスティス・リーグ』の創設メンバーとして活躍する一方で、神々の後継者争いに巻き込まれていく。
ヒッポリタを失い、神々に振り回されながらも、オライオンの力も借りてゼウスの子を宿したゾラを守り抜いた。
そしてゼウスの最初の息子ファーストボーンを倒し、少女時代の師だったウォーの跡を継いで戦争の女神に選ばれることになった。


その後はセミッシラの女王にも就任したが、変化を急ぎ過ぎたために反発を招き、生まれ変わったドナ・トロイと戦った。
そしてドナを見守りつつ、新たなコスチュームで戦争の女神の役目を果たしていたが、『DC Rebirth』で大きな変化を迎えた。
それまでの人生やアマゾン族、オリンポスの神々との関係がだったことになり新たなオリジンが語られた。
コスチュームも映画とほぼ同じデザインになった。


新たな思いでチーターやヴェロニカ・ケイルアレスの息子との戦いを乗り越えると、双子の弟ジェイソンと再会
彼と共にダークサイド『Dark Gods』といった暗黒の神々に挑み、最後はジェイソンが犠牲となり平和をつかんだ。
またオメガ・タイタンとの戦いで魔法とのつながりに目覚め、『ジャスティス・リーグ・ダーク』を結成している。


アズテックとアルテミスとの共闘やヘカテーの陰謀を乗り越え、アレスとの再会でセミッシラへの帰還を望むようになる。
アフロディーテと叔母アンティオペの剣を受け継いだ女性マギーと故郷を目指し、その道中ケイルやジャイガンタと和解した。
そしてセミッシラにたどり着くと、国を乗っ取ったグレイルを倒し、再会したヒッポリタの元でひと時の安らぎを得た。


その直後アフロディーテがルーサーの『ギフト』で殺神剣『ゴッドキラー』を手にしたチーターによって殺害されてしまう。
殺神剣の力で愛と武器を奪われ、さらにすれ違いの日々からトレバーとの絆を失い、ケイルの裏切りに遭うも、
新たに愛の神となったヘルマプロディートスの力で『ゴッドキラー』を破壊し、チーターをセミッシラに送った。
しかしDark Fatesの力でチーターが再び暴れ出したため、友人たちの協力で装備を整え戦いに挑み、
サイレンサーとヘラの介入を受けながらも『真実の投げ縄』の力で説得によって退かせ『ゴッドキラー』を封じた。




【ダイアナ以外のワンダーウーマン】

  • アルテミス

『ポストクライシス』で就任。セミッシラではなくエジプトのバナ=マイダル出身のアマゾン族。
ワンダーウーマンの死に関する予知夢を見たヒッポリタによって身代わりとして選ばれた。
ダイアナと異なり暴力的ながら役割を果たしていたが、予知夢の通り命を落とした。
その後、復活してからはダイアナと友人兼ライバルになっている。


  • ヒッポリタ

『ポストクライシス』就任。アマゾン族の女王でダイアナの母。
悪魔の王ネロンの手でダイアナが命を落とした責任を取る形で新たなワンダーウーマンとなった。
フラッシュ(ジェイ・ギャリック)の頼みで過去に渡り『JSA』で活躍し、最初のワンダーウーマンとしても名を残している。
ダイアナが復活後も度々ワンダーウーマンとして活躍したが、『Our Worlds at War』で命を落とした。


  • ドナ・トロイ

『ポストクライシス』就任。数奇な過去を持つダイアナの妹分。
『インフィニット・クライシス』の後、姿を消したダイアナに代わりワンダーウーマンとなった。
ダイアナが『DMA』の捜査官とヒーローの2つの姿で戦う決意を固めたため、その座を返上した。




【関連人物】

  • ヒッポリタ

アマゾン族の女王でワンダーウーマンの母。時に対立することもあるが、基本的にはダイアナの良き理解者で無事を祈っている。


  • ジェイソン

『ポストフラッシュポイント』に登場した双子の弟。父ゼウスの力を受け継ぎ、超人的パワーと空気を操る力を持つ。
生まれた直後に男子禁制とゼウスの妻ヘラの目を逃れるため、英雄グラッコスに預けられ外の世界で生きてきた。
姉ワンダーウーマンと出会いヒーローになろうとするも、『Dark Gods』を退けるために姿を消した。


  • フューリー(リタ・トレバー)

『プレクライシス』でトレバーとの間に生まれた娘。若手ヒーローチーム『インフィニティ・インク』で活躍した。
『ポストクライシス』では別人の娘という設定となり、夫ヘクター・ホールと共に数奇な運命を辿っている。


  • アマゾン族

オリンポスの神々に祝福された女性だけの種族。ワンダーウーマンの家族同然で女王ヒッポリタと共にその活躍を願っている。


  • ゼウス

オリンポスの主神。『ポストクライシス』までは時に見守り、時に敵対しワンダーウーマンと交流してきた。
『ポストフラッシュポイント』からは実の父親となり、その活躍を見守っている。


  • オリンポスの神々

アマゾン族を生み出したアフロディーテをはじめとするギリシャ神話の神々。
ゼウス同様ワンダーウーマンを時に見守り、時に敵対し、『ポストフラッシュポイント』からは血を分けた家族になった。


  • ワンダーガール/ダークスター/トロイア(ドナ・トロイ)

ワンダーウーマンの妹分。ライターの勘違いで生まれ複雑なオリジンを持つが、ワンダーウーマンとは強い絆を持つ。


  • ワンダーガール(キャシー・サンズマーク)

ワンダーウーマンを支えたヘレナ・サンズマークの娘。ワンダーウーマンの装備を借り新たなワンダーガールになった。
後にゼウスの血を引いていることが明らかになり、『ポストフラッシュポイント』ではワンダーウーマンと家族になった。


  • スティーブ・トレバー

ワンダーウーマンが外の世界に出るきっかけとなったアメリカ軍人。
『プレクライシス』では夫婦になるほど深い仲だったが、『ポストクライシス』からは年齢などもあって良き友人になった。
『New 52』からは若さを取り戻すも友人止まりだったが、『DC Rebirth』からは恋人になっている。



  • エッタ・キャンディ

ワンダーウーマンが外の世界で出会った親友。『プレクライシス』ではその名の通り甘いもの好きでふくよかな外見だった。
『ポストクライシス』からはスリムになりワンダーウーマンに代わってトレバーと結婚している。
『New 52』の頃は縁が無かったが、『DC Rebirth』からかつての関係を取り戻している。またアフリカ系になっている。


  • ジュリア・カパテリス、ヘレナ・サンズマーク

『ポストクライシス』でワンダーウーマンを世話したギリシャ語の教師とその教え子。
ジュリアの元へはボストン時代に、ヘレナの元へはゲートウェイシティ時代に身を寄せた。
ワンダーウーマンと関わったために戦いに巻き込まれてしまうが、良き友人であり続けた。


  • フェルディナンド

牛の頭を持つ獣人でワンダーウーマンの友人。キティラ島出身のためキトタウラスと呼ばれる。
抜群の料理の腕を持ち、大使館や『ホール・オブ・ジャスティス』でその腕を振るっている。


  • ゾラ

『New 52』でゼウスの子を宿した女性。神の子を宿したことでワンダーウーマン同様に神々の後継者争いに巻き込まれた。


  • イーチン

神業的腕前を持つ拳法の達人。『プレクライシス』でスーパーパワーを捨てたワンダーウーマンの師匠となった。



メトロポリスを守る鋼鉄の男。互いに強力なスーパーパワーを持つためシンパシーを感じている。
その思いから『ポストクライシス』初期や『New 52』では恋愛関係に発展している。


ゴッサムを守る闇の騎士。スーパーマンと並んで『トリニティ』と称される親友。
その一方で彼の秘密主義にはついていけない時もあり度々対立している。


  • アクアマン(アーサー・カリー)

海底王国アトランティスの血を継ぐ者。別世界からやって来た王族として互いに信頼している。


  • ネメシス(トム・トレッサー)

変装を得意とするエージェント。『DMA』時代の相棒で、結婚を考える程の深い仲だった。



  • アレス

戦争を象徴するオリンポスの一柱。アマゾン族の仇敵。様々な手でワンダーウーマンを苦しめてきた。
その一方で戦いを引き起こすのは神としての役割であるため、納得できる理由があれば手を引くこともある。
『New 52』ではウォーという名前で登場し、若い頃のワンダーウーマンの師匠だった。


  • チーター

その名の通りチーターの獣人。当初はただのコスプレだったが、3代目のバーバラ・ミネルバからは呪いによる獣人となった。
正体はプリシラ・リッチやデボラ・ドメイン、セバスチャン・バレステロスが存在するが、もっとも有名なのはバーバラ・ミネルバ。
ワンダーウーマンの友人となるチャンスを得ながら、好奇心や呪いに翻弄され長年敵対している。


  • サーシ

キルケーの名でも知られるギリシャ神話に名を残す魔女。ワンダーウーマンやアマゾン族への嫉妬または好奇心で戦いを挑む。
『DC Rebirth』ではその実力を買われて魔術による事件解決をヒーローなどから任されることもあった。


  • ドクター・サイコ(エドガー・シズコ)

心理学と幻術を得意とする小男。ワンダーウーマンだけでなく周囲の人物も傷つける危険な男。


  • ジャイガンタ(ドリス・ゼウル)

巨大化能力を持つ悪女。その力はゴリラに由来するとされる。


  • ハーキュリーズ

ヘラクレスの名でも知られるギリシャ神話の英雄。『DCユニバース』ではアマゾン族の力を恐れ、奴隷にした危険人物。
現代においてもトラブルメーカーとしてワンダーウーマンの前に現れている。


  • シルバースワン

白鳥のような美しい翼を持ち超音波を操る怪人。ワンダーウーマンへの嫉妬や怒りを他の悪人に利用され誕生した。
正体はヘレナ・アレクサンドロスやバレリー・ビュードリーが存在するが、もっとも有名なのはバネッサ・カパテリス。
ワンダーウーマンとは家族ぐるみで仲が良かったのだが、いつしか歪んだ思いを抱き悪の道へ走ってしまった。


  • パウラ・フォン・ガンサー

ナチスの女軍人。第二次大戦時にワンダーウーマンと戦った。その後改心してアマゾン族の一員となり科学者となった。
『ポストフラッシュポイント』では大幅にリメイクされて登場した。


  • ドクター・サイバー

ハイテク装備を操る女戦士。『ポストクライシス』まではシルビア・サイバーという人物で強化アーマーを操った。
『ポストフラッシュポイント』からはアドリアンナ・アンダーソンという人物で、新型ロボットに頭脳がコピーされている。


  • アングルマン(アンジェロ・ベンド)

魔法の三角定規を操る怪盗。三角定規は時間も空間も操る強力な力を持つ。


  • ヴェロニカ・ケイル

有能な女社長にして科学者。『ポストクライシス』では嫉妬から、『ポストフラッシュポイント』では娘のためにワンダーウーマンに挑む。


  • ドクター・ポイズン(マリナ・マル)

毒の扱いに長けた女科学者。『ポストクライシス』までは第二次大戦時にワンダーウーマンと戦い、現代では孫がその座を継いだ。
『ポストフラッシュポイント』ではヴェロニカ・ケイルに仕えており、科学者だけでなく軍人としての顔を持つ。


  • マックスウェル・ロード

かつてヒーローたちの支援をしていた大富豪。(主に鼻から)出血する代わりに相手を洗脳する能力を持つ。
『インフィニット・クライシス』の前哨戦でヒーローと対立し、ワンダーウーマンに首の骨を折られ死亡した。
ワンダーウーマンとの因縁はこの一回だけだったのだが、あまりのインパクトに宿敵のように扱われている。


  • ダークサイド

宇宙の支配を目論む暗黒の魔神。神につながる者として何度となく戦いを繰り返している。


  • グレイル

アマゾン族の暗殺者ミリーナ・ブラックとアポコリプスの王ダークサイドの娘。ハデスの鎌と父譲りの『オメガ・ビーム』が武器。


  • スーパーウーマン(ロイス・レーン)

善と悪が逆転した世界『Earth-3』のワンダーウーマンでありロイス・レーン。




【魔法の武具】

  • 透明飛行機

その名の通り透明な飛行機。当初飛行能力が無かったワンダーウーマンの移動手段として活躍した。
ワンダーウーマンが飛べるようになってからも体力を消耗した際や複数で行動する際に利用している。


『プレクライシス』ではアマゾン族が開発した。ギリシャ様式が色濃く残るアマゾン族とはかけ離れた雰囲気だが、
アマゾン族はこれ以外にも連絡手段『メンタル・ラジオ』や治療設備『パープルレイ』といったハイテク設備を生み出している。
『ポストクライシス』では当初存在しなかったが、意思を持つ異星のモーフィング・クリスタル製という設定で登場。
後により明確な意思を持ち始め、移動要塞『ワンダードーム』として彼女の拠点として活躍し、
『Our Worlds at War』後には崩壊したセミッシラと融合し再生させたが、女神ヘラの気まぐれで破壊された。
『DMA』時代にはウェイン社が製造した2台目がバットマンからの贈り物として登場している。
『New 52』では『ARGUS』の最新鋭飛行機として登場し、『DC Rebirth』からはアマゾン族由来のものが活躍している。


  • 真実の投げ縄

絡めた者が真実を話すようになる黄金の投げ縄。マーストンが発明した嘘発見器に由来するという。
登場初期はどんな命令も従わせることができたため、敵に利用されることもあった。
真実を明かすという点から姿を変えた者の正体を暴いたり、洗脳された者の正気を取り戻させるという使い方もある。
歴代ワンダーガールもこの投げ縄の模造品を使用している。


  • 服従の腕輪

銀色に輝く腕輪。現在は籠手ほどの大きさになっている。マーストンの愛人オリーブの腕輪がモデルらしい。
その名はかつてアマゾン族が男の支配に屈した戒めが込められている。
主に弾丸を弾くのに使われ、その姿はメディアミックスでも毎回披露されるお馴染みの名場面となっている。
ワンダーウーマンが強固な肉体を得てからは使われることは少なくなったが、外の世界に旅立つ前の儀式として残されている。
ただ頑丈なだけではなく打ち合わせることで光線を発したり、真の力を封じるための拘束具の役割を持つこともある。


  • ティアラ

星のマークがついたティアラ。ワンダーウーマンの証であり、牽制や最後の切り札としてブーメランのように使われることもある。


  • 剣、盾

アマゾン族や鍛冶神ヘパイストスによって鍛えられた武具。基本的に徒手空拳だが度々使用されている。
特徴的な物として『ポストクライシス』では美しい装飾の盾が登場し、『New 52』では服従の腕輪から二刀流が現れていた。
『DC Rebirth』では映画の影響を受けて基本装備として登場している。


  • 黄金の鎧

鷲を模した金色のフルアーマー。『キングダム・カム』で初登場して以来、強敵との戦いで度々使われている。




【主なメディアミックス】

  • ドラマ『空飛ぶ鉄腕美女ワンダーウーマン/紅い旋風ワンダーウーマン/ワンダーウーマン』

演…リンダ・カーター 吹…田島令子(パイロット版)/二宮さよ子(第1シーズン)/由美かおる(第2、第3シーズン)
2度の実写化失敗を経て放送されたドラマ作品。3シーズンまで放送され日本を含め世界中でヒットした。
第1シーズンは第二次大戦を舞台にしており、コミックにも影響を与えている。
その後2011年にもエイドリアンヌ・パリッキ主演でパイロットが作られたがシリーズ化にはつながらなかった。


声…スーザン・アイゼンバーグ 吹…安達まり
バットマン(アニメ1992)』や『スーパーマン(アニメ1996)』と世界観を共通するアニメ作品。
ワンダーウーマンは『ポストクライシス』のように新人ヒーローで当初は常識外れな一面があった。
本作で吹き替えを担当した安達まりは多くの作品でワンダーウーマンを演じている。


  • アニメ『DCスーパーヒーロー・ガールズ』

声…グレイ・グリフィン 吹…井上麻里奈(リニューアル前)/戸松遥(リニューアル後)
DCコミックスのキャラクターたちによる女児向け学園アニメ。
ワンダーウーマンはスーパーガールに並ぶ主人公ポジションを担っている。


  • 映画『DCフィルムズ・ユニバース』

演…ガル・ガドット 吹…甲斐田裕子
2013年の『マン・オブ・スティール』から始まった映画シリーズ。
バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』から登場し、主演2人を押しのける暴れっぷりで注目を集めた。
主役となった『ワンダーウーマン』ではオリジンが語られ、女性の権利問題とも重なり大ヒットを記録した。
ジャスティス・リーグ』でもバットマンと共にチームの中心人物として活躍している。




【余談】

生みの親であるマーストンは会社の相談役も任され、ワンダーウーマンの権利についても独自の契約を結んだ。
具体的には家族への補償や連載が途絶えた場合の権利の動きが盛り込まれ、彼の死後に家族を支えたという。


またマーストンはワンダーウーマンを創造するのに私生活から多大な影響を受けており、本にまとめられている他、彼の伝記映画『ワンダー・ウーマンとマーストン教授の秘密』でその一部を確認できる。




追記・修正お願いします。


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  • ワンダーウーマンはアニメイテッドのワンダーウーマンが至高にして最高。他の武器に頼る弱々しいワンダーウーマンと違い剣や斧に素手で挑むし。 -- 名無しさん (2020-08-09 17:02:03)
  • やんちゃ坊主1号と2号の扱いに難儀するお姉さん、という印象が…w -- 名無しさん (2021-12-02 02:38:17)
  • 183cm75kgという体格設定に安心する今日このごろ(日本の女性キャラは体重設定がヤバすぎる) -- 名無しさん (2022-02-27 06:11:50)
  • 2023年冬に日本で公開予定の「スリ・アシィ」がインドネシア版ワンダーウーマンという感じの映画だと思う -- 名無しさん (2023-10-29 12:44:47)

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